日本昔すけべばなし (ジャンル未設定) 62462回

2010/06/20 00:02┃登録者:えっちな名無しさん◆69D9q0AU┃作者:名無しの作者
「その1」
昔むかしのことじゃった
ある山奥におっとうとむすこの親子が住んでおった
早くに女房を亡くしたおっとうは男手ひとつでむすこを育てておった
山間の小さな畑を耕し、貧しいながらも平和な暮らし
朝な夕なに仏様に手を合わす
信心深いおっとうはそれでじゅうぶん幸せじゃった

じゃがそんな幸せな毎日も長くは続かなかったんじゃ

ある年のことじゃ
幼い頃からおっとうを手伝ってきたむすこも大きく育って
年頃になっておった
そのむすこがこういいだしたんじゃ
「おっとう、おらこの頃ちんぼが固くなってムズムズするだ
 いじってたら白いしょんべんも出ちまう、おら病気じゃろか?」

おっとうはびっくりした
そして日々の生活に追われそんなむすこの成長に気付いてやれなんだ自分が恥ずかしくなったんじゃ

「むすこ、それは嫁さんをもらえるようになった証じゃ」
「嫁?おらも嫁こがもらえるんかの?」
むすこは顔を輝かした
それを聞いて、おっとうは困ってしまったんじゃ
このあたりには他に住む人も少なく、ましてむすこの嫁に来てくれるようなおなごなど
どこを探してもおるはずがなかった

ここには嫁こは来ねえ、そんなことが言えるはずもなく
おっとうは
「まあ待て、わしがそのうちいい嫁こさ見つけてやる」
と言ってしもうた
「そうかおっとう、おら楽しみにしてるだ」
それをきいたむすこは嬉しそうじゃった

それから毎日のようにむすこは嫁のことをきくようになった
隠れてちんぼいじりもしている様子じゃった
おっとうは初めは適当にむすこをごまかしておったが、
そのうち息子が不憫になっていったんじゃ

そしてある日むすこを連れて町へおりた
嫁の来るあてのないむすこにせめておなごとのまぐあいを味わわせてやろうと
なけなしの金を持って女郎屋へ行ったんじゃ
それがいかんかった

そのときはむすこは夢のようじゃと喜んでおったが
一度おなごのを知ってしまったちんぼはおさまりがつかんようになったんじゃ
寝ても覚めてもおなごのことばかり考え、ちんぼをいじり
呆けてしまい毎日の仕事もせんようになってしもうた

おっとうひとリでは畑仕事もはかどらず、冬のために貯めておった
食いもんの蓄えも見る間に減っていくありさまじゃ

「以前のむすこにもどってもらわんと、このままでは二人ともおっ死んじまう」

何度も女郎屋に通う金もない
おっとうは頭を絞った
しかしどう考えてもむすこにまともになってもらう手立てはひとつしかなかった

「嫁こじゃ、嫁こさえみつかれば」
じゃがそんなあてもあるはずがなく
困り果てたおっとうが最後にすがったのが仏様じゃった
信心深いおっとうは木で観音様を彫り、願を掛けることにしたんじゃ

