まる子のバトルロワイヤル 後編 (アニメキャラの体験談) 27077回

2009/09/25 01:20┃登録者:痛(。・_・。)風◆mj/LN2hE┃作者:名無しの作者
まる子のバトルロワイヤル 前編(http://moemoe.mydns.jp/view.php/18134

笹山(…大野君!)

藤木『やぁ。みんな。』

はまじ『藤木!無事で良かった!』

藤木『はは、残念だな。』

はまじ『?』

藤木『僕に会ってしまったからには君達は苦しんで死ぬのさ!』

大野『まて!みんなで逃げよう!な?クラスメイトだろ?友達だろ!』

杉山『藤木!みんなで学校に帰ろうぜ!』

藤木『嫌だね。』

まる子『藤木っ!』

藤木『どうせ帰ったところで、僕は卑怯者扱いされるんだろ。まっぴらごめんだね。』

藤木『上辺だけの友情なんて要らないねぇ。』

大野『それはお前にも責任があるんじゃないか?』

大野『素直に意見をきかなかったり、自分の事ばかり考えたり。』

藤木『うっ!』

大野『自分が変わろうとしないと、相手は変わってくれないぞ。』

藤木『うるさいぞっ!みんな嘘に嘘を重ねて塗りつぶそうとしてるだけなんだ!』

大野『戻ってこいよ…藤木…。笹山さんも。』

笹山(…大野くぅん…グスン。大野君…大野君、ちゃんと助けに来てくれた…ありがと…グスン。)

笹山『大野君…あたし、戻るから。あたし大野君のいる所がいいの』

藤木『そんな口聞いていいのかなっ!』

ばしっ!

笹山『きゃっ!』

大野『なにすんだ藤木!!』

藤木『僕はね、僕に逆らうヤツが嫌いなんだよ。』

大野『卑怯だ!自分勝手だ!そんなだからいけないんだよ!』

藤木『うるさいうるさい!僕は卑怯なんかじゃない!僕が正しいんだ!』

ドン!

はまじ『な、なんの音だ!?』


杉山『向こうの林からだ。』

大野『すまないがみんなはあっちの方を見て来てくれ。』

大野『オレはこいつを連れて帰る、連れて帰らなきゃならないんだ。』

杉山『オレは残るぜ。』

大野『杉山?』

杉山『なんかいなきゃいけない気がしてな。』

杉山『オレたちは相棒だろ?』

大野『…恩にきるぜ。』

はまじ『オレ達はあっちへ向かうぞっ!』

まるお『はいっ!』

まる子『うん!』

サッサッサッ

-------------------------------------

山根『危なかったね。』

城ヶ崎『すごいよ山根君!あんな大きな猪を簡単にやっつけちゃうんだから!』

スタッ

はまじ『ハァハァ、山根じゃねぇか!となりにいるのは…』

はまじ『城ヶ崎さん!!///』

山根(ついに来たか)

山根『おい、そこを動くな。』

城ヶ崎『山根君!?』

山根『動くと撃つぞ。』

城ヶ崎『急にどうしたのよ山根君!』

山根『君もだよ、動いたら撃つからね。』

城ヶ崎『いやよ!山根君の嘘つき!嫌いよ!』

山根『なんだt』

シュー!

山根『くううっ!』

城ヶ崎(良かった!あたしの持ってたアースジェットαが役に立ったわ!)

はまじ『今だ押さえるぞ!』

まる子『うん!』

はまじ『あれ!まるおがいない!』

--------------------------------------

カチャ

藤木『これが何かわかるよな?』

杉山『火炎放射器!』

藤木『もし君達が下手なまねをしたら、燃やすからね。』

笹山(藤木君卑怯よ…)

大野『やめろ藤木!俺達は帰るんだ!大体、生き残ったところで無事に帰れるとは思えない。』

藤木『じゃあ首輪ついたままみんなで樹海を出ても大丈夫だっていうのかい?』

大野『それは…』

藤木『君達はあてもなくウロウロしてるだけなんだよ!』

大野『でも殺し合いだけはしちゃダメだろ!』

藤木『なんでいけないのさ、殺人がいけないのなんて所詮規則や法律に縛られた世界の話だよ。』

藤木『ここには規則も法律もない。そうさ、何をしても許されるのさ!』

ばしんっ!

笹山『あなた最低よ!!』

笹山『そんな自分勝手な思いこみであたしをこんなにして!大野君を殺そうとして!みんなに謝りなさいよ!』



藤木『殴ったね…?今僕を殴ったn…』

ドサッ!

藤木『う"っ!』

大野『杉山ナイスシュート!』

杉山『やったぜ!』

藤木『どいつもこいつも…僕を馬鹿にしてぇええ"!』



藤木『燃えろおぉお!』

カチ

藤木『あれ?』

カチ、カチ、

杉山『様子がおかしいぞ。』

藤木『あれ!?火がつかない!?』

笹山『ふふ…当たり前よ。昨日あなたが疲れ果てて寝てるうちにガスを全部抜いてやったわ。』

藤木『き…さ…まあああ"!』

大野『逃げろ!笹山さん!』

笹山『きゃあああ!』

ドスッ!

笹山『杉山…君…?』

杉山『へへ、さすがに鈍器で殴られると効くなぁ…右腕おれちまったみたいだ。』

杉山『大野!笹山さんつれて逃げろ!』

大野『お前をおいてできるかよ!』

藤木『うるさいぞお!死ねえ!』

杉山『おっとそうはさせないぜ。』

ぎゅっ!

藤木『HA★NA★SE』

杉山『離すかよ!』

杉山『早く!早く行くんだ!』

大野『できねぇよ!』

杉山『なんでわかんねんだよ、笹山さんにはなぁ…お前が必要なんだよ!』

大野『!』

杉山『笹山さんはなぁ、ずっとお前の事が好きだったんだよ!』

笹山(ばか!こんな時に言わなくったって!////)

大野『…そうなのか?笹山さん?』

笹山『…////…うん///』

杉山『オレのバトンは渡したぜ!お前らがこのリレーのアンカーだ!2人の未来へ走り抜けろ!』

大野『杉山ぁ…!お前はどうするんだ…?』

杉山『心配するな、こいつ押さえたらオレもすぐ行くからよ。』

大野『信じてるからな!絶対帰ってこいよ!』

杉山『おう!』

ザッ!

大野『行こう笹山さん!』

笹山『あ!このボールどうすの?』

大野『杉山が持ってきてくれるさ!行くぞ!』

笹山『うん!』

サッ!



・・・
・・


杉山『へへへ、やっと2人だぜ、藤木。』

藤木『は…な…せ!』

藤木『だけど僕が抜け出すのも時間の問題だよ…!』

杉山『あー…空が綺麗だなぁ。』

藤木『人の話をきいてるのか!』

杉山(命のバトンは渡したぜ。ぜってー死ぬなよ大野。)

杉山『おい、確かこの首輪、無理な力を加えたら爆発するんだよなぁ。』ニコ

藤木『まさかお前…!』

ガシャガシャ!

杉山『ははは!もっとだもっと!』

ガシャガシャ!

藤木『や、やめろぅ!ひ、ひいいい"!さっき友達だっていったじゃないか!!』

杉山『大野は言ったさ。オレは言ってないぜ!』

藤木『!!!』

藤木『や、め、ろ…や、めて、くださ、い…ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!!』

ガシャガシャ!

