【落語】寝たふり(与太郎と奥様) ・奥様が外出から帰って来ました。 奥様「あら、この洗濯物、きっと与太郎が取り込んでくれたんだね」 奥様「これは私の、これも私の、オヤ?一枚足りないよ」 奥様「与太郎、これ、与太郎」 与太郎「はい、何ですか奥様」 奥様「この洗濯物を取込んでくれたのはおまえだね?」 与太郎「はい、そうですが」 奥様「わたしのパンツが一枚足りないじゃないか」 与太郎「あれは・・シミが落ちないんで捨てました」 奥様「勝手に捨てるんじゃないよ、どこに捨てたんだい」 与太郎「私の部屋のタンスの引き出しに・・」 奥様「それじゃおまえがくすねたんじゃないか、与太郎、おまえは親の代から内で奉公してくれているけど、たびたびこういうことがあったんじゃ困るんだよ」 与太郎「・・すみません」 奥様「いままでに何枚くすねたんだい?」 与太郎「200枚くらい・・」 奥様「おまえ時々わたしがお風呂に入ってるとき覗いてるね?」 与太郎「・・すみません」 奥様「わたしが昼寝をしている時もスカートをめくって覗いただろ」 与太郎「それは私じゃありません」 奥様「じゃ、誰だっていうのさ?」 与太郎「えー、となりの猫です」 奥様「馬鹿言って、猫がスカートをめくって覗く訳ないだろ」 与太郎「えー、腐った魚の臭いがしたから・・」 奥様「おまえッ!覗いただけじゃなくて臭いも嗅いだね」 ・数日後・・ 奥(あの子も女に興味が出てきたんだねぇ、このままだと性犯罪でもやりそうで心配だ、いっそ私が手ほどきして女を教えてやろうかしら) 奥様「与太郎、これ、与太郎」 与太郎「はい、何ですか奥様」 奥様「与太郎、これに行ってみようと思うんだけど」 与太郎「季節の味覚2泊3日の温泉旅行・・ですか」 奥様「荷物持ちもいるし、おまえ一緒に行ってくれるかい?」 与太郎「いいですけど、その温泉、混浴ですか?」 奥様「そうだよ、決まってるじゃないか」 与太郎「一緒に入るんですか?」 奥様「そうだよ、恥ずかしいのかい?」 与太郎「ええ、まぁ・・」 奥様「なに言ってるの、わたしがお風呂に入ってる時しょっちゅう覗いてるじゃないか」 与太郎「奥様のハダカは見慣れてるけど、私のハダカを見られたくないんで」 ・というわけで二人は山あいのひなびた温泉へやってきました。 奥様「与太郎、さっそくお風呂に行こうかね」 与太郎「やっぱり行きますか?」 奥様「温泉に来たんだから当りまえだろ、さっさとおしよ」 露天風呂の脱衣場です。 奥様「与太郎、何してるんだい、おまえもお脱ぎよ」 与太郎「そんなに見たいですか?」 奥様「おまえと一緒にしないでおくれ、先に入ってるよ」 与太郎「まったく、年寄りはせっかちでこまるよ」 与太郎「奥さーん、ここでしたか。遠くから見るといい女なんで分らなかった」 奥様「さぁ、これで洗っておくれ」 与太郎「どこから洗いますか?」 奥様「どこからでも好きなところから洗っていいよ」 与太郎「じゃ、ここにします」 奥様「あッ、急所から洗ってどうするのさ、背中から洗っておくれ」 与太郎「最初っから素直にそう言えばいいのに」 奥様「与太郎、何か背中に当たるよ」 与太郎「え?ああ、気にしないでください」 奥様「気にしないでって、そんなに大っきくして、人に見られたら困るよ」 与太郎「奥さんは見栄っ張りだなぁ」 奥様「早く水でもかけて冷ましなよ」 与太郎「水をかけたら、よけい大きくなりましたけど」 ・さて夕食の時間です。 与太郎「豪華な料理ですねぇ!