変なのに憑かれた (恐怖の体験談) 20778回

2015/01/20 08:07┃登録者:えっちな名無しさん◆bqERU0nU┃作者:名無しの作者
深夜、新興分譲住宅の一室で智子は飛び起きた。半分反射的に時計を見る。『2:40AM』…また悪夢を見た。胸のドキドキが収まらない。パジャマ代わりのTシャツの中を変な汗が伝うのを感じる。
三浦智子16歳。地元の私立女子高通う普通の女子高生。…先月まで中学生だったけど―。
最近毎日この調子。3時ちょっと前に悪夢で目が覚める。あいつが来てから…。

智子は高校の心霊研究会に所属している。中学では吹奏楽とテニス部を掛け持ちして活躍していた智子。智子の中学時代をよく知る先輩から誘われての体験入部でどちらもすぐにあきらめた。中学とはレベルが違うのだ。
こういうあきらめは良いほう。物心ついたころから剣道・ピアノと親の欲目を押し付けられた智子は努力にも限界があることをよく知ってる。
だけど、とにかく先輩たちがしつこくて、帰宅部を選択する余地はなかった。なので一番暇そうな部活を探したわけだ。そこに渡りに船で中学からの親友、高橋由佳に誘われたのが心霊研究会。レギュラー争いとかそういうのはもう御免だった。文化部ならそれもないだろう。なにより、昔からいわゆる「見える」体質だったので興味があった。本当に軽い気持ち。
ところがこれが間違いで、結構ガチで度々智子の顔をひきつらせた。海外の論文を翻訳する部門、心霊スポットに突撃する部門、一般生徒の心霊関係の相談に乗ったり、心霊写真の解析を行ったり。ときには交霊術を行ったり。

そんななか、智子はこいつと出会ってしまった。むくっと上半身を起し、そいつが居るであろう場所を見る。
暗い部屋がテレビの明かりで照らされている。智子のベットの足元に腰掛けている毛むくじゃらの物体。本当に髪の毛で全体を覆ったようなおぞましい姿。
「やっぱまだいるか」声に出してみるけどそいつは無反応。暗闇の中で点けっぱなしのテレビ画面を凝視している。

部屋にこんなのが居たら、家族も黙っていないはずなんだけど、どうやらこいつはあっち側の存在らしく、今のところ私以外には見えていないみたいだ。私は勝手にモコと名付けている。名前がないと怒りをぶつけるにしても呼びようがないので。もちろんもろ見た目からとった。5秒で思いついた名前。

「おい」と寝ころんだまま足を延ばし蹴っ飛ばしてみるが、足は空を切る。そう、こいつはこの世界のは存在しない。
「おい!」っと四つん這いになり顔を近づける。そこにあるのに存在感がない。毛むくじゃらの顔はまだテレビの方向を見つめている―目があるであろう場所は毛で隠れてよく見えないが。
その姿に最初は嫌悪を覚えていたが2週間ほどで「慣れ」た。とにかく触れないし、こっちが声をかけても無反応だし、何かされるわけではないし―夢の中以外では。

ただ、テレビを消したときだけ、こっちを「がっ」っと恐ろしい勢いで睨む。(目があるであろう場所も毛むくじゃらなのでわからないが多分睨んでる)。なので智子の部屋はテレビがつけっぱなし。最初は眠れなかったが、これもすぐ「慣れ」た。

姿勢を戻し「ふぅ」とため息をつく。

…まださっきの夢のドキドキが覚めない。
夢の内容は様々。とにかく追いかけられる。追いつめられて―痛いことや…いろいろ恥ずかしいことをされてしまう。相手はいつもあいつ。

今日は暗闇を走っている自分。いつもこの夢を見るときは「自分が夢の中にいる」ことを最初から知っている。
でも追いかけてくるものが「ものすごく怖いもの」なので必死に逃げる。追いかけてくる「ふごっふごっ!」という、明らかに人外の息が間近に迫ってくる。
もう手も届きそうな距離。そう思うと肩に手がかかり引き倒される。強かに地面に全身を打ち付けられるけど夢の中なので痛くはない。わかってる。

強引に向きを変えられる。目が合う。モコだ。いつもはゾロゾロと生えているだけの全身の毛を自在に操り、私の胸を腰を太ももを這わせ回りながらゆっくりと締めあげていく。。
転んでも痛くなかったのに、その感覚だけは敏感に感じる。その毛の束が太ももの外周に螺旋を描きながら這い上がり、秘部の比較的薄い毛をさらさらと撫でる。
そのくすぐったさに腰を浮かせ、唇をかみしめて我慢する。しかし、そんな抵抗も1分も続かず「ぅんっ」と声を出してしまう。

それを合図にするように次第に撫でている毛の力が強くなる。毎回のパターン。愛液で潤滑され割れ目に割り込み、まだ自分でしか触ったことのない陰核に触れる。「はひっ」っと息を吐き腰が跳ね上がる。別の毛の束が脇の下を、胸をさらさらと撫で上げる。快感を拒絶するために食いしばった歯の隙間から「きひっ、くはっ」っと苦しげな息を漏らす。その、今まで出したことのない声に益々興奮が高まる。

