私立マンコスキー女学院 (女同士の体験談) 4077回

2022/11/03 13:06┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
都内の某所にそびえ立つ、『私立マンコスキー女学院』では、今日も
乙女たちの切ない恋心が吹き荒ぶ。凛々しい上級生に恋焦がれる
少女もいれば、友人同士で小さな愛を紡ぐ者たちもいて、その形は
様々。もっとも、少女たちが織り成す恋愛はどれも美麗で、汚らしい
男の欲望とは無縁・・・とも言い切れないのではあるが、それはさて置く。

「あたしは、ノーマルな恋愛がしたい」
と、放課後の教室で、ひとり愚痴をこぼしているのは、山城エリカ。ツイン
テールの髪をひっつめ、若干吊り目になってはいるが、見るも麗しい
十七歳の少女である。彼女は元々、共学の高校へ進学したかったのだが、
『女子高萌え』の父親から強要され、この学院へと入学させられていた。
「しかし・・・何とかならないのかね」
苦虫を噛み潰したような顔で、エリカが教室内を見回している。本来なら、
放課後の今、花も恥らう女子高生の皆様方は、おしゃべりなどに夢中の
はず。しかし、この学院においては、その見解が当てはまらない。何故なら・・
「ああ、ミカ・・・もっと、胸を吸って」
「うふふ・・・サキってば、乳首がとっても敏感なのね」
・・・と、神聖なる学び舎にも関わらず、教室内では生徒たちの大半が甘い
口づけを交わし、抱き合っていたからである。その様子を、エリカは露骨に
嫌な顔をしつつ見るのが、日課となっていた。


「普通じゃねえよ、この学校・・・早く帰りてェー・・・」
エリカは耳を抑え、級友たちが交わる姿を見て見ぬふりと決め、スクール
バスの発車時間を、ただ待ち侘びている。この学院では、どこに行っても
女生徒同士が睦み合う様を見る羽目になるので、ノーマルのエリカは身の
置き場に困っていた。本当は、すぐにでもこの場から逃げ出したい。しかし、
帰宅するにもスクールバスを使用せねばならないので、エリカはひたすら
身を縮めて、時が過ぎるのを待つ・・・のではあるが、
「ああ・・・そ、そこは、だめェ・・・」
「いやらしいコね・・・こんなに濡らして」
などと、級友たちが衣服を着崩し、柔肌をさらしながら愛し合っているので、
エリカは遣る瀬がなかった。
「気が狂いそう・・・トイレにでも行くか」
スクールバスの発車時間にはまだ間があるので、エリカは学内で唯一ひとり
になれる場所へと逃げていく。繰り返すが、花も恥らう女子高生様が、用を
足す場所でしか落ち着けないというのは、苛烈と言わざるを得ないだろう。が、
それもさて置く。

「ふう・・・」
便器に腰を下ろし、小水を放つエリカ。女子高ゆえ、用を足す際には水音を
消すというマナーなど無し。エリカは、その若さを存分に発揮させ、バシャバシャ
と黄金水を放っている。それは、まるで馬のイバリの如く。


「あれ・・・?トレペが、無い」
勢い良く放尿した後、エリカは備え付けのトイレットペーパーが無い
事に気が付いた。ここは女子高なので、常にいくつものトイレットペー
パーが備えられ、拭き放題といえるほどの充実ぶりを見せている。
それなのに、今に限っては予備が見当たらない。
「どうしよう・・・」
ぬれそぼった女陰は小水をしたたらせ、明らかに湿っている。もし、
このまま下着を穿けば、恥ずかしい染みを作ってしまう事になりそうだ。
「仕方が無い。用具室を漁るか」
エリカは便座から立ち上がり、太ももまで下げた下着はそのままに、
中腰となってトイレの個室から顔を出す。無作法だが、下着を濡らさ
ないように、用具室までこの格好で迫るつもりらしい。
「誰もいないな・・・」
短い制服のスカートを腰まで上げ、まろやかなヒップを丸出しにした
まま、エリカはトイレの入り口にある用具室へと向かった。もし、彼氏
とかに見られたら、自殺ものの恥ずかしい姿で。だが、彼女は気づく
べきだった。女子高において、トイレットペーパーが消え失せていると
いうのは、誰かの作為めいた罠であるかもしれない事を・・・

「抜き足、差し足・・・と」
個室を抜け、用具室まであと一歩。と、エリカはヒップをふりふりさせ
つつ、忍び足。下着が足を取り、多少歩きにくかったが、エリカは
何とか用具室の扉を開ける事が出来た。が、しかし!


