なぜ、結婚に後悔が集中するのか? (エロくない体験談) 9124回

2012/09/30 19:13┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
なぜ、結婚に後悔が集中するのか?
一生を左右する決断を間違える本当の理由
藤原和博×大塚寿 対談【前編】 

ふじはら・かずひろ/1955年東京都生まれ。株式会社リクルートにて、年俸契約の客員社員「フェロー」制度を創出。第1号になる。その後、東京都初の民間人校長として、杉並区立和田中学校の校長を務めた。現在は、東京学芸大学客員教授、特定非営利活動法人子供地球基金顧問などを務めている。『35歳の教科書』など著書多数。

おおつか・ひさし/1962年群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、現在、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役。30代で起業、結婚、出産、育児、家の購入のすべてを経験し、人生の土台作りを行う。また、積極的に地域社会と関わり仕事と家庭の両立も行うことで、40代で年収を10倍アップさせた。著書に『40代を後悔しない50のリスト』など多数。


30代を大きく左右する結婚という一大イベント。後悔のない結婚をするために必要な決断とは何か?『35歳の教科書』の著者・藤原和博さんと、新刊『30代を後悔しない50のリスト』の著者・大塚寿さんが語る、結婚にまつわる人生の決断のとき。

自由な決断は
制約があってこそ成立する
大塚:私の新刊『30代を後悔しない50のリスト』は、多くの諸先輩たちの後悔をベースに書いているのですが、その中で、「結婚すればよかった」という後悔と「結婚しなければよかった」という二つの後悔を紹介しています。どちらにしても、先人たちの後悔があるんですね。

 まず前者の「結婚すればよかった」から考えてみたいのですが、これは結婚のタイミングを逃して、あとで後悔しているという人です。最近は結婚できないという人も増えていますが、なぜ、こういう後悔が生まれるんだと思いますか?


藤原:結婚相手を選ぶというのは、たとえるなら住宅を買うときと似た側面があると思うんですよ。というのは、住宅を買うときって、憧れのあの場所に住みたいとか、自分が小学生のときに親しんだ緑の多い郊外に住みたいとか、そういう夢を膨らませますよね。それで、家族が何人だから間取りはこれくらいでとか、眺望がいいタワーマンションがいいとか、地震が怖いから低層がいいとか。そういうふうに、住宅というのは、夢から入って選ぶでしょ。

大塚:なるほど、結婚は住宅の購入と一緒ですか。私も住宅を買うときには夢から入りましたが、結婚のときはどうだったかな……。

藤原:住宅については、その選択の裏側に、かならず「予算」という「限界」があります。たとえば、実際にそのマンションに申し込んだけど、審査でローンが下りなかったとか。4000万円の住宅を買うのに、頭金が400万円しかないというときに、借り入れの3600万円が下りるかどうかとか。

 なんで僕がこんな話をするかというと、住宅の購入は、実は結婚と似ていると思うからなんです。要するに、最初は夢から入るでしょう? でも実際に理想の人と出会える確率はかなり限られている。住宅もそうなんですけれど、日本に建っている4000万戸とか5000万戸とかの住宅、すべてを検索して家探しをするわけではありませんよね。


大塚:たしかに実際の出会いは、住宅も結婚も、すごく狭い範囲内のことに限られていますね。私、最初のマンションは杭打ちの始まった建設現場の横を通って、そこにマンションが建つと知って、価格も決まらないうちから予約して買ったくらいですし、女性も探したのではなく、知人の紹介でした。そういう意味ではものすごく狭い範囲内でした。

藤原:多くの人はいろいろな選択肢のなかで夢を追っていくんだけれども、住宅というのは、最後の最後で、「予算」という限りがあるから決着がつくんですよ。決断がしやすいというか、懐具合によって、決断せざるを得ない。つまり、どうしてもどこか妥協して手を打たざるを得ないんですよ。