杉山『大野…また一緒に…サッカーしような!!!!!!!』

ピーーー!



--------------------------------------------
花輪『これは?電波塔かい?』

花輪『ここから電波を飛ばして時報を流してたんだね。』

花輪『R-3?この電波塔のナンバーかな。確か地図にも同じよなものが…』

花輪『あ、これだ。つまり、R-3地点の電波塔ってことだね。Rは"room"つまり空間や場所って意味か。珍しい表記だな。』

花輪『なるほど各地点のナンバーに対応した電波塔があるわけか…。ということはどこかに本体があるはず…どこだろう。』

花輪『!?今、地図が動いた…』

花輪『はは、気のせいだったよ。よっぽど疲れてるみたいだ…。』

--------------------------------------------

はまじ『まるおがいないぞ!』

ドン!

はまじ『危ねっ!』

山根『許さないぞ、君達みんな殺してやる…』

城ヶ崎『山根君、逆恨みってカッコ悪いわよ。』

ドン!

城ヶ崎『きゃああ"!』

まる子『城ヶ崎さん!』

はまじ『山根てめぇえ!』

まる子『大丈夫?』

城ヶ崎『右足撃たれちゃった…すごく痛いわ…動けない』

はまじ『うおおお!』

ドン!ドン!

はまじ『うぁああ!』

山根『ちっ左手に当たっただけか』

まる子『はまじ!』

はまじ『負けねぇ!お前だけは許せねぇ!』

山根『命を粗末にしたがるなよ。』

ドン!ドン!

山根『全弾的中♪』

はまじ『っく!…っんあああ!』

山根『なんだと!?』

ダッダッダッ

はまじ『負けらんねんだよ!城ヶ崎さんはオレが守るんだ!』

はまじ『オレにはなぁ…オレにはなぁ…!命かけても果たしたい』

はまじ『夢があんだよお!!!!』

はまじ『うおおお!』

ばしっ!!

はまじ『今だ城ヶ崎さん!アースジェットαを!』

城ヶ崎『うん!』

シュー!

山根『目が、目がぁああぁぁあ"!』

山根(目が見えない!失明してしまった…クソオっ!)

ドン!ドン!ドン!

まる子『うわあ!もうやめなよ山根!それ以上撃ったら…』

スッ

まる子『このナイフで刺すからね!』

はまじ『やめろさくら!』

まる子『なんでさ、こいつのせいでみんなが危ないだよ、こいつさえいなくなれば!』

はまじ『こいつはオレがやる…さくらまで手を汚すことねぇよ。』

まる子『それじゃあはまじの手がよごれちまうよぉ…』

はまじ『オレの手はさぁ…すでに汚れちまってるんだよ。』

まる子『!』

はまじ『さくら嘘ついてごめんな。オレ、ほんとは…武器使ってたんだ。』

まる子『…。』

まる子(やだよ…やだよ、聞きたくないよ…。嘘でもいいから綺麗なままでいてよ、良い友達でいさせてよぉ…)

はまじ『ダイナマイトもってたんだ。でも、最初ずっと一人ぼっちで怖くて怖くてさ…』

はまじ『冬田さん殺したのオレなんだ。』

まる子『!!』



―冬田さん殺したのオレなんだ―

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―オレなんだ―

―オレなんだ―

―オレなんだ―

まる子『ぅあああああ"―!』

まる子『ぁああ!ぁああ"あ"あ"あ"!』


はまじ『城ヶ崎さんを守りたいんだよぉ…男はよぉ、一度決めたら貫き通さねぇといけねんだよ…』

ばしっ!

山根『ぐふぅっ!』

はまじ『一度恋をしたら…叶わねぇ恋でもぶつかってかねぇと面たたねんだよ…』

どごっ!

山根『くああっ!』

はまじ『不器用でも馬鹿でもよぉ…大切なもんがあるんだよ!命に変えられる確かなもんがあんだよ!!』


山根『っつああああ!"』

ドン!

はまじ『ぐふあっ!』

山根(はぁ…はぁ…もう銃弾が…ない…腕もうごかない…く…そ…が)

はまじ『ぐ…ぅ…』

はまじ(あれ?力が…はいんねぇ…おいおいそりゃないだろ、あと少しなんだよ…動いてくれよ!)

はまじ『…ぉ…おおおっ』

城ヶ崎『はまじ君…』

はまじ(へへ…最後くらい城ヶ崎さんの笑った顔がみたくてな…いや、笑うわけねぇよな、はは…)


はまじ(でもよ、ここで壊れたら男じゃねぇ…ここでかっこよく決めるのが男ってもんだろっ!命なんてくれてやる、一発だけでいいんだ、あと一発だけ…動いてくれええ!)

はまじ『…ぉ…ぉ…ぅおおおおおおお!!』

はまじ『さくら!ちゃんとじいちゃんに写真届けてくれよ!城ヶ崎さん!絶対死なないでくれよ!』

はまじ『山根!これで最後だ!!!』

はまじ『ぅおおおおおおおおおお!』

ザク

はまじ『っはぐぅあ!……』

はまじ『……さ、さく…ら?』

ザクッ

はまじ『!っぐはあぁ…』

ドサッ

まる子『…。』


-------------------------------
たまえ『外に出てだいぶ歩いたけど…』

たまえ『まるちゃんどこ…?』

たまえ『おーい、まるちゃーん!』

たまえ『やっぱしダメだよぉ…。』

たまえ『けどまだ時間はある…まるちゃんを探さなきゃ。止まってても始まらない。』

たまえ『行かなきゃ。』

キートン『ボロボロになってなお友に会いたいと願うたまえであった。』

------------------------------------

ヒデ爺『川、ですね。』

ヒデ爺『おや、お菓子のゴミ?ここでだれかいたみたいですね。それも大勢。』

ヒデ爺『このあたりを捜索しましょう。』

スタスタ

ヒデ爺『…鉛筆とノート?そして地面が赤く染まっています。血なまぐさい匂いが…』


ヒデ爺『どれどれ、ノートに何か書いてますね…』

・・・
・・


―小杉のおかげで領域の拡張範囲が計算できたよ。良いもうけものをしたね。―

―関口は簡単に騙せたよ筋金入りの馬鹿だね。たまえだったかな、ヤツを殺させよう。このクラスで一番仲が良いのはあの2人さ、さくらの悲しみに歪む顔が見たいよ。―

―先程密林の電波塔R-2付近で人影が見えた。追ってみたがなぜか逃げた。―

―夜はみんなあまり動かないようだね。私も安心して脱出法を探れるよ、これは所詮子供だましのゲームさ。私が謎を解いてやるよ。―

―丘にあったおやつは杉山のものみたいだねぇ。食料はいただくよ。―

―翌日になってちらほら遺体を見るようになったよ。そこには、決まって"のろ"という置き手紙があった。―

―先程林で遺体に紙を置いている人影をみつけた。私の存在に気付いたのかやはり逃げられたよ。―

―いろいろ探して考えたよ。結構分かってきたよ。今考えても我ながら笑いをこらえるのがやっとだよ。―

・・・
・・


ヒデ爺『おや、最後の2ページは走り書きですね…何かあったのでしょうか…』

―まずい今ヤツに食われている、書き記さなければ、生きた証を。―

―最後の三人 開 北 0の領域 地図 連動 死亡者 暗がりの奥の黒い扉―

ヒデ爺『何の事だかさっぱりです…一応持っていきますかね。』


-----------------------------------------

?『うぅ…まだ頭がクラクラするわい…いたたた…』

?『一人は心細いのお…ヒデ爺さん…まるこぉ…』

?『あぁこれからワシはどうすればいいんじゃ…トホホ』

トボトボ

----------------------------------------
花輪『やっぱしだ!』

花輪『地図は動いている!』

花輪『縮尺が大きくなって地図の表示範囲が広くなっている』

花輪『今まで地図なんてほとんどみてないし一回の縮尺の変化は小さいから気付かなかったよ…』

花輪『地図に新しくR-1地点が現れたな…一体どういう仕組みなんだい?』

-----------------------------------------

ドゴーーン!

