マグマ大使の妻・モルの目覚め (アニメキャラの体験談) 15029回

2006/04/13 11:44┃登録者:モグモグ◆CziJXLYk┃作者:名無しの作者
http://gingetu.h.fc2.com/contents3r.htm


 ゴアの計略にひっかかり、おびきだされてつかまってしまったモル。
ここはどうやら、ゴアの円盤か秘密基地の中のようだ。
 モルは仰向けにされ、台に両手両足をX字に縛り付けられていた。手足を引っ込めなければ
ロケットに変身することはできない。ロケットに変身していない時のモルの身体は、人間の女性と同じだ。どんなにもがいても、力を入れても、モル自身の力ではどうすることもできない。逃れるすべはなかった。
 気がつくと、ゴアが横に立ってモルを見下ろしていた。
「さて、お前をどうしてやろうかな。人質としてマグマ大使の奴を呼び出してやるか。
お前を壊すといえば、マグマの奴も抵抗できまい」
 モルは自分の失敗を悔やんだ。自分のせいで、あの誇り高いマグマに危害が及ぶなんて
耐えられない。だが、ゴアはモルの身体をなめまわすように眺めると、ニヤニヤと笑って言った。
「いや、その前に、もっと面白いことを考えたぞ。へっへっへっ」
ゴアの青銅色の顔が迫ってきて、モルは思わず顔をそむけた。
「俺は地球人の女が好きなんだ。地球人の女の身体は俺にぴったりなのさ。だがロケット人間は初めてだな。その銀色のタイツの下はどうなっているのかな。お前も地球人の女のように喜ばせてやるぞ」
(喜ぶ…?何を喜ぶというの、こんな目に合わされた私が。「身体がぴったり」って、どういうこと?)
 モルの心を不安がよぎった。

「ロケット人間の女は、どこが感じるんだろうな。地球人の女と同じかな」
 ゴアの太い指が、モルの首筋から、ゆっくりと身体の上をすべっていく。銀色のぴったりとしたコスチュームに沿って動いてきた指は、モルの豊かな胸のふくらみの頂点で止まり、そこをぐりぐりと押した。しばらくいじっているうちに、ゴアはにやりと満足そうに笑った。
「うむ、やっぱり地球人の女と同じようだな」
 ゴアは、ゆっくりと歩いてモルの両足の間に移動し、銀色のタイツに包まれた太腿の付け根を見下ろした。
「そうすると、ここも同じなんだろうな。こいつを脱がすのは、後の楽しみにとっておこうか。俺様のモノを味わう時までな。へっへっへっへっ」
(モノを味わう…?何のことなの? それより、さっきの感触は何?)
モルの中で不安が高まっていた。さっきのゴアの指の感触が胸の先に残っている。ゴアの指先にまさぐられた時、胸の先端が敏感になり、硬く尖ってくるのを感じた。指が離れる時に、もっとそのまま続けてほしいような気持ちが起こりそうになった自分を、モルは信じられなかった。こんな奴に触られたのに、私は何を考えているのだろう。
(ゴアは私の身体について、私の知らないことを知っている…!私の知らない何かを…。
嫌だわ、何をされるの…)
 
 そう。モルは男女の営みについて、何ひとつ知らなかった。アースによって生み出された時から、モルの身体はこの姿だった。熟し切った大人の女性の身体をもちながら、その肌に男の指が触れたことはない。夫として作られたマグマ大使は巨大なロボットだ。人間どうしの夫婦生活などあるはずもないし、それを教えてくれる人もいない。ゴアによって敏感な部分をまさぐられた感覚は、モルが初めて経験するものだったのだ。

「この台はな、俺様のとっておきの玩具なんだ。お前もすぐに気に入るぞ」
ゴアの傲慢な声が響く。
「こいつらがお前の感じるところを探してくれるからな」
ゴアが大きなレバーを引くと、ウイーンというモーター音のようなものが響いた。
 仰向けに拘束されたモルの身体の両側から、何本かの触手のようなものが、蛇のようにくねりながらモルの身体の上に伸びてきた。
「嫌っ、何なの。やめて」
 モルは触手のくねくねとした動きに、本能的な嫌悪感を覚えて顔を背けた。だが、反対側からも触手は伸びてくる。モルに逃げ場はなかった。
「さあ、どこから試してやろうか。その大きくて敏感な乳首からだな」
ゴアがレバーを動かすと、左右から2本づつの触手が、モルの胸元に近付いてきた。左右2本の触手の先がぱっとはじけると、それは数十本もの細かい触手に分かれた。それぞれの先がさわさわと震えながら、モルの胸の柔らかなふくらみを覆うように近付いてくる。無数の蛇に襲われるような眺めに、モルは思わず目をそむけ、身体をよじらせて逃れようとした。もちろん手足の拘束はびくともしない。一方の触手に背を向けて避けようとしても、反対側からも迫ってくる。それぞれの触手の群れが、銀色のコスチュームの上から胸元をとらえた瞬間、モルは、ぞくり、と身体を震わせた。
 くすぐったいような触感とともに、ふたつのふくらみが張りをもち、いつもよりも敏感になったような気がした。そして、ふくらみの先端がぎゅっと硬く尖り、さっきのゴアの指の感触がよみがえってきた。
(いやだ、何なの、これは…変だわ…どうしたの…)
 モルは身体が熱くなってくるのを感じて、得体の知れない不安感に襲われた。
 自分の胸がふくらんでいる理由をアース様に聞いた時、アース様は、それは子供が生まれた時に母乳を与えるためにあるのだ、と教えてくださった。それを聞いて、すでにガムという子供がいる自分には、もう必要ないものなのだと思っていた。それなのに、そんな意味のないはずの場所を撫で回されて、私の身体はおかしくなり始めている。これまで経験したことのない感じに…。
「どうだ、気持ちいいだろう?そのいやらしい身体つきだものな、へへっ」
ゴアの無遠慮な声で、モルは我に返った。
「気持ちいいなんて…そんなことありません。はやくここから離して」
「ほう、強がってるな。今にそんな口をきけなくしてやる。これならどうだ?」
ゴアは新しいレバーを引いた。双球を撫で回す蛇の群れに加えて、今度は別の2本の触手が、ブーンと唸りを上げながら近付いてきた。触手の先は棒のように硬くなっていて、先端に奇妙な形のくびれがついていた。
「こいつがお前を喜ばせてくれるぞ」
ゴアがレバーを操作すると、触手はモルの胸の先端の硬くなったところに触れた。
「ああっ…」
 モルの身体はびくっと跳ね、口から声が洩れた。触手は胸の先をぐりぐりと押してくる。モーターのような微妙な震動が乳首に伝わり、敏感になった乳首から甘い刺激が身体じゅうに広がっていく。モルの身体はますます熱くなり、息が荒くなっていくのを感じる。

(どうしたの…ただ胸を触られているだけなのに、どうしてこんなふうにおかしくなるの…それに…それに…)
「どうだ、気持ちいいだろう?もっとやってほしいだろう?」
「そんな…そんなことないわ…はあっ…やめてちょうだい…あっ…」
 認めたくはなかったが、モルの身体は、胸を撫で回されることを喜んでいた。先端に震動する棒を押し付けられて、ぐりぐりといじられることを、やめてほしくなどなかった。ただモルの理性が、このまま続くことを拒んでいた。
(こんな…こんなことをされたら、私はどうなってしまうの…このままおかしくなってしまったら…私にこんな弱点があるなんて、アース様、なぜ教えてくださらなかったのですか!)

