ロールス・ロイス専門店の社長が殺されかけた話し (恐怖の体験談) 47871回

2010/11/15 18:20┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
この お話は、私の体験談である。


今から十数年前、
まだ、シーザー始めて、まもないころ、、
ある年の1月、、
1月は、正月休みがあるため、営業日が少なく、
売り上げに苦戦する。

しかも、この月の27日には、私の結婚式が ひかえていた。
結婚式は両親のたっての希望で、田舎(大分県)で
行なうことにしていたため、衣装合わせや なんやらで、
早めに帰郷する必要があった。

ますます、実働日数が少ない。

そこへ、
会社に1本の電話が、、
聞けば、お金持ちのボンで、
おやじさんに買ってもらったフェラーリ
「F40」を売りたい・とのこと。

条件があり、、ただ売っても、おやじの金、、
自分に500万円ほど内緒でキックバックしてほしい、、
そのかわり、値段は、そちらの 言い値でよい、、
自分の金じゃないから、、、と


当時は、ありがちな話であった、、
これは、渡りに船、、
当社はフェラーリは扱っていなかったが、
直ぐに、欲しい業者さんを見つけた。


数日後、横浜の某ホテルで待ち合わせ、、
こちらは、車2台、3人、
ホテル1階の喫茶店で会う、、
先方は1人、、30歳代の男、、
さんざん おやじがケチだという愚痴を語る、、
「おやじさんと車は?」と聞くと、、
「今、運転手と買い物に行ってる、すぐに戻るよ」

また、愚痴が始まる、、
その愚痴を30分ほど聞いた後には、、
私も、すっかり、このボンを信用していた。


と、男の目線が 後ろに 泳ぎ、、

「あっ、おやじが帰ってきた、、」
私が振り返ると、、丁度 エレベーターのドアが閉まるところだった。


男「あー、部屋に 行っちゃった、、、
じゃすみませんが、挨拶に部屋まで来て頂けます」

「あ、はい」

部屋は6Fだという。


この段階で、完全に信用していたものの、、、
念のため、2人を乗ってきた車で待機してもらい
私1人でエレベーターに、、

忘れもしない部屋番号は「601」号室
中に入ると、、昼間なのに、カーテンが閉じられ
見知らぬ若い男が1人、、


「あっ、こいつは、おやじの妾の子で○○」
と紹介される、、

返す言葉が浮かばない、、
「あの〜 おやじさんは?」

妾の子、「あっ違う部屋にいるけど、あとで来ます」
「まっ、お茶でも、どうぞ」
と、、、缶の お茶を「バッグ」からだした、、

部屋には、冷蔵庫もあるのに、、

あやしい。


男(ボン)がベッド(ツインの部屋)に座り、
話しかけてくる、、


「今日は何人で来てるんです?」

「車は何台で来てるんです?」

つぎつぎに質問(情報収集)してくる。

そして、
ボン 「今までに買取で 危ない目にあったことない?」
私 「知り合いの車屋で買い取りに行ったら、ヤクザの家で、
相場より高く買わされた、、なんて話は聞いたことありますけど、、」

ボン、急にドスの効いた声になり、、低音で、
「あっそう、、、いやーヤクザもんも 資金繰り、大変なんだなー」

その時、その言葉と同時に、
ボンの右手がベッドの枕の下にのびる、、

いやな予感、、


次ぎの瞬間、、

超ドスの効いた大きな声で、、

「いやね、実は、俺も、ヤクザの資金繰りだよ!」
とベッドから立ち上げると同時に、
枕の下から出した手には「ピストル」が、、
まっすぐ、私の眉間を狙っている。


しかし、この段階では、まだ、冗談の可能性もあるかと思い、、
「悪い冗談やめてくださいよ!」とキレ気味で
部屋のカーテンを開けた。

実は、2ケ月ほど前、仕事でロスに行き、
「シューティング場」で数種類の
ピストルを撃ってきたばかりであった。

部屋が明るくなり、男のピストルを、よく見た。

モデルガンではないか確かめるため、、
発射口には、渦巻状の切れ込み、、

本物だ!