「エリカ先輩!」
今、ようやく用具室の扉に手をかけたエリカの前に、ひとりの少女が
現れた。見れば、黒く長い髪を腰の辺りまでひらつかせ、見目麗しい
美少女である。
「ゲッ!オ、オマエ・・・榊原!バカ!こっちを見るな!」
尻を丸出しにした中腰姿の自分を見られ、エリカが激昂した。しかし、
榊原と呼ばれた少女は少しも怯まず、
「いやん、先輩、カオリって呼んで〜!」
と、言うや否や、エリカのまろやかヒップへと縋りつく。説明くさいセリフ
から察していただけるように、この少女は榊原カオリという、エリカへ
想いを寄せる下級生である。
「放せ!こ、こいつ!」
「イヤ、イヤ!放さないんだから!」
自分の尻にへばりつく後輩へ、エリカの容赦無い鉄拳が振り下ろされ
たが、何のカオリとて負けてはいない。拳の打点をずらし、ダメージを
最小に抑えつつ、想い人のヒップへちゅうちゅうと口づけを捧げている。
更には隙を見て、『膝カックン』と呼ばれる妙技でエリカの膝を屈させ、
共々、トイレの床に倒れこんだ。そして、尻の割れ目へ舌を這わせていく。
「あ、ああ!な、舐めるなって!バカ!」
用を足したばかりの性器の辺りに、温かな舌の感触が這わされると、
エリカの羞恥が極まった。まだ、小水が残滓として、そこを潤わせている
からだ。


「ああ・・・先輩のオシッコだあ・・・美味しい・・」
はあはあと息を荒げ、カオリはエリカの恥部に未だこびりついている
尿の残滓を舐め取り、甘露の如く味わった。その様は、長らく砂漠を
歩いた旅人が、オアシスを見つけた時にも似て、嬉しそう。
「うッ!ううッ!な、舐め・・・るな・・ってば・・」
同性の舌が女唇を掻き分け、排泄物の名残を味わっている。その
事実は、エリカにしてみれば恥辱以外の何物でもない。ましてや、
彼女は異性とのノーマルな関係を望む、恥じらい乙女なのだ。しかし、
カオリはそんな事もお構い無しといった風情で、
「先輩・・・のアソコ・・・冷蔵庫から出しっ放しの、チーズみたいな臭いが
する・・・先輩、ちゃんと洗ってます?」
などと、エリカの羞恥を更に高めようとする。いい性格をしていると言えよう。
「大きな・・・お世話だ・・この、バカ!」
トイレの床へ突っ伏したエリカは、魔の手から何とか逃れようともがいたが、
今も恥部に付着した恥ずかしい垢を舌でこそぎ取る後輩は、巧みに体を
絡ませ離れない。しかも、
「美味しい・・・美味しいよう・・・先輩の・・マン・・・カス・・」
と、目を蕩けさせ、エリカの恥肉を本格的に味わい始めている。
「オ、オマエ・・・後で、殺すからな・・・絶対!」
恥ずかしい女性の汚れを身勝手に味わい、あまつにさえ美味だと言うカオリ
に、エリカは殺意を抱く。だがそれは、敏感な場所を愛撫され、じーんと甘い
疼きが湧き上がって来た事を隠そうとする為でもあった。


このあさましいほど貪欲な後輩が、先輩に恋焦がれて早や幾月。詳細は
省くが、美しいエリカを見た瞬間に、カオリは恋に落ちていた。それからと
いうものの、カオリは事ある毎にエリカへ纏わりつき、嫌な顔をされるのにも
構わず、求愛している。実は、トイレットペーパーを隠したのも、このカオリ。
エリカが小用に行くのを見計らい、先回りして罠に嵌めたのだ。

「くんくん・・・先輩のココ・・・処女の臭いがする」
「バカ!嗅ぐな!」
まるで言い訳のような説明の間に、カオリがエリカの股間へ顔を埋め、恥臭
に鼻をくすぐらせていた。次いで、太ももに辛うじて引っ掛かっている下着を
強引に脱がせ、当たり前のようにそれの香りも楽しむ。
「ああ、先輩のパンティ・・・貰っちゃお♪」
「バカ!やめろ!そんなもん、何に使うんだ!」
「言っていいんですか?オナニーって」
「黙ってろ!バカ!」
上級生と下級生の間柄を越え、カオリはエリカを蹂躙する。同性に下着を
毟り取られたエリカは、両足を肩で担がれ、ひっくり返ったカエルの如き
惨めな有り様となった。そしてすぐさま、カオリの顔が股間へ埋められる。
「先輩、まんぐり返し。ふふ、赤ちゃんみたいな柔らかい肌ですね」
「い・・・や・・だ・・や、や・・め・・」
カオリの鼻先が、エリカのもっとも敏感な急所をこつん──と突いた。あざ
とくも、カオリはクリトリスの包皮を半剥きにして、そこを狙ったのである。


