彼女が浮気制裁に水風船 (修羅場の話) 74609回

2011/08/06 13:29┃登録者:< "`∀´>◇nidanida┃作者:名無しの作者
646 名前: 恋人は名無しさん [sage] 投稿日: 2011/08/05(金) 16:55:44.23 ID:zv3AWFx6O
落ち着いたみたいなので投下します。 
去年の今頃の出来事。 
まとめようと思ってたらすげえ長くなってしまった。 


◆登場人物◆ 
俺 25歳 野球ヲタ 
元子 27歳 サッパリ系美人 
浮男 20代半ば位? チャラい系イケメン 俺とは面識なし 


合コンで知り合い、付き合って1年。 
俺の仕事が不定休(ほぼ平日)な事もあり、なかなかゆっくりデートもできなかったが、毎日メールや電話はしてた。 
俺は元子の事が大好きだったし、同棲したいなー、ゆくゆくは結婚…なんてぼんやり考えてた。 

ある日、俺が元子の部屋に泊まった時。 
晩飯も食って、元子がシャワーを浴びてる最中に、テーブルに置きっぱなしの携帯にメールが来た。 
見るともなく見たサブディスプレイに表示された送信者の名前は『浮男』。 
元子の男友達はあらかた紹介してもらったり話に聞いたりしていた筈だが、そんな名前には覚えがない。 
一瞬硬直したのち、反射的に携帯を開く。 
メールの送信履歴、着信履歴共に『浮男』だらけ。 
上述の通り、俺も毎日メールはしていたが、それを軽く凌駕する件数をやり取りしていた。 
しかもメールの内容は真っ黒。 
泊まりにおいで、泊まりに行くね、今日はどこ行こうか、ホテル直行でもいいよ………。 

基本サバサバしている元子からは想像できない、絵文字顔文字飛び散りまくりの賑やかなメール文面を見て俺頭クラクラ。 
俺にはこんなラブラブしたメールは殆どくれなかったのにな。 
一瞬頭が真っ白になったが、元子がシャワーから上がる音で我に返り、慌てて携帯を元に戻した。 
この事実を知ってしまった以上、元子と今まで通りに過ごせないし、ましてセクロスなんてもってのほか。 
とにかく今日はできるだけ元子と会話したくない。 
そこで俺が取った行動は、「ソファで寝たふり」。 

近づく足音。 
「おーい」と小さく俺を呼ぶ元子の声。 
無視して寝たふり続行の俺。 
携帯を手に取り、コチコチと操作する音。 
ここで、正面から切り込んで行ければ良かったんだろうが、生憎俺はヘタレだ。 
口の達者な元子に口で勝てる自信は全くない。 
丸めこまれてしまう事は容易に想像できた。 
畜生、浮気女め…。 
そうこうしている内に、日頃の仕事疲れで本当に眠くなってきた。 

まとまらない思考を整理しようと試みる内に、気付いたら早朝。 
6時間近く座ったままガン寝していた。 
俺の体にはタオルケットがかけられていた。 
ああ、優しい女だ。 
でも、他に男がいるのか。 
陰鬱とした気持ちで身支度を整え、まだ眠っている元子に 
『昨夜はごめん 
 仕事行くね』 
と書き置きを残して逃げる様に仕事へ。 
とは言え、出勤時間にはまだ早く、駅前で煙草を吸いながらぼんやりしていた。 
元子に問いただしたい事は沢山あった。 

・『浮男』って何者? 
・関係はいつから? 
・なんで浮気した? 
・本命はどっち? 