「やめてほしいのか?本当にやめてほしいのか?強がっていられるのも今のうちだ。そのうち泣きながら、もっと続けて、って懇願するようになるぞ。感じてるじゃないか。そんなに乳首を大きくして。いやらしい乳首だな。熟し切った淫乱女の乳首だぞ。ほら、その宇宙服の上から、くっきりと見えてるじゃないか」
「いやっ…見ないで…大きくなんかなってないわ…はあっ…やめて…お願い…あんっ…」
 乳首が大きくなるのがどういうことなのか、モルにはわからなかった。ただ、自分の身体の変調がゴアを喜ばせていること、そしてゴアのこの卑劣な仕打ちを、意思を裏切って自分の身体が受け入れていることに、モルは屈辱を感じていた。この男を喜ばせるような反応などしたくはなかった。
 でも、抑えようとしても身体はびくんびくんと跳ね、口からは吐息まじりに声が洩れて止まらなくなっていた。このまま目を閉じて、敏感になってしまった胸のふくらみを弄ぶ触手の感触に身体をゆだねてしまいたい、という誘惑に、モルは必死で抵抗していた。
「ああっ…あうっ…やめて…お願い、止めて…止めて下さい…ああっ…」
「ふふん、ずいぶん声が小さくなってきたじゃないか。俺に噛み付きそうだったさっきの勢いはどうしたんだ。素直になれば、もっと気持ちよくしてやるぞ」
 もっと気持ちよく…その言葉はモルの胸の奥に突き刺さった。今感じている感触でさえ、これまで味わったことのないものだ。これ以上に気持ちよくなれるなんて…。
(何を考えてるの、ゴアの罠にはまりたいの?逃げださなくちゃダメだわ。ああ、でも…)
 モルの頭の中はすっかり混乱していた。触手はいつしか5本の指のように集まり、男のたくましい手がわしづかみにするようにして、モルの熟し切った乳房をゆっくりと揉んでいた。と同時に敏感になった乳首には絶えまなく小刻みな震動が押し寄せる。波のように押し寄せる快感が、モルの頭から思考力を奪いつつあった。

「こんな厚い服の上からじゃあ物足りないだろう。直接触ってやるからな」
 次の触手は1本だった。先端で小さな円盤が回っている。どうやら刃物のようだ。モルは緊張と恐怖に身を固くした。
「動くなよ。こいつは服だけを切って中身に傷をつけないスグレモノなんだ。動かなければ怪我はしない。もっとも、胸を揉まれて気持ちよくて悶えてるんだから、止まってるのも大変だろうけどな」
 ゴアの侮蔑的な言葉にモルは屈辱を覚えた。だが、実際にその通りであることに気付くと、むしろ自分の身体に憎しみを覚えた。どうしてこんな奴の思いどおりになってしまうのよ。私はどうしてしまったの!

 刃物はモルの喉元に近付くと、身体の中央に沿って、銀色のコスチュームを一直線に切り裂いていき、腰の上で止まった。誰にも見せたことのないモルの白い肌が、裂け目から露になった。
「下の方は後のお楽しみにとっておこう。どれ、おおっ、美しい肌だ。吸い付くようだな。これはどんな地球の女にも負けないぞ。マグマ大使のような朴念仁には宝の持ち腐れというものだな」
 細かい触手が人の手のようにコスチュームの裂け目にかかり、両側に押し広げた。モルの柔らかく盛り上がった胸が、ぷるんと晒された。ゴアの目が好色そうに輝くのを見て、モルはたまらなく恥ずかしくなった。ロケット人間であるモルに、羞恥心などというものはそなわっていない。だが、コスチュームの下に隠していた部分がゴアの目にさらされ、ゴアを喜ばせるのが、たまらなく嫌だったのだ。ゴアは舌舐めずりせんばかりに興奮していた。

 無数の触手がふたたびモルの乳房を包み込んだ。今度は羽毛のように優しく、さわさわと肌を撫で回す。
「ひっ…そんな…はあっ…ダメ、ダメよ…あ、ああっ…お願い…」
さっきまでの刺激とは比較にならない快感がモルの身体に広がる。
「やめて…おかしくなる…ああっ…止めて、止めてください…はあっ…」
「そんなに気持ちがいいかい。こんな綺麗な肌なら、今度はあれを試してみよう。きっとお前も気に入るぞ、へっへっへっ」

 レバーの操作とともに現れた第4の触手は、ぬめぬめと濡れて光りながら、くねくねと複雑に動いて近づいてきた。今までのものよりもさらに気持ちが悪い。しいて例えれば、それは人間の舌を長くしたような代物だった。
「いやっ、やめて、触らないで、ああっ、あああっ、そんな、何なの…」
 それが乳首の先に触れて包み込むように動くと、身体中に電気が走ったように感じた。もうマグマもガムもアース様もみんな頭から消えていた。自分がゴアに囚われているのも忘れそうだった。ただ胸の柔らかい膨らみから送り込まれる、とてつもない快感だけが身体を支配しようとしていた。