「ああ〜・・・・・や・・やめて・・」
自分の肉真珠が、カオリの鼻の先端でクリクリと責められている。それが
理解出来た時、エリカは目を細めて喘ぎ声を漏らすばかりとなった。恥毛
が濃く恥肉も豊かなエリカ。そこへ、カオリの鼻息が掠めるだけで、どうに
もたまらなくなる。
「はあッ・・・せんぱ〜い・・」
嫌がるエリカを、血走った眼で捉えるカオリは満足げだった。愛しい先輩の
恥穴を掻き広げ、そこへ舌を差し込めば、もう天にも上る気持ちとなる。
すでにカオリの下着はぐしょ濡れで、恥ずかしい染みをたっぷりと付着させ
ている。まさに、稀代の同性愛者と言えた。

「ああ・・・やだッ!」
舌による愛撫がしばらく続くと、ぶるっとエリカの体が震えた。絶頂の予兆を
感じ取っているらしく、唇が小刻みに戦慄いてもいる。
「先輩・・・イッちゃうんですか?」
恥穴から溢れる蜜を啜っていたカオリも、エリカの変化を感じ取ったらしく、
愛撫を捧げている相手が登り詰める事を歓迎する。そして、エリカが処女宮
を持つ身ゆえに、無茶な行為には出ず、あくまでもソフトな責めを続けていった。
「あああッ!ちょっと・・・本当に、ダメッ!きゃあああッ!」
腰がぶるぶると力を蓄えているように打ち震えた時、エリカは達してしまう。思わ
ず発した言葉も、最後の方は絶叫となって後輩の責めに屈した事を表していた。


それからしばらく後、エリカはスクールバスの中にいた。席を一番後ろへ
取り、その隣にはカオリが子猫のように寄り添っている。
「くっつくな!」
「イヤ、離れない」
むずがるエリカへ、カオリは絡みつく。先ほど、トイレにて先輩を口唇愛撫
により、絶頂へと導いた事で気勢に乗っているのだ。
(こんな奴に・・・イかされちゃったとは・・・)
自分の腰に手を回すカオリの脳天へ、肘を食らわせてみても力が入らない
エリカ。性格に難はあるが、何となくこの後輩が憎めないでいるのだ。それ
以上に、淫らな同性の愛撫が案外いけていた事も、心境の変化に寄与して
いるとも思う。
「今度は先輩を後ろから責めたい・・・後輩と、後背位って感じで・・」
「駄洒落まじりでそんな事されちゃ、かなわないんだよ!いいから、離れろ!」
カオリが甘え、エリカが諌める。そんな関係は、これからしばらくは続きそうな
雰囲気だ。スクールバスの中では、他の生徒たちもそれぞれに手を取り合い、
愛を語っている。それが、私立マンコスキー女学院生の有り方なのだ。








私立マンコスキー女学院においては、薔薇の花が美しさの比喩として
頻繁に使われている。これは、学院創始者である、マジデク・セーナ・
マンコスキー女史(故人)が、こよなくこの花を愛したためで、今も学院内
には野趣味を帯びた薔薇が、美しく花壇を彩っている。そして、いつしか
薔薇は学院を象徴し、誰が決めた訳でも無いのに、各学年にひとりは
いるカリスマ的存在の生徒が、『薔薇の君っぽい人』と呼ばれるように
なった。

「下着が・・・無い」
体育の授業を終え、更衣室に戻った三年J組の扇春香(おおぎ・はるか)は、
ロッカーに置いたはずの下着が、消失している事に気づく。余談ではあるが、
薔薇の(略)には、学年によって色が決められており、一年がピンク。二年生
が紫。そして三年生が黒・・・と、何となく決められている。春香は、今期の黒
薔薇(略)に選ばれた、中世的な顔が凛々しい女性徒であった。ちなみに、
色の由来は女性の大事な所が年を経るにつれ、変色していく様を表している
らしい・・・というのが、通説となっていた。が、それは余計なお世話と言えよう。
もっとも、当学院において愛を紡いでいけば、自然と淫水焼け・・・
それはさて置き、話は続く。


「ノーパンとは、心もとない・・・」
取り敢えずは制服で身を包んだが、春香は下半身を抜けていく風
に怯えつつ、更衣室を出た。うかつにも、予備の下着は持ち得ず、
授業の前まで穿いていたパンティは、激しい体育による汗染みで、
香ばしい性臭を放っている。だから、二度穿きはNG。春香は体臭が
顕著で、特に股間付近の恥臭には、自信(何の?)があったので、
異臭を漂わせるパンティを穿くくらいなら、ノーパンをよしとする恥骨
・・・ではなく、気骨を持っている。
「あんなものを持っていって、どうするんだろう・・・いや、考えるのは
よそう。というか、考えたくない・・・」
スカートがひらつかないように手で押さえ、春香は階段を上った。
黒薔薇(略)に選ばれてからというものの、同級生や下級生が携帯
電話のカメラで、スカートの中身を盗み撮りしようとするので、春香
は常に緊張を強いられている。ましてや、今はノーパンの身。こんな
時にカメラを向けられたら、非常にまずい事になる。
「購買で、パンティを買うか」
女子高ゆえ、学院の購買には生理用品の類が並べられており、
下着も揃えられていた。春香はそれを頼り、ノーパンの危険から
脱すべく、慎重に歩を進めていく。と、その時、彼女の前を、見知った
一人の少女が通り過ぎようとした。


