新任女性麻薬捜査官の苦悩 (オリジナルフィクション) 10178回

2016/08/06 02:30┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
序章:女性の人権を守る使命

彩香は警察官として任用されて4年目の25歳。女性の人権を守る職業に就きたいと志し警察官になり、小さな派出所での勤務を3年続けた後、今年から麻薬取締の特殊チームのメンバーに抜擢された。異例の出世の早さだが、麻薬取締チームに必ず1人は女性刑事を入れる規則があり、女性警官の絶対数の少なさと派出所での優秀な勤務査定が評価され、彩香が抜擢されたのだ。
彩香の上司「君が念願していた女性の人権を守る仕事だよ。麻薬捜査で女性被疑者の身体とかを男性刑事だけで調べたんじゃあ問題だからね。しっかり頼むよ。」
女性の人権を守る仕事ができることに希望を膨らませる彩香。
しかし、配置転換から半年。女性の人権を守る仕事とは何なのか、彩香の心は暗く沈み始めていた。

第一話:強制捜索

10月某日、駅前繁華街の片隅にある小さなバーの店主が客との間で麻薬取引をしている疑いが強まり、裏付け捜査を進めた結果、この日の深夜営業終了後に家宅捜索に踏み切ることとなった。
捜索チームのメンバーは5人。リーダーの上司、先輩刑事3人、そして彩香。彩香以外は全員男性の刑事だ。
深夜2時過ぎ。店の付近で張り込みをしていた彩香達は、閉店時間となり最後の乗客と思われる男性が店を出たのを確認した後、リーダーの指示により一斉に店に突入した。
入口に鍵はかかっておらず、ドアを開けて勢いよくなだれこんだ5人。店の中には店主と思われる男性ひとりで、ざっと見渡したところ他には誰もいない。
彩香は内心安堵した。(よかった。女の人はいなそうだ。)
勢いよく突然乱入してきた5人を見て、男は「な、なんだアンタ達は!?」と驚き震えている。
彩香達のリーダーは警察手帳を見せ、薬物所持容疑による家宅捜索である旨を説明する傍ら、部下の刑事達に「すぐに便所を押さえろ。」と指示を出した。
薬物所持容疑で家宅捜索に突入する場合、まず最初にトイレを使われないよう封鎖するのが鉄則だ。警察の突入を知った容疑者がトイレに駆け込み、証拠品である薬物をトイレに流して隠滅する恐れがあるためだ。
男性刑事の一人が店内の片隅にトイレがあるのを見つけ、封鎖に向かった。
「彩香、女子便もある。そっちは頼む。」トイレのドアは2つあり、それぞれに男子トイレと女子トイレのマークが貼ってある。女子トイレのような女性のプライバシーに関わる場所を担当するのが彩香の仕事だ。
刑事「リーダーに報告。男子便所内を確認。誰もいません。封鎖完了しました。」
男子トイレのドアを開けた先輩刑事が声を上げる。
彩香も女子トイレのドアを開けようとしたが、ロックされているようでドアノブが回らない。
(開かない・・。誰か入ってる。最悪だわ。)
中の女性が声を上げる。
女「誰?  マスター?  こっち女子トイレですよ!?」
このようなケースでは、間違っても警察であると告げてはならない。中の女性が薬物を所持していた場合、警察と聞いてトイレに流され証拠隠滅される恐れがある。
(強制解錠するしかない・・。ごめんなさい!)
彩香は即座に解錠道具を取り出した。家宅捜索の捜査員は、鍵のかかった物があれば解錠して中を調べる権限がある。そのため、解錠道具を一式常備しており、鍵付きの引き出し等はもちろん、金庫でも簡易なものならこじ開けることができる。
彩香は道具を使い、ドアノブのロックを外から回して解錠し、女子トイレの扉を開いた。

