社内のトイレに監視カメラを設置された体験があるというIT系の中小企業に勤務するAさん(26歳 女性)。仕事をサボる社員への対策として監視カメラを設置することが通達され、黒い半球体の物体が多数天井に取り付けられ、執務スペースだけでなくトイレの天井にも取り付けられたという。 「女子トイレの天井にも黒い半球体のカメラが取り付けられ、個室ブースが並ぶ真上の天井にも設置されていました。」 設置初日に誰かが警察に通報し、警察官がオフィスに来る事態となったが、その結果は驚くべきものとなったという。 <事前に通達してあれば盗撮にあたらない> 「社員への聴取を終えた警察官が言うには、カメラを設置することが事前に社員に通達されていることから盗撮にはあたらないので、労基署の方に相談してほしいとのことでした。」 警察が動くのは無断での撮影、いわゆる盗撮の場合だけであり、カメラを設置することが事前に周知されていたのであれば盗撮ではないということのようだ。 とはいえ、女子トイレの天井に監視カメラが設置されることは、犯罪にはならずとも職場問題であり、Aさんら女子社員は警察から言われたとおり労働基準監督署に連絡することとなった。 <屈辱の数日間 顔を伏せながらトイレへ> 結果的に、労働基準監督署に相談したことにより、トイレに設置されていた監視カメラは撤去されたという。 しかし、労基署は警察と違い通報すればすぐに現場に駆けつけるものではなく、調査が入るまでの数日間はトイレに監視カメラが設置された状態で勤務せざるを得なかったというAさん。 「できるだけ水分補給を控えてトイレに行かないようにしました。昼休みは外出できるので外でトイレに行けますが、それから残業を終える夜10時くらいまで一度もトイレに行かないというのは難しく、監視されている個室に入らざるを得ませんでした。」 Aさんは、トイレを使用しているのが自分だと特定されないように顔を伏せながら個室に入り、下着やその下の部分が天井のカメラに写らないようにスカートで隠しながら用を足したという。 「屈辱でした。自席からトイレまでの区間にも監視カメラがあるので、顔を伏せても私だとわかっちゃうと思うんですよね。恥ずかしくて便座に座ってもなかなか用を足せずにしばらく固まっちゃって、サボってると疑われるんじゃないかと不安でした。」 <終わらない不安 映像記録の行方> 監視カメラは撤去されたが、設置されていた期間に録画された映像が残り続けるのではないか不安だと語るAさん。会社に確認した限りでは、録画した女子トイレのデータは全て削除したとの回答だったそうだが、実際のところは不明だ。顔を伏せながら個室に入り便座に座って固まるAさんの映像が何度も再生されて笑い者にされているのではないかという不安が今でもつきまとうという。 Aさんだけでなく他の女子社員も同様だ。Aさんの同僚の女子社員の中には、ギリギリまでトイレを我慢した結果、限界の状態で個室に飛び込むことになり、隠す余裕もなく全てを露呈してしまったと語る人もいるそうだ。 どのような行為が女性労働者に対するセクシャル・ハラスメントになるのかは、法律ではっきり決まっているわけではないことから、対応が難しい場合も多い。 Aさんのケースにおいても、トイレ内への監視カメラの設置が明らかに法律違反になるわけではなく、労働基準監督署の指導に会社が自主的に従った形だ。 しかし、相談することで事態が進展するケースも多いことから、セクハラが疑われる場合は労基署や弁護士等の専門家に早めに相談することが推奨される。 出典:abc リンク:def |
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