願を掛け始めてちょうど100日目の
食いもんも底を着く寸前の夜のことじゃった

なんと観音様がおっとうの夢枕に立ちなさったんじゃ
「これおっとうや、お前の願いは届きました
 その信心深い行いとむすこを思う気持ちをこれからも大切になあ」

次の朝、おっとうは起きるなり
そして観音様のところへ飛んでいった
おっとうはあの木彫りの観音像が嫁こに変化してると思うたんじゃ
じゃが

木彫りの像は木彫りの像のままじゃった

「やっぱりただの夢じゃったのか……」
おっとうは思わず座り込んでしもうた

そこへ
「なんじゃおっとう、朝っぱらから騒がしい……」
むすこが何事かとのぞきに来たんじゃ

むすこはまだ眠そうな顔をしておったが
おっとうの方を見ると目をまん丸にして
「お、おおおおおおっ」
と声を上げた

「なんじゃ?むすこ」
と言った自分の声がか細くなっているのにおっとうが戸惑っておるうちに
またむすこが大きな声で叫んだ

「嫁こじゃ!おらの嫁こじゃあっ!」

なんとおっとうは若いおなごの姿に変わっておった

「おっとうがおらの嫁こを見つけてくれたんじゃあ!」
むすこはそういうとおなごの姿のおっとうに飛びついてきた
「祝言じゃあ!いや先にお床入りじゃあ」

おっとうはびっくりしてしもうた
「ま、まてむすこ、わしじゃ、おっとうじゃ」
おっとうは必死に説明したがむすこは聞く耳を持たなんだ

「ま、まて、それはだめじゃ…」
華奢なおなごの姿になってしもうたおっとうは
なすすべもなくむすこに組み敷かれてしもうたんじゃ

なんとか逃れようと必死であらがうおっとうの上にのしかかったまま
むすこは不思議そうに聞いた
「おめえはおらの嫁このくせになんで嫌がるんじゃ?嫁こになるのは嫌か?」

「嫌じゃ嫌じゃ」
もうおっとうはむすこに事情を話すことも忘れて
もがいておった

「嫌でもなんでもおめえはおらの嫁こになってもらうべ」
むすこもせっかくの嫁を逃がすまいと必死じゃった
「うんというまでちんぼで突きまくってやる」

そういうとおっとうの着物を捲り上げ、股ぐらをおっぴろげたんじゃ

「いたたあぁぁぁ」
いきなり指を突っ込まれておっとうは悲鳴を上げた
「おぼこじゃな、心配せんでええ、おらはこれでもやったことあるでな」
というやいなやむすこは腰を繰り出してきた

「きゃあああああああああああああ」」
おっとうはむすこに入れられてしもうた

それから三日三晩むすこはおっとうをちんぼで突きまくったんじゃ
初めは痛いばかりで嫌がっていたおっとうも
二日目の晩あたりからだんだんと具合良うなってきた
三日目の番には自分から腰をつこうておった

「どうじゃ、おらの嫁こになるかっ!」
むすこはいっこうに衰えないちんぼをまたおっとうに突き入れてきた
もう何度も子種を放たれてわけが分からんようになったおっとうは
それをすんなり受け入れながら答えた

「なるっこんな気持ちええんなら、おめえの嫁こさなってやるっ」


もうめちゃくちゃじゃ


「そうか、そんなら明日は祝言じゃ」
そう満足そうに言うとむすこはぱったりと寝てしもうた

「これでええんかいのう……」
おっとうは考えておったが、むすこに狂わされまくった身体は疲れ果てやがて眠りについた

その晩またおっとうの夢枕に観音様がお立ちなすった
「どうじゃおっとう、おなごになった気分は」
「観音様、これでええんじゃろか」
「ええんじゃ、ええんじゃ、ちんぼは気持ち良かろう?」
「へえそれは気持ちええですが、あれはわしのむすこじゃで」
「ええんじゃ、ええんじゃ、深く考えるでない」
「そうですかいのぅ」
「ただこれは言っておく」
「なんですだ?」
「新月の夜だけは元の姿に戻ってしまうでな、むすこには気取られぬように」
「新月でごぜえますか」
「ゆめゆめ忘れる事なかれ……」

次の日は朝から祝言じゃった
とはいっても来ても来客などおらず
二人で盃をかわすだけじゃったが

「これでおらとおめえは晴れてめおとじゃ」
むすこは嬉しそうじゃった
「しかしおっとうはどこへ行ったんかのぅ、おめえが来てから見当たらんが」

「それは……」
思わずおっとうはわしじゃと出かけた言葉を飲んだ
「まあええ、そのうち帰ってきなさるじゃろ」
むすこはおっとうより嫁この方に夢中じゃった

それから毎晩おっとうはむすこに抱かれ続けたんじゃ
おなごのおっとうは美しかった
肌も輝くように白く、触り心地も吸い付くようじゃった
むすこはおっとうの体に狂った
おっとうもむすこを激しく求めたんじゃ

二人は夜も日も忘れ交じりおうた
そしてその日がやってきたんじゃ

その日は新月じゃった
その日も夕方から身体を絡ませておった
おっとうは新月のことも忘れむすこに抱きついておった
そして日が暮れ、夜になった

「ぎやぁぁぁぁああああ!!」
むすこの叫び声は山中に響き渡ったそうじゃ

その時おっとうはむすこのちんぼに貫かれておった
そして、おっとうはもとの爺様の姿に戻った

おっとうのおまんはのうなって、
そこに入っておったむすこのちんぼは

おっとうの身体にちぎれてのみこまれてしもうた
とさ
                         おしまい



「その2」
昔々あるところに貧しい兄妹が暮らしておった
戦で親を無くした兄妹は、手を取り合って懸命に働き
なんとかその日の食い扶持を稼いでおった

月日は流れ、やがて
兄はたくましい男になり、妹は美しい娘になったんじゃ
美しい妹の評判は村中だけでなく、隣のそのまた隣の村まで広がっておった
妹にいいよる男も多かったが、妹は頑として男どもを寄せ付けなんだ
兄はそんな妹をどこか寂しげなまなざしで見守っておった

