夢を見ている。寝てしまっているようだ。寝ていることを自覚できる瞬間。 俺はこういったことが多い。梢と出会ってからは特にそうだ。この状態の後、目を覚ます狭間。この瞬間に合うことが多い。金縛りに悩まされている方は解るだろう。引きずり込まれるあの感覚。全身が痺れる。 あぁ。またくるな。きてくれ・・・梢・・・。 体が重い。きた。きてくれたんだね。力を振り絞って痺れるまぶたをこじ開ける。 花畑、雲の上、プールサイド、懐かしい教室、ときには墓場。梢とこの時を過ごす場所は性別も年齢も自分で選ぶことは出来ない。現状が継続される保証もない。目を開けた瞬間に決まる。自分が深層で求めていたシチュエーションなのだろうか。梢の意思なのだろうか。毎回様々。 今回は自室。寝た瞬間の風景が展開する。 自分は仰向け。だれかが乗っかっているようだ。自分の上でうごめく影とリンクする重み。梢・・・。 今回はまた俺が女役か・・・。夢の中で快感にもだえる自分を冷静に観察しながら自分の体の柔らかさを再確認して舌で口の中を一回りゆっくり舐め回し体の力を抜く。これが覚悟の儀式。きて。腰をくねらせて梢の与えてくれる快感を求めてしまう。 声を出してみる。可愛らしい声。声に応えるように激しく押し付けられる腰。抜き差しするのではなく。めいいっぱい押し付けた状態から更に奥を求めるように押し付ける。きもちいい。 体が自由になる。金縛りから夢へ移行する瞬間。手も足も自由になる。足を梢の腰に絡めて目を開ける。 目の前には恍惚の千穂の顔。 意表を付かれ小さく声を挙げる俺。目を覚ます。 しかし体が自由にならない。まだ金縛り?目の前にはうっとりとした千穂の顔。がっちりと押さえつけられた両肩。 「○○くん・・・」半分声にならない、ささやくような千穂の呼びかけに、状況が飲み込めないまま「・・ん?」と応えるのが精一杯。 上着のブラウスのボタンを外し、着衣のまま俺にまたがる千穂。夢なのか? 俺の上にまたがり両肩を抑えて、とろんとした目で俺を真っすぐ見る。「すきだよぉ」 どうやら現実のようだ。ガラガラと音を立てて崩れ落ちる理性。意識がギュンと音を立てて現実に引き戻される。 梢の夢でギンギンになったおれの息子の上またがる千穂。「わたしのこと、嫌い?」そういったように聞こえた。かすれて聞こえにくい。半分うわごとのように繰り返す。「わたしのことキライ?」 そんなはずないじゃん。そんなはずないのか?そうなの?もう理性の制御は効かない。自問は時間の無駄。 「ねぇ、私のことキライ?」濡れ切った彼女の入口が、俺のさきっぽに押し付けられる。必死に声を絞り出す。「や、こういうのは、どうなんだろうね」。さらに腰を押し付けながら、でも挿入にはいたらない状態で彼女が問いかける。「きらい?」 好きだ。もうどうでもいい。すきだから入れさせて。 ぐいっと腰を突き上げる。それに反応して逃げる千穂の腰。笑みを浮かべる千穂。 ゆっくりと耳元に口を近づけ、掠れた声でささやく。 「こういうのはだめなんでしょ?」 接触した部分から千穂の体液が伝い落ちて、いつの間にか、尻の下の床をびちゃびちゃにしている。 もういい!いいから入れせて!腰を突き上げる俺。 くいっと同じだけ逃げる千穂。耳元でささやく。「どうしたいの?」 無言で突き上げる俺。逃げる千穂の腰。 「どうしたいの?好きだよ○○」 ぼーっとしてくる。腰を突き上げる。逃げる千穂。尻の下は千穂の愛液と俺の我慢汁でべちょべちょ。 千穂は俺の突き上げをかわしながら前後に腰を振る。亀頭だけが刺激され達せない。千穂は我を忘れた様子で前後に腰を振る。しかし、こちらの突き上げは受け入れない。 「く・・・ふっ」とたかみに向かって行く千穂。ずるい!ずるいよぅ。だめだよ。もったいないよ! 千穂。入れさせて!!声が出ない。 「好きだ!千穂!!」 半分以上声にならない掠れた空気の音だったかもしれない。やっとひねりだした。 千穂は動きをとめ、笑顔を作るとゆっくり腰を下ろした。その瞬間に達したようだ。仰け反る千穂。包まれる感覚。 声にならない声をあげる。俺も限界。中とか外とか考える暇もない。まるでしょんべんをするように放出。止まらない。千穂の尻を引き裂く力を込めて爪を立てる。肉にメルコ無完食。千穂の俺の肩を抑える千穂の手が震え爪が食い込む。ブリっという皮膚を破かれる快感に更に腰を突き上げる。永遠に続くかと思うほどの絶頂。 俺はそのまま気絶するように眠りに落ちた。 出典:お久しぶりです。 リンク: |
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