マッチョ売りの少女 (ジャンル未設定) 11355回

2013/05/03 02:48┃登録者:しもへいちゃん┃作者:名無しの作者
    <町>

    マッチを売る少女とマッチョ。

    少女「マッチはいかがですか〜!」

    少女「マッチいりませんか〜!」

    マッチョ「マッチ、いかがですかぁ」

    少女「アンタ、もっと大きい声出しなさいよ! そんなんじゃ、売れないわよ!」

    少女「まったく図体は大きいのに、声は小さいんだから!」

    少女「ホントにあたしと同い年なのかしら!」

    マッチョ「ゴメン」


 <小屋>

    少女「……ふう、今日もほとんど売れなかったわ」

    少女「あたしのマッチは、そこらのマッチよりよくできてるハズなのになぁ……」

    少女「あ〜……もう! これじゃまた、パンの耳暮らしじゃない!」

    少女「ったく、それもこれもアンタがだらしないからよ!」

    少女「あたしより何倍も大きいんだから、あたしの何倍も売らなきゃダメじゃない!」

    マッチョ「体の大きさは、関係ないだろ」

    少女「あるわよ!」

    少女「アンタぐらいでかけりゃ、いくらでも売る方法あるでしょうに!」

    マッチョ「たとえば?」

    少女「ほら……買わないと殴るぞ、とか……」

    マッチョ「そりゃ脅迫だよ」

  少女「とにかく、このままじゃ生活できなくなるわ!」

    少女「あたしらみたいなみなしごに、世間は世知辛いし……」

    少女「アンタもなにかアイディア出しなさいよ!」

    マッチョ「……っていってもなぁ」

    少女「あ〜まったく……アンタの筋肉でも切って売り飛ばしちゃおうかしら」

    少女「100グラム銀貨一枚、とかで」

    マッチョ「牛肉や豚肉じゃないんだから……」

    少女「──そうだわ! それよ!」

    マッチョ「え?」

    少女「マッチが売れないのなら、マッチョを売ればいいじゃない!」

    マッチョ「ど、どういうことだよ?」

    少女「つまりね──」ゴニョゴニョ…

    少女はマッチョにアイディアを話し始めた。


 翌日──

    <町>

    少女「マッチョはいかがですか〜!」

    少女「マッチョはいりませんか〜!」

    少女「一時間につき銅貨一枚、なんでもやりますよ〜!」

    マッチョ「なんでも、はできないよ。誇大宣伝だよ」

    少女「うるっさいわね! なんでもやるぐらいの気概です、ってことでいいのよ!」

    少女「マッチョはいかがですか〜! なんでもやりまぁ〜す!」

    マッチョ「マッチョはいかがですかぁ」

    少女「ったく、声小さいっての!」ゲシッ

    マッチョ「あだぁっ! スネは卑怯だよ!」



すると──

    町民「え〜と……」

    少女「いらっしゃいませ〜!」

    町民「実は家の物置を整理したいんだけど、重たいものが多くて……」

    町民「彼を二時間ほど、貸してもらえないかな?」

    少女「はい、いいですよ!」

    町民「じゃあ、銅貨二枚ね」チャラッ…

    少女「毎度あり〜!」

    少女「さあ行くのよ、マッチョ! 初仕事、初仕事!」

    マッチョ「う、うん……」



<町民の家>

    町民「いやぁ〜本当に助かったよ!」

    町民「君は力持ちだねえ、おかげで物置が片付けられたよ!」

    マッチョ「いえ、そんな……」

    マッチョ「でも一時間しか経ってないので、あとで銅貨一枚返しにきます」

    町民「いいって、いいって! そんなケチなこといわないよ」

    町民「君は俺の何時間分もの働きをしてくれたんだ、とっておいてくれ」

    マッチョ「はい……ありがとうございます!」



その夜──

    <小屋>

    少女「あれからすぐ、横転した馬車を元に戻す仕事も入って、銅貨三枚!」

    少女「初日から幸先いいわね〜」

    少女「明日からもガンガン稼ぐのよ、マッチョ!」

    少女「あたしも頑張って、マッチ売るからさ!」

    マッチョ「う、うん」

    マッチョ(よぉ〜し、頑張るぞ!)