 ところが、結婚と住宅購入が似ていながらも決定的に違うのは、結婚には「予算の制限」がないでしょ。

大塚:なるほど。確かに結婚には、妥協せざるを得ない状況というのはないですね。ほかにも可能性があるかもといった具合に、また別の夢を追ってしまいます。

藤原:住宅には、背後に、どうしても経済的にここで落ち着かなければならないとか、これは諦めなければならないという限りがある。たとえば、どれだけ青山ですごい眺望のマンションを買いたいと思っても、僕の予算がもし4000万円しかなかったら、まずその時点で見にも行けないってことになるでしょう(笑)。

大塚:そうですね。1LDKも買えないぞ、みたいな(笑)。

藤原:そういう背後にある経済が影響して、どうしてもそこに決めざるを得ないという限界が出てくるんですね。どんなに広いテラスが欲しいとか、戸建てでデッキがあって家族でバーベキューもしたいといっても、現実的に諦めざるを得ない。最後に何を選ぶのかというのが、予算という限界があることで、はっきりしてくるんですね。また、もう小学生の子どもがいるから、絶対にこの学区のここしかない、だったら広さを我慢しようといった判断にもなってくる。

 それが結婚という場合には、箍(たが)が外れてしまって、背後にある経済条件という限界が、まったく無視されてしまうので、選びようがなくなってくるんですね。

大塚:なるほど。夢はいくらでも見られますし、そこに浸っているのがどれだけ快感かはよくわかります。

藤原:人間って、制約がないと、実は本当の意味で自由になれないんですよ。あるいは、自分の気持ちだけでは自由な判断ができない。

正解ではなく
「納得解」を探せ!
大塚:でも、夢はあるけど、自分はこのぐらいだから、これくらいが相応しいんだろうな、というのは、多少なりとも基準があるんだと思うんですけど。家にたとえると、子どもがこの学区だからというのに近い基準というのが、結婚においてもあるのではないでしょうか。

藤原:進学とか就職で、いまの30代がどういう選択行動をしてきたかっていうと、まず、ほとんどが偏差値進学、偏差値就職をしてきたという事実があるでしょ。

大塚:ええ、たしかにそうですね。小さいときから、進学の基準はやっぱり偏差値、という世代ですね。


藤原和博さん藤原:少なくとも、東京育ちであれば完全に学校別の偏差値。どこに行きたいとか、どの先生に習いたいとかではなく、その学校のイメージと、それから自分の偏差値で入れるかどうかというところですよね。地方で、公立が私立より上位の地域についても、完全にそう。その地域で、あなたのこの偏差値だったらここって決まってしまうわけです。就職の段階でも同じようなことをしていて、どの業界でどんな仕事をしたいのかじゃなくて、業界は関係なく、自分の大学の偏差値だとこのあたりかなという感じでやってきている。

大塚:なるほど。たしかに、その学校、その会社で何をしたいかといった本質的な基準ではなく、偏差値というものを基準として、進学、就職における選択をしてきていますよね。

藤原:そう。だから、そういうふうにやってきて、さて結婚やパートナー探しをするというときに、やはり困ってしまうと思うんですよ。偏差値という指標がないじゃないかって。だから、偏差値という、いままで自分が信じてきた指標では答えは得られないし、さらに、お金という制約条件もない中で、夢はドンドンふくらんで、結局絞りきることができなくなっちゃうのが結婚なんです。

大塚:つまり、偏差値からも経済からも選べないということですね。

藤原:その二つの軸で選べないというのが、結婚というものの特殊性ですよね。ほかのものの選択には、意外と偏差値や経済という制約がある。たとえば、車や時計を買うときにも、自分には合わないなとか、金額的にとても手が出ないというのが、頭のなかの判断軸としてある。けれど、結婚というと、この二つが飛んでしまって、一見、正解がないわけです。偏差値的な正解を追ってもそんなものはないし、経済の限界から正解を追うこともできない。完全に正解のない世界に解き放たれてしまうことになる。