等々。 
しかし、あれこれ考える内に元子への気持ちはみるみる冷めて行き、出勤の為の電車に乗る頃にはそれらの事はどうでも良くなった。 
あれだけ好きだったのに、浮気一つで気持ちってこんなに冷めるものなのか、と冷静に思った。 
ただ、残ったのは『元子は浮気をし、俺は浮気をされた』という事実のみ。 
元子とは別れよう。 
そう思ったが、俺がただ身を引くだけでは面白くない。 
だって、本当に好きだった女を寝取られたんだ。 
そう思うと、俺の中にどす黒い感情が湧き上がって来た。 
元子と浮男に何か仕返しがしたい。 
そこで俺は作戦を練った。 
準備を整えるのになんだかんだで3週間位かかった。 
その間仕事は手につかなかったし、元子と何も知らない顔で付き合い続けるのもしんどかった。 
セクロスは、理由をつけて拒否していた。 

その後の携帯チェックにより、元子と浮男は毎週土曜日に元子の部屋に泊まっている事が判明した。 
俺は職場に無理を言って日曜日に有休をとった。 
作戦の決行は、日曜早朝。 

【作戦実行の為に用意した物リスト】 
・バケツ 
・水風船 
・ゴミ袋 
・デジカメ(念の為) 
・使い捨てカメラ(念の為) 
・別携帯(新規) 
・CD-R 
・ニューヨーク・ヤンキースの帽子 

【下準備】 
まず土曜夜に上記のグッズを持って、元子の最寄駅近くの漫喫で時間つぶし(車持ってないので)。 
↓ 
丑三つ時を過ぎた所で元子の部屋近くの公園へ。 
↓ 
バケツの中にゴミ袋を広げ、公園の水道で水風船を膨らまし、その中へ。 
↓ 
夜明けと共に元子の部屋へ。 

元子の部屋の前に着き、緊張が走る。 
元子が玄関にチェーンをかけていたら、作戦は失敗。 
元子の部屋に浮男がいなかったら、作戦は失敗。 
ゆっくりと合鍵を挿し入れ、恐る恐る扉を開ける。 

チェーンかかってない、イェス! 
玄関に男物の靴(俺のじゃない)、イェス!! 
第一段階はクリアした。 

薄暗い部屋の中を、そろりそろりと進む。 
裸でお休み中の元子と浮男発見! 
知らない男と裸で寝ている元子を見ても、何も感じなかった。 
それよりも、作戦を遂行する事への緊張と興奮が勝っていた。 
そっとバケツを下ろし、デジカメで寝顔をパチリ。 
使い捨てカメラでもパチリ。 
別携帯でもパチリ。 
フラッシュとシャッター音(携帯は一応スピーカーを指で押さえて音量抑えた)で元子が起きそうになってちょっと焦る。 
元子は「一度寝たらどこまでも寝る子」なので、起きるとしたら浮男だろうと思っていたので尚更。 
しかし二人は起きず。 
昨夜(と言うよりさっきまで)のお楽しみの影響だろうか。 
作戦第二段階完了。 

すやすや天使の寝顔の二人をよそに、作戦は次のステップへ。 
脱ぎ捨てられた浮男の衣服を探り、携帯、財布、鍵などの貴重品を出し、服はバケツの脇へ。 
ほんと起きない。 
どんだけ頑張っちゃったんだお前ら。 
かくして第三段階もクリア。 

そしてここからが大詰めだ。 
俺はヤンキースの帽子をかぶり、持参したCD-Rを元子のCDプレイヤーにセット。 
音量を平時の倍にして、再生ボタンを押す。 

流れてきたのは、METALLICAの「ENTER SANDMAN」。 
メジャーリーグを代表するクローザー、ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラ投手の登場曲だ。 
大音量で響くヘヴィメタルに、流石の二人も目を覚ました。 
ここで、俺は電気を点けた。 
起きぬけで事態が飲み込めない二人に、 
「おはよーございまーす!!」 
と、水風船を投げる、投げる、投げる! 
正に寝耳に水!!(たぶん違う) 
「シャァラ!!ウラッシャァシャラァシャ!!!」 
テンションが上がりすぎ、天山よろしく叫びながら投げつけまくる事約1分(たぶん)。 
すぐに弾切れ。 
最後は合鍵も投げつけておいた。 

ナチュラルハイで目がイッちゃってる(たぶん)俺を見て凍り付いてる二人。 
すぐさま俺は別携帯を取り出し、 
「はい、こっち目線くださーい!」 
とパチリ。 
左手に持ってるデジカメでもパチリ。 

