EARTH・PERIOD@STAGE・2 (エロくない体験談) 5311回

2011/10/03 16:16┃登録者:痛(。・_・。)風◆pvNbTqv.┃作者:名無しの作者
EARTH・PERIOD@STAGE・1(http://moemoe.mydns.jp/view.php/27300

ールドルフー
そらとぶユパ様の攻撃!
ルドゥン竜の翼!
そらとぶユパ様は飛翔した!
滑空急襲!
自堕落ソード!
HIT!!
HP 1400/0
戦闘不能!
WIN ーそらとぶユパ様ー
LVUP! 508→510

どうも、模擬戦闘区域からこんにちは。大和です。
天宮の話によれば、模擬戦闘区域は、対戦相手を見つけて、自分の実力を試す場所らしい。どうりで、みんな戦ってる訳だ。治安が悪いんじゃなくて、そういう場所なのね。
ルドゥン竜を倒して、LVも上がり、新しい能力も手に入れたので、試しに戦ってみたらびっくり!身体能力とは、常時発動する能力で、ルドゥン竜の翼を使用すると、天宮の翼みたいに、俺の背中にルドゥン竜そっくりの翼が生えたのだ!
……めっちゃ便利です。

……あの後、なんだか気が乗らないので、俺と天宮は学校をサボった。天宮はそのまま家に帰り、俺はひまなので、爆遊会館に足を運び、現在にいたる。

「おい、勝負だ!」
また声をかけられた。ほんっとに、休むひまがない。

ーそらとぶユパ様ー

VS

ー真大僻ー

外人となんで言葉が通じるのか、天宮に聞いてみたら、ヘッドスコープが自動で翻訳して、日本語に直してくれるらしい。……便利だな〜。

ー真大僻ー
LV 1006
HP 1712
職業 不良警察
武器 拳銃
防具 不良と正義の衣
能力 無許可発砲
戦績 258勝107敗0引き分け
アダム挑戦歴0

ー真大僻ー
そらとぶユパ様の攻撃!
自堕落地割れ!
自堕落ソードを地面に突き刺した!
地割れ発生!
互いにダメージを受けます。
能力発動!
ルドゥン竜の翼!
そらとぶユパ様は飛翔した!
地割れ回避!
HIT!!
HP 1712/90

……自堕落ソード、めっちゃ強いです。なんでもありとはこのことだな…。

真大僻は地割れにのまれた!
状態異常!
行動制限!
はい上がるしか選択できません。

敵プレイヤーが、割れ目からはい上がってきたところを狙いすまし、攻撃にうつる!

そらとぶユパ様の攻撃!
滑空急襲!
自堕落ソード!
HIT!!
HP 1712/0
戦闘不能!
WIN そらとぶユパ様

……このパターンで、今日は既に3勝した。ルドゥン竜の翼が、予想を超える便利さで、3連勝中。……俺って、強くね?
町を適当にほっつき歩いていると、突然後ろから声をかけられた。
「………あんただな?ルドゥン竜を倒した、不思議な能力使いは?」
「………っ!」
…ヤバイ!コイツは、纏っている雰囲気、オーラが明らかに、他のプレイヤーとは違う。なんていうか…、殺気?
「……なっ、なんだあんた?」
「………クックク。み〜つけた♪」
……明らかに、危ない人間だ。……関わりたくない。
〜そらとぶユパ様〜

VS

ーカーテテルー

ーカーテテルー
LV 684297
HP 740050
職業 アダム守護者
武器 雷光槍
防具 闇魔法の鎧
能力 与えられし力
戦績 1709勝4敗0引き分け
アダム忠誠率 89%

なっ、なんだコイツのステータス!

ーそらとぶユパ様ー
カーテテルの攻撃!
能力発動!
与えられし力!
ちぎれ飛ぶ肉体!
CRITICALHIT!!
HP 1140/570
右腕消失!
テンションダウン!
状態異常!
右腕使用不可!

「がっ、…ぐわああああ!」
いででで!死ぬ!死ぬ!なに?なにこれ!?なんだ今の攻撃!?血がどばどばでて……、ヤバイ。意識が飛びそうだ…。
「……なっ、何者だ?おまえは…。」
「ひひひ…、知りたい?」
……うぜー。つーか、もう立てねえ…。
「あら?倒れちゃった。HPはまだあるのに…、根性ないなあ〜♪」
「…………。」
「おまえらみたいに、アダムを倒そうとするプレイヤーがいれば、アダムに従うプレイヤーもいるってこと。これで理解できた?」
……アダム?…アダム。アダム!
渾身の力を振り絞り、ふらふらになりながら立ち上がる!よくはわからないが、要はコイツは、アダム側の人間で、アダムに荷担しているって事だろう。そんな奴に、絶対に負ける訳にはいかない!

ーカーテテルー
そらとぶユパ様の攻撃!
能力発動!
憧れのあの人!
思いが届いた!
ー偽AMAMIYAー
LV −
HP −
職業 大聖天使
武器 −
防具 −
能力 滅亡のアロー
最終奥義 崩壊する世界

「へえ〜、変わった能力だね。でも、僕には通じない。」

ーカーテテルー
偽AMAMIYAの攻撃!
滅亡のアロー!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
HP 740050/740050

…なっ!?あの滅亡のアローを、全弾回避してやがる!くっそ、これならどうだ!

崩壊する世界!
命中率100%
蘇生効果無効!
能力回避不可能!
武器劣化効果!
防具劣化効果!
カーテテルアイテム使用!
アタラナーイ!
命中率80%減少!
命中率100%→20%
崩壊する世界!
MISS!!
HP 740050/740050

アイテム!?崩壊する世界は、アイテムなら回避は可能なのか!?

〜そらとぶユパ様〜
カーテテルの攻撃!
死神は我にあり!
一部の攻撃に即死効果!

……どうせ、即死するなら…。

ーカーテテルー
そらとぶユパ様の最終奥義!
滅亡ニート!
好きな物はなんですか?
ジブリ世界!
ラピュタ召喚!
ラピュタの雷!
ソドラとゴモラは滅びた!
人がゴミのようだ!
ロボットの追撃!
ゴリアテ破壊!
滅びの言葉!
ラピュタ崩壊!
目があああ〜!
そらとぶユパ様のHPが1になった。
HP 1
カーテテルアイテム使用!
マッタクアタラナーイ!
命中率100%減少!
MISS!!
HP 740050/740050

なっ、なんだと!?滅亡ニートが、外された!?
「君ねえ、戦い方が初心者そのもの。まだEARTH・PERIODを始めて、何日も経ってないでしょ?」
「…昨日始めたんだよ!文句あんのか!」
「通りで…、ぷっ、くくく……。お雑魚さん♪」
うぜえええ!!!
「二日でそのLVは、才能としかいいようがない。アダムの所に連れて行って、君もアダム守護者になってもらおう♪」
……なっ、何いってんのコイツ!?
「ふざけんな!断る!」
「なら、君を倒して、強制的に連れて行くからいいよ。」

ーそらとぶユパ様ー
カーテテルの攻撃!
デス・カーニバル!
そらとぶユパ様
即死!
戦闘不能!

……ま、負けた。ん?身体が動かねえ!
そのまま、俺の意識は遠退いた……。

〜天宮家〜
君を守りたい!……か。あんな事言われたの、初めてだな…。
ベットの上で、俯せになりながら、物思いにふける…。なんだろう…?なんで谷川君に、あんな事話したんだろ?……おもいっきり抱き着いて泣いちゃったし…。明日から少し、気まずいかも……。
そのまま、私は深い眠りに落ちた…。









「ぐわああああ!」

ガバッ!
と起き上がり、意識が一気に夢の世界から、現実に戻る。
………なに?今の…。
…谷川君が、苦しんでる夢をみた…。
例えようのない、悪寒が私を襲う。なんだか、凄く嫌な予感がする。谷川君!
いてもたってもいられなくなり、私は家を飛び出した。現時刻は19時30分。外は既に、暗くなっていた。
「ハアッ、ハアッ…。」
夜の町を、全速力で走りまわり、谷川君を捜す。
……なにやってんだろ、私…。
「あ?天宮じゃね?オーイ!天宮。」
突然声をかけられた。声をかけてきた相手は……
「松森君。」
「なにしてんの?こんな場所で…?あっ、そうだ。大和知らない?あいつの家に行ったら、まだ帰って来てなかったから…。おまえら二人、今日一緒にガッコサボったべ?…一緒じゃねーの?」

……まだ、帰ってない!?
どうしよう…、凄く嫌な予感がする…。

「一緒じゃないけど…。」
「あの野郎、一緒にキャバクラ行くって言ったのに…。どこほっつき歩いてんだ?」
キャバクラ!?ケロケロにも行ってないってことは……爆遊会館!
「あっ!おい…。」
私は、爆遊会館へと急いだ。EARTH・PERIODの中で、谷川君は大きな事件に巻き込まれたんじゃないか?朝から晩まで、ログインし続けるなんて、廃人じゃない限り、ありえない!だとすれば、EARTH・PERIODの中で谷川君になにかが起きたんだ!
〜爆遊会館〜
「これは天……」
「谷川君来てない?」
「あぁ…、9時頃いらっしゃいましたよ。まだEARTH・PERIODをプレイ中みたいですが…。」
「直ぐ谷川君の所に案内して!早く!」

「どうぞこちらへ。」
いつも通り、奥のエレベーターに案内される。私は速攻で、エレベーターの到着と同時に、内部へ乗り込む。ゆっくりと店員も後に続いて乗り込んでくる。……っんもぅ!遅い!
「天宮様。」
「なに?」
「お知らせしたい事が…。」
「…なんなの?」
「前に、貴女が壊滅させた、アダム守護者の残党が、最近動き回っているようです。」
「なんですって!?」
まだいたのね…。放っておいたら、大変な事になる…。近日中に、潰してやるわ!

アダムに賛同する、イカレたプレイヤー。それが、アダム守護者。奴らは、世界が滅ぶ事を望んでいる…。アダムに味方する理由は様々。宗教的な理由や、個人的な願望を、アダムに抱いているから。
ずいぶんまえに、アダム守護者達は、EARTH・PERIODの世界で、めちゃくちゃに暴れ回った事があった…。その時に、私が全員滅ぼした。………筈だった…。そいつらが、再び動き出したという。アダム守護者のプレイヤーは、ステータスが一部変化する。
まず、職業がアダム守護者に変化する。そして、能力が与えられし力になってしまう。この与えられし力は、アダム自身から一部の能力を与えられ、自らの能力を独自変化させた能力。それが、与えられし力。最後に、アダム挑戦歴が、アダム忠誠率に変わる。忠誠率が高ければ高い程、与えられし力が強大になり、よりアダムに近い存在になる。

……潰してやる。あいつらだけは、許さない!

