妹 その2 (妹との体験談) 168369回

2009/11/05 02:22┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:アニ氏
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カーテンの外でスズメがせわしく鳴き始め
家の前の道路を朝早く出勤するご近所の車が横切る
そんなかすかな音に促されて目を覚ます。

時間は5時半、小学校からサッカー部に所属してきた僕は
すっかり早起きのクセが染み付いてしまっていた。

2年生の終わり受験を控えた僕は成績に不安を感じた両親や担任の勧めで
塾へ通うことになり部活を辞めることになった。
僕自身このままだと学費の高い私立にしか行くところが無いとまで言われ
両親に負担をかけたくなった僕は素直にそうする事にした。

正直惜しい気持ちもあったが別に生き抜きにサッカーは何時だって出来る
真剣にプロを目指してた訳じゃないし
またやりたいなら高校でだって出来る、そう思っての決断だった。

学校が終わるとミカと一緒に家に帰り
軽食をとってカバンを置くと塾へ行く
ミカは僕より一足先に通い始めていて
クラスは違うが時間帯は同じなので一緒に通っている
因みに僕のそんな話を聞きつけたリサちゃんも
同じ塾へ通っていて彼女とはクラスが同じだ
自宅から見てリサちゃんの家の向こう側に塾があるので
帰りはリサちゃんを家の前まで確り送ることができる
若い子の一人歩きに不安なリサちゃんのご両親も喜んでくれた。
元々リサちゃんもミカも成績に不安は無いのだけど・・・

相変わらず僕とリサちゃんそして僕とミカという関係は続いている
コレを三角関係と言うべきなのか今思い返しても自信が無い
リサちゃんとは相変わらずキスだけ
反対にリサとは行く所まで行き着いてしまっていた。

一線を越えたのは2年の夏休み
両親が共働きの僕達は僕がサッカー部の練習や試合
リサちゃんとのデートの日以外夏休みの殆どを2人だけで過ごした。
ミカは僕がサッカーやデートで家を空けるときだけ友人と遊び
僕が居る日は必ず家に居る
相変わらず束縛というような束縛を一切しない女で
生活は僕中心で僕の予定を見て自分の予定を立てる
それでも友人関係を含む私生活を上手く回しているのがミカだ

夏休み中の僕の世話は殆どミカがやいたようなもので
もう殆ど夫婦と変わらない形に収まっていたと思う
早い話僕はミカに管理されてたわけだけど
それがちっとも窮屈に感じない所がミカの凄い所だと思う

僕のパンツの場所はミカの方が詳しく知っているし
僕のお気に入りの靴下の片方がないときは
ミカに聞けば直ぐに見つけてくれた。

僕が好きなことをドンドン吸収していくミカを
僕もドンドン一人の女の子として好きになっていった。
もう兄妹という感覚はこの頃殆どなくて
両親の前・・友人の前で兄妹を演じるというレベルになっていた。

リサちゃんと何とかして早い目に別れるべきだと焦っていた時期は過ぎ去り
「もしもの時は必要でしょうw」
「でもリサちゃんとしか使っちゃダメよ・・」
「減ってたらリサちゃんに教えて貰うから直ぐばれるからね」
と避妊具をミカに渡された時も
「ああわかったよ」と返す。
我ながら最低だがリサちゃんとはこのまま仲良く過ごし
そのうち彼女が勝手に心変わりすればソレも良いし
続いたら続いたらでミカとの事を隠し続けていけると
考えるまでになっていた。

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勉強は思ったほど苦ではなかった。
元々サッカー漬けではあったが勉強は嫌いではないし
リサちゃんやミカが教えてくれるので割と直ぐにコツを掴んで順調に進んだ特にミカはなんと1年生のクセにもう3年生の勉強をしている
正直僕は勿論、2年の成績上位のリサちゃんよりもよっぽど進んでいたことだ
コレには僕もリサちゃんもビックリだった。

「アニを助けたくて勉強してたら面白くなったのw」
と言ってたので多分持ち前の完璧主義のハートが暴走したのだろう
ミカのこういう一度決めたら病的にやりこむ性格は完成の域に達していた。
しかし、少しだけ先の話をすれば
コレだけの才能がありながら結局ミカは僕と同じ学校へ通うのだ
彼女にとってはソレが最大の目的なのだから仕方が無いけど
僕も含め両親も当時はかなり勿体無いと思った。

この頃の僕は完全にミカのそういう病的な僕への執着や
その為の尋常ではない努力が普通と違うと認識はしていたが
驚き、怖い、何で俺?と思いつつも
妹としての愛らしさや恋人としての愛しさを感じていて
恋人とかそういうものを超越した「こいつは人生の最後まで一番の味方だ」
という気持ちを抱き始めていたと思う
それにミカは僕の前以外ではそういう病的な部分をおくびにも出さないので
害がある訳でもなく、こういうミカを知っていたのは僕だけだったと思う

「何故俺なんだ」と随分後になって聞いてみたことがあるが
返って来た答えは割りと僕と同じ直感的な確信でしかなかった。
ミカはこう答えた
「昔、冒険家の人が何で危険だと解ってて山に上るのかって聞かれたの知ってる?」
「その人は、ソコに山があるからだって答えたんだよ・・ソレと同じ」

全く関係ない話のようだったが言いたい事は良く解った。
今思えば変に長々難しい単語を並べて
理屈をこねるよりも僕が直感的に理解しやすい偏差値の低い答えを
ミカはわざと選んでこういったのかもしれない

リサちゃんとミカはお互い大親友といって憚らないほど親しくなっていた。
年の差は気にならないようでお互い同じ年の友達のようにして仲が良い
家に遊びに来ると当然のように3人で机を囲んで談笑するが
流石に両方を付き合ってる僕は事あるごとにハラハラする

「私お茶いれてくるね〜」
その日も3人で勉強会の名目で集まり結局名目だけで終わり
楽しく談笑してたのだがミカがお茶を入れるために部屋を出て行くと
やっぱりというかリサちゃんが甘えてくる
「ねっアニ・・・」
悪戯っぽく笑いながらキスをねだる
「ミカいるし・・」
階下に居るミカが気になり躊躇する僕
正直ミカは僕とリサちゃんが隠れてキスしてるのは知ってるが
どうも知っているから余計に3人でいる時はしにくいのだ
「ミカは直ぐに来ないよ・・ねっ?」
この頃になるとミカもリサちゃんも
お互いをミカ・リサと呼ぶようになっていた。

リサちゃんに言われるままキスする
リサちゃんは情熱的に手を回してきて体を密着させる
胸を押し付けるようにしながら何度も短くキスしてくる
「もうミカきちゃうよ・・」
「うーんまだー」

コンコン
「おーいお茶持ってきたよー手が塞がってるんだからあけてー」
ミカが気を回してドアをノックしてくる
湯のみ3つなんだからその気になればドアくらいあけられるのに
僕とリサちゃんが何をしてるか解っててやっているのだ

「あーまって今あけるよ」
僕とリサちゃんはぱっと離れて服を調える
リサちゃんは服を調えると
何事も無かったようにドアを開けてミカを迎え入れる
リサちゃんは未だに隠しきれていると思ってるようだが
ミカにはバレバレ・・リサちゃんは天然なので
計算高いミカにはさぞ扱いやすいタイプだったと思う
ミカに悪意が無いのが救いだった。

「2人とも私が居ないからってHなことしてないでしょうねw」
ミカがニヤッと笑いながらからかう様に言う
「なっそんな事してないよ!」
リサちゃんが真っ赤になりながら言う
「なんだw別にいいのにw」
「もー!しないってば!」
リサちゃんがムキになってごまかす。
「つまんないのw」

リサちゃんはこの態度で本気で誤魔化せてるつもりだから逆に凄いと思う
2人は本当に真逆なタイプだ
でも、この位天然で鈍感なリサちゃんでないとミカのようなキャラクターと
付き合うのは難しいかもしれないと思う
それに僕としてもリサちゃんのこういうキャラには救われる部分も多い

「リサって本当に可愛いw私が男だったらぜったい付き合いたいかもw」
その日のベットの中で裸で抱き合いながらミカが楽しそうに言う
「後で2人だけの時聞いたけどあの子本当にしてないって言い張るのw」
「でも顔真っ赤なんだもんw」
「リサはアニと私がこういう関係なの絶対気がつかないかもねw」
ミカが腕を回してきます。
僕はその腕を掴み制します。
「ミカ・・そういう言い方はリサちゃんが可愛そうだろ」
調子に乗ってリサちゃんの事を話すミカに少し腹が立ちました。
さっきまでニコニコしていたミカの顔から笑顔が抜け落ちます。
しまった!自分としたことが!という感じです。
「ごめんなさい・・お兄ちゃん・・そういうつもりじゃないの私リサちゃんの事本当に好きなんだよ・・」
急におべっかを使うような言葉使いになって僕の機嫌を伺うような
自身の無い表情になります。
「解ったよ・・でももうそういう言い方は二度とするな」
「はい・・」
僕に叱られてションボリとします。

そんなミカを見て自分にも腹が立ってきます。
(ミカを怒る資格なんかない・・俺が一番酷いことしてるのに)

ションボリして元気をなくし不安げに僕を見るミカを抱きしめます。
「もう怒ってないよ」
不安げなミカに優しく声をかけます。
「本当?ミカの事嫌いになってない?」
ミカが様子を伺うように覗き込んできます。
こういうときのミカは酷く幼く見えます。
「ミカを嫌いになんてならないよ・・」
優しく抱きしめて頬にふれます。
「ごめんなさい・・ごめんなさい・・」
ミカが必死に抱きついて甘えてきます。

「今日大丈夫?」
「うん今日大丈夫、大丈夫、中でする?」
ミカがパッと明るい表情になります。
「・・・・先に口でして」
「うんw」
ミカが嬉しそうに布団に潜りこみます。

直ぐに暖かい息がアソコにかかります。
ミカの細い指先が僕のソコを這い回り
徐々に血液が集まるのを感じます。
ミカはその先端に優しく口付けすると
徐々に激しく舌をはいまわらせてきます。
竿の部分や裏筋・・先端の溝や凹凸を丁寧に舐めしゃぶってきます。
情熱的でミカの気持ちをダイレクトに感じるフェラチオです。

僕は布団を剥ぎミカがソコに吸い付いてる姿をさらします。
ミカは僕と目が合うと頬を染めながらも情熱的で挑発的視線を送り
一層激しくしゃぶりついてきます。
さっきの事を奉仕で帳消しにしようとしているように

僕はミカの頭を両手で押さえ激しく上下に動かします。
ミカはむせない様に器用に口をすぼめたりしながら動きに逆らわず
僕のされるがまま頭を動かします。
喉の奥に突き刺すような激しい動きもミカは懸命についてきます。
「ミカ・・出すぞ・・」
「んぐ・・・ぐ・・・」
ミカは目で答えます。
僕はミカの口の中に一回目を出し
出きった後もしばらく抜かずにミカの口の中でゆっくり上下に動かします。
ミカは丁寧に舌で口の中のソレを舐め尿道に残った精液を吸い取ります。

「お兄ちゃん頂戴・・もう準備できてるから・・」
ミカはそういうとお尻を向けてきます。
ミカのソコは太ももに滴るくらいに濡れていて愛撫は必要なさそうです。
僕は未だ硬さの残るソレを押し付けゆっくりと挿入します。
「はあぁあああ」
少しずつ入れていくとミカはそれだけでブルブルと震えます。
ミカの中は推し進めるたびに奥の方からトクトクと愛液があふれ
ウネウネと生暖かく蠕動する膣内は別の生き物のようです。
突き入れるときは僕を歓喜に迎え入れるように広がり
引き抜こうとすると今度は名残惜しむように締め付けてきます。

「お兄ちゃんもっと・・もっと・・」
つぶやくようにミカは催促し
「あっあっあっ」
突き入れる動きに合わせてミカは短くなきます。
「ミカ気持ち良い?お兄ちゃん!」
「気持ちいいよ」
「嬉しい・・嬉しい・・ああっ」
ミカは自分からお尻をグイグイと押し付けてきます。
しばらく動き続け時にはかき回しこすり付ける様に動きます。
体位を変え正常位で突きます。
ミカがキスを求めて確り抱きついてきます。
そのまま激しくついてスパートをかけながらキスします。
「ああっううっうっ」
「うううあああっ!」
ミカは激しく体をのけ反らせてイキます。
同時にミカの中が激しく絞まりキュッキュッと刺激してきます。
僕は震えながらミカの中に2回目をだします。
「ああぁ・・」
ミカはソレが解るのか恍惚とした表情で天井を見つめてトローンとしています。

僕は出し終わると離れようとしますが
ミカが抱きついて嫌々します。
しばらく入れたままで居たいときの合図です。
「きついよ・・」
正上位なので腕立て伏せみたいな体制できついです。
「乗っかって良いから・・まだダメ・・」
僕は言われるままミカに体重をかけます。
「苦しく無いの?」
「平気・・」
ミカは目をつぶって幸せそうに言います。
時々ミカの中が精液を飲み込むように動きます。

「リサちゃんとしてないんだね・・」
「出来るわけないだろ・・俺が好きなのはお前なんだから・・」
「リサちゃんの事も好きでしょう?」
「好きだからって両方となんて出来るかよ」
「・・・・」
「ねえ・・」
「なに?」
「もっかいキスして・・」
僕は言われたままキスしようとします。
それをミカは指で制します。
「お昼リサちゃんにした時の気持ちでして・・」
「・・・・・」
意味が良く解りませんでしたが出来るだけ
リサちゃんとする感じでして見ます。
「・・・・・・・」

そのあと言われるまま何度かキスして
眠りに付きました。

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3年生はあっという間だった。
勉強と勉強に挟まれながらその隙間でさらにミカとリサちゃんに挟まれて過ごした。

何時使うんだよという良く解らない数学を詰め込み
一生使わない気がする英単語と文法を一生懸命に覚える毎日が続き
そうこうしてる間に学校見学そして受験そして合格発表と矢のように過ぎて行った。

僕は努力が実り第一志望に合格
結構無理をしたおかげで県内でも上位の高校へ入る事ができた。
自宅からも近く目と鼻の先にある高校だけに両親からの
「出来ればアソコに行ってほしいな」という無言の期待にもなんとか答えられたと思う・・とかく良い高校が近所にあるというのは
子供にとってプレッシャーだと思う

しかも母が妊娠出産した事で僕とミカに新しく妹が生まれた。
桜の季節に生まれたのでハルと名づけられた。
小さい手で力強く僕の指を握り締めるハルに感動した。
「ああ、こんなに小さいのにこんなに力がある・・命がある」と感動した。
父も母も僕も嬉しかったが、特にミカの喜びようは凄くて、ハルに夢中になった。
幸せいっぱいの家族だった。

