1 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/03 22:27:12 ID:32mzMHCs はっきりいってうざい。 顔はかわいい。でも真紀は妹だ。しかも中学生。 僕の周りには、ぶさいくな子しかいないというのに、 唯一かわいい女性が、妹だなんて、 もったいない。 18 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/05 10:19:47 ID:UG8F6klU 今日も、真紀はディズニーシーへ連れていけだの 両親の前で騒ぎ立てる。 その生意気な顔を見ると、 グーで思いっきり殴りたくなってくる。 でも泣かすと、父さんに思いっきり殴られる。 たとえ僕が悪くなくてもだ。 まあ、社会人が中学生泣かしたら それはそうなんだろうけど。 「連れてってやれ」 父さんの言葉に、しぶしぶ真紀と約束をした。 父さんには逆らえないから。 19 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/05 10:20:12 ID:UG8F6klU 今日会社で、西宮と話していたら 今週の日曜日はどう過ごすのかと聞かれた。 日曜日は、真紀との約束の日だったけど、 23にもなって妹とディズニーシーへ出かけるなんて みっともないことを言えなかった。 ましてや、西宮になんかにそんなこと言えやしない。 「あ、ああ、彼女とディズニーシーへ行くよ。」 なんて、思いっきり見栄をはってしまった。 そしたら西宮、 「へー、お前彼女いたんだ。 意外だな。」 なんて言う。 ムカつく。 普通の友達だったらジョークと受け止められるが、 西宮に言われると何故かムカつくのは何故だろう。 ああ、本当に彼女とのデートだったら どんなに素敵な日曜日なんだろう。 でも現実はあの憎たらしい真紀と。 気が重くてしかたがない。 25 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/10 00:39:53 ID:dJJh1zBA 日曜日。 朝7時。 はっきりいって、まだまだ寝ている時間。 それなのに真紀に思いっきりのしかかれて 「兄さん!おきなさい!朝ですよ!!」 って首をガクガク振られて起こされた。 朝っぱらから、「兄さん」なんて いつもの生意気な口調で騒がれて、かなり目覚めが悪い。 真紀だけどこかに置いて行って 2度と家に帰れなくしてやろうかと思うほど。 26 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/10 00:40:47 ID:dJJh1zBA 「とっても楽しみで、昨日の夜は眠れなかったんです!」 真紀は嬉々としてしゃべる。 そんなことは誰も聞いていない。 ムカついたので、無言で頭をひっぱたいた。 「痛っ、なにすんの!」 そのリアクションにまたムカついたので、 また無言で頭をひっぱたいた。 「痛いってば!」 またムカついたので、頭をひっぱたく。 何度も繰り返す内に真紀が泣き出した。 なんとかしてほしい。 34 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/13 22:55:20 ID:NLoOKNrw 真紀はすぐ機嫌がよくなり、 「早くいこう!」なんて騒ぎ立てる。殴りたい。 車の中でもキャピキャピうるさい。 車をおりてもハイテンション。 入り口の門に近づくほど、真紀のボルテージがあがってくる。 「おとなしくしてろ。」 僕はたった一言だけ真紀に言うと 「おとなしくなんてしてられないよ! だってディズニーシーだよ!?」 と満面の笑みで、さらに騒ぐ。 僕に逆らうなんてとんでもない奴だ。 ということで、ももに思いっきり、つま先で蹴飛ばしてあげた。 真紀はももを抑えながら、ぴょんぴょんはねて痛がった。 「おとなしくしてろ。」ともう一度言った。 真紀はこの一言で 「ごめんなさい。」って涙目で言った。 これで少しはおとなしくなるだろう。 35 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/13 22:55:46 ID:NLoOKNrw 園内にはいると、さっきの僕の忠告をすっかり忘れて 真紀ははしゃぎだした。 ムカつく。 どこもかしこもみんなアトラクションは混んでいて、 人、人、人ばかり。 せっかくの日曜日を、こんな疲れる場所を しかも真紀と過ごすなんて、僕は本当に不幸だ。 「次はあれ!インディージョーンズ!」 