10年ほど前のこと。 当時全寮制の学校にいて、外出許可でバイトに行って20時頃に帰寮のために夜道を自転車で走っていた。 寮は少し丘の住宅街にあって、登りを必氏にこいでいたら突然横から人が出て来て自転車を蹴られて倒れた。 スピードは遅かったけど結構な衝撃で動けずにいたらがばっ!とのしかかられて押さえ込まれた。 痴漢だ!ってすぐわかったけど全然声がでなくて、助けを呼ぶ声じゃなく抵抗の声しか出せずやだ、やめて、いやだしか言えず… ハアハアされてそうこうしてたらあっという間に離れてポツンと置き去りにされた。 しばらく呆然としていたけどあまりのショックと体の痛み、ジーンズのアレと思われる汚れにも気づいてそのまま泣き出してしまった。 腰が抜けて立ち上がれなかったのもある… そしたら、少し離れたところから犬をつれた老夫婦が駆け寄って来てどうしたの!?と声をかけてくれ、痴漢…自転車倒されて…とボロボロ泣きながら説明を。 するとおじいさんが奥さんに「そこの家に電話借りて通報しろ!君は待ってろ!心配ない!」といって「○○号!行くぞ!」と走り出した。 しばらくして救急車が来て、パトカーも来てくれ、寮の先生も来てとりあえず病院に…と移動することに。 おじいさんの奥さんもついてきてくれた。 傷の治療を受け、衣服も証拠として提出、先生の奥さんが着替えのスウェットを持って来てくれて婦警さんに事情聴取を受けて… すると別の婦警さんがきて、被疑者確保との連絡。 まだ犯人の特徴も黒い服…とかくらいしか言えてなかったのに。 そしたら、おじいさんの奥さんがひょこっと顔を出して「心配ないよ。おじいさんと○○が見つけたんだよ。」と。 あの犬は大きなシェパードで賢そうだったけど、まさに嘱託の警察犬で、おじいさんも退役警察官だったそう。 隠れてタバコを吸う学生が恐れる犬をつれた「タバコ狩りのじーさん」でそちらの輩には有名なおじいさんらしかった。 そのときはもう襲われたショックでガタガタだったけど、すぐ犯人が捕まったことや生来の竹割の性格で早々に立ち直れて、本当にあの夫婦と犬君のおかげで病まずに済んだ。 先日、おじいさんが亡くなったとの知らせを受けお線香を上げにうかがって改めて感謝を伝えさせてもらった。 奥さんとあの時のことを話し、あの時は惚れ直したわよ〜、いや!私も惚れそうでした!と笑い合い、ずっと寄り添ってくれてその後も心の傷にならないようにと声をかけ続けてくれた奥さんにも深く感謝。 私にとってのヒーローな夫婦と犬君の話。 出典:2ch リンク:2ch.net |
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