しかし、いい事ばかりでは済まなかった・・・

リサちゃんが県外の進学校へ行くことになったのだ
頭が凄くいい子なのでそれは当然だ
お馬鹿の僕が努力してソコソコ良い高校なのだ
それで同じ様に努力すれば当然自力の差が出る
余りにも遠いので寮生活となる・・つまり僕達はお別れとなった。
どんなに好きあってても将来を左右する進路まで
同じと言うわけには行かない・・ましては僕には後ろめたさもある
それが建前と本音だった。

「アニ君が同じ高校行こうって言ってくれたらそうしたのに・・」

駅のホームで新しい生活へ旅立つリサちゃんが最後にポツリと漏らした言葉がそれからしばらく僕の胸を締め付けた。

今にして思えば、お互い予兆のようなものは感じていたとおもう
1年間の受験勉強で中々遊ぶ機会が無かったし
その反面僕とミカの関係はより濃密になり成熟していった。
久しぶりに会うと、何故か何時も自然に出来ていたキスが出来なくなる・・
そのうち手をつなぐことも妙に意識して・・僕とリサちゃんは気まずくなっていた。
でも、それは俺の勝手な思いでしかない
多分リサちゃんはキスも手をつなぐ事もしたかったと思う
久しぶりに好きな人に会うんだ普通はキスも手もつなぎたいはずだ
ソレが普通だ・・
何時もためらって出来なかったのは僕に問題があった。
久しぶりにあうリサちゃんに何処か他人行儀な壁が出来ている自分に気がついていた。

駅でもはっきりと別れ話をしたわけじゃない・・
でも、悲しいかなそれで全てを悟れるほどには
お互いの事は良く理解しあえていた。
「終わったんだと」おもった。

リサちゃんとのお別れの後
気持ちを引きずりながらも高校生活に追われていた僕だったが
悪い事は終わっていなかった。

僕が晴れて高校へ通いだしてしばらくして
父が一人の女性と5歳位の女の子を連れて出張先から帰ってきた。

その女性と父は会社の先輩と後輩の仲で以前から不倫の関係があったようだ
数年前に女性の転勤で関係を解消したのだったが
女性は転勤した先で自分の妊娠を知り
そのまま父に内緒で出産していたのだった。
女性は直ぐに会社を辞めて実家に戻ったようだが
父の出張先で偶々再開・・懐かしんで話をするうちに結局女性は
子供の事を打ち明けたのだった。
女性はその頃には両親共に他界女で一つでパートをしながら
女の子を育てていたのだ

あとの流れはお決まりのものだった。
ショックを受けてふさぎこむ母と
父の裏切りに怒涛の如く怒り狂うミカ
母と僕達にすまないと思いながらも生まれた子供に対して
責任をとらんとする父・・修羅場だった。

結局結論から言えば僕達家族バラバラになった。
母はショックで寝込んでしまいソレを知った母のお父さん
つまりギン爺ちゃんが怒り心頭で母とハル・・
そして母とハルを心配したミカを連れて他県の実家に帰ってしまった。
母のお父さんであるギン爺ちゃんは
昔学校の先生をしていた大変厳格で厳しい人だ
オマケに母のことをとっても可愛がっている
その母を裏切った父への怒りはすさまじかった。

離婚については母は最期まで悩んでいたようだった
父は父で新しく生まれたハルと
女性との間に生まれた子供の間で迷った挙句・・
結局は身寄りの無い女性のほうを選んだ
正直どうする方法が正しいのかは解らないし
僕には父の選択を責めることが出来なかった。

母とハルとミカはギン爺ちゃんの家で暮らす事になった。
母への慰謝料や僕達への養育費など払うために
父は僕達の家を手放した・・女性も両親が残していた財産を手放し
それでも足りずに父は自分の両親に頼み込んでお金を借りたようだった。
その後どこか他県へ移り住み暮らしていたようだった。
僕は時々連絡を取っていたがミカはその後何年たっても父と会話すらしない時期が続くことになった。

僕も最初は母達と暮らそうかと思ったが
ギン爺ちゃんいわく
「お前はもう一人前の男なんだから」
「せっかく努力して受かった高校へそのまま行きなさい」という事で
元々住んでた家から近い父方の実家から通うことになった。
ミカは最後まで一緒に来てほしいと頼んだのだが
ギン爺ちゃんに
「お前がそんな事を言ってどうする!お兄ちゃんの将来のためだ」と
説得されて諦めたようだった。
しかし、アレだけ僕へ執着していたミカがそれだけで引き下がったのには
多分弱った母と生まれたばかりのハルの存在が有ったんだと思う

と、まあ父の実家に住むことになったので
僕と父が頻繁に連絡を取れたのはこういう理由もあったのだった。
父の相手の女性はマサミさんとしておくが
時々は父の実家に娘であるユキちゃんを連れて遊びに来ていた。
マサミさんは最初僕にも父の両親にたいしてもオドオドと
本当に肩身が狭そうにしていた。
僕の母は父の両親とも凄く仲が良かったから
当然といえば当然なのだけれど・・それでも父方の両親にとっては
ユキちゃんもマサミさんも家族ではあるのだ

僕はというと・・辛く当たってもいい立場ではあったのだけど
不思議とミカほどに怒りを示す事はできなかった。
ミカやギン爺ちゃんの父への怒りようはむしろ父が哀れに思えるほどだったし
父は十分に責任と呼べるものは果たそうと努力していた。
何よりユキちゃんというまだ小学校へあがったばかりの女の子を連れた
その哀れに痩せた身寄りのない女性を責めることが僕には出来なかった。
それは父方の両親も同じだった。
最初は距離感に戸惑っていた爺ちゃんたちも、それでも孫は孫なのだ
僕に遠慮がちであはあるがユキちゃんを可愛がるようになった。

父達は僕に遠慮するようにではあるが
行事事のたびに遊びに来るようになった。
父方の家は農家なので家のまつりごとは親戚が大勢集まる
そういうときのマサミさんとユキちゃんは本当に可愛そうだった。
親戚中から好奇の目で見られ
年配の方たちからは蔑みの目で見られていた。
食事の支度や何かで露骨にマサミさんをこき使う年配の女性陣に
素直にペコペコと従うマサミさんと親戚の同じ年くらいの男の子達に
仲間はずれにされるユキちゃん
反面僕はそんな中で異常にチヤホヤ大事にされた。
まるで2人へのあてつけのように・・・
父に言ったことがある
「あんなに酷い目に会うのに行事なんか来るなよ」と

そんな僕に、優しいなお前はと言った父はこう続けた。
「コレはお父さんとマサミさんがやった事に対する報いだよ」
「なおさらコソコソと逃げるわけには行かないんだよ・・」と

この時は完全に理解できなかったけれど、後になって思ったのは
ユキちゃんはマサミさんにとっては親戚といえるものはもう
父方の両親しかいないのだ、父自身何時まで生きているか解らない
ココでコソコソとしては何時までも2人は本当の身内が居ないままなのだ
どんなに責められてもそれに向き合う必要があったのだと今は思う

と、側で見ているからこそ僕は
2人の事や父の事も冷静に見ることが出来たと思う
ミカに言わせれば相手の事なんか知ったことじゃない、同情なんて出来ない!って訳だが
僕は立場上知ってしまった。
知ってしまった以上結局僕はユキちゃんやマサミさん達を
それとなく庇うようになっていった。

最初は恐々していたユキちゃんも
二度三度と実家に遊びに来るたびに打ち解けていった。
人見知りでオドオドしたユキちゃんはまるで昔のミカのようだったが
慣れてくると「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」と嬉しそうに懐いてくるようになった。
ユキちゃんにしては唯一仲間はずれにしない僕のそばが一番安心なのだ
色々と複雑な気持ちではあったが・・・しかし

後になって父とマサミさんに
「お前としては憎い相手かもしれんが・・あの子に罪はないんだ・・出来れば妹として可愛がってやってくれ」
と頭をさげて頼まれた。
父とマサミさんの経済事情では兄妹は望めないからだろう・・
ユキちゃんが不憫だった僕は「わかったよ」というほか無かった。
よくよく僕は押しに弱く流されやすいんだと思った。
随分後になってミカに優しすぎる・・ソコがよくもあるし悪くもあると
指摘されたからその通りだと思う

ミカは夏休みやちょっとした連休があると遊びにきていたが
一度父達とばったり遭遇してから寄り付かなくなり
休み前になると頻繁にコッチに遊びに来いハルが会いたがってるなどと
電話で僕を母方の実家へ引っ張り込もうとした。
要するに僕が父達やましてやマサミ、ユキちゃんと一緒に居るのが嫌なのだ
ミカは一度人を嫌うとその後一生嫌い続けるくらい執念深いのだと
この頃からうすうす感じていた。
愛情が深すぎるというのは反面そういう裏もあるのかもしれない
ギン爺ちゃんとミカはそういう部分が似ている

ミカが誘いの電話を入れてくるのは大抵が夏休みや冬休み
クリスマスにお正月とイベントごとの時だ
当然といえば当然だが、コレは当然マサミさんたちが
実家へ遊びに来るタイミングでもある・・
僕もミカやハルに会いたい気持ちは勿論あった。
凄く会いたいという気持ちは本当にあった。
でも、結局僕は殆どその誘いを断った。
親戚の子達の間で、遊び相手が居ない仲間はずれ状態のユキちゃんが心配だったのだ

ミカやハルや母達に悪いと思ってはいたがそれでも
実際腹違いではあっても半分は同じ血が流れているし
自分よりはるかに幼い女の子を目の前にして
ソレが可愛そうだと思うのは仕方がないと僕は思っていた。
ユカちゃんはどうやら通ってる学校でも友達が少ないようだ
そんな所も少し昔のミカを思い起こさせた。
僕はやっぱり女性に弱いんだと思う・・さすが父の息子だ
僕に父を責める事は出来ない

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ハルは順調に育っているようだ
たまにミカが送ってくれる写真でソレを確認していた。
そういう写真には必ず
「また遊びにきてね・・」と書かれていた。
ミカは進学してギン爺ちゃんの所から凄い偏差値の高校へ通いだした。
ギン爺ちゃんにとってもかなり自慢の孫らしい
会うたびに「兄のお前もウカウカできないな!ガハハ」と自分の娘のように
自慢するのだから相当入れ込んでいる
ギン爺ちゃんは引退した今でも県内の教育関係で広く顔が利く人なので
ミカのそういう話はそういう席では実に鼻が高いようだ
御婆ちゃんの話だと母達が実家に戻ってきて富に最近は機嫌がいいらしい
そういう意味ではハルやミカも幸せにやっているようで心配はなかった。
余計にそれが明暗を際立たせて両方の家庭を見ている立場の僕は
ユカちゃんたちに肩入れしてしまうのだった。

僕も高校生活は順調だ
実はこの頃高校の女の子とちょっと付き合ったり別れたりを
繰り返していた。
部活はサッカー部から陸上部に転向した。
サッカーよりそっちの方が向いていると思ったからだ
ソコソコ大会で記録も残した。ありがたい事に女の子にはソコソコもてた
しかし、長続きはしない・・大抵は僕に問題があったと思う
どうしてもミカやリサちゃんと比べて本気になれない自分がいたのだ
相手もソレを感じて徐々に冷めていく
時には僕から別れを切り出し、時には相手から別れようといわれ
時には自然消滅した。

さて高校3年生になってミカが高2ハルが3歳位ユキちゃんが小3
と時間はあっという間だった。
高校生活は部活と女の子や何かで忙しいし
2年になれば今度は大学受験だ忙しい上に他県のミカとあうのは難しい
一度せがまれて夏休みに会いに行ったがギン爺ちゃんたちの目もあったし
母は仕事も辞めて一日中家に居るので結局ミカも僕も本来の目的は
果たせなかった。
色々努力したのだがその努力が無駄に終わりなんだかふててしまった。
その後結局タイミングが中々合わず殆どをユカちゃんたちとすごした。
この頃になるとユカちゃんをユカと呼ぶようになり
ユカも僕のことを本当の兄のように慕ってくれていた。

ミカは、しつこい誘い方はしなくなったがそれでも
ミカの定期的な電話や手紙は止む事はなかった。

又少しだけ時間が過ぎ僕は県内の志望大学に見事に合格した。
その祝いの席で父が切り出してきた。
「今まで受験中で言い出せなかったが、頼みがある」と
父の話は財政的に困窮していてその負担を少しでも軽くするために
実家に家族で戻ってきたい・・だから僕には悪いが
一緒に実家に住むことを許してくれないかというものだった。

僕は二つ返事でそれを快諾した。
もうこの頃になるとマサミさんに対する変なシコリはなくなっていたし
別に構わないと思っていた。
実際僕はこの頃になると友達の家で集まって騒いだり
休みになると平気でバイト先や部活の友達と何日も遊びに行って戻らないことも多かったからだ

一緒に住むことになった事を知らされたユキは
僕の部屋に飛んできて嬉しそうにはしゃいでいた。
マサミさんは僕に申し訳ないといいつつも
「ユキ共々よろしくお願いします」と頭を下げた。
僕が大学へ通いだす直前に引越しが大急ぎで行われた。
引越しというから友達を呼んで手伝わせようか?と
父に言ったら「その必要は無いよ・・」と断られた。
「でも、色々重いものも多いだろ、マサミさん達じゃ色々・・業者では金も掛かるし・・」と言ったが、マサミさんも必要ないのよというばかりだった。

最初は遠慮しているのか?水臭いなと思ったが
実家に荷物を運び込む父達をみて納得が行った。
父の荷物は元々少ない人なのだが、家財道具は殆どなく
家具といえば小さいTVだけ冷蔵庫は処分したらしく少ない食器類を除けば
マサミさんもユキの荷物も衣類品だけで本当に微々たる物だった。
「処分したの?」と父に聞くと「いや、本当にコレだけなんだ」というのだった。
この時思えば遊びに来るユキちゃんの洋服は毎回数パターンだったと思った。
年の割りに背は小さいし細いのも食費を切り詰めていたからなのかもしれないと気がついたのだった。
改めて父とマサミさん達が背負ったものを垣間見て
2人はともかくとして罪の無いユキを不憫におもった。

ユキは初めての自分の部屋と僕のお古の勉強机を貰い喜んでいた。
ただ、元々狭いアパート暮らしで広い部屋に一人は落ち着かないようで
殆ど僕の部屋で過ごし寝るときも僕が居る時は僕の布団に
居ない時はマサミさんや御婆ちゃんたちと寝るようになった。
小さい子供が居ると家が明るくなる