と、僕の手を引っ張って走り出そうとする。 何がインディージョーンズだ。 お前なんか転がってくる岩に潰れて死んでしまえ。 うっとおしい。 グーを脳天に思いっきり振り落として、真紀を落ち着かせた。 真紀が泣き出しそうになって、 僕はやれやれ、と思っているところへ、・・・・ 西宮が、女の子をつれていた。 どうしてあいつがこんなところに? 36 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/13 22:56:04 ID:NLoOKNrw 運が悪いことに西宮と目が合ってしまって、 お互いの存在を認識し合わざるを得なくなってしまった。 僕は今日は「彼女」とデートしていることになっているんだ。 真紀が、今僕が手を繋がれている子が妹だなんて知られたくない。 僕に突っ込みが入る前に、先制攻撃をした。 「おう西宮!なんだ彼女か?」 と、さわやかに。 西宮、照れながら、「ああ、そ、そう。」なんて言う。 それにしても西宮の彼女は、かわいい。 うらやましい。 でも、歳は真紀と同じ中学生か高校生位だろうか? 西宮、僕が今日ディズニーシーに行くことを解ってたはずなのに。 自分のかわいい彼女を見せびらかしたかったのだろうか? やっぱり、なんかいやな奴だ。 でも、あっちは真紀のことを彼女と思い込んでいたので、 突っ込まれなくて助かった。 真紀の前で「これ、彼女」なんて言えやしない。 42 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/14 23:35:17 ID:5rT5iwdU 真紀が「さっきの人、友達? 彼女かわいかったね。 わたしと同い年くらいかな?」 なんて、僕と同じこと考えていた。 調子に乗って真紀、「わたしたちも恋人同士に見られたかもね。」 なんて言い出す始末。 来るときに蹴ったももの、同じ場所めがけてつま先で蹴飛ばしてあげた。 来るときと同じリアクションをしたあと、「冗談だよぉ」 と、やっぱり涙目で言う真紀。 憎たらしい。 43 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/14 23:36:13 ID:5rT5iwdU その日、帰りの人ごみを利用して真紀をまいた。 一人で帰ろうと本気で思ったから。 でも、このまま家に帰っても、 父さんにパンチくらうのは容易に想像できたから もういちど入り口へ戻って真紀を探してやった。 44 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/14 23:36:41 ID:5rT5iwdU 迷子のアナウンスが聞こえたので案内所へいった。 真紀は目を真っ赤に晴らして座っていた。 僕の姿が目に入ると、真紀はいきなり駆け寄ってきて抱きついてきた。 びっくりして僕は真紀を引き剥がして 腹に思いっきり蹴りをいれて跳ね飛ばした。 それでも真紀は涙ぽろぽろこぼしながら 「兄さん、なんで一人でどこかへ言っちゃうの・・・」 なんて言いながら寄って来る。 うっとおしい。 小学生みたいなやつだ。 あくまで、人ごみのせいではぐれたことにして、真紀と家に帰った。 やっぱり父さんにパンチもらった。 泣きはらした真紀の目がはれてたからだ。 72 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/15 22:29:02 ID:H3Zgt+I2 セロハンテープがなくなって、部屋中探し回ってた。 そこへ真紀が部屋に勝手に入ってきたので 「ノックしろバカ」と言って頭をはたいた。 頭抑えながら「なに探しているの?」と聞いてきたので 真紀にセロハンテープの調達を命じた。 僕は探すのをあきらめて、テレビ見ながら真紀を待った。 30分後、真紀が息を切らしながら部屋に入ってきた。 ノックをしなかったので、とりあえず殴っておいた。 「ごめん。 これ、セロテープ・・」 真紀はどこぞのコンビニで買ってきたらしい。 「コンビニで買ってきたのか?」 「うん、わたしも持ってなくて、あ、お金はいらないよ。」 言われなくてもお金なんか払う気は毛頭ない。 セロハンテープだけ受け取ると、真紀をさっさと部屋から追い出した。 73 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/15 22:32:03 ID:H3Zgt+I2 なぜかまたセロハンテープがなくなった。 必要な時に限ってすぐなくなるので困る。 僕は真紀の部屋にあるのかもと思い、真紀に部屋に入った。 