裕也とユリカは最寄り駅の近くのカフェでまったり休日の午後を楽しんでいた。 俺はマリエと一緒に部屋を出たあと、一人で二人が待つカフェへと向かった。あくまで二人が一緒に居たことはユリカには内緒、もちろん裕也はそのこと知っている。打ち合わせするまでもなく二人の意志は通通だ。 「なになにー、日曜日にデートしちゃうくらいいつの間に仲良くなったの?」 俺は努めて脳天気にまったりとカフェデートを楽しむ二人に声をかけた。 金曜日のダーツバーで一際目をひいたユリカは昼間の明るいところで見ると一層キレイで、スラっと身長の高いモデル系のスタイルにどこかクールな目鼻立ちのしっかりした顔、にも関わらずとびきり明るい笑顔を持っていた。 「隆さんお久しぶりです、って言っても金曜日ぶりですけどwあの後裕也にすっかりご馳走になっちゃって」 すでに呼びすてかよ、と裕也の手腕にはいつも舌を巻くほかない。そしてどちらかと言うとご馳走になったのは裕也の方だろう。 「金曜ごめんねー、マリエちゃんと買い物いったまま話し込んじゃってさ、店戻るの遅くなっちゃた」 「いやいや、お前らが遅くなってくれたおかげでユリカとすっかり仲良くなれたよ、ね?」 すでにカップル気取りな裕也のセリフに心のなかで苦笑いを浮かべる。 俺の性的な嗜好から真っ先に豊満系のマリエに食指を伸ばしたけど、3日連続でやりまくり性欲の減退した今見るとユリカにしといたほうが良かったかなぁなどと少しばかりの後悔も生まれる。 「今マリエとメールしてたんですけど、買い物でこっち出てたみたいで、◯○駅で待ち合わせしよーって話なんですけどいいですか?」 マリエはユリカと連絡をとってどうやら上手く落ち合う段取りを付けたようだ。 「オッケーだよ、4人でどこ行こっか?」 「◯○駅ならお前んちすぐじゃん、ユリカ、よかったら隆の家どう?俺んちほどじゃないけどいいとこだよ」 何の気なしにユリカがすでに裕也の家を知っていることを俺の前でカミング・アウトする。もちろん俺は聞かされているが、表向き他に彼氏がいるユリカもその会話に顔色一つ変えない。 「隆さん、お邪魔しちゃっていいんですか?」 「うん、もちろんだよー、なんならお酒もいっぱいあるしまだこんな時間だけど飲んじゃおっかw」 「いいね−、モエ開けよ−ぜーw」 出典: リンク: |
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