魔王「母ちゃんが勇者だった… 死にたい」 (ジャンル未設定) 14208回

2012/03/27 00:40┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
魔王「今日は勇者選出の日か…」 


側近「テレビ中継されるみたいですよ」 

親衛隊隊長「顔を見たらすぐにでも潰しにいきましょう」 

魔王「うん、危険分子はすぐに取り除かないとな」 

側近「あ、発表されるみたいですよ」 


王様『えー、勇者の選出が終わったので発表する』 

王様『勇者は…』 


魔王「どんな奴なんだろうな」 

側近「きっとゴツいおっさんですよ」 

親衛隊隊長「いやいや、こういうのは爽やかイケメンと相場が…」 



王様『魔王母じゃ!』 


魔王「えっ・・・カーチャンなにしてんの」 

側近「せ、先代魔王陛下!」 
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:32:46.57 ID:9P37BKQr0 

魔王「えぇ…朝飯作ってから姿見えんと思ってたけど…嘘やん」 

親衛隊隊長「私はもう言葉がないですよ」 


魔王母『皆様、ありがとう!ありがとう!』 

魔王母『この栄誉ある職の名を汚さぬよう、精一杯努力し――』 


側近「なにやってはるんですか…」 

魔王「引くわぁ…もう恥ずかしくて執務室から出れんし」 

親衛隊隊長「どうします?私は先代に刃向けるのなんか嫌ですよ」 

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:36:01.42 ID:9P37BKQr0 
Prrrrrrrrrr 

側近「はい、側近でございます。え、魔王陛下ですか?」 

魔王「無理、おらんって言って…」 

側近「申し訳ございませんが、魔王陛下は外出中でございまして…」 


王様『この美しき勇者は我ら人間の新しき光としてかならずやかの魔王を――』 


親衛隊隊長「先代は魔族ですよね」 

魔王「うん、おもいっきり角生えてるし」 


側近「はい…あ、伝言ですか?ええ、承ります。はい 

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:38:51.99 ID:9P37BKQr0 

側近「はい…ええ、必ず伝えますので。はい。御機嫌よう。」 

ガチャ 

魔王「誰やった?」 

側近「竜王様ですね。今回のことについて迅速に会議を行いたいと」 

魔王「あー、もう堅物やもんなぁ…最悪や…死にたい」 

親衛隊隊長「いけませんよ魔王陛下。第一貴方は死ねない身でしょう」 

魔王「死にたい(体)のに死ねないなんつって…はぁ、カーチャン勘弁してくれよ」 
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:41:19.19 ID:9P37BKQr0 
側近「どうします?」 

魔王「逃げよ」 

親衛隊隊長「えっ」 

魔王「どう考えても袋叩きにされるもん」 

側近「まぁ、そうですね」 

魔王「大丈夫、竜王に魔王を任せるって一筆認めるし」 

親衛隊隊長「しかしどこに逃げるのですか?」 

魔王「あー考えてないけど、海とか行ってみたいな」 

側近「いいですね、お供しますよ」 

親衛隊隊長「じゃ私も一緒に…」 
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:43:57.15 ID:9P37BKQr0 

魔王「ええっと、『魔王は竜王に譲ります、探さないでください、魔王』っと」 

側近「名前が魔王ですと役職の魔王とややこしいですね」 

魔王「しょうがないやん」 

親衛隊隊長「まぁそのへんはおいおい」 

側近「私も書いときます『一緒に海に行ってきます 側近』っと」 

魔王「いや、これ海に行くって分かるやん」 

側近「海も広うございますから」 

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:46:51.22 ID:9P37BKQr0 

魔王「隊長は?」 

親衛隊隊長「そうですね、私も…ええと『先立つ不幸をお赦しください 親衛隊隊長』」 

魔王「うわぁ」 

側近「どう見ても遺書ですね」 

親衛隊隊長「どちらにせよ戻ってこれんのですから」 

魔王「それもそうか」 

側近「じゃ、お尋ね者になる前に水着買いにいこ。魔王陛下にも選んで差し上げます」 

魔王「胸あるように見えるのを頼む」 

親衛隊隊長「胸の大きさなど大した問題ではないでしょう」 

側近「あんたがいうと嫌味よねぇ」 




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:51:00.27 ID:9P37BKQr0 

店員「いらっしゃいませ、魔王陛下」 

魔王「あー、やっぱり高貴なオーラで変装しててもバレるんかな」 

店員「変装のつもりだったんですか?」 

側近「サングラスと帽子だけじゃねぇ」 

親衛隊隊長「ふーむ、これで完璧だと思ったのですが。」 


魔王「隊長はバインバインだし、ビキニがいいかな」 

側近「いやいや、こういう娘が可愛いワンピースタイプを着るとですね」 

隊長「私は別に浜辺で待ってても構いませんが」 

魔王「いや、そういうのは無しだって。これからは3人で暮らすんだし」 

側近「そうそう、お金はいっぱいあるけど、いいの選んで長く使ったほうが上だよ」 

隊長「そういうものですか」 

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:53:48.42 ID:9P37BKQr0 

魔王「で、結局全員ビキニか」 

隊長「露出多めで恥ずかしいです」 

側近「私はパレオ付きですけどね、優雅な私をアピール(悦)」 

魔王「はいはい、おっちゃん。全部でいくら?」 

店員「2000ゼニーになります。」 

魔王「側近、払っといて」 

側近「はいはい」 

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:57:34.41 ID:9P37BKQr0 
魔王「あっつー、これやばいな。一日で丸焼けなるわ」 

