むかしのはなし。#2 (ジャンル未設定) 3412回

2018/06/24 21:21┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:E_jan
 むかしのはなし。#2 
日時: 2007/06/27 23:23 名前: E_jan 

#2立てさせて頂きました。
改めてよろしくお願いいたします。
 

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 Re: むかしのはなし。#2 ( No.1 ) 
日時: 2007/06/27 23:18名前: E_jan

その23


日高は彼氏とデート、恵利瀬は用事がある(もちろん言い訳だろう)ということで、その晩は、佐川とふたりで『Ber 14』へと赴いた。
男ふたりでのバー呑みも悪くはない……もんなんだが、バーボンマニアの佐川と一緒だと、ちょっと雰囲気が違う。
店に着くなり、バック・バーをキラキラした目で見つめている。
「うわー。オールドグルームスの皮ラベルっっ! こんなのまで置いてあるんですか!?」
「ええ、高いですけどお飲みになりますか?」
「ぜっ、ぜひっ!」

そこまで酒にこだわりのない俺にはよくわからないが、佐川はショット1杯2500円のバーボンをウキウキした表情で注文する。
「これはなぁ、日本に200本しか入ってきてないレアな限定モノでな。1本1本ナンバリングがあってだな……」
いかにその酒が稀少なものかを力説する佐川を無視して、俺はフォアロゼ・ブラックを注文する。
ふみちゃんが呑んでいた酒だ。

ちりん、とドアのベルが鳴る。
「あっ、江口さんいたぁ!」
振り返ると、ふみちゃんが満面の笑顔を湛えていた。
なんというか……とてもキラキラした笑顔だった。
春らしい白いワンピと、浅黄色のボレロがよく似合っている。
この娘は、会うたびに美しさが増すように思う。

「明日のこと、待ち合わせとかなんにも決めてなかったから……」
まるで、飼い主を見つけた犬のようだ。
彼女に尻尾があったら、きっと、ぶんぶんと音を立ててそいつを振り回していただろう。
「ここにいてくれればいいな、って思って……」
そういって、俺の隣にぴょこん、と座った。

「ああ、ごめんな。ちょっと忙しくてさ」
「ほんと、すっぽかされたらどうしようって、泣きそうになってたんですよ!」
「そんなことするわけないじゃん。約束したでしょ。ぜったい予定空けとくって」
あはは、と笑いながら対応したが、心の中は違和感でいっぱいだった。
彼女は、いつのまにこんなに「なついて」いたのだろう。
なつく、というのも失礼かもしれないが、俺には今の彼女が目をキラキラ輝かせて尻尾を振る飼い犬のように見えていたのだ。
こないだまでとは、なにか雰囲気が違う。

「あ、あの……この人は?」
ぼそっと佐川が聞いた。
「ああ、ここで知り合った……」
言いながら、佐川の方を振り返り、その表情を見て、愕然とした。
目を見開き、口もだらしなく半開き状態で固まっている。
これは……。

「えーと……ここで知り合った娘で……」
そういえば、ふみちゃんのフルネームを、知らない。
そんな困惑を感じたのだろう、ふみちゃんはちょこんと頭を下げて、三浦芙美代です、と挨拶し、佐川に向かって微笑んだ。
「あっ、お、俺……じゃなくて僕、佐川慎吾ですっ!」
佐川は立ち上がって、ぎくしゃくと頭を下げた。
その頬は真っ赤に上気している。

……わかりやすい。実にわかりやすい。
佐川はふみちゃんに一目惚れしたのだ。
他人が恋に落ちる瞬間というのを、初めて目撃したが、こんなにもわかりやすいものなのだろうか。
視界の端でグラスを磨いていたマスターがふっ、と小さく笑ったように見えた。
俺の場合、恋とは少し違っただろうが、はじめてふみちゃんに出会ったときは、やはりこんな顔をしていたのかもしれない。
そう思うと、恥ずかしくて逃げ出したくなる。

「あのっ、ぼきゅはっ、えぐちゅきゅんのどうりょおで親友でしゅっ!」
ツッコミ所満載の自己紹介を続ける佐川。
緊張からか、舌が回っていない。
微笑ましいを通り越して痛々しくすらある。
こんな佐川を見るのは初めてだ。
「そうなんですか、よろしくお願いします」
にこやかに対応するふみちゃん。
彼女はまったくわかっていないだろう。

「ところで江口さん、明日待ち合わせ6時で大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫」
「あの……場所ですが、ハチ公前って、どうですか?」
また、ベタな場所を指定するもんだ。

「いいけど……人が多くてわかりにくいかもよ?」
「いいんです。一度、あそこで待ち合わせってやってみたくて……」
「……そ、そうなんだ。わかった、いいよ。6時にハチ公ね」

などと、会話している最中も、佐川のことが気になって仕方ない。
というか、視線が痛い。
「あ、あのっ……三浦さんは、その……江口の彼女なんですか?」
真剣な眼差しで、ストレートど真ん中な質問を投げかける佐川。
普段のクールさなど、みじんも感じられない。

「いえ、その……彼女っていうか……その……」
ふみちゃんの返答も妙に煮え切らない。
前回会ったときには感じられなかったたぐいの、篤い好意を感じさせる。
この一週間で、彼女の中で何かが変わったのか、それとも今まで隠していたものが急に吹き出してきたのか……。

よくわからないが、たぶん、この場で俺が「彼女だ」と断言してしまえば、きっとそれは彼女にとって既成事実になるような気がする。
しかし……。

ふみちゃんは、俺にとってどんな存在なんだろう?
たしかに外見だけでいえば、これ以上ないほどのストライクだ。
スタイルだって、服の上からわかるぐらいに素晴らしい。

あの大きな胸を揉みしだき、細い腰を抱いて思い切り犯してみたいと思う。
あの可憐な声を喘ぎ声に変えてみたいと思う。
キュートすぎるアヒル口に俺のモノをくわえさせられたら、と思うだけで勃起してしまう。

彼女を自分のものに出来れば、それはとてつもなく幸運なのかもしれない。

だが、そんな肉欲以上のものが、まだ俺の中にはないような気がする。
ふみちゃんでなければ駄目だ、と思えるような、決定的な何かがない。
そんな状態でふみちゃんを抱けるほど、今の俺は強くない。

幸運は幸福とは違う。
俺は恵利瀬を想った。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.2 ) 
日時: 2007/06/27 23:33名前: 名無しのゴンベエ

ふみちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ウヒョー 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.3 ) 
日時: 2007/06/28 00:06名前: バラバラ

久々のふみちゃん登場ですね。
表面上は落ち着いていても、心の中ではいろいろと妄想が広がっているのは若い男の故の行為でしょうか。
ところで江口さんはおっぱい星人ではないといっていたような気がしますが、大きな胸を揉みしごきたいというのは一体…?(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.4 ) 
日時: 2007/06/28 02:41名前: E_jan

コメントありがとうございます。

>バラバラさん
この頃はおっぱい星人、というほどではないですが、巨乳好きでしたw
10年以上も前の話です。やっぱ、好みも変わるんですよ。

20代も後半になってやっと貧乳の素晴らしさに開眼したのですw



その24

だからといって、すんなりとふみちゃんを佐川に譲るほど、俺は大人でもなかった。
「残念ながら、まだ口説いてないんだ」
そんな言葉で『権利』を主張してみせた。
「あ、そうなんだ……」
佐川のオーラが萎んでいくのがわかる。
そんな言い方をすれば、情に厚い佐川が引き下がるのはわかっていた。
……が、ふみちゃんについて、俺はよくわかってなかった。
この一言がどんな嵐を巻き起こすのか、まったく理解していなかったのだ。

「くっ、口説いてくれるんですか!?」
がたっと、椅子を揺らしてふみちゃんが立ち上がる。
見えない尻尾をぶんぶんと振りまわして、ハアハアいってる子犬状態だ。
「あ。いや、その……」
思わず口ごもる。
「口説かないのか?」
キラキラした瞳で佐川が聞いてくる。
うわ、なんか期待してるよ、佐川くん。

「マ、マスタ〜」
思わずマスターに、か細い声で助けを求めた。
「バーテンダーはお客様の恋愛には口を挟みません」
つれない返事だ。
紳士的に、とか口出ししてたくせに。

「で、どうなんだ江口?」
「あ、明日、期待していいんですかっ?」
しつこいぞ、佐川。
何を期待してるんだ、ふみちゃん?
こら、笑うな荒木。
……なに、この四面楚歌。

「ちょっと待て。先に聞きたいんだけど……ふみちゃんは俺と付き合いたいわけ?」
「え? ……その……」
「俺のどこが好きなわけ?」
「……なんていうか……優しいところ」
困ったような顔になるふみちゃん。そんな表情も素敵だから困る。

「俺のこと、よく知らないだろ?」
出来る限り優しい口調で言った。
ふみちゃんを責める気はない。
ただ、この場で結論めいたことを口に出す気はないだけのことだ。
だが、佐川に期待を持たせるようなことを言う気もない。
よくあるラブコメのように、優柔不断にして、友人と恋のライバル関係になる、なんていうのはゴメンだ。

「あのね、俺、ふみちゃんのこと好きだ、と思う。でも、まだ『と思う』っていう段階」
「……はい」
しんみりとした返事だ。
「俺さ、ちょっとまえに失恋したばっかりでさ」
「え? そうなのか?」
と、佐川が意外そうな顔をする。
こいつ、本当に1ミリも気が付いてないのか……。

「そうなんだよ。で、すぐに気持ち切り替えられない。それにまだふみちゃんのこと、よくわかんないし、ね。だから『と思う』が取れるのにはもう少し時間が必要だと思うんだ」
ばしっと言い切った。俺、頑張った。
「でも……」
ふみちゃんは目に涙を溜めていた。
「でも、お付き合いしながら、気持ちを深めていくっていうのもありなんじゃないですか?」

予想外の反撃だった。
というか、理解できなかった。
なんで、急にこんなに俺に固執し始めたのだろう?
少なくとも前回会ったときとは、気持ちのテンションが違いすぎる。
ふみちゃんは、なにか焦っているようにも感じられる。

「私はあっ、江口さんが好きですっ! 大好きですっ! 私とちゃんとお付き合いしてください!」
初めて聞く、彼女の大声だった。
その意外な大胆さに、俺も、佐川も、そしてマスターさえも固まってしまった。
だめですか? と、ふみちゃんは言った。ぼろぼろと涙を流しながら。

それは反則だろう、と思った。
どうでもいい相手ならまだしも、ふみちゃんに、泣きながらそんなこと叫ばれて、だめです、なんて言えるわけない。

マスターに視線を投げる。
いいんですか、マスター? 俺、このままだと『安心できる常連さん』じゃなくなっちゃいますよ。
マスターも困ったような顔をしていた。

「とりあえず……時間をくれないか」
俺は吐き出すように言った。
「さっきも言ったように、俺はふみちゃんのこと好きだ、と思う。だけど、ちょっと急すぎる。考えさせてくれ」
「……はい」
涙ぐんだまま、椅子に座り直すふみちゃん。
佐川は魂を抜かれたような顔で黙りこくっていた。

ちらりと時計を見ると、まだ11時を廻ったところだった。
「悪い、俺、先帰るわ」
そういって、何枚か札を置いて、カウンターを離れる。
「ちょ、ちょっと待てよ」
あわてたように佐川も椅子を降りる。
まあ、たしかにこの状況で置いてきぼりは、たまらんだろう。

「あのっ!」
その背に、ふみちゃんの声が掛かる。
「あの……明日、楽しみにしています」
俺は軽く手を挙げてそれに応える。
あんなに楽しみだった約束が、妙に重苦しいものに感じられた。


「なんか、すごいことになったな……」
店を出てすぐ、冷静な振りをした佐川が言う。
「んだな……。驚いた」
「でもさ、いい娘じゃないか」
「ああ、いい娘だ」

そう答えつつも、そうは思っていなかった。
酔ったふみちゃんを送ったときに感じた「危うさ」を、今日も感じていた。

あれは、純粋ゆえの真っ直ぐさなのだろうか?
天然ゆえの危うさなのだろうか?