オートマチック、、トカレフ?
いや、この前、ロスで撃ってきた
コルト・ガバメント 45口径?

しかし、そんな銃が日本にあるのか?
だが、口径は 明らかに45口径だ。

即死、、

これで、撃たれたら、助かる見込みは無い、、

逃げよう、、
と、ドアの方をチラリと、見ると、
若い男(妾の子)が行き手を阻んでいる、、



手には、、ドスがキラリと光っている。

こちらも本物、、

ピストルが少し離れた位置で狙い、
近い位置でドスが狙っている、、絶妙の配置、、逃げ道は無い。


男 「お前もプロなら、これが本物か偽者かくらいわかるだろ!」恫喝


  「まいった、、降参」

「バッグ」から、ロープが、、。
私は、両手、両足をロープで、これでもか、
ってほどグルグルに縛られ、ベッドにうつ伏せにされる。

つぎは、目隠し、、完全に動けない。

そして、頭に枕をのせられる。

や、やばい、、

撃つ気だ!!

妙に頭が冴えている。

こいつらは、私のアタッシュケースに金が入っていると

思い込んでいるのだ、、

私は、あわてて、、
「ちょっとまて、アタッシュ・ケースを開けてくれ!

暗証番号は2222、

その中には、金は入っていない!」

「な、なに?」
ガチャガチャ、、バサバサ、、
見えないが、、アタッシュ・ケースを開けているようだ。

「ない・・」

金は、私のツレ、2人が待つ車のトランクにある。

男、私の頭の上に被せた枕をどかし、、
こめかみに45口径を カチャリと押し付け、、

重低音で、
「金は どこにある?」

動揺した 若い方の男は、
「アニキ、、顔見られたんで、バラシしましょーよ」
って、、おい、おい、なんて、慌てものだ!

この段階で夢ではないことを思い知る。
これは、結構 高い確率で 殺されそうである。

直観が、脅し・ではないことを教えてくれる。

なんて、こったーー、、もう直ぐ結婚式なのに、、

主犯格の男、、もうボンの雰囲気は1mmも残っていない。

私「金は、車のトランクに積んである、
  だが、どちらの車かは、、電車で来て
  合流したので知らない」、、

  と、少々無理のあるウソ、、

「うそをつけ!
知らないわけないだろ!」

ドスで、太もものあたりを、チクチク 刺される、、かと思えば、、

45口径を頭に押しつけられ、今にも、
撃ちそうなそぶり、、。

これをしばらく繰り返されると、、
人間不思議なもので、
ドスでチクチクされると、心臓が飛び出しそうなくらい
ドキドキするが、、
ピストルを頭に当てられると、、ほっ、、とするのだ。

仮に、ドスでザクザク刺されても、なかなか死ななそうだが、、
ピストル、、まして45口径なら、間違いなく即死できるから、、楽だ。

この主犯、、頭がいい、、

次ぎにしたことが、、
下の2人を部屋まで連れてくる作戦。

若い男が下に、、
しばらくして 1人で、戻って来た。
「アニキ、車から離れられないって、、来ません」

そうか、、なら、俺が行く、って主犯、
しばらくすると、1人だけ部屋に連れて来てしまった。

車検証の確認をしてくれ、、と私に頼まれた・と言ったそうだ。

部屋に入りなり、ピストルを突きつける、、

ツレも「まいった」、、直ぐに本物と分かったらしい。
もう一つのベッドで後ろ手に縛られる。

ピストルを突きつけ、
「金は、どっちの車に積んである?」

ツレ、「いや、金は持ってきていません。。」

はあーーーー?

なんて勝負(ウソ)にでるんだーーーーー

やつらは、本気だぞ!