側近「サンオイルを塗りましょう、陛下の陶磁器のようなお肌が荒れてしまいます」 

隊長「よろしければ私が塗ります」 

魔王「どっちでもええよ、はー、魔王やめてよかった」 



側近「あそこでパーを出していれば…」 シクシク 

隊長「では失礼します、陛下」 ヌリヌリ 

魔王「もう陛下もいらんけど、んっ・・・いい感じ」 

隊長「陛下は塗る面積が少なくて楽です」 ヌリヌリ 

魔王「小さいしなぁ…まだ300歳、もう2・300年したらお前みたいなボインボインに」 

側近「先代の血筋ですし、その点有望ですよね」 

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 20:59:29.16 ID:9P37BKQr0 

魔王「あーもうカーチャンの話はやめよーや」 

側近「あ、すいません禁区でしたか」 

魔王「お陰で魔王職やめれたけど…はー、竜王怒ってんだろうなぁ」 

隊長「竜王様がお怒りになったらこのへんの海も危ないかもしれないですね」 

魔王「あー、その点まだ津波きてへんから怒ってないのかな」 

側近「どうなんでしょうねぇ」 

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 21:03:44.58 ID:9P37BKQr0 

竜王「ハァーハッハッハ、アホな魔王で良かった」 

人魚「まったくですね、竜王陛下。ホォーッホッホッホ!」 

竜王「儂が適当にでっちあげて流したテレビ電波とも知らずにでていきおったわい!」 

人魚「ほんと、アホで良かったですねぇ」 

竜王「しかしなんだな、よく地デジ対応の番組なんて作れたな」 

人魚「えっ、もうアナログ放送終わったんで?」 

竜王「おぉ、ちょっと早めに終わらせるってCMでてたやん」 

人魚「あの…私、作ってないですけど。デジタルの番組」 

竜王「えっ…」 

人魚「…」 



バーン! 

魔王母「ホォーッホッホッホ!魔王覚悟しなさぁい♪」 

竜王「…」 

人魚「あちゃー」 
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 21:06:17.18 ID:9P37BKQr0 

魔王「おっちゃん、イカ焼き」 

側近「かき氷」 

隊長「焼きそばを」 

おっちゃん「はいよ」 



魔王「焼きそば一口ちょうだい」 

隊長「はい、どうぞ」 

魔王「あーん」 

隊長「子供ですか、まったく。あーん」 

魔王「もっちゃもっちゃ、美味いっ」 

側近「シャリシャリ…クゥー頭がキンキンするわ!」 

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 21:09:04.89 ID:9P37BKQr0 

ラジオ 

『緊急速報です!』 


魔王「あれ・・・なんやろ」 

側近「とうとう竜王様が怒って津波が起きだしたんでしょうかねー」 

隊長「…私達も逃げますか?」 



ラジオ 

『なんと今日就任したばかりの勇者様がかの魔王を討ち滅ぼしたとのことです!』 


魔王「ブフォ!!」 

側近「へっ?」 

隊長「なんだと…!」 


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 21:12:09.63 ID:9P37BKQr0 
ラジオ 


『ええ、早速勇者様から一言皆さんにメッセージがあるそうです』 

魔王母『みなさーん!恐ろしい魔王はこの私魔王母が討伐いたしましたわ!』 


魔王「うわ、カーチャンの声や…せっかく遊びにきてんのにテンション下がるわ…」 

隊長「しかし、魔王陛下はここにおられますよね」 


魔王母『つきましてはこの城は私がいただくことにしましたの!よろしいですわね!』 


魔王「うわ…家とられたで」 

側近「どうせ戻る気なかったじゃないですか」 

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 21:14:30.84 ID:9P37BKQr0 

魔王陛下『最後に私信を…!』 


側近「わりと今までのも私信でしたよね」 

魔王「うん」 


魔王陛下『遊んだら早く帰ってきなさい! 
         部屋片付けもしないで遊びに行くんじゃないよ!』 


魔王「ひいいいいい」 

側近「陛下…あれほど部屋は綺麗にと申しましたのに」 

隊長「お手伝いいたしますので」 

魔王「はー、最悪やもう、なんで全国放送で小言いわれんといかんの」 

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 21:17:47.91 ID:9P37BKQr0 
ラジオ 

『えー、以上で勇者様の言葉は終わりです。 
 勇者様は世界のバランスを考え、魔物は自分が統治すると息巻いておられます。』 



魔王「えっ…なにそれ」 

側近「先代、魔王職を退いてからは退屈そうにされてましたもんね」 

隊長「また魔王をしたくて勇者になったってことでしょうか」 

魔王「はー…めっちゃテンション下がった…帰ろ」 

側近「はーい、あ、隊長。私ゴミ捨ててくるんでパラソルお願いします」 

隊長「承知した。魔王陛下はどうぞシャワーでも」 

魔王「ん…」 


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/23(月) 21:21:26.20 ID:9P37BKQr0 
魔王「ただいま…」 

魔王母「あんた、どこ行ってたん」 

魔王「どこでもええやん…別に」 

魔王母「あんたカーチャンに向かってなんて口の聞き方だろうね!」 

魔王「やめてよ…友達もおるやん…」 

側近「そ、それじゃ私は執務が残ってますので…ホホホ」 

隊長「部下の者に戻ったと報告して参ります。」 

魔王「えっ…」 


魔王母「部屋の掃除終わるまでご飯抜きだからね!」 

魔王「はぁ?最悪……あーもう勇者なんて大嫌いだ!」 



おわり 




出典:SS
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