奥さんお注ぎします」 奥様「与太郎、おまえも一杯おやり」 与太郎「僕は結構です」 奥様「そう言わずに一杯おやりよ」 与太郎「だって僕、未成年ですから」 奥様「いいんだよ、きょうは無礼講なんだから」 与太郎「僕を酔わせてどうすんですか」 奥様「どうもしやしないよ、あとは寝るだけだよ」 与太郎「寝るって、一緒に寝るんですか?」 奥様「そうだよ、決まってるじゃないか」 与太郎「一緒に寝て何するんですか?」 奥様「もうッ!男と女のすることだよ」 奥様「何言わせるんだいまったく、もう一杯注いでおくれ」 与太郎「そんなに飲んだら酔いますよ」 奥様「いいんだよ酔いたいんだから」 与太郎「じゃ、お注ぎします」 奥様「あのねぇ与太郎」 与太郎「はい、何か?」 奥様「おまえもそろそろ年頃だろ?」 与太郎「ええ、16ですが・・」 奥様「そろそろ女のことも知りたいだろ?」 与太郎「ええ、まぁそういう年頃ですから、やむをえず」 奥様「それでね、あー、もう一杯注いでおくれ」 与太郎「奥さんきょうはよく飲みますねぇ」 奥様「それでね、今夜はね、私がその、おまえに、アレを・・その、男と女のすることを・・教えてやろうと思ってさ」 与太郎「それじゃ奥さん、今夜は僕のために!」 奥様「そうなんだよ、ああ、恥ずかしいよ」 与太郎「奥さん、いまおいくつですか?」 奥様「女に歳を聞くもんじゃないよ。もうすぐ60だけど」 与太郎「それじゃ奥さん、僕に60のババアと初体験をしろって言うんですか」 奥様「ババアはないだろ、これでも20は若く見えるって言われてるんだ」 与太郎「無責任な奴がいるもんだ」 与太郎「分りました。オレも男だ。今夜は奥さんに、教えていただきます」 奥様「よーし、じゃ一杯お飲みよ」 与太郎「さっきからもう飲んでます」 ・夕食がすんで二人は部屋へもどってきました。 奥様「与太郎、そろそろ寝ようかね」 与太郎「もう寝るんですか?」 奥様「そうだよ、次の間に布団が敷いてあるだろ?」 与太郎「はい、2枚並べて敷いてあります」 奥様「私をそっちへ連れていっておくれ」 与太郎「奥さん、そんなに酔ったんですか?」 奥様「そうじゃないよ、抱いてつれてって欲しいんだよ」 与太郎「抱いてくんですか?奥さんを?私が?どうしても?」 奥様「そうだよ、そうそう、おまえ力あるじゃないか」 与太郎「ここでいいですか?」 奥様「ああ、ここで降ろしとくれ、ああ疲れた」 与太郎「疲れたのはこっちですよ、奥さん何キロあります?」 奥様「女に体重を聞くもんじゃないよ、60チョイだったかしら」 与太郎「年齢と同じですね」 奥様「歳はまだ60前だって言ったろ、歳と体重の話は二度とするんじゃないよ」 奥様「それより咽が乾いた、お水を一杯もって来ておくれ」 与太郎「今度は水ですか、はいはい」 奥(さて、これからどうしたものかねぇ?そうだ、彼奴がどんなことするか寝たふりをして試してやろう) ・水を取りに行った与太郎がもどってくると・・ 与太郎「はい、奥さん水です」 奥様「・・・・・・」 与太郎「アレ?寝ちゃってるよ、奥さん、風邪ひきますよ」 奥様「・・・・・・」 与太郎「まさか死んでないだろうな、うん、息してるな、しかしりっぱな胸だね」 奥(揉むんだよそこを) 与太郎「ああ、裾もこんなに乱れちゃって、ん?いい下着穿いてるなぁ」 奥(脱がせるんだよそれを) 与太郎「奥さん!・・起きないよ、仕方ない添い寝でもしていよう」 奥(そうだね、身体をぴったりくっつけるんだよ) 与太郎「奥さん、うーん、こうしてみるとなかなか美人だなぁ」 奥(そうだろ、キスでもしておくれ) 与太郎「キスしちゃおうかな、チュッ」 奥(ほっぺたじゃなくて、口にするんだよ) 与太郎「いいもんだな、こうして女の人と寝るのは」 奥(そのうちもっとよくなるよ) 与太郎「おお、女の感触が伝わってきたぞ」 奥(おや?