「………天宮様?」
「ごめん、考え事してた。それより、谷川君は何階にいるの?」
「今日は、模擬戦闘区域・K−69の57階でプレイしてる筈です。」
「わかった、ありがとう。」
チーン!
57階に着いた。急いでエレベーターから降りて、ゆっくりと周りを見回す。………いた!谷川君!
「…なっ!!?」
そこには、信じがたい光景があった。谷川君の右腕が、ありえない方向に折れ曲がり、ぷらーんぷらーんと、左右に腕が揺れていた。……こっ、これは。
「……現実世界の肉体が、こんなになってるって事は…、かなり強い攻撃を受けたみたいね。普通、こんなケガをすれば、痛みでログアウトするはずだわ。ログアウトしてないって事は、ログアウトができる状況じゃないって事だわ…。」
……ますます嫌な予感がする。谷川君を探しに行こう…。模擬戦闘区域で助かった…。それが唯一の救いね。開拓区域にログインしてたら、探し出すのは絶望的…。
開拓区域とは、文字通りEARTH・PERIODの広大な世界を探索する区域。それが、開拓区域。模擬戦闘区域とは違い、戦う相手はモンスター。開拓区域は模擬戦闘区域とは比べものにならないくらいに広い。…谷川君が模擬戦闘区域にログインしていてよかった。開拓区域は広すぎる上、モンスターが邪魔な事この上ない。
私は、装置を急いで体に取り付け、EARTH・PERIODを起動した。

〜EARTH・PERIOD〜

GAMESTART
新規キャラ作成/転送

転送!






〜模擬戦闘区域〜
「さて…っと」
まずは、情報が欲しい。私は、近辺にいるプレイヤーに、片っ端から声をかけた。

「…ねえ。」
「ヒイイイイイ!ランク1!?」

駄目だ、話しにならない。

「あの…。」
「ギャー!世界チャンピオン!?ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

………。

「…すいません。」
「うわわわ!?かっ、勝てる訳ねえ!!ヒィ〜…!」

………。

「ちょっと…。」
「げっ!ランク1!?俺をカモろうって魂胆か!?」

………。
駄目だ、ある程度レベルが高く、肝が座ってそうなプレイヤーを見つけないと、話しすらできない。

「おい。」
「………え?」

突然、声をかけられた。誰かと思って振り向いたら、意外な人物が、そこに居た。

「世界ランク1位が、こんな場所で何してんだ?」

……ガルデ・ゾーラ!

「ちょっと、ね……。」

ガルデ・ゾーラ。世界ランク13位の、少し恐持ての男性。職業は、超遠距離狙撃主。遠距離攻撃のスペシャリストで、狙われた獲物は必ずと言っていいほど、彼の姿を見る事なく倒される。

「…昨日のルドゥン竜戦、お前、危なっかったな。」
「あぁ、貴方も参加してたわね。ちょっと…、聞きたい事があるの。」
「いいけど、条件がある。」
「…なによ?」
「俺と、勝負しろ。お前を倒せば、ハクが付くからな。お前が勝ったら、話しを聞いてやる。」
「……急いでるんだけど。」
「そんな事は知らん。ここは模擬戦闘区域だぞ?無敗のお前を倒せば、実質的に俺がNo.1だ。」
「……わかった、いいわよ。」

〜AMAMIYA〜

VS

〜ガルデ・ゾーラ〜

〜ガルデ・ゾーラ〜
LV 497512
HP 503940
職業 超遠距離狙撃主
武器 スナイパーJ-99W
防具 殺し屋ジャケット
能力 ワープ・ショット
戦績 661勝17敗8引き分け
アダム挑戦歴 3回中0勝

ガルデ・ゾーラの攻撃!
能力発動!
ワープ・ショット!

……視界から、ガルデ・ゾーラが消えた。彼の戦法は、ワープして敵の攻撃範囲外から狙撃してくるというもの。見つかったら、ワープ、狙撃。見つかったら、ワープ、狙撃を相手が倒れるまで繰り返す。ほとんどのプレイヤーが、彼を見つけられずに倒されるんだけど、私は彼の動きが手に取るようにわかる。何故なら…

〜AMAMIYA〜
アイテム使用!
鷹ノ眼ドリンク!
ガルデ・ゾーラの居場所を一定時間感知可能!

……あそこだ!建物の影に隠れて、私を狙っている。

〜AMAMIYA〜
ガルデ・ゾーラの攻撃!
遠距離狙撃!

…っ、来る!!
即座に飛び上がり、彼の狙撃から逃れようと、不規則に飛び回る。弾丸が放たれ、頬を掠めて彼方へ飛んでいく。

MISS!!
AMAMIYAは回避した!

……今度はこっちの番!

〜ガルデ・ゾーラ〜
AMAMIYAの攻撃!
滅亡のアロー!

私は、彼が隠れている周囲一帯を、滅亡のアローで破壊して、隠れる事ができないようにした。

MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
HP 503940/503940

……ワープしたか。やっかいな能力ね。鷹ノ眼ドリンクの効力が切れる前に、決着をつけないとめんどくさい事になりそう…。

〜AMAMIYA〜
ガルデ・ゾーラの攻撃!
遠距離狙撃!
MISS!!
AMAMIYAの攻撃!
滅亡のアロー!
MISS!!
狙撃!
MISS!!
滅亡のアロー!
MISS!!
狙撃!
MISS!!
滅亡のアロー!
MISS!!

「……すっ、すげえ。これが、上位ランクプレイヤー同士の戦いか…。」
「……に、人間技じゃねえ!」
「どうやったら、あんな動きができるんだ?」
いつの間にか、周囲のプレイヤー達が私達の戦いを遠巻きに眺めていた。

ガルデ・ゾーラの攻撃!
弾丸速射!

……!?弾速が速い!クッ、避けられない!

アイテム使用!
ハヤクウゴケール!
移動スピードUP!
反応速度UP!
回避率30%UP!
MISS!!
AMAMIYAは回避した!
〜ガルデ・ゾーラ〜
アイテム使用!
アタルーヨ!
命中率15%UP!
武器精度+70!
弾丸連続速射!

ヤバイ、このままじゃダメージを受けてしまう!……ならばっ!!

〜AMAMIYA〜
身体能力発動!
大聖ブースト!
移動スピードMAX!
疲労度倍加!
攻撃力アップ!
テンションMAX!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
HP 47723698/47723689

「……み、見えない。チャンピオンの姿が見えない!」
「なんなんだよ!?めちゃくちゃだ!」
「あれが…、世界ランク1位の実力か。」

……チャンス!ガルデ・ゾーラは、銃に弾を装填している真っ最中だ!

〜ガルデ・ゾーラ〜
AMAMIYAの攻撃!
大聖ブーストアロー!
HIT!!
会心の一撃!
HP 503940/17

……よし、あと一撃入れれば!

〜ガルデ・ゾーラ〜
アイテム使用!
カーイフク薬!
HPが回復した!
HP 503940/500017

チィッ!カーイフク薬を使われた…。流石に、簡単には勝たせてくれないか…。男爵ジャガ芋より強いみたい…。

〜AMAMIYA〜
ガルデ・ゾーラの攻撃!
誘導弾!
特殊効果!
相手自動追尾!

……まずい、あの弾速で追尾されたら、回避は困難だわ。…どうする!?
………回避が困難なら、弾が発射される前に、相手を叩けば!

〜ガルデ・ゾーラ〜
AMAMIYAの攻撃!
閃光のアロー!
COUNTERHIT!!
HP 503940/400017
誘導弾キャンセル成功!

よし、ガルデ・ゾーラが怯んだ!この隙に一気に畳み掛ける!

〜ガルデ・ゾーラ〜
AMAMIYAの攻撃!
滅亡と破壊のアロー!
テンションダウン!
攻撃力ダウン!
ダウン値威力変換!
確定1000000DAMAGE!

「これでも喰らえー!!」

HIT!!
HP 503940/0
ガルデ・ゾーラ戦闘不能!
WIN AMAMIYA

ふーっ、手強い相手だったわ…。これでランク13なんて、信じられないわ。

「……チッ、流石ランク1位だな。俺が1ダメージも与えられないとは…。」
「さて、約束よ。聞きたい事があるんだけど…。」
「……何なりと。」
「今日、この辺りで、そらとぶユパ様ってプレイヤーを見なかった?」
「あぁん?そらとぶユパ様?………そういえば、午前中に見かけたな。」
「本当!?」
「あれ、お前の連れか?ちゃんと面倒見といた方がいいぜ。なにしろ、アダム守護者に連れていかれてたからな…。右腕が吹っ飛んでたぜ?」

なっ!?アダム守護者に連れて行かれた!?腕が失くなってた!?
……谷川君!

「……何処に行ったかわかる?」
「さあ?それはわからん。」
「……じゃあ、この辺り一帯に詳しい、情報屋のプレイヤーを紹介して。」
「あぁん?情報屋?」
「うん、情報屋。……いないの?」
「う〜ん……、情報屋ねえ…。」
「誰でもいいわ、教えて。」
「……あああ。」
「え?」
「あああっていうプレイヤーだ。名前も変だが、外見も変。まあ、変人中の変人だ。だが、あいつはアダム世界にやたら詳しい。」

……あああ、か。きっと、名前を決めるのが面倒だったのね…。

「ガルデ・ゾーラの名前を出せば、多分話しを聞いてくれる筈だ。………多分、な。」
「あああ、ね。いつもはどの区域にログインしてるの?」
「……開拓区域、第990ナバール森林の深部にいる。おかしな小屋に店を開いているから、行けばわかる。」

………第990ナバール森林か。よりによって、死ぬほどめんどくさい場所に…。

「ちなみに、ランクは75位。」

……75位、か。それなりの実力はあるみたい。まあ、第990ナバール森林に、好んでログインするくらいだから、当たり前といえば当たり前か…。
開拓区域第990ナバール森林。巨大な木々がひしめき合い、森全体が薄暗い。出現モンスターは、危険度+AAAの超上級者向け区間。それが、第990ナバール森林。
……そんな場所に店を開いてる!?………お客さんはくるのかな?


〜???〜
………うっ、身体中が痛い。つーか、動けん。……あん?ロープでぐるぐる巻きッスか!?なんだこれ?SMプレイか?SMプレイがはじまんのか!?
……よっ、と。
とりあえず、身体を捻ってみた。………いっでーー!!!右腕が痛んですけど!…あれ?つーか、右腕無いじゃん!じゃあ、肩の付け根だね。うん。右肩超いってーーー!!!痛すぎて意識飛びそうなんですけど。マジナニコレ?何事!?ついでに口まで、さるぐつわで塞がれてる。……SMプレイか?俺はM役なのか?相手が天宮だったら、うれしいな♪
……なんて冗談はさておき、マジでここどこ?EARTH・PERIODの世界なのは、確かだ。ログアウトした記憶がないから。
………あー!!思い出した!怪しい奴に勝負挑まれて、右腕吹っ飛ばされて負けたんだ。……現実世界に戻るのが、めちゃくちゃ恐い。全体に身体に異変が起きてる。
アダムがどーのこーの言ってたな。まあ、なるようにしかならんだろ。ぶっちゃけ、どうにもならんし…。

〜谷川大和〜
HP 10/10
縄で縛られている!
状態異常!
行動不能!
お気楽な思考回路!
危機感ゼロ!
大和は開き直った!

