見えない常連さん (恐怖の体験談) 11142回

2014/09/04 21:12┃登録者:痛(。・_・。)風◆pvNbTqv.┃作者:名無しの作者
昔、俺がまだ神戸で雇われのバーテンダーだった頃の話。 

その店は10階建てのビルの地下にあった。 
で、地下にはうちの店しかないんだけど、階段の途中にセンサーが付いてて 
人が階段を通るとカウンターの中のフラッシュが光ってお客さんが来たのが 
わかる仕組みになっていた。 

でもたまに、フラッシュが光っても誰も入ってこない、外を見ても誰も居ないって 
事があって、俺は寂しがりやの幽霊でも来たのかなって半分冗談みたいに 
ウイスキーをワンショットカウンターの隅の席に置いて「ごゆっくり どうぞ?」と言っていたんだ。 

それからはそれがおまじないというか、げんかつぎみたいになって 
そうゆうことがあると、いつもそれをしてた。そのうちお客さんも 
「おっ今日も来てるねー」みたいな感じになって 
(そうゆう日に限って店は凄く忙しくなった) 
姿は見えないけど、その頃は店の常連さんみたいに思っていた。 

ある冬の朝方、またフラッシュが光ったんで、こんな遅くにお客さんかぁと思って 
外を見ても誰も居ない。なんかそのまま朝の空気が心地よいので 
階段の上まで昇って一服してたら、突然の大地震。そう阪神大震災です。 
うちのビルは地下と一階部分がぺっちゃんこ。あのまま中に居たら確実に死んでました。 

あとから考えるといつもただで飲ましてあげている、あの見えない常連さんが助けて 
くれたのかなぁと思います。 

今も違う場所で自分でお店をやってますが、その店のスイングドアが風も無いのに 
ギギィーって揺れたりすると、今でもウイスキーをワンショットカウンターの隅に置いてます。 
そして心の中で「いらっしゃい。あの時はありがとうございました。」と思うようにしています。


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