私の腿におまえのが当たってるよ) 与太郎「おーッ、何だか気持ちよくなってきた」 奥(おや、だんだん大きくなってきたね) 与太郎「フ−ッ、フ−ッ」 奥(鼻息が荒くなってきたよ) 与太郎「あ−ッ、もう駄目だッ」 奥(なんだかピクンピクンしてるよ) 与太郎「いけね、出ちゃったッ」 奥(出ちゃった?まだ入れてもいないのに・・) 与太郎「あーさっぱりした、では、私はこれで」 奥(なんだって?あら隣の部屋へ行っちゃったよ) 奥様「んもーぉ、知らないよっ!」 ・与太郎が隣の部屋からもどってきます。 与太郎「あーあ、いいもんだね酒は、うぃ〜ッと」 奥(なんだ、飲んできたのか) 与太郎「これで、ぐっすり寝られるぞ」 奥(アレッ?寝ちゃうのかい) 奥様「与太郎!これ与太郎!」 与太郎「・・・・・」 奥様「まぁ!寝ちゃってるよこの子は」 奥(ひとの足を覗いたり、大きいのをおっ付けて、自分だけ気を遣ってさ) 奥様「これ与太郎!起きなさい!」 与太郎「・・・・・」 奥様「じゃあ、ちょっと見せてもらうよ・・あら、ぐったりして、さっき気を遣ったばかりだものねぇ」 奥様「でも、懐かしいねぇ、男のコレ!何年ぶりのご対面かしら、ちょっと触らせてもらうよ」 奥様「おや、ちょっと元気になってきたよ、与太郎!」 与太郎「・・・・・」 奥様「ふーん、なかなかりっぱな佇まいじゃないか」 与太郎「・・・・・」 奥様「なんとかならないかねぇ。ちょっと跨がせてもらうよ」 与太郎「・・・・・」 奥様「ああ・・この感触だよ!」 与太郎「・・・・・」 奥様「ああッ、頭が入った!ねえ与太郎、与太郎!」 与太郎「・・・・・」 奥様「もう、起きないと私ひとりで遣っちゃうよ、まったく、睡眠学習じゃないんだからね」 与太郎「・・・・・」 奥様「ああッ、中まで入った!いいかい?ちょっと動かすよ」 与太郎「・・・・・」 奥様「おや?与太郎、いま下から持ち上げただろう」 与太郎「いいえ」 奥様「気のせいかねぇ、もっと動かすよ、それッ!それッ!」 与太郎「アッ・・・」 奥様「おや?おまえ、いまアッって言ったね」 与太郎「・・・・・」 奥様「やっぱり気のせいかねぇ、あたしゃだんだん良くなってきたよ」 与太郎「・・・・・」 奥様「それッ!それッ!どうだい与太郎?」 与太郎「・・・・・」 奥様「ああ、どうしよう、止まらないよ」 与太郎「・・・・・」 奥様「もう、おまえが寝ていようが起きていようがかまわないよ、それッ!それッ!」 与太郎「・・・・・」 奥様「ああ、与太郎!逝くよ、逝っちゃうヨーッ!」 与太郎、両手で奥様のおしりをしっかり抱えて、 与太郎「奥さんーッ!わたしもですー!」 ドク、ドク、ドク、ドク・・・・ 奥様「まぁ!あんた起きてたのかい?」 与太郎「はい、奥様に習って寝たふりをしてました」 20180810 出典:寝たふり リンク:http://www.moedb.net/articles/1536681138 |
投票 (・∀・):9 (・A・):22 →コメントページ | |
|
トラックバック(関連HP) トラックバックURL: http://moemoe.mydns.jp/tb.php/43963/ トラックバックURLは1日だけ有効です。日付が変わるとトラックバックURLが変わるので注意してください。 |
まだトラックバックはありません。 トラックバック機能復活しました。 |
Google(リンクHP) このページのURLを検索しています |
検索結果が見つかりませんでした |