二つ上の姉が死んだ 交通事故で友達と一緒に車で事故って、心配停止から一度回復したのに、結局その日のうちに死んだ 結構前の話 姉はブサイクな私と違い、端正な顔をしてた。根暗でドンクサクイ私と対照的に、明るくてヤンキー気味だった。 大人の前ではニコニコして、人懐っこくて、甘えん坊。友達も多くて、小学生の頃からマセガキ、彼氏もいたはず。 中学校の頃から男を取っ替えひっかえしては、よく家に連れてきて遊び呆けてた。それでも要領の良い姉だから、そこそこ偏差値の高い私立高校へ入学。でもすぐに中退した。 代わりに私がその高校へ入学して御下がりの制服を着てた。姉はほとんどノー勉で入ったのに、私は家庭教師をつけてギリギリ入学 姉の他に三つ上の兄がいる。 でもあまり接したことがない。というより、兄と姉は仲が良くて、いつも私は蚊帳の外だった。物心ついた頃から兄とはほぼ話していない ちなみに兄の見た目は、なり損ないのヤンキー。でも中身はヲタクで、いつもゲームしてる。公立の高校を卒業して、微妙な大学へ浪人して合格 私と二人きりだと無口、姉や両親の前だと饒舌な兄 姉は、よく私をいじめてた。小さい頃はよく叩かれたり、つねられたり、パシられた。兄は見て見ぬフリ、共働きの両親は全く気づいてなかった 小学生の頃、私の貯金箱から金が無くなるのは当たり前で、髪の毛もよく切られた。「安い花火ごっこ」と言って私の折った折り紙を机の上で燃やしたこともある。 でもそれらは姉が中学へ進学するとパッタリ収まった。だからといって仲良くなる訳もなく、あっちは完全に私の存在を無視しはじめた。昔は両親の前だと仲が良いように振る舞っていたのに、それもしなくなった 全く話さなくなった私達を見て見て、両親がやっと異変に気付き、「仲良くしなさいね?」なんて甘いこと言ってきたけど、姉も私も仲良くするつもりなんてなかったから終始無言。「反抗期だから」という父の言葉で家族会議は終わった。 その少し後に、唯一携帯を買い与えられていた姉が「新しいのに機種変したい」と言ったことで、わたしたち兄弟三人は携帯を持つことになった。でも私は兄と姉の携帯アドレスも番号も登録しなかった。勿論、姉も兄も私の番号なんて聞いてくるはずがない 私は中学生になり、学校生活が楽しかった。新しい友達も増えて、家に帰りたくなかった。どうせ居場所無いし、家に居ても全く言葉を話さない。両親が気を使ってくるが、それが迷惑に思えた 段々と友達の家に泊まる日々が続いた。それはそれは楽しかった。冴えない小学生活より、中学はなんてキラキラしてるのだろう。そんな二年間もあっという間に終わり、やがて私は受験生 友達と地元の高校へ通おうとしたのに、両親が「姉の行った所へいきなさい」と命令してきた。断れなかった。部屋に引きこもって、泣いた 家庭教師をつけて、私はなんとか合格 私が高校へ何とか入学した年、兄も一浪を経て大学へ合格した 合同お祝いパーティーを開いたけど、姉は来なかった。でも、兄にはメールでお祝いしたらしい。勿論私には無い。 一浪が実を結んで浮かれてた兄は、ビールをたくさん飲んだ。途中から私に話しかけてきた。「お前も、合格おめでとう」「がんばろうな」「がんばったなー」とか。 私も「兄君も、おめでとう」「うん、ありがとう。頑張ろう」って言った。こんなに兄と和気藹々と話したのは初めてで、正直嬉しかった。このとき初めて兄に彼女がいることを知った なのに、次の日からはまた元通り。兄はいつものように私を無視する。おはよう、の挨拶もない。あの日はただ酔って話しかけてきただけだった。多分あっちは覚えてないのかもしれない、私との会話ww 私は高校生活をほどほどに楽しんでた バスケ部に入って、中学とは違う青春があった。彼氏も作ってみたけど、すぐに別れたり。でもそんなこと、気にならなかった。毎日が楽しかったから。 で、その日、部活を終えて寄り道していつものように帰ると家に誰もいなかった 両親は共働きだけど、いつもなら帰ってきてる時間。妙な気がした。直感ってやつかなww なんとなく母に電話をかけたら、リビングから着信音がする。どうやら携帯を忘れているみたいだ。父に掛けなおすと、電源が入ってない 少し気になったけど、部活で疲れてとても眠かったので風呂にも入らずにベッドで寝た 夜、母が帰ってきて、肩を叩かれ起こされた。 「起きて、起きて、聞いて、聞いて、姉ちゃんが、姉ちゃんが」って。母は泣いてた 私はなんとなく「死んだの?」聞いた、母が更に泣いた そのとき私は初めて姉が死んだことを知った、びっくりした ジャージのままタクシーで病院へ向かうとき、気持ちがフワフワ?ソワソワ?して気持ち悪かった でも、私はやけに冷静だったと思う。母が泣いてたから、しっかりしなきゃと思ったのかもしれない で、病院へ着くと父と兄が泣いてた。それを見て私は衝撃だった、父が泣いてる所を初めて見たから。見知らぬ男の人が、恐らく葬式の案内とかの冊子を持って立ってた。 その人が家族を慰めたり話を進めてる間、涙が出ない私は病院内を歩きまわったりしてた。頭の中は、「お腹へったなー」とかそんなことを考えてたと思う しかし時間も遅かったので、無常にも眠気が襲い、私は母と家へ帰ることにした こういうとき父と兄が大活躍で、私は間抜けに、男の人ってすごいなぁなんて思った 本当に本当に正直な気持ちを言います わたし、姉が死んで少し嬉しかった。泣きじゃくる家族には同情したけど、無免で事故った姉には同情できなかったし、ザマミロとさえ思った。 