 その時、胸を包み込んでいた無数の細かい触手が、一斉にぶるぶると小刻みな震動を始めた。
「ああっ…ダメ、そんな、ああっ、そんなことされたら、あっ、あっ、やめ
て、あああっ、いや、いやあっ、あああっ、許して、お願い、あっ、あっ」
 モルは半狂乱になった。快感が頂点に向かって急速度で駆け上って行く。
 ゴアが得意げに笑いながら見下ろしている。
「どうだ、気持ちいいだろう?素直になれよ。気持ちいいって言えたら、許してやるぞ」
「…そんな…気持ちよくなんか…ああっ、ああ、ああっ、変、変なの、あ、あああああっ、いやああっ、だめええっ」
 モルの身体は魚が跳ねるように反り返って硬直した。頭の中が真っ白になっ
た。足の付け根がかあっと熱くなり、何かがぎゅっと収縮するのを感じた。
 モルが初めて絶頂を体験した瞬間だった。
 モルの目覚め -2-  
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 短い間、意識を失っていたらしい。
 心臓が激しく波打ち、はあはあと息苦しくあえいでいる自分に気付いた時、モルはそこがゴアの基地の中であることも、自分が手足を拘束されていることさえ忘れていた。
 モルはただ、今しがた自分の身体に起こった変調に翻弄され、ぐったりと力を失っていた。このまま眠ってしまいたかった。意識を奪われるなんて、ゴアにされたことは危険なことに違いない。何とか隙をみつけて逃げ出さなければ。
 モルの理性はそう告げていたが、一方では、そんな考えをとてもつまらないことのように感じる自分がいた。全身に残る甘い感覚の余韻に比べれば…。
 (…どうしたの、今のは何だったの…私はおかしくなってしまった…ただ胸をまさぐられただけなのに…)
「いってしまったようだな。地球の守護神も形なしだ。さあ、もっともっと気持ちよくしてやるぞ。頭がおかしくなるぐらいにな。そうして、俺様から離れられないようにしてやる。マグマの奴、いい気味だぜ。正義の見方気取りでうろうろしてるうちに、女房を俺様に寝とられてるとはな」
 マグマ…。マグマの名を聞くと、モルの心は痛んだ。あの優しくて力強い、頼もしい夫。今ごろはきっと私がいなくなったことを知り、心配しているはずだ。
 (ごめんなさい、あなた。早く助けに来て。私をゴアから救い出して。早く来てくれないと、わたしは、わたしは、どうなってしまうかわからないの…お願い…わたしを連れ戻して!)
 気がつくと、ゴアは足の間に立って、モルを見下ろしていた。
「うおっほっほっほっ、これはいい眺めだ。お前、ふだんからいやらしい格好をしてたんだな」
(何?何を喜んでいるの?)
 いやな感じがモルの心を暗くした。何を言われているのか理解できないが、ゴアが喜んでいること、それが自分を辱める言葉であることはわかる。
「ほら、タイツが股ぐらに食い込んで、お前のびらびらにぴったりと貼り付いてるぞ。なんていやらしい眺めなんだろうなあ」
「いやっ、見ないで…」
 びらびら、というゴアの言い方は下品そのものだ。そんなふうに形容されてしまう自分の身体が、モルにはどうしようもなく恥ずかしかった。
「お前、いつもそんな格好でうろうろしてるのか。地球人の男が見たら、みんな興奮するぞ。あのマモルとかいうガキも、お前のその尻を思い出して、一物をしごいてるかも知れないな」
「そんな…そんなはず、ありません。マモル君はとてもいい子よ」
「いくらいい子でも、しょせん男さ。お前のこのいやらしい胸や尻をながめて興奮してるに決まってる。お前の身体はどんな男も狂わせるスケベな身体なのさ。これだけぴったりと貼り付いているんだ、タイツの下はさぞ濡れてることだろうな。お前のいやらしい汁が溢れ出しているはずだ」
 ゴアの言葉は、またもモルの心の奥に突き刺さった。
(そんな…そんなことがわかってしまうなんて…)
 胸をいじられるたびに下腹部が熱くなってくるのを感じてはいた。頭が白くなった瞬間、腰の奥で、なにかがぎゅっと収縮し、熱いものが溢れるような感覚があったのも。意識が戻ってからも、足の付け根のあたりに不自然な湿り気があるのに気付いていた。そして、そのあたりが妙に敏感になっていることも。
 ほんとうは、胸を責められて昂っていくにつれて、腰をよじり、太腿をすりあわせたいという欲求に駆られてもいた。 その部分にも、自分の知らない何かがある。そこを責められたら、さっきの波よりも、もっと大きな波にさらわれて、自分が自分でなくなってしまう。そんな予感がモルを怯えさせていた。それだけは隠さなくてはいけない。本能的にそう感じていた。 その秘密が、とうにゴアに知れていたとは…。
(知ってるんだわ、ゴアは。ここを責めればいいということをを…そんな…そんなことをされたら、私はどうなってしまうの…)

「ここの形も、どうやら地球人の女と同じようにできているようだな。そうすると、お前がいちばん感じるのは、この粒だろう」
 ゴアの指先が、モルの足の付け根の一点に触れた。
「ひっ!」
 モルの身体はびくん、とのけぞった。
(何?何なの?)
 その敏感な粒への刺激は、あれほどすごかった胸の先端よりも、はるかに強烈だった。快感を伝える神経のすべてがその一点に束になっているように、ゴアの指が触れた一瞬の刺激はモルの身体中に広がった。
 「わははははっ、お前は本当に感じやすい女だな。そう焦るな。じっくりと楽しませてやるぞ」
 ゴアの指は粒から下に下がり、‘びらびら’と呼ばれた部分に沿ってゆっくりと上下動を繰り返した。
 「あうっ…いやっ…あ、あああっ、やめて、そんな、そんなとこ、触っちゃダメ…あんっ…」
 ゴアの指先が、わずか数センチ動かされるたびに、モルの豊かな肢体は大きくのけぞり、よじり、くねった。さっきの感触がよみがえり、さらに強まってモルに襲いかかってきた。モルの身体は未知の快感に蹂躙されようとしていた。
 「いい眺めだよ。ビデオに撮って、お前の亭主のマグマや息子のガムに見せてやったら、なんていうだろうな」
「やめて!…そんな、そんなことしないで…はあっ…今すぐ、今すぐここから離して…ああっ…いや、いやあっ…」
 尊敬するマグマや大切なガムに、こんな惨めな姿を見られるなんて…。モルの頭は羞恥でかあっとなった。手足を固定され、胸をはだけられ、ゴアの指で思うままに辱められて、そして、そして…
 「宿敵の俺の手で大事な女房が気持ちよくなって大きな声を上げているところを見たら、マグマの奴、どんな顔をするだろうな、わっはっはっは」
 「いやああっ…」
 自分が快感に溺れそうになっていることを、もはやモルは否定できなかった。ゴアの指先が自分の襞に沿って動くたびに、下腹部の快感は身体中に広がった。もう何も考えられなかった。全身が熱くなり、びっしりと汗が噴き出し、心臓はドキドキと高鳴っていた。いつしかモルの分厚い腰は、ゴアの指の動きを迎えるように、控えめにくねりはじめていた。
 「ほう…いやらしい腰づかいだな。もっと触って欲しいんだろ」
 「そんな…そんなことありませんっ…こんなこと、やめて頂戴。何が目的なの…はあっ…今に、今にマグマが私を…助けに来てくれるわ…お前なんか…お前なんか…ああっ…あああっ」
 「ほお、助けに来たマグマがお前の姿を見たらどう思うかな。だいたい、ほんとうにやめていいのか。強がってると、泣くことになるぞ」
 ゴアは手の動きを止め、モルの身体から離れた。下腹部が勝手に指を追ってゴアの方に動きそうになる。モルは屈辱に苛まれた。その動きがゴアにも知られたであろうと思うと、悔しくて涙があふれてきた。
 「ふっふっふ、やっぱりもっと触ってほしいんだろう」
 「そんなことないわ」
 モルは顔をそむけた。ゴアが言う通りであることはわかっていたが、せめてもの強がりだった。
 「ふっふっふ、心配しなくても、これで終わりはしないさ。お前を夢中にさせるには、肝心のモノがまだ登場してないからな。さあ、いよいよお前のいちばん恥ずかしい部分を拝ませてもらうとするか」
 再び、あの回転する円盤が登場した。ゴアが何をするつもりなのかは、もう言わなくても分かっていた。今度はタイツを切り裂いて、下半身を裸にされるのだ。 モルは襲ってくる自体を予感して、身を縮ませた。
 円盤が下腹部に近付く。モルは思わず目をつぶった。
 (あ、ああっ、そんな…)
 目をつぶったのは間違いだった。円盤の微妙な刺激が下腹部に伝わってくる。目をつぶると、それがはっきりと感じられる。モルの下腹部は新たな快感にびくっと跳ねた。
「ほらほら、動くと危ないぞ。ほほう、こんなものにも感じてしまうんだな。淫乱な年増女は違うな、へっへっ」
 これもまたゴアの嘲笑の対象になってしまう。 モルは精神的にもどんどん追い詰められていた。ゴアは自分の身体を知り尽くしている。どんなに懸命に隠そうとしても、自分の身体がどう反応しているのか、すべて見透かされている。この気持ちのよさに抵抗できなくなっていることも。
 モルはどうしようもなく無力だった。感じていることをゴアに指摘されるたびに、モルの自尊心は次々と剥ぎ取られ、抵抗する気力は萎えていった。 このままではゴアの思うままに、知らない快感の底に突き落とされてしまう。逃れるすべはなかった。そして、その快感の淵から果てしない海の底に沈んでしまいたいと願っている自分がいることにも、モルは気付いていた。自分の身体をどうすれば、どれほど気持ちよくなれるのか。自分でさえ知らず、アース様がまったく教えてくれなかったことを、ゴアは知っている。このままゴアに責められ続けたら、どこまで気持ちよくなってしまうのだろう。それは恐るべき誘惑だった。