違うと思った。
もっと、ひと癖もふた癖もある、得体の知れない何かが、彼女には詰まっている。
恵利瀬のことがあったから、というだけでは説明の出来ない何か……「危険信号」とでもいうような何かが、俺の心をふみちゃんに向かわせていないような気がしていた。

駅で佐川と別れたあと、俺はタクシーを捕まえ、恵比寿方面へと向かった。
何故だかはわからない。
ただ、無性にひなちゃんに会いたくてたまらなかったのだ。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.5 ) 
日時: 2007/06/28 07:00名前: バラバラ

>20代も後半になってやっと貧乳の素晴らしさに開眼したのですw
そ〜だったんですか。
まあ、確かにフェチや嗜好というものは急なものかもしれませんね。(笑)

さて、ふみちゃん急接近の状態ですね。
いきなり積極的なふみちゃんに対して江口さんは恵利瀬のことを引きずってか消極的に。
やはり難しいところですね。
ところで江口さんのふみちゃんに対しての言葉を見て思わずジンさんと深雪さんのことを思い出してしまいました。(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.6 ) 
日時: 2007/06/28 08:15名前: さく丸


E_janさんもてすぎ!

羨ましいです。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.7 ) 
日時: 2007/06/28 11:25名前: オールドルーキーm

いつも、楽しく読ませていただいています。
E_janさんもてすぎ!

羨ましいです。

次の展開も、興味深いです。
コンペの最終結果も・・・ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.8 ) 
日時: 2007/06/28 16:23名前: 名無しのゴンベエ

なんかわかるなー江口さんの気持ち
真剣な恋愛に疲れると行きたくなるよねキャバって・・・
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.9 ) 
日時: 2007/06/28 21:48名前: E_jan

いつもコメントありがとうございます。
ほんと、嬉しいっす。


その25

間隔を空けずに店に顔を出した俺に、ひなちゃんは驚くと同時にものすごく喜んでくれた。
「きゃ〜! 江口さん来てくれたんだぁ!」
はじける笑顔とは、こういう笑顔のことなんだろう。
とりわけ美人ではないが、笑った顔にはなんともいえない愛嬌がある。
本当に嬉しそうだ。
「なんか顔見たくなっちゃってさ」
「えーほんとー? うれしぃな!」
そういって、腕にすがりつく。

「お仕事、忙しいんでしょ?」
「ああ、そっちの方はとりあえず一段落。ひなちゃんはどう? 忙しい?」
「うーん、そうでもないね。まだあんまり指名とか取れないし……」
「これからでしょ、これから」
「うふふ、がんばりまーす」

ニコニコ顔のひなちゃんを見ていて、なんとなく会いたくなった理由がわかってきた。
なんというか、「実に簡単」なのだ。
よほどの無茶や、明らかなマナー違反をしないかぎり、「彼女たち」キャバ嬢は、「俺たち」客を嫌ったりしない。
みんなキャバではモテモテの自分でいられるのだ。
出勤している以上は、いつだって俺たちの来訪を心待ちにしてくれている。
もちろん、それは疑似的なものでしかないし、心待ちにされるのも、金蔓として、ではあるだろう。

しかし、逆に言えば、その大前提さえわかっていれば、気楽に楽しむことができる。
擬似的な恋愛を、擬似的と認めて楽しむ、ある意味「ごっこプレイ」的な楽しさが、キャバの醍醐味だ。
真剣な恋愛に、いささか疲れている俺にとって、「ごっこ」は気楽でいい。

ふみちゃんの時に感じたような「彼女でなければならない理由」などは、ここにはない。
ひなちゃんでなければ駄目、なのではなく、ここに来ればひなちゃんに会えるから来る。
たぶん、彼女でなくてもいいんだと思う。

それに、まだ会って数回のふみちゃんに、デレデレと甘えることなんて、出来はしない。
しかし、それ以下の回数しか会っていないひなちゃんになら、それが出来てしまう。
なぜなら、ここはキャバクラだからだ。

この時は、そんな風に思っていた。
まだ、キャバクラのいい面しか見えていなかったのだろう。

「あの、こんなこと聞くのもなんだけど……お金、大丈夫なの?」
「まあ、ぎりぎり……かな」
経済的には本当にギリギリだった。
社会人1年生が頻繁に通うには、キャバは高すぎる。

「あまり、無理はしないでね」
そう言いながらも、ひなちゃんの顔は笑っている。
どこまで本気で心配してくれているのは、わからない。
俺はカモかもしれないが、カモだと自覚があるのならば問題はないはずだ。
出来る範囲でカモをやろうと思った。


翌日、早めに出勤した。
朝礼を前に、社内は思っていた以上にざわついている。
先に来ていた日高は困惑気味な顔をしていた。
「なんか、あんたの話題で持ちきりよ」
「……へ?」
「新人がコンペ通るのかどうか、みんな興味津々みたい」
「ああ……そうか……」
「今やちょっとした有名人になってるよ☆」
そういえば、廊下やエレベーターで、なんともいえない視線を感じたような気がする。

「1次通っただけで快挙だもん。2次プレゼンは通っても通らなくても、今後、江口は注目されるちゃう。無様な仕事、できないよ?」
「困るな、それ」
「ふっふっふ。あたしたちのリーダーなんだから、ビッっとしててよね☆」
にこっと、『日高スマイル』を繰り出してくる。

2次プレゼンが終わり、なんとなく、ゴールしたように思っていた。
しかし、「それから先」だって、当たり前のように、ある。
そのことを完全に失念していた。

「おはようさん」
佐川が出社してきた。
昨日の今日だけに、どうにも照れくさい。
あまり見られたくないところを見られてしまったことに変わりはない。
「さあ、大会議室いくぞ!」
俺の肩を叩くと、そのまま肩を組む。
不器用な佐川なりの配慮なのだろう。

大会議室には、すでに大勢の社員が集まっていた。
席はほぼ埋まっており、俺たちは壁際に立つことにした。

「おい、江口ってあいつだろ?」
「新人の癖に2次かよ」
「田上が推してるらしいぜ?」
「いいなあ、企画部はいい新人がいて……」
「なんか生意気そうな顔してるな」
「瞳ちゃんと大喧嘩してたらしいじゃん?」
「仕事できるようには見えないよな」

ざわめきの中に、俺の噂が混じっているのがわかる。
好意的なものや、悪意を孕んだものなど、実に様々なだ。
ワイドショー的に面白がられているのだろう。
思わずキョロキョロしていると、ふと、強い視線とぶつかった。
瞳ちゃんだ。

ドア近くの壁に寄りかかっている瞳ちゃんは、無遠慮な視線を俺に投げかけている。
といっても、いつものような敵意丸出しの「ダークサイド瞳ちゃん」の視線ではない。
もっと、弱々しい……肉食動物に追いつめられた小動物が、大きな敵に投げかける「最後の意地」みたいな視線だ。
ダークグリーンのスーツ姿に瞳ちゃんは珍しく髪をポニーテイルのようにまとめている。
ちょっとやつれた頬が、弱々しさを強調しており、妙な色気を醸し出していた。

俺も視線を外さない。
自信はなかった。
あるわけがない。
ただ、やり遂げた満足感だけが、俺を支え、そして視線をぶらさずにいたのだ。

やがて、役員たちが会議室へと入り、ざわめきが小さくなっていく。
司会進行の声が、月に1度の全体朝礼の開始を告げても、俺と瞳ちゃんは睨み合ったままだった。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.10 ) 
日時: 2007/06/28 22:08名前: ピロ

読んでて緊張してしまいました(笑)
楽しみにしてます 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.11 ) 
日時: 2007/06/28 22:33名前: バラバラ

やはりこのままひなちゃんにハマっちゃうのでしょうか?
キャバ導入編ってところでしょうか。

さてコンペの結果の発表ですね。
瞳ちゃんの表情ともども気になります。(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.12 ) 
日時: 2007/06/28 23:37名前: E_jan

その26

「そのへんにしといたら?」
恵利瀬の声で、我に返り、瞳ちゃんから視線を逸らす。
見ると、日高、佐川、恵利瀬が3人そろって困ったような顔で俺を見ていた。
「……そうだな」
壇上に視線を移すと、すでに社長がなにやら訓辞を垂れている。
いやが上でも緊張感が高まり、嫌な汗が出てくる。

結果はさておき、充分に頑張った。
それでいいじゃないか、と、さっきまでは思っていた。
しかし、瞳ちゃんと対峙してからというもの、どうしても結果が欲しくなっていた。
瞳ちゃんの悪巧みがバレた今更、約束もなにもないとは思うが、それでも落選ならば、あの女はきっと、俺の退社を迫ってくるに違いない。
そのときは、言い訳をせずに退社を選びたいと思う。
約束は、やっぱり約束だ。

ふと、汗ばむ手に、誰かが触れた。
右手を恵利瀬が、左手を日高が握ってくれたのだ。
見ると、佐川と日高も手を繋いでいる。
「なんか臭いよなぁ、こういうの」
「いいじゃん、まだまだ青春、ってことで」
「そうそう。これが青春だ」
俺たち4人は顔を見合わせて、笑った。

社長が咳払いをひとつ、した。
「……では、今年度の社内コンペの結果を発表します」
いよいよ、その時が来たのだ。


昼休み、瞳ちゃんに屋上へと呼び出された。
ちょっと遅れていくと、青い空の下、ダークな雰囲気を身に纏った瞳ちゃんが鉄柵に寄りかかって、煙草を吸っていた。
俺を見つけると、ふうっと、深く、長く煙を吐き出し……、そして、おめでとう、と言った。

「すごいね。あんたの勝ちだわ」
「……俺ひとりの力じゃないですから」
「謙遜はいいよ。あの企画、真剣に感心したからさ」
そう言いつつも、その顔からは毒気が抜けていない。
そういう台詞はもっと爽やかな表情で言うもんだと思っていた。

つかつかと、俺に近寄ると、煙草を銜えたまま、ギリギリまで顔を近づけた。
といっても、身長差がある。
瞳ちゃんの顔は、俺のネクタイのあたりだ。

煙草を捨て、ヒールで潰しながら、煙を思い切り俺の顔に向かって吐きかけた。
むっとする俺を見て、楽しそうに笑う瞳ちゃん。
そして、いきなりボディー・ブローをたたき込んだ。
油断していた俺のみぞおちに、小さな拳が綺麗にめり込む。
「ぐ……」
思わず悲鳴を挙げ、身体をふたつに折った俺の顔を両手で掴む。

そして……キスをした。
「身長差あるからさ、こうでもしないとキスもできないでしょ?」
そういって笑う瞳ちゃん。
「私の負け。好きにしていいよ」
敗北宣言もハンパない。