姉と一緒に事故った友人は生きてて、まさかの軽傷だったらしい。ちなみに運転してたのはこの友人である 姉の火葬は想像以上にコヂンマリと終わり、骨はおじいちゃんと同じ墓に眠らせた(今はまた移してあるけど)。友達多いのに、来ないもんだなーとか思った 葬儀では、母だけが泣いていた。父と兄は忙しそうで、また密かに尊敬した 涙もでない私は、なーんにもやらなかった ただ座ってるだけ 一連が落ち着くと、私たち家族に弁護士がついた その弁護士はしょっちゅう家に来る。家に他人が住み着くのはどうも慣れない。それにどうやら弁護士がいると、家が辛気くさくなるようだった 両親は落ち込んでるし、兄は大学へ行かなくなった でも私は、朝から高校へ出掛ける。姉の事を担任には説明したけど、友達には一切話さなかった。そもそも姉と兄の話すらしたことがない いつの間にか弁護士も来なくなったのは、半年も経ったころ。母は仕事を辞めた 薄情者だろうけど、私に悲しみなんてない。あんなにムカつく姉が死んで、むしろ清々した でも、毎日しっかり線香はあげてた。姉の彼氏や友達も、線香をあげに家へ来た。その度に母は落ち込んでるみたいだったけど、父は喜んでた 人間とは切り替えが早いもので、月日が経つにつれて、家族は立ち直りつつあった。兄は大学へ行きだしたし、母も以前より明るくなった 私は行きたい大学を決めて、バイトを辞めて本格的に勉強に励みだした 高校三年の夏始め、進路相談という名目で三者面談が行われた 予め担任には志望校を伝えていて、がんばれ!きっと受かるよ、と応援してくれてた なのに母は、「大学へ行かせるつもりはありません」と言い放った。 家へ帰る途中、私は怒鳴った。なぜ大学へ行かせてくれないの?って。 すると母は「姉ちゃんが死んだばかりのに、アンタは大学へ行くの?」と言った 家へ帰り、部屋に閉じこもって泣いた。姉が死んでから初めて泣いた。悔しくて悔しくて堪らなかった 何で姉が関係あるの?私の夢を応援してくれるんじゃなかったの?理不尽な母の言いように、泣くしかなかった 父が帰ってきてから、私は部屋を出て父に泣きついた。学校で起きた事を話してるうちにまた涙が出て、途中からヒステリックになってしまった 「行きたい大学があるのに!夢があるのに!なんなの?!ねえ!なに?!」みたいに泣き叫んで、足をバタバタさせた。滑稽だったと思うw やっぱり父は冷静で、私を抱き締めてなだめた 「母さんと話そう」というので、父の手を掴んで泣きっ面のまま母の部屋へ歩いた 私はこのとき、(今までこうやって親に甘えたことあったかな?本当はこうやって甘えてみたかったのかもしれない)って考えたら、また涙が滲んできて更にヒックヒックした 母と父と私は床に座った。父が「大学へ行かせてやろう、な?」と言うと、母がなぜか泣き出した 私は苛ついて「何で泣くの!」と怒鳴った すると母は言う、「姉ちゃんに会いたい」と 意味がわからなかった。なんでいきなり姉が出てくるのか、全く意味が分からない 私は沢山母を貶した。死ねとか言ったかもしれない。ついでに姉も貶した。 お母さんが思ってるほど姉はイイコじゃない、ビ●チだし、私をいじめてた、高校も登校したフリして遊んでたよ !そんな事を沢山言った。両親泣いた、私も泣いてた 結局私は大学受験を辞めた 悔しくて、姉を恨んだ。それ以来両親を避け、投げやりになって部活も辞めた。兄は彼女と同棲を始めて家を出た 夏休みが始まり、高校を中退してしまおうかと思った。でも、姉と同類になりたくなかったので耐えることにした 友達に進路を聞かれると、「私は浪人して国立を目指すつもり」と嘘をついた でも結局夏休み以降は高校へ通わず、卒業式もでなかった 恐らく、私の噂が色々と回ってたみたいだ。姉の事もバレてたみたい。友達からも一切連絡が来なかった。どうでもよかった、ずーっと引きこもりながらテニプリにハマりまくった、我ながらきもいw 卒業証書は後日取りに行った 家では両親が「卒業おめでとう」と言ってきたが無視して、姉の形見でもある制服を脱いで、貰ったばかりの卒業証書と一緒に渡した で、部屋に戻って、またひきこもり そのあと少ししてから私は家を出て、男の先輩の家へ住み着いた そのまましばらく付き合ったけど、結局別れたw振られたw 両親とは疎遠になろうとしたけど、メールを沢山送ってくるので結局憎めず、和解した でも私は母を許さないんだろうなと思う 薄情者なのか、性格が歪みすぎてるのか… で、それから契約社員やりながら地味に生きてる 久々に姉に線香をあげにもいったし、兄の結婚式にも出席した 高校の友達とは繋がりが無くなったけど、中学の同級生は仲良くしてくれてる 姉はこんな私を見てどう思ってるのかな… オチないけど、おわりですんw 書きたくなったので書いてみました、所々はしょってるから読みにくいだろうけど 見てくれた人ありがとうw 50:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:27:31.09 ID:XAU7lXgV0 >>45 何年前の話なの? 52:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:31:30.58 ID:O2tIT5WQ0 >>50 逆算してくれればわかるはず テニミュが熱かった時代 56:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:46:29.10 ID:4DZJX9rXO >>52 1には素直さも可愛さもたくさんあるんだよ それを少しずつ出せたらいいね 57:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 03:06:31.95 ID:dnk5URif0 >>52 中学時代とか楽しそうだったようで何より。 