第二話:女子トイレ公開

中にいたのは彩香と同年代くらいの若い女性。バーのアルバイト店員だろうか。
女「きゃっ! ちょっと何? 何なの!?」
洋式便座に座っていた女は、扉を開けるとこのように叫び、上体を曲げて下半身を覆い隠した。下着が膝のところまで下りている。一番まずいタイミングで開けてしまったようだ。
彩香「警察です。薬物所持容疑で店内を強制捜索しています。このトイレは封鎖しますので、すぐに外に出てください!」
ドアを開け、証拠隠滅の恐れがないことを確認した上で、初めて自分が警察であることを明かす。
女「警察? 何だか知らないけど、ドアを閉めて! トイレ使ってるところなんですよ!」
彩香「ごめんなさい。閉められないんです。早く下着を上げてトイレを出てください。」
扉を閉めるわけにはいかない。もし彼女がポケットに薬物を隠し持っていたら、扉を閉めた隙にトイレに流されてしまう恐れがある。
彩香「リーダーに報告。女子便所、施錠されていたため強制解錠しました。内部に女1名。不審な動きはありません。退室させ次第、女子便所を封鎖します。」
店主「ああっ、麻衣子ちゃん! 刑事さん、彼女は関係ありません。全て私が悪いんです。ドアを閉めてあげてください。」
女は麻衣子という名前らしい。店主の男や男性刑事達がいる場所から女子トイレまでの間に遮蔽物は何もなく、扉を開いた女子トイレの中にいる麻衣子の姿は男性達から丸見えのはずだ。
公開されてしまった女子トイレを隠すため、彩香は体を張って麻衣子の正面に立ち、男性陣の視線を遮った。
彩香「私がここに立って目隠しになるから、早く下着を上げて!」
麻衣子は、彩香の体で自分の姿が隠されているのを確認すると、上体を起こしてトイレットペーパーで拭き取りを始めた後、立ち上がって下着を上げ、乱れていたスカートを整えた。
彩香は、麻衣子が不審な行動をとらないか監視しつつ、麻衣子の姿を男性陣の目線から守っていた。
(私は今、体を張って麻衣子さんのプライバシーを守っている。でも、私がやりたかった女性の人権を守る仕事って、こういうことだったんだろうか?)
女性の人権を守る仕事とは何なのか、考え込む彩香。
麻衣子が水を流そうとしたため、彩香はそれを制止。扉を解錠して開ける前に便器内に薬物を投入された可能性もあるため、水を流させてはいけない。
彩香「水は流さないでください。この状態で女子便所を封鎖します。リーダーに報告、女子便所の封鎖を完了しました。」
自分の排泄物を流すことを認めてもらえず、すごすごと女子トイレから退室する麻衣子。店主の男の姿を見つけ、ずんずんと近づいていく。
麻衣子「マスター!これは一体どういうことですか(怒)」
麻衣子の両肩はワナワナと震えている。
店主の男は土下座して麻衣子に謝り倒した。
その間に刑事達が店内を捜索し、袋に入った薬物が発見された。店主の男もそれが違法薬物であることを認めたため現行犯逮捕。警察署に連行し取り調べをすることになった。
男は関係ないと言っているが、一緒に店内にいた麻衣子という女も薬物使用に関与していた可能性があるため、任意同行を求め身体検査等を行うこととなった。
警察署に向かう車の中で、麻衣子はトイレをこじ開けられたことに関して警察の乱暴さを抗議した。
使用中の女子トイレをこじ開けるなんて女性の人権侵害だと言う麻衣子に対し、薬物捜査では真っ先にトイレを封鎖しないといけないこと、女子用であることに配慮して同性の自分が鍵をこじ開けたこと等を彩香は優しく説明してあげた。

第三話:全裸検査

警察署に到着した一行は、男性刑事達は逮捕した店主の取り調べ、彩香は麻衣子が犯罪に関与していないかを調べるため任意の身体捜索を行うこととし、別行動となった。
麻衣子と2人だけで小部屋に入り、彩香はここで任意の身体捜索を行うことを告げ、まずは衣服を全て外すように伝えた。女同士なので麻衣子は抵抗することもなく下着まで外し全裸になった。外した衣服は部屋の外で待機していた男性の鑑識に渡し、薬物の付着などの検査をお願いした。
次に彩香はビニール手袋をはめ、麻衣子の膣と肛門内に薬物を隠していないか捜索すると麻衣子に告げた。
いくら女性同士でもそこまではされたくない、任意の捜索であるなら拒否したいと麻衣子は言ったが、任意の捜索を拒否すると強制捜索令状が発布される可能性が高いことを彩香は説明した。強制捜索になると男性刑事達も部屋に入ってきて麻衣子の手足を拘束するので、麻衣子の恥部が男性刑事達の前でさらされてしまう。今ここで任意の捜索を受けた方が良いと彩香は説得した。
しぶしぶ了承した麻衣子の肛門や膣にずぶずぶと指を突っ込み、不審物を隠し持っていないかを調べる彩香。
このように膣や肛門に指を突っ込む捜索はすでに何度か経験していた彩香だが、指先の感覚が気持ち悪く、女性が「ああっ!」と屈辱の悲鳴を上げることもあり、かわいそうで何度やっても慣れず憂鬱だ。麻衣子も極度の屈辱からか、目からは涙がこぼれ落ちていた。
麻衣子(何で私がこんな目に遭わないといけないの・・。全部マスターのせいだわ!)
自分をこのような状況に陥れた元凶となったバイト先の店主を激しく恨む麻衣子。
身体に不審物が隠されていないことを確認した彩香は、麻衣子にタオルを巻かせて衣類の鑑定が終わるのを待ち、異常なしとして鑑識から衣服が戻ると2人でトイレに向かった。次は尿検査だ。

