全然大した話じゃないけどさ、まあ聞いてくれよ。 この前久しぶりしたんだよ。嫁さんと。 それがめちゃくちゃ良かったんだわ。 いや、激しいセックスじゃないのよ、全然。俺、早漏だから。動くと出ちゃうし。案の定、入れてる時間も短かったし。悔しいけど。 でも何だろうなあ。キスいっぱいして、きつく抱き合ったままもぞもぞし合っててさ。 なんていうか、「俺、この人と結婚してホント良かった」って思えるセックスだったんだわ。 幸せ? 愛? なんかそういうやつさ、要するに。陳腐だけど。 嫁さんへの愛情なんて、これまでも十分感じてきたはずなんだけど、改めて染みたっていうかさ。 そんな満たされたセックスだったんだわ。 だから何かに書き留めておこうと思って。 興味があったら読んでくれよ。できるだけエロく書いてみるからさ。 嫁さんと俺は30代前半の同い年。学生時代の同級生で、だいぶ長く付き合って、30手前で結婚した。 俺は会社員、嫁さんは今のところ専業主婦。子どもは2人。3歳の息子と0歳の娘。 嫁さんはいわゆる「ぽっちゃりさん」。 胸と腹、腰、太ももが特にふくよか。嫁さん自身も下半身の太さは多少気になるみたいだけど、まあ普通の女性ならもうちょっと気にしてておかしくない程度には太い。 でもちゃんとくびれはある。 胸は妊娠前Eカップだったけど、授乳中のいまはもうちょい育ってるっぽい。 洗練されたスタイルではないんだけど、胸とお尻が大きいから、その分お腹周りの太さが目立たないのかな。 しかも童顔だから、なんていうか…、分かりにくい例えかもしれないけど、中学の時、学年で1人くらい、そんなにパッとしないけど巨乳が目を引く子っていたろ? あの感じよ。 大人っぽくはないけど、出るとこは立派に発育してて、アンバランスなエロさから体操服とか水着の時だけ男子の注目を浴びるっていう。 あのまーんま、30代になったような感じなんだわ。嫁さん。うん。 結婚前を含めれば10年以上の付き合いだけど、喧嘩はほとんどしたことない。嫁さん、怒ることがほぼないから。 でも大人しい性格ってわけじゃなくて、俺のボケを軽くスルーする技術は持ってるし、子どもが言うこと聞かない時はぺしんと手をあげることもある。 出産前は、性にも割と貪欲な方だったんじゃないかな。 特に旺盛だった独身時代は、お互い我慢できなくて、カーセックスしたり生理中にしたりしたこともあった。 「こうしてほしい」とか「これはしないでほしい」とかも、自分から言ってきてくれる。 でも性感に対して、いわゆる身体が開発されてるかというと、あまりされてない。これは俺がへたくそだからいけないんだろうけど。 イくって感覚を知ってるのかどうか、嫁さんはよく分かってないみたいだし、俺も相手しててよく分からない。 ただ学生時代からオナニーはしてたらしい。 「1人でしててもイかないの?」って聞いたら、「気持ちよくなってきたら、もういいやってなる。これがイったってことなの?」だと。微妙じゃない? とにかくまあそんな感じよ。 ちなみに顔は宮里藍と平愛梨の中間ぐらいの可愛さ。 ちょい天然なとこがあって、運動と勉強は苦手。 その夜は、先にちょっと寝ちゃってたんだよな、俺。 気がつくと、すぐ横で息子が大の字で眠ってる。もうぐっすり。 あちゃーしまったなと思いつつ、首をもたげてベッドを見ると、暗闇の中で嫁さんが寝てるのが見えた。 俺が寝てからどれくらい経ったのか分からなかったけど、まだ大丈夫かな、今日はするって決めてたし、って、ベッドに移る。 テンピュールが沈んだのに気づいたのか、嫁さんが目を開けた。 嫁さんもうとうとしてたっぽいけど、 「よく寝なかったね」 って小声で言われる。