……コトッ、コトッ、ギシッ!

……外?いや、廊下だな。小学校の木造校舎を思い出す。なぜなら、この部屋全てが、木でできてるから。多分、この建物自体が木でできてる…。歩いたら木が軋む、独特の音がそっくりだ。……ん?歩いたら?え?人がくるわけ?ふむ、外の音は、人がくる足音で間違いないだろう。マジ天才的な推理!俺、未来少年になれるんじゃね?………あ、間違った。探偵の方だ。紛らわしい…。俺の頭の中じゃ、コナンは未来少年だ!

……ガチャ。

部屋の扉が、ゆっくりと開かれる。
………あ!
入って来た人物は、全身真っ黒い布で体はおろか、顔まで隠している。
………間違いない!その不気味な格好は…

「やあ、元気?」

カーテテル!この野郎、俺の腕返せ!
「……返事くらいしたら?」
さるぐつわ噛ませられてんだから、喋れる訳ねーだろ!
「ふごごモガモゴぶっひゃるふぶ!」
「はあ?頭大丈夫??」
「んーがががもっがす!」
「僕をからかってるの?」
「ばばるぐわがずべー!」
訳・さるぐつわはずせー!
「……今度は首を飛ばして欲しいのかい?」
「ぶっぶへふわばはなぬー!」
訳・ふざけんな馬鹿野郎ー!
「あっ、そうだ!口にさるぐつわ噛ませてたんだ♪」

……やっと気付きやがった。

「けど、おもしろいから〜、は・ず・さ・な・い♪」

……俺、他人にここまで殺意が芽生えたのは、初めて♪

「……ふふふ、そのマヌケな顔見てると、ゾクゾクするよ。」

……SMプレイか?ついに、SMプレイが始まるのか?

「まあ、冗談はここまでにして…、と。
君、今の世の中について、どう感じてる?」

…はあ?

「……もっとわかりやすく言おうか。大規模な災害や、噴火。異常気象に地球温暖化。これについて、どう思う?」

俺のさるぐつわを外しながら、喋りかけてくるカーテテル。

「プハアッ、この野郎!早く外しやがれ!」
「……今は、僕の質問に答えてもらおうか。」

殺気を含んだ返答に、ビビる俺。ほら、基本俺って、ビビりだからさ。

「……まあ、恐いよな。うん。恐ろしい。」
「じゃあ、その恐ろしさを、おもうがままに操れる生物がいたら?」
「そりゃ……、ん?もしかして、アダムか?」
「君は意外と鋭いね、その通り!アダムは、世界を自由にできる。それだけの力が、彼にはあるんだ。」
「……で?それがどうしたんだよ?」
「アダム守護者になれば、その力の一部を分け与えてくれるという!素晴らしいと思わないか?」
「別に。」
……うお!沢尻エリカにそっくりだったぜ今の。
「本気でそう思ってるの?」
「うん。世界を自由にとか言われても、ぶっちゃけ、部屋でジブリ映画見てた方が楽しいし。」
「……欲がないね、つまんない男。いいや、やっぱり強制的にアダム守護者になってもらおう。再び軍団を作り上げ、EARTH・PERIODの世界を壊さないと…。」
……再び?軍団?要は、仲間が欲しいって事か?このEARTH・PERIODを壊す為に?う〜ん、なんで俺なんだろ?
……カーテテルが右手を突き出した!なんだ?なにする気だ!?

〜そらとぶユパ様〜
カーテテルの攻撃!
洗脳!
………成功!
職業がアダム守護者に変化した!
挑戦歴が忠誠率に変化した!
暗黒の魔法!
魔再生!
右腕再生!
右腕が使用可能になりました。

………アダム様。貴方様の為に、力を尽くします。

〜谷川大和〜
HP 10/10
カーテテルに洗脳された!
職業がニートじゃなくなった!
お先真っ暗!

「よしよし、上手くいった。」
「………。」
「これで、忌まわしき人間、AMAMIYAを潰せる!ふふふ…、今に見てろよ!」



〜第990ナバール森林〜

再転送完了!
エリア01に到着しました。

「ふぅ、さてと…、行きますか!」
ガルデ・ゾーラの話しでは、あああは最深部に店を開いているらしい…。情報屋、あああ。彼から聞き出したい情報は、谷川君の居場所。それと、アダム守護者の残党の動き。
私は、全てを飲み込まんとする、巨大な森林に、足を踏み入れた。

〜注意!〜
モンスターに狙われています!

……いきなりか。
大天弓バ・ヤガンを即座に構え、モンスターの襲撃に備える。

〜モンスター出現!〜
バラ薔薇×3
LV 5550
HP 6000
武器 棘
防具 リーフ・リーフ
能力 刺々バリアー

〜バラ薔薇1〜
AMAMIYAの攻撃!
滅亡のアロー!
バラ薔薇の能力!
刺々バリアー!
近接攻撃以外無効!
滅亡のアロー!
無効!
HP 6000/6000

……近接以外は無効か。あんまり、近接戦闘は得意じゃないんだけど。

〜AMAMIYA〜
緊急アイテム使用!
緊急アイテムは、1回の戦闘に、一度っきりしか使えません。
異次元の武器倉庫!
大天弓バ・ヤガンを倉庫に戻した!
超激鋼鉄槍・斬炎を取り出した!
武器 超激鋼鉄槍・斬炎

………重い。だから、近接武器は嫌いなの。

〜バラ薔薇〜
AMAMIYAの攻撃!
連続炎舞乱れ突き!
HIT!!
CRITICALHIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
炎の追撃!
炎属性ダメージ!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
威力絶大!
HP 6000/0
バラ薔薇1戦闘不能!

あー、もう!重いし、めんどくさい!一気にカタをつけてやるわ!

〜バラ薔薇2、3〜
AMAMIYAの攻撃!
真空舞炎斬・極!

私は、超激鋼鉄槍・斬炎を、一気に薙ぎ払うように振り回す。すると…

火炎衝撃波!
敵全体ダメージ!
HIT!!
HIT!!
HP 6000/0
バラ薔薇2、3戦闘不能!
WIN 〜AMAMIYA〜

さて、先に進も……

〜警報〜
多数のモンスターに狙われています。
数、およそ30!

………めんどくさい。しかたないから、秘密兵器使うかな…。アレやると、凄く疲れるんだけど、30匹のモンスターと戦うよりマシか…。

モンスター出現!
〜バラ薔薇×30〜
AMAMIYAアイテム使用!
焦土と化すフィールド!
この区間にいるモンスターは全て死滅します。
使用後一定時間、能力・アイテム使用不可能。
バラ薔薇×30は消滅した!
ワン犬×17は消滅した!
出目金太郎×2は消滅した!
屍竜×29は消滅した!
〜以下略モンスター×675匹消滅!

……飛べなくなった。あ〜ぁ、歩いてこの森林を抜けるのか〜…。まあ、このエリアのモンスターは死滅したからいいんだけど。


〜???〜
「ふ〜ん…、今AMAMIYAは、能力もアイテムも使えないみたいだね。おい、そらユパ!」

………。

「第990ナバール森林に行くよ!アダム様に盾突く、AMAMIYAを潰せるチャンスだ!」

……アダム様に、盾突く?それは、いけないな…。そんな人間は、廃除しないと。……キッキキ、あー…、楽しくなってきた。

〜再転送〜
再転送先を選んで下さい。
第990ナバール森林

………転送中。
………再転送完了!

「………着いた!」

森林の中を延々と歩く事、五時間。ついに、私はあああの開いている店を見つけた。

「……LV上げ、レアアイテム、レア武器・防具取り扱い店、あああパラダイス?」

………確かに、変だ。店名が。あああはいるのかな?店のドアを、軽くノックしてみる。

コンコンコン……

「すいませーん。」
「………。」

返事がない。……留守かな?

「あああさーん、いませんかー?」
「……おるよ。」
「少し聞きたい事が…」
「わしの年齢かい?」

店の中から、ガラガラ声の返事が返された。どうやら、あああはかなりの高齢みたい…。

「いや、年齢なん……」
「じゃ、わしのLVか?」
「違います。」
「それじゃ、わし好みの女子のタイプかい?」
「……………。」
「まあ、あんたくらいの若い女子なら、歓迎するよ。入りなさい。」

……!?中から、私の姿が見えてる?ドアは開いてないし、窓の前にも立ってない。………かなりの実力者みたい。

「失礼します。」
ドアを開け、店内を見回してみる。……様々な武器やアイテム、防具が綺麗に並べられていて、それらを眺めながら、奥のカウンターに足を運ぶ。そこにいた人物は、顔中しわくちゃの、ヨボヨボなおじいさんが、椅子に腰掛けていた。……この人が、あああ。

「ウヒョー!ビンゴ!!やっぱりわしの勘は冴えてるわい。ええのー、ええのー!若い女子のフェロモンは堪らん!」

……………見透かしたんじゃなくて、勘なのね…。

「声もええのー!」

……声か、成る程。

「あの………、あああさん、ですか?」
「いかにも!わしが最強のプレイボーイ、あああだぜ。イエイ!」

……ドヤ顔でピースしてる。

「聞きたい事があるんです。ガルデ・ゾーラの紹介で来ました。」
「…ふむ、ヘボ弟子の紹介か。」

……このおじいさんが、ガルデ・ゾーラの師匠!?

「はい、情報が欲しいんです。」
「いいけど、二つ条件がある。」

……このパターンはもしや。

「わしと勝負して、勝ったらええよ。もう一つは、ピーーー(放送禁止用語)やらして。」

〜あああ〜
AMAMIYAの攻撃!
右ストレート!
あああは吹っ飛んだ!
WIN 〜AMAMIYA〜

「はい、これでOKですよね?勝ったし、ピーーー(放送禁止用語)はこれで勘弁してくださいね♪」

「冗談が通じない女子じゃ……。かわいい年寄りの、イタリアンジョークなのに…。」

……イタリアンジョーク?