ツレは、状況が どんなに緊迫したものか分かっていなかった。


もう、こうなったら、話を合わせるしかない。
私 「なにーー、なんで金を持ってきてないんだー!!」

怒る。(フリ)

ツレ 「はい、途中で太田さんと合流して金を
    受け取る段取りでしたー」


出任せの名前に出任せのストーリーである。

しばらく、2人で即興アドリブで 怒鳴りあう、、。

と、その時、、

ホテルの電話が鳴った。


犯人が電話を取る、、



ホテル・フロント 「今日もお泊りですか?」
と言ったようで、、
犯人  「いや、チェック・アウトする」

チェック・アウトの時間を過ぎていたのだ。

若干、、慌て始める。

若い男が、また、
「アニキ、やっちゃいましょうよー」

だ、だから、、お前は、、黙っててくれ、、


主犯、、頭がいい、、
縛られた2人のポケットを漁り始めた、、

し、しまった、、車のカギが入ってる、、

が、私は、あまりにもグルグルにロープで巻きつけられている
おかげで、ポケットに手が入らない。

ツレのほうも、1人は車で待機中であるから、車のキーは
持っていない。

ツレ、、若い男が腕にしてあったロレックスを盗る。

ツレの方は想定外だったので、ロープが短かかった。

主犯、考えた挙句、、

言った

「今から、こいつ(若い男)を見張りに置いて、俺が下の車を見てくる」

「もしも、ウソをついていたら、、、殺す!」

ヤクザ映画でも、なかなか聞けないドスの聞いた声である。

ドアを出て行く気配。

冷静に考えてみる。

もうこの時点では死ぬ覚悟ができているので、
自分でも 驚くほど 頭が冴えていて回転が早くなっている。

まてよ、

金を持ってきてなくても「ウソ」、
金があっても「ウソ」をついたことになる、、

これは、どのみち殺される、、、。

目隠しをされていたが、
私は閉所恐怖症なので、、、
目隠しを少しずらして、、薄目で見ていた。
声をかける。
「すいません〜」

「あの〜、、ちょっと話が〜」




返事が無い。

間違いない。
やつらは、1人残るふりをして、2人で下に行ったのだ。


ガバッと起き上がる、、

車で待機している人間が危ない!

そうだ、携帯に電話して、知らせよう、、

が、2人とも、縛られているので、、

1人で電話を掛けることができない、、

、、、1人(私)が電話機を耳にあて、

1人がダイアルを廻す、、

廻しづらそうな かっこう、、

ツー、、繋がった

「はい、緑川ですけど、、どちら様?」

まったく知らない おばさん、、

慌てて番号を押し間違えたのだ、、
もう一度、、

ツー 繋がった

「はい、、緑川ですけど、、」

あーーーもうーー

また間違えた、、
(この 見知らぬ おばさん のちに警察の事情聴取をうけることになる、、すみません、、)

もう、こうなったら、110番、、

これなら押し間違えない、、

電話 110番

私  「今、強盗にあっています、
    大至急きてください。
   犯人、戻って来たら殺されます!」
警察 「あ、はい、では場所はどちらでしょう?」
私 「横浜の○○ホテル、601号室」
警察 「はい、では、ご住所を教えて下さい?」
*戦場カメラマンの「渡辺さん」くらいのテンポで、、
私 「えーーー知りませんよ、、そちらで調べてください!」
警察 またも、渡部さんのテンポで、、
   「では、電話番号を教えて下さい」
私  「・・・104で聞いてくれ!」

ガチャ 電話を切った、、

この人のペースで話していたら犯人が
戻ってきてしまう。

はやく、この部屋から逃げなくては、、
おっ、非常マドが、、
これだ、ここから逃げよう。

しかし、この非常マド、、床から1m10cmくらいの高さがある、、
両手、両足に巻かれたロープは頑丈すぎて、
縛られたもの同士では外すことはできない。

つまり、、縛られたままの格好で、、ピョンピョン跳ね、、ジャンプして
1mを飛び越えるしかない、、。

まるで、高飛びのように、、。

背面飛び?

