俺が85kg→63kgになるきっかけになった話を聞いてくれ (恋人との体験談) 65219回

2012/03/24 18:36┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
俺は8歳くらいの時まで
普通の体型の普通の小学1年生だった

多分、太り始めたのは
小学3年くらいからだと思う

小学5年生で
周りからみてデブと認識される体型になってたとハズ

学校から帰ってくると
何か食うもんないかなって冷蔵庫あさってた

って言ってもお菓子とかじゃなくてご飯のおかずになるようなものw

ウインナーやミートボールなんかがあると、大盛のご飯と一緒に食べてた

当然無いときもあるから
そん時は卵かけご飯にマヨネーズ混ぜて食べてた

そんだけ食っても満足はせず、晩飯もがっつり食ってた
小学生のくせに、丼2杯は軽くいけた

当時
よく家族で近所の回転寿司に行ってたんだが
確か平均12皿は食ってた

母親と父親はよく食い過ぎだって言ってたが
いつも、はいはいって流してた

一応太ってる自覚はあった
でもまだ子どもだからって痩せようなんて考えなかったし、周りに自分より太ってる奴がいたからまだ大丈夫って思ってた

中学に入学した時たしか65kgを越えていたと思う

小学3年生の時から俺の体重は一年で10kgのペースで増えていってた

中学2年の時ちょっと腹周りを気にした時期があったが
痩せることはなく、一年で2kg増とペースダウンしただけだった

中学卒業時についに85kgまで増えていたが、ダイエットなんてまだまだ考えなかった

高校に入って友人も出来始めた頃

部活帰りに友達とマックに寄って行くのが日課になっていた
いつもマックポーク2個と、クーポンの安いやつを1つを選んで食ってた
部活のあとだからマック食うのが8時くらいで、晩飯食うのが9時くらいだった

バカやって遊んで食っての毎日だったな

学校にも慣れ女友達もでき始めた頃俺はある女の子に出会った

その子は俺の左後ろに座るメガネをかけた大人しい子だった

振り返るといつも目が合って、ニコっと笑いかけてくれた

いつからか分からないが俺はその子が好きになっていたんだ

勇気出してメアドも交換してよくメールもした

付き合いたいって感情はあった
デブでも付き合えるって信じてたからwww

ある日その子が友達と話てるのを友人2人と話しながら聞いてた
聞いてたっていうか耳に入ってきたんだが…

その会話の中で彼女が
「拒食症になりたい」
って言い始めたんだ

俺はそれを
「太ってる人は嫌い」
って意味に捉え
一人静かに絶望してた

この「拒食症になりたい」っていう彼女の一言が
結果、俺がダイエットを始めるきっかけになったんだ

聞いたその日、俺は生まれ初めて晩飯を食べずに寝たのを覚えてる

よく日いつも朝はコンビニでランチパックとコッペパンを買って学校に行くんだが、
その日はなにも買わず学校に行った。

比較的元気だったが食欲が完全に消えていた

昼飯も食わずさすがにヘロヘロになって帰宅した俺は
そこでようやく1日何も食べてなかったことに気づいた

1日のカロリーを取り返すように晩飯にがっついたが、あんまり
食べずに満腹になった

そしていつからかそんな食生活でも体重が落ちると知り
朝昼食べずに夜、思いっきり食べる生活を送るようになっていた

一年の終わりが近づき俺の体重は68kgまで落ちていた

俺は60kg台になって痩せることができたら
彼女に告白しようって思ってたんだが
勇気が出ず、
そのまま二年にあがり
クラス替えで彼女とはバラバラのクラスになってしまった