俺、横になるとすぐ寝ちゃうから。 続けて、 「〇〇(息子)寝た?」 嫁さん、息子確認。オーケー。 ってことで、俺はいそいそと嫁さんの右側に体をぴったり寄せて、左腕は嫁さんの首の下に滑り込ませ、肩を抱き寄せる。同時にキスする。 俺ら夫婦はなんていうか、唇をくっくけるだけのキスってあんまりしない。 舌もちょっと絡ませるのが基本形。 さすがに子どもがいる前ではそこまでしないけど。 この時も最初から舌が絡み合うやつ。 それがデフォルトだから、嫁さんの方から滑り込ませてきた。 ぴったり隙間がないように唇を密着させて、ザラザラした舌の感触を互いに味わう。 甘い。不思議。 たぶん10分くらいくっつけたまんまだったかな。 こういう長いキスも珍しくない。 俺の左手は嫁さんのお尻へ。 ワンピースのパジャマの下から滑り込ませると、直に触れるすべすべのお尻がある。 履いてないわけじゃない。Tバックをリクエストしてたのよ。 この日は休日で、夕方、風呂に入る時から夫婦間で「しよう」ってことになってた。 脱衣所で聞いてきたんだよ、嫁さんが。 囁き声で、冗談交じりに「履こうか?」って。赤いTバックを手に。 俺が何日か前に、「久しぶりに履いてるとこ見たい」ってリクエストしてたやつだ。 いつも授乳用のブラだから、「ブラもショーツとセットの赤いやつで」って付け足してさ。 でもその時は今日や明日なんてつもりはなくて、「授乳中のおっぱい大きい間にその下着姿が見られたら目に焼き付けたい。できればそのままセックスしたい」くらいの感覚で言ってたわけ。 それを、これから風呂入ろうって時に「履こうか?」なんてさ。 もう今夜、そういうことじゃん? 嫁さんが急にそんな嬉しいこと言ってくれるもんだから俺、その時点でムクムク大きくなるほど期待しちゃってた。高校生かっての。 そんな俺の反応を見て嫁さん、あははって笑いながら風呂場に入ってった。 だってさ、めちゃくちゃ久しぶりだったんだわ。セックス。 特に2人目を出産してから、回数はかなり減った。残念なことに。 理由は、「授乳中はあまりそういう気分にならない」(嫁さん談)のと、子どもたちの目を盗んでするのが大変ってこと。 1つ目の授乳中だからってのは、どうもホルモンの作用らしい。 モードが母親なんだってさ。これは1人目を産んだ時から言ってた。 前は敏感だったおっぱいも、「触られると子どもを思い出しちゃって、そあいう気分じゃなくなる」んだと。 だからセックスする時も、あんまりしつこく触ったり吸ったりしないようになった。 2つ目の子どもたちがってのは、うちの子、寝るのがすげー遅いから。 11時とか12時も普通。どーやっても早くは寝てくれないんだな、これが。 俺らと一緒に、同じ空間で添い寝するから、そういうことできる時間と場所が作りづらい。 おまけに俺は俺で、寝かしつけながら寝ちゃうし。 そんなだから、最近じゃ毎日のように、嫁さんにすり寄って「したい」「たまらん」「もう限界」ってセクハラまがいのアピールしてた。 たまに朝、子どもが起きてない時間帯に、台所とか洗面所とかでスイッチ入って襲いかかって、そのくせ1人で興奮して入れる前に出しちゃったり(早いから)もした。 だからベッドで時間かけてするのは1か月か、それ以上なかったかも。 そんなムラムラな俺に見兼ねての「履こうか?」だったんだと思う。 超優しいよね。ていうか可愛い。たまらん。愛してる。 久しぶりに堪能する嫁さんのお尻。しかもTバック。 嫁さんのお尻はでかい。 他の女性の尻をまじまじと見たことないから厳密にはわからんけど、たぶんかなり大きい方。 さっきも話した通り、ぽっちゃりさんだから。 