想像を絶するコンボをくらい、あっけにとられている俺の前で、瞳ちゃんは白いブラウスのボタンを外し始めた。
「ちょ、ちょっとまてよ!」
「賞品よ、遠慮なく受け取って」
そういって、完全に前をはだけてしまった。
純白の、シンプルなブラに包まれた胸が露わになる。
トランジスタ・グラマー、という死語を思い出させるような、いい胸だ。

「あのさ瞳ちゃん、屋上はマズイよ、屋上は」
「ふふ、そうね。マズイわよね」
そういって、手を止めた。
本当に、この女はとんでもない……。

「明日、ホテル取っておくから……」
「いや、その……いいからさ、もう」
「約束は約束よ」
「それはそうだけど……」

瞳ちゃんは涙ぐんでいた。表情はダークなままで。
「約束は守って貰うから」
「……それは、敗者の言う台詞じゃないんじゃないの?」
「その敗者に情けを掛けるんなら……私を抱きなさい。それが最高の情けよ」
二の句が継げない。
女子高生のような、ロリロリ・フェイスが口にすると、得も言われぬ迫力がある台詞だ。

「……ごめん、俺、正直、瞳ちゃんじゃちんちん立たないよ」
なんとも情けない言い訳、いや、告白だが、事実だ。
「……そんなもの、いくらでも立たせてあげるわよ」
そう言うと、背を向けて、ブラウスのボタンを掛け直しはじめた。

ったく、なんて女だ。
俺は内ポケットから煙草を取り出す。
そのとき、ふと、視線に入った瞳ちゃんの足が、震えていた。
きっと、ボタンを掛ける指も震えているのだろう。
それを悟らせないように、背を向けたのだとわかった。

鬼のように思えても、やっぱり瞳ちゃんだって怖いんだ。


魔が差す、というのはこういうことを言うのかもしれない。
気が付くと、俺は背後から瞳ちゃんに抱きついていた。
「いやっ!」
瞳ちゃんが小さく悲鳴を上げる。
俺の指はブラの上から、乳房に食い込んでいた。
決して大きくはないが、柔らかく揉み心地のいい胸だった。

「あっ、や、やめて……」
瞳ちゃんの強気が崩壊した瞬間だった。
さっきは自分から誘ったのに。
やめて、だってさ。

得体の知れない加虐性が、心の奥底からわき上がってくるのを、押さえることが出来なかった。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.13 ) 
日時: 2007/06/28 23:54名前: バラバラ

コンペの結果は…どうやらうまくいったようですね。
これでやっと落ち着くことができそうです。(笑)

しかし、あれだけいっていたのに江口さんエンジンがかかったようで。(笑)
瞳ちゃんも普段とは違う表情を見せてきちゃいましたね。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.14 ) 
日時: 2007/06/29 00:03名前: 名無しのゴンベエ

うぉー、その展開ですか!
つ、続きをー 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.15 ) 
日時: 2007/06/29 02:07名前: 名無しのゴンベエ

「こんな遅くに子供は早く寝なさい。起きるんじゃないの!」って下腹部で自己主張する愚息に言ってやったゼ! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.16 ) 
日時: 2007/06/29 13:12名前: さく丸


ちょっと期待していた
エロイ展開に(o^-’)b

マジに面白いです 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.17 ) 
日時: 2007/06/29 15:47名前: いお

くぅ〜!
ここまで引っ張ってこの展開。萌えます!
まだおっぱいつかんだだけなのに、愚息MAXですよ!
続き、期待してます! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.18 ) 
日時: 2007/06/29 15:51名前: 名無しのゴンベエ

キタ〜!!!!
ついに瞳ちゃんが…
続き楽しみにしています。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.19 ) 
日時: 2007/06/29 21:04名前: KEVIN

純愛路線というかなんというか、キャバ嬢のほうでもこっちでも
E_janさんのお話の主人公っていままでひとりの女性としか
エッチなことしてなかったんですよね。
そんな主人公の大暴走!
これはこの先が楽しみです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.20 ) 
日時: 2007/06/30 06:40名前: ドイツ人

お も し ろ い で す!!!

理性が支配している、普段の社会生活の中で、フッと何かがきっかけで、
本能が暴走する・・・・その瞬間ってぇのは、もう、たまらなく興奮しますよね。

その瞬間を、すごくうまく書き込んでいますよね。
E_janさんの文才に、しばしカンドー。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.21 ) 
日時: 2007/06/30 09:05名前: E_jan

コメントありがとうございます。
ついにエロっす。というか、もうね、鬼畜です。

その27

瞳ちゃんは、油断していた。
まさかこのタイミングで襲われるとは思ってもいなかったのだろう。
「ちょ、ちょっと……離しなさい」
密着させた身体全体から、その狼狽ぶりが伝わってくる。

かまわずに、強弱をつけて胸を揉む。
「やめてっ、明日、ホテルで……ね!」
瞳ちゃんは俺を振りほどこうと必死だが、体格も体力も違いすぎる。
その抵抗は、単に劣情を呼び起こすだけだ。

しかし、なんだろう……? この違和感は。
耐え難い興奮のなかでも、強く感じる不条理さは。
先ほど、大胆にブラウスを広げた女が、なんでここまでうろたえるんだ?

「ね、やめてっ、明日ホテルで……抱かせてあげるからっ」
悲鳴に使い声で瞳ちゃんが言ったとき、その正体が判明した。

考えてみれば、屋上で俺を誘うなんて、ちょっとおかしい。
あれは、途中で俺が止めるだろう、という計算の上でのパフォーマンスだったに違いない。
彼女は彼女なりのプライドで約束を守ろうと思ったのだ。

ただし、それは彼女のプライドを満足させる形でなければならない。
あの、不遜な態度、開き直った物言い……。
いかにも、抱かせてやるわ、という雰囲気。
すべてが彼女の演出だったのだ。
抱かれるにしても、精神的優位に立ちたかったに違いない。

俺はまんまと瞳ちゃんの手のひらで踊らされていたってわけだ。
だが、大芝居を終え、緊張感が切れたタイミングで俺に抱きつかれ、瞳ちゃんはパニックになった。
そして、かぶり続けていた仮面を壊してしまったのだ。
よほど驚いたのだろう。

……考えれば考えるほど、人を馬鹿にした女だ。
ふつふつと怒りがこみ上げてくる。
沸き上がる加虐的な気持ちに、怒りが加われば、そこから先はもうノンストップだ。

俺は胸を掴む手に力を込めた。
「い、いたい……」
そのか細い声が燃え上がる加虐性に油を注ぐ。
「奴隷になるって、言ってましたよね?」
耳元で囁く。
「ちょ、ちょっと……まって……」
完全に声が怯えているた。
しかし、俺は遠慮する気はなかった。
ブラを押し上げ、今度は生乳を鷲掴みにする。

「やあっ……やめろ、馬鹿っ……」
必死で虚勢を張ろうとするが、もはや見え見えだ。
「約束は守って貰うから、でしたっけ?」
そういって、軽く突き飛ばす。
瞳ちゃんはよろよろと倒れ、うずくまってしまったが、すぐに顔を上げ、俺を睨んだ。
……草食動物のような、弱々しい目で。
もう、威厳もなにもない。
おねがい、ゆるして。そう訴えかける目だ。

しかし、もう同情などしてやらない。
この女は人の気持ちを逆手に取る策ばかりを練る。
弱いところを見せれば、きっとすぐに瞳ちゃんのペースに持ち込まれてしまうだろう。

「瞳……」
呼び捨てにすると、ぞくぞくとした感覚が背中を走る。
こいつはもう、俺の奴隷だ。
「これ、くわえてくださいよ」
俺はズボンの前を開け、いきり勃ったモノを取り出した。

「私じゃ勃たないんじゃなかったの?」
侮蔑の笑みで見上げながら、瞳が言った。
語尾が震えている。

俺は力を込めて、柵を蹴る。
がん、と大きな音が響いた。
「黙ってくわえろ」
「ひぃ……」
両腕で顔を覆う瞳。
その腕を引っ張って、腰の前に顔を持ってくる。

「なんでもしてくれるんでしょ?」
自分の声とは思えない声が言った。

もう、瞳の目に力はなかった。
おずおずと舌を伸ばし、ゆっくりとそれを口に含んでいった。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.22 ) 
日時: 2007/06/30 09:54名前: バラバラ

うわ〜っ、ついに江口さんの逆襲が始まっちゃいましたね!
まさかこのまま調教とか虐待とかしませんよね?(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.23 ) 
日時: 2007/06/30 20:35名前: 名無しのゴンベエ

続きマダー? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.24 ) 
日時: 2007/06/30 23:47名前: 名無しのゴンベエ

あっ鬼だ!m9(^ヮ^) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.25 ) 
日時: 2007/07/01 02:11名前: 名無しのゴンベエ

過去ログ 高慢、女上司の災難 に雰囲気、似ている・・・。  
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.26 ) 
日時: 2007/07/01 12:36名前: さく丸


凄くよいです♪d(⌒〇⌒)b♪ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.27 ) 
日時: 2007/07/01 12:42名前: E_jan

>25ゴンベエ様
ご指摘、ありがとうございます。
「高慢、女上司の災難」チェックしてみました。
感想→「わー。似てるー。やべー!」

モロかぶりにはならないと思うので、広い心でお読み頂ければ幸いです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.28 ) 
日時: 2007/07/02 15:50名前: 名無しのゴンベエ

続き、お待ちしております! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.29 ) 
日時: 2007/07/03 00:21名前: E_jan

その28

ブラウスをはだけさせ、胸を出したまま、跪いてフェラをする。
……それはたまらなく扇情的な光景だった。

舌使いは、外見からは想像できないほど、すさまじい。
みるみるうちに、俺のモノは堅さを増していく。
「さすが常務仕込みのフェラですね」
侮蔑の言葉に瞳ちゃんは、目を閉じ、いっそう激しく舌を使う。

俺はさらなる快感を得ようと、瞳の頭を掴むと、強引に喉の奥まで突っ込んでいく。
「ぐぶっ……」
苦しそうな声を上げ、口を離すと、地面にうずくまってゲホゲホと激しく咳き込んだ。
「お願い……もう、やめて……」
涙でにじんだ目で見上げながら、か細い声で言う。
「だめだ」
そういいながらも、俺はちょっとだけ冷静さを取り戻しつつあった。
たしかにこれ以上は屋上ではマズい。
とりあえず、ズボンの前を整え、立てよ、といって、腕を引っ張って、強引に瞳を立たせた。

膝ががくがくと大きく震えているのを、もう隠せていない。
さらけ出した胸を隠すように、腕を交差させて前屈み状態だ。
「あ、あした……なんでもしてあげるから……。ここでは、もう……許して……」

この期に及んでも『してあげるから』かよ……。
やはり、このまま終わりにするというのでは、どうにも気が済まない。
「……パンティ脱いでくださいよ」
冷たく言い放つ。
「え……でも……」
俺はスカートに手を伸ばし、めくり上げる。

「きゃ」
「できないなら、脱がしてあげましょうか?」
「い、いや……それだけは許して……ね?」
「素直に脱いだら、なにもしませんよ」
「ほ、本当?」
「ええ、本当ですよ」
しばらく逡巡したあと、瞳はスカートの裾から手を入れた。

瞳は完全に状況判断が出来ない状態のようだ。
冷静に考えれば、なにもしないのに下着を脱がすわけがない。
それとも、俺が下着フェチかなにかだと思ったのだろうか。
まあ、今回は、本当に瞳を犯す気はなかったのだが……。