二年に上がっても
時々メールしたりしてたんだが
彼女の様子が少しずつ変わっていったんだ

それは彼女と同じクラスの友人に絡みに行こうとした時だった

チラッと癖のように彼女を見たんだが、彼女は窓際で1人ぼーっと前を向いて静かにしてた

元々静かな子だったんだが、なんていうか…
寂しさを感じたんだ

それから彼女はどんどん暗くなっていって、
学校も休みがちになっていった

俺は寂しさのあまりよく他クラスにも関わらず
「学校においで」ってかなりしつこくメールしてしまった

結局彼女は全日制を離れ通信制へと移ってしまった

二年の夏くらいの時かな…
俺はその日から晩飯だけの生活をやめた

彼女に告白するためにしてきたダイエット
告白できないなら意味がないって

前みたいに暴飲暴食はしなかったが人並みの食生活へと戻っていった

彼女とはそれから全く連絡することがなかった

俺はせっかく痩せたのだから、また太らないようにと
カロリーを気にして食事するようになっていった

痩せてから身内や地元民に会うと
お前だれwww
ってよく驚かれた

それが嬉しくて俺は前とは違う理由で
もっと痩せたいって思うようになっていた

俺は1日だいたい1500キロカロリーくらいに抑えながら生活した

これは何キロカロリー
あれは何キロカロリー
って頭で計算しながら飯食うのが当たり前になった

コンビニ行っても値段よりまずカロリーを見た。
ファミレス行った時もそんな感じ

友達からは
「女子かwwwww」
ってイジられてばっかだったw

でも食べ始めたせいか
体重は63kgから減るようすはなかった

それでもちょっと気を抜くと
65kgくらいまで一気に増えるから
カロリーセーブな生活はやめられなかった

そんな感じに高校生を送り、大学にも無事入学した。

平凡な毎日だったが
痩せたおかげか
中学より楽しいと感じられた高校生活だった

俺は都内の教育学部のある大学に入った

というのも俺は将来、保育士になりたいって考え
免許の取れる大学を探してたんだ

結果、二次合格という形で教育学部に合格

この学部は保育士免許が取れないのだが

また受験すんのも面倒だし
まあ、いいかって軽く考え入学した

大学生活に不安を感じながら
俺は新学期に向けて行われるオリエンテーションに参加した

気合いいれてスーツで行ったんだが
スーツ姿の人は数えられるくらいしかいなかった…

うっわー
俺浮いてるわー

とか思いながらオリエンテーションのある教室の席についた

ちょっとでも恥ずかしさを紛らわせようと
ネクタイ緩めてワイシャツも第2ボタンまで開けて
眠そうな顔作ってた

教室は静かだったが
どこからか話声が聞こえてた

もう友達できたのか…
って焦ってた

元々コミュ障だから
友達できるか不安でしかたなかったから

とりあえず隣に座ってる人から…って思ったんだが
両脇共に女性でツンでいた

とりあえず始まったオリエンテーションに集中した

なんだか面倒くさい設定をダラダラダラダラ説明されて

面倒くせー早く終われよ…
そればかり考えてたのを覚えてる

次第に話は授業の単位の説明に変わっていった

そこでいきなり
前でダラダラ喋ってる教員が

今すぐ希望する授業を決めて用紙に書け
と無理難題を押しつけてきやがった

取れる授業とその単位数なんかが詳しく書かれた分厚い説明書を配布され、
それを参考に時間割りを組めって言われ

俺は思わず
「ふざけんなよ…」
って1人つぶやいた

つぶやいた次の瞬間

俺の右隣にいる人がクスっと笑い出した

え?w

っと思って隣を見たら隣の人もこっちを見ていて目があった

俺が更に驚いたのはその笑顔に見覚えがあったからだ

メガネこそかけていなかったが
まさしく、俺がダイエットを決意するきっかけの一言をつぶやいた彼女だった

忘れるわけがない

彼女もすぐに俺だと気づいてくれた

久しぶり!
と挨拶したあと俺はなんでここにいるかと問いかけた

俺「え?なんでここにいんのww」

彼女「うちもこの大学入ったからだよww」

まあ、そうだろな

俺は自分のテンションが上がっていくのを感じた

今まで偶然の再開なんてしたことなかったし
その再開した相手が高校の時に恋した子だったのだから
自然と話声もデカくなり、教員に何回も注意くらった

が、その度2人で笑いあってた

俺は勇気出して
この後ヒマ?ちょっとどっか寄ってかない?
って彼女を誘った

彼女「全然いいよー」

俺のテンションは更に上がっていった

結局授業は来週までに決めとけってことになり、保留

俺は話がしたいと近くのカフェに連れて行った
女の子と2人でカフェなんて行ったことなかったから
緊張感より違和感の方が強かった
目前に好きな子が座ってるよおおおおおぉぉぉぉぉwww