「山城」
「あ、扇センパイ。こんにちは」
忍び足で歩く春香の前を通ったのは、何とエリカであった。実は、
エリカは二年生の薔薇(略)に選ばれた身分である。もっとも、本人
は迷惑顔で、何度も辞退したのだが、強引に薔薇の君にさせられた
という経緯を持つ。
「センパイ、何をなさってるんです?変な歩き方して・・」
「うむ、実はな・・・」
エリカに問われた春香の頬が赤らんでいる。これは、ノーパンである
事を恥じている訳では無く、紫の薔薇の君っぽい人に、ちょっぴり恋
してるからであった。ああ、生臭い・・・
(エリカ・・・お前を・・抱きしめたい)
パンティを穿いていない事など、すっかりと忘却し、エリカを見つめる
春香。しかし、想い人はノーマルを公言しているので、恋路は非常に
アンバランスな一歩通行の状態。
(あたしは・・・オナニーをする時には、必ずお前のことを思うんだ・・・
一緒に気持ちよくなろうって・・・お互いのアソコを・・・)
淫靡な妄想に耽る春香が、エリカを前にして暴走気味。だが、そんな
気持ちを知る由もないエリカは、きょとんと目を丸くしている。


「センパイ、どうしたんですか?お顔が真っ赤・・・」
エリカが手を振って、意識のブレーカーが飛んだような春香の顔を
覗き込む。だが、黒薔薇の人は、ぷるぷると体を震わせ、エリカを
見つつ凝固したまま。
(エリカ・・・お前が・・・欲しい!)
妄想の中で、春香は優しくエリカを抱いていた。二人はシーツに体を
絡め、美しい朝を共に迎えるのだ。無論、夜明けのコーヒーも一緒に。
(コーヒーの豆はあたしが挽く。ついでに、お前のお豆さんもひくひく
させてやる・・・)
・・・・・という、あさましいような可愛いような光景を思い浮かべ、にや
つく十八歳の乙女。しかも、これまでの妄想時間は僅かに三秒ほど
しかかかっていない。妄想し慣れていると言えよう。
「センパァイ・・・何か変ですよぉ・・・大丈夫?」
舌足らずなエリカの言葉が、耳に心地良い春香。途端に、じくじくと
女が疼き、愛液がゆっくりと秘園から滑り落ちてくる。
(エリカ・・・ああ、エリカ!)
春香はまだ妄想中。ゆえに、股間から足の付け根へ伝い落ちてくる
粘液の存在を感じ得ていなかった。


「あれ・・・?なんだ、これ・・・?」
異変に気が付いたのは、エリカだった。春香の伸びやかな足。
それも、意外に肉感的な太もものあたりに、粘っこい液体が筋を
作っている。それは、エリカにとっても、お馴染みな物・・・
「セ・・・センパイ・・・ジュ、ジュースが・・・垂れてますよ」
今度は、エリカが頬を染めた。春香の足に流れる液体が、恥ずか
しい蜜である事を悟ったのである。すると、
「はッ!」
と、目を丸くして、固まっていた春香が体を揺らす。それと同時に、
少しがにまたになり、自分の太もも辺りを慌てて見た。が、どうやっ
てもそんな粘った液体は、愛の蜜以外にあり得ない。
「こ、これは・・・な」
何か言い訳をしようと、慌てふためく春香。冷や汗をかき、視線が
泳ぐ様に哀れみを感じる。が、しかし、この時、更なる不幸が春香
の身に襲い掛かった。
「あッ・・・いやン・・」
と、エリカが不意にスカートを抑える。校内に吹き込む悪戯な風が、
スカートの裾を巻き上げたのだ。無論、それは春香も同様・・・・・