大野『今の音は!?』

笹山『杉山君のいた方よ!』

大野『あいつまさか!』

大野『行こう!杉山の所へ!』

サッサッサッ

大野(馬鹿野郎…!馬鹿野郎…!)

笹山『ちょっと…大野君速いよ…』

大野『わりぃ、足が止まらないんだ。』

大野『もうすぐだ!』
サッサッサッサッ

大野『…………杉山。』

・・・

大野『うぅああああああ"あ"!ぅうぅ…あああ!』

笹山『あの黒い塊が…杉山くんなの……』

大野『ああ…杉山…!杉山…!す"ぎやま"ぁぁ…!!!!』

笹山『…こんなになるまで…頑張ったんだね…』

大野『そのボール…持って帰って来るって…言ったよなぁ…。』

笹山『大野君…』

大野『ごめんな…!ごめんな"ぁ…っ!!』

大野『人一倍運動神経よくて、強がりで、そのくせ馬鹿正直のお人好しで、何やってもオレより出来て。スゴイ無鉄砲だけど…すげぇ羨ましくて…』

笹山『…ぐすん』

大野『なのに気がついたら、もう跡形もなくて…オレなんにもしてやれなくて…』

笹山『…』


ぎゅ

大野『…笹山さん?』

笹山『ごめんね…抱いてあげる事くらいしかできなくて…』

大野『なんで謝るんだよ…嬉しくてたまんねぇよ。』

笹山『ほんと?大野君の悲しみは抱き締めてあげられないかもしれないけど…大野君なら抱き締められるから。』

大野『ありがとう笹山さん、オレは幸せだ。』

笹山『やだ///幸せだなんて…///』

笹山(藤木君の時とは違う、すごく暖かくて、優しい温もり。大野君の体温。)

笹山『幸せってね、不幸を味わった人にしかわからない感覚なんだって、お母さんがいってたわ。』

大野『そのとおりかもな…』

大野(杉山…お前はここまで考えて…命を捨て売ってまでオレに幸せを与えてくれたのか…)

大野『…グスン…ははっ、オレは幸せ者だな。』

笹山『泣かないの、ほらあたしの武器の支給品のハンカチ!涙拭いてあげるから。』

大野『ありがとう…笹山さん。』

キートン『深くだきしめあった2人。だが、不吉は忘れた頃にやってくるのだ。』

山田『み"づげだじょー。』

------------------------------------

大野『山田!?』

笹山『山田君!?』

大野『あいつは笹山さんの知ってる山田じゃねぇ!逃げるぞ!』

笹山『う、うん!』

山田『逃がさな"いじょ!』


大野『早くっ!』

笹山『うん!』

サッサッ!

ドタ!

笹山『きゃあ!…いたたた…ころんじゃった』

大野『笹山さん!危なぁあああ"い!』

ブオオオン!

ドサッ


山田『あばば!首が真っ二つだじょ!』

大野『笹山さぁあああああああん!』

山田『お"お"の"〜』

大野『許せねぇ!』

サッサッサッ

ばしっ!

大野『入ったぜ!』

山田『あはは!痒いじょ!』

大野『何!?』

山田『いただきま"す"じょ!』

ガブッ

大野『あああああ!』

ガリッガリッ

大野『っつ!あああああ!ああああああ"!』

ガリッガリッガリッガリッ

大野『…』


大野(わりぃ杉山…約束守れそうにないや。)

大野(もうすぐそっちへ行くぜ、また会えるな。今度は笹山さんも入って三人だな。はははは。)

大野(未練だらけだぜ、さくら…必ず生き残れよ。じゃあな…。)

ガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッ


----------------------------

―冬田さん殺したのオレなんだ―

―美味い"じょガリッガリッ―

―写真届けてくれよ―

―撃つぞ!―

―やめろさくら!―

―つぎはお前だ―

まる子『…。』

山根『どうした!?何が起こった!?』

ザク!

山根『あ"あ"あ"!』

まる子『…。』

城ヶ崎『きゃあああ!』

城ヶ崎『さくらさん!貴方自分がしてること分かってるの!?』

まる子『あはははwwwうるさいなぁwwwみんな裏切り者だよwwww』

城ヶ崎『!?』

まる子『だって結局人殺しちゃうんじゃん!wwww』

まる子『みんな自分が大事なのさwwwあばばばww』

城ヶ崎(さくらさん、あまりの恐怖と絶望感で壊れちゃったの…?)

まる子『ほらwww刃物が見えるかいwwwwキレイでしょうwww』

城ヶ崎『いやあ!』

ズタ!

城ヶ崎(やだ!痛くて足が動かない!)

まる子『さよならだよ。けっwけっwけっw』

ざしゅ

城ヶ崎『…あ…ぁ…』

城ヶ崎『…』

まる子『あらやだねwww死んじゃったよwwあははははははwwwwwWWW』

まる子『あたしゃまだ殺したりないよ。』

キートン『殺意が花開く時、悪魔の果実が実ろうとしていた。』


-----------------------------------
PM17:00

折原『だれかくるぞっ!』

西村『…うん…ゴクリ。』

ガサゴソ

西村『伊藤さん!それに山田さんも!』

伊藤『西村くん折原くん!助けて!』

杉浦『急にどうしたんだい!』

山田か『追われてるのっ!』

伊藤『来る!』


まる子『逃げても無駄だよ…けっけっけっ』


折原・西村『さくら!?』

杉浦『よし!いくぞ西村!』

杉浦『標準固定!ターゲットロック!』

西村『発s…』

西村『!!』

ブシャアッ!

伊藤『西村くん!』

山田か『いやぁあああ!』

折原『やばいって…』

伊藤『さくらさん!落ち着いt』

ズバァ!ブシャアアア!

折原『ああ…あぁああ…a』

シュンッ!!!

ドサッ…

山田か『いや!来ないで!』

山田か(あれれ?さくらさんがいないよぉ!?)

―ここだよ♪―

山田か(どこ!?…上!!!)

ザガッ!

山田か『…ぁ……』

ザク!ザク!ズブ!