で、俺はこの大きいお尻が大好き。 特にTバックとの組み合わせなんて、すんごいのよ。もうエロスしかない。オスの本能に訴えかける引力。 そのお尻をいま、久しぶりに堪能できる。 じっくり鑑賞するのも好きなんだけど、暗闇の中でよく見えない。 それにもうぎゅっと抱き合ってもぞもぞし始めちゃった段階だから、今から身体を離して眺めちゃうと、嫁さんの気分も宙ぶらりんになっちゃうかなと思って、やめといた。 あと、鑑賞するよりも触るのがさらにいいんだわ。Tバックのお尻って。 小さな布地の縁に指を這わせると、嫁さんのお尻の大きさがよく分かるのよ。1周するのに時間がかかるっていうかさ。 指先を滑らせて、爪を肌に沿わせる。 触れてるって程度のアプローチで、円を描くように。行ったり来たり、何度も。 嫁さんもお尻を触られるのはなかなか好きみたい。こういう触り方も含めてね。 まあ、息づかいが変わったり声が出たりっていう反応は特にない。 でも徐々に敏感になって、お尻の表面をざわざわと鳥肌が覆い始めているのが指先で分かる。 キスの密着感も変わるし、脚も絡めてきた。 俺のはとっくに臨戦態勢。まだズボンの中だけどバッキバキ。 そんな俺の状態を知ってか知らずか、嫁さんは俺のTシャツの裾から手を差し入れてきた。 直に背中を撫でたり、ズボンの縁をなぞったり。 まるで「もう脱いだら?」とでも言いたげに。 いいね。今日の嫁さん、やる気だ。 嫁さんの誘うような仕草に応えて、俺もお尻から嫁さんのパジャマのボタンに手を移した。 上から順番に外していく。右手は肩に回したまま、左手だけで。 ワンピースだから、ボタンの数も多い。 まどろっこしくてちょっと間延びするから、その最中もできるだけ嫁さんの唇を求め続けた。 ワンピースの前が開かれて、嫁さんの肌が露わになる。 ブラは残念ながら授乳用のままだった。 「ごめんね」と嫁さん。やっぱり子どもに母乳を与えるには授乳用が便利らしい。 胸のサイズも出産前のブラでは合わないとか。 でもやっぱり赤い下着のペアは見たいから、 「また後で見せて。着けてるとこ」 って言ったら嫁さん、嬉しそうに頷いてくれた。こういうとこも可愛い。 パジャマの袖から腕を抜かせて起き上がる。 「ブラも取っていい?」と尋ねて、ブラ前面のボタンを外し、肩紐も取った。 これで嫁さんはショーツ1枚の姿だ。 支えを失った乳房は、垂れてないとは決して言えない。 妊娠後から徐々に大きくなった乳首は色も濃くなり、暗闇の中でもちゃんと見つけられる。 俺はそういう嫁さんの身体の変化を残念だとは思わない。それはそれでいいもんだ。なんかこう、いやらしくて。 俺も服を脱ぎ、全裸に。 ギンギンに反り上がったやつが顔を出した。 今度は嫁さんの右側に寄り添い、左手を肩に回した。 利き手が自由になる。ここからが本番だ。 とはいえ、すぐ隣では子どもたちが寝てるから、激しい動きはできないし、音や声も極力控えないといけない。 万が一、子どものどちらかでも起きたら中断せざるを得ないし、そうなると盛り上がった気分も鎮まってしまう。 だからまずは抱き寄せて、右手で太ももからお尻、腰、下腹、脇腹、背中、肩、首、頬と静かに触っていき、キスを続ける。 胸はできるだけ触らない。 授乳中の今は、高まった気分を下げるかもしれないから。 でも触りたい気持ちは抑えられず、心の中でごめんと断りながら乳房の輪郭に沿わせ、円を描いた。 少しでも変な刺激を与えないように、あえて手の甲で。 こうして抱き合うと、肌が直接くっつく面積もさっきとは段違いだ。 嫁さんと俺の体温が混じり合っていくのが分かる。 それが、互いの興奮も急速に高めていく。 