ってな感じで

俺は彼女と時間を忘れ他愛もない話をした

授業どうする?とか
なんでこの大学なの?とか

高校の話や受験の話
友達の話なんかをキャラメルマキアート飲みながらダラダラとはなした

話てて感じたんだが彼女はなんだか明るくなっていた
よく笑ってくれるし
寂しさとは無縁です!って感じだった

だから俺はなんで途中から通信制に移ったのか彼女に聞いてみたんだ

人の過去の話

しかもあまりいい話ではないから、聞いちゃまずいかな?って思ったりもしたんだが
内なる欲求に負けた

彼女も全く気にせずあの時のことを笑顔で話てくれた

彼女は当時軽い鬱にかかっていたらしい
というのもめちゃくちゃ仲の良い子が通信制に移ってしまったからだという
新しいクラスにもあまり馴染めず
全日制にいてもつまらないから通信制に移ったというのだ

そりゃ他クラスだった俺が
励ましても意味ないわけだわ

俺は悪いことしたと思って彼女に謝った

何も知らずただ学校においでって言ってしまったこと
かなりしつこくメールしてしまったこと
思いだすだけで恥ずかしくて申し訳ない気持ちになったが

それでも彼女は笑って
いいよいいよ!むしろありがとう!と言ってくれた

抑えていた俺の恋心は完全に復活した

結局その日は消えたメアドを交換しなおして終わった

お詫びだと格好つけていいよ、と言い張る彼女を無視しコーヒー代をおごった
帰りに電車賃が足んなくなって6駅分歩いたのはいい思い出ww

その日
メールしようか迷ったが、疲れもあり結局しないで寝た

また明日会える

それがめちゃくちゃ嬉しくて
俺は家でもかなりハイテンションだった

翌日

授業のお試し期間というものがあり俺は必修科目の授業に出た
なんでもお試しというのは名ばかりで、
出ないと授業が確定してから、欠席扱いになるらしい
確か文章表現の授業だった

教室に入ると俺は真っ先に彼女を探した
だが早く来すぎたせいか、まだ彼女はいなかった
仕方なく俺は後ろの方を陣取り腕組んでふて寝してた

いつの間にか授業は始まっていて俺は目を覚ました
すぐに彼女を探したが姿はなかった
俺の隣には席を1つ空けて知らないメスが座ってたな…

なんかイライラして大学初めての授業にも関わらず俺はまた腕組んでふて寝した
30分くらいした頃俺の携帯の着信音が教室に響いた

ふざけんなよ…

って思いながら携帯を見るとメールが着ていた
彼女からだった
彼女『教室間違えちゃったwまだ席空いてるかな?』
可愛い奴め
席なら空いてる!
君が左に座るなら僕は喜んでメス豚の左に座りましょう

程なくして
彼女はバタンといきおいよく扉を開けて教室に入ってきた

その服装を見て俺は思わず笑った
慣れないハイヒールを履いて、彼女はスーツを身にまとっていた

先生にすいませんと挨拶したあと
キョロキョロしてるので
俺は手をふり
彼女に合図を送った

気づいてくれたのか笑顔で俺のとこまで走って来てくれた
おはよwと挨拶しつつ俺は豚の横に移った

彼女「ふへー、大遅刻だww」
可愛い奴め
俺「つか、なんでスーツ?wwww」
素朴な疑問をぶつけた
彼女「え?だって昨日、君もスーツだったじゃん…だから」
くそ…
可愛い奴め////////

なんでも
昨日スーツで来た俺は
今日もスーツで来ると思っていたらしい
だから自分もスーツで来たというのだ
俺「いやいやいや、普通に私服よ?」
彼女「えー?なんで??うち、ちょーアウェイじゃんwww」
登場シーンからアウェイですww