ノックをしないでいきなり開けたからなのか? 真紀はものすごくビックリして「な、何?どうかしたの?」 なんてあわてながら言う。 あやしい。 明らかに今ベットの下に何かを滑らせて隠した。 あやしい。 74 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/15 22:34:41 ID:H3Zgt+I2 「セロハンテープ知らないか?」と聞くと 真紀は、その場から動かずに指差して「あ、ああ、あそこ。あれ。」 というだけ。 僕はわざと、「どれだよ?どこ?」と聞き、真紀は意地でも動こうとせずに指差すだけ。 ちょっとキレて真紀の頭をはたいて、「どれだよ。」ってちょっと強い口調で言うと 真紀はしぶしぶ立ち上がり、机の上のセロハンテープを持ち上げた。 と、とっさに、僕はベットのしたを覗き込んだ。 真紀はそれを見て、あわてて僕を引き離そうとする。 「待って!やめて!ちょ、ちょっと!だめだってば!」 真紀のものすごい必死な言葉に比例して、僕の体はベットの下に入っていく。 ベットの下の暗闇の中で、なにかをつかんだ。 それを引き出してみたら・・・・ エロマンガだった。 真紀は真っ赤な顔で、泣きそうな顔で、「ああ〜〜」とかいいながら顔を抑えてる。 75 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/15 22:36:54 ID:H3Zgt+I2 僕は最初、真紀もこういうの読むんだ。って普通に思っただけだった。 でも、真紀のリアクションを見ると、なんだか心の底からフツフツと 湧き上がってくるのが感じられた。 「ふ〜〜ん、こんなの読んでいるのか。お前は。」 「ああ、あ、あ、誰にも言わないで!お願い! お願い!」 涙こぼしながら必死に頼む真紀の姿を見て 何故か初めて、真紀を顔以外で「かわいい」と思ってしまった。 81 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/16 21:11:18 ID:yVKEXsUA 「どうしようかな〜。 まさか真紀がこんな本を読むなんて、父さんが知ったら・・・」 「お願い!兄さん!お願い!言わないで!お願い!お願い!お願いします!」 「母さんも悲しむだろうなぁ〜」 「お願いします!お願いします!」 どうしてだろう。あんなに憎たらしかった真紀なのに、 なんでこんなにかわいく見えるんだろう。 僕の心の中はドキドキし始めていた。 次の瞬間、真紀は決定的な言葉を口にした。 「兄さんの言うことはなんでも聞きますから!」 82 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/16 21:11:38 ID:yVKEXsUA 僕の中の心の炎が、ボウッと激しく燃え広がった。 僕の心の中のドキドキが真紀にも聞こえるんじゃないかってくらい大きくなった。 「この本のあらすじを聞かせてくれよ。」 とりあえず出た言葉がこれだった。 「え・・・・」 「この本、読んでんだろ?今のところのあらすじ聞かせてよ。」 「えっと、えっと・・・・・・」 「言わないんじゃ、このこと、父さんと母さんに言いつけるしかないな。」 「あっ!あっ!言いつけないでください! ゴメンナサイ!お願いします!!!」 「じゃあ、早くあらすじを。」 すこし黙り込む真紀。涙をぬぐいながら必死に言葉を考えているようだ。 やっぱりかわいい。 83 :Make A Defference ◆YMkaAykI :05/06/16 21:13:05 ID:yVKEXsUA 「えっ〜と、その、主人公の女の子が、・・・・、その、・・・」 「何?」 「その、主人公が・・・、えっと、・・・・うううう・・」 真紀はまた泣き出した。 そこで僕は我に返った。 真紀を使って、なんかすごくみっともないことをやってるんじゃないだろか。 真紀の泣き声、父さんに聞かれたらまた僕は殴られるので、 すぐにこの部屋を立ち去ることにした。エロマンガは没収。 「オーケー、もういい」 「誰にも言わないで・・・お願いしま・・す・・・」 「わかったわかった。」 セロハンテープと共に、エロマンガをもって自分の部屋に帰った。 【出典】最近、真紀がやたらとなついてくるようになった。 http://unsen.sakura.ne.jp/test/read.cgi/unsen2/1117805232/ |
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