ソレまで僕と爺ちゃん婆ちゃんだけで何処かガランとした寂しい家に
家族が3人増えてとても賑やかになった。
爺ちゃんも婆ちゃんも心なしか元気になったし
僕も家に居るのが楽しくなった。
ミカと一緒に過ごした賑やかな家族が戻ってきたようだった。

ユキは新しい学校に少しずつなれて行き
毎日楽しそうに学校であったことを食事の時間に聞かせてくれた。
宿題を見てあげたり一緒にTVを見たり一緒にお風呂に入ったり
家に居る時は大抵遊んであげた。
僕とユカはすっかり兄妹になっていた。

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僕が大学生になりほど無く父家族と実家暮らしになって数ヶ月
なんとも異質な僕達は意外なほど上手く行っていた。
マサミさんは何かと僕に気を使ってくれ逆にこちらが恐縮するくらいで
何よりユキは本当に良い子でとても良く慕ってくれる

離婚からずっと何処か暗い顔をしていた父や祖父達も元気になって
随分笑顔が戻ったと思う
最初は良い顔をしなかった親戚達も行事のたびに頑張るマサミさんに
少しではあるが対応が柔らかくなったようだった。

何よりユキはこちらへ引っ越してきてから経済的に楽になった分
少しポッチャリしてきて健康的になった。
「あの子良く食べるようになって太りすぎるわ・・」とマサミさんが心配するくらいに美味しそうにご飯を食べている
僕は、元々痩せ過ぎて体も小さかっただけにこの位でも良いと思ったのだが
マサミさんは少し心配していた。

コロッケとご飯を頬張って幸せそうにしてるユキ
僕は隣でホッペに付いた米粒をとってあげていると
ニコニコ笑いかけてくる
ソレを見ていたマサミさんが冗談で
「ユキ〜wあんまり食べ過ぎておデブになるとお兄ちゃんに嫌われるよ」
「ユキおデブじゃないもん!」
「ユキおデブじゃないよね!?」
ユキが必死で同意を求めてくる
「うん、ユキはおデブじゃないよw」
「女の子はこの位でいいよ」と父
「最近あの子お洋服が入らなくなってきてるのよ?」とマサミさん
「成長期だから仕方ないねぇ」お祖母ちゃんがシミジミといいます。

「でも、そろそろ服もくたびれて来たし新しいのを揃えないとな」
と父がマサミさんに言います。
「今度近くのデパートに連れていくつかお洋服選んでくるわ」
「デパート行くの?!」
そのやり取りを聞いてユキちゃんはその場で飛び跳ねるように喜びます。
何時も生活を切り詰めてきたマサミさんやユキにとっては
デパートはとても凄いところだったのです。
食事が終わった後もユキはよほど楽しみなのか
僕の膝の上でTVを見ながらデパートの屋上でアイスを食べるとか
前にニチーに行った時は、あの服を買ったとか話してくれました。

ところが、予定していた日になって急に親戚に不幸があり
祖父も祖母も父もマサミさんも揃ってお葬式の手伝いなどで
家を空けることになったのです。
楽しみにしていたユキは当然朝から大泣きです。
提出する論文の締め切りギリギリで徹夜明けの僕の所に
ユキが泣きながら飛び込んできました。

「ユキ!我侭言わないの!」
「デパートは来週連れて行くからね」とマサミさんや御婆ちゃんがなだめるのですが、1週間この日を楽しみに待っていたユキは聞きません
そんなやり取りを見ていて僕はひらめきます。
「デパートには僕が連れて行くよ」
「どっち道、葬式にユキは連れて行けないんだろ?」
「俺も時間あるしどうせユキと2人でご飯だから外で食べるついでにデパート行ってくるよ」
「いいの?アニさん徹夜で疲れているんじゃない?」マサミさんが遠慮深く言います。
「しかし、お前女の子の着る服とかわかるのか?」
と父が言います。
「大丈夫、なんなら大学の女の子誘って行くし」
ユキが無言で僕の足元でギュッとズボンを掴んできます。
「それじゃあアニに頼むか」と父
「アニ、頼むよわし等の分も買ってやってくれ」と祖父が財布からお金を出そうとします。
「そんな、おじいちゃん困ります。お金は私達で十分に・・」
マサミさんが焦ります。
「孫にこのくらいの事はさせてくださいよ」叔母ちゃんは優しくマサミさんに言います。
しばらくお金のやり取りでモメたあと
父と祖父達から食費と洋服代を預かりいくらか小遣いも貰いました。
「子供の服って結構高いから選ぶ時は出来るだけ大きめのサイズでね」
と色々とマサミさんから教えて貰います。
ユキはデパートに行けるとなるとすっかりご機嫌に戻り
嬉しそうに着ていく服をタンスから出して嬉しそうにしています。

イソイソと準備すると一足先に父の車で皆出かけていきました。
僕は軽くシャワーを浴びて遅い朝食を軽くトーストで済ませ
すっかり準備を整えたユキちゃんと2人で電車で都内のデパートを目指します。
デパートは大学の近くにあるので途中友達の女の子の何人かに電話をかけ
事情を説明すると、たまたまデパートの近くで遊んでた先輩の加奈子さんが捕まった。
加奈子さんはショートカットで下はジーンズにシャツという動きやすいスタイルが多い感じのサバサバした人で男子にも女子にも人気がある
姉御肌で面倒見が良く下ネタとかでも笑ってくれるタイプのおしろい人だ

「よーアニ!可愛い子だね!何処からさらってきたの?」
待ち合わせのマクドナルドでユキと2人シェイクを飲みながら
話していると
急に後ろから首に腕を回されヘッドロックをかけて登場した加奈子さん
何時もこうして急に人を驚かしたり、何かとスキンシップの多い人なのだ
「もー先輩そんな大声で人聞きの悪い事言わないでくださいよW」
僕は周りの視線を感じて慌てて大声で訂正します。
「ハハwごめんごめんw」
そう言いながら僕を奥の席に押し込めるように押して
隣にドカドカと座ってきます。

「もー先輩そんなだから男が出来ない・・・イテッ」
無言で太ももをつねってきます。コレが加奈子先輩の得意技です。
そんな僕と加奈子先輩とのやり取りを見ていたユキは
よっぽど面白かったのかクスクス笑っています。
「はじめましてアニの彼女の岩瀬加奈子ですw」
「ちょっと先輩何言ってんですか!」
加奈子先輩は冗談を言いながらユキと握手をします。
「へへw」
ユキはこの面白い先輩が気に入ったらしく嬉しそうに自己紹介します。

加奈子先輩はこういう感じで誰とでも
直ぐに仲良くなってしまう変な魅力があるのです。
という事で3人で早速デパートに行きます。

加奈子先輩とユキはすっかり仲良くなり
デパートの中ではあっちがいいコッチがいいと
2人して僕を引っ張りまわしては、服やアクセサリをつけて
あーでもないコーでもないとはしゃぎます。
女の買い物というのはアッチコッチいくのですが中々決まらないもので
同じ店を行ったりきたり
あっちが良かったとかコッチが良かったとグルグル回るのです。
そういえばミカやリサちゃん達と買い物行く時もこんな感じだったなぁ
と思い出します。

「ねーどっちがいいと思う?」
黙って付いて回る僕に突然加奈子先輩がふりかって聞いてきます。
来た・・と思いました。
「えーと・・コッチかな・・」
ドキドキしながら言います。
「えーコッチ?」
(やっぱりな)と思います。
この場合ドッチと答えても余り良い結果にならないのです。
正解のない二択を男に選ばせるのは辞めて貰いたい
そもそも本人がどっちかと決めかねているので正解が無いのでドッチを選んでも結局迷うのです。

加奈子先輩とユキは2人で楽しそうに洋服を選んでいきます。
色々選び終えてそろそろ予算がつきかけてきたところで
ユキがあるワンピースの前で立ち止まりズーッと見つめているのです。
綺麗なフリルの付いた白いワンピースです。
「ユキコレがほしいのか?」
「・・・・・」ユキは黙っています。
「でもコレ凄く高いよ・・ここのテナントはキッズブランドだし」
加奈子先輩が店の名前を確認しています。
案の定値札は今まで見て回ってきたお店より0が一桁多いのです。
「お母さんも言ってた・・ココは高いからダメだって・・・」

ユキは前に来た時もここのお店の服が気に入ったけど
マサミさんに高いからダメだよといわれたのです。
「どうしよう・・アニ君に言われた予算ももう殆どないよ?」
加奈子先輩が耳打ちします。
しばらく沈黙が続きましたが

ユキは何を言うまでも無くすっと立ち上がると
僕の手を握り「お兄ちゃん行こう・・」といいます。
僕達は3人で屋上のレストランで昼食を取ることにしました。
3人でハンバーグやスパゲティを頼むと今日買った服などの話題で楽しそうにしています。
「・・・・・・」
注文していた品をユキが美味しそうにほおばるのを見ながら僕は
さっきのワンピースを見つめるユキの横顔を思い出していました。
僕は2人より先にスパゲティを片付けると加奈子先輩にユキをお願いして
席を立ちました。
「お兄ちゃんおトイレ?」
「うん、ちょっと行って来るから加奈子先輩とまっててな」
「うん!」
「きばってねーw」加奈子先輩はケラケラと冗談を言います。
「やだお姉ちゃんw」
ソレを聞いてユキも笑います。

僕は急いで階下に下りると
ATMを探します。僕は自分のバイトで稼いだ貯金からいくらかをおろします。
かなり厳しい金額ですがまたバイトして稼げばいい事だと思い決心しました。

レストランに戻ると二人はハンバーグを食べ終わり
今度は一つのドデカイパフェを2人で突いていました。
「先輩そんなの食うと太りますよ?」
「お、お帰りw遅かったねぇw出た?」
「物食いながらそういう冗談辞めてくださいよw」
「大丈夫だよ私幾ら食べても太らないし」
「いいなぁ・・」ユキが羨ましそうに加奈子先輩を見ます。
「ユキちゃんはそんなに太ってないでしょw可愛いよw」
「本当?!」ユキが嬉しそうに言います。
「うんwだからアニに気をつけなよwロリコンだからw」
「ちょ!先輩なに言いだすんですか!」
「だって私みたいな大人の魅力全開の先輩を前にしてちっともその気にならないじゃないw」
「本気で言ってんですかw」
「へへw」

「お兄ちゃん何か買ったの?」
ユキが目ざとく僕の握ってる紙袋を指差して言います。
「うん、一寸ねw」
「何なに?何をかったの?」ユキが興味深々で聞いてきます。
「秘密w家に帰ったら教えてあげるw」
僕はユキの驚く顔が目に浮かびニヤニヤしてしまいます。
「はは〜んw」
紙袋のロゴを見て加奈子先輩が意味深に言います。
「やっぱりロリコンだ・・」
加奈子先輩がニヤニヤしながらボソッといいます。

それから夕方近くまで3人で先輩のおごりで映画館に行ったりして過ごし
寝てしまったユキをおんぶしながら加奈子先輩と駅で別れます。
別れ際「いいお兄ちゃんしてるみたいじゃんw」
と加奈子先輩は肩を軽く叩いて反対側のホームへ
「今日はありがとうございました!」
後姿に声をかけると、無言で手を上げて男前に答えてくれます。
多分後日色々おごらされるんだろうなと思いました。

沢山の紙袋とユキを背中に抱え何とか家に戻ります。
はしゃぎ疲れて眠るユキをベットに寝かせると
自分も流石に徹夜明けの疲れで眠くなってきてしまいユキと2人で
ベットで寝てしまいました。

何時間過ぎたのでしょうか外がすっかり暗くなった頃
ふと、目が覚めます。
「ユキ?」
隣にユキが居ません・・何時起きたのでしょうか?
僕は心配になり1階に下ります。
「ユキ〜」
家の中で呼ぶと
ユキがリビングから走ってきて抱きつきます。
「どうした?」
ユキは何処か不安げで怯えています。
「知らないお姉ちゃんが・・」
ユキが泣きそうに言います。
ユキと手をつないで僕はリビングへ行きます。
リビングには見覚えの無い女物の大きなバッグが置かれています。
皮製でブランド品の立派な奴です。

台所からはカレーのようなにおいがして
トントントンと包丁がまな板を打つ音がしています。
僕は恐る恐るリビングを抜けて台所へ行きます。

その女性は台所で実に手際よく料理をしていました。
ポテトサラダにカレー・・そのほか沢山の料理が
テーブルに並んでいます・・・全部僕の好きなものです・・

女性は僕に気がつくと振り返ります。
凄く高級そうなブランドの服の上に見慣れたあのエプロンドレスを着て
何処かの雑誌のモデルのように綺麗に髪をセットし
化粧も完璧なミカがそこに立っていました。
1年以上ぶりでしょうか・・
本当に久しぶりに見たミカは何処かの女優のように綺麗で目にした瞬間息を呑みました。
余りにも研ぎ澄まされた美というのは時に刃物のような
鋭利さで見るものを刺す・・といえば言いのでしょうか
ミカの綺麗さは臨戦態勢を感じさせるくらいに鋭く感じます。
何のためにソコまで研ぎ澄ますのか・・そこがミカの怖さなのです。

「ごめんなさい、久しぶりに遊びに来たら誰も居なくて」
「カギはいつもの所だったから勝手に上がらせてもらったのw」
「買い物行ってる間にアニ帰ってきてたけど凄く疲れて寝てたし」
「それで、暇だったからアニに食べさせたかったものを色々作ってたら止まらなくなっちゃったw」
ミカはニコニコとなんでもないかのように話します。
「皆葬式で出かけてるんだ・・もう直ぐ帰ってくるんじゃないかな・・」
「そうなんだ・・あの人たちも?」ミカが冷たく言います。
明らかに僕に対するトーンと違います。
「うん・・」
「一緒に住んでるんだ」
「うん・・・」
「全然知らなかったよ」
「うん」
ユキも僕の様子が可笑しい事を悟ったのか握った手をギュッとして
不安げにしています。

「そうそう・・アニがおきてくる30分くらい前から私の事後ろで見てたんだけど・・その子・・何?」
ミカが明らかに冷たい目で無感情にユキを見て言います。
「・・・・」
「その子があの女の子供?」無感情なトーンで言います。
「そんな言い方はよせ・・妹だぞ・・」
「・・・・・・・フン・・」
ミカはそれ以上何も言わずにきびすを返すと
トントントンと料理の続きを始めます。