彼女がスーツで学校に来たその日は
朝の一限で授業が終わりで、俺は彼女を昼飯に誘った

確かオムライス専門店に連れて行ったはず

そこでまた少し昔話をしたんだ

ちょっと今から
彼女を仮に優子と呼ぶことにする
雰囲気が大島に似てるから

で、俺は優子が居なくなったあとの学校の様子を話してた

どんな二年、三年を過ごしたか
どんな先生が来たか
どんな文化祭だったか
どんな卒業式だったか…

逆に俺も通信制のことをいろいろ聞いた

どんな授業なのかとか
どんな時間割だったのかとか、
通信制での生活の事を明るく話してくれた

それだけだったが全日制にいるより
楽しい毎日が送れたんだってわかって
俺は心の底から安心した

そんな感じにお互いの空白の二年を埋めていってたんだが

いきなり

優子「君さ、痩せたよねwww」って言い始めたんだ
俺「あ、マジ?ありがとうww結構苦労したんだー」
優子「どんくらい痩せたの?」
俺「20kgぐらいかなー」
優子「え?スゴいじゃん!!なんで?なんで痩せたの!?」

優子はテーブルに身を乗り出して聞いてきた。
ホント女の子って痩せるって言葉に弱いよねw

俺「え?ただ単に食べなかっただけだよww」
優子「そうなんだ、でも、ちゃんと食べなきゃ」
俺「まあね、でも今は普通に食べてるし結果痩せたんだからいいじゃんww」

ここで注文してたメニューがきた

俺はデミグラスとモチとチーズのオムライスを食べ
優子は普通のトマトソースがかかったオムライスを食べてた
食べながらも優子はダイエット中の生活についてしつこく聞いてきた

朝昼食べないで夜ガッツリ…
って生活はちょっと衝撃的だったみたいで、優子は口半開きで聞いてたなw
で、当然痩せようと思った理由も聞かれたんだが
さすがに「あなたの一言が原因ですww」なんて言えないから

金が無くて昼飯代浮かしてたら昼飯食わなくても平気な体質になった
結果痩せたんだ

みたいな意味分かんない理由を言った気がする

話をしながらも
俺はオムライスを食べ終えたんだが
優子はまだ半分以上残ってた

俺「食べるの遅くねw」
優子「あ、ごめんね」

この時、気のせいか少し様子が変わったような気がした

でもあんま気にせずちょっとずつ、ちょっとずつオムライスを食べていく優子を俺は
顔に出さないようにニヤニヤしながら見てた

丁度半分食べ終えた頃
あーお腹いっぱいw
とか言って俺に皿を差し出してきた

俺「え?マジでw」
優子「うん!もういいやw」

俺のテンションが更に上がったのは言うまでもない

俺は普段の10倍よく味わいながら優子の残したオムライスを食べたw

優子「よく食べるねw」
俺「あなたが食べないだけですw」
優子「はい、すいません」

この他愛もない会話が俺は一番好きなんだ

食べ終えて
俺はこの後どうするって優子に聞いたんだ

俺としては当然この後も優子と一緒に居たかったし遊びに行く気満々だった

俺「どっか行く?」
優子「ん?たとえば?」
俺「んー、ゲーセンとかw」

ゲーセンはないだろwwと、今は思うがあの時の俺はマジだった

優子「んー、行きたいけど今日はいいかな。帰るよ、うちスーツだしw」
俺「そっか…じゃあ帰ろうか!」
優子「帰りましょう!」

結局その日は昼飯だけ食べて帰った

昼飯代は俺が一番食ったから!
とかなんとか言ってまた強引に俺がおごった

それからはあっという間に月日が流れていった
お互いに友達も出来て楽しい大学生活を送ってたんだが
優子とはあまり話さなくなってしまった
メールはよくしてたんだが、2人で昼飯とかはなかった

時間は飛んで一年の夏休み
俺は優子と遊びたくて仕方なかった

でも優子の予定を全く把握することが出来なかったんだ
だから俺は大学の優子の友達をラーメンで買収し
優子の空いてる日を吐かせたんだ
他にもカラオケ、ボーリング、遊園地どんな遊びが好きなのか、とか

