新婚初夜。 ベッドで妻が夫に聞いた。 「ねえあなた、わたしのこと愛してる?」 夫はほほ笑みながら答えた。 「もちろん愛してるさ」 やがて二人のあいだには娘が一人生まれた。 その娘の七歳の誕生日。 娘が父親に聞いた。 「ねえパパ、あたしのことアイシテル?」 父親はほほ笑みながら答えた。 「もちろんアイシテルよ」 「ママのこともアイシテルんでしょ?」 娘はさらに聞いた。 「ああ、もちろんママのことも愛してる」 「あたしとママなら、どっちをいっぱいアイシ テルの?」 「難しいね」 父親は少し考えてから、やはりほほ笑んで答え た。 「たぶん、ママの場合とは意味が違っているん だよ」 「よくわかんない」 「まだわからなくていいのさ。さあ、ママに ケーキお供えしてこよう」 十年後。 取り調べ室で、まだ若い刑事が男にこう聞い た。 「――で、結局なぜあんなことをしたんだ?」 男はしばらくうつむいたまま押し黙った後、 ゆっくりとほほ笑みながら答えた。 「……意味が違っていたんです。 前と同じように。それだけです」 一年後。 男の娘とごく短いあいだだけ交際していた少年 が、 新しい恋人の少女からふいにこう聞かれた。 「ねえ、あたしのこと愛してる?」 少年は青ざめた顔のまま、何ひとつ言葉を返さ なかった。 出典:うーん リンク:わかんない |
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