新・竹取物語 (オリジナルフィクション) 2351回

2015/09/25 19:56┃登録者:あでゅー◆UokxQKgo┃作者:あでゅー
1999-6『新・竹取物語』byあでゅー


 昔々、竹取地方のある村に竹取の翁が住んでおりました。これは
、本当の竹取物語・・・。


 竹取の翁が竹を切っていますと、目の前に肌衣をまとった若い女
性が現れた。

・・・何という可憐さ・・・

 竹取の翁は、見とれて呆然と立ち尽くした。

「その方。この竹林に何故入って参った。わらわの安息の地を汚す
もの。その方は、悪しき人か?」

 甘い声と香りに平静さを失いつつも翁。

「我は、この竹林の正当な持ち主。そして、この竹は我が書物を束
ねる物。また、悪しき人かと尋ねられれば、我人である故、決して
善い者とは言い難いことよ」

 娘の眼を一点見つめながら答えた。

「では、どうすればその方は、この竹林をそっとして置いてくれの
か?そちの願い事を叶える故。何でも申してみるが良い」

 何という幸運。此処ぞとばかりに翁は言い放った。

「さすれば、我に世に出ても恥ずかしくない文才。そして、美しい
その方が欲しい。この二つを満たさば、我この竹林より永遠に立ち
去ろう」

 その夜、翁の蔵に数多の書物が積まれた。そして、あの可憐な女
が寝所に現われた。

 その日から、翁は書物を読み貧り、毎夜々々女の身体を貪った。



 しかし、翁の幸せは長く続きませんでした。二人が出会って3年
目の夏の夜。娘は大勢の守護者達に迎えられ、翁の元を去っていく
のでした。

 何を隠そう、その娘とは源満仲の娘「香耶」なのでした・・・。そ
の時、竹取の翁 源順(したごう)は、あの娘が自分の姪である事、
そして、源氏の正当な継承者である事を知り、保身の為に、竹取物
語を書くのでした。



 その後、竹取の翁は、その物語と数多の歌によって世に認められ
ました。そして、一人の妻をめとる事無く、ひっそりとこの世を去
ったのです。

 翁73才。一人の女を愛し続けた男の寂しい最後でした・・・。

出典:オリジナル
リンク:オリジナル
  投票  (・∀・):11  (・A・):13  →コメントページ
読み終わったら評価を投票してください。押してもらえるだけで更新意欲がわくです。
コメント書かなくても投票だけでもできます。
作者の創作意欲を削ぐような発言は絶対に止めてください。
既出や重複の登録を見つけたら掲示板までお知らせください。
イイ→ イクナイ→ タグ付→
ココ
コメントがあれば下に記入してから押してください(30秒規制)
名前: トリップ:
コメント:

  トラックバック(関連HP)  トラックバックURL: http://moemoe.mydns.jp/tb.php/41995/
トラックバックURLは1日だけ有効です。日付が変わるとトラックバックURLが変わるので注意してください。
まだトラックバックはありません。
トラックバック機能復活しました。

  Google(リンクHP)  このページのURLを検索しています
検索結果が見つかりませんでした

TOP
アクセス解析 管理用