「ほ……本当に……なにもしない?」
「ええ。瞳ちゃんにはもう手も触れませんよ。約束します」
その言葉にすがるように、瞳はゆっくりと、ストッキングを脱ぎ始めた。
片足を抜くときに、ちらりと見えた白い下着がたまらなく刺激的だ。
「約束、守ってよね……」
ストッキングを脱ぎ終わり、パンティに手を掛けたところで、もう一度聞いた。

「わかってますよ。あんまりゴチャゴチャ言うと、今すぐ犯しちゃいますよ?」
あわてたように、瞳はパンティを脱いだ。
とにかく一気に脱ぐことで、恥ずかしさを軽減しようとする、そんな素振りだった。
今度は、薄い茂みが見えた。
剃っている、とかではない、天然に薄い陰毛のようだ。
ロリキャラには似合っている。

「ぬ、脱いだわよ……」
そういって、スカートの裾を直し、ストッキングとパンティを俺に投げつける。
ちょこっと力を取り戻しつつある目が、これが欲しかったんでしょ変態、と言っているかのようだった。
俺は白い、小さな布きれを広げた。
クロッチの部分が少し汚れて、濡れていた。

「あれ? 瞳ちゃん、ちょっと感じてた?」
その部分を突きだして見せる。
「そ、そんなわけないでしょ、変態っ」
「ふーん……変態ね……」
そういいながら、パンティをぐるぐると丸める。
そして……鉄索に歩み寄ると、おもいっきりビルの外へと、それを投げ捨てた。

「ちょ、ちょっとなにするのぉっ!」
あわてて鉄索へと走り寄る瞳、だが、もう手遅れだ。
見ると、途中で広がったパンティが風に乗り、ふわふわと落下していく。
下は大通りで、人通りも少なくない。
「どっかの変態が拾ってくれるかもしれませんよ?」
これまで泣くのを我慢していたのだろう。
うわーん、と声を上げ、瞳は号泣した。

今日は、ここまで、だ。
「明日、楽しみですね」
そういうと、俺は泣きじゃくる瞳に背を向け、階段室の方へと歩き始めた。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.30 ) 
日時: 2007/07/03 01:07名前: 名無しのゴンベエ

う〜ん。まあ、なんというか同じアナのムジナ男女の葛藤かな。
これに巻き込まれた同期の人間が可愛そうであるが
ここまでくれば愛など語らず、ひたすら獣道に堕ちて下さいな。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.31 ) 
日時: 2007/07/03 07:30名前: バラバラ

うわ〜っ、これはかなりすごい方向にいっちゃいそうですねぇ。
江口さんもSが好きだったのかな?
しかしこの二人の真意はいかに…? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.32 ) 
日時: 2007/07/03 07:48名前: 名無しのゴンベエ

キャバ嬢を・・のEさんと同じ人とは思えん 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.33 ) 
日時: 2007/07/03 08:41名前: 名無しのゴンベエ

おもしろいなぁーーーー!
めっちゃ期待してますよ!!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.34 ) 
日時: 2007/07/03 10:19名前: さく丸


かなり良いです。

続きが楽しみッス!
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.35 ) 
日時: 2007/07/03 10:36名前: 名無しのゴンベエ

瞳ちゃん逃げちゃったりして〜w 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.36 ) 
日時: 2007/07/03 23:10名前: 名無しのゴンベエ

とにかくパワーを感じます。
今後の攻防が楽しみです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.37 ) 
日時: 2007/07/04 00:57名前: 名無しのゴンベエ

そっか?マンネリでおもしろくない… 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.38 ) 
日時: 2007/07/04 22:11名前: 名無しのゴンベエ

おもしろいかどうかは個人の好みだからいいとしても
マンネリというのとは違うとおもうけど?? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.39 ) 
日時: 2007/07/05 07:59名前: 名無しのゴンベエ

動きが出て来たところだし、期待 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.40 ) 
日時: 2007/07/05 12:49名前: 名無しのゴンベエ

オタク女の時もそうだったけどこういう展開にした時、読者が最も興味を持つのは仕事の話なんだよね。
キャバ女やエロ話は二の次になる。
あの作品は仕事もしっかり書いてくれてた。
ところがこの作品はそこら辺が今のところ非常にファジー、不満を持つのもある意味しょうがないかな。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.41 ) 
日時: 2007/07/05 14:55名前: 名無しのゴンベエ

かなりいい 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.42 ) 
日時: 2007/07/05 15:21名前: 名無しのゴンベエ

E_janさん
続きマダ〜!!!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.43 ) 
日時: 2007/07/06 02:26名前: 名無しのゴンベエ

まあ、これから仕事の話もまた出てくるでしょうし、
誰かの作品と比較して、ではなく、E_janさんの一作品として読むと、
いろんな楽しみも出てくるのではないでしょうか。
「キャバ嬢を愛して」は大人の魅力満載でしたので、
若い頃のちょっとワル?なとこを読むのは新鮮ですからね。

>>1E_janさん
続き楽しみにしています。いつもありがとうございます!
手に汗握る展開ですw 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.44 ) 
日時: 2007/07/06 21:53名前: 名無しのゴンベエ

E_janさんどうかしちゃったのかな〜? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.45 ) 
日時: 2007/07/06 22:56名前: jack

ボーナスが出たのでお外で遊んでるのかな〜
早く帰ってきて〜
待ってるよ〜 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.46 ) 
日時: 2007/07/10 10:04名前: 時雨

E_janさん....
お帰りお待ちしております 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.47 ) 
日時: 2007/07/10 21:45名前: 名無しのゴンベエ

フェードアウトのパターンだな。。。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.48 ) 
日時: 2007/07/11 17:55名前: 期待age

更新お待ちしております!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.49 ) 
日時: 2007/07/12 01:29名前: 新参者

ふぅ〜
今日も更新なしか
明日また来ます。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.50 ) 
日時: 2007/07/13 01:17名前: E_jan

コメントしてくださったみなさま。

放置状態長くて、本当に申し訳ないです。
転職とかいろいろあって、なかなか時間が作れずにいます。

投げ出すつもりはないので、もう少し状況が落ち着くまでお待ち頂ければ幸いです。
この連休には続きをアップしようと思っております。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.51 ) 
日時: 2007/07/13 01:39名前: 名無しのゴンベエ

スレ主様がそうおっしゃるなら、
気長にお待ち致します。

でもなるべく早くね!
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.52 ) 
日時: 2007/07/13 02:08名前: ぱお

よろしくね〜♪ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.53 ) 
日時: 2007/07/13 02:55名前: 通りがかりの人

っちょっと!!
転職って 田上さんは???? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.54 ) 
日時: 2007/07/13 07:01名前: ドイツ人

E_janさん、気長に待っています。
とっても期待していますので。

(・・・転職って、文筆業の方じゃなかったのですね) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.55 ) 
日時: 2007/07/13 07:33名前: バラバラ

体調を崩されていないか気になっていたんですが、プライベートで忙しいのでしたら仕方がないですね。
落ち着いてからの更新を待っています。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.56 ) 
日時: 2007/07/13 08:41名前: さく丸


おとなしく待ってます。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.57 ) 
日時: 2007/07/13 10:26名前: オールドルーキーm

皆さん!ゆっくり待ちましょう!!

私も、我慢汁一杯にして待ちます。

E_janさん、仕事も頑張って下さい! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.58 ) 
日時: 2007/07/14 23:56名前: E_jan

待っていてくださった方、本当にありがとうございます。
仕事が落ち着くまで、ペースは遅くなると思いますが、頑張って書き続けていこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。


ちなみに、田上さん(仮名)の人の独立に付き合っての転職、というか独立ですw


その29

階段を下りながら、膝の震えを感じていた。
虚勢を張って、震えを隠していたのは瞳ちゃんだけじゃない。
ほんの、ひとかけら程度の冷静さを取り戻した時から、俺も震えを感じていた。
それを悟られたくなくて、より大胆で冷酷になろうと思ったのだ。

怯える瞳ちゃんの顔。
それを思い出すと、妙にゾクゾクとしたものが背筋を走る。
ぐうっと胃が持ち上がる、嘔吐にも似た感覚を覚えるのだ。
その感覚の正体に、俺はまだ気が付いていなかった。

快感、なのだと思っていた。
生意気な上司を奴隷のように扱い、痛めつけることに快感を覚えている。
それが俺の本性なのだろうと思っていた。

踊り場で立ち止まり、屋上の方を振り返る。
……明日。
俺は、いったいどうするつもりなのだろう?


課に戻ると、そこは蜂の巣を突いたような大騒ぎだった。
佐川が、日高が、そして恵利瀬が、先輩たちの祝福を受けて、大輪の笑顔を咲かせていた。
コンペの成果は俺ひとりの手柄じゃないことぐらい、誰もが知っていた。
誰かに手を引かれ、喜びの輪の中へと引き込まれる。

普段、無愛想な課長が大声で笑いながら、俺を誉める。
誰かが拍手し、威勢のいいかけ声が飛び交う。
俺はとてつもない違和感を背負ったまま、歓喜の流れに身を任せ、懸命に、照れたような笑顔を作っていた。

表情とは裏腹に、どんよりとした、暗い気分が心を覆う。
今日はコンペ勝利という輝かしい日だったはずなのに。
諸悪の根源である瞳ちゃんを痛めつけられたというのに。
とてつもなく惨めな気持ちになるのは何故だろう?

抱きついてくる日高を引きはがし、肩を組む佐川に礼を言い、恵利瀬と握手する。
俺はこいつらを裏切っているのだろうか?
少なくとも、さっきまで俺がしていたことを、こいつらに言えるわけがない。
また、むかむかとした、嘔吐感が沸き上がってきた。

ふと、視界の隅に、瞳ちゃんの姿を捉えた。
着衣と髪を整え、何事もなかったかのようにすました佇まいで、課へと戻ってきたのだ。
そして、スカートの裾を気にしながら、歓喜の輪を見て見ぬ振りをして、ひとりぽつんと自分のデスクに座った。

今、瞳ちゃんはノーパンなんだぜ? って、みんなに教えてやろうか?
そんなことを思った瞬間、嘔吐感が一気に強まった。

俺は、その場にうずくまり……激しく嘔吐していた。


目が覚めた。
辺りを見回すと、あいかわらず小汚い1DK。
俺の部屋だった。
ベッドのそばに置いてある時計は、午後8時を指している。

会社で倒れてしまった俺は、そのまま早退したのだ。
気疲れしたのだろう、と、みんな気を遣ってくれた。
ふと、人の気配に気が付いて、キッチンの方を見ると、コトコトと、料理をしているような音が聞こえる。
誰かいる。

もしかしたら恵利瀬かもしれない、とも考えたが、それはないだろう。
次に思いついたのは、ふみちゃんだった。
今日、コンサートへ行く約束をしていたが、結局約束を反故にしてしまった。
現在ならメールかケータイで、に連絡を取ればいい。
しかし、この時代はそんなに便利ではなかった。
佐川に頼んで状況を伝言して貰っている。
それを聞いて、心配して様子を見に来てくれたのかもしれない。

ふと、キッチンの雰囲気が変化した。
俺が目覚めたことに気が付いたのだろう。
「起きたか?」
そういって、ドアを開け、キッチンから顔を出したのは、とんでもなく意外な人物だった。
なんというか……エプロン姿が似合っていない。