俺のたまらない気持ちは、撫でる手の動きにも次第に表れていく。 なんかもうとても優しくは撫でられなくなって、手のひら全体で舐めるように、肉をぎゅっと絞るように、力を込めた。 特にお尻の弾力が、俺の手を狂わせる。 量感たっぷりな厚い肉を揉みしだくけど、俺の掌に収まるレベルじゃない。 場所を変えながら、触診するように、粘土を念入りにこねるように、満遍なく揉んでいく。 唇も嫁さんの頬、顎、首、肩など、抱きしめたまま届くあらゆる範囲に這わせた。 乳首にも思い切り吸い付いて舐め上げたいけど、ここは全力で我慢だ。 嫁さんももぞもぞと蠢き、俺の腰や尻、背中を強く抱いてきてくれる。 声が漏れることはないけど、吐息は深くなり、熱を帯びてきた。 そんな嫁さんを見て、ため息。 嫁さんがそんな風に興奮を仕草に表すたび、俺は全身の熱が上がっていく気持ちになるんだわ。 俺のアレはさっきから、嫁さんのお腹と俺の下腹部に挟まれている。 先端からは間違いなく、我慢汁が滲み出てるはずだ。 ひとしきりそうやって高め合ったところで、いよいよだ。 嫁さんのアソコに手を伸ばす。 ここでもう一度慎重さを取り戻さなきゃならない。 大きく、強くなり始めた動作はいったん鎮めないと。 全ては嫁さんに、より深く感じてもらうためだ。 嫁さんにも感じてくれないと、俺がひとりでどんなに興奮したって、満足いくセックスにはならない。 だから優しく、でも触ってることがはっきり伝わるように、太ももの間の少ない布地に中指の腹を当てた。 ゆっくりと前後に動かし始める。 布の奥にある割れ目の状態に神経を集中させながら。 嫁さんは声を上げない。息づかいにも変化はない。 でも、指の腹全体に滑るような感触が伝わってくる。 良かった。濡れてくれてるみたいだ。 徐々に指の力を込めながらしごいていると、突起も存在感を増してきた。 それとともに、嫁さんの唇からも吐息が漏れ始める。 布地は水分を含むと、だんだん割れ目にぺったりと貼り付いて、擦れば擦るほど中へ埋まっていく。 どうやらうまくいったらしい。 左手は肩に回したままだけど、動ける範囲に唇を這わせる。 鎖骨とか、肩とか、胸元とか、首筋とかにキスしていると、嫁さんの吐息が聞けて楽しい。 そして時々、唇を奪いに行く。 幅の狭いTバックの布地が割れ目に埋まっていき、自然な流れで、俺の中指がその周りの肉にも触れ始めた。 そろそろいいかな。 布地の縁を何度か行ったり来たりしてから、布地の端を持ち上げ、横にずらす。 そして、俺の中指を滑り込ませる。 再び神経を集中させて、露わになった割れ目に直接、中指を置く。 そこで、あれ? と思った。 想像より濡れてなかった。 出産前の嫁さんは、たぶんかなり濡れやすい体質だった。 抱き合ってひとしきりキスすれば、アソコの表面までてらてらと粘液が浸み出すくらい。 下着を脱がすと糸は引くし、毛がべったりと貼り付いてた。 ろくに触らなくても、俺のがすんなりと入ってった。 それが、1人目の時からそうだったけど、産後やや感じにくくなったらしい。 出産の時って、帝王切開でなくてもやっぱり多少は切れるのな。アソコ。 だから「しばらくは痛みがあったし、痛みが引いてからも違和感っていうか、突っ張る感じ」って、嫁さんからいつか聞いた覚えがある。 縫うようなケガしたことある人なら、なんとなく分かると思う。 すっかり傷が治ってからも、なんか感覚が鈍い感じ。ああいうことなんだろうな。 ならば、予定変更。 「脱いでもらっていい?」 いったん身体を離し、嫁さんが下着を下ろす。 もう2人とも、身に着ける物は何もない。 そして再び抱き合おうかという時、囁き声で、でもはっきりとした口調で嫁さんが言った。 