非常マドの外を見る、、

非常通路(ベランダ)が僅か60cm、、の幅、、

シュミレーションしてみる。

上手く飛び超えても、勢いで通路を通り越して、、
下まで落ちる可能性80%、、。


更に私に巻かれたロープは逃げられないように
部屋のテーブルにも繋がれていた。

このロープも外れない。

テーブルを引きずったままのジャンプなら

失敗する可能性99%、、

この作戦は却下。

この間も時間は経過する、、

やばい、そろそろ帰ってくる、、

と、

ツレが機転を利かせて、、ピョンピョン
部屋を内側からロック、、

これなら、外から入ってこられない。

そして、今度はホテルのフロントに電話、、

「強盗にあっています」

フロント「聞いています」

えっ、、聞いてる?

聞き間違い??

その時、、

ホテルのドアが叩かれた。

「ドンドンドン」

うわ〜帰ってきた、、

ツレ:ドアの前に立つと危ない、、45口径はドアを貫通する!
私:あっ、やっぱ45口径ね、、


また、「ドンドンドン」

ゆっくり、忍び足でドアに近づき、のぞき窓から覗く。

そこには、

ずらりと警官がいた。

助かった〜

しかし、本当の恐怖は、
これからだということを、、
この時点では まだ知るよしもなかった、、。


ホテルのドアを開けると どやどやと



警官が入ってきた。



ロープを何人がかりもで外してくれた。

聞けば、車で待機していた子も無事、、


もう安心だー

しかし、犯人は捕まっていない。

とりあえず、署で事情を、、ってんで、、

警察に、、もうマスコミが来ているので、
裏口から、、。

警察で事情聴取、、
モンタージュ写真作成、、初めてのこと、、、
いくらやっても、うまくいかない。
ぜんぜん、似ていない。

随分、時間が過ぎた。

もう、今日は帰らせて、、と頼む。

しかし、サイフを持っていない。

そうだ、犯人にポケットを探られたとき、
盗られていた。

1文無し、、

「あの〜 お金貸してもらえません?」

捜査一課、、「いやーそれは できないよ」

えっ、、どうやって帰るの??

「いやいや、今日はホテルに部屋を取ってあるからそこで、、」

「あっそうですか」

捜査一課の1人と、歩いてホテルに向かう、、

この道中が恐い、、

なにせ、犯人、捕まっていない、、
まだ、そのあたりにいる、、。
ついたホテルが、もっと恐い



事件のあったホテル、、

えええーー 同じホテル!!

部屋が更に恐い。

「602号室」

事件の部屋「601号室」の隣、、

さっきまで、この部屋で死と向き合っていたのに、、
気が気かないにも ほどがある。

「いやー、、ほかは満室で、、」 だって、、。

この部屋に、刑事さんと2人で寝る。
この時は、護衛かと思っていたのだが、、

翌日、また、警察へ
よくよく話を聞いていると、、
どうやら、私も犯人の一味だと疑っているフシがある。

共犯者ってわけだ。

そんなバカな、、。


その1日が終わりかけたとき、

知能犯課の刑事さんが やってきた、、

そして私に「君、犯人の一味か?」

「違います」キッパリ

刑事さん、じっと眼を見て、、

「あ、この人、関係ないから帰してあげて」

助かった〜

なんだか不思議な物で、、取調べ室で
いろんな誘導尋問をされていると、、
犯人の気分になってしまう、、、恐ろしい、、

冤罪事件があるのがうなづける。

もう一つ、帰してもらえた理由が、

「似顔絵」

モンタージュは苦手なので、書かせてくれ、
と頼んで、犯人の似顔絵を描いていた。
この似顔絵、他の2人が見ても そっくりだったらしく、、
結局、私の書いた「似顔絵」が全国指名手配の「絵」となる。