「田上さん……?」
「おお。仕事終わって、ちょっと様子見に来たんだ。カギ開いてたから勝手に入らせて貰ったぜ?」
「……で、なにやってんですか?」
「ああ、おかゆでも作ろうと思って。な、瞳ちゃん」
そういって、キッチンの方を振り返った。

ごそっと動く、もうひとつの気配。
瞳ちゃんが、いるんだ……。
そう思った瞬間、再び嘔吐感がこみ上げてくる。

「んじゃ、俺もう帰るから。あとは頼んだぜ〜瞳ちゃん」
俺からは見えない位置にいる瞳ちゃんと会話する田上さん。
「ちょ、ちょっと、私も帰ります!」
「いやいや、面倒みてあげてよ」
「そんな……無理矢理連れてきて、置いて帰るなんて」
「いいからさ。キミたちはもうちょっと会話した方がいいと思うんだよ」
そういってから、俺の方を振り返り、笑う田上さん。
「つーわけで。春希が待ってるから、帰るよ」

……春希って、ひなちゃんと同じキャバの娘だよな。
じゃあね〜、という声と共に、ばたん、と閉まるドアの音を聞きながら、田上さんの破天荒さに呆れていた。

瞳ちゃんを置いていって、いったい俺にどうしろっていうんだ? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.59 ) 
日時: 2007/07/15 00:45名前: プリン

波乱含みの展開。
息を呑んで見守るか・・・。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.60 ) 
日時: 2007/07/15 00:47名前: バラバラ

更新お疲れ様でした。
しかし田上さんについていくなんて、正に事実は小説より奇なりといったところでしょうか?
まだまだ落ち着くのには時間がかかると思いますが、ちょっと手が空いたときにでも更新していただければうれしいですね。

さて江口さんは瞳ちゃんに手を出して罪悪感に襲われたんでしょうか。
でも田口さんもかなり酷なことをしていますねぇ。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.61 ) 
日時: 2007/07/15 01:45名前: e_jan

その30

壁の向こう側にいる瞳ちゃんに声を掛けた。
「あの……」
沈黙に耐えきれなかったのだ。
「安心して。すぐ帰るから」
冷静な声が返ってくる。

「……昼は、すみませんでした。ちょっと……調子に乗っちゃって」
「いいのよ。約束だから」
澄ました声だった。
その声の響きが、嘔吐感とともに劣情を呼び覚ます。
あんなに怯えていたのに、俺のモノを銜えさせられたのに、それでもこの女は、まだ平静を装い続けるのか。

「なんで、そんなに約束守ろうとするんですか? いいじゃないですか、そんなの。抱かれるとか奴隷になるとか、常識的な話じゃないんだから」
「でも、あなただってコンペ駄目だったら会社辞めようって、本気で思ってたんでしょ?」
「……それは、そうですけど」
「そんな約束だって、常識的とはいえないんじゃない?」
「まあ、そうですね……」
「プライド……っていうと格好よすぎるかもしれないけど。……私は全部失っちゃったの。常務には冷たく捨てられるし、会社じゃ評判がた落ちだし。みんな、あなたのせいよ」
「……俺のせいって。それは勝手すぎませんか?」

よくもまあ、そんなことが言えるもんだ。
瞳ちゃんはどんな顔で、そんな無体な台詞を吐いているのだろう。
俺はベッドを降り、ゆっくりとキッチンに続くドアへと向かう。

ぎしっというベッドのスプリングがきしみ音が、妙に静かな部屋に響いた。

「勝手なのはよくわかってる。あなたが悪いワケじゃない。でも、あなたに負けたから、全部失ったのは事実よ。そんな相手との約束を破れば、私はもう立ち直れない」

瞳ちゃんは狭いキッチンの端にある小さな茶箪笥の前に、うずくまって座っていた。
ふっと上げた視線が、俺とぶつかる。
「……あなたも、同じだったでしょ?」

そうかもしれない。もし、コンペが上手くいかなかったとき、俺は会社を辞めただろう。
随分前から、それだけは決めていた。
瞳ちゃんとの約束はやぶれない。憎たらしい相手だからこそ、そいつとの約束を反故にしてしまうことなどできないのだ。

「でも、あなた、臆病よね」
ふっと、瞳ちゃんが笑った。
それは、蔑みや嘲りを含まない、優しい笑顔のように見えた。
「なんだかんだいって、途中でやめちゃうし。私に舐めさせておいて、射精もしてないじゃない」
たしかにそのとおり。痛い指摘だった。
あそこまでの状況にありながら、俺はついに瞳ちゃんを犯すことができなかったのだ。

『屋上だし、さすがに無理だよな』
『そんなことしなくても、明日になれば抱けるんだし』
『まあ、充分に痛めつけたし、今日はこれでいいだろ』

いろんな言い訳をしながら、俺は逃げたのだ。
冷静になった振りをして、瞳ちゃんを抱くことを、全力で回避した。
あそこまでやっておきながら。
常識的に考えれば、『そこで止められて良かった』のかもしれない。
しかし、それがいかに情けない判断であったかは、俺自身が一番よくわかっていた。

悪人ぶってみたところで中途半端。
かといって善人になど、なれるわけもない。

「……おまけにゲロって早退ですからね。ジャレにもなりませんよ」
自嘲気味に言った。
「ほんと。思っていた以上に駄目な男ね」
瞳ちゃんがくすっと笑う。

「でもね、ちょっと格好良かったよ」
「は? どこが?」
「私のパンツ投げ捨てて、決め台詞いうところとか。ちょっとぞくぞくしちゃったよ」
「……なんですか、それ」
「あれ見て、はじめて江口に興味持ったの」
なにいってるんだか。泣きわめいていた癖に。

「本当よ。そうでもなければ田上くんに言われたって、のこのこ付いてくるもんですか」
そういいながら、上着の内ポケットから煙草を取り出して銜えた。
俺はテーブルの上にあった灰皿を取り、瞳ちゃんの横にならんで座った。

黙ったまま、瞳ちゃんは煙草に火を灯す。
俺も煙草を吸いたくなったが、取りに行くのが面倒だった。
「一本下さい」
そういうと、瞳ちゃんは黙って、火を付けたばかりの煙草を差し出した。
吸い口に赤いリップが付いているのが、妙に色っぽい。
それを、俺は吸った。

「瞳ちゃんは、煙草似合わないっすよ」
「……そうね、自覚はあるよ」
そういいながらも、もう一本取り出して、新たに火を付ける。

立ち上る煙を目で追いながら、俺たちは、黙ったまま、並んで座っていた。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.62 ) 
日時: 2007/07/15 02:03名前: バラバラ

やはり瞳ちゃん対してとった行動にギャップを感じてしまったのでしょうか?
瞳ちゃんも今までの態度を残しつつも内面は変わりかけている様子。
もしかして、このままいい感じになっちゃう…のかな? 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.63 ) 
日時: 2007/07/15 05:29名前: E_jan

更新できるときに更新しまくっておきますw

その31


「瞳ちゃんは、恵利瀬のこと本気で好きだったんですか?」
思い切って、聞いてみた。
「うん。抱きたかった」
……実にストレートな答えだ。
性欲を伴った感情を、恵利瀬に持っていたわけだ。
「抱き甲斐のある女ですよ、恵利瀬は」
「そうだろうね……。スタイルいいし、性欲強そうだし、性格いいし」
性格が一番最後に来るところが瞳ちゃんらしい。

「でも、恵利瀬よりいい仕事するんでしょ、瞳ちゃんは」
「そんなこと言ったっけね……」
ふう、っと、大きく煙を吐き出す瞳ちゃん。
「大切にしなよ、いい女なんだから」
遠い目で、紫煙を見つめながら、言った。

そうか。瞳ちゃんは俺と恵利瀬が付き合ってると思ってるんだ。
「俺ね、恵利瀬にふられちゃったんですよ」
「え?」
「というか、ただのセックスフレンドで終わっちゃいました」
「……じゃあ、付き合ったっていうのは」
「嘘ですよ。ちょっとイジワル言ってみただけです」
「そっかぁ……。やられたなあ……」
ふふふ、と笑う瞳ちゃん。
その表情は、髪に隠れて見ることは出来ない。

並んで座っていると、嫌でも瞳ちゃんが小柄であることを感じてしまう。
たぶん、身長は150センチぐらい。
もう27歳だというのに、10代でも通用するような幼く、愛嬌のある顔立ちをしている。
肩まであるウェービーな髪がよく似合っており、どちらかといえば好みのタイプだ。
ただし、アイドル系の可愛い顔の裏に、般若の形相を隠しているのを、俺は知っている。

それだけに、何を言われても、素直には受け取れない。
肩を寄せるように並んでいても、何を考えているのか、さっぱりわからないし、今日、ここで交わした会話にしても、どこまでが本心でどこからが演出なのかを疑わずには聞いていられない。

そんな表情を、瞳ちゃんは読んだようだ。
「安心してよ。もう、敵意はないから。くだらない駆け引きは終わり」
「はあ……」
「私って、そんなに信用できないのかなぁ……」
俺の生返事に、ちょっと怒ったような顔になる。

「まあ、正直、信用はしてません」
「はっきり言われると、傷つくなあ……」
そういって、俺の肩に、寄りかかる。
強気なキャリア・ウーマンの面影は、もうどこにもない。
実際のところ、瞳ちゃんはズタボロだったのだろう。
敵意がない、というより、戦意喪失といった方が正しい状態のように思えた。
この人は、上手な白旗の振り方を知らないだけなのだ。

俺は、瞳ちゃんの肩を抱いた。
それは、とても自然な動作で、そうすることが当然のように思えたのだ。
瞳ちゃんもそれを嫌がる様子を見せない。

なんとなく、「ノーサイド」という単語が思い浮かんだ。
ノーサイドはラグビーで「試合終了」を意味する用語だ。
試合終了の笛とともに敵サイドと味方サイドの区別を無くし、そこから先は全力で競い合った仲間として友情を育む、という意味を持っているのだという。
スポーツならではの理想論だと思っていたが、今、俺と瞳ちゃんの争いに、ノーサイドの笛が吹かれたのを感じずにはいられなかった。
憎くてしかたなかった瞳ちゃんが、妙に愛おしい。

といっても、それはいわゆる「愛」や「恋」とは違う不思議な感情だった。
敢えて言うならば「あきらめ」に似ている。
俺は、瞳ちゃんを憎み続けることを「あきらめ」たのだ。

「いまさらだけど……おめでとう、江口」
笑顔を見せずに笑いながら、瞳ちゃんが言った。
「それと……ごめんなさい……」
ノーサイドの笛は、瞳ちゃんの心にも響き渡っていたのだろう。

ぐう、とお腹が鳴った。

「あ……」
緊張感から解放された俺の身体は、強い食欲を訴え始めていた。
「田上さんのおかゆでも食うかな……。瞳ちゃんもご一緒にどう?」
「ええ、いただくわ」
瞳ちゃんが、やっと笑顔を見せた。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.64 ) 
日時: 2007/07/15 05:59名前: ドイツ人

祝! 再開!!

今後も、期待しておりますので、文豪殿、よろしくお願いします!!
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.65 ) 
日時: 2007/07/15 06:36名前: さく丸


祝再開!