「後ろから抱っこしてほしい」 してほしいことがあればはっきり言う嫁さん。いいよね。 背面横位っていうの? 横向きに寝てもらって、俺が背中からぴったり寄り添う。 俺のアレはちょうど先っぽが嫁さんのお尻に当たる。 俺の左腕を嫁さんの脇の下に通して、嫁さんの左胸を触れる位置に。で、右手は嫁さんの股に。 その状態から、2人とも仰向けになる。嫁さんの腰は俺の腰の上に乗っかる感じ。 これが独身時代から、前戯の仕上げによくやってきた体位だ。 嫁さんが右を向けばすぐ俺の顔があって、キスできる。 俺は嫁さんの胸と股間を同時に攻められて、入れようと思えば挿入もできる。 この時も、嫁さんの股間に当てがった右手に神経を集中させた。 陰唇の肉をかき分けていった奥は、やっぱり確かに濡れていた。 さっきは指がここまでちゃんと届いてなかったのかも。 中指の先で嫁さんの愛液を掬い取り、上部の突起に塗りつける。 あくまでソフトに、ゆっくりと。 でも嫁さんの弱点はこの突起そのものじゃない。 嫁さんは割れ目の中でも、お尻に近い方を押すようにして擦られるのが好きなんだわ。 この時も、割れ目のお尻側の壁を優しく突くようにしてなぞった。 何度か往復しているうちに、愛液はどこからともなく溢れてきて、俺の指に絡みついてくる。滑りもどんどん良くなる。 その時だ。 嫁さんは突然、大きく息を吸ったかと思うと、「ふう」とも「はあ」ともいえない声とともに長い吐息を漏らした。 同時に、開いていた脚がぎゅうっと閉じられる。ものすごい力だ。俺の手首は挟まれ、ぴくりとも動かせなくなった。 嫁さんが感じてる。かなり深く。 その合図だ。 脚が少し緩んで手が動かせるようになったところを、さらに同じように攻める。 その度に、嫁さんの脚は強く閉じられる。 何度目かで、 「はあぁっ…!」 再び脚をぎゅうっと閉じて俺の手を固定すると、それきり嫁さんの動きも、呼吸も、10秒近く止まった。 たっぷりと間を開けて、ゆっくりと脚が緩み、呼吸も少しずつ元に戻っていく。 これは…どうなんだろう。 最近では珍しくいい反応だったけど、イったのか? だんだん落ち着いた嫁さんは、自分自身に問いかけるように、うつろに呟いた。 「何だったんだろう、今の…」 何だったんでしょうねえ。こっちが聞きたい。 誰か教えて。 いよいよ挿入する。 結婚以来、ゴムはほとんど使ってない。 使った方が射精まで持つのはもちろんだけど、嫁さんも使わない方が反応がいいから、最近じゃいつも膣外射精だ。 「この(体勢の)まま挿れようか?」って尋ねたけど、嫁さんは「好きな挿れ方でいいよ」って。 嫁さんがよく感じてくれるから、このまま後ろから挿れるのも好きなんだけど、挿入が浅いのが難点だ。 それじゃ、と起き上がって正常位をとった。 改めて嫁さんを正面から見下ろす。 暗闇の中に白い肌が浮かび上がる。 豊かな胸、ムッチリした腰回り、肩から二の腕にかけての柔らかなカーブ、その割にすっきりした首元。 どれも、たまらなくそそられる。 荒々しくむしゃぶりつき、全身にキスマークを刻み、激しく腰を打ちつけたい衝動に駆られる。 そうして見惚れていたところで、嫁さんから再度のリクエストがあった。 「ちょっとスリスリして」 発した言葉は可愛げだけど、その意味する行為は「俺のアレで嫁さんの割れ目を擦ってほしい」ってことだ。エロい。 俺はまた嬉しくなって、言われた通り嫁さんの割れ目に先端を当てがった。そのまま腰を前に進めることなく、竿の根元を持ち、ゆっくりと上下に振る。 例えは変だけど、うちわで扇いでるような感じだ。 俺の先端が、嫁さんの愛液をすくってはなすりつける。 