「まあ、ええ。言うてみい。」

え?いいの?それじゃ遠慮なく……。

「アダム守護者が、最近動き回ってるのは、ご存知ですか?」
「おう、知っとるよ。オヌシが昔に滅ぼした奴らの事じゃろ?」
「はい、何故守護者達が、再び動いているのですか?」
「情報料金100000Gね。」
……100000Gか。払えなくもない。私は、黙って100000Gをあああに手渡した。

「ふむ、正確には、守護者達ではなくて、個人だな。守護者の残党は、一人しかおらん。」
「それは確かですか?」
「……わしの能力は、先見の能力。ランク1位のあんたなら、説明せんでもわかるだろう?だから、わしは情報屋をやっておるんだ。」

…先見の能力か。自分が知りたい物事を、見通せる能力。それが、先見。例えば、漫画の続きや、ドラマの続き。テストの問題なんかも全て見通せる。もちろん、相手の攻撃方法や、能力までも簡単にわかってしまう。ただ、見えるだけ。あくまで、攻撃方法がわかっても、体がついてこれなければ、意味がない。多分、あああは老化で体が思うようについてこれないんだろう…。だから、能力を活かして情報屋をやってるんだ。

「何故、動き回っているか?それは、オヌシを殺す為だ。あの守護者抗争で、オヌシはやり過ぎた。奴らは再び軍団を築こうと画策しておる。その唯一の障害が、ランク1位のAMAMIYAと言う訳じゃ。」

私を狙っている、か…。

「オヌシは守護者にとって、最大の障害だからの。さらに、今から三分二十七秒後に、奴が襲撃に来る。」
「……奴?守護者が!?」
「カーテテルと……、洗脳されたプレイヤーがな。」

洗脳!?ひょっとして…。

「そのプレイヤーの名前は、そらとぶユパ様?」
「うむ。」

谷川君が、洗脳された!?それに…、カーテテル!貴様だけは、絶対に許さない!やはりあの時、トドメを刺しておけばよかった…。

〜緊急事態発生!〜
フィールドが半分消滅しました!
第990ナバール森林にいるプレイヤーは、非常事態につき、直ちに非難して下さい!

「ほーら、来おったぞ。」
「あああさん、この店から出ないで下さい。」
「ハッハッハ!冗談だろ?わしは最強のプレイボーイ、あああじゃ。」
「怪我しても、知りませんよ?」
「痩せ我慢はよくないな。オヌシ、今は能力とアイテムが使えんじゃろ?制限が解除されるまで、時間を稼ごう。」
「流石、先見の能力。全てお見通しですか…。」
「さて、行くかの…!」

「そらユパさー、あんたの能力ヤバイよ?フィールド半分吹っ飛んだじゃん…。」
「……ラーマイラーナで言う、インドラの矢だ。その気になれば、フィールド全てを破壊できる。」
「洒落にならないって…。そんな事したら、僕達まで消し飛ぶじゃん。」
「……よみがえる、ラピュタは何度でもよみがえるさ!」
「……はあ?」
「……きみのアホ面には、心底うんざりさせられる。」
「うざい、ちょっと黙ってて。」
「ほう、私と戦おうというのかね?」

……そらユパを洗脳したら、人格が変貌した。おかしーなー?普通、ここまで変化はしない筈なんだけど…。

〜カーテテル〜
あああの攻撃!
強襲!
先見の斬撃!

……ん?なんだ?
突然地中から、無数の剣が、僕に向かって飛び出してきた!なんなんだ!?

MISS!!
カーテテルは回避した!
HP 740050/740050

「誰だ!」
「誰だ?ふふふ…、最強のプレイボーイ、あああだぜ。イエイ!」

……変なじいさんが、木の上でピースしてる。あああ?

「緊急事態につき、これより私が指揮をとる!砲台から伸管を抜け!」
「……あんた、馬鹿だろ?」
「フッ…、しかたない。お前達はここで待て。ここから先は、王族同士の戦いだ。」
「………。」

〜そらとぶユパ様〜

VS

〜あああ〜

〜あああ〜
そらとぶユパ様の攻撃!
与えられし力!
ジブリ世界・改!
飛べねえ豚はただの豚!
飛行能力MAX!
HP 910/910
〜そらとぶユパ様〜
あああの攻撃!
狙撃!
狙撃!
狙撃!
狙撃!
狙撃!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
そらとぶユパ様は回避した!
HP 910/910

「なに!?わしの狙撃を回避するだと!?……やりおる。」
「ふはははは!読める、読めるぞ!古い文献の通りだ…。」

〜あああ〜
そらとぶユパ様の攻撃!
自堕落地割れ!
互いにダメージを受けます。
ルドゥン竜の翼!
地割れ回避!
MISS!!
あああは回避した!
HP 675790/675790

「なにをもたもたしてるんだい!ええい、僕も乱入するから、さっさと片付けるぞ!」
「三分間待ってやる!」

〜そらとぶユパ様〜

VS

〜あああ〜
乱入者出現!
カーテテル!

〜そらとぶユパ様〜
〜カーテテル〜

VS

〜あああ〜

「行くよ、そらユパ!」
「黙れ小僧!お前にサンが救えるのか?」

〜あああ〜
カーテテルの攻撃!
暗黒魔弾!
MISS!!
あああは回避した!
そらとぶユパ様の攻撃!
飛翔!
滑空強襲!
自堕落ソード!

「なっ、速い!能力強化のおかげか!?避けられん!」

HIT!!
HP 675790/375790

「ぐっ、一撃で300000DAMAGEだと!?LV500で、何故そんな火力が?」
「ほう…、上出来じゃないか!」

〜あああ〜
そらとぶユパ様の攻撃!
与えられし防具オート能力発動!
ジブリのコスプレ!
狸に変化!
ぽんぽこ合戦!
狸の幻術!
あああの視力が、一定時間全く見えなくなります。
行動制限!
視力 0
テンションダウン!
移動速度50%ダウン!

「まずい!いくら先見でも、これでは避けられん!」
「素晴らしい…、上出来じゃないか!」

乱入者出現!
〜AMAMIYA〜

〜そらとぶユパ様〜
〜カーテテル〜

VS

〜あああ〜
〜AMAMIYA〜

「なに?AMAMIYAだと!?クックク…、やっとでてきたか。そのジジイもろとも殺してやる!」
「……っ、カーテテル!」
「お、オヌシ!まだ能力は…。」
「あああさん、ありがとう。やれるだけ、やってみます!」

……AMAMIYA?天宮?………誰だっけ?まあ、いいや。

「谷川君!意識を…、しっかりして!」
「跪づけ!命ごいをしろ!小僧から石を取り戻せ!」

……ムスカ?ムスカなの!?洗脳による影響か…。

「昔年の怨み、今こそ晴らす!」
「来なさい!カーテテル!」

〜カーテテル〜
AMAMIYAの攻撃!
超激鋼鉄槍・斬炎
突き!
MISS!!
カーテテルは回避した!

「そんな基本技で、僕は倒せないよ!」

…チッ、やはり基本技では、当てる事すら困難!早く、特殊アイテムの制限が解除されないと、厳しい戦いになる…。

〜AMAMIYA〜
カーテテルの攻撃!
死神は我にあり!
一部の攻撃に即死効果!
破滅の六亡星!
防御力MAXダウン!
移動速度MAX!
攻撃力MAX!
攻撃速度MAX!
テンションMAX!
蘇生効果無効!

……さて、どう攻めようかな?ランク1位の、腕の見せどころね。

〜あああ〜
そらとぶユパ様の攻撃!
自堕落ソード!
自堕落の叫び!
だるい!めんどくさい!何もしたくない!
3連続攻撃!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HP 675790/5010

「ぐっ、これでLV500ちょっとの攻撃じゃと?ありえない!」
「……君のアホ面には、心底うんざりさせられる。」
「若造が…、調子に乗りおって!」
「見るがいい!ラピュタの雷を!」

〜あああ〜
そらとぶユパ様の攻撃!
ジブリ世界・改!
ラピュタ召喚!

「そらユパ、それは駄目だ!僕達まで消し飛…」
「死ねー!!」

インドラの矢!
攻撃範囲・対象はフィールド全てです。
あああ最終奥義!
剛道を極めし大砲撃!
ジェノサイド・キャノン!
アイテム使用!
能力フルブースト!
最終奥義回数制限解除!
怒涛の砲撃!
一撃目!
インドラの矢と相殺した!
二撃目!
ラピュタを撃ち抜いた!
ラピュタ崩壊!
目があああ〜!
そらとぶユパ様のHPが1になった。
HP 910/1
三撃目!
HIT!!
HP 910/0
与えられし力!
ラン、ランララランランラン♪
ナウシカ鎮魂歌!
蘇生!
HP 910/910
その者青き衣を纏いて、金色の野に降り立つ!
全てのステータスアップ!

「チィッ、手強いの…。だが!」

〜そらとぶユパ様〜
4撃目!
HIT!!
HP 910/0
ラン、ランララランランラン♪
ナウシカ鎮魂歌!
蘇生!
HP 910/910
その者青き衣を纏いて、金色の野に降り立つ!
全てのステータスアップ!

「なっ、なんじゃと!?二回蘇生なんぞ、聞いた事も見た事もないわい!どうやったら倒せるんだ?」
「何度でもよみがえるさ!」

〜カーテテル〜
AMAMIYAの攻撃!
超激鋼鉄槍・斬炎
突き!
MISS!!
カーテテルは回避した!

「くっ…、やはり当たらないか!」
「死ね!AMAMIYAー!!」

〜AMAMIYA〜
カーテテルの攻撃!
能力発動!
与えられし力!
ちぎれ飛ぶ肉体!

マズい!なにか…、なにか来る!対処しようにもアイテムも能力も使えないんじゃ、どうする事もできない!

〜あああ〜
アイテム使用!
アタラナーイ!
命中率80%ダウン!
MISS!!
AMAMIYAは回避した!

あっ、危なっかった…。あああがサポートしてくれなければ、大ダメージを受けていたかもしれない。くそっ!制限解除はまだなの?

〜あああ〜
そらとぶユパ様の攻撃!
王蟲の怒り!
怒りで我を忘れた!
無差別攻撃!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
カーテテル
HP 740050/240050
AMAMIYA
HP 47723698/47223698
あああ
HP 675790/0
戦闘不能!

なにっ!?これは…、王蟲の突進!?谷川君の能力は、底が見えないくらいに、強大!もしかしてニートは、最強の職業なの!?
くっ、あああがやられた!2対1は不利ね…。どうすれば勝てる?考えろ!

〜AMAMIYA〜
カーテテルの攻撃!
暗黒魔法!
立ち込める臭気!
一定時間ダメージを受け続けます。

私だけが勝っても、意味がない。洗脳された谷川君を救い、その上でカーテテルを倒す方法を考えなければ…。しかし、能力が使えなければ、そんな事は不可能に近い!……とにかく、今は時間を稼がなければ。

〜カーテテル〜
AMAMIYAは逃走した!
追撃しますか?
YES/NO
YES!
追撃開始!
攻撃力アップ!
防御力アップ!
テンションアップ!

木々の間を摺り抜け、カーテテルに背を向けて走りだす。とにかく、今は逃げ回って、能力制限が解除されるのを待たなければ…。

「どこに行こうと言うのかね?ハッハハハハ!」
「馬鹿!余裕かまして歩くなよ!直ぐ追い掛けるんだよ。」
「航海は極めて順調ですよ、閣下…。」
「ああん?閣下?」

……追って来たか。よし、この木々がひしめく地形を、上手く使えば!