よく交番に張られている あれだ。

やっと、家に帰してもらう、、

と、

親戚から電話が、、

「大丈夫?テレビのニュースで流れてたよ、、
新聞にもデカデカと出てたし、」

えーーー

新聞を見ると、、事件がデカデカ
住所まで(地番以外)書かれている。

バレバレ、、

結婚式は 数日後、、
ここで新婚生活が始まるのに、、

犯人の 言葉を 思い出した、、

「逃げたら、コ・ロ・ス」

って、、めちゃめちゃ盛大に隠れ場所
宣伝してるし、、。

犯人は捕まっていないどころか、、
めぼしすら ついていない。


武装するしかあるまい、、。



事件から数日後、、
田舎での結婚式が無事に終わった。


犯人の足取りは、いまだ、まったく つかめていない。

嫁には、いやーー ぜんぜん 大したことないから、、
と伝えていた。

新婚生活が「宣伝済み」の住居で始まる。


犯人は、誰もが知る広域暴力団の組員だと言っていた。
その「力」を使えば、、我が家の場所など、、
時間の問題で われてしまう。

数日おきに、横浜の警察署まで呼び出される。
数千枚の 写真をみた、、

犯人は、、いないか、、


顔は、はっきりと 覚えている。

なんども警察に行くから、、
担当 刑事さんとも 仲良くなった。

「ツレ」は 金持ちであるから、、

行くたび、、豪華な差し入れを持っていく。
彼(ツレ)も担当 刑事さんと仲良くなった、、

そして、徐々に、

「なんで、刑事なんて、、やってんの、、儲かんないでしょ?」
なんて話までするように、、。

面白いことに、この担当 刑事さん、、1年後、
警察を本当にやめてしまった。

1ケ月ほどして、、少しだけ 朗報が警察から届く、、
若い男が、うばったツレの「ロレックス」を質屋に入れた、、と。

だが、泳がせている、、という

えーーー、泳がせてる間に、自宅まで
泳いできそうなんですけど、、。

でも、主犯の足取りは 不明。

2ケ月後、担当 刑事さんから電話、、
このころになると、もう こちらから出向かずに、
会社まで来てもらうようになっていた。


急いでいるから、駅まで来てくれ、、と、

駅まで行くと、、
写真を5枚ほど、見てくれという。

見る。



い、いた、、犯人だ!



間違いないです、、こいつです。

1枚の写真を 私は 指さしていた。

刑事さん、、ニコニコ顔、、

聞けば、私が書いた似顔絵が、
札幌県警で指名手配されているやつに
似ているから、、写真が回ってきた、、と。

私 「あの〰  ところで、どんな事件で指名手配
   されてんです?」

刑事  「ああ、殺人死体遺棄、、」

   「首絞めて殺して 牧場に埋めたって」

しかも、事件から2ケ月前の話だって、、
ホットな殺し屋じゃん・・・リアルに危険、、。


これで犯人は特定できたが、、
まだ、安心はできない、、

というより、より、怖くなってきた、、、

相手は現役バリバリの殺人者なのだ。

やはり、私の目に狂いはなかったのかもしれない。

やつが銃を構えたときの目は、、
どんよりと曇り、、慌ててもいなかった。

あの目、、

引き金を引くのに、ためらいがあるようには見えなかった。




事件がおきたのは、1月、、
まったく、主犯の 足取りが不明なまま、、5月になろうとしていた。

相変わらず、、私は自衛(書けないけど・・合法的な)をしている
しか ほかなかった。

と、
ゴールデン・ウィーク中
突然、犯人逮捕の朗報が届く、、


甲府で 大捕りもの、だったそう。

ピストルは、やっぱり、本物だった。

犯人2人が捕まり、、もう安心、、

早めに、出所されると怖いけど、、、。


これで、事件はすべて 終わりかと思えた。

ところが、
犯人逮捕、数日後、、会社に電話が、、

「加害者○○の 親に依頼された弁護士です、、」

犯人の弁護士??