大塚:なるほど、わかりやすいですね。結婚については、みんなが共通にしている指標も制約もないし、その指標なり基準を自分でつくるというのも簡単にはできない。

藤原:要するに「正解」ではなく、納得できる答え、「納得解」を探すしか、なかなか相手を選ぶことはできないし、結婚もできないということなんですよ。ところが、日本の教育は「正解主義」でばかり教えるから、多くの人はその「納得解」探しが不得意なんです。結婚のタイミングを逃して、あとから「結婚すればよかった」と後悔している人の多くは、この「正解主義」にこだわりすぎたんじゃないでしょうか。どこかで「納得解」を見つけることが、後悔しないための秘訣だと思います。

大塚:藤原さんのご著書『35歳の教科書』のなかで、「正解ではなく納得解を探せ」というのくだりがあって、「正解ばかり探しているから、結婚もなかなかできないんじゃないか」という内容がありましたよね。私、この本、ずいぶんと付箋やドッグイヤーをつけて読みましたが、いまでも鮮明に焼きついているのはこの正解と納得解の部分なんです。

正解主義ではなく
「修正主義」で生きる!
大塚:最初の問いに戻って、今度は「結婚しなければよかった」という人たちの後悔について考えていきたいのですが、これは、結婚はしたけど、結婚生活がうまくいかずに離婚したいと思っている人とか、実際に離婚した人たちの後悔ですね。この後悔については、どう思いますか?

藤原:離婚届には「性格の不一致」なんて書きますけれど、そもそも夫婦の性格が一致するわけがないと思うんですね(笑)。

大塚:そうそう。問題は、うまくいかないときに、いかに修正をするのかということだと思います。修正する術を知っていたら、結婚を後悔することも少ないはずです。

藤原:相手にも「正解」を求めるから、「この人が正解だ」と勘違いして結婚してしまう。そして、一緒に暮らしてみたらぜんぜん「正解」じゃなかったとか、結婚式の当日から違っていたとか、親戚と会った途端に違っていたとか。0か1かで「正解じゃないから、これはだめだ」という判断を下してしまう人が多いようですね。


大塚寿さん大塚:好きか嫌いかで、中間がないから、対極にいってしまう。好きでなければ嫌い、という二元論では、夫婦生活はもちろん、仕事の人間関係も友人関係でさえ上手くいかなくなってしまいますよね。好きでも嫌いでもないゾーンが一番広いかもしれないのに。

藤原:だから、僕は「修正主義」というのを提唱しているんですよ。「正解主義」ではなくて「修正主義」。自分も歩み寄っていく、相手も変わっていく、その変化と変化を認め合うことでお互いが成長していくことこそ大切だと。夫婦も二元論で判断するんじゃなくて、修正しながら変わっていっていい。いまの若い人たちは、違いを認めて修正していくというのが苦手ですね。

 それは仕事選びや会社選びでも同じだと思いますが、数社のなかから「この仕事や会社は正解だ」と思って入社するわけでしょう。けれど、いざ入ってみたら、これは自分にとって正解じゃない、それですぐ辞めようってなってしまう。仕事に対するイメージを修正するとか、自分の価値観を修正しようとはしないで、正解でなければ不正解だと二元論で判断してしまう。それではもったいない。

大塚:まさにそうですね。『30代を後悔しない50のリスト』でも、修正を前提とした人生設計や、うまくいかなければ「はい、別れます」ということではない、夫婦間の修正方法について書いています。夫婦がお互いの違いを認め合って関係を修正していくためのコツみたいなものです。

 正解主義ではなく「修正主義」というのは、夫婦関係に関わらず、人生すべてにいえることですね。進学や就職から仕事、恋愛、キャリア設計まで、壁にぶつかったときに後悔しないようにするには、早急に正解を出すのではなく、「修正主義」で人生を乗り越えていく柔軟な発想が必要なんですね。(後編に続く)



出典: 
リンク:http://diamond.jp/articles/-/14633?page=3
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