 円盤は、下腹部から太腿に移動し、円を描いて、またもとの位置に戻った。敏

  
 
感な粒とひだひだを中心に、円形に布を切り取ったようだった。
 「さあ、ご開帳だ」
 モルの手が布にかかり、はがされるのを感じた。
 「ぐっしょり濡れて、ひだにへばりついてるな。食い込んでなかなか離れないぞ」
 布がひだから剥がれていく感触さえ、モルには甘美に感じられた。もうどうし
ようもなかった。ゴアは下腹部に顔を近付けた。
 「おお、よく濡れてるな。いやらしい汁でぐっしょりだ。いい臭いがするな。俺はこの臭いが好きなんだ、淫乱なメス犬の臭いがな」
 耐えられないような下品な言葉なのに、ゴアにそう言われると、身体がまた熱くなるのをモルは感じていた。ゴアが自分の足の間に立ち、好色そうに目を輝かせて、自分のいちばん敏感な場所を見つめている。見られているだけで、モルの身体の奥から、また熱いものが溢れてくる。ゴアの目線に、ひだのひとつひとつの間をなめまわされているようだった。
 「見てるだけで、また汁が溢れてくるぞ。お前は見られると感じる淫乱だったのか。これからは、ここを切り取ったタイツをはいて、亭主や子供に見せてやれ。人間どもにもな」
 このまま死んでしまいたい。消えてなくなってしまいたい。モルはどうしようもない敗北感にうちのめされていた。敵に囚われて蹂躙されていることが悔しいのではない。その敵の前で感じてしまっている自分が、感じていることをすべて見透かされてしまっていることが、どうしようもなく恥ずかしかった。
 「さあ、それじゃあ、もっと喜ばせてやるからな」
 ゴアがレバーを操作した。モルを知らなかった世界に突き落とした触手が、再び襲ってきた。細かい触手の群れが両の乳房を覆い、さらに首筋や脇腹にまで伸びてくる。
 「あああっ…だめっ、やめて…お願い…ああっ」
 最初の時より激しい快感が襲ってきた。さっきまでの余韻が残っているようだった。
 湿った固まりは、今度は足の付け根に向かった。2つの軟体動物が2本の足の内側の、タイツを切り取られた素肌にとりついた。モルは、ぞくり、として両足を閉じようとした。もちろん、足は自由にならない。軟体動物はゆっくりとくねり、白い肌の上をすべりながら、足の付け根に近付いていく。
 「いやっ…止めて…だめ…」
 軟体動物はついに、モルのひだに到着した。
 「ひいっ…い、いやああっ…」
 ふたつの固まりは、モルのひだの上を這いずるように動いた。ひだをこすりあわせ、つまみ、ぴちゃぴちゃと音を立てて吸うような動きをするたびに、モルは大きくあえいで、腰を動かした。
(こんな…こんなの…どうして、どうしてこんなに気持ちいいの!何なの、これは…)
 「いいだろう?どんな女だって、これには耐えられないのさ。さあ、とどめを刺してやろうか」
 もうひとつの触手、例のブーンと唸る棒がゆっくりとモルの下腹部に近付いていく。
 「いや、だめよ、ああっ…そんなとこに…よして、お願い…ああっ、ああっ、」
 軟体動物が、ぬるりとモルの敏感な粒を覆うと、モルの口から大きな声が洩れた。そして、その上に、震動する棒が押し付けられた。
 「ああああああっ、だめえええっ、あっ、あっ、あああああっ…」
 モルの頭の中は、再び白くなった。