まる子『ぅはははははははぁあ↑www』

まる子『うだっだー♪うだっだー♪うだうだだー♪』

-----------------------------------------

PM20:00

たまえ『あれ…なんであたし泣いてるんだろ…』

たまえ『だってまだ何も……』

たまえ『でも…涙が止まんないよぉ…なんでなんで』

たまえ(ダメ泣いちゃダメ…泣いちゃダメなの…ダメぇ…)

たまえ『ぅあああん!』

キートン『たまえの心は感じ取っていた、今まで最も大切にしていた何かが、今どこかで壊れ落ちようとしていることを。』

たまえ『ぅあああん!ダメ…!こ…しちゃ…ダメ…!…ま…ちゃん』

たまえ(なんであたし泣いてるの…自分で自分が何言ってるかわかんなぃよぉ…)

たまえ『ぅあああん!』

たまえ(涙我慢できないよぉ…苦しいよぉ…胸がチクチクするよぉ…)

たまえ(悲しいよ…辛いよぉ…何もまだ終わってないのに…何で…)

たまえ『ぅあああん!ぅああああん!』


・・・
・・


?『おや?あの声は…?』

?『おーい!誰かおるのかー!?』

たまえ『…?グスン』

たまえ『まるちゃんの家のおじいちゃん!』

ともぞう『おやおやたまちゃんじゃないかい、こんな所でどうしたんだい?いつもかけてる眼鏡もないし…服もボロボロじゃないかい。』

たまえ『眼鏡おっことしちゃって…おじいちゃんこそどうしてこんな所に?』

ともぞう『わしは…かくかくこうこう…』


たまえ『それは大変でしたね…それじゃあヒデ爺は?』

ともぞう『途中ではぐれてしもぅてな…』

たまえ『そうなんですか…けどもう時間がないんです…。あたしまるちゃん探さなきゃ。』

ともぞう(あー…ヒデ爺さんや、もう一度肉奉行したいのぉ…。悔しいのぉ、悔しいのぉ…。)

たまえ『大丈夫ですか?目が明後日の方向を向いてましたよ。』

ともぞう『は!す、すまん。話はわかった、一緒にまる子を探そう。』

たまえ『いいんですか!?』

ともぞう『なぁに、目的はお互い同じ。それに…一人は心細いじゃろ?』

たまえ『うん…。』

ともぞう『ささ、では行きましょうぞ。』

たまえ『ありがとうござぃます…うあああああん!』

ともぞう『え?あ?どうしてなくんじゃ?』

ともぞう(最近の若い子はわからんのぉ…トホホ)

たまえ『あたしここにきてからずっと一人で…ずっと寂しくて…うぅううぅ』

たまえ『ごめんなさい、泣いちゃって、ごめんなさいごめんなさい…ぅあああん!』

ともぞう『い、いいんじゃよ。ほれほれ泣くな泣くな、ベロベロバーwwwwWベロベロバーwwwwW』

たまえ『グスン…あはは、面白い』

ともぞう『ほら泣きやんだ、たまちゃんには笑顔が似合うぞ。』

たまえ『あ、ありがとうございます///』

たまえ(まるちゃんにはこんなおじいちゃんがいて羨ましいよ。あたしには生まれた時からおじいちゃんもおばあちゃんもいなかったから…。)

たまえ『またおうち遊びに行かせてくださいね。』

ともぞう『ああ、いつでもおいで。』

ともぞう『今度こそ、出発進行じゃ!』

ガサガサ!

たまえ『!?』

猪『ぶぎゃー!』

ともぞう『まwたwおwまwえwかw』


ともぞう『この前やったヤツの家族かの…』

ともぞう『ひゃあ!くるなぁ!』

たまえ『おじいちゃん危ない!』

ともぞう『ひいいい!』

ダッダッダッ

ともぞう『うわあああ"!』

ともぞう『すまぬ!たまちゃん!すまぬーーー"!!』

ダッダッダッ

たまえ『あぁ…いなくなっちゃったよぉ…』

たまえ(またひとりぼっちだ…寂しいよ。)

-------------------------------------------

ダッダッダッ

ともぞう『ひいいい!』

猪『ぶぎゃー!』

ともぞう『わしについてきゅるぬぁあああ!!ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー !ナノナノナノリラロローナノナノナノリラロローイー!』

ともぞう『くるな"っ!くるな!猪太郎めっ!』

ダッダッダッ

ともぞう『うわわわわわ!ラッシュじゃ!ラッシュアワーじゃ!!』

ともぞう『なんか走りまわってテンション上がってきたわい!www』

猪『ぶひー!!』

ともぞう『ばーかwwばーかwwwぶたっぱなwwwベロベロバーwwwwベロベロバーwww』

ともぞう『ヴェwロwヴェwロw…』

ともぞう『ヴァ〜かwwwwww』

猪『ぶびーっ!!!』

ダッダッダッ

ともぞう『猪さん遅い!遅いですぞ!wwwそれじゃあまるで豚ですぞwwww』

ともぞう『豚足ふぉー!www豚足ふぉー!www』

猪『ぶびー!ぶびー!』

ダッダッダッ

ともぞう『ひゃははwwwぶびーwwwぶびーwww』

ともぞう『ぶびー…ぶびー…はぁはぁ…』

ともぞう『まずい、調子に乗り過ぎた…』

ズト!

ともぞう『いたたた…転んでしもうた…って!まずい!』

ダッダッダッ!

猪『ぶぴぴぴ!!!!』

ともぞう『あー!死ぬ"ー!あーれー!』

ともぞう『あー!れー!…あれ?』

猪『…』

ともぞう『ヤツも転びおった…』

ともぞう『しかも木にぶつかっておる…』

ともぞう『どれどれ、脈はないようじゃな…。』

ともぞう『…ニコ』

ともぞう『テテテーテーテーテッテテー!♪wwww』

ともぞう『はははwwwこの猪はとんだ馬鹿者じゃのおwww』

ともぞう『こんな老いぼれに殺られるとは…悔しいのおwwww悔しいのおwwww』

ともぞう『こんな立派な玉ぶら下げておるのにwwwwこれが本当のたまちゃんですなwwwあ…wたまちゃん…』

ともぞう『…ふぅ。そうじゃった…皆を探さねば…。』

トボトボ

------------------------------------
PM22:00

花輪『やっと…分かったぞ。ずっと確認してたから間違ない…。』

花輪『この地図はクラスメイトのだれかが死ぬ度に表示範囲が広くなってるんだ。』

花輪『つまり僕らの移動できる領域を表してたんだね…。』

花輪『もうR-1もかなり広がってる。』

花輪『一体何人の人が…』

ガサガサ!

花輪『誰だ!?』

グルル…

花輪『虎!?タイガー!?なぜここにこんな動物がいるんだい!』

花輪『まずい…!』

虎『ガルル!』

しゅん!

花輪『まずい!!!!』

?『とぅああ!!』

虎『…!グガ…』

花輪『…あ…やっと来たか!』

花輪『やっと来たね!ヒデ爺!』

ヒデ爺『お待たせしまして大変申し訳ありません。』

花輪『いいんだよヒデ爺…ありがとう…。心から感謝するよ。』

ヒデ爺『感謝の極みでございます。あの虎はこの西条ひでじに御任せください。』

花輪『まかせたよヒデ爺。』

ヒデ爺『かしこまりました。』ニコ


虎『ガウッ!』

ばしゅっ!

ヒデ爺『とぅあああ!』

ばしゅっ!

花輪(…!高い!)

虎『がるるるる!ぐがぁああああ!』

ヒデ爺『とぅああ!らぁああああああ!』

ぐばしっ!!!!