「お兄ちゃん・・あのお姉ちゃん怖い・・」
ユキが怯えてコッソリ言います。

その時家の外で車が止まる音がして程なく玄関の扉が開き
父達が帰ってきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「よぉ〜アニ!ユキちゃんは喜んでいたかね?」
予定の講義を終えて荷物をまとめていると加奈子先輩が声をかけてきた。
「あ、こないだは助かりました。」
「まあまあw可愛い後輩の頼みだし良いってことよw」
おばちゃんみたいに手をヒラヒラさせながら加奈子先輩は笑った。
「ははw」
2人で廊下に出ると話をしながら本館の方へ歩きます。
「まあ、どうしてもお返ししたいなら飲みに連れてってもらおうかな〜」
「いいですよまたサークルの連中誘っていきましょう」
「んw・・それでユキちゃん喜んでくれた?」
飲みにいく話を軽く頷いたあと話を切り替えるように先輩が言う
「あ、・・ああハイw」
僕は一瞬本当の事を言いそうになって焦ってしまった。
加奈子先輩というのは常に自然体なので付き合うこちらも自然にガードが下がりツイツイ本音を言ってしまいそうになる
僕のように秘密が多い、特にいえない秘密が多いタイプには結構気の抜けない相手だ
「そうかそうかw良いお兄ちゃんしてるねぇw」
幸い気がついていないのかニコニコ頷いている
「まあ、年が離れてますからね可愛いですよ」
「そっかー私は兄妹いないからねぇ羨ましいねぇ」
「先輩世話焼きなのにねw」
「やっぱそう見える?」
「見えますよ確りしてるじゃないですか」
「・・・まあそう見えちゃうよねw」
「?・・ああ、で、どうします?希望の日があればその日に調整して仲間集めますけど?」
「え?何が?」先輩が行き成り何の話か解らないという顔で聞いてくる
「や、だから飲み会ですよ」
「あ、ああちょっと今わかんないやwそのうち又連絡するよwじゃね!」
「あ、そうですかじゃあメール又下さい」
「んwじゃねw」

そう言うと先輩はまたヒラヒラを手をふって又別館の方へ戻っていきました。
(危ない危ない)
先輩の後姿を見送りながらこないだの夜の出来事を
危うく先輩に相談しそうになった自分に冷や汗をかいていました。

ミカと僕の関係をどうやって他人に相談するんだ
今の僕の状況を他人に説明するなんて自殺行為に近いじゃないか・・
そんな事を思いながら僕は駅前のレンタルショップに歩いていきます。

そこは大学からも近くサークルのOBの紹介などで
同じ大学の子も多数働いています。
その日はそこで働く友人の都合が悪くなり
そこの店で以前働いた経験がある僕が
代わりに3時間だけ働く事になったのです。
元々その友人にこのバイトを紹介したのが僕なので
店長も軽く了承してくれました。
元々は困った友達の代わりではあったのですが
今の僕は、少しでも家に戻るのが遅れるほうが助かると思い進んで引き受けたのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ミカと台所で1年と数ヶ月ぶりに顔を見ながら直接話したあの日
ミカに圧倒された僕はミカの只ならぬ迫力に怖がって
すがりつくユキに何も言ってやれず
立ち尽くしていることしか出来ませんでした。

ミカがアレだけ憎んでいた相手とその子供と仲良くして
実の妹であるミカやハルとまともに顔を合わせていなかった自分
ユキが可愛そうでどうしてもそっちに感けていて
いつの間にか父のようにミカや母やハルを見捨てたように
2人と一緒に生活していた自分・・・
ミカから見れば裏切りとしか言いようがない状況でした。

無言で又料理を続けるミカ・・・
そこに父とマサミさんそして爺ちゃんと婆ちゃんが帰ってきました。
料理の匂いに始めは僕とユカが自炊をしていたのだと誉めた父でしたが
ユキが駆け寄って父にしがみ付き
台所のノレンからミカが怖い顔でリビングに顔を出すと
父もマサミさんも暗い表情になります。
「おう・・ミカかようきたねぇ」爺ちゃんが孫娘の顔をみて喜びます。
「お爺ちゃんお婆ちゃん久しぶりです。」
脱いだエプロンドレスをソファにかけ
丁寧に挨拶するミカは僕より数段年上に見えます。
「ほんとうに美人になったねぇ・・お母さん似だねぇ」
御婆ちゃんがシミジミいいます。
「う・・ん久しぶりだなミカ・・」
心配そうにするユキを抱きかかえながら父が搾り出すように言います。
「別に貴方に会いに来たわけじゃないんです。」
その一言を冷たく跳ね除けるミカ
さっきまで爺ちゃん婆ちゃんに向けていた柔らかい表情からスッと能面のような無表情さで父とその後ろのマサミさんを見ます。
「今日は泊まっていくのかい?」婆ちゃんがミカに切り出します。
「はい、アニに相談があるのでそのつもりです。」ミカがにっこり答えます。
本当に素早い表情の切り替えです・・徹底しています。
「いいですか?お爺ちゃん」
「ああ、可愛い孫が遊びに来たんだ構わないよ」
爺ちゃんも婆ちゃんも嬉しそうに頷いています。
「よかったwすっかりそのつもりで準備して来ちゃったからw」
「皆晩御飯まだでしょう?」
「待ってる間に色々作ったんだよw皆で食べましょう」
「お兄ちゃんの大好きなものいっぱい作ったんだよw」
「ミカの料理か楽しみだねぇ」爺ちゃんが嬉しそうに言います。
「お兄ちゃんもほら!」
「あ、ああ・・」
「それから・・貴方達もね」
ミカは父達に冷たく言うと準備をするために台所へ戻っていきました。

それからの食事はまさに地獄でした。
目の前にはかつて僕が大好きだった料理が並び
本来なら美味しく嬉しいはずなのですが
もうその空気たるやピリピリしており味どころではありません
旨い旨いと空気を読まない爺ちゃんと婆ちゃんだけがにこやかに
ミカと会話するのをヨソに父やマサミさんは固い表情で終始緊張していました。
ミカはミカで父やマサミさん・・そしてユキは居ないように会話します。

そんな只ならぬ緊張感を幼心に感じたのか
ユキも美味しいはずの料理に殆ど手をつけず・・終始僕の影に隠れるように
小さいお茶碗を持って俯いて遠慮深くしていました。
「ほ、本当に美味しいわ・・ミカさんってお料理ジョ上手なのね・・」
マサミさんが意を決したようにミカに言います。
「別にこの位普通ですよ、 私 の 母 が得意なものばかりですから」
笑顔でさらっと答えましたが目が笑っていないし
私の母というくだりに異常な迫力が篭っています。
「ほんに、ミカのお母ちゃんは料理上手だったもんねぇ」
婆ちゃんが空気を読まずシミジミいいます。
「ま、マサミさんも結構上手だよね、料理」
ションボリするマサミさんを見て僕は思わず言ってしまいます。
「そうなの?お兄ちゃん」
内心(しまった・・)と思いました。
にこやかに僕を見て言ったように見えますが又もミカの目は笑っていません
「マサミさんの得意料理ってなんですか?」
相変わらず笑ってない目でミカが言います。
「あの・・コロッケとか・・」マサミさんが遠慮深く言います。
「マ、ママのコロッケ大好きだよ・・」黙ってたユキがマサミさんが心配になったのか精一杯声を出してミカに言います。
「ふーん・・・あ、このアスパラ巻きお兄ちゃん大好きだったよねw」
一瞬ユカちゃんを見た後なんでもないように話始めます。
「あああ・・」
思わずアスパラ巻きをミカの言われるまま箸でとって食べます。
「どう?またアレから色々勉強して随分美味しくなったってギン爺ちゃんにも誉められたんだよw」
「ああ・・うん・・美味いよ」
本当はもう味なんか解りません・・ひたすら早くこのイベントが終わることを望んでいました。

「あ〜でも困ったねぇお布団はあるけど場所はどうするね?」
婆ちゃんが思い出したように言います。
「ユキの部屋があるからそこでいいじゃろ、ユキはアニん所にでも寝させてもらえ」爺ちゃんの何気ない一言でしたが
ミカの表情が一瞬ピクッと成ったのを僕は見逃しませんでした。
その反応を父も見ていたのかすかさず
「ミカは、アニに相談ごとがあるんだろう?ユキはお父さん達と寝ような〜」
と言いましたがそれでは余計に逆効果です。

ユキと僕が日ごろ一緒に寝てることをばらしたようなものです。
父としてはお兄ちゃん子のミカに気を使ったつもりでしょうがやぶ蛇もいいとこです。
「悪いけどユキちゃんそうしてくれる?お姉ちゃんアニお兄ちゃんに相談したいことがあるんだぁ」
ミカがまた笑ってない目でユキに言います。
「・・・うん・・」ユキはすっかりミカが怖くなったようで
顔を見ないように俯いてしまいました。

そんなこんなで地獄の晩餐が終わり
食器洗いと片付け位しますというマサミさんの申し出をミカは
冷たく「結構です」と切捨て一人で素早く片づけを済ませてしまいます。
「ミカお風呂はいり、つかれたろ」
リビングに戻ってきたミカに婆ちゃんが言うと

「ああwお風呂はね前に住んでた時家族で行ったお風呂センターが近くにあるから、せっかくだからそっちに行こうと思ってるの」
とミカは言いながらリビングでTVを見る僕の隣に当然のように座ります。
その反対側でTVを見ていたユキがビクッとします。
「ああ、●●センターかね」婆ちゃんが思い出したようにいいます。
「今もやってるかしら?」
「ああ、アソコは改築して24時間になってお風呂の種類も増えてるよ
●●センターはシゲさん達とゲートボール後に行くがいいとこだよ」
爺ちゃんが言います。
「それなら夜道だし、アニも一緒にいってやれ」
「そうだね最近は物騒やからミカみたいに美人は一人歩き危ないよ」
爺ちゃんと婆ちゃんが交互に言います。
「いい?お兄ちゃん」
ミカが笑ってない・・・以下略
「あ、ああ・・別にいいよ」
「ユキも行くか?」
ユキが心配げに僕を見ていたので聞いてみました・・
しかし首を左右に振って父の方へ行ってしまいました。
「ユキの事は良いから2人で行って来い」
父がユキを膝に乗せながら言いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕とミカはお風呂セットを持ち
二人で近所のお風呂センターに歩きます。
「・・・・・・・・」道中を無言で歩くミカ
そんなミカの後姿を見ながら僕もまた無言で歩きます。
「ハルは元気?」
無言に堪えられず聞いてみます。
「別に・・元気だけど」
「そうか・・」
「でも、お兄ちゃんの顔 も 知らないなんて可愛そう」
「・・・・」会話が続きません
後に続く話題も見つからずそのままお風呂センターについてしましました。
爺ちゃんの家に遊びに来た時
決まって家族みんなで行ったお風呂センターです。
今は増改築して昔より新しく広くなっていました。
「新しくなったなぁ・・」
センターの看板を見上げながら言う僕をミカは
置いていくようにセンターの前を通り過ぎ先に行きます。
「おい!お風呂はいんじゃないのか?」
「・・・・」
ミカは黙ってドンドン行ってしまいます。
「おい」
僕はミカの意図が変わらず焦ってミカに付いて行きます。
黙るミカはさらに先へ進み、ある路地を曲がって裏手の通りに出ます。
ピンクのネオンが目立つ建物が並び入り口にはカーテン・・
そこは所謂ラブホテルなどが立ち並ぶ通りなのです。
「おい・・・」
ミカはズンズン歩いていき一軒のお洒落な入り口のホテルに入ります。
「おい・・俺持ち合わせないぞ・・」
風呂に入るだけのつもりだったので所持金は1000円程度です。
ミカはそんな僕を無視して勝手に一番高い部屋を選び会計を済ませてしまいます。
ジャグジーバス付き・・確かに風呂には入るつもりらしい・・

部屋は流石に豪華です。
大きなベットには清潔感のある綺麗なシーツがかけてあり
部屋の中は香りのいいアロマが炊いてあります。
部屋につくとミカはササッと服を脱いで裸になるとタオルを持って
ジャグジーへ行ってしまいます。
(今更恥ずかしがってもな・・)
僕も仕方なく服を脱いで裸になり後に続きました。
ミカは既に湯船につかり足を伸ばしてドリンクを飲んでいます。
いつの間にか備え付けの冷蔵庫からチューハイの缶を取り出して
いたようです。
「おい・酒は不味いだろ・・・」
「・・・・ふん・・」
ミカは面白くなさそうに小さく鼻を鳴らします。
「お前随分性格悪くなったな・・」
湯船に入ってミカとは反対側にすわり足を伸ばします。
「アニこそ随分酷い事するよね」
「・・・何が」大体予想は付いたのですが思わずとぼけてしまいます。

ミカが缶を持ったまま側にきます。
顔を近づけ豹のように細く引き締まったしなやかな体を僕に預けてきます。
1年半近く会わない間にミカは顔だけでなく
体もすっかり大人の女性になっていて、まるで違う人を抱いているような
不思議な色気を感じさせるようになっていました。
「私より好きな人できた?」無感情な声のトーンで聞いてきます。
「そんな奴いないよ・・」
「連絡いっぱいしたよね・・会いに来てって何回も頼んだよね」
「それは大学とかこっちの生活が忙しくてさ・・」
「本当にそう?」
「そうだよ・・」
「・・・・・・・・」
パッチリと大きく綺麗な瞳が僕の心の中を覗きこむように見つめてきます。
僕の嘘を全部見透かすような目です。
「・・・・・・・・・」
しばらく見詰め合っていましたがミカは不意にふっと静かに笑うと
キスしてきました。
まるで全部お見通しの上で(良いわ・・そういう事にしといてあげる)
そういわれた気がしました。

少しアルコールとフルーツの味のするキス
ミカは唇を離すとお酒の残りを又口に含み飲み干します。
「ふふwキスするのも久しぶりだから興奮しちゃったw」
「アニも興奮した?」
ミカが僕の隣に座り擦り寄ってきます。
「・・・いつの間に酒なんか覚えたんだよ」
「w相変わらず真面目だねぇアニはwこの位今時の女子高生は普通にやってるわよw」
「不良・・」
「妹に手を出す男に言われたくないわ・・」ミカが皮肉げに笑います。
「やっぱお前いう事聞かなくなったな・・」
昔のミカならこういう場合売り言葉や買い言葉になる様な言い方はしません・・特に僕に対しては・・
「前みたいに私を自由にしたい?」
「・・・・・」