「ちくしょう!何処に行きやがった?」

…私を見失ったな。今だ!木の後ろから、超激鋼鉄槍・斬炎を構えて飛び出す!完全な奇襲になり、背後からの攻撃に成功した。

〜カーテテル〜
AMAMIYAの攻撃!
超激鋼鉄槍・斬炎
突き!
HIT!!
HP 740050/239950

ダメージは微弱。しかし、今は相手を倒す事が目的ではない。直ぐさま背を向けて、再び逃げ始める。

「このっ、待て!」
「鬼ごっこは終わりだ!」

……っつ!
足に激痛が走り、ぶざまに転んでしまった。これは、谷川君の自堕落ソード!?ぐっ…、右足を見事に貫通している。

〜AMAMIYA〜
そらとぶユパ様の攻撃!
自堕落ソード投げ!
CRITICALHIT!!
HP 4772369841/2187666947
右足を貫いた!
移動速度90%ダウン!
テンションダウン!

「ひざまずけ!命ごいをしろ!小僧から石を取り戻せ!」

くっ、ヤバイ…。このままじゃ、最悪の事態に陥る!どうにか…、どうにかしなければ!

「どきな、そらユパ…。コイツは、僕が殺す!」

……カーテテルが、凄まじい形相で、私を睨みつけてきた。殺意を剥き出しにして、憎悪を込めて睨んでいる瞳は、まさしく、悪魔の形相と呼ぶに相応しい。立って逃げようにも、自堕落ソードが右足を貫通して突き刺さっているため、逃げる事すらできない…。
ああ…、終わった。
初の対人戦闘敗北!
それと同時に、頭をよぎる単語。

……胸が、疼く。ざわつく?この落ち着かない、感覚は、なに?
………ああ、そうか。これが、恐怖!
……でも、なんで?アダムと対峙した時すら、こんな気持ちにはならなかった。
「顔上げろ…。」
「痛っ!」

カーテテルが、左手で髪をにぎりしめ、無理矢理顔面を上げさせる。そして…

〜AMAMIYA〜
カーテテルの攻撃!
殴打!
HIT!!

顔面を右拳でおもいっきり殴られた。鈍い音と共に、頬にめり込む拳。二度三度と、顔面に拳を入れるカーテテル。

「……ぶつぶつ、これはジュンヤの分。ぶつぶつ、これはハルドの分。ぶつぶつ…………」
「ガハッ…、ぐっ…、」

HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
CRITICALHIT!!

ベキッ!

……鼻が、砕かれた。馬鹿みたいに鼻血が吹き出し、地面に滴る。…痛い。殴られ過ぎて、瞼が腫れ、目もよく見えなくなってきた。口の中に血の味が充満してる…。これだけ殴られて、切らない方がおかしいか…。

「仲間の、敵だ!死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!あの時から、おまえをずっと怨んでた!そして、どれほど望んでいた事か!この光景を!」

HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!

殴られながら、薄れていく意識の中で、私は五年前の出来事を、思いだしていた…。




〜五年前〜
天宮・中学二年

「あはは、マジキモいんだけど!」
「………。」
「あんた見てるとムカつくよ!」
「………。」
「なんか言えよドブス!」
「………。」

俗に言う、私はいじめられっ子だった。いじめられる理由は簡単。キモい!それだけ。毎日が理不尽。毎日がつまらない。毎日が苦痛。………人間なんか死んでしまえ!
自分が死のうとはおもわなかった。なぜなら、私は悪くない。悪いのは、私をいじめてくる人間。自殺なんかしたら、自分に向けられる理不尽を受け入れ、屈する事になってしまう。

「……あんたらの方がキモいよ。他人を平気で傷付けて、なんとも思わないあんたらがね。」
「はあ?んだとブス!」
「ねえ、コイツ袋にしようよ。」
「サンセー、なんかムカつくし。」

バキ、ドカ、ゴッ、ゲシッ…

ありきたりな効果音。けどね、殴られたり、蹴られたりしたらわかるよ。本当に、聞こえるんだ。バキ、ドカ、…ってね。





「……いてて。くそ、3対1は無理があった。」

強がり。そうでもしないと、やってらんないから。
ボロボロになりながら、帰路につく。町の人達は変な目で私を見てくる。……見ないでよ。なんだか、惨めな気分になるじゃん。
そんな事を思いながら歩いていると、人にぶつかった。

ドン!

「いたた…、ちょっとお!大丈夫!?」

……ぶつかった人は、びっくりするくらい綺麗な人で、黒いセクシーなドレスを着ていた。
……かっこいいなぁ。

「あっ、すみません。」
「いやあ〜、ごめんね。じゃ、私急いでるから!」

急いで、走り去ってしまった黒いドレスの人。………ん?財布?大変!落としたまま、あの人気付いてない…。届けなきゃ!……けど、もう私の視界には、あの人は写っていなかった。
……免許証を見れば、住所がわかるかな?
財布の中を開いて見る。
………!!!
数え切れない程の、札束!ヤバイよ…、早く届けないと…。……ん?この紙きれは、なに?

〜キャバクラ・ケロケロ〜
アリサ
TEL-××△−〇×△

名刺だ!なるほど、キャバクラに勤めてる人だったのか…。通りで、綺麗な訳だ。私は、札束を…じゃなくて、財布を届ける為に、キャバクラ・ケロケロに足を運んだ。これが、私の師匠とも言える、美咲さんとの初めての出会いだった…。

〜キャバクラ・ケロケロ〜

「……ここか。」
店の前では、客を呼び寄せる、ボーイさんが立っていた。
「いらっしゃいませー!お兄さんどお?寄ってかない?」

…少し、近寄りがたい。勇気を出して、ボーイさんに声をかけた。
「あの…」
「ん?君、何歳?悪いけど、君みたいな子供は雇えないんだ。ごめんね。」
「いや、アリサさんって人、いますか?落とし物を届けに来たんです。」
「え?それな…」

バーン!
と、勢いよく店の扉が開かれた。

「ヤッバー!どこだ?どこに落とした!?」

あっ、さっきの人だ。ものすごく焦っているのがよくわかる。多分、財布を落とした事に気付いたんだな…。

「オイ!カトちゃん。私の財布を捜してきなさい!」
「え?あぁ…、それなら今……」
「あーーー!!!アタシの財布!」

…私の持っている財布を指指し、大袈裟なリアクションを取るアリサさん。まあ、物が物なのだから、当たり前の行動と言っていいだろう。

「届けに来てくれたの?あっりがとー!感謝するよ。」
「いえ、当たり前の事をした迄です。」
「おお!謙虚なガールじゃないかい!気にいった!あんた、明日ひまかい?お礼がしたいんだ。」
「え?いや、お礼なんか……」
「なんで!?いいじゃない。そうじゃないと、私の気が済まないから、さ。今日は仕事だから、明日の午前中にここに来てよ。」

そこまで言われたら、断る理由なんかなかったし、素直に好意を受け取る事にした。

「あ…、はい。わかりました。」
「よし!いい子だ。んじゃ、明日ね♪」

なんだか、賑やかな人だな。と、感じた…。




HIT!!
HIT!!

「……おい、お寝んねするには、早いんじゃないのかい?」
「……うっ、……あっぁ。」

……ボロボロだな。多分、HPももうそんなに残ってない。

〜注意!〜
AMAMIYAの体に負荷がかかり過ぎています。
現実世界の肉体に、大きな影響を及ぼす可能性があります。
ログアウトする事をオススメします。

……この注意メッセージが出るって事は、相当ヤバイ。もう、HPは0かもしれない。0になっても攻撃を受け続ける、もしくは、HPは残っているが、大怪我をした時に出て来るメッセージが、この注意メッセージだ。警告メッセージがでると、死ぬ一歩手前。




〜翌日〜
「オーッス!来たね〜。」
「こんにちは。」

指定された時間通りに、ケロケロに行くと、既ににアリサさんが待っていた。…待たせちゃったかな?

「待ちました?」
「いや、全然!じゃ、行こうか。」
「あの……、何処に行くんですか?」
「………歩きながら、話そうか。」

昨日とは違い、真剣な表情のアリサさん。……なんだか、ちょっと恐い。

「まず、ここに入ろうか。」

アリサさんが指した場所は、ファミレス。お礼って、食事の事か。……ゴチになります!

「いらっしゃいませ。二名ですか?」
「うん。」
「こちらにどうぞ。」

案内された席に座ると、アリサさんが真剣な表情で、話しかけてきた。……なんだろう?

「私は、さ…。仕事柄、いろんな人を見るからわかるんだ。」

わかる?なにがだろう?

「なにがですか?」
「昨日会った時にさ、眼見てわかったんだ。あんた、毎日が退屈だろ?眼が死んでる。はっきり言えば、仕事で疲れ果ててるサラリーマンよりも酷い眼だ。目的も目標も無い毎日に、あんたは絶望してる。けど、そんな現実に抗う力もない。どうしていいのか、わからない。そんな眼を、あんたはしてる。」

……そうなのかもしれない。毎日学校ではいじめられ、特にこれといった目標もないし、何かに打ち込む物もない。部活には入らず、学校と家をたどる毎日。友達もいない。けど、自分の中の、何かを起こそうとしても、行動に移せない。まさに、アリサさんの言う通り、私は死んでるも同然。

「それでね、あんたにチャンスをやろう!ここが、あんたの人生の分かれ道。常識を覆すような、ぶっ飛んだ体験をしてみない?」

……常識を、覆す!?どういう意味?ひょっとして、宗教勧誘か何かかな?

「常識を覆す?宗教勧誘ですか?」
「馬鹿!んなもんより、もっと素晴らしいもんさ。」
………麻薬かな?

「麻薬なら、私はけっこうですけど…。」
「……暗い。あんた、思考回路が暗すぎる。どんだけマイナス思考なんだよ?ええい、めんどくさい!ご飯食べたら、連れてってやるよ。」

ファミレスで食事を終えた私とアリサさんは、そのまま、常識を覆す場所に向かった。正直な所、凄く怪しい。常識を覆すなんて、まともな人間の言う事じゃない。……逃げるか?いや、チャンスをやると言っていたアリサさん。あの、真剣な眼差しは、嘘をついていないはずだ。もし、嘘をついていたならば、私は人間不審に陥るしかないだろう。

「着いたよ。ここが、常識を覆す場所さ。」

……ネットカフェ爆遊会館?駄目だ、人間不審になるしかない。ネットカフェが、常識を覆すなんて、考えられない。

「あの……ここが」
「来ればわかる!さあ、行くよ!」

………。もう、どうにでもなれ!

「オーッス!」
「……いらっしゃい。」

中に入ると、アリサさんが即行でカウンターに向かい、店員としゃべっている。……なんだか、店員さんは迷惑そうな顔してる。

「……今日は?」
「ビギナー区域。」
「美咲様が、ビギナー区域?弱い者いじめで、ストレス解消でも?」
「タコ!カス!マヌケッ!私がそんな最低な事、するわけないだろが!」




HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!
HIT!!

「……ハアッ、ハアッ、もう、死んだか?」
「………………ぅ。」
「まだ生きてるな。まあ、簡単に死なれたら、楽しみがいが無いからな。」

……カーテテルの拳が、血でぐちゃぐちゃになっている。私の血なのか、拳が砕ける程殴ったのか…、多分、両方だろう。

〜警告!〜
AMAMIYAの肉体に負荷がかかり過ぎています!
死亡の恐れあり!
ログアウトする事を、強くオススメします!