そんなあるとき、村におかしな噂がたった
それは
兄が嫁もとらず、妹が男を寄せ付けないのは
二人が契っておるからじゃというえげつない噂じゃった
妹に相手にされなんだ村の男が悔し紛れに広げたものじゃった

はじめは相手にせんかった兄も、村人から変な目で見られるようになり
なんとかせにゃいかんと思うようになった
自分はともかく、このままでは妹が嫁に行けなくなってしまうからじゃ

じゃが当の妹は全然気にもぜず涼しげな顔をしておった
兄は妹に相談してみることにしたんじゃ

「のう、妹や」
「なにかいの、あにさん」
「あのな、村におかしな噂が広がっておってな」
「知っとりますよ、おらとあにさんが夫婦の関係じゃというやつじゃろ」
「そうじゃ、全くなにをやくたいもないたわごとを」
「いいじゃありませんか、言わせておけば」
「そんなわけにはいかね、おめえが嫁に行けなくなっちまう」
そんな兄の言葉にも妹は
「嫁に行けのうなったら、ずうっとここにおらせてもらいますけん」
と、まったく人ごとのようじゃった

業を煮やした兄はそれならばと
以前から妹に話があった
三つ向こうの村の大庄屋の跡取り息子との縁談を進めることにしたんじゃ
「あそこまではまだ噂は広がっておらんじゃろ」

兄は妹にそのことを告げたんじゃが
おかしな事に噂にはあれほど動じなかった妹が
その縁談話には顔色を変えたんじゃ

「おらいやじゃ、そんな遠い村いやじゃ」
「あにさん、さっさと断っておくれ」
もう血相を変えて兄の言う事をきかんかった

そこで兄は言ったんじゃ
「おめえがここにおったんでは、こんな小さな家じゃおらの嫁ももらえねえだ」
「さっさと片付いてもらわにゃあ、変な噂でええ迷惑なんじゃ」

それを聞いた妹は泣きそうな顔になってしもうた
「あにさん、嫁にくるようなひとおったんか?」
「い、いまはおらんが、おめえが嫁いだ先に紹介してもらうことになっとるんじゃ」
「あにさん、おらが邪魔だったんじゃなぁ」
そう言って妹は一粒涙をこぼした

「おら、その縁談おうけしますだ」


それから縁談はとんとん拍子に運び
妹が家をでる日がやってきた

「ながながとお世話になりました」
花嫁衣裳の妹が両手をついて頭を下げた
それはそれは美しい姿じゃった
「早う行け、先方さんが待っておる」
「はい……」
「二度と会うこともねえから」
「はい……」
「さあはよ行け」
「それではあにさんもお達者で……」
妹は名残惜しげにそうに言ったんじゃ

嫁ぎ先の村までは山を五つも越えにゃならんかった
到底一日ではたどり着かんので途中であるお寺に泊まることになったと

そこには木彫りの観音様が祀られておったんじゃ
それを見つけた妹は観音様にある願をかけたと

その夜、妹の枕元に観音様がお立ちなすった

「これいもうとや、お前の願いは届いた
 その信心深い行いと兄を思う気持ちをこれからも大切になあ」

妹が目を覚ますと願いどおりに
その姿は全く別のおなごになっておったんじゃ
そして妹はそこから抜け出し兄のいる家へ向かったんじゃ

兄に何と言うかはもう考えてあった
家のたどり着いた妹はその戸を叩いた
ドンドン

「なんじゃ」
兄が顔を出した
一晩見ぬ間に何故かやつれたように見えた
「どなたじゃな」
兄は妹に気づかんかった

「妹様の嫁ぎ先より紹介されて参りました」
妹は考えていた嘘をついたんじゃ
「どうぞ私をこの家に置いてくださいまし」
これで妹は兄の嫁になれるはずじゃった

しかし兄は不思議そうな顔をして答えたんじゃ
「はて?そんな話は聞いとらんが、何かの間違いじゃろう」

妹はびっくりした
たしかに兄は嫁を紹介してもらうと言っておったのじゃから
じゃがもう後には引けんかった
「いくところもなく困っております、どうかここにおいてくださいませ」