第四話:意志に反する身体

署内の女子トイレにて、採尿容器を麻衣子に渡し、彩香は自分の目の前で尿を採取するよう求めた。
麻衣子「一応聞いてみますけど、個室の扉を閉めさせてはくれないんですよね?」
彩香「ごめんなさいね。扉を閉めると採尿したふりをしてタンク内の水を容器に入れられちゃう可能性があるから、ちゃんとあなたのおしっこが容器に入るところを目で確認しないといけないの。」
予期していた回答にため息をついた麻衣子は下着を下ろし、彩香の目の前で尿を出そうと試みた。しかし、尿が出ない。
彩香「どうしたの? まだおしっこがたまってないの?」
麻衣子「そんなことないんですけど、そんなにじっくり見つめられてたら緊張しちゃって、おしっこが出て来ないんです。」
女子トイレは全て個室なため、同性とはいえ人の見ている前でおしっこをした経験が麻衣子にはない。頭では尿を出そうとしているのだが、体が拒否反応を示し、おしっこが出て来ないのだ。
採尿を試みて10分ほどが経過したが、一向に尿が出る気配はない。トイレの外で待機しているリーダーに事情を説明すると、「それなら身体捜索令状をとって強制的に採取してしまえ。」と指示を受けた。しかし、女性の人権を守ることを信念としている彩香にとって、それは絶対に避けねばならない事態だ。
彩香「そんな、もう少しだけ待ってください。必ず任意で採取しますから、お願いします。」
強制採尿だけは避けてほしいと懇願した彩香は麻衣子の所に戻り、このままでは強制採尿になってしまうと説明した。
強制採尿は女性が対象者であっても男性刑事達が複数人で取り囲み手足を押さえ付けて下半身を裸にさせ、カテーテルという長い管を尿道に突っ込んで強制的に尿を採取する手法だ。
そのことを彩香から聞いた麻衣子は恐怖で身体がこわばり、ますます尿が出なくなってしまった。
おしっこは身体の緊張を緩めることで出るもの。恐怖で身体をガチガチに緊張させてしまっては全くの逆効果だ。
尿を出すためには身体がリラックスしている必要がある。
彩香は麻薬捜査官としての経験がまだ浅いためそのような知識がなく、強制採尿の恐ろしさを伝えれば恐怖で任意でおしっこが出るだろうという逆効果な説得を試みていた。それは麻衣子にとって不幸な結果になった。
それから1時間、時が経つに連れて近づく強制採尿の恐怖に、麻衣子の身体は脳からの命令に反し絶対に尿を出さない防御状態に突入していた。