「相変わらずうじうじ悩んでるんだねアニは・・答えでてるくせに、つまんない事で行動に移せないんだね」
「今みたいに私を自由にしたいくせに素直にそういう事認めるのを躊躇して・・アニは何を守りたいの?」
「私とセックスしたく無いの?」
「私の膣に入りたくない・・?」
ミカが誘惑するように僕に絡んできます。
まるで大きな蛇が体に巻きつくように嫌らしく手足を僕に絡めてきます。
「・・・・・」
そんな言動にクラクラしながらもなおも躊躇する僕に
ミカは耳元で言いました。
「私ね・・アニ以外の男とセックスしちゃった・・」

その瞬間の感覚はその後何年たっても覚えていました。
ミカのその言葉が耳元から鼓膜に入り
脳に届いた瞬間・・自分の目の瞳孔が開き頭に血が上って
脳みそがグラグラと沸きたつ音を聞いたような気がしました。
自分が怒っていると自分が理解する前に僕はミカに掴みかかっていました。

「怒った?」
浴槽の壁に打ち付けられたミカは痛みを堪えながら勝ち誇ったように言います。
僕は自分がとった行動に驚き直ぐにミカから手を離しフラフラとまた反対側の浴槽に座り込みました。
「アニ苦しい?それとも悲しい?ミカの事、自分がどれだけ好きか解って苦しい?」
「他の男が私に触ったのがそんなに嫌だった?」
ミカは勝ち誇ったように喋り、思惑通りの僕の行動に本当に嬉しそうです。

「ね・・コッチ見て・・」
急に優しい声になったミカは僕の顔を両手で包み
正面から見つめて言います。
「大丈夫だよ一回だけだったもの・・それにつまらない男だった・・セックスもアニの方が全然よかったもの」
「やっぱり他の男なんてダメ・・私には無理・・・」
「ちょっとした仕返しのつもりだったの・・大好きなのはアニだけだもん今も昔もズーッとアニだけが大好き」
「ミカ・・俺は・・」
「傷つけてごめんね・・もう二度としないから・・許して・・」ミカはそういうと強く僕を抱きしめてキスしてきます。
情けなさや悲しさ怒り情欲・・色んなものがないまぜになってどうにかなりそうでした。


ミカは僕の口に舌をいれて激しく絡ませると
僕のソレを優しく扱いてきます。
「やっぱりアニのおちんちんが一番好き・・触ってるだけでどうにかなりそう・・」
なんだか興奮のあまり薬が決まった人みたいに声が震えています。
「・・お前エロ過ぎるんだよ・・」
「うん・・そうかもしれない・・ごめんね・・」
そういいながらミカは僕にまたがり静かに腰を落としてきます。
ズヌッ・・ヌ・・っと狭い入り口を広げてお湯よりさらに熱いぬめりの中に
少しずつ僕のペニスが入り込みます。
「あぐっ・・アニは何も悪くないんだよ・・私が我慢できないの・・」
「アニの事なんでもわかるから・・アニが逃げられないようにしてる・・自分でも解ってるの・・」
ミカはそういいながら徐々に腰をうねらせてきます。

「ミカ・・・ゴムつけないと・・」
腰がドロドロになりそうな快感に理性が吹き飛びそうになりながらも
搾り出すようにミカに言います。
「だ、いじょぶだか・あっ中であああ」
ミカは夢中で腰を振りドンドン上り詰めていっています。
「ああっ何回もイク・・凄いよやっぱり凄い・・アニが一番!私ああっ又イク!!イク!イク!やっぱりアニのおちんああっすごいよぉ!」
もう言葉に成ってるのかすら怪しいほど激しく立て続けに小さくイキ続けています。
そのたびに膣が小刻みにギュギュュギュっと成るのです。
「あっ・・もうダメだって・・出るって・・」
「あっぐアニ・アニ!!」
僕が限界に成ったことを悟ったミカは激しく舌を絡ませてきます。
その瞬間僕はミカに舌を吸われながら激しくイキました。
ミカもソレを受け止めながらかなり長い時間射精し続けるペニスの
躍動を味わうようにブルブルと震えています。
「・・・・・」
2人とも激しく息が上がり久しぶりのセックスの激しい快感で
体が痺れて動きません・・まるで二つの生き物が一つに溶接されたように
自分の体ではないような重さを感じ腕一本動かすことが出来ません

「しばらく抜かないで・・」
「本当・・大丈夫だったのか?」
「なに・・が?」そう言いながら余韻を楽しんでいるのか
僕のが入っているのを確認するように腰をモゾモゾ動かして
ギュっと膣が動きます。
僕の物もかなり出した気がするのですが不思議とそのままの形を維持しています。
「大丈夫な日だったのか?」
「ここ最近基礎体温なんか測ってないから・・そんなの知らないわよw」
「おまえ・・で」
「出来たら生むわよ」僕の言葉をさえぎる様に言います。
「もう貴方にはそういう事でツベコベ言う権利無いわよ」
「俺たちまだ未成年だぞ?!」
そういう問題でもないんですがなぜか兄妹である事はこのとき頭になく
普通に彼女に言うように話していました。
「責任なんか取らなくて良いの私一人でも育てるし」
「バカ・・そんな事出来るわけないだろ!」
「じゃあ一緒に居てくれるの?」
「・・・・・」
「ほらw答えられないでしょ?」
「・・・・でも・お前・・」
ミカは答えに困る僕を優しく笑いキスしてきます。
「いいのwアニはそれでいいのよw」
「私は幸せ・・解ったもん・・アニは絶対私以外の女じゃ満足できない・・私以上にアニにぴったりの女なんか居ない」
「たとえば貴方が何処かの女と結婚しても私平気よw」
「ユキちゃん・・可愛い子だったね・・アニがああいうかわいそうな子に弱いの知ってるよw黙って見捨てて置けないんだよねw」
「アニは誰に何をされても昔から優しいけど、私には本気で怒ったりするから大好き」
「お前のいう事はわからん・・・・・」
「貴方は私の事解らなくてもいいのw私は貴方のこと解ってるし」
「・・・・・・・・・」
「お前時々怖すぎるよ・・・」
僕はこの時初めて心のそこから素直に思ってたことを言いました。
「・・・・・・・」
「今頃何いってんのよwそもそも女は怖い生き物なのよ」
しばらく黙っていたミカはまたフッと鼻で笑うとそう言いました。

「大丈夫皆何だかんだ言って私には甘いからギン爺ちゃんも私には逆らえないのよ?」
「下手すると私がアニを誘惑したって言えば信じちゃうかもね皆w」
「何でだよ・・」
「だってアニにそんな度胸ないって皆知ってるでしょ?」
「そういう意味では私よりアニに信頼が有ると思うなぁw」
ミカは楽しそうにクスクス笑います。
その一方で僕を放すまいとグネグネと飲み込むように膣が動きます。
「ユキみたいに可愛かったミカは何時から居なくなったんだよ・・」
「ふふw私を好きにさせちゃったアニが悪いよ」
「まあ、妹役はユキとハルに譲ってあげる」
「でもそれ以外はアニは全部私のもの・・誰にも渡さないの・・」
さらにギュギュっと中が動きます。

「女って本当に皆お前みたいなの?」
「さぁw聞いたこと無いけど私は他の女より怖いわよ?」
「何でそんな事言えんのさ・・」
「だって貴方の心を誰にも取られたくないんだもん」
「コエーよ・・」
「ふふwだから後もう一回膣に頂戴w」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ミカと一緒にホテルで過ごして家に戻る頃には
すっかり夜中近くになっていて皆寝てしまっていた。
玄関をあけて靴を脱いでいると
音に気がついたのか婆ちゃんがおきだしてきた。
「えらい遅かったね」
心配して寝付けなかったんだろう
「うん、お風呂あがったあとファミレスで色々話してたから」
「あんまり遅くまで起きてたらいかんよ」
「はい、もう寝ます。」
婆ちゃんはソレを聞くと頷いて寝室に戻っていった。

2人で2階へあがると既にミカの分の布団が僕のベットの隣に準備されていた。
しかし、ミカは当たり前のようにそれを綺麗に畳むと
服を脱ぎ寝巻きに着替えて僕とベットに入る
「お前なんか相談あったんじゃ無いの?」
「ん、今日は良いよ」
そういうとミカはギュっと抱きついてくる
「体ガッシリしたよね・・腕が前ほど回らない・・」
ミカは僕を確かめるようにしばらくモゾモゾと手を動かしていた。
「・・・・・・・」
「なあ・・」
「何・・」
僕はどうしても気になることを聞いてみることにした。
「誰としたの?」
僕はミカのほうを見ないように聞いてみた。
「・・・・・・」
「やっぱり気になる?」しばらくの沈黙の後ミカが言う
「そりゃ・・やっぱり気になるかな・・」
「アニは別に知っておく必要ないと思うけど」
「でも、気になるよ・・」
「男の人ってそういうもの?」
「人の事は知らないけど俺は気になる・・」

「・・・・」又少しの間沈黙

「そうね、顔はアニよりカッコよかったかな・・見た目の割りに真面目だし頭も良かったよ」
「本人はさり気なく隠してるつもりみたいだったけどはいてる靴とか見れば家がお金持ちなのは直ぐ解ったしね」
「かなりモテル人だと思うよ年上だったし」
「そうか・・」ソレって要するに全部俺の負けじゃないかと思った。
「うん・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・そいつの事、好きだった?」思い切って聞いてみる
「・・・・・・好きになれるか知りたかったの」
「アニと会えなくなって寂しくてね・・ハルは可愛いしギン爺ちゃん達は私に優しいし他の事に不満は何も無かったけど・・」
「でも、忘れた方が良いのかなって思ったの・・誰か他に好きな人が出来たらって悩んでた。」
「そしたら学校の友達の紹介でその人に会ってね・・良い人だったから試してみたの・・アニを忘れられるかなって・・」
「好きになれるように努力してみようって・・・」
「良い人だったよ多分普通の女の子なら大抵好きに成っちゃうんじゃないかな・・大人だし優しいしカッコいいしお金持ちで頭もいいしね」
「何で・・・ダメだったんだ?」
「なんか違うなって思ったの・・初めてキスした時・・アニと全然違ってた」
「・・・何か悪かった訳じゃないのにした後凄く後悔した・・凄く違和感を感じたの・・」
「なにか違うって・・そう思った。」
「でも、最初はこんな物なのかなって思ってしばらく付き合ってみたの・・でも確信が持てなくて・・好きって事とか、アニの事なんで好きなのかそういう事が解らなくなってしまったの・・」
「だってその時まで当たり前のようにアニの事だけ思ってきたんだもん・・」
「アニを好きなように他の人とも同じように出来るかもって思ってたのに何もかも違うんだもん・・」
「それで解らなくなったのか・・」
「うん・・・それでもっと最後までしてみたら何か解るのかなって・・」
「そういう関係になれば何かその人と私の間で変わることもあるのかなって・・」

「でも、全然ダメだった・・裸で抱き合って色々な所触られてその時はソコソコ気持ちよかったんだけど・・でも、いざその人のが中に入ってくるとき私気分悪くなってきちゃってね・・結局彼は私の事が心配で途中で辞めちゃった・・」
「後はなんだかその人に悪くて・・ううん・・悪いって言うのは違うかな・・私が嫌だったんだと思う・・二度と嫌だと思ったの・・」
「あとはそのまま気まずくて・・アニの顔見たくて逃げてきちゃった。」

「・・・・・・・」
ミカがそうやって話してくれている間
僕はなんとも言えない気分になっていました。
僕との別れを真剣に考えていたミカ・・・
ソレは言ってみればこの異常な関係に終止符を打つという
前向きな行動だったと思います。

良い人を見つけお互いが普通の恋愛をして
何の変哲も無い兄妹に戻る・・・
何度もそうできたらと僕自身思ってきたから
離れ離れになって僕にだってそのチャンスは十分にありました。
実際に付き合った子も居たし、気になる子も沢山いました。
でも大した行動に移さずズルズルと今までずっと一人で居たのは
結局僕はミカを忘れていなかったからです。
遠くに居てある種恐れすら抱いていたミカだったのに
こうしてミカが何処かの誰かに抱かれた事実を知って
言いようの無い焦燥感を感じているのが何よりの証拠です。

僕は一人で居ながらずっと離れた場所に居るミカが
僕に恋焦がれ何時も心のどこかで兄妹以上の関係で繋がれ続けている事に
安心していたのかもしれません

しかし、ミカは思い直し、初めて僕への好意に疑いを持ち
全力であがなってみようとしたのかもしれません
普通の恋人関係なら遠距離恋愛での浮気・・
ミカを許せる男は少ないかもしれません・・
「裏切られた!」「尻軽女!」と罵る事もあるでしょう
でも、僕達は列記とした兄妹・・・
正常な道を試みてみた妹に兄である僕がそれを言う資格はありません
むしろ妹の将来、そして自分の将来、さらに言えば家族の将来を思えば
そんな妹を送り出すのが兄である僕の務めだったはずです。

しかし、ミカはそれに失敗し
自分自身の兄への執着心を改めて痛感したのです。
そして僕もそんな妹の告白で激しく激高し
自分でも信じられないくらい取り乱した事で
ミカという女を手放したくないと思っている自分を
はっきり再自覚してしまいました。

「私はやっぱりアニじゃないとダメみたい・・」
「アニと比べるなんて無理・・アニは一人しか居ないんだもん・・」
より強く抱きつきながらミカが涙声でいいます。
「ミカ・・・」
「他の人に許しちゃってごめんなさい・・」
「嫌な思いをさせちゃってごめんなさい・・」
「ミカ・・」
ミカはがむしゃらに抱きつき耳や頬、首筋にキスの雨を降らせて
うわ言の様に繰り返します。
「アニだけだよ・・アニが一番気持ちがいいの・・どんなにカッコ良くてもお金持ちでも私には何の価値も無いの・・」
「私にとって男はアニだけ・・アニだけが一番・・だから他のどうでもいい男にヤキモチなんか焼かないで・・」
「解ったよ・・変なこと聞いて悪かったよ・・・・」
ミカの何処までも可愛い言葉に愛しさがあふれてきます。
「・・・許してくれる?」
「ああ・・俺のほうこそごめんな・・会いに行けなくて・・」
「そうだよ・アニ酷いよ・・・寂しかったよう・・酷いよう・・」
ミカはグズグズになって静かに泣いています。
「ミカ・・ごめんな・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結局泣きつかれてミカが寝るまでひたすら抱きしめて
頭をなでてやり自分が寝付いたのが朝方・・
次に目が覚めた時にはミカはすっかりおきていて
僕がリビングに下りていくと丁度
爺ちゃんと婆ちゃんそして父とマサミさん達に此方に住まわせて欲しい
と話をしている所だった。
「住まわせて欲しいって・・」
突然のミカの申し出に困惑する一同
「ご迷惑ですか?」
ミカが正座して真剣な顔で言います。
「そんな、孫だもの迷惑だなんて思ってないよ」
婆ちゃんが言います。
「しかし、お母さん達は許してくれているのか?」
父が当然疑問に思うことを聞きます。