で、浮男の服を空になったバケツに突っ込み、ゴミ袋(浮男の服入り)だけ引っこ抜いて逃走! 
流石に浮男も我に返ったか、叫びながら全裸で追いかけてきたが、間一髪間に合って元子の部屋を出る事に成功。 
部屋を出る時、まだ曲が終わってなかったので、おそらく準備抜いた作戦全体の所要時間は約10分。 

その後、元子の最寄から一駅先まで走って逃げた。 
道すがら、浮男の服はゴミ捨て場にポーイ!! 
昼前までファミレスに潜伏。 
元子から電話とメールの嵐だったが電源切って無視。 
元の携帯を解約し、別携帯から番号・メール変更連絡。 
元子と共通の友人・知人には先程撮った画像を添付し、「浮気されたんで別れました。」と送信。 
部屋に帰ったのは昼過ぎ。 
元子や浮男が待ち伏せしてるかも、と警戒していたがそれはなし。 
達成感と虚無感と、それまでの緊張で疲れがどっと押し寄せて来て、シャワーも浴びずに寝てしまった。 

チャイムの音で目が覚めたのは17時過ぎ。 
…来たか。 
そっとドアスコープを覗くと、やはり、憔悴しきった表情の元子、と、その後ろに浮男(なぜか服着てた)。 
やってて良かった、鍵交換。 

痺れを切らしてドアを叩き始める元子。 
扉の向こうで、 
「ほんとにいないんじゃない?」 
「じゃあ帰って来るまで待つ。」 
とか聞こえた。 
もう話す事なんて何もないのに。 
俺は、そっと玄関を離れ、PCを立ち上げた。 

プリンターで先程デジカメで撮った写真の中から、一番写りの良かった寝顔写真を印刷。 
付箋に「お幸せに」と書いて写真に貼り付け、扉の隙間からそっと差し出した。 
その瞬間に扉をガンガン叩かれた。 
流石に近所迷惑なので、一時間してやめなかったら出て行こうかとか考えながら、発泡酒片手に玄関で仁王立ち。 
しかし、ノックも俺を呼ぶ声も、20分もしない内に止んだ。 
最後の方はかなりヒステリックになっていたが、浮男が止めたらしく、二人はすごすごと帰って行った。 

部屋に戻ると、放置してた新携帯にいくつかメールが入っていた。 
殆どが番号変更に了解した旨のメールだったが、その中に元子と共通の友人から情報提供のメールもあった。 
その後のやりとりで友人達から得た話を総合すると、 

・元子はもともと、合コンで出会った男をとっかえひっかえしてた。 
・ただ、男癖が悪いと言っても他の子の彼氏を奪うとかはしてない。 
・今まで(わかってる範囲では)浮気はしてなかった(ちゃんと前の男を切ってから乗り換えてた)し、基本は本当に良い子だから友達付き合いを続けてた。 
・なので、俺君とは長く続いていて良かったと思ってた。 
・浮男が何者なのか、友人達も知らない。 
・この調子だと、たまたま今回は浮男との件が発覚しただけで、他にも男がいる可能性が高い。 

との事。 
つまる所、スケジュールの合いづらい俺を彼氏としてキープしつつ、俺も友人も欺いてあっちこっちでコナ撒きまくってた、と。 
とんだビッチだよ、まったく。 
で、俺は、俺が今朝元子と浮男にした事と頂いた情報をまとめて、友人達と共有。 
皆して、「GJ!確かに今回の件は看過できん!」と、元子との絶縁を宣言してくれた。 

その後、しばらくは元子と浮男の襲来に警戒していたんだが、これが全くなかった。 
あいつらの間でも色々あったんだろう。 
俺は知らん。 


以上です! 
新彼女ゲット失敗記念カキコ! 
長々とスレ汚しすいませんでした。 
こんな頭の悪い復讐話に支援いただき、ありがとうございました。 







出典:◇修羅場◇part111
リンク:http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/ex/1310691088/l50
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