507 :774RR:2010/10/14(木) 23:29:39 ID:KUah4Ty3 ツークラで知り合った11歳年下の娘から告られた 歳も離れてるし正直恋愛感情は涌かなくて というかぶっちゃけタイプじゃなかった こっぴどく断れば泣くかもしらんけど諦めるだろう・・・それが男の優しさだよね 「付き合ったりしたらバイクに使う金も時間も減るじゃん。やだよ」 「デートでツーリングに行けばいいんです!だから、バイクに乗る時間は減りませんよ!」 「えっ・・・?」 「あたしもちゃんと働いてますから、お金も大丈夫です!」 「いや・・・そういうことじゃなくてね、あのね?」 「何も問題ないですよね!やったーvvvお付き合いしましょう!」 ちょ、人の話聞けw ガンガン攻めてくる彼女に押し切られ、とりあえずペアツーに行く 仲良しさん程度でしばらくは収めることにした よく懐いた犬みたいな感じで一緒にいても悪い気はしなかった 趣味がバイクの女で、乗ってるバイクは400ccの昔のレプリカ 「公道のコーナリングはアウト・センター・センターですよ!」 カーブといわずコーナーと言う、乗ってる姿はまるで小僧 女の子だからブランド好きなんだけど、ビトンやグッチより アルパインやタイチがおきにという実に変な女 続きは気が向いたらな 509 :507:2010/10/15(金) 11:43:35 ID:sLix9VPP では続き [すごくさみしい・・・どうして毎日会えないの?] それから付き合うようになって月に2回ほど逢う関係になる んで、たまにこういうメンヘラメーヘルが来るんだが、そうでない時は 積極的で朗らかで人懐っこい、この落差にオレは既知感があった ある時あまりにもおかしなメールが来たので仕事帰りに彼女の家を訪ねた 「朝起きると何故か泣いてるの・・・どうして泣いてるのか分からない」 「それで仕事休んだのか。そんなんじゃ首になっちゃうぞ?」 「何もする気が起きなくて・・・」 そっから彼女の独白 父親は今でいうDVで酷い虐待を受けていて心の底から恐れていること そんな両親は離婚して、母と一緒に暮らしていたが再婚して別の家庭があること 兄も結婚してもう別の家庭を持っていること 高校を出た辺りからずっと一人暮らしで、その頃から突然不安に襲われて 何も出来なくなることがあって、なぜこんなに不安になるのか 理由が分からずとても怖い、なんともない時は普通でいられるのに どっか狂ってるんだろうか、こうなってしまうと仕事も彼氏も全部ダメになる あなたもあたしの前から居なくなってしまうかもしれない こわいよさみしいよまた一人になっちゃうよ 神様って酷いね、オレが泣きてーよ どうあっても7年前の決着をつけろって、この娘をオレに突きつけてきたんだ 513 :507:2010/10/15(金) 15:44:02 ID:sLix9VPP 7年前に付き合っていた元カノも、周期的に感情が大きく落ち込む女で 普段の物静かな姿と、荒れてる時の狂い方にオレは戸惑うしかなかった 心療内科に通って薬もらってたけど一向に良くはならない "ごめん、こんなキチガイでごめん、ごめんなさい" 元カノの遺書みたいな走り書きにそう書いてあった 「あたし・・・頭がおかしいんだ・・グスっ・・・ごめんなさい・・」 オレが抱いていた既知感は確信に変った 今までの彼氏と別れた・友達と喧嘩した・会社をブッちして休んだり辞めた そういう嫌な思いをした時期を思い出してみな、と言う そして彼女からきたメールの受信BOXを開いて見せて、メンヘラキモメールが 月のどの時期に来てるのか確認させる 「生理になる1週間前後に集中してるんじゃない?」 「えっ!!・・・これって・・・」 彼女にはPMS(月経前不機嫌性障害)という体質について簡単に説明する そう、7年前に薬をいっぱい飲んで二度と目を覚まさなかった元カノが 苦しんでいた障害について分かりやすく聞かせた 男には全く縁のない話だが、排卵時期になると女性ホルモンの変化が メンタル面にキツく作用する体質の女がいて、肉親と死別したかのような喪失感 体に力が入らない脱力感、抑えようも無い怒りなど、まぁとにかく まともな精神を保てなくなるほど荒れてしまう時期が月に1回くる そこに欝病の薬なんか飲んだらますます正気ではいられなくなる 体調によっては出ない月もあったりしてややこしい 515 :507:2010/10/15(金) 16:35:02 ID:sLix9VPP ここでオレが別れてしまえば、彼女はおそらく死んでしまう 7年前の元カノがそうだった、普通の恋愛がしたかっただけのオレには 元カノは重すぎて別れを切り出してしまった、後悔はしてるしてるけど その時のオレじゃ、どうしようもなかったんだよどうすりゃよかったんだよ またこういう巡り合わせになるってのは、神様から "はい、こっからやり直して。逃げても無駄だよ" ああそうなんだ、逃げられないんだ、どうしても許してはくれないんだね わかったよ、この娘は助けてやるよ 「婦人科に行ってみよう。産婦人科じゃないぞ、心療内科はダメだから」 次の日婦人科へ行かせると一発で診断書が出た 月経前障害により就業困難、4週間の加療を要する 彼女に言う だろ?それでな、社会人なら仕事はブッちすんな正当に休まなきゃならない 理由がその診断書で証明されてるんだから、会社に説明して堂々と休め メソメソすんな、お前はドコも悪くねーんだ だが勝手に仕事は休んじゃダメだ、きつくても出勤しろ、倒れそうなら 会社にまず行って職場で倒れてこい、ベッドで寝てんじゃねぇ 苦しい姿を職場の人間に見せ付けて「もう休んでろ」といわれたら休んでいい ・・・オレの助けてやる、はちょっと酷いかもw どういうわけだか、付き合った当初からオレに対して絶対の信頼を持っていて こうしたら良いんじゃない?