翌日──

    少女「マッチはいかがですか〜!」

    少女「マッチョはいかがですか〜!」

    マッチョ「力だけなら、自信あります」

    少女「そんな小さい声じゃ、説得力ないっての!」グリッ

    マッチョ「あいたっ! ヒジのビリッとするところはやめてくれよぉ」

    商人「えぇ〜と」

    商人「君たちのことを、知り合いから聞いたんだけど」

    商人「商品倉庫の整理を一時間ほど手伝ってくれないかな?」

    少女「わっかりましたぁ!」

    マッチョ(ノリノリだなぁ……)



その後も、二人は順調に商売を続けた。

    大工「あんちゃん、力持ちなんだって?」

    大工「今日一日、オイラのために一肌脱いでくれねえか?」

    少女「はいは〜い!」

    少女「さあ行くのよ、マッチョ!」

    マッチョ「でもボク大工なんてやったことないし──」

    大工「ハハハ、心配すんなって! 雑用をやってもらうだけだから」



  若者「引っ越ししたいんだけど、専門の業者ってけっこう金かかってさあ!」

    若者「手伝ってもらってもいいかな?」

    少女「もちろん!」

    少女「荷物運びはマッチョにお任せ!」

    マッチョ「よろしくお願いします……」

    若者(こりゃまたすごいデコボココンビだ)



  画家「いやはや……すごい肉体美だ」

    画家「どうだろう、絵のモデルになってくれないか?」

    画家「巨人の絵を描きたいんだが、どうしても筋肉が上手く描けなくて困ってたんだ」

    画家「できれば色々ポージングしてもらいたいし……」

    マッチョ「ボ、ボク、そういうのはちょっと……」

    画家「そうか、残念だ……。モデルになってくれたら、銀貨一枚出すんだが……」

    少女「やります、やらせます!」

    マッチョ「ちょ、ちょっと……」



  町民「やあ」

    マッチョ「あ、どうも……宣伝してもらったみたいで、ありがとうございます」

    町民「いやいや」

    少女「もしかして、またマッチョに依頼かしら?」

    町民「いや、今日はマッチを買おうと思ってね」

    少女「え、ホント!? ありがとうございまぁ〜す!」

    少女「やった、やったぁ!」

    マッチョ「よ、よかったね……」

    少女「うん! これもマッチョのおかげよ!」ギュッ

    マッチョ「ア、アハハ……」



  時にはトラブルに巻き込まれもしたが──

    少女「マッチはいかがですか〜!」

    チンピラ「おう、小娘」ザッ

    チンピラ「ずいぶん景気がいいみてえだが、だれに断って商売してんだ? あ?」

    少女「なによアンタ」

    チンピラ「俺はまぁ、この町の……いわゆる影の支配者だ」

    チンピラ「俺ァ、いずれこの下らねえ世の中をひっくり返すつもりだ」

    チンピラ「てめえの稼ぎも俺様の覇道の礎にしてやる」

    少女「なにいってんの、アンタ」

    チンピラ「…………」ブチッ

    チンピラ「痛い目にあいたくなきゃ、売上よこせっていってんだよ!」
  
  少女「はぁ……」

    少女「支配者とかいっといて、わざわざマッチョがいない時を狙って来るなんて」

    少女「セコイ奴……」

    チンピラ「んだとコラ!?」

    チンピラ「女だからって殴られねえと思ったら──」

    ヒュッ!

    少女が投げたマッチが、チンピラの頬をかすめた。

    少女「あ〜あ、一本無駄にしちゃった」

    少女「目ェ潰されたくなきゃ、帰ってくれる?」

    チンピラ「う、ぐぐ……覚えてやがれ!」ダダッ



 <小屋>

    少女「うわははぁ〜い! 儲かった、儲かった!」

    少女「まさか金貨やお札を持てる日が来るなんて……」

    少女「これも全てあたしのおかげよね〜!」

    マッチョ「うん、そうだね」

    少女「……なに全肯定してんのよ!」

    少女「たしかにあたしのマッチも前より売れるようになったけど」

    少女「ほとんどアンタの稼ぎじゃない!」

    マッチョ「いや、本音だよ」

    マッチョ「ボクじゃこんなアイディアは思いつかなかったしね」

    マッチョ「ありがとう」

    少女「……ふんだ」


 
  そんなある日──

    <町>

    女「あのう……」

    少女「はい!」

    少女「マッチとマッチョ、どちらをご希望ですか?」

    マッチョ(すっかり商売人だなぁ)