やはり面白いです。

大人しく続き待ってます 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.66 ) 
日時: 2007/07/15 06:58名前: プリン

大人の展開。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.67 ) 
日時: 2007/07/15 08:50名前: バラバラ

瞳ちゃんも潔く負けを認めてしおらしくなってきました。
何だかいい雰囲気になってきた感じ…?
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.68 ) 
日時: 2007/07/15 11:48名前: >25ゴンベエ

さすが、筆力が他者に比べワンランク違う・・。

グレートです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.69 ) 
日時: 2007/07/15 12:00名前: オールドルーキーm

E_janさん おかえりなさい!

そしていきなり、怒涛の更新!

これからも、マイペースで確実な更新期待しています!

 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.70 ) 
日時: 2007/07/15 14:00名前: 名前はまだない

祝、再開。
瞳ちゃんと恋人関係はこれまでの経緯から違和感がある、
田上さん、恵利瀬を交えて瞳ちゃんを一方的になぶり倒す展開希望。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.71 ) 
日時: 2007/07/16 04:35名前: E_jan

コメントありがとうございます。
本当に嬉しいです。

今週の更新はここまでw
なんとか週1ぐらいのペースで書き続けていきたいです。


その32

「ねえ、抱いてよ」
予想外に美味かったおかゆを食べ終わった後、瞳ちゃんは、食後の煙草を吹かしながら、なにげない口調で言った。
「また、約束ですか? いいでしょ、もうそれは」
俺は洗い物をしながら、面倒くさそうに応える。
「……約束は関係なく、抱かれたいから、っていったら?」
「冗談はやめてくださいよ」
「冗談じゃないわよ」
「冗談じゃないなら、なおさらイヤですよ」
「……ふーん、あんなことしといて、ほったらかしにしとくんだ?」

そういって、瞳ちゃんは椅子に座ったまま、ゆっくりと、スカートの裾を持ち上げ始めた。
やがて、白く、細い太股と、その付け根の薄い陰毛が姿を現した。
「……履いてないんだ」
「ええ。捨てられちゃったから」
「いや、でも、普通新しいの買うとか何とかするでしょ?」
「けっこう刺激的でさ。そのままにしておいたの」
「うわー変態だ……」

正直、呆れていた。まさかノーパンのまま1日過ごしているとは思いも寄らなかった。
「江口だって、充分変態の要素もってるじゃない。パンツ脱がした張本人のクセに」
「いや、そりゃそうですけどね……」
俺は瞳ちゃんから視線を外せなかった。
瞳ちゃんは、その視線を確認すると、ふっと鼻で笑い、スカートの裾を元に戻した。

「じゃあ、こうしない? 江口は私と付き合うの」
「え?」
「今、彼女いないんでしょ? 私を彼女にしてみない? 彼女だったら抱くのなんて当然じゃない」
「……それは、ちょっと」
予想だにしていなかった、驚愕の提案である。
どうしてそう極端から極端へ走るかな、この人は。

「私たち、意外と相性のいい組み合わせだと思うんだけど?」
「……どのへんでそう思ったんですか?」
「ふたりとも、ちっとも性格は似てないように見えるけど、案外、価値観は一緒だと思うのよね」
「それは……」
そうかもしれない、と思った。
考えたこともなかったが、結局のところ、俺たちは揃って鬼畜で変態で、中途半端に悪人だ。
結果にこだわるくだらない美意識や、狡いところなど、似通っている部分は多いだろう。
たぶん、俺は瞳ちゃんを、瞳ちゃんは俺を、お互い上手に利用しながら生きていく、そんな関係が成立するように思える。
そう考えると、真っ直ぐな心根を持った恵利瀬やふみちゃんよりも、きっと付き合っていて楽だし、相性はいいかもしれない。

しかし、中核になるものが、愛ではない関係は、恵利瀬のときで懲りている。
今回、遊び気分で瞳ちゃんをいじめただけで、ゲロってぶっ倒れてしまったくらいだ。
俺は洗い物を中断し、テーブルの上に投げ出されていた瞳ちゃんの煙草ケースから、無遠慮に一本取り出して、火を灯した。
「恋愛感情を礎としない、男女関係は俺には無理だと思いますけど……」
「そうなるかどうかは、これから次第。でもきっと江口は私に惚れると思う」
「なんなんですか、その自信は……」
「抱いてみればわかると思うよ」
「……性の虜にする気ですか」

俺の陳腐な表現に、瞳ちゃんは吹き出した。
「きゃはは、おもしろいこと言うね」
ひとしきり、腹を抱えて笑ったあと、ふっと、真顔になった。
「でも、そうじゃない。……抱いてみれば、私がどれだけあなたのことを欲してるか、わかってもらえると思うの。『それ』は純粋な愛とかとは違うかもしれないけど、『それ』をねだられて、ほっとけるほど、あなたは冷たい男でも、強い男でもない」

瞳ちゃんの言う、『それ』がなんであるかは、漠然とイメージできた。
たぶん、言葉としては「戦友」というのが近い。
といっても、仕事において俺が佐川たち同期に感じた連帯感とは違う。もっとプライベートな戦いを共に歩むための、精神的に似た属性を持つ、仲間のことだ。
たしかに俺も、不思議なシンパシーを瞳ちゃんに対して抱いていた。
それは昨日今日のことではない。
火花を散らして対立していた当時から、うっすらと感じていたことだ。
ただ、それは憎しみという形でしか姿を見せていなかった。

「本気で言ってるんですか?」
昨日の敵は今日の友、っていうのはいいが、今日の恋人っていうのは、どうなんだ?
そのあたりを臨機応変に切り替えられるほど、俺は大人じゃない。
「付き合うにしても、断るにしても、そこで即答できない駄目さ加減が、今のあなたの限界よ」
見透かしたように、痛いところを突きやがる。
「私が、江口を育ててあげる。もっともっといい男に、ね」
瞳ちゃんは不敵な笑みを浮かべている。
「裏も、駆け引きもないわ。言葉どおり。私をあなたの女にしてくれればそれでいい。私は全力であなたを支え、育てる。あなたは……」
そこで言葉を切って、ふう、とひときわ大きく、煙を吐き出した。
「私を抱きしめてくれれば、それだけでいい」
静かに響く。そんな口調だった。

「正直いって、自信ないですよ。たしかに俺と瞳ちゃんは似てるところあると思いますけど、だからこその対立っていうのがあるわけでしょ。今回だってそんな部分あったし」
「そうね。だから、それをあなたに乗り越えてもらうの」
「それが成長、ですか?」
「そういうこと」

まあ、言いたいことはわかる。
「……それって泥沼っぽいイメージなんですけど」
「泥沼かもね?」
ふふっと、笑う瞳ちゃん。
見た目は10代の笑顔でも、その微笑には、百戦錬磨の大人の女性だけが持つ深みが、確実に潜んでいる。

毒を食らわば。ってところか。
「いいですよ。抱いてみましょう。でも、これっきりで瞳ちゃんのこと、捨てちゃうかもしれませんよ」
「それが出来るようなら、もう十分成長したってこと。私の役目は終わりって事でいいんじゃないの?」
「……ったく、この女は」

煮ても焼いても食えない。ならば、生のまま、丸飲みしてやろうじゃねえか。
……そんな風に負けん気を刺激されている時点で、完全にペースは瞳ちゃんのものだということには、気が付いていた。しかし、それを面白いと思っている自分がいる。

正直、瞳ちゃんの目論見は、いまのところ、まだ見えない。
「抱きしめてくれればいい」だなんて、そんな甘い条件で奴が行動を起こすことはあり得ないだろう。
絶対に、なにかしらの裏があるに決まっている。
でも、それでもいいような気がしていた。
これまでの恋愛に比べ、圧倒的な「面白味」を感じていたのだ。

「それじゃ、OKってことでいいのね?」
煙草をもみ消しながら、瞳ちゃんが聞く。
「ええ、OKってことで」
俺も煙草を消し、瞳ちゃんにキスをした。

やっかいな、本当にやっかいな彼女ができた瞬間だった。

 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.72 ) 
日時: 2007/07/16 04:31名前: 名無しのゴンベエ

ウヒョーーーーーーーーーーーー
素晴らしい 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.73 ) 
日時: 2007/07/16 08:01名前: バラバラ

こういうのって彼女っていっていいのかわかりませんが(笑)意外な展開に入っちゃいましたね。
しかし何故に江口さんはそんなにもてるんでしょうか?(笑) 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.74 ) 
日時: 2007/07/16 08:16名前: 名無しのゴンベエ

おもしれーーー!
ゆっくりでいいので更新お願いします┏○  
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.75 ) 
日時: 2007/07/16 14:23名前: 名無しのA

瞳ちゃんの真の目的は?
江口さんの飛躍のきっかけになるかも。
次回宜しく。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.76 ) 
日時: 2007/07/17 06:50名前: 名無しのゴンベエ

E_janさん、更新お疲れ様です!! マイペースで、次回もよろしく。


・・・「やっかいな、本当にやっかいな彼女」かぁ。
ふふっ。おいらの人生にゃ、とんと縁がなさそうな言葉だぜ。

どんな具合なのか、ちょっくら興味あるぜ。ふふっ・・・・・
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.77 ) 
日時: 2007/07/17 20:37名前: 名無しのゴンベエ

千佳さんファンのボクとしては、キャバ嬢のほうも、気になります 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.78 ) 
日時: 2007/07/17 20:59名前: プリン

アダルトな関係って事ですか・・・。

怖いけど羨ましいです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.79 ) 
日時: 2007/07/18 14:58名前: オールドルーキーm

E_Janさん

羨ましくもあり、なんか怖さも感じます。

なんかプリンさんと同じコメントに・・・ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.80 ) 
日時: 2007/07/18 20:53名前: KEVIN

うーん・・・・文才ですね・・・。

好みの展開じゃないのにハマってしまいます。
以外性もすごいし、読みやすいし。

しかし、ドイツ人さんのいうように、文筆業の方かと思ってました。

瞳ちゃんに感じた圧倒的な「面白味」をどう表現してくれるのか、楽しみにしています!!!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.81 ) 
日時: 2007/07/19 12:04名前: E_jan

コメントありがとうございます!
わけわからん展開ばかりですが、今後ともよろしくお願いいたします。

「キャバ」の方も頑張ります(汗

その33

突然のキスだったのに、瞳ちゃんはまったくうろたえる風もなく、俺の舌を受け入れた。
自らも舌を伸ばし、ねっとりとからみついてくる。
瞳ちゃんには不似合いな気もする、情熱的なキスだ。

手はすでにパジャマのズボンの上から俺のモノを撫でている。
俺も負けずにスカートの中へと腕を伸ばした。
瞳ちゃんは椅子から腰を浮かせ、さわりやすいようにと、半立ちの状態になった。
すぐに、下着を着けていない瞳ちゃんの部分に触れる。
くちゅっ、と、音を立て、俺の指は温かくぬめるそれへと吸い込まれていった。

「指で、イカせてみてよ」
唇を離すと、挑戦的な目つきで言った。
「がんばってみますよ」
俺も横柄な口調で応える。
そして、指を2本に増やすと、ゆっくりと、深くを沈めていく。
小柄な瞳ちゃんらしい、きつい膣だった。

ぬめぬめとまとわりつく襞の感触を楽しみながら、指を勧めていくと、簡単に、最奥まで到達した。
浅い、かもしれない。
コリコリとした子宮の入り口を指先で小刻みになぞると、瞳ちゃんは切なそうな吐息を漏らした。
その地点を中心に、2本の指をバラバラに動かして、奥全体に刺激を与える。
「あっ……い、いいわ……上手よ、江口くん……」
瞳ちゃんの息づかいが荒くなり始めている。
ゆっくりと、人差し指と中指で襞をなぞるようにしながら、指を抜く。
そして、またゆっくりと最奥まで突き入れる。