風は二人のスカートを掬い、それぞれの下半身を露呈させる。
エリカの純白パンティが春香の目に映ったとき、エリカは春香の
豊かな恥毛を目に映した。しかも、ぬめる愛蜜のおまけ(オマ毛?)
付き・・・そして風が抜け、スカートの裾が重力に屈した頃、ようやく
エリカの口が開いた。
「セ、センパイ・・・パンティは・・・どうしたんです?」
「あ・・・ああ・・・実は、盗まれてな・・」
「そ、そうだったんですか・・・はあ」
ガツン!と脳天を鈍器で殴られたような衝撃が、二人に寄与された。
もっとも、エリカには驚愕を、春香には喜びをと、個々に大差があり
はしたのだが・・・・
「ノーパンだったんですか・・・それじゃあ・・・お尻が頼りないでしょう」
まだ顔を赤らめたままではあったが、エリカは小さなポーチから、丸
まった布を取り出した。ちなみに、春香は想い人からノーパンを指摘
され、軽く達していた。どうも、中性的ではあるが、マゾッ気があるらしい。
「これ、どうぞ。新品じゃないけれど、ちゃんと洗濯してありますから」
そう言って差し出されたのは、石鹸の良い香りがするエリカの替え
パンティであった。


「く、呉れるのか・・・?」
春香が差し出されたパンティを手に取ると、即座に頬擦りをかました。
いくら思いを寄せる相手の下着を手中にしたとはいっても、飛ばしすぎ
の感は否めない。が、それはさて置く。
「ええ、ノーパンじゃ、心もとないでしょ?ウフフ」
恥ずかしいのは自分の方・・・とでも言いたげに、エリカが笑った。無理
もない、ドカンと一発、香ばしいものを見せ付けられたのだ。笑って誤魔
化すくらいでないと、正気を保っていられそうにない。しかし、春香はそん
な紫の薔薇の君っぽい人を、潤んだ瞳で見つめると、
「ありがとう・・・大切に『使わせて』もらうよ」
と、意味ありげな事を言いつつ、いそいそとポケットにパンティをしまいこむ。
いや、穿きなさいって!
「さらばだ!愛しの薔薇よ!」
春香が急に踵を返し、廊下を駆け出した。何かを、待ち切れないという感じで。
「あッ!センパァイ・・・お尻が!」
丸出しですよ──というエリカの言葉は届かなかったが、春香は満ち足りた
表情で走っていく。そして、授業が残っているのも忘れ、その足で帰宅した
のであった・・・・・


その晩、春香は生まれてこの方、これほどまでに快感を得た事はない!
・・・と言える自慰に、身を溺れさせた。
「はあっ・・・はあっ・・・ああ、エリカのパンティ・・・可愛いよう・・」
先だって頂いた、愛しい君の下着を何度も眺め、春香は昂ぶった。
指は常に恥部をかきむしり、女肉を蕩けさせるようにほぐしている。
「こんな可愛いパンティ穿いてるんだ・・・エリカったら」
エリカのパンティは、シンプルなピンクのビキニショーツ。バックに
ウサギのプリントがなされた、少々子供じみたデザインではあったが、
春香は大いに満足していた。いや、むしろ、それが萌え度を高めて
いる。
「パンティ欲しがる人の気持ちが・・・やっと分かった・・ああ、こんなに
愛しいなんて・・・パンティ最高!」
今日、自身の下着が盗まれたときは、その気持ちが分からないと嘯いた。
しかし、今ならそれが理解出来る。出来てどうなるものでもないのだが、
今の春香には何を言っても始まらないし、終わらないだろう。
「今日は眠れないよぅ・・・エリカのバカァ・・・そして、ありがとう・・アアンッ!」
天蓋付きのベッドに身を横たえ、春香は数度目かの絶頂を、自らの
指と想い人の下着によって、得た。家が資産家で、大きな自室を持つ
春香だったが、今、手にした小さな下着。それこそが、自分にとっての
宝物となる事を、確信していた・・・・


時を同じくして、エリカの家。春香が淫らがましい自慰に耽溺して
いる頃、エリカはシャワーを浴び終え、下着を手にしていた。追記
すると、彼女の家は、ごく普通の建て売り住宅である。
「お母さ〜ん・・・たまには、セクシーなパンティ買ってよぅ・・・」
エリカの手には、セクシーとは無縁な下着があった。バックにはクマ
さんのプリントがなされていて、どう見てもお子様向けの物。
「子供はそれで十分。色気づくには、十年早いよ」
と、エリカの母が、夕食の天ぷらを揚げつつ一喝している。すると、
エリカは唇を尖らせ、不満顔を見せた。
「友達はみんな、透け透けや、穴あきパンティとか穿いてるのに、
あたしだけ、いっつもお子ちゃまパンティ・・・ちぇっ・・・」
パンティを左右から引張り、クマさんの顔を間延びさせるエリカ。別に
クマへ八つ当たりしても仕方が無いのだが、冒険したいお年頃の彼女
の心情は察して余りある。しかし、それをいつまでも引きずらず、すぐに
気持ちを切り替えられるのが、エリカの美点。
「でも・・・ノーパンよりはいいか」
今日見た、ノーパン春香の恥晒しな姿。あれよりはマシ!と、エリカは
思った。そして、真新しいクマさんパンティに足を通す。そして・・・
「お母さん、ご飯、ご飯。もう、お腹すいちゃって・・・」
と、元気いっぱいに、夕餉の席に着いたのであった・・・・・