 「もういってしまったのか。本番はこれからだぞ」
 ゴアのからかうような声で我に返る。モルはぼんやりした頭で聞いていた。
(ほんばん?…ほんばんって、何のこと…)
 目を開くと、ゴアは下半身をむき出しにしていた。下腹部から、大きな棒のようなものが突き出していた。ちょうど、モルをたまらなくさせた震動する棒と同じような形だ。
 「こいつをお前の身体にお見舞いしてやるのさ。この味を覚えたら、もう離れられなくなるからな」
 ゴアがレバーを操作すると、モルの足を固定していた台が動いた。モルの足をさらに広げると同時に、足首を腰に近付け、膝を立てた状態になった。
 「よく見ておけ。これがお前を虜にする俺様の肉棒だ。これからお前の中に入るからな」
 (なかに…はいる…なかって何?)
 モルがぼんやりした頭で考えるまでもなく、あのひだひだに硬いものが押し付けられた。そして、それは強い力でモルのひだの間に侵入してきた。
 「いや、やめて、何するの、やめてっ…はあっ…あああっ…」
 それはモルの身体の中に入ってきた。本能的に身体を引こうとしたが、すでに熱い汁が溢れだしているモルのひだは、抵抗なくそれを受け入れた。いちばん敏感な柔らかい肉を押し分けて、あのはしたない汁の源泉に向かって、ずぶずぶと入ってきた。
(いやっ…何なの、何が入ってくるの、怖い…)
 身をよじって逃れようとしたものの、ゴアはモルの腰を手で押さえ付けて許さなかった。身体のなかの肉襞をかきわけられる感触、身体の中がいっぱいになる感触。まさに未知のものだった。
 「はっはっはっ、熱くて、ぐちょぐちょに濡れて、俺様のモノにからみついてくるぞ。最高だな、お前のひだひだは最高だ」
 ゴアが身体を揺らすと、肉の棒はモルの中の肉の壁をえぐるように出て行き、また肉をかきわけて入ってくる。それが何度も何度も繰り返される。肉棒が出入りするたびに、ぬぷっ、ぬぷっとモルのひだは音を立てた。
「ああっ、ああっ、あああっ、ぐうっ、あっ、あああっ」
(こんな…こんなの、知らなかった…どうして、どうしてこんなことをされて、こんなに気持ちがいいの…)
 ゴアに突かれるたびに、モルの口から喘ぎ声がとめどなく洩れた。頭が芯からしびれて、ぼおっとしていた。その目には、もう何も映っていなかった。ただこの肉棒が与えてくれる快感に身を委ね、流されてしまいたかった。敗北の悔しさよりも、開放感があった。
 「どうした、もう抵抗しないのか。俺が嫌いじゃなかったのか」
 「ああっ…きらいよ…あんたなんか…ああっ…あんたなんか…きらいなの…あああっ」
 「そうか、嫌いか。じゃあこれで終わりだ」
 モルの中からいきなり肉棒が引き抜かれた。
 「いやああっ!」
 モルは思わず大きな声をあげてしまった。棒を手放すまいとして、下腹部が空しく浮いた。ゴアの得意げな顔。
 「どうした、嫌じゃなかったのか。俺のことなんか嫌いで、早くマグマに助けてほしいんだろう」
 にやにやと笑いながら、ゴアは指でモルのひだをまさぐった。
「…そうよ…はあっ…きらいよ…あっ、あっ…やめ、やめてよ…」
 モルは美しい顔を歪ませ、首を左右に振った。
 口では拒んでいたが、モルの頭の中は、まったく別のことしか考えていなかった。
 (ほしい…ほしい…いれてほしい…あの棒がほしい…こすってほしい…私のなかをこすってほしい…はやく頂戴…)
 見透かしたようにゴアの指は、ひだひだの間から汁をすくって敏感な粒にこすりつけた。
 「あああっ…そんな…もう、ダメ、ダメ…ああっ…」
 「どうした。欲しいんだろ。欲しいんならそう言え」
(もう、もうダメ、我慢できない…もうどうなってもいい…あの棒が、あの棒がほしい!)
 「欲しいんだろ。どうなんだ」
(ごめんなさい…マグマ…あなた…モルは、モルは…もうがまんできないの…)

 「…ほしいの…」
 小さな声でモルは言った。目尻から涙が流れるのを感じた。罪悪感よりも快感が欲しかった。もっと気持ちよくして欲しかった。ゴアの誘惑に屈してしまった自分を、モルははっきりと感じていた。
 「はっはっはっ、ようやく言えたな。何が欲しいんだ、マグマ大使の奥さん」
 ゴアは勝ち誇っていった。
 「…ほしいの…あの棒が…あなたの棒を、私のなかにいれてほしいの…」
 「棒ってのは、こいつのことか」
 ゴアは肉棒をモルのひだにこすりつけて上下に動かした。モルはたまらなく腰をよじって叫んだ。もう何もモルを止めることはできなかった。
 「おねがい、いじわるしないで、はやくいれて、おねがいよ、いれて!」
 「そうか、じゃあ望みをかなえてやろう」
 ゴアの肉棒が再び、ひだをかきわけてずぶずぶと入ってきた。
 「ああっ、ああっ、そうよ、これなの、あああっ」
 モルはもう自分を抑えることができなかった。ゴアの動きに合わせて、激しく腰を突き上げ、太い肉棒を自分の中に迎え入れた。もっと気持ちよくしてほしい。
 「ああっ、いいっ、いいっ、きもちいいの、こんなのはじめて、ああっ、どうして、どうしてこんなにいいのっ、いいのっ、あああああっ」
 「はっはっは、そんなにいいのか。そおら、これならどうだ」
 モルの肉棒がひときわ大きくなったような気がした。棒はモルの身体の奥を激しく突き上げた。
 「ぐうっ、あふっ、ああっ、ああ、ああ、あああああっ、いやあ、だめっ、いいっ、いいっ、ああ、いやああああっ」
 モルの身体は反り返って硬直し、びくんびくんと何度も跳ねた。
 この日、何度めかの絶頂は、もっとも深く、高い天国だった。
 それはゴアに無理矢理与えられたものではなく、モル自らが求めて堕ちていった奈落の底でもあった。
 モルの目覚め -3-  
   
 声が聞こえてきた。
女性の声だった。
泣いているような、苦しいような、それでいてどこか妖しく、聞いてはいけない秘め事を聞いているような、そんな声だった。

モルは意識を取り戻した。
大きなソファに横になっていた。
目の前にはテーブルがあり、飲み物も用意されていた。地球人の住居のような部屋だった。
拘束は解かれていた。モルは立ち上がり、部屋のドアに近寄り、ノブを回した。
開かなかった。
(やっぱり…あれは夢ではなかったのね…)
部屋から出られないことがわかると、モルの脳裏に昨日(かどうかもわからないが)の悪夢が蘇ってきた。ゴアに蹂躙され、知らなかった感覚を嫌というほど教えられ、気を失ってしまったことを。
自分の躯がどうなってしまったのか。それは考えたくなかった。ここから脱出することを考えようとした。
(あっ…)
歩き回っているうちに、モルは自分の着ているものに気づいた。
裸同然の格好だった。
いや、裸の方がましだったかもしれない。
モルの肢体には、ほんの形ばかりの下着がまとわりついていた。黒く光るエナメルの上下。ブラジャーはカップの部分がくり抜かれ、モルの白くてやわらかな乳房を絞り出すような紐上のものだった。そして下半身には、V字型に腰骨の上まで切れ上がったハイレグのショーツ。それもブラジャーと同様に、もっとも隠さなければならないところを隠すはずの布が、丸く切り取られていた。何も隠すことはできず、むしろそこを強調するためだけに作られた下着だった。
 部屋の壁の一面が大きな鏡になっており、そこにモルの全身が映し出されていた。
 白くきめ細かい肌に黒いエナメルの下着が食い込むように着せられ、躯を動かすたびに胸の双つのふくらみがぶるんと揺れた。濃い茶色の乳輪が見えた。そして、ショーツに大きく開いた穴の中には、豊かな茂みが隠しようもなく見えていた。
(いやっ…こんな格好では…どうしよう、何か隠すものは…)
しかし、部屋の中には布一枚なかった。逃げたところで、こんなはしたない格好では…。
(こんな姿をマグマやガムには見られたくない…)
 誰かに見られることが頭をよぎると、モルの腰から背中にかけて、ぞくりという感触が駆け抜けた。腰の奥深くに熱い感触が走った。アースさま、マモルくん、マモルくんのお父様。なぜか、周囲の男性の顔と視線が次々と目に浮かび、そのたびに躯がかあっと熱くなった。
(…恥ずかしい…かわいいマモルくんに私のこんな姿を…)
よく見ると、化粧も施されているようだった。光る素材のアイライン、ぬめぬめと紅く輝く口紅。自分が自分でないように見えた。