暗闇にヌチャ、ピチャ、という音だけが響く。 この行為、嫁さんからはよくリクエストされるけど、俺にはそれほどの刺激はない。嫁さんも気持ちいいのかどうか分からない。 ただ、これからいよいよ挿れる前の、慣らしのような意味があるのかも。 これによって、結合への最後の準備が整う、みたいな。 嫁さんも感じているのか、あるいは気持ちがより高まってきたのか、俺の下腹部や腰に手を伸ばし、スリスリと撫で始めた。 柔らかい手つきだけど、俺の腰を前へ、膣内へと誘っているようで、すごくいやらしい。 性器同士の擦りつけをひとしきり楽しみ、「いい?」と確認。 嫁さんは目をつぶったまま頷いた。 いよいよだ。 「この辺りかな」と思う角度で俺のをキープし、少しずつ腰を前に進める。 少しずつ、少しずつ。 亀頭が包まれ、さらに全体の半分が埋まった。 が、なかなかキツい。 あれだけ濡れてたはずだけど、膣内はあまりスムーズにいかないらしい。 嫁さんも痛いんじゃないかと確認すると、 「んー…」 と、はっきりしない答えで、表情からも痛みは読み取れない。 ただ目をつぶって、感覚を膣内に集中させてるらしいことは分かった。 「痛くなったら言ってね」 さらに少しずつ進めていく。 ほとんどが埋まったが、体勢の問題でこれ以上は奥に行けない。 「全部入った?」 と嫁さん。 「あとちょっと。痛い?」 嫁さんは再びちょっと考えるような顔をして、「んーん」と軽く首を振った。 より奥へ行くため、膝を少し前へやる。 太もも辺りの方が密着感がより増した。 そしてさらに腰を進めていく。 とうとう根元まで埋まり、俺の下腹部と嫁さんの割れ目がしっかりと密着した。 俺はこの時点で、かなりまずい状態だった。 もう竿の根元辺りで精液が溜まりをつくって、熱を腰に伝え始めている。 気を緩めたら、ほんの1ピストンで発射は間違いない。これは誇張でも何でもなく。 「痛くない?」 「大丈夫」 「俺、もうヤバい」 苦笑すると、嫁さんも声に出さず笑った。 「ちょっとこのまま…」 体を倒し、嫁さんにすがりつく。 もう我慢できそうにないから、せめて少しでも嫁さんに感じてほしくて、嫁さんの肩や首筋、胸元に唇を這わせた。 再びキスもして、舌を擦りつけ合う。 嫁さんも俺の首や背中に手を絡めてくれた。 そうしているうちに、嫁さんの膣内が少しずつ変化し始めた。 噛むようなキツさが和らぎ、じんわりと滑りが良くなってくる。 愛液が染み出しているのかもしれない。 次第に、柔らかく滑らかな肉に包まれてきた。濡れそぼった割れ目にそのまま挿入した時のような感覚。 そしてさらに、俺のと嫁さんのが1つに溶け合って浸食し、境目がなくなるような、不思議な感触を覚え始める。 「馴染む」って感じを超えてる。感覚の中で、自分自身の性器の輪郭がうつろになる。 こんなこと今まであったかな。 射精感にもほんの少しだけ余裕が出てきた。それを伝え、 「動いていい?」 嫁さんはにやりと笑みを浮かべ、 「油断しないようにね」 よく分かってるな、と思って、ちょっと笑ってしまう。 「調子に乗ると、ね」 いつも「よし、いける」と思って腰を振り始めると、あっという間に達してしまう。 で、「あーあ、調子に乗った」って2人で笑い合うまでがセットなんだわ。 ゆっくり、じっくりと、この不思議な溶け合いを味わいながら腰を揺らす。 1回のピストンに10秒くらいもかけながら。 結合部は、挿入したばかりの時とは全く様子が変わって、ツルツルとすごくよく滑るようになった。 それにしても、目の前にいる嫁さんだ。 どこがどう、とかじゃなく、ものすごく可愛い。愛おしくてたまらない。 なぜだ。セックスの最中だからか。