「母とギン爺ちゃん達には私から後でお願いします。」
「私からお願いすれば母もギン爺ちゃんも反対はしないはずです。」
「でも、うちはもう余分な部屋も無いし・・ミカも窮屈にならんか?」
爺ちゃんが言います。
「お部屋はアニと同室で構いません」
「でも、それじゃあ幾ら兄妹といっても女の子は色々あるでしょう?」
マサミさんが言います。
「いいえ、私はアニなら別に気にしません、アニも別に気にしないはずです・・そうだよね?」
行き成りミカが此方を見て話をふります。
「そうなのか?構わないのかアニ?」
「えっ・・ああ・・ミカがそういうなら俺は別に兄妹だし」

「しかしなぁ・・」父が困り顔で首を傾げます。
「学校はどうするつもりだ?まだお前は高校で第一今は受験の真っ只中だろ」
「大学は既にアニと同じ大学を受験予定です。まず落ちません」
「お前はソレでいいのか? アニから聞いた話しだと成績からみてもっと良い大学を選べるんじゃないのか?」
「学ぶ場所は何処でもいいでしょう?それに私は将来調理の仕事をしたいのこっちには有名な料理学校もあるし、そういう事ならってアニも応援するって言ってくれたの」
「そうなのか?アニお前は知ってたのか?」
一同が此方を見ます。
「あ、ああうん・・まあね」
ミカの目線を感じて適当に話を合わせたほうがいい気がしました。

「・・・・・・・」
しばらくそんな調子で色々とミカを囲んで話していたようでしたが
まず頑固なミカが折れる事はなく
最悪の場合アパートを借りて一人暮らしをするつもりで此方に戻ってくる
と言い出すと、ソレは流石にと爺ちゃん婆ちゃんが言い出し
父もソコまで真剣ならばという事で
ギン爺ちゃんと母に正式に承諾を得ることを条件に
ミカが春から一緒に住み始めることが仮決定したのでした。

そうと決まるとミカは早速母とギン爺ちゃんにことの次第を連絡
話を聞いたギン爺ちゃんが母とハルを連れて此方に来ると言うので
翌日久しぶりに家族全員が実家に揃うことになったのです。

ソレがミカとの再開から二日間の出来事・・

そして、友達のバイトを代わったまさにその日
家では早速長時間の激論が予想されていたのでした。
下手にその場に居ればミカの足を引っ張る事になるし
正直ギン爺ちゃんが苦手な僕としては
ある程度話がまとまった後に登場したいと思ったのです。

そわそわ落ち着かない気持ちでバイトを3時間こなし
重い足取りで家に帰ると、恐る恐る玄関を開けます。
ソコには靴が沢山並んでおり奥では大勢で話をする声が聞こえます。

僕は意を決して靴を脱ぎリビングへ向かいました。

「やっと戻ってきたな」
僕の顔をみていの一番に声をかけたのはギン爺ちゃんでした。
「お久しぶりです。」
リビングには父と爺ちゃん婆ちゃん
そして母とミカそしてギン爺ちゃんが座っています。
「うん、中々精悍な顔つきになったな!まあココへ座れ!」
相変わらず太い豪快な声です。
「はい・・失礼します。」

なんとも居心地の悪い時間で
母も複雑な表情で終始無言でしたし
父も気まずそうにしていて
ユキとマサミさんは別室に居るようでその場には居ませんでした。
その中でギン爺ちゃんがミカと色々と話し合い
最終的にはミカの言うとおりに決まってしまいました。
「お父さんは本当にそれでいいのですか?」
ミカの言い分をあっさり承諾したギン爺ちゃんに
父が確認を取ります。
「君にとやかく言う権利は無いだろう」
「君としても娘が此方にきて勉強したいというんだから協力するのが筋だろう」
ギン爺ちゃんは父に厳しく言います。
「それにこの子は母親よりも確りしてる位でとても立派に育った。」
「この子がする事は私も安心してみていられるし」
「ワシも娘もミカがココまで考えているなら何も異論は無いよ」
「別に勉強が出来るからと言ってソレが全てじゃない」
「なにも大学に行かないわけじゃない、グレードは下がっても勉学はあくまでも人間形成の一つに過ぎん別に一流大学にこだわる必要はあるまい」



こういう感じでミカの言うとおりあの厳格なギン爺ちゃんもあっさり
承諾してしまった。
なんともギン爺ちゃんの信頼を最も得ているのはミカで間違いないようだ
話し合いが終わるとギン爺ちゃん達は母とミカを連れて帰ることになり
ミカは高校卒業後改めて此方に一緒に住むこととなった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ミカがギン爺ちゃんと共に一度戻ってから数ヶ月
大学は丁度夏休みを向かえ僕は休みを利用して久しぶりに
ギン爺ちゃんの家を訪ねるため特急に揺られていた。
窓の外を海と空が逆向きに流れていく景色を見ながら
僕は水滴の滴る缶コーラを握り締めている

アレからミカは相変わらず毎日のようにメールを送ってくるようになった。
ギン爺ちゃんが連絡のためにとミカに携帯を持たせてくれたのだ
たまに電話もするのだけど不思議と顔を見ないと会話が続かない僕達は
いつの間にかメールだけでのやり取りが多くなっていた。
僕はメールが苦手なのでミカのメール3つに対して1つ程度の返信だけれど
ミカのほうは何かあるごとに報告のようにメールをしてくるのだった。
やれ何処そこのドーナツが美味しかったとか
クラスメイトの女の子とカラオケに行ったとか
ハルが保育園でミカの絵を描いてくれたとか
そういう報告の合間に必ず
早く会いたい一緒に暮らしたい愛してるという言葉が詰まっていた。

僕が今日会いに行くというメールを送った時は
すぐさま電話が掛かってきた。あの速さからして件名だけで
電話してきたに違いない
「いつ?!」
電話を取って第一声がコレなので思わず笑ってしまった。
その後一週間近くあとだと聞いて落胆するミカの顔が手に取るようにわかった。

駅ではミカが迎えにきてくれる事になっている
到着にはまだ時間があるので僕は少し一眠りする事にした。
電車に揺られる心地よい振動が少しずつ眠りにいざなっていく

ユキはミカが帰った後しきりにミカの事を聞きたがった。
誰?から始まって何で怒ってたの?
一緒に住むの?私の事嫌いなの?
と色々と不安だったようだ
僕も最初はミカが憎むマサミさんの子であるユキに
辛く当たるのではという不安を感じたのだけど
流石にミカも小さい子供に本気で辛く当たるわけは無いと思い直し
一緒に住む以上ギクシャクするのは最初だけでそのうち打ち解けるだろうととりあえず心配しない事にしたのだった。
その後やっと私忘れていた例のワンピースをユキにみせて
ささやかに少しだけ怖い思いをさせた償いをした。
ユキはとっても喜んでくれたが、最初に一度着て見せてくれたものの
直ぐに脱いで自分の部屋に飾っている
着て見せてよというと「特別な時に着るの!」と生意気に意気込んでいる

今回の旅に本当はユキも最初ついてきたがったのだけど
流石に遠慮しなさいとマサミさんが止めたので
ユキはお留守番となった。多分今頃父とマサミさんと3人で
水入らず温泉にでも行ってることだろう

眠りについて数時間もしたころ
アナウンスと大きな停車のゆれを感じ目を覚ますと
目的の駅に丁度停車する所だった。
駅のホームをおりて階段を進み駅の改札を出る
僕はミカにメールでついたことを知らせようとした時だ
「お兄ちゃん!」
後ろからミカが声をかけてきた。
振り向くとそこには長い髪を後ろで束ねて
肩出しの薄いスカイブルーのワンピースに日傘を持ったミカが立っていた。
「お、もう来てたのか」
「ううん今来た所、8時の電車に乗ったっていってたから」
「アアそうか」
「こんにちは!」
「え?」
ミカと話す僕に数人の女の子がミカの後ろから声をかけてきた。
「あ、紹介するね私の学校の友達のチヨちゃんとスミちゃんとマリちゃん」
3人ともミカの通う学校の制服を来た女の子達だった。
「あ、どうもミカの兄です。」
「やっぱミカのお兄ちゃんだけあってカッコいいね」
「うんうんwなんか雑誌のモデルぽいねw」
「はは・・」
リアクションに困ってミカの方を見るとごめんという顔をしている
「偶々そこで3人に会ってね、お兄ちゃんを迎えに来たって言うと見たい見たいって聞かなくて、ごめんね」
「よく言うよ日ごろお兄ちゃん自慢しまくってるくせにw」
「そうそうブラコンだよねぇ」
「だよね」
と口々に言う3人
「はいはい!もう見たんだから良いでしょ!バイバイ!」
「行こうお兄ちゃん!」
ミカはそういうと僕のカバンを拾ってズンズン歩き出します。
「エーもう行っちゃうの?」
「ミカーまたねー!」
「お兄ちゃんまたねー」
ミカの後を追う僕の後ろで3人は元気に喋っていた。

「ごめんね・・気を悪くした?」
信号待ちをしている時にミカがボソッと言う
「いやそんな事無いよw」
「・・・・・」
「ごめん・・私のほうが気分悪かったみたい・・」
「なんで?」
「久しぶりにお兄ちゃんと2人っきりだったのに・・邪魔されたから・・」
「・・・・・・」
ミカはそういいながら僕の手をそっと握ってきた。
僕は無言のままその細い手を握り返す。
意味深に深く絡んだ指先だけがさり気ない兄妹への抵抗・・
今手をつなぐ僕達はちゃんと兄妹に見えるのだろうか・・・

商店街の中を通り商店街を抜けて河川敷の橋をわたると
大きな神社がありセミの鳴き声が近くを通る車の音をかき消すほどに
五月蝿くないていて、強い日差しは神社に生い茂る木がさえぎり
黒く深い影を落としてその影は涼しげにザワザワと微かに動いています。
「この神社も久しぶりだな・・」
僕が立ち止まって大きな御神木を見上げます。
「良く二人でセミ獲りしたよね」
ミカも立ち止まって側に来ます。
肩だしのワンピースのミカが近くに来てその肩がツンと僕の腕に触れます。
「ちょっと涼んでいこうか・・・・」
「・・・うん」
神社の近くにある自販機で水を一つ買い
2人で境内に腰掛けます。
「飲むか?」
「うん・・」
僕は一口二口飲むとミカに残りを渡します。
ミカはソレを受け取ると喉を鳴らしてゴクゴクと飲みます。
ミカは長い髪を後ろで束ねていて
白くて綺麗なうなじや喉から汗がつーっと滴ります。
「お前そんな肩出して日焼けしても知らないぞ」
「今日は特別wいつもは長袖だよ・・焼けると痛いし」
「俺のため?w」答えは解ってるのだけどミカの口から聞きたくて
冗談交じりに聞いてみます。
「うん貴方のために着てきた・・」
僕のふざけた感じとは対照的に真正面から素直に答えるミカ
なんだかまともに目線があってしまって僕は吸い込まれるようにミカに
キスしようとします。
ミカは抵抗することなく僕を受け入れ
そっと日傘を通りの方向へ向け通りを行く人から見えないように
視界をさえぎります。
元々神社の中は木陰で暗いし通りには人は少ないので見られる心配は
殆ど無いのですが用心深いミカらしいさり気ない気配りでした。

「日傘ってこういうとき便利だね・・」
「もっとしたい・・」
「俺も・・」
何回も何回もここ数ヶ月会えなかった寂しさを取り返すように
何回もキスを繰り返します。
ふとミカの手に握られてる水の残りが気になります。
「?」
僕はミカの手から水のボトルを取ると
口に水を含みます。
ミカはソレをみて悟ったのか又目を閉じます。
「うん・・く・・」
直接水をミカの口の中に流し込み
ミカは必死で飲み下します。
そのままミカの口のかに舌を差し入れからめあいます。
「だめ・・ココで・・これ以上は・・」
ミカは力なく抵抗して訴えます。
「ごめん・・お前見てたらなんか我慢できなくて・・」
「もう・・私も我慢できなくなるでしょ・・」
トロンとした目でミカが言います。
「行こうか・・」
「うん・・でも待って・・」
立ち上がろうとする僕のシャツを掴んでミカが言います。
「?」
「ちょっと今立てないから・・もう少し待って・・」
良く見るとミカの両肩と両足が微かに震えています。
「もしかして、今ので?」
「うん・・ちょっと軽くきちゃった・・」
ミカはそういうと目をつぶりニコっと満足そうに微笑みます。

僕はまたミカの隣に腰を下ろします。
「大丈夫か?」
「うん、直ぐ戻るから・・でも」
「ちょっと濡れすぎちゃったかもw」
ミカがエロイ目で冗談ぽく言います。
「バカ・・・」コッチが恥ずかしくなります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ギン爺ちゃんの家につくと
母が丁度ハルを玄関先の子供用プールに入れて遊ばせている所でした。
一寸前までは目も開かない小さかったハルがいつの間にか
二つの足でヨロヨロと歩くようになり楽しそうに水で戯れています。
「アニw元気そうね!又身長伸びたんじゃないの?」
母が僕の姿を見て眩しそうに言います。
「もういい加減伸びないよ、気のせいだろ」
「ハルはドンドン大きくなってるみたいだなw」
僕はハルのところへ行って膝をおります。
「ふふwアンマリ顔を見せないお兄ちゃんなんか覚えてないよねハルw」
母が冗談交じりに言います。
「ハル貴方のお兄ちゃんだよ」
ハルはなんだか解らないような顔で首を傾げます。
「流石に無理ないよな・・たまにしか会わなかったしなw」
「もう少し大きくなったら解るように成るわよw」
母が言います。
「さあ、表歩いて熱かったでしょうクーラー入れてあるからあがりなさい」
「婆ちゃんがスイカ切ってくれるわよ」
「私先にシャワーあびるわ」
ミカがさり気なくそういうと一足先に上がり家の奥に消えました。

「本当に久しぶりねぇアニさん」お婆ちゃんは上品な着物姿で
スイカをテーブルに並べながらシミジミと僕を見て言います。
「ちっとも遊びに来てくれないんだからw」
「すみませんw大学とか忙しくて」
僕はギン爺ちゃんよりはこのお婆ちゃんのほうが好きだ
上品で知的、それでいて控えめで優しい人だ
「もういい人は居るの?」
「いやwはははw」
「その顔だと居るわね」
「ははは・・」
うちの女性陣の感の鋭さはこの人譲りかもしれない

