金 魚 (女同士の体験談) 24545回

2012/09/23 07:17┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:ID:jPL+XglH0
プールに金魚を放ち、少女たちは服を脱ぎ始めた。
 
「ブラも外すの?」
 ひとりが、ためらいがちに聞くと、その背に指先が触れた。
 「ええ、そうしましょう」
 声とともにホックが外され、膨らみ始めの乳房がこぼれる。
 プールの傍で、弱々しく光る外灯に、その愛らしい形が浮かび上がった。
 
少女は恥ずかしさをこらえ切れず、プールサイドを駆けだして、水中に身を躍らせた。
 水中は暗く、何も見えない。お祭りの時に見た、きらきら光を放つ金魚の姿は、どこにもなかった。
 
「暗くて何も見えないわ」
 「それでも、この真っ暗な水の中には、金魚と私たちしかいないのよ」
 
すぐ後ろから声がする。冷たい水の中にあって、火照るような肌が背に張り付いた。
 水棲の細長い生き物のように、脇から両の腕がゆるゆると回され、
 左手は乳房に、そして右手の指先は下着の上から、少女の秘密の形をなぞるようにあてがわれた。
 
「これは、金魚?」
 「そうよ」
 「いたずらな金魚」
 
少女はくすくす笑う。彼女の下着はゆっくりとおろされ、秘密が水の中にあらわになった。
 見通せない水の中で、細くしなやかな指が、さらされたつぼみを甘くついばむ。
 
「あ……」
 水面に切なく声が跳ね、少女は身を震わせた。
 「わかる? あなたのきれいなここを、金魚たちが見ているわ」
 
声が耳元を、吐息が首筋を、指先が胸のいただきを、花芯をくすぐる。
 いっそ水の中に溶けてしまいそうな快感に、少女の膝はくだけた。
 
愛○を続けていた手が、沈みかけた少女の身体を優しく支える。
 金魚になりたい――と、少女は思う。そうすれば、水の中でも愛してもらえるのに。
 
愛○の続きをねだるために、少女は首をひねって背を抱く友人の顔を見ようとした。
 そして、「お願い」と言いかけた唇は、その形のまま凍り付いた。
 
手の平が顔を掴み、少女の頭は水中に押し込まれた。
 鼻から、口から、水が肺に流れ込む。水に歪んだ嘲りの声が、耳に流れ込む。
 
「お前にわかるか、俺たちの苦しみを。焼ける水に放り込まれた、この痛みを!」
 
真っ暗な水底に沈みながら、少女は見た。
 ぶるぶると身を震わせながら息絶え、腹を上に水面へ浮かんでゆく、無数の魚たちの姿を。
 
ああ、私も金魚になれるのね。
 
少女の唇からもれた呟きは、小さな泡となって、浮き上がる金魚の間に紛れ、消えた。
 


出典:【王国の崩壊】プールに金魚を放流した犯人は女子中学生だった!…「一緒に泳げば楽しいと思った」
リンク:http://alfalfalfa.com/archives/5936565.html
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