ドサッ…

虎『…』

スタ。

ヒデ爺『任務完了でございます。』ニコ

------------------------------------------------
花輪『すごいよヒデ爺!』

ヒデ爺『虎など猫も同然です。』

花輪『帰ったらシャンパンをご馳走するよ。ちょうど年代物のブランデーが手に入ったんだ。』

ヒデ爺『ありがとうございます。西条ひでじ、心より感謝しております。』

花輪『はは、そんなに頭をさげるなよ、僕は君にあえて何より嬉しいよ。今すぐにでも乾杯したいところだ。』

花輪『暗い部屋でキャンドルに照らされるシャンパンタワー。最高の眺めじゃないか。』

ヒデ爺『実に楽しみです。是非お友達も誘ってお祝いしましょう。』

花輪『はは…実はもうほとんどいないんだ。』

ヒデ爺『それはいったいどういうことなのですか…?』

花輪『ここへ来て生き残ってるのは、さくら君、穂波君、山田君、まるお君、そして僕だけなんだ。』

ヒデ爺『なんてことでしょう、今すぐ私が警察を呼びに行きましょうか?』

花輪『それは無理なんだヒデ爺、あと8時間したら、この首輪が爆発するしくみになってるのさ。』

ヒデ爺『なんと…!一体誰の仕業で…?』

花輪『わからない、ただ"のろ"という言葉が関係してるらしい。』

花輪『ただ、僕も少しずつ分かってきたよ、なんとなくだけどね。』

ヒデ爺『いまいち話が読めません…詳しくお聞かせください。』

花輪『分かったよ、今まで僕がみてきた事を全部話そう。』

--------------------------------------------
PM0:00

まる子『…誰もいないね。さすがに数が減ると見つけるのも大変だね。』

まる子『あれれぇ?あそこだけ明るいね。行ってみよう。』

まる子『綺麗な場所だねぇ。ここは木が無くて月が良く見えるよ。』

まる子『お菓子もだいぶ落としちゃったし。この辺りですこし休むことにするよ。』

まる子『あー…暇だねぇ、そういやあと残ってるの誰だっけかな。』

まる子『あたしと、山田とまるおと花輪君…そういや花輪君見てないね。あと、たまちゃん。』

まる子(たま、ちゃん…?)

―今日は一緒にお昼ご飯食べようね。―

まる子『うああああ!なんだよ今のは!』

まる子『消えちゃえ!消えちゃえ!あたしの中から消えちゃえ!』

まる子『ああああ"!』

-----------------------------------
たまえ『ぅう…暗いよ…怖いよぉ…』

トボトボ

たまえ『お腹ペコペコだし…誰もいないし…うぅ。』

たまえ『時計…あと6時間しかない、日の出には終わっちゃうんだね、何もかも。』

たまえ『泣いても笑ってもあと6時間…あたしがんばる。』

たまえ『だって一番大切な友達だもん。』

キートン『ただひたむきに友を想うたまえであった。』

------------------------------------
ともぞう『暗いのお…こころ細いのぉ…』

ともぞう『もう夜も深いぞ…』

ともぞう『まる子ぉ!まる子やぁ〜!』
--------------------------------------

ヒデ爺『そういう訳でしたか…』

ヒデ爺『坊ちゃまの安全の為、この私命に変えてもお守りします。』

花輪『ああ、ありがとう。』

花輪『それにしても、今日は静かな夜だね。』

花輪『まるでこれから嵐でもくるみたいだ。』


ヒデ爺『坊ちゃま、そのコンパスを見せてくだされ。』

花輪『ああ、これかい。』

ヒデ爺『これは素晴らしい!側面は金!それに針は糸のように細い金属、印は全てアメジストですね。まるで鉱山でもあるようです。』

ヒデ爺『しかし、樹海でコンパスが使えるとは…磁場でも発生してるみたいですね。』

花輪(磁場…?)

--------------------------------------
AM2:00

まる子『あー…ひまだねぇ、誰かこないかね。』

山田『ざぐら"ー…』

まる子『山田かぃ…待ってたよ。けっwけっwけっw』

山田『おまえもブオオンしてやるじょー!あばばwwあばばwww』

山田『さくらのナイフ可愛いじょ!あばば!可愛いじょ!』

ブシュッ!

山田『血だじょ!血だじょ!オイラの血だじょ!痛いじょ!』

ブオオン

まる子『!…甘いよ山田。』

まる子『それっ!』

ざっ!

山田『あわわ"!砂がぁ"!前がみえないじょ!』

ブン!ブン!

山田『あばばばば!どこだじょ!』

まる子『ここだよ!』

ざしゅ!

山田『ああ"!いだいじょ!ざぐら〜!』

ブオオン!

まる子『今だっ!!』
グブシュッ!

山田『あああああああああああ!!!!』

山田『腕が!腕が!左手がないじょ!ないじょー!』

まる子『けっwけっwこれでチェーンソーは使えないねw』

山田『さくら"…カチカチだじょ!カチカチしてやるじょ!』

山田『これは痛いじょー!痛い"じょー!!!』

シュン!

まる子(早い!…でも月の光りで影がまるわかりだよ…けっwけっw)

ザク!

山田『…っあああ!』

山田『なんでだじょ!なんであたんないんだじょ!ザクザク痛いじょ!ザグザグ痛いじょ!』

山田『食って"や"る!』

ガブッ!

まる子『しまった!』

まる子『離してよ!』

ザク!ザク!

山田『美味しいじょ…』

まる子『効いてないの!?』

山田『ガブガブだじょ!』

まる子『ぁ…ぁあぁ…』

ガリッガリッ

---------------------------------
ヒデ爺『そうでしたか…よくぞここまで頑張りましたね。花輪家の跡取りとして申し分ないです。』

ヒデ爺『そう言えばこんな物を拾いまして…もしかしたら"のろ"について何かわかるかもしれません。』

花輪『これは?ノート?この字や喋り方は野口君か。おや、走り書きがしてあるね。』

花輪『連動や死亡者ってのは地図のことだね。』

花輪『最後の三人…北…0の領域?確かに方位磁針は常に北をさしていた…』

花輪『まさかぁ!!!!』

花輪(ぁあああ!なんで今まで気付かなかったんだ!)

花輪『ヒデ爺!コンパスを!』

ヒデ爺『は、はい…』

花輪『やっぱしだ…コンパスの北の表記はN-0』

ヒデ爺『Nは北、0は経緯を表してますな。しかしそれがなにか…』

花輪『そして…!』

-----------------------------------
―今日は一緒にお昼ご飯食べようね―

まる子(まただよ…ぁああああ)

まる子『ぅあああああ!あたしの頭から離れろぉおお!!!』

ズグシャ!

山田『え"?あで?あで?オイラの体があんなに遠くにあるじょ…あで?痛いじょ、痛い痛いじょー!ああああ"!』

まる子『はぁ…はぁ…』

まる子(あいつ頭外れてんのにまだ喋ってるよ。ホントに化け物かもね。)

まる子『…あんたのチェーンソーだよ。』

ブオオン!

山田『やめるじょ!やだじょ!死にたくないじょ!やだ!やだ!あばば!やだ!やだ!や!tjmhtpgoptdぁあ"!』

グチャグチャグチャ!

まる子『けっwけっw楽しいねぇwww』

山田『…』

まる子『ふんずけちゃえ!!!』

ブチッ!

まる子『けwけw月も星も雲がかかってきたよ。いい天気だねぇw』

けっけっけっけっけwwww

キートン『暗い夜空に冷たく響くまる子の声であった。』

------------------------------------
花輪『地図が動くぞ!』

花輪『やっぱり出たよ!領域R-0地点!』

花輪『北を表すN-0と最後の移動範囲を表すR-0!』

花輪『つまり、"NORO"!行くぞヒデ爺!』

花輪『目指すは領域0の北!最果ての領域へ!』

ヒデ爺『かしこまりました!!捕まってください』

ざっ!