    女「えぇと……大きな荷物を運びたいのですが」

    少女「はいは〜い! マッチョ、出番よ!」

    マッチョ「任せといて」


 マッチョと女に連れられるまま、歩いた。

    <公園>

    マッチョ「あ、あのぉ〜……ここ、公園ですけど」キョロキョロ

    マッチョ「荷物はどこですか?」

    女「あのね」

    女「ホントは荷物なんかないの」

    女「私、あなたと二人きりでお話ししたかったの」

    マッチョ「え……?」

    女「そこのベンチでお話ししましょ?」

    マッチョ「は、はい……?」
 
    マッチョ(き、緊張するなぁ……)

    女「私、前からずっとあなたに興味があったの」

    女「あなたってとても強そうなのに、とても優しそうだから……」

    マッチョ「ど、どうも……」

    女「あなたの腕、ちょっと触らせてもらっていい?」スッ…

    マッチョ「え、いや、それは──」

    女「ごめんなさい、ちょっとからかっただけ」ウフッ

    マッチョ「そ、そうですか」

 
  一時間後──

    女「今日は楽しかったわ」

    マッチョ「は、はい……」

    女「あと、今日のことは相方の女の子には、ナイショね」

    マッチョ「え、どうしてですか?」

    女「だって……嫉妬されちゃうかもしれないじゃない」

    マッチョ(嫉妬? なんでだろう?)

    マッチョ(ああそっか、自分が頑張ってマッチ売ってる時に)

    マッチョ(公園でのんきにしゃべってるなんてずるい!)

    マッチョ(──って怒られかねないもんな)

    マッチョ「分かりました。ナイショの方がいいというなら、そうします」


 <小屋>

    少女「今日も儲かった、儲かったぁ〜!」

    少女「アンタだけじゃなく、あたしのマッチも結構売れたのよ!」

    マッチョ「このところ絶好調だね」

    少女「絶好調じゃなく、これがフツーなの!」

    少女「……ところでさ、アンタ、さっきの女の人となんにもなかったでしょうね」

    マッチョ「なんにもって?」

    少女「例えばほら、荷物を運ぶ以上のことを要求されたとか、さ」

    マッチョ「なにもないよ」

    少女「ふうん……ならいいけど」

    マッチョ(正直に話したら、絶対怒られるもんな)


 
  それから数日間──

    <町>

    女「ごめんなさい、また重い荷物があって……」

    マッチョ「はい」

    少女「毎度あり〜!」

    〜

    女「こんにちは、またマッチョ君を貸して欲しいの」

    少女「毎日ありがとうございま〜す!」

    マッチョ「じゃあ行ってくるよ」

    〜

    女「マッチョ君をお願いね、はい銅貨一枚」チャリッ…

    マッチョ「いつもありがとうございます」

    少女「…………」

    マッチョは女に借りられて、一時間を会話で過ごした。


  町民「やあ」

    少女「あ、こんにちは」

    町民「今はマッチョ君はレンタル中かい?」

    少女「うん、最近よく女の人に借りられていくのよ」

    町民「……それってもしかして、髪が長くて、ちょっとおしゃれな感じの?」

    少女「うん」

  町民「俺も住んでいる区域がちがうからよく知らないし」

    町民「あまり他人のことを悪くいいたくはないが──」

    町民「あの女は盛り場のチンピラと、しょっちゅうつるんでいるんだ」

    少女「チンピラ……!」

    町民「盛り場の酒場で」

    町民「まあ、マッチョ君に限って、悪いことしてるってことはないと思うけど」

    少女「…………」


  一方、その頃──

    <公園>

    マッチョ「──弟さんが病気?」

    女「ええ……そうなの」

    女「それで治療費に金貨が5枚必要だっていわれて……」

    女「私、どうしたら……!」

    マッチョ(金貨が5枚……大金だ)

    マッチョ(でも……今のボクたちに出せない金額じゃない……)