そうしているとミカがシャワーを浴び終わったのか
浴衣を着て戻ってきます。
白地にスミレの模様と淡い紫の帯が涼しげな浴衣です。
「あら、もう浴衣にしたの?」
「うんw」
「もうって?」僕が思わず聞くと
「お兄ちゃん今日河川敷で町内の花火大会があるんだ」
「そうなんだ・・そういえば昔何度か行ったな」
「ね、久しぶりに又行こうよ」
「お、おう」
ミカが何気ない感じで甘えるように寄りかかってくるので
お婆ちゃんの手前ヒヤヒヤします。
「本当貴方達は昔から仲がいいわねぇw」
「ふふww」
ミカは嬉しそうに笑います。
「本当仲がよすぎてかわいそうな位ねw兄妹じゃなかったらお似合いなのにねw」
お婆ちゃんは軽い冗談のつもりで言ってるのですが
僕は思い切りドキリとしました。
「やだwお婆ちゃん」
ミカは軽い感じで流しています。流石です。

「アニさんのお部屋は奥の間ですよ、荷物運んで起きますからね」
「あ、すみません」
「何も無いけど自分の家だと思ってゆっくりしていきなさいね」
「はい、お言葉に甘えます。」
「アニさんは何かお昼食べたの?」
「いえ、まだです」
「御素麺作るからそれでいい?」
「はい」
そういうとお婆ちゃんは台所の方へ戻っていった。

「ギン爺ちゃんは?」
ミカに聞きます。
「町内会の役員長だから今日は花火大会終わるまで色々忙しいみたい」
「ふーん」
「ねぇ」ミカが袖を引っ張ります。
「ん?」
「お昼終わったら花火まで行きたいところあるんだけど」
「どこ?」
「ん、いい?」答えずにミカは続けます。
「別にいいけど・・」

それから女性4人に囲まれてソーメンを食べ
かわいいハルに癒された後
ハルがお昼寝を始めたので五月蝿くしないようにと言って
ミカの要望どおり花火大会まで表に遊びに行くことにした。
「どこ行くの?」
「んw2人でゆっくり出来るところw」
ミカが嬉しそうに言いながら手をつないできます。
「・・・・・・・」
「今日はいっぱいしようねw」

2人でコソコソしながら商店街の方へ行き
温泉街へ行きます。
「ここ家族風呂あるんだ」
「なるほどな」
2人でカップルのふりして家族風呂に入ります。
「お前お風呂好きだな」
「嫌いな子よりいいんじゃない?」
「まあね」
そういいながら脱ごうとすると
ミカが側に来て脱ぐのを手伝ってくれます。
「おい・・」
「いいの私にやらせて」
僕が上を脱ぐ間に
ミカはジーンズのベルトを外しチャックを下ろして脱がせます。
ミカはトランクスの上からモノを触り
頬ずりしてトランクスの上から唇をつけてきます。
「ミカ・・さっきトイレ行ったばかりで汚いよ」
「・・お風呂で洗う前に私のお口でしたいの・・」
そういうとミカはトランクスも脱がせ
半ば固くなり始めた僕の先端にチュッとキスをし
舌で丁寧に先端から全体を満遍なく汚れをとるように舐め始めます。
亀頭全体を口に含んで舌で嘗め回したり根元から先端まで裏筋をなぞるなど
丁寧に丁寧に舐めてくれます。
「汚いよ・・」
「どんなに汚くてもアニのなら美味しいもんw」
ミカが嬉しそうに僕を見上げながら言います。
「変態・・」
「そうだ・今度暫く洗って無いの舐めさせてよw匂ってくるようなの」
「バカ・・」
「先に入ってて・・」
「うん」

そういうとミカは浴衣を綺麗に脱いでいたので
邪魔しないように先に浴室に行きます。
浴室は綺麗な岩風呂で竹の壁で外と仕切られている
半分露天式の落ち着いた感じです。
お湯で体を流しお湯に入ります。
「ふー」
そうしているとミカも入ってきます。
細くて綺麗な手足とキュッと締まったウエスト
その割りに結構なボリュームがある胸その先端についてる綺麗な突起
ビーナスのような綺麗なお腹・・そして薄く綺麗に生え揃ったヘア・・
本当に血縁なのかと思うほに綺麗なミカの体
半露天風呂の日の光のなかで見るミカの体は
いつも以上に鮮明にその美しさを感じさせます。
「ミカ・・お前本当に綺麗だな・・」
そういうとミカは凄く嬉しそうに頬を赤らめます。
ミカは体を流すと僕の隣に来て甘えるように抱きついてきます。
「沢山甘えたいの・・」
「うん」
「いっぱいして欲しい・・」
「うん」
「ミカ舌出して」
ミカは嬉しそうに舌をだします。
僕はソレをゆっくり味わうように吸います。
ミカは僕が舌を味わうたびにピクピクと体を動かし
片手で僕のソレを触ってきます。
細い指で包むと優しくしごいてきます。
僕もお返しにミカの乳首を摘むとコリコリと扱きあげます。
「ミカ・・そこに座って」
ミカは言われるままに浴槽の橋に腰掛けます。
「舐めてあげるから」
そういうとミカは嬉しそうに足を大胆に開き僕を迎え入れます。
ミカのそこは明らかにお湯とは違うものがあふれてきています。
僕はソレを吸い尽くすようにズルズルと飲み干します。
「ああっ・・きもちいい・・・」
僕は吸いながらミカのクリトリスを人差し指でコリコリと刺激します。
「もっと・・もっとして・・」
ミカは僕の頭に両手を置いてアソコをこすり付けるように近づけてきます。
「ミカの美味しい?」
「もっと・・ああ噛んでいいよ噛んで」
ミカが言うので遠慮なくクリに歯を立てます。
「あああああっ!!」
余りにも刺激が強すぎたのかミカは大きくのけぞって危うく
浴室の床に倒れそうになります。
上手く支えることができたもののまたも両足はブルブルと震え
余韻を楽しむように目が泳いでいます。
「大丈夫か?」
「うんらいじょうぶ・・」
「それよりもっおして・・」
指を奥に入れて激しく手マン
クリトリスを激しくこね回す
あるいは両方を出来る限り同時に
ミカは何回も何回もねだってくるのです。
「めちゃくちゃに成りたいの・・アニにめちゃくちゃにして欲しいの」
「もっとして!もっと!」

そういうと今度は僕のペニスに吸い付くと
喉の奥まで飲み込んだりと激しくしゃぶりついてきます。
そうしながらミカは僕の両手を自分の頭に持ってくるように
促し自分の口を膣代わりに犯すように促してくるのです。
最初は躊躇したのですが激しく吸い付き上下するミカの口技に
徐々に僕も高まり最後は遠慮なくミカの喉を突きまくっていました。
それでもミカは苦しい顔一つせず
むしろソレをトロンとした瞳で嬉しそうに受け入れているのです。
「今日は私の全部を見て欲しい全部をアニに貰って欲しいの」
ミカはそういうと浴槽に手を付きアナルを広げます。
「入れて・・コッチもアニに貰って欲しい・・」
僕はゆっくり指を出し入れしつつ舌で柔らかくほぐしていきます。
最初は苦しそうなだけだったミカも徐々にアナルが気持ちよくなってきたのか鼻を鳴らすようになってきます。
ソレをみて僕は一度ミカのアソコにペニスをこすりつけ
愛液をまぶすと一気にミカのアナルにペニスを突き入れます。
「あっぐっ!!」
ミカは出来る限りお尻に力を入れまいと努力しているようですが
流石に初めてなので上手く行かないようです。
中々思うように入らずかなりきつい締め付けで此方も痛いくらいです。
ようやく根元に入る頃にはぐったりです。
のぼせそうに成ったので2人でつながったまま湯船から出ます。
少し間抜けな感じに2人で笑ってしまいました。
「どう?大丈夫?」
「うん・・なんか前に入れてるときよりおっきく感じる・・」
「動くよ?」
「うん・・ゆっくりね・・」
僕はミカの反応を見ながらゆっくり引いていきます。
ミカのアナルは僕のペニスにヌーッと吸い付くようにせり出してきます。
先端近くまで引くと再びゆっくり奥まで押し込めます。
そのたびにミカはなんともいえない苦しいのか気持ちがいいのか
その両方なのか解らない表情でうめきます。
「もうだいぶ慣れたかも・・もっと動いていいよ・・」
「俺も結構限界かも・・」
僕はそういうとスパートをかけるべく
かなり早くピストンを始めます。
動くたびにミカは「あっあっ」と短くなき尻をこすりつけてきます。
僕は少しでもミカが気持ちよくなればと
出し入れしながらミカのクリトリスを指先で摘み
クリクリと扱いてやります。
「あっそれいいかもああっ・・いいああああああああ」
その瞬間クリが一瞬固くなりビクッと動き
ミカのアナルが強く僕のペニスを締め上げます。
その刺激で我慢の限界だった僕はミカの腸に大量に射精してしまいました。
ミカは僕のものがビクビクとするたびに同じようにアナルをひくつかせています。

ペニスは射精してもまだ固さを失いません
僕はミカのアナルから一度引き抜くと
お湯でよく洗います。
ミカは強烈な快感でぐったりと浴室の床にへたり込んでいます。
僕はバスタオルを一枚床に敷くとミカをそこに寝かせます。
「今度は前な・・」
僕がそういうとミカは素直に股を開き解剖前のカエルのような体制で僕を
迎え入れます。
「ゴムは?」
「大丈夫・・必要ないよ・・」
「・・・」
僕はそのままミカと抱き合い
キスをしながら少しずつ入ってきます。
最初に入り口に先端が入り込むとミカは大きくブルブルと震え
そのまま激しく出し入れするたびに外に聞こえるんじゃないかと
不安になるくらいの声であえぎまくります。
「あああっ気持ちいいいよ!!」
「もっと!もっと!!」
「ミカ!!ミカ!!」
そのうちにミカは両足を僕の腰に絡め逃がすまいとするようにして
その上で器用にも僕のピストンに合わせてアソコをこすり付けるようにしてきます。
「ミカ!!もう!!」
僕の終わりが近いことを告げると
ミカはすかさず両手で僕の顔を捕まえ
激しく舌をからめ吸い付いてきます。
僕はそのまま2回目の射精をミカのアソコに注ぎ込みます。
ミカの膣はソレを味わうように蠕動しなおも僕のソレを優しく
ぬめぬめと扱き上げてくるのです。
「暫くこのままがいい・・」
ミカがそういうので抱きあげてつながったま
駅弁スタイルで移動して湯船につかります。
「暫くつながったままで居たいから注意してね・・」
「大丈夫・・しばらく萎えそうに無いよ」
それから30分くらいは時々萎えないように動きつつ
キスしたり舌を絡めたり時々ミカのクリを虐めたり軽くイカせたりして
イチャイチャと繋がったままの感覚を味わい
時間いっぱいまで楽しんで終わりました。

終わる頃にはミカの足がガクガクになっていて脱衣所まで抱き上げていくほどでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

脱衣所に連れて行きバスタオルで体をふく間もキスしたり
甘えたりと久しぶりのスキンシップを満喫しているミカ
こういう時だけは歳相応に幼く見えとても可愛いと素直に思えます。
「今日は随分甘えるね」
タオルで体をふいてあげてる間もクスクス笑いながらご機嫌で
僕からタオルを取り上げようとしたり抱きついて
邪魔したりと落ち着きがありません
「だって・・本当はいつもこうしたいけど我慢してるんだもんw」
「なんで?」
「えー・・どんなに可愛くても何時も同じだとウザッタイよ絶対」
「そうかな・・」
「そうだよ、だってねハルは何時も可愛いけどやっぱり何時も何時もべったりされると疲れるんだよ?」
「ふーんそういう物かな・・」
「うん、そうだよ」
「じゃあ今日は特別なんだ」
「うん今日はいっぱい甘えるの」
そういうと裸のまま抱きついてくる
そのまま脱衣所に並べられた竹製の長椅子二つに寝転ぶ2人
扇風機がほてった肌に丁度いい風を送ってくれる
「・・・・・・」
暫く横になったまま2人で見詰めあっていると
ミカは嬉しそうにニコニコしている
「・・・・・・・」
「俺は今みたいなミカの方がいいな」
「そう?本当は何時も我慢してたんだ・・もっと小さい女の子みたいに
アニにいっぱい甘えたいの・・」
「卒業して大学生になったらいつも一緒に居られるんだよね・・」
「そうだね」
「いっぱい甘えてもウザッタイとか思わない?」
「別にそんな事思わないよ」

「ねえ・・」
「ん?」
「あのね・・ミカが大学卒業したらね・・」
「したら?」
「・・・うん・・」
ミカは暫く迷っていた
「したら・・なに?」僕にとってミカのこういう発言は何を言い出すかわからないのでハラハラして身構えてしまう
「ううん・・なんでもない・・」
「気になるよ」
「うん・・卒業した時に言う・・」
「随分先だな・・」
「ふふw・・へっ・・クシュ!」
「冷えたんじゃないか?あ、もう時間だよ・・ココ出ないと」
「そうだね・・服きようか」
十分涼んだし時ミカが可愛くくしゃみをしたので起き上がり
2人で服を着てお湯屋をでました。

「どうしようか、まだ花火大会には時間がありそうだけど・・」
時間は夕方4時を回り・・まだ夕日も高く花火開始にも時間があります。
「私・・もっとアニと2人だけでゆっくりしたいな・・」
「でも、場所が無いだろ・・」
周りを見回すと流石に花火大会があるという事でこの辺の地区は
浴衣姿の女性や縁日目当ての子供などで混雑し始めています。
神社も昼間の静けさと打って変り縁日が準備を整え
既に沢山の人たちが集まっています。

「カラオケ行こ・・あそこなら2人だけでも気兼ねしないで良いし」
「でも、俺音痴だよ?」
「ふふw別に無理に歌う事ないでしょw」
ミカがクスクス笑います。
「え?」
「だからw歌わずに時間いっぱいイチャイチャしようって言ってるのw」

というわけで2人で商店街内のカラオケに
カップル用のルームが運よく一つ空いていたので開始時間まで借りる事に
「そういえばミカと2人でカラオケなんか来たこと無いね」
「うそw2回くらいきたよw」
「え、そうだったっけ?」
「うんwそのときもアニは聞くだけだったよ」
「うーん・・」
「アニ何かドリンク頼む?」
「あ〜頼む」
そういうとミカは内線でドリンクを注文する
「俺流行の歌とか全然知らないや・・」
「私は結構友達と来るから知ってるよ」
ドリンクが来る間2人でカタログを見る