------------------------------------
たまえ『あ、これは!?』

たまえ『まるちゃんの飴!?』

―おじいちゃんにいっぱい買ってもらったもんねー、ほら―

たまえ『間違ないない!まるちゃんの飴だ!』

たまえ『ここを辿っていけば!』

タッタッタッタ!

たまえ『急がなきゃ!』

たまえ(まるちゃん…!まるちゃん…!)

キートン『得体の知れない思いに駆られ、彼らはそれぞれの道に走り出した。』

キートン『物語も大詰めを向かえようとしている。』


---------------------------------------
ともぞう『だいぶある歩いたな…』

ともぞう『…!…まる子!?』

ともぞう『まる子ぉ!』

まる子『?』

まる子『お、おじいちゃん!?』

ともぞう(ナイフなど持ってどうしたんじゃ…しかも血まみれで…まさか!)

ともぞう『やめんかまる子ぉ!』

まる子『あたしゃなにもしてないよ。おじいちゃん…寂しかったよお!怖かったよお!』

ともぞう『まるこぉ…何も言わんでええ、おじいちゃんの所へおいで。』

まる子『うわわわん!おじいちゃ〜ん!』

ともぞう『まるこぉおお!』

ザク。

ともぞう『まる…子?』

まる子『…。』

ともぞう『…な…ぜ…じゃ…』

ドサッ

まる子『…。』

まる子『けっwwけっくwあはwあはははははw』

-----------------------------------------
PM4:00

花輪『まだつかないのかい、ヒデ爺!』

ヒデ爺『いえ、もうすぐ着くはずです。』

花輪(Nが指しているところ、磁場を発してるところ…つまりそこに電波の司令塔があるはず!電波塔R-0が!)

サッ!


------------------------------------
たまえ『まるちゃん…!まるちゃん…!』

たまえ(足が勝手に動くんだよ。まるちゃんがいる…近くにいる!)

ダッダッダッ

たまえ『まるちゃん…!』



------------------------------------
ヒデ爺『黒い扉!ここです!ここが電波を発してるようです!』

花輪『入るぞ!ヒデ爺!』

ガタン


----------------------------------------
たまえ『はぁ…!はぁ…!』

ダッダッダッ

たまえ『あれは?まるちゃん!』

たまえ(やっと…やっと会えたよぉ。)

たまえ『まるちゃーん!!』

----------------------------------------
ガタン

?『こんばわ、花輪くん。私の置いた手紙の謎は解けたようですね。』

花輪『…!先生!?隣りにいるのは、まるお君!?』

先生『三日ぶりですね。遠足は楽しかったですか?』

花輪『何をいってるんだ!貴方がのろじゃないのかい!』

先生『ここに辿り着いたことは褒めましょう。しかしそれでは70点ですよ。』

花輪『70点?』

先生『まぁ合格点ではあります。しかし"のろ"の意味する言葉までは分かっていないようですね。』

先生『NORO、つまりNo offend Real origin.この言葉を並び変えると"罪無き真の起源"という意味になりますね。』

花輪『真の、起源?』

先生『全ての出来事には起源があります。しかしその発生に罪はありますか?いえ、起源の本質は無罪です。全ての物事は根本的な起源の上に成立つ事象に過ぎないのですから。』

先生『いやはや、みなさんは予想以上でしたよ。人を食べるようになった山田君、恐ろしい身体能力を身に着けたさくらさん、そしてここたどり着いた花輪君。素晴らしい成果だ。』

花輪『まってくれ!みんなに何をしたんだ!?』

先生『君は勘違いをしてませんか?私は何もしていませんよ。極限状態の中で、彼らが本当の自分を見つけただけです。』

花輪『本当の、自分?…』

先生『文明があるレベルに達した時、自らを破壊していく性質をもっているのと同じですよ。』

先生『彼らは度重なる極限と生死の狭間で、自我を破壊しそして自らを起源へと還元したのです。遥か昔、人類発生のその起源時点まで。』

先生『生まれたままの本能で動く者に、罪はありません。ただ心に従い、殺戮衝動を繰り返し、終わりを繰り返すのです。』

花輪『黙れ!それは間違っている…規則やルールがあるからみんな生きてるんじゃないか!貴方も僕も!』

先生『それは貴方が社会に洗脳されているだけです。』

花輪『!?』



先生『規則や法律など文明の発展に伴う矛盾要素でしかありません。文明の発展を促し、そして人類の本質の発達を抑制する一種の指標でしかないのです。』

花輪『!?』

先生『考えてもみてください。人類の歴史は殺戮の歴史です。死者の上に死者を重ねた死の螺旋。非常に不安定な死者の山なのです。そしてその頂に君は立っている。まるで君の存在自体が人類の叡智を比喩しているようだ。』



花輪『何を言ってるんだい!僕は人類の叡智でもなんでもない!貴方のクラスメイトさ!』

先生『熱くなるなんて花輪君らしくないですね。さぁ、"のろ"を知った今貴方は一体どうしますか?』

花輪『この装置を止める!そしてみんなを解放する!たとえ四人でも、その命を救うんだ。』

先生『四人?おやおや、まるお君を含んじゃいけませんよ。』

花輪『なぜだい…?』

先生『勘違いしないでください。まるお君は最初から"こちら側"の人間です。』

花輪『…そうなのかい?まるお君?』

まるお『ずばり、そうでしょう。』

花輪『じゃあその首輪は…』

まるお『もちろんダミーです。』

花輪『!?』

花輪『なんてことだ…しかしあの装置を止めなければならない、電波を遮断して首輪を外さなければ。』

先生『そういう訳にはいかないのです。』

891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/28(日) 18:57:54.24 ID:iczPdPDXO
花輪『なぜだい!?そこをどいてくれ!』

先生『貴方にそこまで教える義理はありません。さぁ、帰って殺し合いの続きをお楽しみください。』

花輪『いやだ、そこをどけ。』

ヒデ爺『お行きなさい、坊ちゃま。』


ヒデ爺『この西条ひでじ、あらゆる主人を点々と移り変わってきました。しかし坊ちゃまに会ってから世界が変わったのです。坊ちゃまと初めて会ってからの数年間、おおいに楽しませていただきました。執事でありながらこれ程の幸せを味わえた主人は貴方が初めてなのです。』

花輪『ヒデ爺…』

ヒデ爺『それに、まってる女性方がいるではありませんか。彼女達を止めるのは坊ちゃまにしかできないことです。』

ヒデ爺『主人に物を頼む私は執事失格かもしれません。しかし、それが最善だと感じた故の決断です。』

ヒデ爺『この老いぼれの最後のお願いです。どうかここは私めに御任せください。』

花輪『…分かった…任せたよ。でも一つお願いがある。』

ヒデ爺『?』

花輪『必ず生きて家に帰ることだ。』

ヒデ爺『坊ちゃま…』

ヒデ爺『かしこまりました。』ニコ

花輪『僕は行くよ。家に帰ったらまたグラスを交えよう!必ずだからな!』

さっ!

ヒデ爺『はい、いってらっしゃいませお坊ちゃま。また会いましょう。』

ヒデ爺(いつか、どこかで。)

まるお『逃がしませんよ!』

さっ!

