盲学校に匿名の卒業祝い (学校での体験談) 19266回

2014/02/01 15:36┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
<オルゴール>山梨の盲学校に 匿名女性から卒業生に半世紀

毎日新聞 - 2014年02月01日 14:48

写真自身の卒業式で贈られたオルゴールを手にする羽田豊教諭=甲府市下飯田2の山梨県立盲学校で、屋代尚則撮影
自身の卒業式で贈られたオルゴールを手にする羽田豊教諭=甲府市下飯田2の山梨県立盲学校で、屋代尚則撮影 

 甲府市の山梨県立盲学校に毎春、匿名の女性から卒業生の数だけオルゴールが届けられる。1965年から始まった「音の卒業祝い」。今年届けば50年目になる。「オルゴールを聞くたび、見守ってくれる人の存在を感じる。感謝を伝えたい」。卒業生らはその音色に耳を傾け、見知らぬ人への思いをはせる。【屋代尚則】


 64年1月の「事件」が物語の始まりだった。高等部生徒だった川口敏雄さん(当時19歳、故人)が、甲府駅前の公衆電話に大切にしていたクラリネットを置き忘れ、紛失した。新聞で報じられ、10日後に「S」と名乗る女性から同校に新品のクラリネットが届いた。「心の中にはいつも光を」との手紙が添えられていたという。そして翌年から毎年、オルゴールが届くようになった。


 同校理療科の羽田豊教諭(41)=甲府市=もオルゴールを受け取った一人だ。生まれつき左目が見えず、27歳の時には右目も網膜剥離を発症。勤めていた建設会社で働き続けることは難しく、しんきゅう師を目指して同校に入り、2006年に卒業した。


 その時に受け取ったオルゴールを折に触れて開いてきた。パッヘルベルのカノンが流れる。中に添えられていた「あなたの上に神様のお守りを祈ります」という点字のメッセージを指で読み返した。


 「家族、学校、地域、そして見知らぬ誰か……。自分が多くの人に見守られていると気付いた」と羽田教諭。教員を志し、東京のしんきゅう学校で猛勉強し、08年に同校に赴任した。「自分も人を支える一人になりたい、そう思いました」


 毎年2月上旬、同校に女性の声で「卒業生は何人ですか」と尋ねる電話がある。3月の卒業式の当日、女性から依頼されたと思われる人がオルゴールを届けに来る。昨春は6人分。同校は「名乗り出ない思いを尊重したい」として氏名などは聞かず受け取っている。半世紀で600個以上が届き、卒業生はオルゴールと共に巣立った。


 05年の女性からの手紙には「80年余りの人生」と書かれていた。今は80〜90代ということになる。羽田教諭は「女性に感謝の気持ちを伝えたい。周囲の支えがあり、今の自分があるのだと教え子にも伝えていきたい」と話している。


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