そう言って強引に家の中に入った
そして土間に座り込んで頼んだ
「このとおりでございます、どうかおら……わたしを嫁にもろうてくださいまし」
「いきなりそういわれても」
「わたしが気に入ってもらえませんか」
妹はそう言って立ち上がり、それから着物を脱いだんじゃ

「わたしを好きにしてくださいまし」
「そんなことはできねえだ」
驚いて兄は目を背けた

「なぜでございます、わたしは醜いのでしょうか」
「いやそんなことはない、おまえさんは美しい、妹にも負けんくらいじゃ」
じっさい今の妹の姿も元の姿に負けんほど美しかった

「ではなぜでございます」
妹は思わず声を荒げた

「ちがうんじゃ、おらはも一生嫁は取らんのじゃ」
「えっ!どうしてあに……」
妹は思わずあにさんと言いかけたがそんなことにも兄は気付かず
「おらは妹に心にも無いことをいうた、嫌がる妹を無理矢理嫁に出したんじゃ」
「妹の他のおなごなど目に入らねえ」
「ほんとうはずっとそばにいて欲しかったんじゃ、じゃがどうしてそんな真似ができる」
兄は溜まったものを吐き出すように言い続けたんじゃ
「無理じゃ…無理なんじゃ」
兄は泣き崩れてしもうた

「わかりました……おまえさまは妹を愛してなさったんですね」
妹はなんとも言えん気持ちになった

「おらはおかしいんじゃ、畜生と一緒じゃ」
「いえわたしにはわかります、よくわかります」

「おらもあにさんを愛しておったでな」
そう妹が言った途端、その姿は元に戻ったんじゃ

「おっ、おめえは妹!」
「あにさん!」
「こ、これはどうしたことじゃ」

その時一瞬あたりが眩しく光ったんじゃ
そしてそこに

例の観音様が立っておった

「観音様!」
「これいもうと、うまくいかんようじゃったの」
「はい……でもあにさんもおらのことを」
「それは畜生道、仏の私が許すわけにはいかん」

「結ばれぬならこのままあの世へお連れくださいまし」
「これ命をおろそかにするでない」
「でも……」

「しかし仏の教えに背いた罰は与えねばならぬ」
「はい」

観音様は静かに目を閉じた
「罰として……」

「罰としておまえたちの縁を切る」
「縁を……それは」
「縁の中でも一番濃いものそれは血縁じゃ、それを切る」
「……?」
「わからんのか、兄妹でなくなる、というこじゃ」
「そ……それでは」
「うむ、兄妹でなくなれば夫婦にもなれるのう」

「あ、ありがとうごぜえますだっ」
「罰に礼などいらぬのう」
「でもおらなんといっていいか」
「ええんじゃ、ええんじゃ、深く考えるでない」
観音様はええかげんそうにそう申された

「それよりそこで腰を抜かしておる兄を介抱してやるがよい」

「ええんじゃ、ええんじゃ」
そう言って観音様はええかげんそうに消えなさった

不思議なことに村人も嫁ぎ先も妹のことを忘れてしまっておった
兄に妹なぞおらなんだ事になっておった

ただ夫のことをあにさんと呼ぶ美しい嫁がいるだけじゃ

そののちも二人はいつまでも仲良く暮らしましたとさ

                             おしまい


「あっあんっ……あにさん……んっ」
「こ、これそんなに腰をつこうたら」
「おら……うれしいだ……あひんっ」

「うっ」




「その3」
昔々ある町の外れに仲の良い夫婦が住んでおった
夫は体が弱かったが女房がそれを助けて小さな商いをしておった
女房は気の強いところもあったが、きれい好きでよう働いた
なんでも昔夫に恩を受けたとか言って無理矢理嫁いできたそうじゃ
目の大きい愛くるしい顔と華奢じゃがしなやかそうな体は町でも評判の女ぷりじゃった