-----------------------------------------

たまえ『きゃあああ!』

たまえ『まるちゃん!それ…』

まる子『あはははぁあw邪魔なんだよwどいつもこいつもww』

まる子『あんたもこうなりたいのかいwけっwけっw』

たまえ『やだ…やだよ…ダメだよまるちゃん…!』

たまえ『そんなまるちゃん嫌いだよぉ!』

―嫌いだよぉ―

―嫌いだよぉ―

―嫌いだよぉ―

まる子『ぅうぅ…あああああ"』

―どいつもこいつも、じゃまだ、あたしの邪魔をする―

―消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ―

まる子『あああああ!』

たまえ『もぅいいじゃない…やめようよ…一緒に帰ろ?』

―一緒に帰ろ―

―一緒に…2人で―

―あたしは―

―本当の―

まる子『あああああ』

シュン!シュン!シュン!

たまえ『きゃあああ!』

まる子『ぜぇ…ぜぇ…。あんたがいるから…あんたがいるからぁあああああ!』

たまえ『ダメ!まるちゃん!』

まる子『殺してやるぅううううう!』

たまえ(怖い…やだ…足がすくんで動かない…。)

-----------------------------------------
花輪『はぁ…はぁ…もうすぐだ。あの部屋のモニターで確認できたよ、穂波君とさくら君はR-1の東にいる…急がなきゃ。』

まるお『逃がしませんよ!』

ダン!ダン!

花輪『危ない!銃弾!?』

花輪『すまないけど、君にかまってる暇はないんだ。』

シュン!

ばしっ!

まるお『あーれー!』

花輪『携帯が頭にぶつかっただけで失神か…なんてひ弱なんだい。これじゃレディーはついてこないよ。』

花輪『よし、急ごう!』



------------------------------------

ヒデ爺『そこを通してもらいますよ。』

ヒデ爺『みたところかなりの腕前のようですな。一つお手合わ願いましょう。』

先生『望むところです。』

先生『しかしこれで装置に傷が入ってはこまります、屋上へ行きましょう。』

すた、すた…

ヒデ爺『これでも私は空手四段、柔道五段、英検一級、エネマグラ検定二級、テコンドー二段、クラブガマ黒帯をもていましてね。』

すた、すた…

先生『奇遇ですね私も空手四段、柔道五段、英検準一級、エネマグラ検定二級、テコンドー二段、クラブガマ黒帯をもっていますよ。』

ヒデ爺『おや、この勝負、英検0.5級分私に分がありますね。』

先生『勝負はやってみないとわかりませんよ。ふふ。』

すた、すた…



先生『屋上です。さぁ、始めましょうか。』

ヒデ爺『いざ…』

先生・ヒデ爺『参る!!!!』

ばしゅっ!

ヒデ爺『高い!』

先生『もらいましたよ。』

先生『そぃやあああ!』

ヒデ爺(そして速い!)

ヒデ爺『とぅああ!』

ドゴン!

ヒデ爺『ぐ…なんという力…』

先生『そぃやあああ!』

ばしっ!

ヒデ爺『ぐぅああ!』

先生『サーッ!』



先生『おやおや、英検0.5級分の力はその程度ですか?』

ヒデ爺(…からだが思うように動きません…さすがに手強いですね…。)

先生『はは、貴方はパワー、スピード、反射全てが素晴らしい。しかしお体がついてこれてませんよ。』

ヒデ爺(くぅ…このままでは)



先生『そおいいやぁあああ!』

ヒデ爺『ぐぶあっ!』

先生『私と貴方の年齢差から生じる、力の差は英検何級分ですかね?』

先生『3級?5級?10級?…否、100級くらいですかね!』

ばしっ!

ヒデ爺『ぁあああ!』

ヒデ爺(坊ちゃまの為にもここは負ける訳にはいかないのです!)

ヒデ爺『とぅああ!』
先生『そぃやあ!』

ばしっ!ばしっ!ばしっ!

ばっ!ばっ!ばっ!ばっ!

ヒデ爺『とぅとぅとぅとぅとぅ…!!』

先生『そぃそぃそぃそぃそぃ…!!』

ヒデ爺『とぅああ!らぁあああ!!!!』

先生『そぃやああ!さーっぁああ!!!!』

ドゴーン!



-------------------------------------------
まる子『ぁああああ"!あんたなんか消え"ちゃえ"え"!』

たまえ(ダメ…動いて…動かなきゃ。まるちゃんがこんなに近くにいるんだ…もうちょっとなんだよ…)

たまえ(止まってちゃダメ…踏み出さなきゃ、強くならなきゃ…)

たまえ(あと一歩なんだ…あと一歩踏み出さなきゃ、まるちゃんに届く一歩を…。差し延べなきゃ…まるちゃんを抱き締める手を!)



-------------------------------------------
ヒデ爺『はぁ…はぁ…』

先生『はぁ…はぁ…』

ヒデ爺『この戦いの目的は…一体…』

先生『人類の再生ですよ…。』

先生『文明に埋もれ、本質を失った人類を…再び蘇らすのです。』

ヒデ爺『それが一人や二人ではどうにもならないでしょう。』

先生『貴方は知らない、今も世界中のどこかでこの戦いは起こっている…毎日毎日。世界は望んでいるんですよ。人類の再生を、真の起源への還元を。』



ヒデ爺『なんと…!このような惨たらしいことが毎日、今もどこかで…』

先生『古代にはスパルタという王国がありました。弱い者は死に、強き者が生きる国です。最後に残ったわずかな精々達は、自分たちの百倍はくだらないであろう軍勢をまたたくまになぎ倒しその地位を絶対のものにしたのです。』

ヒデ爺『しかしそこもいずれは滅びました。大勢人の人がいてこそ、世界はバランスを保てっているのではないですか!』

先生『何をばかなことをおっしゃいますか、いつの世もいつの時代もこの世界を変えて来たのは一握りの人間だけです。残りの人間は強き者に付き従ってるだけです。』

ヒデ爺『それは…』

先生『貴方もそうでしょう。主人に這いつくばって生きている。そうでなければ自分の価値を見出だせない!そうでなければ生きられない!違いますか!』

ヒデ爺『!!』

ヒデ爺『くぅ…。』

先生『反論できないようですね。』

先生『貴方も所詮は小さき者、我々の世界創世には必要ない存在なのです。』

先生『さよならです。』

先生『そぃやああああ!』



--------------------------------
花輪『残り15分!!急がなきゃ!速く!もっと速く!』

ダッダッダッ!

花輪『はぁ…はぁ…無事でいてくれレディー達!』

ダッダッダッ!

---------------------------------

―あたしゃまだ眠いよ―

―まるちゃん…ぅうぅ―

―あれ…誰だろ?女の子みたいだね…―

―ぅわわわん!―

―泣いてるのかい…?―

―ぅうぅ…グスン…まるちゃん―



―あたしを呼ぶ声がする―

―懐かしくて…凄く優しくて…暖い声―

―あー思いだしたよ。あの声だ…あたしの大好きな友達。一番掛け替えのない友達だよ。―

―た…ま―

―――

――





-------------------------------------
ヒデ爺『とぅああ!』
ばし

先生『まだ逆らいますか。』

ポツ、ポツ、ザー!

先生『おや…雨ですねぇ。そろそろ決着をつけますかね。』

ヒデ爺(坊ちゃまこの西条ひでじめが命に変えても使命を果たしてみせます!)

ヒデ爺『とぅあっ!』

先生『そぃやっ!』

先生(重い…!)

ヒデ爺『らぁああああ!』

先生『くぁああ!』

ばしん!