……あぁ、死んだら、爆遊会館に迷惑がかかるなあ。まあ、いいか……。ネットカフェで、高校生変死!間違いなく、新聞に載るわ。





「今日は、初プレイヤーを連れて来た。」
「あっ、そういう事でしたか。てっきり……」
「てっきり、何よ?」
「いや、なんでも…。わかりました、50階のビギナー区域にご案内します。」

私は、耳を疑った。50階!?こんな建物に、50階相当の高さがあるわけない。困惑していると、店の奥に案内された。すると、そこには、エレベーターが確かに存在していた!

「え?エレベーター!?」
「見ればわかるでしょ?おもしろい奴だね〜。」

そういう問題ではない。ボタンが、おかしい…。表示されている階が、全て地下。更に度肝を抜かれたのが、ボタンが地下100階まである事。
店員が、ゆっくりとボタンを押して、チーン!と、いうマヌケな音と共に、エレベーターが到着する。

「あの……。地下で、何をするんですか?」
「決まってんだろ?アンタに衝撃体験をさせてやる。」

……衝撃体験?車に跳ねられる体験かな?そして、私が死んだら臓器を取り出して、893(ヤクザ)に売るつもりなんだわ。成る程、その為の地下か…。上のネットカフェはカモフラージュという事なのかな?

「では、ごゆっくり…。」

物思いにふけっていたら、いつの間にか目的の階に着いたらしい…。薄暗い部屋の中心に、巨大な円柱の機械!?そして、パソコンとその隣には………

「……拷問器具?」
「アハハハハ!私も初めて見た時には、そう思ったよ。さあ、あそこの席に着いて、器具を装着しな。」

言われた通りに、拷問器具らしき物を体に取り付け、パソコンを起動させる。

「EARTH・PERIODってアイコンあるだろ?クリックしな。」

EARTH・PERIOD?なに、これ……。アイコンをクリックすると、画面いっぱいにメニューが表示された。え?ゲーム?……なのかな?

〜EARTH・PERIOD〜

GAMEMENU

GAMESTART
OPTION
END

……GAMESTARTをゆっくりとクリックしてみる。何故か、心臓が脈打ち、息苦しいまでの、高揚感が、私を襲った。多分、直感的。と、いうよりは本能だろう。私の求めていた物、いや、世界の全てが、ここにある気がした。

〜EARTH・PERIOD〜

GAMESTART

新規キャラ作成/転送

………新規キャラ?いわゆる、はじめから。なのかな?なんだか懐かしいな…。昔ハマった、ポケットモンスターの赤いバージョン(ファミコン時代)の物を思い出す。オーキド博士のお届け物で、ショップに行く事がわからず、マサラタウンとトキワシティの間を延々と往復していたっけ…。(注、作者の実話です。)

ん?まずは、キャラクターの名前を決めるのか…。

〜あMみゅやあ〜

あ、打ち待ちがった。タイピングって、難しい。

〜あまみや〜

う〜ん…、なんか、締まりがない。

〜アマミヤ〜

イマイチね。

〜オーキド博士の孫〜

う〜ん…。
〜オーキド博士の愛人〜

うん、THE・テキトー。こんな名前にするつもりはない。

〜ギャラドスランポス〜

……いいかも。けど、インパクトに欠けるな。

〜コイの王様=コイキング!〜

……いいね!

「……え?何その名前?それにすんの?変じゃね?」

アリサさんに突っ込まれたので、無難な名前にしよう…。カッコイイ名前なのに……。

〜AMAMIYA〜

「……ん?職業!?」
「アンタはもう気付いてると思うけど、今からゲームをする事はわかるよね?」
「あっ、はい。」
「今から選ぶ職業は、大きく分けて三種類のタイプがある。一つは、対人戦に向いてるタイプ。二つ目は、対モンスターに向いてるタイプ。そして、三つ目は、ハズレ職業。このハズレ職業は、言葉の通り、弱すぎる職業の事。ニートなんかその典型的な職業だね。EARTH・PERIODは職業変更は出来ないから、よく考えて選びな。」

成る程、変更は一切出来ないのか…。ポケモンでいう、最初の三匹の事だろう。ちなみに、私はゼニガメ派だ!

「……って、なんじゃこりゃー!!!??」

三匹なんてもんじゃない。最初から、選べる職業が100種類を余裕で超えている。どれを選べばいいの?説明分もなく、ただ職業の名前が画面にビッシリと連なっている…。……オーキド博士、貴方はとっても親切な人だったのね。最近のゲームは、冷たいデス……。
もう、適当に選んでしまえ!

〜AMAMIYA〜
職業 天使

あっ、武器が貰えるみたい。

・弓・バ
・鉄槍
・堕天使ソード

〜AMAMIYA〜
職業 天使
武器 弓・バ

……防具も?

・護符服
・羽織り
・ビキニな水着

〜AMAMIYA〜
職業 天使
武器 弓・バ
防具 護符服

HPと能力は、ランダムで決められます?……勝手に決めないで欲しい。

〜AMAMIYA〜
HP 9740
職業 天使
武器 弓・バ
防具 護符服
能力 アロー
戦績 0勝0敗0引き分け
アダム挑戦歴 0

「アバターを作ったね?よし、じゃあ常識を覆そうか!
STARTボタン押してみな?」

言われた通り、ボタンを押してみた。次の瞬間、目の前がまっくらになった。

「う〜…、一体何が起きたの?」

………え?ここは、どこ?見知らぬ町並みが、視界いっぱいに広がっている。俗にいう、RPGのような世界?ジブリのような繊細かつ、独特な雰囲気?そして、その町を歩き回る不思議なかっこうの人達。

「え?へ?え?へ?」

訳も分からず立ち尽くしていると、突然見知らぬ人間に声をかけられた。……外国人?けど、日本語をしゃべっている。変なの…。

「カモ発見!悪く思うなよ?雑魚プレイヤー!」
「は?えっと…。」

〜AMAMIYA〜

VS

〜エレック・バードン〜

〜エレック・バードン〜
LV 79
HP 312/312
職業 火の人
武器 ブーメラン
防具 布地のレザー
能力 火を吹く
戦績 21勝14負0引き分け
アダム挑戦歴 0

〜AMAMIYA〜
エレック・バードンの攻撃!
ブーメラン投げ!

キャッ、危ない!いきなり何をするんだろう?あっ、そうか!この人が、ポケモンでいうライバル的な存在なのね。なーんだ、納得。じゃあ、初戦は私が勝つようになってる筈。いわゆるこれが、チュートリアルって事か…。このブーメランを、避ければいいのね?

MISS!!
AMAMIYAは回避した!

……今度はこっちの番ね。

〜エレック・バードン〜
AMAMIYAの攻撃!
弓・バ
アロー!
HIT!!
HP 312/294

あれ?外国人が怯んだ。この隙に何かできないのかな?……待てよ?職業が天使って事は、翼が生えて空は飛べないの?う〜ん…、試してみるか。
生えろ〜!翼よ生えろ〜!

〜AMAMIYA〜
身体能力発動!
天使の翼!
飛翔!

やったー!ビンゴ!凄い、スゴイ!私、飛んでる!………んだけど、意外とちゃんとした姿勢を保つのが難しい…。そのまま、近くの建物に激突してしまった。

自爆!
墜落!
テンションダウン!
HP 9740/9540

いてて…、上手くいかないものね〜。

〜AMAMIYA〜
エレック・バードンの攻撃!
能力発動!
火を吹く!

あはは、なにあれ?サーカスの曲芸みたい。だから何?って感じ。こんなの、簡単に避けれるわ!

MISS!!
AMAMIYAは回避した!
AMAMIYAの攻撃!
飛翔!
アロー連射!

こっちは飛び道具を持っているんだから、相手の攻撃が届かない場所まで上昇すれば、一方的に攻撃できるわね。

HIT!!
HIT!!
HIT!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
MISS!!
HP 312/219

……ずーっと空飛んで、相手が倒れるまで、アローを連射すれば余裕ね。

HIT!!
MISS!!
HIT!!
HIT!!
〜以下略68HIT!!
HP 312/0
戦闘不能!
WIN 〜AMAMIYA〜
LVUP! 1→4
アイテム獲得!
ピロピロピロリン

……おもしろっ!!何かよくわかんないケド、気持ちいい!快感って、こういう事をいうのね。


これが、私の記念すべき初の戦闘だった。

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美しいグラフィックのRPGでありながらノートPC、ネットブックでもさくさくプレイ可能!独自の2Dエンジンの開発で、ゲームの要求スペックを大幅に低く設定することに成功!安定したプレイが楽しめます!そしていつでも変身出来る自由なプレイスタイルが魅力!型にはまらない、自分だけの素敵なキャラ育成を楽しもう! ペットの種類も豊富。
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「おー、いたいた。」

あ、アリサさんが手を振りながら、こっちに歩いてくる。……ん?背負っている物は、なんだろう?

「あっ…、あのっ!これは一体…。」
「あん?まだ気付いてないのか…。」

ここで、私は三咲さんから、初めてEARTH・PERIODの説明を聞いた。聞いた話しの全てが、常識からでは考えられないような話しだった。
アダム?世界崩壊?地球滅亡!?背筋がゾクゾクするような、おそろしい事実を告げられたにも関わらず、不思議とワクワクしていた。なぜなら、やる事も目標もない退屈な毎日は、この瞬間に終わりを告げ、私の求めていたそれが出来たからだ。
それから、EARTH・PERIODにのめり込んだ。やればやる程、EARTH・PERIODの面白さに、心も身体も引き込まれていく。生活も、EARTH・PERIOD中心の生活が始まった。学校が終われば爆遊会館に足を運び、日付がかわるまでEARTH・PERIODをプレイしていた。ご飯とお風呂は、ネットカフェのサービスが受けられるので、まったく困りはしなかった。
アダムを倒せば、皆が私の事を認めてくれる。それに、いじめっ子達を見返したかったという気持ちもあった。教室では空気みたいな私。そんな私が、世界を救う。世界を救うなんて、まともな人間の言う事ではないが、EARTH・PERIODの世界に入り浸った私は、もはや充分まともじゃなかった。
そんな生活を続けていたある日、現実世界でも、EARTH・PERIODの中でも、異変が起こった。
中学二年生の終り頃、ネットカフェに向かう途中に、一人の男性に声をかけられた。

「すいません。」
「はい、なんですか?」
「俺…、〇×中の五十嵐拓海って言う者なんスけど…。」
「……なにか、用ですか?」
「いや、そのー…。」

………???