不意に鏡の中が動きだした。
映像のようだった。鏡だとおもっていたものは、何かのスクリーンだったようだ。
画面の中には、横たわった女性が映されていた。銀色の服を着て、手足を大きく拡げて横になって、躯が不規則に動いている。さっきまでの声が再び聞こえてきた。
(これは…これは…いやあっ…)
モルだった。
のたうちまわっている女は、自分だった。
画面は巧みに編集され、さまざまな触手やゴアの指先が与える刺激にモルの躯がどう反応したかを生々しく映し出していた。
 いやらしい顔、紅く染まった首筋、硬く尖った乳首、はしたない汁でぬらぬらと濡れた粘膜。あられもない声。
 苦痛に歪んでいた表情から、いつしか抵抗の意志が失われ、与えられる快楽を受け入れていくのがまざまざとわかった。自分のそんな顔を見せられるのは、たまらなく恥ずかしかった。
 触手の動きに合わせて自分の腰がうねうねとうごめくのがはっきりと映し出されると、モルはいたたまれなくなった。
(いやっ…こんな…こんなの、見せないで…)
 モルはその場に固まって、じっと映像をみつめていた。身動きできなかった。 画面の中の触手に身体中をなぶりものにされているようだった。躯じゅうの毛がざわざわと逆立ったような感じがした。甘い痺れが全身に広がる。触手の動きに、時おり躯がぴくり、と反応するのが嫌だったが、とめることはできなかった。
(…ああ…どうして…どうしてこんなふうになってしまうの…私の躯はどうしてしまったの…)
 
ゴアの股間にそそり立つモノが大きく映し出された。
顔をそむけようとしてもできなかった。目はゴアの肉棒に釘付けになって離れなかった。
(あれが…あの棒が…わたしのなかに…)
モルの体内にずぶずぶと侵入していく様子が大写しになる。モルの紅い肉が巻き込まれるように押し込まれていく。悲鳴のような声。棒がモルの中に出し入れされるたびに、ぬぷぬぷと湿った音がして、溢れた汁は摩擦で泡のようになっている。
(ああっ…あれが…あれが…) 棒がじっさいにモルの中に入っているようだった。腰の奥が熱くたぎった。モルはむずむずと腰をうごめかし、太腿をこすりあわせた。濡れているのは、さわらなくてもわかっていた。
 ほしい。ゴアの棒がほしい。モルの太腿の付け根の奥の奥まで、深々と打ち込
んでほしい。昨日の快楽がよみがえってきた。たまらなかった。

 だしぬけに画像が消えた。映像も音も消え、部屋は静まり返った。
 火をつけられ、燃え出そうとしていたモルだけが置き去りにされた。
 スクリーンは再び鏡に戻り、その中に、ひとりの女が映っていた。


 顔を赤らめ、息を荒くした、熟し切った女の躯だけが。
 

 「もっと見たいか。ほしいんだろう。昨日のことを思い出しただろう?」
 ゴアの勝ち誇った声がどこかから響いてきた。
 モルは答えられなかった。
 「いいことを教えてやろう。お前がひとつだけ俺の言うことを聞いたら、ここから出してマグマのところに返してやる」
 えっ? モルは耳を疑った。これほど自分を執拗に苦しめながら、解放するとは…。
 マグマやガムの顔が浮かんできた。もう逃げようがないと絶望しかかっていただけに、罠かも知れない、と思ってはみても、希望がわきあがってくるのを抑えるのは難しかった。平静を装っても、声が震えた。
 「…条件って?」
 「ひとつだけだ。簡単なことだ」
 モルの心の奥を見透かしたようにゴアはじらす。
 「何よ。言ってごらんなさい」
 「昨日、俺が触ったところを、自分の指で触るのさ」
 昨日触られたところ…ゴアの指で蹂躙されたところ。今、下着の穴から剥き出しにさらされているところ。さっきまでの映像でゴアの剛直な肉棒が突き刺さっていたところ。
 「な、なんでそんなことを…」
 「理由などどうでもいい。自分の躯を自分の指で触るだけさ。簡単だろう?」
 「でも…」
 モルがためらった理由はただひとつ。さっきから、触りたくてたまらなかったのだ。胸のふくらみの先端を、足の付け根の濡れそぼった肉襞を、指でつまんでこねまわしたい気持ちを、必死でこらえていた。それをゴアから要求されるとは…。
 「どうした。マグマのところに戻りたくないのか?ずっと俺のところにいたいのなら、触らなくてもいいんだぞ」
 モルの直感は、それが罠であることを告げていた。絶対に自分が拒否できない条件を出して、要求をのませようとしている。そんな気がした。
 しかし、モルに選択の余地がないことも明らかだった。ゴアがその気になれば、またモルを縛って弄ぶことは容易だ。昨日のように…。
 (自分の指なら昨日みたいなことにはならないわ…ここを出るためよ…言いなりになったふりをして油断させなくては…)
 モルは自分に言い聞かせて、強い口調で答えた。
 「わかりました。どこを触ればいいの?」
 「よおし、そうこなくちゃな。俺はそういうきりッとした女が好きなんだ。正義の味方らしくていいぞ」
 ゴアのからかうような口調がカンに障ったが、モルは無視して問いかけた。質問することで主導権を取り戻そうとしているようだった。
 「どこを触るの?」
 「まず、両手で胸をわしづかみにするんだ」
 モルは両手を胸の膨らみにかぶせた。先端がすでに硬くなっているのが恥ずかしかった。たっぷりとした柔らかい肉の感触が手のひらに感じられた。
 「そうだ、ゆっくりと揉むんだ」
 さあっ、と全身に甘い痺れが広がった。
(ダメよ…おかしくなっちゃダメよ…)
 モルは感覚を抑えることに集中した。
 「もっと強く。指がおっぱいに食い込むように」
 ゴアはどこかでモルの姿を見ていた。あのいやらしい目で私を見ている。
 指に力を入れると、甘い痺れも強くなったような気がした。
 「そうそう、いい眺めだな。そのまま、親指と人さし指で乳首をつまんでみろ」
 硬くなった乳首は敏感になっていた。モルは思わず目をまたたかせた。
 「そうだ、そして乳首をぐりぐりと動かすんだ」
 「…こう?」
 自分の息が荒くなっていくのを感じた。躯の力が抜けていくのをモルはこらえていた。
 「どうだ、気持ちよくなってきただろう?」
 「そんなことないわ。こんなことで…」
 「そうか、じゃあもっと強く力を入れてみろ。ごまかしてもダメだぞ、俺にはわかるんだ。もっと力を入れろ」
 「…んっ…」
 指先に力を込めて乳首をぎゅっとつまむと、口から小さく声が洩れた。
(ダメよ…我慢するの…逃げるためにゴアをだましているんだから…ううっ…)