    マッチョ「あ、あの」

    マッチョ「もしかしたら……ボク、用意できるかもしれません」

    女「えっ!?」

    マッチョ「とりあえず明日、もう一度来ていただけませんか?」

    女「あ、ありがとうございます……!」



 その夜──

    <小屋>

    マッチョ「あのさ……」

    少女「なぁに? アンタから話しかけてくるなんて、珍しいじゃない」

    マッチョ「金貨を5枚ほど……使いたいんだけど」

    少女「?」

    少女「……ごめん、もう一回いってくれる?」

    マッチョ「金貨が5枚、必要なんだ」

    少女「ハァ!?」

    少女「金貨5枚って……なんに使うのよ、そんな大金!」

    マッチョ「じ、実は──……」

  少女「なによそれ……弟が病気って」

    少女「アンタ絶対騙されてんのよ!」

    マッチョ「な、なんでそんなこというんだよ……」

    少女「だって……いきなり金貨5枚だなんて、絶対おかしいわよ!」

    マッチョ「でも……もし本当だったらと思うと……」

    マッチョ「万が一、本当だったら……ボクは絶対後悔する」

    マッチョ「頼むよ……」

    マッチョ「ボク、もっと働くから! 当分食事減らすから!」

    少女「…………!」

    少女「──んもう、分かったわよ!」

    少女「ったくお人好しなんだから……」

    マッチョ「ありがとう、ありがとう、ありがとう……!」

    少女(いいわ、あの女が悪者で、アンタの目が節穴だって証明できるなら)

    少女(金貨5枚くらいどうってことないわ!)



  翌日──

    <公園>

    マッチョが女に金貨袋を手渡す。

    マッチョ「どうぞ、金貨5枚です」ジャラッ

    女「!」

    女「あ……ありがとう……!」

    マッチョ「これで弟さんを助けてあげて下さい……」

    女「はい……」グスッ

    〜

    少女「さ、後をつけるわよ!」

    マッチョ「え、でも」

    少女「当たり前でしょ!? 金貨5枚も渡してんだから、これぐらい当然よ!」

    少女「体でかいのに、甘すぎんのよアンタ!」

    マッチョ「う〜ん、まぁしょうがないか」



  女は盛り場にある、酒場に入っていった。

    <酒場>

    チンピラ「へっへっへ」

    女「…………」

    チンピラ「ちゃんと金は持ってきたか?」

    女「ここにあるわ」ジャラッ…

    チンピラ「俺のいったとおりだったろ? あのデカイのはチョロイって」

    女「ええ、チョロイもんだったわ」

    チンピラ「へへへ、やっぱり俺様の灰色の脳細胞は冴えてるぜ!」

    チンピラ「小娘じゃなく、デカイのをマトにして正解だった」

    酒場の外では──

    少女(ふん、やっぱりね)

    マッチョ「…………」


  チンピラ「さ、早く金くれよ」

    女「イヤ」

    チンピラ「あ?」

    女「なんか……こんな大金、ろくに相手を疑いもせずに渡す彼を見てたら」

    女「アンタなんかを助けてやるのがバカバカしくなっちゃった」

    女「これ、返してくるわ」

    チンピラ「んだとォ……!?」

    チンピラ「ざけんな、俺の覇道はどうなる!?」

    女「知らないわよ、そんなの」

    チンピラ「金よこせよォ!」バッ

    グイッ!

    女から金貨袋を奪い取るチンピラ。

    女「きゃっ!」

  少女「やめなさいっ!」バッ

    マッチョ「ひどいことはやめろ!」バッ

    チンピラ「!? て、てめえらは──」

    女「あ、あなたたち……!」

    少女「ふん、実力で敵わないから、女の人を使うなんてサイテー!」

    マッチョ「許せない……!」ムキッ

    チンピラ「ぐっ……! つけてやがったのか……!」

    チンピラ「だが、この酒場は俺のテリトリーみたいなもんなんだぜ!」パチンッ

    チンピラが合図すると、十数名の手下が現れた。

    「へっへっへ……」 「やっちゃっていいんすか?」 「多勢に無勢ってね」

    チンピラ「やっちまえぇっ!」

  少女「あたしのマッチ、今日は無料出血大サービスよ!」サッ

    シュパパァッ! グサササッ!

    少女の投げたマッチが手下たちの手足に突き刺さる。

    「うぎゃあっ!」 「いでえっ!」 「ひいいっ!」

    マッチョ「殴るの好きじゃないけど……うわああああっ!」ブンッ

    ドゴォンッ!

    ラリアット一発で、数人が吹っ飛ぶ。

    「ぐえっ!」 「あがぁっ!」 「げぶぁっ!」

    女「す、すっごぉ〜い……」

    チンピラ「く、ぐ、くそ……っ!」

    マッチョ「やりすぎちゃったかな……」

    少女「さあ残るはアンタだけね」

  チンピラ「クソッ……この金は渡さねえぞ! 俺の覇道のために!」ジャラッ

    少女「覇道覇道うっさいわねえ」

    少女「あら、こんなところにいいお酒があるじゃない。度が高そうなのが」

    バシャッ!