夜の方も……
「なあ、いいじゃろ」
「あれだめですよお前様、明日も早いしお身体にさわります」
と始めはこばむのじゃが

「ほれほれ、ここじゃろ」
と、夫が喉のあたりと腰の下を撫でてやると体を擦りつけて求めてきおった

尻をつき出して後ろから突かれるのが好きで
「あーんあーん」
と良い声で啼きおった

ほんに夫は幸せ者じゃと思っておった

そんな夫にも悩みはあった
どうしても子供ができんのじゃ
夫は自分が長生きできんのはようわかっておった
じゃから女房に子供を残してやりたかったんじゃ

そこで夫は町で聞いた坊様に相談することにしたんじゃ
その坊様は荒くれ者で評判はよう無かったが、法力はほんまもんじゃった

夫に頼まれ坊様は家にやってくるなりこう言うた
「お主の女房は猫じゃ」

もちろん夫は信じんかった
「それでは証明してやるわい」
坊様はそう言って女房を呼び出した

「なんでございますか」
女房は用心深そうな顔で離れて座った
「まあこれを見ろ」
坊様が懐から取り出したのはマタタビじゃった

「ほれこっちへ来ぬか」
坊様がマタタビをひらひらと振った途端
女房の顔が酒に酔ったようにとろんとなったんじゃ

座ったままじわじわと坊様の方へにじり寄っていくその顔は
夫にしか見せたことのない夜の床の中の顔と同じじゃった

「ど、どうしたんじゃ」
夫は驚いて声をかけたが女房には聞こえんようじゃった
すでに女房は坊様に抱き寄せられておった
「ほれここがようのだろうが」
坊様はそう言うと女房の喉と腰の下あたりを撫でさすった

そして女房は
「あぁーーーーん」
と啼いたんじゃ

「あぁーーーーん」
「あぁーーーーん」
「あぉーーーーん」
女房は坊様に急所を撫でられて狂ったように啼き続けた

坊様は女房の着物の胸元をはだけ揉みしだき
それから裾を捲くり上げて四つん這いにしたんじゃ
女房はされるがままじゃった
白い乳房は大きく膨らみ、ももには秘所からの蜜が滴り落ちた

夫はもう呆けたようになっておったが
坊様がもそもそと大きくなったちん棒をあてがうのを見て正気に返ったんじゃ
「坊様!それはいかんやめてくれ!おらの女房じゃあ!」

じゃが坊様は
「女房ではないっわ!物の怪じゃ!妖怪変化じゃ!そこで見ておれっ!
  このちん棒にはわしの神通力がたんと宿っておる、今この女の正体を見せてやるわ」
そういうと四つん這いになった女房の腰の下をもう一度強く撫でた

「あおぉぉぉぉーーーーん」
撫でられた女房は堪らんようにひときわ大きな声で啼き、尻を高く上げたんじゃ

そこへ目掛けて
ブスリッ
と、坊様がちん棒で刺し貫いた

「あおぉぉぉぉーーーーん」
女房はまた啼いた
哀しげな声じゃった

ズブリ ズブリ
坊様は腰を繰り出し女房を突いていく
女房は畳を引っ掻いてのたうち回っておった


やがて
「我が法力を喰らえ!」
坊様が一層強く突いた途端じゃ

女房はキリキリっと宙を回って、パタリと落ちた

「おまえっ!」
駆け寄った夫が見たものは横たわる大きな白い猫じゃった
「そ、そんな……ほんにお前は猫であったか……」

夫はその猫に見覚えがあった
わらべの頃に川に流されておったのを拾って
たいそう可愛がっておった白猫じゃった
ある日急に姿が見えんようになったんで、てっきり死んだものと思うておったのじゃ

「おお……白猫、お前であったのか……」
「どうじゃ、わしの言うたとおりであったろう」
坊様は得意げにそういうた
「まだ気を失っておるだけじゃな、どれとどめをくれてやろう」

「待ってくれ坊様、おらはそんなこと頼んでおらんっ、ようも大事な女房に
  こげなことしてくれたな」
我に帰った夫に怒りが湧いてきたんじゃ

「笑わせるな、相手は物の怪じゃぞ」
せせら笑う坊様に
「わしは物の怪でも良かったんじゃ!愛しておったんじゃ!」
そう叫んだ夫はそばにあった薪割りで坊様に殴りかかったと

