B子さんの話 (エロくない体験談) 44310回
2010/04/23 15:06┃登録者：えっちな名無しさん┃作者：名無しの作者|
ジュン君とＢ子さん http://moemoe.mydns.jp/view.php/18548 ジュン君とＢ子さんの結婚式は、知り合いが経営しているレストランを貸切にして行われた。 私と母は、ジュン君のご両親と同じ席が用意されていた（父は仕事の都合で来られなかった）。 私の母はジュン君を我が子のように可愛がっていたし、おばさん（ジュン君のお母さん）は 私を娘のように可愛がってくれていたので、その意向もあったのだろう。 社会人になって間もない二人だから、式そのものは華美ではなかったけれど、二人の職場の 人達（二人は別会社）が盛り上げていて、心のこもった式だったと思う。 目が合うと、新郎新婦の席からジュン君がにこにこしながら握りこぶしで手を振るような 仕草をした。 普通に手を振るという行為が気恥ずかしいのか、ジュン君は昔からこういう風に手を振る。 そういう事１つ１つが懐かしくて、じんわりした気分になった。 Ｂ子さんを直接見るのは２〜３年振りだったけど、更に綺麗になっていてびっくりした （髪型とか顔立ちは、女優の栗山千明さんを更に美人にした感じだ）。 ずっとにこにこしていたジュン君と比べて、Ｂ子さんは高校時代と同じくクールに取り澄ま した感じでいたけれど、時々うちに遊びに来るおばさんが母にする世話話の中で、私は Ｂ子さんの意外な一面の数々を聞き及んでいた。 ジュン君から初めてＢ子さんを紹介された時、おじさんとおばさんはあまりの驚きに言葉を 失ったそうだ。自己紹介の後もそれとなくおばさんはＢ子さんに 「ウチはお金持ちじゃないよ･･･？隠れて貯め込んでるって事もないよ？ほんとだよ？」と 何度も確認したらしい。我が息子ながら不釣合い過ぎる、とはおばさんの談（おじさんは おっぱいおっきい子だな！と後で大喜びしてたので、鳩尾をぶん殴ってやったとの事）。 今だから言えるが、高校生なのに社会人のような余裕で受け答えするＢ子さん対して、 礼儀正しいけど子供っぽくない子だなぁと思ったそうだ。 そんなこんなで、いまいちＢ子さんとの距離というかキャラを測りかねていたおばさんだった のだけど、ジュン君を通して長く付き合ってるとこの子は本当に息子の事が好きなのだな、と 実感していったらしい。 おばさんが印象に残ってるエピソードとして、まだ付き合い始めて間もない頃の話。 ある日、テスト週間にＢ子さんがジュン君の家に来た。約束はしていたのだがジュン君は おばさんに頼まれた買い物に出ていて不在で、家にはおばさんしかいなかった。 おばさんは「ごめんね、すぐ帰ってくるから部屋で待っててね」と部屋に案内して家事に 戻った。 しばらくして息子がなかなか帰ってこないので、帰ってきたら二人に一緒に出すつもり だったジュースを持って息子の部屋に行った。 ジュン君の部屋は個室だが、二階に上がる階段部分の踊り場の窓から部屋の様子が見える （私も遊びに行った時プライベートがないなぁとよく思っていた）。 そこから見るともなしに見ると、Ｂ子さんがジュン君のベッドの毛布を身体に巻きつけて くるくる回っていた。 この話を聞いた時、有り得ない、と私は思ったけど、おばさんもそう思ったそうだ。 Ｂ子さんは目の前に札束を積まれても、そういう事はしそうにない人だった。これはＢ子 さんを知るほとんどの人の共通見解だと思う。 おばさんは一度１階に戻り、かなり足音を立てながら階段を登ってジュン君の部屋をノック した。はい、と返事があり、中に入るとベッドの布団は綺麗にされていて、座布団の上に Ｂ子さんはきちんと正座していた。 いつもの取り澄ました顔を少しだけ紅潮させ、ふーっふーっと軽く息を乱しているＢ子さんを 見て、この子ほんとに可愛いわーと思ったそうだ。 Ｂ子さん萌えの話は尽きなくて、書いていくとキリがないのでここで止めておこう。 結婚後のジュン君とＢ子さんの話は特に聞かない。 結婚して、昔ほど実家に二人が立ち寄らないせいで、おばさんのネタも補給不足なのだろう。 でもきっと幸せなのだろうと思う。 結婚式で二人を見られてよかった。幸せをこちらに分け与えてもらえるような、そんな二人 だった。 ジュン君はこれから、Ｂ子さんの手を引いて歩いていくのだろう。どんなに辛い事があって も、ジュン君は自分からつないだ手を離さない。私はそれを知っているし、Ｂ子さんもきっと 今となっては私以上にそれを知っているに違いない。 あの頃、私の手をずっとつないで歩いてくれて、ありがとう。ジュン君。 出典： リンク： |
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