「はぁ、、なんの お話でしょ?」

聞けば、犯人(主犯)の親は お金持ちで、

「示談」をしたいのだという。

えっ「示談」、、強盗事件に示談なんてあんの??

どうゆうの それ?

聞くと、

「いや「許す」なんてことではないのです、、
罪を憎いんで人を憎まず、、的なことを
書いていただければ、、少しは裁判官の心象がよくなるかと、、」

「ご両親にとっては、かわいい息子さんなんです、、
お願いいたします。一筆書いていただければ
被害にあった お2人(私とツレ)に、1人
100万円づつ お支払させていただきます。」


へっ、、そんなのあるんだ、、

「では、ツレと相談してみます」

一存では決められない。
とんでもない、、と反対されるかもしれないし、、。


で、

ツレに相談、、こんな話があるけど、、


ツレ 「当然、もらいましょ」


あっ、、やっぱ商人ね、、。


数日後、、弁護士さんと
新宿「ワシントンホテル」の喫茶店で待ち合わせ、

少し、遅れて、、弁護士さん登場、、
会うなり、、申し訳なそうな顔をして、、

切り出した、、

「すいませ〰ん、、実は加害者、、ご存知の通り、、殺人死体遺棄
で捕まったんですが、、取り調べの途中で、
あと2人 殺していることが判明しまして、、
これは、あと何人 殺しているかもわかりません、、
こうなると、確実に、極刑です。
つまり、ご両親は、、もう示談しても
しょうがない、、意味がない、、と。
つきましては、せめて、2人が盗まれた
サイフの中身(現金)だけでも、お支払したいと、、。」


そ、それって、、プロです??  ゴルゴ13みたいな、、。

で、警察に申告してあった現金分のみ、、
ご返却いただいた。(丁寧語にするのは、ご両親のため)


これで、
今回の事件での被害額はゼロになった。



精神面を除いては、、



ツレの「ロレックス」も押収、、帰ってきていたし、
事件の日、車に積んでいた「現金」も
盗られていない。

あの日、、犯人が「601」号室を出て行ったあと、、、
なにが 起こっていたか、、


犯人は、2人で、車で待つ、もう一人のツレに
ニコニコしながら近づく、、

「すいません、上(部屋)で、お二人が呼んでますから、来てください」


待機していた車は、セルシオ、、
我々 2人からの連絡がないため、完全にあやしい、、


声をかけられ、、
セルシオ(レクサスだったかも)のパワーウインドを
3cmだけ開けた、、

ここがエライ、

セルシオのパワーウインド・スイッチ、、
押すとオートでウインドが全部 開いてしまう。

速攻のスイッチ、2度押しで3cmの隙間でウインドを止めた。

「私は、2人から同時に指示がない限り、ここから動けません」  アドリブである。


この3cmが運命の分かれ目であった。

刑事さんに教えてもらった。

後に、主犯の供述調書の中で、、

「この車のマドが あと数センチ下がっていたら、拳銃を押し込んでいた」

と書かれていた、、という。

その後 犯人は、あれこれ、理由をつけて、ツレを車から降ろそうとする。

だが、車のエンジンはかかり、運転手(ツレ)は、
ドライブ・レンジに入れている。

うまく、言わないと逃げられる。

しかし、主犯の堪忍袋が切れる、、

と、、同時に、、、

どやどやと駐車場に人が入ってくる。
どうやら、ないかのコンサートでも終わったようだ。

若い方の犯人が慌てて、「アニキ」=主犯の手を引っ張り、逃げる。

主犯は、調書の中で、
「なんども戻ろうとした」・と書いている



「顔を見られた やつは 生かしておけねぇ、、」








出典:実話 「殺されかけた話」
リンク:http://ameblo.jp/caesar2200/entry-10648515230.html#main
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