vol.3, レズ物で道具を使うのは〜3 311 presents
目次

    新規章
    vol.1
    vol.2
    vol.3
    vol.4
    vol.5
    vol.6
    感想

六月の某日、私立マンコスキー女学院内は、夏の訪れを知らせる花が
美しく咲き乱れ、衣替えを終えた女生徒たちを気恥ずかしそうに飾っては、
彩りを捧げていた。歌にもあるように、花の命は短い。しかし、それ故に美し
く生き、また、散る事を許されている。それはまるで、三年間の高校生活を
過ごす、マンコスキー学院生たちの姿を映しているかのようでもあり、切ない。

学内のスロープを、一年生と思しき初々しい少女の一団が歩いている。その
中心には、学内におけるヒエラルキーの頂点、薔薇の君っぽい人・オブ・
ピンクに選ばれた、一年D組に在籍する鬼龍院綾乃の姿があった。
「鬼龍院さん、そのお帽子、とっても素敵ね」
「ほんとう。品がよろしくてよ」
綾乃を囲む女生徒たちが、ピンクの薔薇の君っぽい人が被っている帽子を
見て、喝采をあげている。すると、綾乃は気分上々といった感じで、
「ありがとう。おばあさまに買っていただいたの。とっても気に入ってるのよ」
そう言って、帽子のつばをひょいと持ち、お愛想交じりに笑って見せた。

綾乃は、名門鬼龍院家の一人娘で、高貴な美しさと繊細さを持つ美少女である。
育ちが良いためか、周りを囲む友人なども家柄の良い者が多く、おおよそ世上
の穢れに触れる事は皆無であった。だが、それは同時に、か弱き心しか持ち得
ない人間を育成してしまうという危惧を伴わせる。


学内のスロープは山の斜面を削って作られていた。その為、山おろしの
風が気まぐれに吹く事が多く、特に、高温多湿なこの時期は、大気が
不安定になりやすい。今も、スロープを滑るようにして、突風が綾乃たちの
間を吹き抜けていこうとしていた。
「あッ・・・風が」
綾乃が小さく悲鳴を上げ、スカートを抑える。風が内股を抜け、スカートの
裾をさらっていく事を防ごうとしたのだ。これは、他の女生徒も同様。しかし、
「ああッ!お帽子が!」
と、女生徒の誰かが叫んだ時、綾乃の帽子は宙を泳ぎ、天使の羽を授けら
れたかのように美しく飛んでいた。そして、純白の帽子は学内にある大きな
桜の木の枝へ、引っかかってしまう。
「ああ!そんな!」
木の枝に引っかかった帽子は、まるで囚われ人のように戒められていた。
祖母から貰った大切な帽子──それが、自分の手に届かない場所へ行って
しまったのを見て、綾乃は涙ぐむ。
「くすん・・・くすん・・・おばあさまから、買って貰ったお帽子が・・・」
帽子は、泣き崩れる綾乃へ意地悪するかのように、微動だにしない。更に
悪いのは、木の向こうに池がある事だった。もし、もう一度突風が吹いて、
帽子が池に落ちれば、悲劇は決定付けられてしまうだろう。


「どうしましょう?」
「先生を呼びましょうか?」
よよ、と泣く綾乃を囲み、取り巻きの女生徒たちが色めきたった。教師を
呼ぼうという意見も出たが、女所帯の学院では引っかかった帽子を取る
為に、木へ登る事が出来る人間などいる筈もない。もはや、帽子は二度と
綾乃の元へ帰る事など無い・・・この場にいる誰もがそう思った瞬間、
「何やってんの?」
と言いつつ、右手に大きな弁当箱を持った美しい少女──当、マンコスキー
女学院で、名誉ある紫の薔薇の君っぽい人に選ばれた、山城エリカが現れた。

「あなた、鬼龍院さんじゃないの。どうしたの?泣いてるけど」
綾乃の事は、エリカも見知っていた。自分と同じく、薔薇の君っぽい人に選ばれ、
ガラスのようなか弱さを持つ少女と認識している。
「お帽子が・・・」
涙を拭いながら、綾乃が木に引っかかった帽子を指差した。そこには、まだ囚わ
れの身となった、少女の頭を彩る装飾品がうなだれている。すると、
「ははあ・・・飛ばされちゃったのか。ちょっと待ってて」
事の次第を理解したエリカが、おもむろにスカートの裾をパンティの中へ入れる
という、珍妙な行動に出た。


綾乃を含む一年生たちが、この紫の薔薇の君っぽい人の動向を、訝しげ
に見ている。そして、エリカが裾を全部パンティの中へ入れ終わると、
「秘技、なんちゃってブルマ」
そう言うや否や、何の躊躇も無く、桜の木へ登っていった。