先生『あのからだのどこにそんな力が…』

ヒデ爺『まだまだ行きます!』

ヒデ爺『とぉうああ』

ズゴ!

ヒデ爺『とぅあああ!らぁあああ!』

先生『ぐふっ!』

先生(なんて…強s)

ばし!

先生『く…っ!』



ヒデ爺『雨の筋一本の隙間に見えるわずかな間隔…水滴と水滴の間に貴方には見えない微かな死角があります。だてに長生きはしてませんよ。』

先生『まだです!』

先生『そぉおぃややぁああああ!』

先生『さぁああああああーっ!!!!』

ばし

先生『何!?っつくあああああ!』

先生(まずい!電線が!)

バチバチバチバチ!

先生『ぁ…ぁ…』

ヒデ爺『受け流し、そして、その力を返す。小さき者が大きな力を制する事もあるのです。私は何度もみてきました。』

先生『貴方は…一体…』

ヒデ爺『私ですか?これまで数々の主人の家を点々と移りながら、ボディーガード、そして暗殺任務をこなしてましてね。ははは、何年も前のはなしですよ。』

先生『どおりで…。』

バタン


---------------------------------

まる子『…たまちゃん…あたし…ごめんね…ごめんね…』

たまえ『まるちゃぁああん…いつものまるちゃんだ…良かった…良かったよぉ…』

たまえ『ぅああああん!まるちゃん!まるちゃん!』

―たまちゃんは雨の中でもハッキリ分かるくらい泣いてたんだ―

まる子『たまちゃん!スゴイ血でてるよ!』

たまちゃん『はは…このくらい大丈夫だよ。』

たまちゃん『それよりもまるちゃんが元に戻って嬉しい。嬉しいよぉ…。ぅわわわん!』

まる子『よしよし…ごめんね…』

まる子『ぅうぅ…ぅわわわん!』

―泣いたよ。いっぱい泣いたよ。キットこの雨よりいっぱい。―

―それは二人の中だけでしまっておける宝物みたいな時間だったさ。―

―そりゃあ、幸せだったさ。―

―生きて来てこんなに幸せと思ったこたぁないねぇ―

―でもねぇみんな、終わらない休み時間は無いんだよ。チャイムは必ず鳴るんだよ。―

-----------------------------------
花輪『いた!良かった!二人とも無事だ!』

テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
花輪(G線上のアリア!あぁ、でかしたぞヒデ爺!)

花輪『レディー達!』
まる子・たまえ『花輪君!』

花輪(響き渡るG線上のアリア、静かな雨の音。2人の美しいレディー。)

―あぁ…僕は今奇跡を見ている―

・・・
・・


カシャッ

まる子『あれ?首輪が…』

カシャッ

たまえ『やったぁあ!外れたよ!』

―あぁ…助かった。やっよ。やったよー。―

―そう、思った刹那、背後に寒気が走ったんだ―

・・・
・・


まるお『やっと追いつきました!許しませんよぉ!』

ドン!!!!

花輪『!!』

―僕の中で雨や音楽、全ての音が無くなった―

―それは余りに一瞬の出来事だった―

―あの瞬間、僕は首輪が外れた衝撃で下に重心がずれて、転んだのさ―

―転んだ僕の上を光り輝く鉛の塊が飛んでいった―

―その輝く欲望の塊は、木の枝を貫き、、雨を突き抜けて、主人の使命のままに真直ぐ飛んでいった。―

パリンッ

―何かが砕ける音がして、僕は顔をあげたんだ。―

―ねぇ、そこになにがあったと思うかいベイベー。―

・・・・
・・・
・・


まる子『…ぁ…あぁあ…』

たまえ『…』

―銃弾は、カメラのレンズを貫いて、穂波君の心臓を貫いていたのさ。―

―さくら君は朝焼けの空に声にならない悲鳴をあげていたね。―

―レンズの砕ける音は穂波君の命の声と同時に、さくら君の中で何かが砕け散ったことを僕に伝えていた―

―気がついたら僕はまるお君を殺していたんだ。―

ドスッ!

―地面に押し付けて―

あああああ!!

ドスッ!ドスッ!

―何度も何度も殴って―



―気がついたら、彼は死んでいた―

―そしたらすぐに誰かの声がして空を、空を見たんだ。―

―ちょうど雨が上がって、綺麗だった。グランドキャニオンより壮大で、ベルサイユより美しくて、レイセンスよりも透き通った朝焼けの空だったさ。―

―するとね、空が光始めたんだ。―

―大きな大きな警報がなって―

―気がつくと、僕らはヘリに乗っていた―

―僕にはそれが、僕らを新しい世界に連れて行くノアの箱船にみえてしかたがなかった。―

・・・
・・


キートン『そして昼』

―昼頃になって、僕らは無機質な白い部屋で目覚めた。―

花輪『…警察…?』

―運がいいことにまるお君の件は僕のせいにはならなかった。その日の夜には警察所を出れたよ。家ではヒデ爺やメイド達が明るく迎えてくれたさ。―

―その日は花輪家始まった以来の大パーティーだったね、いい夜だったよ。―

―さくら君かい?あぁ…彼女なら―

・・・
・・


------------------------------------

―20年後―

アナウンサー『今日お昼すぎ、ついにあの大量殺人事件の犯人が出所しました。しかし犯人はずっと口を紡いだままで、20年間一言も言葉を発してないそうです。専門の学者さんにきいてみましょう。』

医者『彼女の症状は酷い精神的なショック状態です。おそらく20年しても取り払えないほどのトラウマがあるのでしょう。』

まる子母『おかえり!』

―バレバレの作り笑顔で家族は優しく迎えてくれたみたいだ―

まる子姉『あんた…久し振りだね。』

まる子『…。』

まる子母『お巡りさんが一度も面接させてくれなかったから、母ちゃん心配したよ。』

まる子『…。』

まる子母『よーし、今日はご馳走だ!母ちゃん頑張って作るよぉ!』

まる子母『野菜を千切りっと♪』

トントントントン

まる子母『そうねぇお肉付きのサラダなんてどうかしらぁ。』

スタ

まる子母『あれ…まる子?いたのかい?』


まる子母『ぁはは、あんたもお料理したいのね、そうだね、もう大人だもんね。』

まる子『…コク。』

まる子母『包丁は危ないから気をつけるのよ。』

トントントントン

まる子母『あらぁ、あんた上手いじゃない。』

まる子『…。』

トントントントン

ザク

おわり





出典:まる子のバトルロワイヤル
リンク:http://www2.2ch.net/2ch.html
  投票  (・∀・):376  (・A・):374  →コメントページ
読み終わったら評価を投票してください。押してもらえるだけで更新意欲がわくです。
コメント書かなくても投票だけでもできます。
作者の創作意欲を削ぐような発言は絶対に止めてください。
既出や重複の登録を見つけたら掲示板までお知らせください。
イイ→ イクナイ→ タグ付→
ココ
コメントがあれば下に記入してから押してください(30秒規制)
名前: トリップ:
コメント:

  トラックバック(関連HP)  トラックバックURL: http://moemoe.mydns.jp/tb.php/18135/
トラックバックURLは1日だけ有効です。日付が変わるとトラックバックURLが変わるので注意してください。
まだトラックバックはありません。
トラックバック機能復活しました。

  Google(リンクHP)  このページのURLを検索しています
検索結果が見つかりませんでした

TOP
アクセス解析 管理用