「失礼します」
ノックの後店員さんがドリンクを持って入ってきて
僕達の前に二つ置くと又「失礼しました」と出て行った。
「ね・・」
店員が出て行った後もう後は誰も来ないといわんばかりに
ミカがゴロゴロと猫のように擦り寄ってくる
「お前今日は本当に甘えだね」
「うん・・最近色んな人の目があって中々二人っきりになれないんだもん・・一緒に居ても色々あってのんびり出来ないし・・・」
「コッチに何時まで居られるの?」
「そうだな・・精々一週間くらいかな・・」
「夏休み終わるまでダメなの?」
ミカがギュッと僕の腕を抱きしめてくる
「ユキちゃんの宿題見てあげる約束もあるし・・俺も課題あるからな」
「・・・・」
ミカの顔が曇る
「ミカ・・」
「時々ね・・アニが私だけのアニだったらいいのにって思う・・」
「ハルは勿論可愛いしユキちゃんに罪が無いのは頭では解ってるの・・」
「それに、ハルとユキちゃんだけじゃない・・アニを囲んでる皆に嫉妬しそうになる・・」
「アニが時間を割く人全部に私本当は嫉妬してる・・・アニの時間が全部私だけのためにあれば良いって思っちゃう・・」
「ダメだよね・・アニにだって自由はあるのにね・・」
「まあ、解らない事は無いよ・・俺だってお前が他の男と・・そうなった時に凄く勝ってだけど許せないって思ったからな・・」
「そういう感情は仕方が無いんじゃないかな・・好きなら・・」
「本当?本当にそう思う?」
「うん・・あんまり極端なのはどうかと思うけどな・・解らない事じゃないよ」
「ちがう、そういう事じゃなくて本当に私盗られたくないって思った?」
(そういうことか・・)
「・・・・・」
「うん思った・・命いっぱい身勝手に思ったよ・・お前を他の男になんて触らせるのも嫌だって・・」
「わかった!もう絶対だれにも触らせない!」
僕が言い終わるか言い終わらないかの速さでミカが言う
まるでちょっと街角でぶつかったりすらもしないと
宣言したようにすら感じられたので慌ててしまう
「いや・・そんな力いっぱい宣言しなくても・・」
「いいの!私はアニのものなんだから・・」
何か一人で固く誓ったような顔をするミカが可笑しくて笑ってしまう
「しかし俺がミカの事好きだから良いけどw下手すると凄い重い女だなお前w」
「あ・・」
ミカが急にハッした表情になり直ぐに耳まで真っ赤する。
「え?どうした?」
意味が解らず困惑する
「だって・・」
ミカが嬉しそうに頭をぐりぐりと胸にこすり付けてくる
「なに?なんか俺変なこと言った?」
「だって・・アニの口から好きって言葉久しぶりに聞いたモン・・」
「え・・そうだっけ・・」
「そうだよ・・もうずっと聞いてなかった・・うれしい・・」
「・・・・そうだっけ・・まあ・・なんか改まって言うのも恥ずかしいしな・・でも解ってたんだろ・俺の気持ち・・」
「うん・・・でも実際にアニの口から聞くと嬉しい・・」
「そうか・・」
「ねえ・・」
「なに?」
「たまには言ってね・・お前のこと好きだって・・愛してるって・・聞かせてね・・」
ミカがギュッと抱きつて胸に顔をうずめたまま言います。
「うん・・解った・・俺はお前のこと大好きだし愛してるよ・・」
そういうとミカの目から大粒の涙がポロポロとあふれてくる
「グスッ・・嬉しい・・私・・今死んでもいいかも・・・」
「しんじゃ・ダメだろ・・」
不意な言葉に急に目が潤み、ソレを誤魔化すために
優しくミカの頭をなでて言う
「長生きしてね・・ミカを置いていかないでね・・・」
「馬鹿だな・・心配しすぎだろ・・」
「うん・・解ってる・・バカな事言ってる・・なんかこないだ友達と馬鹿にした恋愛映画みたいな事言ってるって自分でも思う・・」
「ふふ・・なんか私変だね・・でも、そう思えるくらい嬉しかった・・他に何もいらないって思えたもの・・グスッ」

顔を上げて潤んだ瞳で僕を見つめる
涙がまだ目の端に残っていて今にもあふれそうにしている

「そんなに嬉しかった?」
その涙を親指でふいてあげながら頭をよしよしなでる

「・・・・・・・・・・」
ミカは無言でその手を自分の頬に持っていくと
目を閉じたまま言うのだった。

「世界で一番愛している人に愛しているって言われて  
      それ以上嬉しくて幸せな事がこの世にあるの?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

花火大会は河川敷を中心に盛大に盛りあがっていた。
僕とミカは適当にブラブラした後お金も無いので家に戻って
見る事にした。
ギン爺ちゃんの家は地区全体が山にそって坂状に立っているので
さえぎる物がなく河口付近で撃ち上がる花火が実に良く見える
ハルは家の縁側で足をぶらぶらさせながら
花火の音と光に一々高い声を上げて喜んでいた。

ミカはアレから凄く無口になりそのくせずっとニコニコと幸せそうに
時々僕を見ては思い出し笑いしたりして隣に寄り添っていた。
余りにもミカの様子が変なので
母やお婆ちゃんに色々と聞かれたが「途中で男の子に告白されたみたいだ」
的な適当な嘘(精確には嘘はついていない)で誤魔化した。

花火というのは最後の一発があがった後暫くの間
妙に名残惜しい空気を残すものだ、まるで別れが来たような・・・

誰もが暫くのあいだ真っ暗になった空を眺め
やがて次が無いことを悟ると寂しさを覚える
そして次に見るのは本当に大事な人の顔ではないだろうか
僕がミカをみると既にそこにはミカの優しい目があった。
何ともなく通じてしまうと言うのだろうか
言葉を発していないのにお互いの気持ちが伝わったような気がして
とても暖かい気持ちに成る

「今年も盛大だったね」
母がハルを抱いて縁側に座る僕達の側に座る
ハルははしゃぎ疲れたのだろうか・・既にスウスウと幼い寝息を立てている
「・・・・・・・・」
「貴方達・・何時からそういう関係だったの?」
「えっ・・」
母は優しそうな・・しかし諦めも混じったような複雑な心境を感じさせる
遠い目で空を見つめながら言う

「気づいて・・」僕は余りの驚きに言葉が出ない・・
ミカも流石にビックリしたのか言葉を失っているようだった。

「馬鹿ねw最近の貴方達・・ううん・・ずっと前から貴方達を見てきたのよ?」
「それに今みたいに私達が側にいるのも忘れるくらいにじっと見詰め合ってれば解るわよ・・」
「伊達に女やってないもの・・ミカの貴方を見る目が兄妹のソレと全然違う事はずっと前から感じてたの・・最初は大人になれば・・・と思ったけど・・」
「本当はね、ギン爺ちゃんに貴方をお父さんのお家に預けるようにお願いしたのはお母さんなの・・」
「別に確証があったわけじゃないの・・でも貴方とミカを見てると、いつかそういう事に成ってしまいそうで怖かったのも事実よ」
「まあ、貴方がせっかく努力して受かった高校だったしね、ソレが一番の理由なのだけど・・本当はミカと暫く離れて欲しいと思ったのもやっぱり事実なのよ・・」

「お母さん!・・わたし!・・」
ミカが何か言おうとします。
「解ってるわミカ・・貴方が本気なのも・・今の貴方達を見てたら解ったもの・・」
「・・・・・・・・」
「母さんごめん・・」
なんと言うべきか迷い僕はやっと一言だけいう事が出来た。

母は優しく笑います。
「貴方達は私達夫婦には勿体無いくらい頭も良いし」
「そして何よりとても優しいわ・・」
「その貴方達2人が出した答えだもの・・きっと色々悩んだのよね・・」
「だからもう何も言わなくていいわ信じてるから」
「お母さんはいつでも貴方達の味方よ」
「お母さん!!」ミカが感極まって母に抱きつきます。
ハルが少しそれを感じてムズがります。
母はソレを優しくあやすようにして同時にミカを受け止めます。

「アニ・・先の事は解らないかもしれないけど」
「今はこの子を大事にしてあげてね・・」
「はい・・母さん・・」


「おーい帰ったぞー!」
「あらwお爺ちゃんが帰ってきたみたいねw」
「大変よwアニw」
「え、なにが?」
「お爺ちゃん貴方が来るって聞いて内心一緒にお酒飲めるって喜んでたからw」
「おーアニ!来たか!」
「あ、お久しぶりです。お邪魔しています!」
スッと立ち上がって挨拶をする
「何固くなっとるんだwココはお前の家も同じじゃないかガハハ」
「お父さん相当お召しになったようですね」
お婆ちゃんがギン爺ちゃんの声を聞いて縁側に駆けつける
「大丈夫お爺ちゃん?」ミカがフラフラするギン爺ちゃんの大きな体を支えようとする
「ははwミカか!大丈夫だよこの位はw」
「おいアニ!今から付き合え!」
「お父さん!アニさんはまだ未成年よ!」
お婆ちゃんが制するようにいいます。
「バカ言うな!男が祭り時に酒が飲めん事があるか!」

「お父さん!それでも教育者ですか!」
ギン爺ちゃんと同じく若い頃は教師をしていたお婆ちゃんが言う
「硬い事いうないよミヨちゃん、こういうときは無礼講じゃないか」
「もう!知りません!」
「ちぇ・・ミヨちゃんは良い女だが真面目するぎのがいかん!」
「年甲斐もないミヨちゃんなんて孫の前で呼ばない頂戴!」

「なあアニ!老い先短いジジイの頼みだ男孫と酒を飲みたいという夢を叶えてくれやw」
「はあw解りましたw」
「そうか!そうか!ミヨちゃんお酒だお酒!つまみも出してくれい!」
「ハイハイ!解りましたよ!もう、言い出したら聞かないんだから・・ブツブツ・・」ミヨちゃんといわれたお婆ちゃんはしょうがないね
という感じで台所へ戻っていきました。

「お爺ちゃんね何時も言ってたのよ家は女ばっかりで酒を酌み交わす相手がおらんってw」母がハルをベビーベットに寝かせながら言います。
「貴方には特別厳しいように見えるけど、ソレはそれで唯一の男子として期待が大きいからなのよw」
「はは・・」
「おーいアニ!」
リビングから爺ちゃんの呼び声がする
「はい!今行きます!」
僕はミカと2人でリビングへ急いだ
「お!ミカも今日は飲むか?!ガハハ!!」
ミカを見てまた機嫌がよくなる爺ちゃん
「ギンちゃん!ミカに飲ませたら怒りますよ!!」
ソレを聞いて台所から血相変えておばあちゃんが顔を出す。
「冗談だよミヨちゃんそんなに怒るなよ・・・」

「アニは酒は飲めるのか?」
「あ、はい大学の集まりで飲まされますから・・」
こういう時元教師相手だとなんともやり難い
「ガハハwそうだろそうだろ!私も若い頃は良く飲まされたもんだ!」
「さあドンドンやりなさい遠慮はいらんぞ!」
「はあw」

ギン爺ちゃんは酔うと陽気に成るようで
何時もより色んなことを聞かせてくれた。
厳しくて怖いイメージしかなかった僕にとっては
ビックリするような新事実の連続だった。
何より何時もミカや母に優しく僕には厳しかったギン爺ちゃんが
影で色々と僕に期待をしていたという事が多く解った。
結局僕が殆ど飲まないうちにギン爺ちゃんは酔いつぶれ
寝息を立ててしまったけど、一緒に飲めてよかったと思った。

「ギンちゃん嬉しそうだったね」
ミカがいびきをかいて眠るギン爺ちゃんにタオルケットをかぶせながら言う
「うん、俺も爺ちゃんの知られざる一面を見た気がするよ」
「ギン爺ちゃんのことアニは苦手だったもんね・・」
「うんwおっかなかったからなw」
「でも、何時も言ってたんだよアニは立派になったって」
「へぇ〜」

「2人ともお風呂沸いたわよ」
母が台所から顔を出します。
「お爺ちゃんは暫くそのままだから先に入っちゃいなさい」
「はーい」
「私先に入るね!」
ミカが立ち上がる
「おう」
「直ぐあがるから、アニはハルの寝顔でも確りみてあげてw」
「そうだな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから一週間ほどギン爺ちゃんの家で過ごし
毎晩のように酒を酌み交わし将棋の相手をし
ハルと遊んだりして仲良くなる
(なんとかお兄ちゃんだという事は理解してくれた。)
母にも親孝行しようと色々と手伝いをして過ごし
その合間にミカに彼方此方、日ごろ遊んでる場所を案内してもらった。
ミカの友達にも何人か会いメルアドを交換させられた。
(ミカの目が怖かった。)

ギン爺ちゃんとミカで釣りにも行った。
ギン爺ちゃんはかなりの腕前らしく実に色々な釣具に詳しかった。
しかし、蓋を開けてみると一番釣ったのはミカだった
というか釣ったのはミカだけだった。
半日やったが大きいオコゼやキスなど釣り上げボックスがいっぱいになった。
ギン爺ちゃんは内心僕に男としての威厳を見せ付けたかったのか
終始イライラしていた、正直性格が釣りに向いてない気がする
その日の夜は早速ミカが釣り上げた魚が食卓に並び
「今日は日が悪かった」とか「良い竿をミカにとられたからな」という
ギン爺ちゃんの言い訳を聞きながらの食事となった。

因みに将棋はかなりの腕前らしく
しかも日ごろ相手をしているミカもかなり強かった。
後でそれとなくミカに確認したがどうもコレもミカの方が手を抜いてる臭かった。

別れの日はミカと母とハルが駅まで送りに来てくれた。
ミカは勿論母も寂しそうに涙ぐんでいた。
「またくるよ」
「ええいつでもいらっしゃい」
「来年はミカもそっちへ行くからお願いね」
「ああ、解ってるよ」
「それと・・ハル又なw」
そういうとハルは解ってるのか解ってないのか
母の腕の中でニコニコとしている
「アニ又ね」ミカはそういうと僕の頬に素早くキスをした。
「まあ、×1女の前で見せ付けないで下さる?w」
母が冗談でからかう
「じゃあ、又ね」

電車の扉が閉まり電車が動き出す。
優しい笑顔が3つ少しずつ窓から流れてやがて見えなくなる
僕は静かに少ない荷物を背負うとシートに座り目をつぶった。
そこにはまだ3人の顔が辛うじて残っていた。

出典:萌えちゃんねる
リンク:http://us.moech.net/cgi-bin/moe/patio.cgi?mode=past&no=1046&order=asc
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