俺は優子を遊びに行かないかと誘った
ボーリングが苦手という情報を入手していたから、飯食ってカラオケ行って、あとはブラブラしようと考えた

それにしてもアレだな…
男が女宛てにあ・そ・ば・な・い・?
の5文字と1記号を入力して送信ボタンを押すのは授業中にシコるのと同じくらい緊張するんだな

優子は普通にいいよと言ってくれた

これが人生初のデートだったんだがなぜか失敗することは考えなかった
不安なんてなくて嬉しさで舞い上がってた

一週間後の放課後に行こうということになり
俺はチャラ男の友人にどこをブラブラしたらいいか、
どんな話をすればいいかとかしつこく聞いてアドバイスもらってた

あれほど長い一週間はなかったな…

デートの前日俺はバイトしてたんだが、仕事に集中できず3、4回怒鳴られた

同僚からも「お前どうしたのww」って言われたから多分相当上の空だったんだろう
事情を説明したら笑いながら殴られたw
死ね!リア充!!って連呼しながら

当日

授業は午前中に終わるんだが
10時30分という微妙な時間だからということで
一度帰って1時にまた待ち合わせることにした

俺は待ち合わせ1時間前に来るというありきたりなボケをかましつつ
どんな話をしようか一人悩みながら携帯にメモしてた

優子は1時を5分ほど過ぎてやってきた
たかが5分なのにやたらごめんねっていってきたな
可愛い奴め///

とりあえず何食べるか優子と相談したんだが
あまりお腹減ってないからってことで
カラオケで食べることになった

余談だが俺はカラオケは
JOYかプレミアDAMがあるとこしか行かない
なぜなら、ボカロを歌いたいからだ
この時も確かシダックスに行って、プレミアDAMのある部屋に案内してもらった

部屋につくと俺は真っ先にメニューを開いて何食べようか選んだ。
ホントはコンビニで買って持ち込みしたかったのだが、そこは各部屋に監視カメラが取り付けてあるからってことで
仕方なくカラオケの料理を食うことにしたんだ

俺「俺注文決まったけど、優子は?」
優子「あ、うちあとで決めるから先注文していいよ!」

メニューを見ながら悩んでいるように見えたから
俺は先に注文して一人ガツガツ食っていた
その間優子は歌ってばかりで注文することはなかった

優子の歌は上手かった
大人っぽい声と可愛らしい声の両方持ってた
例えるなら浜崎あゆみとYUIみたいな感じ

俺はというと多少、歌には自信があったのだが
個室に2人というシチュエーションに緊張して声が出ずあまり歌えなかった

カラオケで4時間つぶしたあと俺はまたゲーセンに行こうと優子を誘った
今度はちゃんと来てくれたよw

クレーンやったり
UFOやったり
太鼓やったり
結構エンジョイしたな

そして俺はあわよくば、プリクラを撮りたいと思っていた
けど自分から撮ろうなんて言えないから
向こうから言ってくれるのをうずうずしながら待ってた

まあ結局撮らなかったんだけどさ…

カラオケ行って
ゲーセン行って
飯食って…

こんな感じのデートを
俺は一年生の間に何度もすることができた。

毎回同じってのはどうなのかと思ったが
学校帰りのデートなんだから、こんなもんだろうって軽く考えていた

二年上がろうとしていた時、俺はついに行動を開始したんだ

優子に告白しようって

友人にもどういう告白がいいかって、またアドバイスもらったりした
呼び出して…ってのはキャラ的に、現実的に厳しいから
次のデートの時帰りに…ってことにしたんだ

俺は優子をディズニーに誘ったんだ
無料チケットが2枚手に入ったから…とか言って。

優子もめちゃくちゃ喜んでくれて、春休みに入ったら行くってことになった
無料チケットなんてのはなかったから、俺は職権乱用して
春キャンの高校生用の安いチケットを2枚用意した

ディズニーなんて小学生の時以来だったが、めちゃくちゃ楽しかった。
優子はジェットコースター系が好きらしく
2時間待ちでも普通に列に入っていった
俺はこの待ち時間がちょっと嬉しくて
2時間なんてあっという間に過ぎていったのを覚えてる
次は何に乗るか、どこへ行こうか
話のネタは尽きることはなかった。

