光、舞い散る桜花を薔薇に与ふ (泣ける体験談) 29641回

2012/03/07 12:50┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:おさかなくわえた名無しさん
19 :おさかなくわえた名無しさん:2011/10/29(土) 18:02:11.36 ID:K9i6CpQA
78 ::2009/03/05(木) 18:56:06 
うちの母方のバアちゃんの話。 
母方のジイちゃん、バアちゃんはアメリカ人で、
うちの父は日本人、母はアメリカ人。 

出張でアメリカにきていた父。 
交際は、当時むちゃくちゃ反対された。 
特にバアちゃんが、「日本人だけはダメ」と猛反対。 
しかし、母も、そこはアメリカの女の性格。 
持ち前の気の強さと揺るぎない意志で、
「絶対一緒になる!」と突っ走った。 

バアちゃんが母を往復ビンタ、
「絶交する!」と怒鳴りちらしても母は効かなかった。 
(母は車ぶっ飛ばして家出して、一時音信不通になったりしていた) 
とうとうお金を貯めた母は、父の住む日本東京へ行く日になった。 
バアちゃんは、「空港に見送りに、一緒にいきたい」と告げた。 
穏やかなバアちゃんに??と感じつつ、
空港でバアちゃんに会った。 

20 :おさかなくわえた名無しさん:2011/10/29(土) 18:05:59.68 ID:K9i6CpQA
79 ::2009/03/05(木) 19:06:53 
バアちゃんが何かを差し出した。 
古くて小さい日本のお守りと、古びた写真。 
母は初めてみる物だったから(お守りというものすら知らなかった)、
無造作に中を開けた。 
そこには、古くてシワシワの小さな白い紙。
米粒がひとつ入っていた。 

古くてシワシワ紙を読んでみた。 
日本語で『ローザ、君を愛している』と書いてあり、
英語の綺麗な字で『I love you』とあった。 
パッとバアちゃんを見ると泣いていた。 

わけをきくと、バアちゃんは結婚する前の大昔、
日本人と恋に落ちた。 
写真に写っている、背の低くて、
丸い典型的な昔の眼鏡をした、優しそうな日本人。 
それがバアちゃんが恋に落ちた彼だった。 

21 :おさかなくわえた名無しさん:2011/10/29(土) 18:10:33.57 ID:K9i6CpQA
80 ::2009/03/05(木) 19:30:02 
しかし、戦後すぐのアメリカと日本。
戦争の傷跡からか、周囲は二人の結婚に大反対。 
日本にいる彼の親も大反対。 
連れ戻すように彼の親がアメリカにきて、
彼を強制的に連れ帰ってしまった。 
バアちゃんは、何ヶ月か泣いて泣いて毎日を過ごした。
自殺未遂まではかった。 

そして、日本から一通の手紙が届く。
中には、そのお守りがあった。 
『ローザ、君を愛している。』 
読めない日本語だったが、住所も書いてあり、
バアちゃんは彼への愛を確信し、彼に会いに日本へ。 

どうにかして、彼の住む家付近についた。 
近くを通った人に、住所をみせ、家をきくと顔色が変わった。 
つたない英語で「dead」と言われた。 
半信半疑で家についた。生気のない母が迎えた。 

彼は自殺していた。 
あのお守りは、彼が厳しい両親の目をかい潜り送った、
彼からのメッセージだった。 
あれを書いた数日後に自殺した。 

22 :おさかなくわえた名無しさん:2011/10/29(土) 18:23:40.63 ID:K9i6CpQA
82 ::2009/03/05(木) 19:48:12 
彼は死んだ・・・ 
アメリカにもどり、その後の狂乱ぶりは、
街でも有名になるくらいバアちゃんは病んだ。 
セラピーも何年も受けた。 

どうにかして彼を忘れ日本を忘れ(暗示療法?)、ジイちゃんと結婚。 
「まさかオマエ(母)が日本人と恋に落ちるとはね・・・ 
 私は光男(例の元カレ)を忘れようと、何年も必死だった。 
 本心は光男がいない世界なら、死にたかった。 
 あれから日本人とは、関わらないように関わらないないようにしてた。 
 日本がトラウマになってたから猛反対した。
 怖かったから。悪かったね。 
 だけど、日本人を好きになったと聞いたとき、ほんとうは嬉しかった」 
と、バアちゃんが号泣しながら語ったという。 

写真には幸せそうに寄り添う、光男と若いバアちゃん。 
不思議なのは、バアちゃんも母さんも、
何も知らない日本人に一瞬で恋に落ちた。 
家系なのか、単なる偶然なのか、怖くなくてごめん。 

24 :おわり:2011/10/29(土) 18:32:55.08 ID:K9i6CpQA
84 ::2009/03/05(木) 20:16:39 
あと、ひとつエピソードがあって、 
光男(さん)が日本に連れ戻される前、
泣き出したバアちゃんに、 
「もし二人が引き裂かれて、離ればなれになっても、
 僕は絶対生まれ変わってでも君に逢いにくる。 
 君がおばあちゃんになってても、
 僕は絶対に君に逢いにくるよ。 
 その時は、僕はすました顔で、
 日本語で『初めまして』って笑って、桜を見せてあげよう。 
 僕を忘れてもかまわない。
 だけど、そのときは思い出してほしい」 
と言っていた。 

母ちゃんが、初めて父ちゃんをバアちゃんちに連れてきたとき、
緊張しまくった父ちゃんは、 
散々練習した英語虚しく、咄嗟に「初めまして」って言って、 
中に日本桜が舞い散るスノードームのようなものを、
バアちゃんにプレゼントした。 
(誰にも話してないエピソードだから、
 バアはむちゃくちゃビックリした) 
バアちゃん嬉しかったってさ・・・光男さん、ありがとう。 


出典:日本びいきの外人を見るとなんか和むpart183
リンク:http://logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/kankon/1319805525/
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