「俺と……、付き合ってください!!!」

……罰ゲームかな?きっと、仲間が隠れて笑っているんだわ。なんで私が告白されるんだろう?意味不明。

「え?なんで?ドブスな私のどこがいい訳?」
「貴女は、ブスなんかじゃない!こんな気持ち、初めてなんだ!ネットカフェで、貴女を一目見た時から、付き合いたいって、ずっと思ってました!」

……どうやらマジな告白のようだ。……ん?ネットカフェ?もしや……

「ひょっとして、EARTH・PERIODのプレイヤー?」
「そうっス、闘う貴女も美しいでス!」

……参ったねこりゃ。告白なんて、初めてされたからどうしていいかわかんない。

「少し、考えさせて下さい。」
「了解です!返事、待ってますから!」

五十嵐拓海君。この日から六日後に、永遠の眠りにつく事になった。私の返事を聞かずに……。

〜第57区ルフェルコ遺跡〜
「アダム守護者?」

その噂を聞いたのは、開拓区域で、アリサさんと共にLV上げをしている時だった。ちなみに、アリサさんの本名は美咲で、アリサはキャバクラの源氏名らしい。

「ああ、アダムに賛同して、世界を滅ぼそうとする連中さ。最近、ところかまわず暴れまくってるらしい。んで、近い内に大粛正が行われる。まあ、気軽に参加できるイベントではないわな。」
「どのくらいの被害が出ているんですか?」
「守護者に殺されたプレイヤーの数は、約1000人。返り討ちにしたケースもあるが、被害は甚大だろうな。」
「三咲さんは、参加するんですか?」
「私は…、」


〜モンスター出現!〜

神官石像
LV 150
HP 200
武器 岩石ロッド
防具 岩石の鎧
能力 自爆

「……話は後でね。」
「はい!」

〜神官石像〜
ケロケロの攻撃!
竜殺しのバズーカ!
粉砕弾!
装填完了!
発射!
HIT!!
HP 200/180

「チィッ!防御力が阿保みたいに高いな…。」

〜神官石像〜
AMAMIYAの攻撃!
スパイラルアロー!
HIT!!
HP 200/170
ケロケロアイテム使用!
バカジカーラ!
攻撃力アップ!
AMAMIYAアイテム使用!
マカセータ!
攻撃力MAXダウン!
PTメンバーに攻撃を任せた!
〜ケロケロ〜
攻撃力アップ!
武器に会心効果+50%

「一気に決めてやる!」
〜神官石像〜
ケロケロの攻撃!
会心の粉砕貫通弾!
装填完了!
究極フルバースト!
CRITICALHIT!!
CRITICALHIT!!
CRITICALHIT!!
HIT!!
CRITICALHIT!!
HIT!!
CRITICALHIT!!
HIT!!
HIT!!
CRITICALHIT!!
HP 200/0
神官石像戦闘不能!
WIN ケロケロ、AMAMIYA
AMAMIYA
LVUP 328→330

「ふぅ…、今日はこれくらいにするか?」
「はい、助かりました!」
「私はもうログアウトするからね。くれぐれも、守護者達に気をつけな。奴ら、どこからでてくるかわからないからね。」

そう言って、美咲さんはログアウトしていった…。
アダム守護者か…。

〜町〜
「さて、アイテムを整えて、今日はログアウトしようかな。」

適当に町をうろついていると、なんだか様子がおかしい。模擬戦闘区域でもないのに、やたらと戦闘をしているプレイヤーが多い。

「おーい、天宮さーん!」

あっ、五十嵐君だ。偶然だな…。

「なーにしてんの?」
「あっ、今ね…。」

「ゴブゥッ!!」

……え?い、五十嵐君?
突然、五十嵐君の口から大量の鮮血が飛び散り、私の顔面に付着する。え?な、なに!?
そのまま、地面に倒れ込み、五十嵐君は、動かなくなった。よく見てみると、背中に巨大な剣が突き刺さり、五十嵐君の体を貫通していた。

「えへへへ…、この感触、最高だ…!」

なっ、なに?コイツ!?

〜ハルド〜
LV 3680
HP 4309
職業 アダム守護者
武器 巨大剣・竜殺鬼
防具 滅びの装束
能力 与えられし力
戦績 994勝8敗0引き分け
アダム忠誠率 82%

「五十嵐君…、五十嵐君!返事してよ!ねえ!」

私は、倒れた五十嵐君の体を必死に揺さぶるが、反応が全くない。

「アハハァ…、死んだ!ウヘウヘヒヒヒ…。」

いきなり五十嵐を背後から襲った人物。明らかに目がおかしい。完全にイッちゃっている顔だ。おまけによだれまで垂らして、不気味な事この上ない。それに、コイツの職業は……

「アダム守護者!?」
「あへあへフヒヒ…。」

周りをよく見回してみると、戦っているプレイヤーの相手は、全員アダム守護者だった。な、なんなの!?

「こっ…、殺したい。人間の肉を…刻みた〜い!」

もしかして、この区域にアダム守護者達が攻めてきた!?うん、それならこの状況に納得できる。
………くっ、なんて酷い事を!五十嵐君が、一体何をしたというの?許せない!

「ちょっと!どうしてこんな事するのよ?」
「ああ〜ん?答えは簡単♪暴れたい、壊したい、殺したい。アダム守護者になれば、やりたい放題だぜ〜。ゲヒブヒヒ…。」

イカレた返答に背筋が凍り付き、鳥肌がたった。狂ってる…。

「ヒャハハ〜!お前の肉は柔らかそうだ〜!刻ませろ〜!バグブヘホ〜!」

〜AMAMIYA〜

VS

〜ハルド〜

〜ハルド〜
AMAMIYAの攻撃!
スパイラルアロー!
MISS!!
ハルドは防御した!

なっ!?巨大な剣で、攻撃をガードした?

「………フヒヒ。なんだ今のは?グヒャヒャヒャー!」

〜AMAMIYA〜
ハルドの攻撃!
竜殺鬼!
ぶった切る!

巨大な剣を軽々と振り回す!!?あんな攻撃喰らったら、一撃でHPが大きく削られてしまう!絶対に避けなければっ!

MISS!!
AMAMIYAは回避した!

あ、危なかった…。バックステップでなんとか斬撃をかわしたが、LVが違い過ぎる…。

「ヒヒヒ…、避けたなぁ…。せいぜい頑張って避けなさい♪アヒャハハハハハ!」

竜殺鬼!
竜の怨念!
攻撃に呪い効果!
攻撃に祟り攻撃!
テンションダウン!

……ヤバイ、あれを喰らったら勝ち目は無きに等しいだろう。

〜ハルド〜
AMAMIYAの攻撃!
飛翔!
スパイラルアロー連射!

これならどうだ!全部の矢を防御しきれるかな?

「……まるで子供の遊びだなぁ。フヒヒ…。」

竜殺鬼!
一閃!
スパイラルアロー無効化!

え?そっ、そんな!巨大剣を振るっただけで、アローが全て落とされた!?

「……そろそろ逝きな。」

〜AMAMIYA〜
ハルドの攻撃!
竜殺鬼!
投げつける!

はあ!?あんな巨大な剣を、空にいる私に投げ付けてきた!思いの外スピードが速く、巨大剣はそのまま脇腹をえぐった。

HIT!!
HP 12975/40
墜落!
呪い効果!
武器劣化!
弓・バ→ボロボロ弓・バ
祟り効果!
防具劣化!
護符服→ボロボロの服

「ギャアアアアア!」

いっ、痛い!脇腹から、際限なく血液が溢れ出し、地面を血の海に変える。カーイフク薬を使わなければ…。

「な〜に遊んでんだよ?」

え?新手!?

「この区域の人間は、抹殺命令がでてるんだから、早くしなさいよ。」
「えへえへ…、いいじゃねえかぁ…。ちょっとくらい遊んだって〜…。」

〜乱入者出現!〜

〜ハルド〜
〜ジュンヤ〜
〜カーテテル〜

VS

〜AMAMIYA〜

全員アダム守護者!?駄目だ…、勝てない!

「さ〜て、親切な俺が、お前に選択権を与えてやる…。ウヘウヒヒ…。」

……選択権?

「その綺麗な顔を刻んで犯し殺されるか、その綺麗な体を刻んで犯し殺されるか、それとも手足をぶった切って犯し殺されるか…、好きなのを選びなぁ…!まあ、最終的には俺に犯されて殺されるんだけどな。グヒャヒャヒャー!」

くそっ…、くそ!畜生!
私は、絶望的な状況に諦めかけたその時、救世主が現れた。

「ふーん…、そいつはいただけないねえ。最低の豚野郎が!私のかわいい弟子に何してんだ?」

〜乱入者出現!〜

〜ハルド〜
〜ジュンヤ〜
〜カーテテル〜

VS

〜AMAMIYA〜
〜ケロケロ〜

「美咲さん!」
「あんたはそこで寝てな。コイツらは…、私が倒してやるから!」

〜ジュンヤ〜
ケロケロの攻撃!
殺戮弾!
装填完了!
発射!
HIT!!
HP 16888/5

「がっ!イッテェ!!死ぬっ、ヤベー!」

ジュンヤとかいうプレイヤーが、痛みのあまり地面を激しく転がる。
今が、攻撃のチャンスだ!脇腹を押さえて、必死に立ち上がり、弓を構え、アローを発射する。

〜ジュンヤ〜
AMAMIYAの攻撃!
アロー!
HIT!!
HP 16888/0
戦闘不能!

「馬鹿!HPがほとんどないんだから、大人しくしてな。」
「五十嵐君が…、五十嵐君が!早く、コイツら倒して、治療しないと!」
「まあ待て、とにかく落ち着いて、カーイフク薬を飲みな。」

AMAMIYAアイテム使用!
カーイフク薬!
HP 12975/12975

「ウヒゲヒヒ…、二人かぁ…。ウヘウヘ、3Pとなると、俺のピー(放送禁止用語)はもつかなぁ?グヒャヒャヒャー!」
「…変態が!不愉快だね。とっとと死にな!」
「あれ?照れ隠し?ウヒヒャー!」
「ジュンヤ!?ちょっと、ジュンヤが動かない!」

カーテテルとかいう奴が、仲間を心配してか、動揺しているような印象を受けた。……攻撃するなら、今だな。

〜カーテテル〜
AMAMIYAの攻撃!
スパイラルアロー!
CRITICALHIT!!
HP 11320/980

ドスッ…

「あっ…、がっ!ギャアアアアアアアアアア!!」

私の放ったアローが、カーテテルの左目を貫通し、とても苦しげに悶えるカーテテル。矢は刺さったまま抜けずに、血が吹き出しながら、カーテテルが凄まじい形相で睨んでくる。片方の膝を地面につけ、両手で左目を被いながら、カーテテルは言い放つ。

「こ…、この阿婆擦れが!よくも…、よくもジュンヤと左目を!」

〜ケロケロ〜
ハルドの攻撃!
叩き込む!
MISS!!
ケロケロは回避した!
ケロケロの攻撃!
滅散弾!
装填完了!
発射!
MISS!!
ハルドは防御した!
ハルドの攻撃!
一文字!
会心の斬撃!
ケロケロアイテム使用!
アタラナーイ!
命中率80%ダウン!
MISS!!
ハルドの攻撃は外れた!
ケロケロの攻撃!
粉砕貫通弾!
装填完了!
ハルドのCOUNTER!
瞬烈斬!
MISS!!
ケロケロは回避した!
発射!
至近距離発砲!
MISS!!
ハルドは回避した!