 「お前のおっぱいは柔らかくてイヤらしいからなあ。俺ひとりで見るのはもったいないくらいだ。誰かを呼んでみせてやろうか。誰に見てほしいんだ、お前は」
 「やめて…誰にもみられたくない…こんな…こんな…」
 「こんな恥ずかしい格好を見られたら恥ずかしいだろうな。言ってみろよ、『私のおっぱいを見て頂戴』って」
 「そんな…」
 言えるはずがなかった。
 「触るだけの約束じゃ…」
 「お前の姿があんまり色っぽいんでな。言えないんなら、ここで終わりだ」
 「そんな…ひどい…」
 「どっちでもいいんだぞ、俺は。どうする? 言うか、このままここで一生過ごすか、どっちでもお前の好きにするがいい」
 屈辱に打ちのめされながら、モルは言った。
 「…わかったわ…言います…言えばいいんでしょ…」
 「そうだ。素直でいいぞ。さあ、言ってみな」
 「わたしの…わたしのおっぱいを…見て頂戴。…これでいいんでしょ…」
 恥ずかしい言葉を強要されて口にしながら、躯にじいんと波が広がっていくのをモルは感じていた。思わず指先に力がこもった。
 「はっはっは、いいぞいいぞ」
 ゴアは嬉しそうに高笑いした。
 「今度は、親指と中指で乳首を摘んで、人さし指で爪を立てるんだ」
 何でそんな…。モルは言われた通りに乳首の上から爪を立てた。
 「あっ…」
 痛みとともに強い刺激が広がり、足の間がむずむずと熱くなる。
 「へっへっへっ、いいんだろう?お前は虐められると感じてしまうんだな。いやらしい躯なんだ」
 「感じてなんかいないわ…こんなことで…」
 「そうなのか?もっとぐりぐりと爪を立ててみろよ」
 「はあっ…平気よ…こんなことぐらい…」
 強がりであることはわかっていた。爪が乳首に食い込むたびに、肉襞の間から、またあの汁がしたたってくるのをモルは感じていた。
(ダメよ…感じちゃダメ…我慢しなさい…)
 「そうか、じゃあ、言ってもらおうか。『乳首に爪をたてると気持ちがいいんです』ってな。さあ、言え」
 要求はどこまでエスカレートするのか。深い奈落の淵から滑り落ちはじめたことを、モルは感じていた。
 「ちくびに…つめを…つめをたてると…きもちいいんです…」
 「はあっはっはっはっ、お前の色っぽい口からそんなイヤらしい言葉が出るのは実に興奮するな」
 モルの目尻から涙があふれてきた。このままどこまでも言いなりになってしまったら…。それ以上にモルを絶望させていたのは、ゴアの指示で動く自分の指が、確実に自分の躯に火をつけてしまっていることだった。ゴアに強要された言葉は、モルの本心だったのだ。
 (どうして?…痛いのに…痛いのに、どうして気持ちいいの?)

 「さあ、じゃあ右足を曲げて、ソファに上げてみろ」
 モルは言われるままに片足を上げた。ショーツの中央の穴の中で、足の付け根の肉襞が開くのを感じた。閉じていた粘膜が開き、空気にさらされるのを感じた。
 「へっへっへっへ、濡れてるじゃないか。すっかり感じてるんだな。昨日のことを思い出してたんだろう。左手で襞を拡げてみろ」
 モルはのろのろと指示に従った。ぬるぬるした襞に触れた瞬間、刺激に顔が歪んだ。
襞の裂け目に指をあてがい、ゆっくりと拡げた。乱暴に触ると、声が出てしまいそうだった。
 「そうだ、じゃあ次はこう言え。『モルは自分の指でこんなに濡らしてしまいました』」
 モルは黙っていた。自分の名前を言いたくなかった。
 「どうした?早く言え」
 無駄な抵抗であることはわかっていた。ゴアは決して許してはくれない。私が恥ずかしがるのを楽しんでいる。むしろ、恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、ゴアが喜ぶのはわかっていた。モルは消え入るような声で言った。
 「モルは…じぶんの指で…こんなに…あっ…こんなに濡らしてしまいました…」
 「そうだ、モルはいやらしい女だな。お前の汁でソファが汚れては困るからな、汁を指ですくって、襞の上の粒に塗り付けるんだ」
 モルは襞の合わせ目に指を這わせた。ねばねばした汁が溢れていた。指先ですくいとって、襞の上の粒を探した。そこはもう硬くなっていた。
 「ああああっ…」
 粒に指先が触れると、全身に電流が走った。強烈な快感に声が抑えられなかった。
 「どうした、手を止めてはダメだ。どんどん溢れてくるからな、全部すくいとらなければダメだぞ」
 モルは指を動かした。汁を粒にぬりつけ、指先で転がした。
 「はあっ…ああっ…ああっ…」
 声が止まらない。モルは罠に堕ちた自分を感じていた。いつしか目は固く閉じられ、指先が粒に伝える感触を味わおうとしていた。
 「調子が出てきたようだな。今度は言えるだろう。『モルのおマメをいじると、とっても気持ちいいんです』。さあ、言え」
 「…モルの…はあっ…おマメを…いじると…あっ…ああっ…とっても…とってもきもちいい…きもちいいいんです…あああっ…」
 顔をそむけて泣きながらも、モルはもう言葉を止めることができなかった。屈辱と羞恥に躯が熱くなっていく。はしたない言葉を言わされるたびに、理性の鎧を一枚づつ剥がされ、裸にされていくようだった。モルの心の砦に陥落の時が近
付いていた。
 
