食戟のソーマ (アニメキャラの体験談) 1291回

2021/01/01 20:30┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
THE BLUEが幕を閉じた数日後のある日、えりなは学園の誰もいない調理室に足を踏み入れた。
「こんな所に私を呼び出して何のつもり? 幸平君。」

えりなを待っていたのは幸平創真だ。何かの調理をすべく、材料類が一式そろっている。

「来たな、薙切。今日はお前に最後の勝負を挑むぜ。」

「最後? この前、THE BLUEで私に完敗したじゃない? もう最後の勝負は終わったわよ。それに、こんな誰もいない所で何を勝負するの? 審査員もいないじゃない。」

「誰もいない場所じゃないと薙切が都合悪いんじゃないかと思ってな。」
「どういうことよ?」

「ひとつ不思議に思ってたことがあるんだけどよ、薙切家の人間って美味い物を食うと<おはだけ>とか<おはじけ>になるだろ? お前もそうなるはずなのに、妄想の世界は置いといて、現実の世界では薙切は一度も<おはだけ>すらしてない。俺や仲間たちの料理を何度も口にしたにも関わらずにな。何か仕掛けがあるんじゃないか?」

「ああ、そのことね。薙切家の女性に代々受け継がれてる特殊なお守りを身につけているからよ。これを身につけてると、自分には<おはだけ>や<おはじけ>が発生しないのよ。」

「そんなことだろうと思ったぜ。そいつを身につけてなかったら、THE BLUEの決勝戦で、妄想だけじゃなく現実でも薙切の衣服がはじけ飛んでたってことだな。」

「さっきからその妄想って何よ。言っておきますけどね、こんなお守り身につけていなくても、私はあなたの料理くらいじゃ<おはだけ>もしないわよ。」

「そう言うと思ったぜ。そこで今日が最後の勝負だ。これから俺は、THE BLUEの決勝の料理を超える最後の料理を作る。薙切はお守りを外した状態でそれを食べてもらう。お前が<おはだけ>をしたら俺の勝ちで、何も起こらなかったら俺の負け。どうだ、薙切。この勝負を受けるか?」

引きつった表情で固まるえりな。明らかに動揺している。

「へへ、<おはだけ>じゃなく<おはじけ>になっちまうかな。誰もいない調理室に呼びだしたのはそういうわけさ。衣服が飛び散って下着だけになった薙切の姿を他の奴らにさらさないように配慮してやったんだ。俺にはさらしてもらうけどな。」

創真の挑発により、最初は動揺していたえりなは目を見開いて言った。

「いいでしょう。そこまで言うなら、この勝負、受けて差し上げますわ! こんなお守りなんてなくたって、あなたの料理くらいでは<おはだけ>すら起こらないわ。」

そう言ってえりなは、ポケットの中に入れていたお守りを取り出し、体から外した。

「そうこなくっちゃな! 行くぜ、幸平創真の最後の料理を見せてやる!」

連隊食戟やTHE BLUEでの戦いを超えるほどの熱意で調理に集中した幸平創真。
1時間後、全身全霊を込めた究極の料理が完成した。

「できたぜ薙切。これが俺の本当の最終料理だ!」

料理の香気を吸っただけで、えりなは身を震わせた。
(こ、これは。香りだけでもわかる。間違いなく、THE BLUEの決勝で出された料理を超える最高の料理。こんな料理を食べたら、<おはじけ>どころか、あれになってしまうかもしれない。幸平君の目の前で、それだけは・・・!)
えりなの心の声が最大級の危険信号を発している中、創真が料理を配膳した。

「さあ、おあがりよ!」

(駄目だわ、今さら引き下がれない…。もう食べるしかない。お守りなしで。)

追い詰められたえりなは料理を口にした。

口にした瞬間、体全体が幸福に包まれた。もう勝負なんてどうでもいい。この幸せをずっと味わっていたい。過去最高の美味によって、えりなは意識を失った。




意識を失った時間は数十秒程度のものであったが、えりなにとって永遠とも思われた幸福から彼女を現実に呼び戻したのは、体に感じた違和感だった。

意識を取り戻し目を開くと、幸平創真がやや顔を赤らめながら気まずそうに自分から顔をそらしていた。
体に感じた違和感を確かめるべく、視線を自分の体に向ける。
制服はおろか、下着さえもつけていない。全裸だ。
咄嗟にうずくまり、胸と下半身を必死に隠した。
(薙切家最大の屈辱 <おまぬけ>。ついにやってしまった…。)

静まり返った学園の調理室にて、うずくまって体を隠すのに必死な薙切えりな。全裸で亀のようにもがく彼女の前に立つのは幸平創真。

「お粗末」

幸平創真は静かにそう言った後、「俺はしばらく外に出てるから、さっさと服を着ろよ。」と言い退室した。

調理室内に飛び散っていた下着と制服を拾って身に着けたえりなは、外で待っていた創真に話しかけた。

「あんな姿を見られてしまったら、もう負けは認めるわ。でも、今日のことは誰にも言わないでもらえるかしら。」

「お守りを外したらパンツまで脱げちまうってこと、先に言っとけよ。あそこまでするつもりはなかったんだぜ。」

「<おはだけ>と<おはじけ>にはまだ上があったの。料理への感動が最高潮にまで達すると衣服はおろか下着まで外れ、全裸のまぬけな姿になってしまうことから<おまぬけ>と言われているわ。」

「脱げても下着姿までだと思ってたからよ、下着姿にされて悔しがる薙切の前でカッコ良く決めゼリフを言う予定だったのに。薙切のパンツの下を見ちまった罪悪感で、予定が狂っちまったよ。」

「ちょっと!? ずっと顔をそらしてたんじゃなかったの? パンツの下って、何を見たのよ!!!」

「あ、いや、まあ落ち着け! そうだ、外を見てみろよ。大変なことになってるぜ。」

窓の外では、学園の生徒達が裸になって混乱している光景が繰り広げられていた。

「何これ。どうなってるの?」

「薙切のおまぬけパルスが伝播して、学園中に広がっちまってるみたいだな。みんなパンツまで脱げちまってるから、女子生徒は特に大変だな。」

学園内で男子生徒と一緒にいた女子生徒達は<おまぬけパルス>によって悲惨な状況に置かれていた。
黒木場リョウの目前で全裸をさらした薙切アリス、極星寮での会食中に男性陣の目前で突然全裸になった田所恵、吉野悠姫、榊涼子の女子三人、食戟の最中におまぬけパルスに襲われ全裸をさらした紀ノ国寧々は「責任をとって結婚しなさい!」と対戦相手の一色慧に迫るなど、学園内は大混乱だった。

「幸平君、今日のことは本当に他言無用よ。いいわね。」

窓の外から見える学園の女子達の悲惨な光景の原因が自分にあることが知れ渡ったら大変なことになる。えりなは創真に口止めをさせようとした。

「いいけどよ、その代わり、さっきは決め台詞を失敗しちまったから、あらためて決めさせてもらうぜ。食戟のソーマ、これが真の最終回だ。主人公が負けて最終回なんておかしいからな。ついに最強の敵、薙切えりなを素っ裸にむいたってことで、決め台詞で締めさせてもらうぜ。」

「悔しいけど、仕方ないわね。」

せーの、「お粗末!!(ご愛読ありがとうございました。)」


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