    チンピラ「!?」

    チンピラ「ぺっ、ぺっ! なっ……なにしやがる!」

    少女「ねえ、マッチはいかが?」

    チンピラ「あ?」

    少女「今なら金貨5枚で売ってあげるわ」

    チンピラ「なにいってやがる、マッチなんかいらねえよ!」

  少女「あ〜……アンタがマッチ買ってくれないから、なんかマッチすりたくなってきた」

    少女「だれか買ってくれないかな〜……」シュッシュッ

    チンピラ「!?」ギョッ

    チンピラ(今この状態で、火をつけられたら……!)

    チンピラ「はぁ〜……! はぅぅぅ〜っ……!」

    少女「分かった? 今あたしはマッチじゃなく、命を売ってんのよ」

    チンピラ「はうっ……!」

    チンピラ「う、うぐぐ……分かった……金は返す……」

    少女「返すだけじゃないでしょ?」

    チンピラ「わ、悪かったよ」

    少女「マッチ」スッ

    チンピラ「もっ……申し訳ございませんでしたぁっ!!!」ガバッ



 その後──

    女「……ごめんなさいね」

    女「私と弟が……とんだ迷惑かけちゃったわ」

    少女&マッチョ「弟!?」

    女「えぇ、アイツは私の弟よ」

    女「病気っていうのも、本当」

    マッチョ「え、なんていうご病気なんですか……!?」

    女「金欠病」

    少女「……マジメに働かなきゃ今度こそ燃やすっていっといて!」

    女「アハハ、分かったわ」

  女「マッチョ君、また会いましょ。騙したことの埋め合わせをしたいから」ウフン

    女「今度はちゃんと……相手したげる」

    女「体は大きいけど、まだそういう方面は知らないんでしょ?」

    マッチョ「え、あの、あ……!」

    少女「絶対ダメ!」

    女「あら、どうして? マッチョ君はなんでもやってくれるんでしょ?」

    少女「今この時間から、できなくなったのよ!」

  女「あ、あとお詫びといってはなんだけど」

    少女「ふん、生半可なプレゼントじゃ喜ばないわよ」

    女「はい、ケーキ」

    少女「わぁ〜い、ありがとう!」

    マッチョ(あっさり喜んだなぁ)

    マッチョ「ありがとうございます」

    女「ウチ、実家が米屋なのよ」


 <小屋>

    少女「──なによこれ! ケーキはケーキでもライスケーキ、お餅じゃない!」

    少女「あ〜……もう! 今日は戦って疲れたから、ご飯はお餅でいいや」

    少女「マッチで火をつけてと」シュッ

    少女(──にしても、マッチョってもしかしてあの女の人好きだったのかなぁ)

    少女(でなきゃ、金貨5枚も貸そうとかいわないでしょ)

    少女(あ〜……イライラする)

    マッチョ「ただいま」ガチャッ

    マッチョ「あ、この匂い……もしかして焼き餅かい?」

    少女「な、なにいってんのよ、アンタ!」

    少女「なんであたしがアンタにヤキモチ妬かなきゃいけないのよ!」

    マッチョ「なにいってんのさ、餅を焼いてるじゃないか」

    少女「あ……っ」

  マッチョ「……あ!」

    マッチョ「もしかして、あっちのヤキモチ?」

    マッチョ「だったら心配ないよ。ボクが好きなのは君だけだもの」ナデナデ

    少女「…………」カァァ…

    少女「んもう、なんなのよ、アンタは〜〜〜〜〜!」ポカポカッ

    マッチョ「な、なんで殴るのさ?」

    少女「バカバカバカバカバカ!」ポカポカッ



  <町>

    少女「マッチはいかがですか〜!」

    少女「マッチョもいかがですか〜!」

    マッチョ「いかがですかぁ!」

    少女「ふん、アンタ少しは声大きくなったじゃない」

    マッチョ「そうかなぁ?」

    町民「お、やってるね。じゃあマッチ一箱と、マッチョ君を一時間貸してくれ」

    少女&マッチョ「毎度あり〜!」



    今日もマッチョ売りの少女は、町で元気に暮らしている。



    <おわり>





出典:2ch.net
リンク:2ch.net
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