「きゃあ!」
「あぶない!山城センパイ、およしになって!」
パンティの中へ詰め込まれたスカートは、まるでちょうちんブルマの如く
変貌し、木を登るエリカの足を軽やかにしている。だが、それを見た一年生
は突飛な行動にすっかり驚かされ、目を丸くしてエリカの身を案じた。しかし、
紫の薔薇の人はそれを何ものともせず、
「大丈夫、大丈夫」
そう言って、あっという間に綾乃の帽子を手にする事が出来た。元より、
運動神経抜群のエリカゆえ、木登り如きは朝飯前なのだ。
「あらよっと・・・はい、もう飛ばされちゃ駄目よ」
木の幹を伝って、するすると降りたエリカが帽子を綾乃へ手渡す。泣き崩れた
下級生へ微笑む顔が、まるでガキ大将のようだ。
「あ、ありがとう・・・ございます」
帰ってきた帽子を胸に抱き、綾乃も笑顔でエリカに報いた。祖母から貰った
大切な物を、自分の元へ戻してくれた紫の薔薇を敬い、また愛しむように。


「さて、あたしはドカベンを食すとしますか。こんなに食べちゃうと、ドカッ
と便が出そうな気がするな。だから、ドカベン・・・」
エリカが大きな弁当箱をぽんぽんと叩き、一年生たちに向かってのたまう。
いやしくも、花も恥らう女子高生様がおっしゃられる言葉とは思えないが、
エリカはこれがデフォルト。他の学院生と違い、野良育ちの彼女にしてみれ
ば、無作法こそが普通なのである。そうして、エリカがその場を立ち去ると・・・
「素敵!山城センパイ!まるで、正義の味方よ!」
「ううん、エリカお姉さまよ!お姉さまって呼びましょう!」
華麗なる紫の薔薇の活躍に胸を打たれた一年生たちは、エリカの後姿を見
送りながら、大はしゃぎ。もっとも、エリカ本人はパンティの中へ入れたスカート
を直す事も忘れ、なんちゃってブルマ姿のままずんずんと歩き、それらを知る
由も無い。そして、はしゃぐ一年生たちの中に、一人だけ尋常ならざる視線を
送っている少女がいた。
「お姉さま・・・」
ぽうっと頬を染め、帽子を胸に抱く少女。そう、エリカに難を救われた綾乃が、
誰よりも熱っぽい眼差しで、紫の薔薇の姿を目で追っていたのである。それは、
初心な少女が始めて知る恋だった。しかも、女同士というあまりに深い恋である。
(お姉さま・・・ああ、綾乃はあなた様に恋をいたしてしまいました・・・)
綾乃は心の中で想いを募らせ、愛を紡ぎ始めた。もっとも、下級生の難を救って
やった、綾乃にとっては言わば恩人に当たるエリカにしてみれば、これが災難の
始まりとなるのだが、それはさて置く。


エリカの近辺に異変が起きるようになったのは、それからすぐの事。
「下着が無〜い!」
まず、体育の授業を終える度に、エリカの下着が盗まれた。否、厳密に
言うと、盗難では無い。何故かと言うと、汚れた安物の下着こそ消えは
したが、代わりとばかりに真新しい下着が用意されていたからだ。しかし、
色々恥ずかしい染みなどが付いた肌着を盗まれて、いい気などする訳
が無い。故に、エリカは体育の授業が終わる度に、上記の如く叫ぶ事と
なった。
「ちくしょう、誰の仕業だ!」
元々、同性愛に寛容な校風の学院である。しかも、エリカは紫の薔薇の
人。公然と求愛してくる輩も大勢いて、犯人が誰かも見当がつかない。
仕方が無い──エリカはそう言って、真新しい高級そうな下着を見つつ、
「う〜ん・・・こんな高そうなモン、貰っちゃっていいのかな。まあ、いいや。
取り敢えず着るか」
と、庶民らしくおどおどと下着を身に着けていった。

その頃、綾乃は悦に浸っていた。手には、汚れた安物のパンティを持ち、
股布部分へ鼻をあてがいながら、そこから香る恥臭に酔っている。
「お姉さまのパンティだ・・・えへへ」
可憐な少女は、恋焦がれる想い人の下着を手にした事を喜び、それが
まるで至宝とも言うように、崇めていた。