「チィッ!あの至近距離で回避するとは!」
「ウヘウヘ…、お姉さん巨乳だね…。揉んでいいかなぁ〜?グヒャヒャヒャー!」
「………殺す!」

戦いに、割り込めない…。文字通り、二人の繰り広げる戦いは、私とはレベルが違いすぎる。

ハルド〜…
ケロケロ〜…
ハルド〜…
ケロケロ〜…
ハ〜…
ケ〜…

なっ!?あまりの激しい戦闘に、EARTH・PERIODの処理速度が追い付かない!?まさか!?いや、ありえない!
この戦いのせいで、翌日にEARTH・PERIODの緊急メンテナンスが行われ、処理速度を改善。運営側は、処理速度を飛躍的に上昇させる事に成功した。

「ウリャア!」
「死ね!」
「ウヒウヒ…。」
「させるか!」
「ヒャハハハハハ!」
「おっと!」
「揉ませろ〜!」
「断る!」
「ハアッ!」
「チャンス!」
「アブネ〜…。」
「チィッ!」

もはや、二人の姿は目では捉えきれず、不気味に声だけが辺りに聞こえる。処理速度は当然追い付かず、二人が何をしているのか、さっぱりわからない。すると…

「グッハァ!」

口から血を吹きながら、いきなり私の方向に吹っ飛んで来たハルド。多分、美咲さんの攻撃が当たったのだろう。ガラガラとハルドの巨大剣が、地面に倒れ込み、自然と吸い寄せられるように巨大剣を手に取る私。

「ハアッ…、ハアッ…、ハアッ…、ハアッ…、五十嵐君の…、五十嵐君の敵だ!」
「やっ、やめなさい!天宮!そんな事しても……」
「や、やめろ〜!やめてくれ〜!!」

ドチュッ!

巨大剣がハルドの首に突き刺さり、そのまま剣の自重でハルドの首が跳ね飛ぶ。生々しくも、確かな手応え。ハルドだった物から、真っ赤な液体が際限なく溢れ出し、私の体を血で染める。

〜AMAMIYA〜
LVUP 330→509
上位職業にLVUP!
聖天使→大聖天使
能力LVUP!
滅亡のアロー

「あっ…、そんな…。ハルドまで…。……許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない!
お前は絶対に許さない!いつか…、いつか地獄に送ってやる!」

そういって、カーテテルは消えた。ログアウトか…。アダム守護者を逃してしまった…。五十嵐君、敵は取ったよ…。

「憎しみが憎しみを産む、か…。あながち、間違いじゃないかもね。」
「え?」
「あんた、仲間がやられてあいつを怨んでただろ?負の連作を、あいつ自身が産み落としていきやがった…。あいつをあんたが倒して、更に憎しみが産まれたんだ。」
「……え?」
「難しいかい?まあ、まだ中学二年だもんな。その内、意味がわかるさ…。」









HIT!!
HIT!!
HIT!!


嗚呼…、そういう事か。美咲さん、わかったよ…。言葉の意味が。
憎しみは憎しみで。怒りは怒りで。目には目をってやつだね。このカーテテルも、負の連作の一部に過ぎない。私が死ねば、連作は止まるの?ならば…、私は………

「ハハッ、見ろ!人がゴミのようだ!」

……谷川君。いや、まだだ!谷川君を救わなければ、谷川君をこのままにしてはおけない!

「とどめだ!もうそらユパにも用なない!二人まとめて消し去ってやる!」

〜AMAMIYA〜
カーテテルの最終奥義!
破滅の暗黒魔法波動弾!
広範囲無差別攻撃対象!
確定10000000DAMAGE!

〜翌日〜
五十嵐君は病院に搬送され、必死の治療も虚しく、あの世へ旅だった。
ハルドとジュンヤとかいう守護者は、私のLVが低かった為、かろうじて生きていたと美咲さんから伝えれ、カーテテルは行方不明。この後に行われた、運営側対守護者の抗争で、アダム守護者は壊滅。これで、守護者による脅威は去った…。







「仲間達の敵だ!死ねえええ!!」

……カーテテル、あなたも今まで苦しかったのね。この戦いは、どちらかが死ぬまで永遠に続くだろう。それが、憎しみの果て…。その憎しみに、谷川君は巻き込まれた…。カーテテル、悪いけど…、私は…私達は、負ける訳にはいかない!アダムがいる限り、この憎しみは終わらない。その元凶を絶つ為に、あなたを倒すわ!谷川君を救って…。

〜AMAMIYA〜
能力制限が解除されました!

…きた!よし、これでまともに戦える。HPは限りなく0に近いけど、やるだけやってやる!

破滅の暗黒魔法波動弾!
フォース蓄積完了!
フィールド無差別攻撃!
発射!

「……っ、うおりゃあああ!」

〜カーテテル〜
AMAMIYAの最終奥義!
崩壊する世界!

思わず力んで、叫んでしまった…。谷川君は、ぼーっとその場で立ち尽くしている。もしや、カーテテルの意識が最終奥義に向いているため、洗脳の効果が弱まってる!?ならばっ…!

「バルス!」
「……………。」

駄目か…。グッ!?やばい、暗黒魔法波動弾に崩壊する世界が押されている!このままじゃ負ける!どうする!?……………困った時の、おまじない。これしかない!

「リーテ・ラトバリタ・ウルス、アリアロス・バル・ネトリール…。」
(光よ甦れ、我を助けよ。)

「……シータアアアァァァ!!」

〜そらとぶユパ様〜
洗脳解除!
能力ステータスは全て戻ります。

主人公復活!
えーっと…、みなさん。主人公は僕、谷川大和です。主人公は天宮ではありません!つーか、二部に入ってからの扱い酷くね?カーテテルに負けて、洗脳されて、で……今?出番なさすぎじゃね?天宮が主人公みたいになってるじゃん!もう一度言おう!主人公は僕、谷川大和こと、そらとぶユパ様です!

「なに!?そらユパの洗脳が解除された!?」
「谷川君!」

……この状況は、どうなってる訳?カーテテルが、黒い色の、かめはめ波を天宮に放っている。対する天宮は、ボロボロの傷だらけで、崩壊する世界をかめはめ波にぶつけている。……ドラゴンボール?かめはめ波同士がぶつかっているみたい…。例えるなら、セルと悟飯の最終曲面みたいな感じ。俺の立ち位置はベジータか?カーテテルに攻撃すればいいのか?それとも悟空か?天宮を支えてやればいいのか?いや、クリリンか!?黙って見てればいいのか?地球人最強のクリリン…。ああ〜、いったいどうすれば!?

「……くっ!押される…。ううっ…!」

天宮が、苦しんでる…。ええい!何を迷っているんだ俺は!あの時、天宮を守るって決めただろ!

〜カーテテル〜
そらとぶユパ様の最終奥義!
滅亡ニート!
ジブリ世界!
巨神兵変化!
焼き払え!

「こおぉぉぉ…。」

いくぜ!主人公の力を思い知れ!
天宮…、君は俺が、絶対に守る!

〜カーテテル〜
火の七日間戦争!
巨大産業文明は滅びた!

……くっ、俺と天宮の攻撃を合わせても、カーテテルの放つ暗黒魔法波動弾の方がまだ押している。もはや、執念が奴を支えているといった感じだ。

〜衝撃ゲージ〜
そら・AMA
→→
カーテテル
←←←←←←←←
矢印が10個貯まった時点で、攻撃判定が決まります。

……やばくね?負けそうじゃん。どうしよう!?やべー、超焦る!こんなゲージが出てきたら、プレッシャー感じちゃうだろ!

〜そらとぶユパ様〜
腐ってやがる!
威力弱体化!
〜衝撃ゲージ〜
そら・AMA

カーテテル
←←←←←←←←←

うわわわ!?肝心な時に腐るんじゃねえ!やべっ、片足もげた…。

「二人まとめて消え失せろー!!」

………まてよ?滅亡ニートの、二重使用ってできるのかな?効力が切れる前なら、できるんじゃないか?あくまで、憶測だが…。よし、試してみるか…。

〜カーテテル〜
そらとぶユパ様の最終奥義!
巨神兵変化!
二重世界!
ラピュタ召喚!
注意・二重世界使用後は、強制的にHPが0になります。使用中に相手を倒せば、HPは1だけ残ります。
使用しますか?
YES/NO

………迷う必要はない。どのみち、このままの状態で効力が切れれば、HPは1になり、カーテテルの攻撃でやられてしまう。

使用しますか?
YES/NO
YES!!
二重世界!
巨神兵変化!
火の七日間戦争!
ラピュタ召喚!
ラピュタの雷!
〜衝撃ゲージ〜
そら・AMA
→→→→
カーテテル
←←←←←←

「なっ、なんだと!?」
「ニートとムスカをナメるなあああああ!」

〜衝撃ゲージ〜
そら・AMA
→→→→→→→→→
カーテテル


うおおおえぇ!?すげえ勢いで押し返した!いっ、イケる!勝てる!

〜そらとぶユパ様〜
邪悪な一族の末裔!
巨神兵変化の効力が切れた!
HP 910/1

あ…、切れた。

〜衝撃ゲージ〜
そら・AMA
→→→→→
カーテテル
←←←←←
〜AMAMIYA〜
アイテム使用!
能力ブースト!
能力使用回数制限解除!

………さすが天宮!

〜そらとぶユパ様〜
オート能力発動!
憧れのあの人!
思いが届いた!
偽AMAMIYA出現!
憧れのあの人!
〜以下略。
偽AMAMIYA×10
崩壊する世界!×10
〜衝撃ゲージ〜
そら・AMA
→→→→→→→
カーテテル
←←←

「ぐっ…、そんな…馬鹿な!僕が負ける!?」
「これで終りよ、カーテテル!」
「クソッタレがああああああああああ!!」

〜衝撃ゲージ〜
そら・AMA
→→→→→→→→→→
カーテテル
×
崩壊する世界!×11
火の七日間戦争!
ラピュタの雷!
HIT!!
HP 740050/0

轟音、衝撃、爆発。視界いっぱいにひろがる巨大な爆発。凄いとか、凄まじいとかでは表わす事ができない程の、大規模爆発!カーテテルの姿は一瞬で消え失せ、同時に勝利の余韻に酔いしれる。

WIN AMAMIYA・そらとぶユパ様
〜そらとぶユパ様〜
LVUP 510→679
上位職業にLVUP!
ニート→ニートなヒモ男
上位能力にLVUP!
滅亡ニート→ニート&END
武器進化!
自堕落ソード→聖天自堕落大剣

……え?上位職業?上位能力?武器進化!?なんか、いろいろ凄い事になったな…。

「あぁ…、谷川君。よかった…、無事でよかったっ…!」
「………なんか、心配かけた?」













「……………とっても♪」




STAGE・2 END


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