俺が射精寸前だからか。 溢れ出てくるのは精液だけじゃないらしい。気持ちを抑えられない。 書いてこなかったけど、実はベッドに移ってキスを始めた頃から俺、5分に1回くらいは嫁さんに「愛してる」って呼びかけてる。 嫁さんもそのたびに「〇〇(嫁さんの名前)も愛してるよ」って応えてくれる。 セックスの時はいつも、そういうやりとりを飽きずにしてんだよ。 でも、この時はそれだけじゃ満足できなかった。 俺は嫁さんの頬に手をやり、 「俺、〇〇と結婚して本当に良かった」 なんて。 そんな俺を見て、嫁さんはゆっくりと突かれながら、優しく微笑んでる。 初めて出会った学生の頃となに1つ変わらず愛らしく、ますます俺を狂わせて虜にするほど美しいんだ。 「もうすごいんだよ、さっきから」 ときめきが。 結婚して4年。付き合った期間を含めれば干支が1周する以上の時間の中で、数え切れないほどセックスしてきた。 なのに、いまだにこんなにも愛しく、恋しくさえ感じさせる嫁さん。 そしていつまでたっても微塵も耐性がつかない俺。 何なんだ、これは。 嫁さんはそれを聞いて、ぷっと吹き出して笑ってたけど、ちょっとはこの狂おしい気持ち、伝わったんだろうか。 数回、それも亀のようにのろくピストンをしただけだけど、気持ちを口にしたら、再び急激に射精感が高まってきた。 やっぱりだ。また調子に乗った。 いや、調子に乗らずとも、挿入したばかりの時から決壊寸前だった。はじめから我慢できる快感じゃなかった。 「ダメだ、イく…!」 最後の一突きだけ、少しだけ勢いをつけて嫁さんの奥をぐっと抉ると、嫁さんも「はあっ」と小さく喘いだ。 急いで抜き取り、嫁さんの腹の上に精を吐き出す。 射精を長時間我慢した時ならではの、腰ごと引きずり出されるような、ものすごい快感だ。 股間の収縮と弛緩は何度も、何度も繰り返し、終わることがない。 射精の最中から、嫁さんは腹の上から精液が流れ落ちるのを感じ取ったようで、「やば」と枕元のティッシュに手を伸ばし、何枚も引き抜いてお腹に当てた。 暗いからよく見えないけど、たぶんものすごい量が出てるんだろう。嫁さんの右脇腹から、シーツに流れ落ちつつあるらしい。 でも俺は、全身が痺れるような激しい快感と、最愛の嫁さんを抱いた幸福感とで、そんなことには構っていられなかった。 水音に気をつけながら、2人でシャワーを浴びる。 俺のアレは角度は下がったものの、まだ赤く大きく膨らんだまま。 明るい場所で嫁さんを眺めると、改めていやらしい身体つきだなあと感じる。 「ありがとう」 結局いつも通り、俺はあっという間にイってしまったわけだけど、「ごめん」とは言わなかった。 その代わり、めちゃめちゃ気持ちよかったことへのお礼を伝えた。 身体を拭き脱衣所へ出ると、嫁さんはさっきの赤いTバックに、赤いブラジャーを合わせてくれた。 やっぱりおっぱいがだいぶ育ったのか、苦しそうにカップの上が盛り上がっている。 いやあ、すばらしいの一言だ。 俺の満足げな表情を確認した嫁さんは、笑って授乳ブラに付け替えた。 と、その時、 「あ、おっぱいが張ってきた」 嫁さんがそう言うとほぼ同時に、寝室から0歳の娘が「ふにゃあ」と鳴き始めた。 おっぱいと娘が無線で繋がってるかのような、完璧なシンクロ。マジか。 「さて、母に戻りますか」 嫁さんはそう言って俺を見上げると、短いキスをして、 「また今度、ね」 ああ、やっぱりこの人は、たまらなく可愛い。 心底そう思ったっていう、ただそれだけの話。 出典:オリジナル リンク:オリジナル |
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