兄貴から聞いた学校の話 (恐怖の体験談) 39350回

2010/05/16 20:08┃登録者:えっちじゃない名無しさん◆HXwBL/1w┃作者:


知り合いの兄貴に聞いた話。
たぶん嘘だけど、面白かったから、また書いてみる。
                  
俺&友人→凡人 
兄貴→我らが兄貴分なジャイアン
A→兄貴の友達 性格が貧相なイケメン
B→兄貴の友達 なんか爽やかなイケメン
 
 
兄貴が昔通ってた小学校の話を聞いた。
結構古い学校で、虫なんかも沢山でたらしい。
 
兄貴とAさん、Bさんが宿題をやっていたら、不意に兄貴が思いたったらしい。
 
兄貴「そうだ!肝試しをしよう!」
 
で、別に夏休みでも何でも無いのに肝試しをすることになった。
場所は小学校。
 
正門は鍵が閉まっているため、夕方頃に用務員(石黒さん)の家に行った。
 
B「すいません、忘れものをしたんで鍵を貸してください」
 
石黒「ほんなら、おばちゃんも一緒に行くわ」
 
B「いえいえ、俺が自分で取ってきます!忘れものを取ったら帰ってきます」
 
石黒「じゃあ、ちゃんと鍵をかけて来てね」
     
という手順で鍵をゲット。学校まで自転車で行って鍵を開け、直ぐに石黒さん家まで返しに行く。
         
そして再び学校へ行き、兄貴たちは肝試しを開始した。
中はひんやりしていて、暗かったそうだ。 
兄貴を先頭にして中に侵入。
電気をつけずに中を探検するが特に何もなかったらしい。お決まりの理科室や音楽室も静まり返っているだけ。
 
しばらくすると、Aさんがトイレに行きたいと言いだした。
 

A「トイレ行きたい」
兄貴「よし行ってこい」
 
だけで、Aさんはかなりのヘタレ。一人で行けるわけもなく、兄貴とBさんが着いていった。
トイレの電気を付けて、Aさんは用を足す。
もちろん兄貴は電気のスイッチを連打して、つけたり消したりを繰り返したそうだ。
 
中からAさんの悲鳴が上がる。

 
A「やめろよー!やめろって!」
兄貴「だいじょうーぶー(笑)」
 
さんざん怖がらせたあと、ようやく半泣きになりながらAさんが飛び出してきた。
  
怒ってしまったらしく、青白い顔をしながら兄貴を無視して手を洗う。
そしたらさ、手洗い場(?)に鏡がある。
それを見てAさんが悲鳴を上げた。
  

A「うぁああ!見てる見てる!」
 B「どうした?」
A「あぁあぁぁぁあぁ、にげろ!にげろにげろ!」
 

とかなんとか叫ぶAさんが、突然走り出した。一段飛ばしで階段を上がっていくAさんを追いかける兄貴とBさん。
 
兄貴よりずっと足が遅いはずのAさんが、ビュンビュン走っていったらしい。
息も絶え絶えになりながら兄貴とBさんも必死で走った。
 
 
 
 
 
三階まで行って、やっとAさんが止まった。
Bさんと兄貴が肩を叩くとAさんがゆっくり振り向いたんだけど、様子が尋常じゃない。
鼻水をダラダラ出して、汗が顎から滴になって落ちている。
 

兄貴「お前、なんかスゴいぞww」
A「……あ…ああ…あ」
兄貴「あ……?」
 
口をパクパクさせるAさんを首を傾げて眺めてると、Bさんが兄貴の腕を掴んだ。
 
B「なぁ、」
兄貴「ん?」
B「自分とA、どっちが大切?」
兄貴「自分だろ!ww」
 
即答したジャイアン。するとBさんが突然Aさんを突き飛ばした。
  
A「あ、っだぁ……!」
 
見事にひっくり返ったAさん。
兄貴の腕を掴んだまま階段を駆け下りるBさん。
  
兄貴「B?Aはどうすんだよ」
B「いただろ!背後に!Aの背後に女がいただろ!」
兄貴「だれ?なに?え?」
B「真っ赤なワンピースで真っ赤なヒールの女!」

 
Bさんが言うには、赤いワンピースを来て真っ赤なヒールを履いた年増な女だったらしい。Aさんの背後に貼り付いて、ニタニタ笑いながらAさんを見てたとか。
 
玄関まで一気に走って、二人で耳を済ませる。
三階からはAさんの声は全然聞こえない。
 
兄貴「どーする?」
B「見に行くか」
兄貴「よし」

 
心配になってきた兄貴とBさんは階段を一段ずつゆっくりと登っていった。
 
で、Aさんはいた。三階の階段を椅子代わりにして座っていたらしい。
Bが見たような厭らしい年増の影はなくて、Aが座っているだけだった。
 
兄貴「おーいA!」
A「なんで置いてったんだよ……」
B「だって女が……」
A「お前が俺を突き飛ばしたかrくぁwせdrftgyふじこlp;」
 
泣きながらBさんに怒鳴るAさん。
傍観するジャイアン。
Bさんが謝って、なんとか宥めて皆で階段を下りていった。
 
 
 
その頃には大分日が沈んでて、廊下も薄暗くなっていた。
 
A「なんで突き飛ばしたんだよ」
B「年増な女がくっ付いてたから」
A「……………」
 
罪悪感からか笑顔で答えるBさん。それを聞いた途端に顔を真っ青にして黙るAさん。
 
A「それ……赤いワンピース着たやつか?」
B「うん」
 
 
 
纏めると、トイレ後に鏡に映ったのが赤いワンピースを着た年増女だったとか。
ケバい化粧とニタニタした顔、年齢に不釣り合いな真っ赤なワンピースが怖かったらしい。
咄嗟に逃げだしたらしい。
例の如く、なぜか兄貴は見てなかった。理由は不明。

 
帰りに再び鍵を貰いに石黒さんの家に行ったら、すごく怒られたって。
 
B「ごめんなさい、また鍵貸してくれますか?」
石黒「どーせ遊んでたんだろう!まったく………」
B「うん」
石黒「汗びっしょりじゃないか!ちょっと上がんなよ」
B「いいよ、鍵だけで」
 
Bさんは鍵を貰って再び学校まで自転車で戻り鍵を閉める。
そして、今度こそ最後に石黒さんの家に行った。
 
B「ありがとうございました」
石黒「で、なんか出た?」
B「特に…は…」
 
で、帰る時にふと気が付いた。玄関先に真っ赤なヒールがあったんだ。
真っ青な顔で石黒さんを見ると、ニタニタ笑って「どうしたんだい?」って言われたらしい。
 
それ以来、Aさんは赤色がトラウマだとか何とか。
 
 
 
  
昨日、兄貴に「本当っスか?」って聞いたら「さぁね」って言われた。
でも多分、嘘。
だって昨日、Aさん赤いTシャツ着てたし。



出典:Aさんは
リンク:熟女に人気
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