人生で大事なことを親ではなく自分で見つけて欲しい。 大変だけど放送大学通ってみれば? 59:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 04:45:53.31 ID:W227bSuv0 >>52 可哀想と言うか、姉のせいで人生ボロボロだなぁ。今から大学行ってこい。 受験反対理由が姉だと、オレの場合は位牌と仏壇破壊して、コレがあるからそう思うと断罪するな 46:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:25:28.37 ID:BNFiIrOI0 今いくつなの? 49:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:26:57.12 ID:O2tIT5WQ0 >>46 26になってしまった 契約社員の先は暗いw 51:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:30:32.67 ID:BNFiIrOI0 >>49 まさかの同い年かよww 俺は親に特別酷いことされた記憶はないけど、それでも自分が薄情で親不孝だと思ってる。たぶん子供ができたら感謝するんだろうな。その前に親が死んだらひどく後悔すると思ってるけどw 48:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:26:13.98 ID:4DZJX9rXO 見させてもらった こっちもありがとう 52:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:31:30.58 ID:O2tIT5WQ0 >>48 こんなアホな人間もいるのよ、って感じで励みにしてもらいたいw 私がもっと素直で可愛いげがあったら人生違うんだろうな 53:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:33:31.30 ID:xLHTCsBU0 うちも年子で3人、離れて末っ子の姉妹だけど 本当に年子は仲がいいよ。まあみんな仲がいいんだけど、やっぱりあぶれちゃってるな。 今度みんなで一緒に実家に帰ることにするよ。 54:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 02:38:48.46 ID:uok+Xgy10 簡単に考えれば、生きてることに感謝だよね。 結果論になってしまうけれど、与えられた愛情が少なかっただけで。 あなたは恵まれてる。 親には逆らうということが難しい問題なのは分かるけど。 時には自分の意思を貫く我が儘な行動も必要なんじゃないかな。 55: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/12/04(水) 02:42:13.98 ID:v1k4MS/40 糞親は捨てろ。そんで何か趣味を見付けろ。 喪女は趣味絡みで結婚に至るケースが殆どだそうだぞ。 26ならまだまだ若い。 58:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 03:16:47.96 ID:b+y81ZWw0 追いついたよ ここで吐き出して少しでも気持ちが楽になったのならいいな 折れも似た境遇だし、もちろん全部には遠く及ばないまでも、1の気持ちも少しはわかる 大変だったな 少しゆっくりする時間を作れたらいいね 焦らずな 60:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 05:35:43.46 ID:HlmMjZZn0 自虐すんな 辛かったら吐き出せ お前の人生お前が大事にしなくてどうする 61:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 07:58:57.72 ID:xcQPPdKB0 今読んだ。 自殺した知人の親と被る。 妹は愛してるのに、 私の知人の事を毛嫌いして、 心の病気で目を離すと 危険な状態だった知人と、 一緒に住むの拒絶した。 直接な原因ではないけど、 親に拒絶されたことは、 自殺に関係したと思う。 1は和解できたそうでなによりだな。 62:名も無き被検体774号+:2013/12/04(水) 11:25:11.94 ID:zALvhBX00 >両親とは疎遠になろうとしたけど、メールを沢山送ってくるので結局憎めず、和解した >久々に姉に線香をあげにもいったし、 すげー…なんて心が広いんだ。 歪んでるなんてとんでもない。 出典:姉が死んだ話 リンク:http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1386089029/ |
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