「じらしまくって……あっ……ずいぶん……冷静ね……んんっ……」
悶えながらも、減らず口をたたき続ける瞳ちゃん。

俺は、決して冷静、というわけではなかった。
むしろ興奮している。
だが、瞳ちゃんには負けたくなかったのだ。
イカせてみてよ、と挑まれれば、是が非でもイカせなくては腹の虫が治まらない。
自分の性欲よりも、もっと強い欲がそれだったというだけだ。
それにしても、なにをやっても瞳ちゃんとは「勝負事」のようになってしまう。
本当にやっかいな女だと思ったが、そのやっかいさは、想像以上に楽しかった。

徐々に指を抜き差しする速度を速めていく。
同時に小さく尖ったクリトリスにも、親指で刺激を与えていく。
くちゅくちゅと、瞳ちゃんが分泌した愛液がいやらしい音を奏で、それに艶っぽい息づかいが重なっていく。
「あっ……駄目……」
やがて、足に力の入らなくなったのか、跪くように床に伏してしまい、体勢の厳しくなった俺は、いったん指を抜いて、瞳ちゃんを解放した。
見ると、紺のスカートの尻の部分には、大きな染みができている。

「困りますね、それじゃ指でイカせられませんよ」
そういいながら、スカートをめくり上げる。
俺もズボンを脱ぐと、白くて小さな尻を抱えるようにして、後ろから素早く挿入した。
「ひっ」
フイを突かれ、瞳ちゃんが短い悲鳴を挙げる。

思った通りキツい。そして想像以上にからみつく極上の膣だった。
それだけで一瞬、イキそうになるのをこらえて、最奥まで突き入れる。
「ず、ずいぶんせっかちね。指でイカせるのはあきらめたの?」
この状況でも減らず口は変わらない。
その強がりが他人の加虐性を引き出していることに、瞳ちゃんは気が付いているのだろうか。
たぶん、意識的なものだけではないと思う。作為的な部分と、ナチュラルな部分が、ほどよくミックスされている。
瞳ちゃんは根っからサドで、そのくせドMなのだろう。

「ええ。自分のペースで瞳ちゃんを犯したくなりました」
そう言って、最初から速いペースで腰を使う。
「あう! あ、ああん!!」
 細い腰を持ち、更に貫いた。根元まで押し込み、引き抜く。
浅く、深く。速く遅く。

気が付けば、白濁した愛液が太股までしたたっている。
「ものすごく濡れてますね」
 床を見ながら言うと、
「あん……あ……あたりまえじゃないの……」
 頬をピンク色に上気させて、彼女は恨めしそうな目でこちらを見る。
それ以上の減らず口を聞かずに済むように、俺はひときわ強く、奥まで突き込むと、目は閉じられて、甘い嬌声が洩れた。
「ああん、ああ、あ、あ、あ、いいっ、きもちいいの!!」
背中を反らせて彼女が訴えた。花芯がきゅっきゅっと私を包み、粘膜の蠕動が強くなった。
強い射精感がこみ上げる。

もはや我慢ができずに、俺はがむしゃらに彼女の花芯を深く突いた。
「あ、いくうっ!!」
 弓なりのまま、瞳ちゃんのが方が先に達した。
その直後に俺にも限界が訪れる。
ギリギリのタイミングで引き抜き、その白い尻へと射精した。
射精を受けて、瞳ちゃんは心地よさそうに、ああ、と哭いた。
その弱々しくも扇情的な声が、不思議な幸福感を俺に与えていた。


「こりゃダメだわ」
とりあえず俺のパジャマに着替えた瞳ちゃんは、大きなシミのついたスカートを見ながら瞳ちゃんはため息を付いた。
「電車には乗れないわね……。タクシーで帰るか」
そういって、ぽい、とスカートを投げ出した。
そして、ごろりとベッドに横になった。
「寝る。朝5時に起こして」
「……おい」
「なによ?」
「今すぐ帰ればいいだろ? タクシーぐらい呼んでやるぞ」
「ヤったらもう用はないから帰れと?」
「……ヤリ終わったらすぐ寝るだけのやつに言われたくないぞ」
「ったく、面倒な奴ね」

むくっと起きあがる瞳ちゃん。
そして、憮然とした表情の俺に顔を近づけて、キスをした。
フイを突かれ、俺は固まってしまった。
「おやすみのキス♪ これで文句ないでしょ?」
そういって、またゴロリと横になる。

「ごめんね、ちょっと疲れたのよ、今日」
そう付け加えたのは、ちょっと意外だった。
大した言葉ではないというのに、「かわいいじゃねえか、このやろう」とか思ってしまう。
ああ、完全に瞳ちゃんのペースだ。

すぐに、瞳ちゃんは眠りに落ちた。
本当に疲れていたのだろう。
俺も疲れた。
ものすごく長い一日だった。

とりあえず目覚ましを5時にセットし、瞳ちゃんの横に寝る。
間もなく俺も深い眠りに落ちていった。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.82 ) 
日時: 2007/07/19 12:29名前: バラバラ

瞳ちゃんとの一戦が終わりましたね。
なかなか激しい戦いだったようで。(笑)
結局瞳ちゃんの勝ちだったんでしょうか?
どんなときでも瞳ちゃんは自己を守ろうとするんですね。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.83 ) 
日時: 2007/07/19 19:38名前: 名無しのゴンベエ

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.84 ) 
日時: 2007/07/20 11:15名前: オールドルーキーm

E_janさん、とりあえずお疲れ様!
一区切りつきましたねーー。

瞳ちゃんとの一戦は、終わったものの、
ふみちゃんや、ひなちゃんとはこの後、
どういう展開になるのか、興味が尽きません。

次の展開が、またまた楽しみになってきました。
慌てず、焦らず更新期待しています。

 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.85 ) 
日時: 2007/07/21 06:05名前: ドイツ人

>「ごめんね、ちょっと疲れたのよ、今日」
>そう付け加えたのは、ちょっと意外だった。
>大した言葉ではないというのに、「かわいいじゃねえか、このやろう」とか思ってしまう。

このあたりの下りは、なんと言いますか・・・
私的に感情移入度120%、共感度150%、
瞳ちゃんの萌え度が急上昇ですね。相変わらずウマイなぁ、E_janさんは。
常務の愛人(→イメージとして、うす汚れたオ○コ)なのにねぇ・・・・・ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.86 ) 
日時: 2007/07/22 06:23名前: E_jan

その34

問題は、恵利瀬たちや田上さんに、なんといってこの状況を説明するか、だ。
いつもより早い時間に目覚めた俺は、隣で枕を抱くようにして寝ている瞳ちゃんを見下ろしながら、頭を抱えていた。
俺と瞳ちゃん、ふたりの間では、納得して辿り着いた関係であるが、これを皆に説明してもわかってはもらえないように思う。

なにしろ、つい昨日までの瞳ちゃんは俺たちにとっては、敵であり、常務の愛人という、とてつもないビッチだったわけだ。
恵利瀬や田上さんは「密約」のことを知っているから、まだ説明は楽だが、佐川と日高にはなんていっていいのか思いもつかない。

日高はもともと瞳ちゃんのことが大好きだったぶん、裏切られた気持ちが強いらしく、俺たちの中でも特に瞳ちゃんに強い嫌悪を抱いている。
佐川には、昨日、ふみちゃんにデートの中止を伝えるように頼んでいる。デートを断っておいて、瞳ちゃんとよろしくやってました、など、「ふみちゃん大好き」な佐川に言えるわけがない。

俺と瞳ちゃんとの関係は、さまざまなほとぼりが冷めるまで、秘密にしておくしかないだろう。
そう思い至ったとき、また、あの吐き気が俺を襲った。
胃が、持ち上がるあの感じ。

俺はキッチンへと走り、シンクに顔を突っ込んで吐いた。
吐きながら、なにひとつ問題は解決していないことに気が付いていた。
俺が罪悪感を抱いている相手は、瞳ちゃんじゃない。
ともにコンペを戦った仲間たちに対して、だ。

そう思えば、瞳ちゃんと付き合うだなんて、最悪の選択としかいいようがない。
そのことを隠して、皆と仕事を続けていけるわけ、ない……。

「大丈夫か?」
気が付くと、隣に瞳ちゃんがいた。
優しく、背中をさすってくれている。
あわてて蛇口をひねり、吐瀉物を流し、口をぬぐう。
「病院、行った方がよくないか?」
瞳ちゃんは、心配そうな声で言った。

なんで。なんで、こんなときに優しくしてくれるんだ?
今、俺はアンタとの関係を呪ってたんんだぜ?
「もう……大丈夫です」
そう言った直後に、もう、胃が痛い。
嘔吐感が迫る。

もう、吐くものは残っていなかった。
ただ、胃液だけがこみ上げてくる。
げえ、と、みっともない声を上げながら、俺はシンクに掴まって、吐いていた。
胃液だけじゃない。どす黒い血が混じっている。

「江口……大丈夫じゃないよ、えぐち!」
泣きそうな声で叫ぶ瞳ちゃん。
ごめん、やっぱり俺ダメかも。
瞳ちゃんも、仕事も、ぜんぶダメかも。

遠のく意識の中、大きな絶望感だけが、俺の胸を覆っているのを感じていた。


意識が戻ったのは、救急車の中だった。
白衣にヘルメットのオッサンたちが、なにやらぶつぶつと話している。
「えぐちっ!」
うっすらと開けた目が、涙でぐしゃぐしゃになった瞳ちゃんの姿を捉えた。
あ、右手……。瞳ちゃん、ずっと握ってくれてたんだ。
「もう、大丈夫だよ」
そう言って笑った……つもりだけど、ちゃんと声出てたか、ちゃんと笑えていたか、自信ない。

よくわかんないけど、俺、死んじゃうのかなぁ。
そんなわけないよね。

再びゆらぐ意識の中で、ぼんやりとそんなことを考えていた。
日高に、佐川に、恵利瀬に、田上さんに、ふみちゃんに、ごめんなさいって言ってないよなぁ。
言えないまま死んじゃったらいやだよなあ。

せめて、瞳ちゃんには言っておかないと。
ごめんなさい。ありがとう。

「なにいってんのっ! えぐちっ!」
瞳ちゃんの叫ぶ声が、遠くに聞こえる。



 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.87 ) 
日時: 2007/07/22 07:00名前: 名無しのゴンベエ

一緒に戦った仲間たちにどう説明するのだろうと思ってました。
・・・やっぱりE_janさんの文章はうまいなぁ。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.88 ) 
日時: 2007/07/22 08:47名前: バラバラ

江口さん、精神的に追い込まれてしまったのでしょうか?
戦いが終わっても一筋縄ではいかないようで…。
このままどうなってしまうのか心配ですねぇ。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.89 ) 
日時: 2007/07/22 17:57名前: ドイツ人

ひたすらドキドキしながら、読んでいます。
 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.90 ) 
日時: 2007/07/22 18:23名前: 名無しのゴンベエ

凄い展開ですね。
続きが気になってしょうがないです。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.91 ) 
日時: 2007/07/22 22:04名前: さく丸

本当に面白く読ませて頂いてます。

また続きを期待して待ってます。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.92 ) 
日時: 2007/07/23 19:57名前: 名無しのゴンベエ

