子どもを愛せない女の愛情 (エロくない体験談) 11816回

2013/02/03 21:10┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
中学からの親友から聞いた話。 

彼女の出生時、大量出血などで母親は死亡。 
一度も我が子を抱きしめる事なく逝ったそうだ。 
父親は無口で優しかったが出張の多い人で、彼女は祖母に育てられたらしい。 
昔からものすごく人に気を使い、とても明るい彼女だったが36で遅くなったが結婚し、出産。 
無事に子供は生まれたものの、その頃から彼女は壊れていった。 

「どうしても我が子を愛せない」

らしい。 
ある日心配で見に行くと、泣き叫び汚物臭のする赤子。 
友人はその傍らで、耳を塞いで震えていた。 



私は子はいなかったがとにかく赤ちゃんにミルクを飲ませ、オムツを換えてやり、当時出張中だった友人の旦那にすぐ戻るように電話を入れた。 
急いでも帰りは夜になるというので、それまでいる事に。 
子供のように泣きじゃくる友人は、

「どうやっても可愛いとおもえない」
「泣かれると殺したくなる」

と病的な発言。 
育児ノイローゼだったんだと思う。 
夜には旦那も戻り、育児協力と彼女を診療内科に連れて行く事を約束させ、私はその場を後にした。 
その翌日の仕事帰り、彼女の事が気になって仕方なかった私はすぐに彼女の家に向かった。
胸をしめつけられながら開けた玄関の中に立っていたのは晴れやかな顔をした彼女だった。 

そして腕にはぐっすり眠る赤ちゃんが… 

「昨日はごめんね〜」

とあっけらかんとした彼女にあっけをとられ、私はその場に座り込んでしまった。 
で、落ち着いたところで話を聞いてみて驚いた。 
昨夜泣きつかれて、子は旦那に任せ眠ってしまったらしい。 
そして夜中少し息苦しく目を覚ますと、若い女の人が涙を浮かべ彼女を抱きしめていたそうだ。 
あまりの事に固まっていると 

「これが母親の愛情よ、覚えておきなさい…」 

そして

「抱きしめてあげられなくてごめんね」

と消えてしまったそうだ。 

…それは写真でしかみた事がない、彼女の母の霊だったらしい。 
それから彼女は居間へ行き、改めて我が子を抱きしめてみると今まで感じた事のない愛しさと涙が溢れだしたと言っていた。 

「愛せなかった」のではなく「愛し方をしらなかった」のだと思う。 

それを一度も彼女を抱けなかった母が教えにきたのだと思った。 

今では彼女は立派な親バカ。 
ただひとつ母親の霊は自分より一回り以上若かった事が悔しいと笑っていた。 

出典:ネットでの
リンク:拾い物
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