と、そこで目が覚めたわけ。夢を思い返すとまた胸がドキドキしてきた。そんなことにも無関心なこいつに無性に腹が立って、手に取った枕を投げつける。枕はモコをすり抜けて向こう側のクローゼットのドアにぶつかって落ちる。

モコはテレビを見続けている。消してやろうか、ともおもったけど、本当にその時の顔、というか雰囲気が怖いので消せない。

上半身をもう一回バサッとベットに横たえると、ドキドキを収めようと精神をモコへの怒りにむける。
「毛むくじゃらのくせに」「なんだって、私のところに」「スケベ」「エッチ」

左脇の下と胸の下の間に添えた手の指を無意識にいやらしく動かしている。伝わる柔らかい快感に腰をひねる。自分の甘い吐息に気付きハッとなって手を止める。
「私、何やって…」

拒絶の感情と裏腹にゆっくりと手のひらを同年齢では小さめだけど自分でも形はいいと思う胸の頂に滑らす。いままで感じたことがないくらい硬く尖った乳首に触れる。
「ん」と声が出る。再びはっとなって手を止める。暫しのためらいの後、今度はあまり強く刺激しないように胸を揉み上げてみる。乳首をこすった刺激とはまた違う、鈍い、幅の広い快感が全身を包む。はぁはぁと荒くなった息を整えながらモコを見てみる。相変わらずテレビを凝視している。

胸を捏ね上げる手をだんだんお腹まわりまで撫でまわすように動かす。脇の下とおへそのあたり、腰、お尻、腿とてを滑らせ、全身をこねるように。快感に腰をくねらせる。

腿から足の付け根にゆっくり右手を這わせる。あそこの毛が指に触れる。ぴくっと体が反応する。優しく毛を撫でるとくすぐったいような気持ちいいような。
その中心の割れ目はしっとりと湿っている。それに沿ってお尻まで指を這わせると濡れは川の下流のように幅が広くなり、シーツをびっしょりと濡らしていた。

ぬるぬるのお尻にゆっくりと薬指をうずめ、太ももを苦しげにこすり合わせる。ゆっくりとクレバスの底を指でなぞりながら、手を前に引く。途中大事な穴を通り過ぎて陰核に触れる。強い刺激にまだ慣れていない体が跳ねる。
「こんなこと…ダメ…」
再び手を止める。いままでもこういうことはあったけど、恥ずかしいことだと思って我慢していた。なんか悪いことをしている気分が上回ってしまって萎えてしまう。

でも今日は違った。罪悪感を快感ともっと進みたい欲求が上回る。
「あたし。へん…」
もう一度中心に触れてみる。さっきより大きく体が跳ね、そのスイッチに触れるたびにびくんびくんと体を震わせ、我慢していた声が次第に大きくなってしまう。粘度の低いサラサラの愛液が分泌される。

自身、こういう話は友達ともしていたのでもちろん頭ではわかってたけど、いままでこういうことはしたことがなかった。だけどこう連続で夢に魅せられたのではたまらない。全身が快感に包まれる。腰を突き上げてクリのみを刺激する。空いた左手は右胸左胸と乱暴に揉みしだいてていたけど、快感が高まると声を出さないように人差し指と中指を口でくわえた。

みんななかなかイケないって言ってたけど、私はたぶんイケそう。血が頭に集まってきたみたいな感じ。頭がぼわっとする。ふとももはキューっと閉じ、挟まれた手で自由になるのは指先だけ。その指先を必死に動かして、クリを刺激する。腰を突き上げブリッジしているみたいになる。

ふとモコを思い出して足元を見てギョッとする。こっちを見ている。いままで何してもテレビから目を反らさなかったのに。
目があった気がした。その瞬間、快感が背中から駆け上がり頭で爆発する。

「−−−!!」

暫くピーンと全身を硬直させた後、びくんびくんと体が跳ねる。声が出ないように口に入れた左手の指を血が出そうなくらい噛みしめる。今まで出したことのないような鼻にかかった自分の声が漏れる。その声のエッチさに自分でもびっくりする。「私、こんなにエッチな声出すんだ」
快感のピークが通り過ぎると、全身の力が抜けてドサッとベットに崩れ落ちた。同時にモコが立ち上がり、おぉおおんと大きい声を上げた。

今まで見たことのないモコの姿に驚愕する智子。青白く発光するモコの体。スーッと光が収まると元の場所に腰を下ろしテレビを凝視し続けた。その姿は、さっきまでよりちょっと満足そうな、なんだかちょっと実態感が湧いたような、妙な感覚だった。

あまりのモコの大きな声に、家族が来るかと思ったんだけど、どうもやっぱり聞こえていないみたい。

出典:変なのに憑かれた
リンク:http://desiremax.blog.fc2.com/blog-entry-27.html
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