妻との思い出

妻と出会ったのは、私が大学時代に週５〜６のペースで通っていた喫茶店風レストランで彼女が働き出した事がきっかけでした。


悪友とともに暇な時間を見つけては、その喫茶店風レストランに通っていると

ある時、通い始めて一年以上も店員がおっさんとおばさんだけだったはずの店に、若い女の子が働いていました。

悪「この店、従業員を増やす必要あんのか・・・？」

悪友がそんなことを言っていたの覚えています。

確かに店は狭くて注文も声を大きくすれば済みそうだし、

おっさん達だけでも平気そうだなーとか思いましたが、私に返答する余裕はありませんでした。

そのとき女の子に本気で一目惚れをしてしまったんです。

女の子は私の好みにドストライクで、あまりに可愛くて、

私の思考回路は彼女が運命の人だとでも思いこんだのか、なんだかおかしくなっていました。

そして、今すぐに声をかけなければ他のお客に彼女が取られるという馬鹿な図式を作り上げ、

初対面の名前も知らない相手を引き留め、結構な大声で

「好きです、付き合って下さい」

と、告白をしてしまいました。

女の子は聞いた瞬間は驚いたようですが、僕を見据えにっこりと笑って、

「こんな場所でそんなこと良く言えますね、気持ち悪いです。止めてください」

と言い放ち、厨房へ消えた。

悪友は、気の毒なものを見る目で僕を見ます、

コンマ数秒後、僕は少し冷静さを取り戻し、店を飛び出しました。


これが妻との出会いです、これ以来色んな意味で妻に頭が上がらず、少しでも反抗するとこれをネタにいじめられます。









出典：奥さまは
リンク：Ｓだったのです