第五話:助けて婦警さん

リーダーと先輩刑事3人が女子トイレのドアを開け、ずかずかと入って来た。
「彩香、タイムリミットだ。彼女の身体捜索令状を取得した。」
リーダーに令状を見せられ、彩香は肩を落とした。
採尿場所に移動するよう促された麻衣子だが、
麻衣子「嫌・・、絶対にイヤ! 男の人達の前でおしっこなんて出せるわけない!」と移動を拒絶。
リーダー「悪いな、お嬢さん。もう令状が出てるから、アンタの身体を押さえさせてもらうよ。」
リーダーの合図で先輩の男性刑事達が麻衣子の身体を押さえ付け、採尿場所まで強制的に連行しようとした。
麻衣子は暴れたが、男4人の力の前に全く歯が立たない。抱えられて女子トイレの外に連れ出されそうになった時、麻衣子は彩香に助けを求めた。
麻衣子「婦警さん、助けて! いやだよ。強制採尿なんて絶対にイヤ。助けて!」
彩香は沈黙したまま、何も応えることができない。これまでも何度か経験したことがある、女性の人権を守ることができなかったと感じる瞬間だ。
麻衣子を連行して到着した部屋は、中央に拘束具つきのベッドが配置された強制採尿専用の場所だ。
刑事達は麻衣子の両手をベッドの拘束具に固定した。両足は下半身の衣服を外す必要があるためまだ固定できない。麻衣子の目からは大粒の涙があふれている。
リーダーが書類を読み上げ、強制採尿の開始を宣言する。
「これより、身体捜索令状にもとづく強制採尿を開始します。
被検者住所:東京都◯◯区◯◯町◯番地◯号  氏名: 桜井麻衣子  性別: 女  被検者が女性であるため、法令により女性の捜査員1名以上を配置し女性の人権が不当に侵害されないよう配慮します。本件における女性捜査員: :楠木彩香  
以上により、条件が整ったため、被験者の身体捜索を開始します。」
宣言が終わると、リーダーは彩香に指示をした。
リーダー「彩香、わかってるよな。衣服の離脱はお前がやってくれ。俺達がやったんじゃあ、女性の人権を配慮してないって言われかねないからな。」
彩香は麻衣子のスカートに手をかけた。麻衣子は両足をばたつかせて彩香の手を振り払う。
麻衣子「嫌よ! こんなに男の人がたくさんいる所で脱がせないで!」
しかし、すぐに男性刑事2名が麻衣子の両足を押さえ付ける。
刑事「彩香、いまのうちに下ろせ。」
彩香は麻衣子のスカートのファスナーを下ろした。
麻衣子「お願い!やめて!婦警さん。男の人に見られたくない!」
彩香「ごめんね。 こうなっちゃうともう、どうしようもないのよ。」
彩香は謝罪しながら麻衣子のスカートをすっと下ろして抜き取った。真っ白い下着があらわになる。
続けて、彩香は下着に手をかける。
麻衣子「どうしてこんな酷いことをするの?お店のトイレの時は見られないように婦警さんが隠してくれたじゃない。それなのになんで今度はこんなことをするの?婦警さん、私を守ってよ。男の人に見られたくないよ!」
麻衣子のすがるような視線を直視できず、目をそらした彩香は下着にかけた手の力を強めた。
麻衣子「本当にそんなことするの!?恥ずかしくて死んじゃう!お願い、助けて!」
助けを求める麻衣子の声に、彩香は耳を塞ぎたい気持ちでいっぱいだった。
しかし、リーダーからは「彩香、早く下ろせ。」と無慈悲な指示。
彩香は泣く泣く麻衣子の下着を引きずり下ろした。
絶叫する麻衣子。刑事達はすぐに麻衣子の両足を広げさせ、ベッドの拘束具に両足首を固定した。
上半身は衣服を身に付けているが、下半身は丸出しで大股開きのため、黒い陰毛の下で陰唇が割れている形がくっきり見える。
リーダー「先生、お願いします。」
採尿室には医師がいて、股を開かせた被検者の尿道にカテーテルを挿入するのは医師の仕事だ。初老の医師はカテーテルを持ち、麻衣子の陰部に差し込もうとした。

第六話:麻衣子の豹変

麻衣子「やめて変態! レイプ魔!  こんな所でおしっこなんて出来るわけないでしょ! 」
彩香ひとりの前でも緊張して尿を出さなかった麻衣子の身体。今度は多数の男性に囲まれ、身体の緊張は極限状態だ。さらに麻衣子の意志も絶対におしっこを出すものかと決意した。男性達に股間を見られた上、このまま放尿までしてしまったら完全な敗北だ。女のプライドを保つため、このままあっさり放尿するわけにはいかない。
尿道にカテーテルが挿入された。
麻衣子「そんな物を入れても無駄よ!  絶対おしっこしないから!」
つい先ほどまでは男性の前で下着を下ろされたくないと大泣きしていた麻衣子だったが、いざ下ろされて大股開きをさらしてしまった後は、開き直って一転強気の態度に出た。見られたことで精神が崩壊しないように、人間の持つ自己防衛本能が働き、精神状態を切り替えたのだ。
麻衣子「あなた達、覚えてなさいよ。何の罪もない女性にこんな仕打ちをしたって問題にして、警察をクビにさせてやるからね。」
リーダーや男性刑事達を罵る麻衣子。
その矛先は彩香にも向いた。
「婦警さん、あなたも同罪よ。同じ女性だから助けてくれると思ったのに。結局は血も涙もない警察の人間ね。」
その一言は、彩香の心にグサリと刺さるものだった。