さすが夢の国って感じだったなw

一通りアトラクションをこなしてお土産とかを見ていたんだが
優子はミッキーのネックレスが凄く可愛いって俺に見せてきた
優子はミッキーのグッズならなんでも可愛いって言う子で
俺はまたかよwとか思いながら見ていたんだが

ちょっとした考えが浮かんだんだ

お土産は買うこともなく、またジェットコースターに乗るってことになったんだが
俺はその前にトイレに行きたいと優子に言って
バレないようにさっきのネックレスが売っている店に走った
俺は優子が見せてきたのとは違うネックレス。
ミッキーとミニーのペアのネックレスを買って優子のとこに戻っていった

その後はスペースマウンテン行って、カリブ行って…
次何行く?って優子が言うもんだから
さすがにちょっと休憩しよwってことで軽くなにか食べながら休むことにした
そしたら丁度いいタイミングでエレクトリカルパレードが始まったんだ

俺たちはベンチに移ってパレード見ることにした
ベンチっていうかベンチっぽいとこなんだが
優子は携帯のカメラやデジカメではしゃぎながら写真を撮りまくってた
ミッキーや他のキャラに手を振って、名前を叫んで、その日一番高いテンションだったな

パレード終わってさすがに優子も疲れたのか、ベンチでぐだーってしてた。
ありきたりだが俺はここしかないって思って、買ったネックレスを取り出した

俺「優子優子、ちょっと」
優子「なにー?」
俺「いや、1ヶ月遅れの誕プレをあげようと思ってww」

もっとマシな理由なかったのだろうか…

優子「え?なになに?何くれんの?消しゴム?」
俺「あ、消しゴムがいいなら今から取り替えてくるよ?ww」

強がんなよ童貞

優子「えー、消しゴムは嫌だwでもくれるならなんでもうれしい!」
俺「じゃあ…はいこれ」

震える手を抑えるのに必死だったな…

せっかく店員さんが綺麗にラッピングしてくれたのに
優子はめちゃくちゃ雑にビリビリと破いて中身を取り出した

優子「え?うそ!ミッキーのネックレスじゃん!」
俺「ミッキーのネックレスですww」
優子「いつの間に買ったのー!?」
俺「まあいつでもいいじゃんw」

ここで優子は重要なことに気づく

優子「あれ?これペアなんですけどw」
俺「はいwwペアですwwww」
優子「え…なんで?」

俺「いや、あのー。俺、高校の時から優子の事が好きでした。
 ダイエットしたのも、優子に好かれたかったらです。
 なんか、こんな事いうの初めてだからうまく伝わらないかもしれ
 ないけど、良かったら俺と付き合ってほしいんだ」

何回も噛んで
何回も詰まって

ようやく自分の気持ちを吐き出すことが出来たんだ

優子「………」
俺「…………」

無言の圧力ってこういうことなんだって知った

優子「ごめんね…」

グッバイ、マイラブ…

優子「付き合えないよ…」
俺「えwなんで?ww俺じゃやっぱダメだった?www」

この時は強がってこんな風に聞き返したが目には涙が溜まってた

優子「………」
俺「そっかー…」
優子「ごめんね…ごめんね」

優子も多分泣いてたと思う

俺はこのままじゃマズいって思った
ただの自己満になっちまうって思った
だから不自然なほど優子に明るく振る舞ったんだ

その後のことはあまり覚えてない

優子と別れるとこまで妙に高いテンションだったのは覚えてる
優子は昔みたいに最後まで無口になってしまっていた

俺は帰ってから優子にメールをしたんだ

「今日はごめんねイヤな思いをさせちゃったね気にしなくていいからね」

気にするに決まってるだろうがks

メールは返ってこなかった。

その日から俺と優子は連絡をとることはなくなかった
正直な話俺は何回もデートしたんだから、OKもらえるって密かに自惚れていた
だから今の自分が恥ずかしくてイヤになって泣いた

俺は友達に泣きついてカラオケやらボーリングやら呑み会やら遊びまくった
優子のことを忘れたかったから
カロリーセーブを忘れ体重は増えていったなw
それもたいして気にしなかった
もうどうでもいいやって…