「しゃらくさいわ」
かわした坊様に逆に蹴り飛ばされ夫は倒れ込んでしまった
倒れた夫の着物が捲れて尻が丸見えじゃ
それを見た坊様の顔がにたりと歪んだ
「先に物の怪退治の礼をいただいておこうかの」

「わしは男のほうが好きでな」
そういうと夫の褌をはぎ取り、尻の穴にその大きなちん棒をぶち込んだんじゃ

「あれえ!!!」
なんということじゃ、その拍子に
もともと体の弱かった夫の心の臓が止まってしもうた
夫は死んでしまったんじゃ

「なんじゃ死んでしまっては面白うない、尻の穴もゆるいのう」
そう言いながらも坊様は死んだ夫を慰み者にしておったが
精を放ったあと帰っていった
もう猫にはかまいもせんなんだ


坊様が去ったあと
しばらくして白猫の体がふるふると震えたかと思うと
ゆっくりと起き上がった
そして愛しい夫が尻丸出しで死んでいるのを見つけ
何が起こったかすべてを覚ったと

白猫は嘆き、悲しげな声でなんどもなんども泣いたんじゃ
白猫はそれから9日間何も食わずに夫の横でうずくまっておった
たまに夫の顔を愛しそうに舐めてやった


九日目の夜のこと
何か考えるようであった白猫は、やがてふらふらと夫のそばを離れた
そして家の外へと出て行ったんじゃ


白猫の向かった先
それは山向こうの森の祠じゃった
そこには一体の

木彫りの観音様が祀られておった

実は白猫を人の女の姿に変えたのはこの観音様じゃった
「お前が体の弱い夫の面倒を見てやるがええ」

そうおっしゃって白猫の願いを聞いてくれたんじゃ
白猫はもう一度観音様の慈悲にすがろうとしたんじゃ

祠に辿り着いた時にはもう白猫はほとんど虫の息じゃった
じゃが残った力を振り絞って観音様に願をかけた
「観音様、お願いでございます観音様」

すると白猫の必死な願いが届いたのか
観音様が現れなすったんじゃ
「久しぶりじゃの、白猫」
「観音様、どうかどうか……」
「ええんじゃええんじゃ、皆まで申さずともわかっておる、ぬしには迷惑をかけたの」
観音様はすべてをご存知じゃった

「仮にも仏に仕える身のものが仕出かしたこと
 おぬしの願いとあればなんなりと叶えてやりたい」
観音様はいつになく厳しい顔をなされたと
「じゃがの、いかな私とて亡くなった魂を蘇らせることはできんのじゃ」

「それでは私の魂をお使い下さいまし」
白猫は当たり前のようにそういうたんじゃ
「それではおぬしが死んでしまおうが」
「かまわんです、このように汚された体で生きながらえたくもねえです
 もともと夫がいなければ無かった命ですで」
「しかしのう……」


「そうじゃ、あの生臭坊主の魂を使うという手もあるんじゃが……」
観音様はどこかつまらなそうにおっしゃった
「嫌でございます、あのようなものの汚れた魂、夫には似合いませぬ」
「そうであろうのう」

「どうか私の魂をお使い下さいまし」
白猫は重ねてお願いしたんじゃ


観音様はしばらく黙って白猫を見つめておらんしゃったが
「わかった、ではその魂を使うとしよう」
と申されて、
白猫の魂をお抜きになったんじゃ



それから幾日かたって
観音様の祠の外で白と茶、二匹の仔猫が仲睦まじげにじゃれておった

白い方が女房、茶色の仔猫が夫じゃっった
観音様はひとつの魂を小さな二つに分け生まれたての仔猫に宿らせたのじゃ
小さな魂では人にはなれんかったが、仔猫には調度良い大きさじゃった

夫も女房ももう人の生活には未練がなかった
互いが元気で寄り添っていられる今の姿が一番幸せじゃったんじゃ



そうそう
あの生臭坊主といえば、観音様のお怒りを買って死ねない鼠にされてしもうたんじゃ
食われても食われても次の朝には元に戻っておる
夫と女房、あとに生まれてくる子どもたちも、坊主鼠で食いもんには困らんかったそうじゃ

観音様はあの坊主に毎日毎日生きながら食われる苦しみをお与えになられたんじゃ

ありがたやありがたや


                                    
                                                          おしまい

出典:古ジャンル「日本昔すけべばなし」
リンク:http://yutori7.2ch.net/news4vip/kako/1276/12765/1276589401.html
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