 「目を開け。鏡を見るんだ」
 ソファの前は全面の鏡だった。裸よりも淫らな格好の女が、片手で乳房をもみしだき、もう片方の手で足の付け根をまさぐっていた。肉襞の開いた内側の鮮やかなピンク色が、汁に光っていた。指先もぐっしょりと濡れていた。指の動きに
合わせて、軟体動物のように腰がくねくねと動いていた。もうモルの躯はモルのものではなかった。意志の制御を離れ、快楽を求めてうごめく怪物だった。
 「いい眺めだぞ。この姿をお前の大事な男たちに見せてやりたいな。信じていたモルが、実はこんな淫乱女だったなんて知ったら、みんな一物をおったてて興奮するだろうな」
 「いやっ…そんな…みないで…みないでちょうだい…」
 そう言いながらも、モルの指は止まらなかった。モルの目は足の間をまさぐる指をみつめていた。
 「誰に見てもらいたいんだ?マグマか?アースか?それとも、マモルはどうだ」
 「いやああっ…ダメっ…」
 マモルの名前がゴアの口から出た時、モルの躯はかあっと熱くなった。マモルにだけは見られたくなかった。純真な少年を汚してしまうような気がした。そんなモルの反応を、ゴアは見のがさなかった。
 「そうか、マモルがいいのか。じゃあ、こう言うんだ。『マモルくん、モルのいやらしい躯をみて。ぐちょぐちょのおまんこをみて頂戴』と」
 初めて聞いたその言葉が、モルの肉襞をさしていることは明らかだった。それだけは言えなかった。
 「イヤっ…いえない…ああっ…そんなこと…いえません…ゆるして…はあっ
…」
 「ダメだ。言わなければ許さないぞ。さあ、言うんだ」
 「ああっ…マモルくん…モルの…モルのいやらしい躯を……ああっ…いえないわ…ゆるして…」
 言葉とは裏腹に、モルの指の動きはどんどん激しくなった。指先の動きにつれて、ぬちょぬちょと濡れた音が部屋に響いた。マモルの名を口にすることで、背徳の歓びがモルの躯を貫き、強い力でどこかに連れて行かれそうになる。
 「ダメだ。言うんだ」
 「マモルくん…モルの…ぐちょぐちょの…はあっ…お、おまんこを…み…みて」
 モルの中で何かがはじけた。
 「みて…みてちょうだい…マモルくん…モルの…ああっ…モルのおまんこを…マモルくん、みて、みてっ、ああっ、ああっ、あっ、みて、マモルくん、ああっ、ダメ、ああっ、いく、いく、いっちゃう、ああああっ、マモルくんっ、モルをみて、ああっ、あああああっ、いくうっ、いくうううっ、あああああああっっ」
 興奮で頭がおかしくなりそうだった。ゴアが指一本触れていないのに、言葉と自分の指だけでのぼりつめてしまったとは…。

 「よおし、よく言えたな。ご褒美をやるぞ」
 ソファの下から、あの棒の形をした触手がぶうんと音を立てながら出てきて、
ソファにぐったりと横たわったモルの目の前で止まった。
 「それを握ってみろ」
 モルが棒を握ると、先の固い部分が触手から外れた。
 「お前の好きなように使っていいぞ。それを襞の中に入れるんだ」
 放心状態のモルは、ゴアの言葉に何の抵抗もなく従った。棒は微妙に震動しながら、くねくねと動いていた。足を開いて先端を襞にあてると、それはぬるっと吸い込まれた。
 「ひっ…はあっ、はあああっ…ああっ…いい、きもちいいっ…あああっ」
 モルは自分の手で棒を動かし、肉襞の中に出し入れした。快楽が腰から背中を駆け上がり、頭のてっぺんまで届いた。波が何度も何度も押し寄せ、モルはさらわれそうになっていた。
 「ああっ…ああっ…いい…いいの…きもちいいの…ああ、あああっ…」
 モルは夢中になって手を動かし、腰を振った。もう何も考えられなかった。ただ快楽をむさぼるだけの一匹の雌と化していた。



 「ようやく素直になったようだな。これで俺も安心してこいつをお前にプレゼントできるというものだ」
 気がつくと、ソファの前にゴアが立っていた。股間から、あの肉棒がそそりたっていた。モルは発情に燃える目でそれを見ていた。 「ほしいか?」
 「ほしい…ほしいの…」
 「そうか。じゃあ、こいつを口でしゃぶってみろ」
 モルはためらわずにそれを口に含んだ。口の中が一杯になり、喉の奥まで届いて息がつまりそうだった。
 「舌でしゃぶるんだ」
 モルはぴちゃぴちゃと音を立てて肉棒をしゃぶった。
 (これがほしい…いれてほしい…あたしのなかに突き刺してほしい…)
 頭の中にはそれしかなかった。
 「欲しいんだな」
 「…ちょうだい…」
 「そうか、じゃあ俺の奴隷になるんだ」
 「…奴隷って…」
 「何でも俺の言う通りにしろ。マグマのところに帰っても、俺の命令に従うんだ」
 「…そんな…」
 「それが約束できなければ、こいつはお預けだ」
 「いやっ……」
  モルがためらうと、ゴアの手はモルの濡れた襞に刺さった棒をゆっくりと動かし、モルの欲情をかきたてた。
 「ああっ…だめっ…」
 モルが声をあげると、ゴアは素早くそれを引き抜いた。ぬぷっと音がした。
 「いやあっ…ちょうだい…おねがい…やめないで…」
 ゴアは抜き出した棒をモルの顔の前に突き付けた。
 「お前のおまんこの方が正直だな。こんなに濡らしているんだ。もう我慢できまい。この快楽を忘れられるのか?お前がいうことを聞けば、いつでもこいつをぶちこんでやるぞ」
 「ああっ、ちょうだい、はやく…」
 「俺の奴隷になると誓えるな」
 「…ちかいます…モルは…奴隷になります…」
 「『モルはゴア様のためなら何でもする淫乱な雌奴隷です』、だ」
 「モルは…モルはゴア様のためなら何でもする…淫乱な雌奴隷ですっ…」
 ゴアは満足げに笑った。
 「よおし、じゃあ、奴隷は奴隷らしく犯してやるぞ。床に座ってテーブルに手をつけ」
 モルはよろめきながら躯を起こすと、カーペットに膝をついて、低いテーブルに手をついた。
 「こっちに尻をつきだすんだ」
 いわれるままに腰を突き出した。後ろからどう見えるかなど、もはやモルの頭の中にはなかった。
 「よおし、お前の欲しかったこいつを入れてやるぞ」
 モルの肉襞に硬いものがあてがわれると、いきなりずぶっと襞の中に押し込まれた。
 「ひいっ…おおうっ、ああ、ああ、あああっ、いいいっ」
 激しく動く肉棒がモルの襞の内側を嵐のようにかき乱した。モルは棒が動くたびに、けだもののように声をあげていた。あまりの快感に手をついていることもできず、上体はテーブルの上に突っ伏していた。ゴアの動きに押されて胸の先がざらざらしたテーブルクロスにこすれ、モルは声をあげた。
 「ああっ、いいっ、ほしかったの、これがほしかったのおおっ…いいっ、あああっ」
 「ほおら、鏡を見てみろ」
 白く、たっぷりとした尻の肉の間に、ゴアの太い肉棒が差し込まれるたびに、野太い声をあげて乱れている女がいた。全身にびっしりと汗をかき、目はうつろに潤み、口からはよだれを流していた。自分からゴアの動きに合わせて尻を振っ
ていた。 はしたない雌犬、快楽の奴隷。モルはもう、何も考えられなかった。
 「ああっ、ああっ、ああああっ、いくっ、いいのおっ、みて、みてちょうだい、モルのはしたない姿をみて…ああっ、いくっ、いくううううっ、あああああっ」
 何もいらない、どうなってもいい、この快楽さえあればいい。薄れていく意識のなかで、モルはそんなことを考えていたような気がした。

 
http://gingetu.h.fc2.com/contents3r.htm

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