まあ忘れるなんてことは出来なかった
夜、1人になると必ず優子が頭に浮かんだ
その度に辛くなって泣いた日もあった
せめて前みたいに友達に…ってのがこの時の俺の望みだった

春休みが明け二年に上がった
ああ、優子と再会してからもう一年か…
って相変わらず優子のことばかり考えていた
優子は教室で見かけることはあったが会話することはなかった
なんか優子も昔みたいに暗くなっているように見えたな

そんな生活が少し続いたある日
高校の女子から電話がかかってきた

それは優子が一番仲のよかった奴だ
いきなりで焦ったがとりあえず電話に出た

奴「よ!久しぶり!」
俺「ああ…」
奴「なに?暗いじゃん、どしたのww」
俺「ほっといてもらえます?」
奴「ふーん、優子のことで話があったんだけど、ほっといてほしいならいいやー、じゃねーwwww」
俺「ちょ、まっ!!すいません!!ごめんなさい!!待ってください!!!!」

こいつもコイツでくせ者だったな

なかなか本題に入らなかったから、無駄に時間だけ無駄にした
やっと本題に入ったと思ったら、出てきたの衝撃の事実ってやつだった

奴「優子はねー病気なんだ…」
俺「え…まじ…?」
奴「うん」
俺「じゃあ…死ぬの?」
奴「…うん」

目の前が真っ暗になるって言葉の意味を初めて理解した瞬間だったな
何も考えられなくなった

そんな俺を現実に引き戻したのは奴の馬鹿笑いしてる声だった

奴「死ぬわけないじゃんwwwwバカじゃないのwwwwwwwwww」
俺「あ゛?」
奴「だから、死なないってwwwww」
俺「お前………」
奴「でも、病気ってのはホントだよw」

もうわけがわからなかった

結論、優子が病気ってのは事実だった

病気というか先天性のものらしいのだが
IBSだったかIBMだったか…
とにかく過敏性なんちゃら腸症候群っていう病気らしい

これは腹にガスが溜まりやすい人のことらしく
つまりはよく屁がでるってだけの病気らしい

男なんてしょっちゅう人前でするから、スカし方なんて心得てるし
バレたらバレたでたいしてダメージも受けないが

女の子は違う

人前でするなんてことはあまりしないし受けるダメージも違う
だから便意はなくてもよくトイレに行くんだと

そんなの我慢すればいいじゃんって思うかもしれない
ぶっちゃけ出さなくても引っ込むから

でも知ってるか?
出さなかったガスって体内を巡り巡って全身の穴という穴から出ていくんだぜ?
口もそうだし毛穴からも出ていくんだと

優子も当然それを知ってたんだ
だからいつも周りの人が気になって仕方なかったらしい
電話してきた”奴”もつい最近知ったんだとか…
高校の時通信に移ったのにはこれも理由に含まれてたらしい
全日制より生徒数が少ないからって

優子は1人ずーっと悩んでたらしい
どうしても止まらない我慢も出来ない
辛かったんだと思う
そして優子はガスを出さない為にある対策をたてたらしいんだ

それが食事をしないってことだった

厳密に言うと平日の朝はフルーツ系を食べ、昼は食べない
夜もなるべく野菜中心の生活

でも週末だけは好きなものをいっぱい食べる
こんな生活をしていたらしい

優子が小食な理由がこの時初めてわかった

俺は何度も食事に誘い
その度、優子の目の前で好きなもんばかり食べていた
なのに優子は嫌な顔一つせず俺に付き合ってくれた
帰りの電車内や人混みが気になって仕方なかったはずだ…
気づかず優子に酷いことをしていた事実
黙って付き合ってくれた優子の優しさに俺はまた泣いてた

ホントによく泣く奴だww
俺はちょっと迷ったが優子に謝ろうって思った

翌日

学校で会った時にでも…
ちゃんと向き合って言いたかったしメールじゃ失礼だと思ったから

けど翌日優子は学校に来なかったんだ

翌日だけじゃなく
それから学校で優子の姿を見ることはなかった

おかしいと思って教務課に聞いたら
優子は学校辞めていた
メアドも変えられちゃってて優子との連絡手段が完全に断たれた
こんなことなら電話番号聞いとけばよかったと公開した