というアドバイスには確実に答えようと努力はする 何故だか理由は分からない、彼女のことをよく懐いた犬と例えたのはその為 彼女自身変ろうとしていたのかもしれない 今変らないともう先が無い、と思っていたのかもしれない ここまで書いて思った これ恋愛じゃなくね?バイクにもまつわってないよね?続けていいの?w 521 :507:2010/10/15(金) 18:10:40 ID:sLix9VPP えーとお言葉に甘えまして、続きなんだけど 週明けにでもしれっと投下しますw 527 :507:2010/10/16(土) 01:57:55 ID:f0K1fCRd 時間かかるかと思ったけどデキタw 彼女が泣きながら独白した日、事細かに自分の生い立ちを話していた 今まで付き合った彼氏から何からそこまで言わなくていいってぐらいに ここで彼女を見放したら死んでた、というオレの予感は当たってた 遺言のつもりで話てたそうだ 今までの彼氏ならこんな自分を知られたらすぐに居なくなってた、と 親も兄も誰もあたしの側には居てはくれない、帰る家や家族はあたしにはない このまま1人で生きていくなんてもう堪えられない オレにも見られてしまった、もうこれで終わりだ、せめてあたしという 人間が居たことを覚えていてほしい だがオレの反応は違った こんな姿のあたしに理路整然と「なぜそうなるのか」「どうすればいいのか」 ズバズバと答えが出てくる、そりゃそうだ オレには7年前からの続きなんだ、あの時オレが向き合えなかったことを 今やってるんだ、もう一度巡ってきた贖罪のチャンスなんだ、今度は助ける ちなみに、彼女のPMSには低容量ピルが効いた どんよりと気分は落ちるけど何も出来ないほど憔悴することはなくなって 心も落ち着いていく 2人が一緒に暮らすのにそんなに時間はかからなかった 同棲生活は3年ぐらい続いたかな?彼氏のような父親のような、そんな生活 528 :507:2010/10/16(土) 02:01:58 ID:f0K1fCRd どうしてオレに告ったのか聞いてみたことがあったんだけど オレに告る前、PMSの時期に出歩く気力もなくてベッドで横になりながら ツーリングの時に撮ってた携帯画像をぼんやりと眺めてたことがあったそうだ オレが映ってる画像をぼーっと見てた、起きてるのか寝てるのかもうわかんない そのとき 「この人が、あなたを助けてくれるよ」 やばい、とうとう電波まで聞こえるようになっちゃった、と彼女は びっくりしたらしい それから、ツーリングでオレを見ているうちに妙に意識してしまって 惹かれてく、心に不思議なぐらい信頼感が湧き上がるけど、根拠は全く無い どんどん好きになる、もうダメ我慢出来ない、んで告白、と だからあの積極性なのか、いきなりオレのこと信じてたんだ 「それ、誰が言ったの?」 「聞いたこともない女の人の声だったよ」 オレ、心臓が停まるかと思った 「あなたと付き合ってなかったら、あたしは今頃生きてないと思う」 「変なコトいうなよ、もう大丈夫さ、今なら1人でも食ってけるよ」 「・・・やだ、一緒じゃないとダメなの」 あたしはあなたに命を助けられたの、感謝してもしきれない 一生お側において欲しいんです、少しでもいいから恩返しがしたいです あなたのお嫁ちゃんになりたいです・・・ おいおい・・・なんで女にプロポーズされてんのさ 529 :507:2010/10/16(土) 02:05:24 ID:f0K1fCRd 結婚式の時に、嫁(彼女)からオレ宛の手紙を抜粋して終わりとします ご静聴有難うございました 私はあなたに出会う前、ずっと長い夢を見ていました。 でもその夢は幻で、本当は一人でもがいて溺れていました。 底の無い、とても深い、真っ黒い色をした広すぎる海です。 私の前をたくさんの船が通る、その度に声をかけ、助けを求めました。 ある人は立ち止まり、ある人は手を差し伸べるけど なぜか私は何も無かったかのように、手を払いのけていました。 私は今居るこの場所から抜け出せないんじゃないか という不安に駆られていました。 この苦しみの世界から抜け出せるのは、バイクに乗っている時だけでした。 アクセルを開けるたびに私にまとわり付いていた、悪い物が風のちりに なっていくのが救いでした。 そんな私と、あなたは出会いました。 苦しくて今にも沈んでしまいそうな私を救い上げ、そして私の周りに まとわりついている幻を取り払い、本当の世界を見せ、生きていく為の 術や勇気・力・愛を日々の生活の中で教えてくれました。 あなたは幾度となく溺れてしまいそうになる私の手を 決して離そうとはしませんでした。出会った頃と何も変わらず 私のことをいつも見つめてくれます。 二人で暮らし初めて、二人で生きる苦労の中から 楽しさを見出そうとする努力が要るんだ、ということを学びました。 一人では不可能だった事も、二人だったら出来そう そんな気にさせてくれる、それがあなたです。 あなたに会えたこのご縁に、私たちを支えてくれている 全ての物事に感謝します。 出典:バイクにまつわる恋愛話 36,8th リンク:http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/bike/1281643079/507-529 |
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