ウワー(((・・;)続き気になる! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.93 ) 
日時: 2007/07/26 08:55名前: 名無しのゴンベエ

続きお願いします。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.94 ) 
日時: 2007/07/26 12:55名前: E_jan

なんとか週2回、更新していきたいです。

その35

即入院、即手術となったらしい。
わけのわかならいまま、俺はストレッチャーに乗せられて、手術室へと運ばれる。
意識が朦朧としていたので、なにがどうなったのかは、はっきりとは覚えていない。
ただ、常に瞳ちゃんが側に付いていてくれたことだけは、覚えている。
「もう、大丈夫だから。ね、江口、安心して」
何度となくそう語りかけてくれる瞳ちゃんの存在が、とにかく心強かった。

病室で目を覚ますと、懐かしい顔が俺をのぞき込んでいた。
姉、だ。
「あ、起きた?」
「……ヒカちゃん。俺、どうなっちゃったの?」
昔からの呼び名で、姉を呼んだ。
「胃にね、穴が開いちゃったんだって。でも、もう大丈夫よ」

病名は胃穿孔。
胃潰瘍が悪化して、胃壁に穴が開てしまうという症状らしい。
最悪の場合、命に関わる場合もあるというやっかいな病気だそうだ。
俺の場合、幸い穴が小さかったらしく、死に直面するというほどの状態ではなかった。
それでも、胃の3分の1を切除することになってしまったらしい。

「1ヵ月ほどの入院・加療が必要です、だってさ」
姉は苦笑いしながら言った。
「1ヵ月、か……」
それは、とてつもなく長い時間に感じられた。
仕事のこと、仲間のこと、そして瞳ちゃんのことが脳裏を過ぎった。
そういえば、瞳ちゃんは……?

「ヒカちゃん……。あの、ひとみ……宮内さんは?」
「ああ、ふみあきの彼女さんね。手術が終わるまで、いてくれたらしいんだけど……。私が着いたときはもう帰られたあとだったみたい」
「そうなんだ……」
姉は結婚して、今、静岡に住んでいる。辿り着くまでにはずいぶん時間が掛かったのだろう。
「感謝しなくちゃね。救急車呼んでくれたり、私に連絡取るよう手配してくれたり、いろいろ助けて貰ったんだから」
「……そっか」

まだ麻酔でぼんやりとした感覚しかない右手に、瞳ちゃんの手のひらの感触が残っているような気がした。
ずっと、俺を励まし続けてくれた瞳ちゃん。
瞳ちゃんがいないことが、不思議なぐらい心細かった。


夕方、瞳ちゃんが着替えやらなにやら、入院に必要な物を持ってきてくれた。
姉は、改めて瞳ちゃんに頭を下げた。
「それじゃ、私はいったん帰るわね。明日また来るから」
「あ、いいよ。ヒカちゃん、静岡だろ? あとは寝てるだけなんだから大丈夫」
「そっか……。じゃあ、あとは彼女さんに任せちゃうかな」
妙にニヤニヤした笑みを残して、姉は病室を後にした。

「綺麗なお姉さんね」
「ん? ああ。まあね」
身内の俺が言うのもなんだが、姉はかなりの美人だ。
小柄で、とても線が細い。
昔からやせっぽっちで、実に病弱そうに見える。
儚げな美しさ、といった雰囲気を身に纏っているのだが、実際のところは病気ひとつしたことのない健康体で、儚げとは縁遠い、かなりお気楽な性格の持ち主だ。
皆、その見た目に騙される。

「にしても、ヒカちゃんね……。お姉さんは『ひかる』さん?」
「……ひかり」
その呼び方は、昔からいろいろと突っ込まれてきたが、いまだに変えることができない。
軽くシスコン入ってるよね、と高校時代の彼女に言われたことがある。
その時は即座に否定したが、実際、そのケがあるような気がしている。
俺が惚れるのは、姉に似たタイプの女性が圧倒的に多いのだ。

「調子はどう?」
小柄、という以外は姉とは似てもにつかない瞳ちゃんが聞いた。
上司の声色だ。
「わかりません。でも、お腹痛いっす」
「そりゃね、開腹手術したんだから、まだまだ痛いでしょ。……気分の方は?」
「……ぼちぼちです」
「そうか……。ストレス性の胃潰瘍が悪化したんだってね」
「らしいっすね」
「……私のせい、だよな」
「……たぶん」
いまさら責める気はないが、否定する気もなかった。

「このヘタレが」
瞳ちゃんは、予想外の反応を示した。
冷めた目で、ヘタレと吐き捨てたのだ。

「あ? ヘタレ?」
「そうよ。あの程度のことで、胃に穴開けるぐらいストレスため込むなっつーの」
「……てめえ」
俺は起きあがろうとしたが、腹部に鈍痛を覚え、また、ぶっ倒れた。
まだ、動けないらしい。

「社会人生活は厳しいよ。私なんて所詮ザコキャラなんだからさ……」
ふいに優しい眼をして、そう言った。
それは、そのとおりだろう。
瞳ちゃんらしいといえば、らしいのだが、なにも、このタイミングで言わなくてもいいじゃんか、と思う。
「なんかさ、もうちょっと優しくてもいいんじゃないの?」
「甘えるな。世の中、厳しいんだよ」
「……へえへえ。その通りで」
ふと、見ると、瞳ちゃんの表情は、優しかった。
先ほどまでの険が消えている。

「今日ね、辞表出してきた」
「え?」
「辞めるよ、あの会社」
「……なんで?」
「常務とのこともバレバレだし、信用も失ったし、やっぱり居づらいよ。それに……」
ふう、とため息ひとつ。
「江口のこともある」
何も言えなかった。

「新人にしてコンペを勝ち抜いた、我が社のホープを入院に追い込んだ、ってのは、やっぱりまずいよね」
そういって、ニコっと笑った。
笑うとこじゃないだろ。

「極端な言い方をしてあげる。私はね、会社よりも江口を選んだの。……あなたと付き合っていくには、あの会社に居るわけにはいかない。でしょ?」
ふと、恵利瀬と日高の顔が脳裏を過ぎった。
「そう……かも」
「かも、じゃなくてそうなの。現実は厳しいわよぉ」
寂しそうに笑った。

「……でも、なんで俺なんですか?」
俺のどこに惚れたのか、ではない。
何が目的で俺に狙いを定めたのかを聞いたつもりだ。
俺は毛虫のように嫌われていたはずだ。
それがコロっと態度を豹変させて、俺と「付き合いたい」などと言い出すには、恋愛感情以外の理由があってしかるべきだ。

瞳ちゃんは、しばらく考えた後、わかんない、と言った。
「わかんないって……。なんすか、それ」
「基本的な理由は前も話したとおり。あなたは私に似ている。きっと共鳴できる。だから、一緒になにかできそうだと思ったから。……もちろん『なにか』には、恋愛も含むわよ。でも、よくわかんないのよね。なにが目的かって」
「……はあ」
そんな間抜けな返事しかできなかった。

「あなたのね、一番魅力的なところって、どこだと思う?」
ふと視線を上げ、瞳ちゃんが言う。
ぶしつけな質問だった。
そんなもの、自分でわかるわけがない。
「わかんないです」と、素直に答える。
「馬鹿なところよ」
そういって、くすっと、瞳ちゃんは笑った。

「馬鹿……っすかぁ。誉められてる気がしないっすね」
「最初はね、ただの馬鹿かと思ってた。仕事にもなににも覇気が感じられないし、やることなすこと間が抜けてたし。ホント、ただの馬鹿だと思って嫌ってたのよ」
「……真っ当な評価、ありがとうぎざいます」
「高山さんがいってたわ。『あの馬鹿はほっとけない』って」
「はあ……」
俺の「馬鹿」は社内共通の認識だったようだ。
「その言葉に、ちょっと驚いたの。ただの馬鹿かと思ったら、『ほっとけない馬鹿』だっていうじゃないの。すごいわよ、『ほっとけない馬鹿』って。普通、馬鹿とは関わりたくないものじゃない?」
「はあ……」
なんと答えていいのかわからない。どうせ、馬鹿だし。

「それで、くだらない賭けをふっかけてみたら、素直に受けるじゃない。ああ、たしかにこれはただの馬鹿じゃないかも、って思ったわ。……大馬鹿だ、って」
もう、相槌を打つ気にもなれない。
「さらに今日、私の下着を投げ捨てたとき、こいつはとんでもない大馬鹿だわ、って確信したの」
「……あのー。いつになったら誉めてくれるんですか?」
「あら、誉めてるじゃない」
「馬鹿って、誉め言葉でしたっけ?」
「違うわよ」
すぱっと切り捨てる。結局、誉めてないじゃんか。

でもね、と、瞳ちゃんは改まった顔で言った。
「大馬鹿は誉め言葉。ある意味、馬鹿を超越した存在なの。単なる馬鹿じゃなくて、可能性を秘めた馬鹿よ。天才っていうのも大馬鹿に分類できると、私は思っているの」
「そんなもんスカね?」
「少なくとも私はそう考えているわ。そして、あなたは大馬鹿だって思ってる」
こんな誉め言葉初めてだ。というか、やはり誉められている気になれない。

「よくわかんないですけど、俺があまりに大馬鹿なんで興味を持った、と」
「まあ、今のところはその程度の理解でいいわ」
「……」
彼女なりに俺を評価しているのかもしれないが、なんというか、どうにも見下されているようで腹立たしい。
「じゃ、聞きますけど。瞳ちゃんは、おりこうさん? それとも馬鹿? 大馬鹿?」
「そんなの、決まってるじゃない。大馬鹿よ」
わかりやすい答えだ。

  
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.95 ) 
日時: 2007/07/26 16:11名前: 名無しのゴンベエ

瞳ちゃんかっこええ 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.96 ) 
日時: 2007/07/26 16:21名前: バラバラ

更新お疲れ様でした。
大事もあって大変だったようですが、ひとまず落ち着いたようですね。
初登場のおねぇさんもいて今回はゴージャス?(笑)
瞳ちゃんとの係わり合いもあって面白くなってきそうな雰囲気です。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.97 ) 
日時: 2007/07/27 04:54名前: ドイツ人

更新、お疲れ様です!!

あの〜、瞳ちゃんなんですけどぉ・・・

 手術の時にずっと付き添ってくれていて、
 お姉さんに「彼女さん」って呼ばれた

ってことからして、ヒール役からヒロイン役への大転換!!って雰囲気ですよね。

この転換が、今後の話にどう反映されるのか、興味津々です。
どうなるのか想像しにくいので、早く続きが読みたいですねぇ。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.98 ) 
日時: 2007/07/27 13:51名前: オールドルーキーm

ひ、瞳ちゃんが「彼女さん」?!

最初からの展開で、考えられないけど・・・
でも、そんなんありかなぁ・・とも思います。

ひなちゃん、出てこーーい!! 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.99 ) 
日時: 2007/07/28 00:23名前: E_jan

コメント、ありがとうございます。

もう99、ということで、新スレ、立てさせて頂きました。
今後ともよろしくお願いいたします。 
 Re: むかしのはなし。#2 ( No.100 ) 
日時: 2007/07/28 00:32名前: E_jan

瞳ちゃんは、やはり正統派ヒロインは無理な存在です。
やっかいな女のやっかいさ加減を楽しんで頂けたら、幸いです(汗 
 



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