この時の俺は冴えてたな

俺は真っ先に優子の病気を教えてくれた奴に電話し焼き肉で買収した
俺は奴を優子の家に遊びに行かせたんだ
そこで俺は奴に電話し優子に変わってもらう…ということにしたんだ

結果俺は久しぶりに優子の声を聞くことが出来た

優子「…はい」
俺「あ、俺だけど…優子?」
優子「!?」

驚いてるのが電話越しにわかった
奴と何か口論してるのが聞こえてきたから

程なくして優子はまた電話に出た

優子「……」
俺「あのさ、何も答えなくていいから!聞くだけでいいから、最後まで俺の話を聞いて!」

俺は溜まってた気持ちを吐き出した
病気のことは勿論知らないで辛い思いをさせたこと
謝って謝って
全て知ったうえでまた俺と友達からやり直してほしいって伝えた

ホントは会って言いたかったことだった
もう一度目の前で言いたかったことだった
けど俺はその時電話越しに三年間溜め込んでいた想いをもう一度伝えたんだ

好きですって

泣き出す優子に俺は動揺した

どうすればいいかわからなかったし
まず、どうして泣いてるかわからなかったから

優子「嫌いにならない?こんなうちでも嫌いにならない?
  嫌想いさせちゃうかもしれないし、他人から嫌な目で見られちゃう
  かもしれないよ?それでも嫌いにならない?」

泣きながら声ガラガラにして優子は言ってきた

俺「嫌いにならない!約束する!!」

俺また泣いてたなw

優子「うちも君が大好きです!!」

ここで俺の涙腺は崩壊した。

高校2年の時一度は諦めた想いが届いたことを実感した
2人で大泣きしながらしばらくお互いにごめんねって謝ってた



俺は優子と付き合って楽しい毎日を送ってる

高校の時優子に出会わなければ、俺は一生デブのままだっただろうし彼女なんて出来てなかったと思う
優子には数えきれないくらい感謝してるし、同じくらい愛してる
多分このまま俺は優子と一生過ごしていくと思う
ちょっとした理由で大きな努力をする勇気をもらって、
俺は昔とは比べものにならないくらい仰天チェンジした毎日を送ることができてる

これもみんな優子のおかげだと思ってる
だから俺は優子を必ず幸せにするってのが今の夢だったりするww

今は大学三年生

優子は大学辞めてからバイトしながら国家試験で資格を取ろうと勉強中
たまに遊びに行くが勉強で忙しく会えない日が多いな…

俺も実習なんかで忙しくて

でも毎日メールしてるし
暇な時間が出来れば
課題そっちのけで会いに行ってる

おかげでGPAがヤバいことになったがwww

もうすぐ付き合って一年がたつ

俺はあの時と同じように
またミッキーとミニーのペアのアクセサリーを贈ろうと思ってる

書き忘れたがあの時渡したネックレスは最初突き返された

付き合うことになってもう一度贈ったら俺の大好きな笑顔で受け取ってくれた
今は2人ともあのネックレスは付けてる

そういえば書いてなかったが

優子は俺にディズニーで告白された時すでに俺のこと好きでいてくれたらしい
が自分の体質のことを知ったら嫌われると思ってそん時は断ったんだと
で学校でも会話がなくどう接すればいいかも分からず混乱してたらしい
大学辞めたのも俺と会話がなくなって授業にも集中できず
なんか居心地が悪かったからって聞いてる

そんな理由でやめるなよwww

ダイエット始めたホントの理由も優子に話したら腹抱えて笑われたww

優子「なにそれww意味わかんないよwwそんなこと言ったっけwww」

って…

可愛いやつめ//////

出典:俺が85kg→63kgになるきっかけになった話を聞いてくれ
リンク:http://yaseportal.com/2012/03/24/%E4%BF%BA%E3%81%8C85kg%E2%86%9263kg%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%A9%B1%E3%82%92%E8%81%9E%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8C/
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