大学のとき (ジャンル未設定) 48518回

2005/10/24 11:17┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:七度 柚希
 夏が近くなると、クラブの合宿の話が持ち上がりました。
いつもは奈須高原にある大学の施設でやっていたのですが、
今年は他の大学から合同で合宿をやろうという申し込みがあったそうです。
しかし、費用は予定していたよりもかなり高額になりそうでした。
彼氏を作る絶好のチャンスだということで、これはお金の問題ではないとか先輩が言いだして、彼氏のいない女の子達も乗り気な様子でした。
すぐに返事をしないと、ほかの女子大に声をかけられてしまうからと、先輩が言うので、
話はその日の内に決まってしまいました。
私はなんとか合宿の費用を作らないといけないと思い、アルバイトを始めることにしました。
 大学の生協でアルバイトニュースを買ってから、ワープロの募集を調べてみました。
たくさん募集があってどこにしていいのかわかりませんでしたが、大学の近くなら便利だと思い、よさそうな所を選びました。
大学の公衆電話で電話してみると、履歴書をもって面接に来て下さいと言われました。
翌日大学の授業が終わってから、指定された場所にいくと、新しいビルの5階でした。
係の人が出てきて履歴書を見ながらすこし世間話をしました。
それから何時から来られますかとか、週何回とかの話をして、では結果は後日電話を差し上げますと言われました。
 翌日電話があって明日から来て下さいと言われました。
私の席だからと、机の所に連れていかれました。
じゃあ今日はこれ読んでくださいとワープロのマニュアルを渡されました。
大学の情報処理演習で習っているのと同じソフトだったのでこれならすぐできると思いました。
しかし、すぐに仕事を始めるよりはワープロのマニュアルを読んでいた方が時間が稼げるからと思いしばらくマニュアルを読むことにしました。
当日はマニュアルを読むだけで終わったので、これでお金がもらえるのだから得をしたと思いました。
翌日からは、手書きの草稿を入力する仕事が始まりました。
分量はそれほど多くなかったので、私はわざとゆっくり入力することにしました。
ばれたら怒られるかと思いましたが、誰も私の仕事ぶりを見ている人などいませんでした。
夕方になって、歓迎会をしますから来て下さいと言われました。
私は、アルバイトなのにわざわざ歓迎会をするなんてと思いましたが、ほかにも入社した人がいるらしくてその人の歓迎会についでに招待されただけのようでした。
私は適当にほかの人の相手をしていればいいと思いましたが、社員の女性の人が男性社員にお酌をして回っていたので、私もこれはお酌をしなければいけないと思いました。
愛想をふりまいてお酌をして回ると、「大学はどこ。」と聞かれました。
女子大だ判ると、「じゃあ今度合コンをしよう。」と男の子が言い出しました。
どうせお酒の席の話だと思って知らん顔していると、他の男の子も声をそろえて私を問いつめて来ました。
私は仕方なく「今度クラブの先輩に頼んでみますね。」と返事をしました。
すると男の子達はもう合コンの予定が決まったと思いこんだのか、うれしそうに笑っていました。
早めに帰ろうとしたのですが、2次会にカラオケに行こうと無理矢理誘われました。
私は、何度も断ったのですが、結局近くのカラオケボックスまで連れ込まれてしまいました。
男の子達は、みんな機嫌よく歌っていて、とても私だけ帰ることはできませんでした。
私は仕方なくこの間学園祭でやったお得意のモーニング娘の曲などを踊りも適当につけて歌いました。
すると男の子達は、一緒になって踊りを始めて、結局大騒ぎになってしまいました。
終電でアパートに帰ると、明日の締め切りのレポートをなんとか書こうとしましたが、
頭が重くなってとても書けませんでした。
しかたなく、朝早く起きてレポートを書こうと思って寝ました。
しかし、朝起きようと思ってもどうしても起きられませんでした。
レポートをどうしようと思いながら授業に出ると、授業中にレポートを書いてる人がいました。
私もそれしかないと思い、授業中にレポートを書くことにしました。
授業の後レポートをやっとのことで出すと一安心しました。

 もうすぐバイトをやめる頃になって、社員旅行に誘われました。
いく予定だった人が退社したため、人数があまってしまったそうでした。
お金は少しだけだしてくれればいいと言われて、行くことにしました。
  観光バスは途中で、休憩のために、茶店のような所に止まりました。
社員の男の人たちは、みんなバスから降りて、自動販売機のコーヒーを飲んだりしていました。
私も、ウーロン茶を飲んで、土産物をみてあるきました。
バスに乗る前にトイレに寄りました。
女子トイレは混んでいて、随分時間がかかりました。
そとに出てみると、もう会社の社員は誰もいませんでした。
バスは私をおいて出発してしまったようでした。
私が慌てていると、車で追いかけましょうと、声をかけてくれる男性がいました。
私は車に乗せてもらって、バスの後を追いました。

 私を乗せた車は、バスのあとを追って走り始めました。
しかし、すぐに大きな通りから山の奥に通じる細い道を上っていきました。
大きな湖に湖畔に、バンガローがたくさん並んでいるのが見えました。
車は、バンガローの近くに止まると、男は私をバンガローの中に連れ込みました。
私はバンガローの窓から外に助けを呼ぼうとしました。
男は私を後ろから抱きかかえて来ました。
欲望の嵐が私の体に襲いかかってきました。
浜辺におしよせる波のように、欲望は繰り返し私の体に押し寄せては退いていきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こしました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
このままずっと続くのなら、私の体はもう屈服するよりないと覚悟を決めました。
男の欲望は私の体を責め続けると、ようやく最後の一撃で私を打ち砕きました。
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