第七話:崩壊

麻衣子は身体の中にかなりの量のおしっこが溜まっている感覚はあったが尿意は全くなく、おしっこを出さない自信があった。任意採取の時は、尿を出さなきゃと脳が命令しているにもかかわらず、人前だからと拒絶反応を示して主の命令に背いておしっこを出さないような身体だ。今度は多数の男性に囲まれ、あの時以上に身体がこわばり、警戒度がマックスの状態にあると感じる。これなら絶対におしっこは出て来ない。変な道具を私の体に入れておしっこさせようとしてるみたいだけど、結局おしっこが出て来ず捜査不能ってことになって、無能な警官達だってことになるわね。
自己防衛本能が生み出した麻衣子の強気な精神は、刑事達が採尿に失敗し困り果てている様子を想像し、自己満足に浸っていた。
しかし、その自信は一瞬で崩壊する。
挿入されたカテーテルが体内を進み、膀胱の手前で尿をせきとめている筋肉をこじ開け、膀胱内に到達したのだ。
麻衣子「!!!、ちょっと何よコレ。そんな・・、こんなの卑怯よ!」
全くおしっこが出そうになかったのが一転、突然おしっこが出そうになった感覚を敏感に感じとった麻衣子は、全力でおしっこを我慢しようとした。
膀胱の手前にある筋肉をぎゅっと締め付けて閉ざす。しかし、中にはすでにカテーテルの管が通っており、いくら外から強く管を締め付けても、管の中を通っておしっこがどんどん外に出て行くのを感じる。
麻衣子(そんな! これって、我慢できるとか出来ないとか、そういう問題じゃないじゃない!?)
カテーテルの先端から、黄色い尿がプシューっと勢いよく噴水のように飛び出した。

最終話:心が折れた2人

その瞬間、麻衣子の女のプライドは完全に崩壊した。多数の男性の前で股間をさらした上に放尿した。もう自己防衛本能も働かず、心が暗い闇に落ちて行くのを感じた。自分の身体が恨めしい。尿を出したい時には強力に拒むくせに、絶対に尿を出したくない肝心な時に変な管の道具の前に無抵抗で屈服し噴水のようにおしっこを出すなんて。こんな身体いらない。全てが終わったわ。死にたい。
麻衣子は放心状態だった。採尿が終わり拘束を解かれても、股間を隠そうともせず大股開きのまま目を見開いている。脱がされた下着とスカートを手渡され、身につけるよう刑事達に促されてやっと動き始めたが、その目は死人のようであった。
採取した尿を医師が試験紙につけ、検査の結果はすぐに判明した。シロだ。麻衣子は無実が証明された。しかし、刑事のリーダーからそのことを告げられても、麻衣子は何の反応も示さなかった。心配した刑事達は、麻衣子をパトカーに乗せ、自宅まで送り届けた。

心を折られた女がもう一人いた。彩香だ。
(「婦警さん、あなたも同罪よ。同じ女性だから助けてくれると思ったのに。結局は血も涙もない警察の人間ね。」)
麻衣子に言われたその言葉がずっと頭から離れない。
少し前まで彩香のことを信じて助けを求めていた麻衣子を失望させた。
麻衣子は自分を見限り、自らの意志で強制採尿に対抗しようと強気な表情を見せた。でも、カテーテルの到達で強気な表情は一瞬で絶望の表情に変わり、男性刑事達の前で噴水のようにおしっこを噴出させた麻衣子は廃人のようになってしまった。
私は女性の人権を守る仕事をしてるんじゃないの?  何でこんなことになるの?  私が未熟だから? 違う! そもそもこの仕事は女性の人権を守る仕事じゃないんじゃないの?  実際は正反対で、女性の人権を侵す手助けをしてるのかもしれない。女性である私がいることで、同性を立ち会わせて配慮しているとか、うまい口実に使われているだけ。  こんな仕事、もうやめたいよ。派出所勤務に戻りたい。来週も確か風俗店で薬物取引の疑惑があって家宅捜索だよね。風俗店じゃあ、たくさん女の人がいそうだなあ。私、どうすれば良いの?
心の迷宮に迷い混む彩香。

麻衣子と彩香。心を折られたこの2人の女性は、その後どのような人生を歩むのであろうか。

(完)

出典:オリジナル作品
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