「ああ、お姉さまの臭いがする・・・」
目を蕩けさせ、綾乃がパンティを啜っている。股布の部分に出来た、恥か
しい女の汚れを口にして、うっとりを頬を緩めているのだ。
「これ・・・たぶん、ウンチの跡だ。お姉さまったら、きちんと拭かなかった
のね、うふふ・・・」
尻の割れ目を覆っていた部分に、黄色い縦筋が染みている事を確かめ、
綾乃は狂気する。それを鼻先まで手繰り、ぷうんと香る汚臭を心行くまで
楽しむと、甘い疼きを下半身に沸き起こさせた。それは、言うまでも無く女
としての喜びである。
「お姉さま・・・綾乃は幸せです・・・ああ・・」
知らず知らずのうちに、自らの女へ指が這う。綾乃は、これまでに自慰など
した事は無く、完全な処女宮を持っていた。だから、過敏な急所を指で弄る
仕草がぎこちない。
「お姉さま・・・ああ、お姉さまッ!」
今、薄暗い女子トイレの個室内に、綾乃は居る。盗みたての下着を味わい、
想い人の笑顔を思い出しながら股間をまさぐり、生まれて初めて味わう自慰
の快楽に包まれているのだ。だが、その想いは募るばかりで、満たされるに
は及ばない。やはり、愛を欲するのである。
「お姉さまに・・・抱かれたい」
はあっとため息をついた後、綾乃は呟いた。すでに心は決めている。エリカに
告白しよう──自慰に狂った少女の目に、確固とした決意が込められていた。


それから数日後、エリカは体育の授業を終え、シャワーを浴びていた。
「ふん、ふ〜ん・・・ああ、気持ちいいねえ」
辺りに級友の姿は無い。級友の大半も同性愛者ゆえ、シャワーを浴びる
時間をずらすのが、彼女の常となっているのだ。隙を見せると、同性から
輪姦される懸念があるので、汗を流すにも一苦労のエリカ。
「シャンプーはどこだっけ」
頭からシャワーの飛まつを浴びているので、エリカは手探りでシャンプー
を取ろうと試みる。すると・・・
「ここですわ、お姉さま」
と、誰かの手がにゅっと伸び、シャンプーをエリカへ手渡した。
「ああ、サンキュー・・・」
麗しい肢体に水をしたたらせ、頭からシャンプーを被るエリカ。今、ここが
自分以外居るはずが無い・・・という事は、すっかり忘却して。
「ひゃー!あわ立ちいいねえ、このシャンプー」
そう言って、ガスガスと頭を洗うエリカの素肌を、背後から誰かが見ていた。
その誰かは、言うまでもなく綾乃である。そして、
「ええ、わたくし専用の、特注ですから」
にっこりと笑い、エリカの背へひたりと抱きついた。

「ギャー!なんだ、なんだ?」
頭から被ったシャンプーが仇となり、エリカに油断が生じた。そこへ、綾乃は
つけこんだのである。用を足す事と同じく無防備な入浴中に、ピンクの薔薇の
君っぽい人は乗じ、想いを遂げようと目論んだのであった。


「お姉さま、好き!」
綾乃がエリカに縋りつき、後ろから乳房を鷲掴む。掴みつつ、柔らかな
膨らみの頂点を指で啄ばみ、力任せに引っ張った。
「いてて!その声は、鬼龍院さん?何するの?放して!」
「イヤ!それと、綾乃って呼んでください!」
シャワー室内で裸の少女が二人、絡み合いを始めた。想いを遂げようと
する美少女綾乃と、抗うノーマルな美少女エリカが、肉弾戦とでもいうべき
争いに突入したのである。
「ち、乳首を引っ張っちゃ駄目!放しなさい!」
「放したら、お姉さまは逃げてしまうでしょう?絶対、放しません!」
身を揺すって抗うエリカの乳首を、綾乃はしかと摘んでいた。そして、肌を
密着させつつ、エリカが願いを受け入れてくれるようにと、乞うた。が、しかし、
「お姉さま、あたしを・・・抱いて!」
「で、出来ないって!女同士なんだから!は、放して!乳首が千切れそう!」
ノーマルのエリカは願いをはねつけるだけで、麗しい下級生の求愛を決して
受け入れようとはしていない。それどころか、摘まれた乳首に込められた力が
強烈で、涙ぐんでいるという有り様だった。おおよそ、麗しい愛を紡ぐ様とは
程遠い。だが、エリカにとっての災難はこれからだった。
「あれ?何をしてるの、エリカ」
シャワー室の入り口が開くと同時に、見慣れた級友が二人顔を出す。それを
見たエリカは、直ちに救いを求めようと、顔をほころばせたのだが・・・


「あ、いい所に・・・ちょっと、この子を何とかして・・・」
自分を抱きすくめている綾乃を指差し、級友に助けを求めるエリカ。
と、そこまではいいのだが、問題は二人の級友の姿である。シャワー
室ゆえ、二人が全裸である事に異論はない。問題は、その二人の
全身に付けられた、キスマークと思しきあざの数々。
「うふふ、エリカもようやく目覚めたらしいわ」
「よかった。これで堂々と誘えるね」
級友二人は手を繋いでいた。繋ぐのは良いとして、危険な感じがする
のは太ももを伝う、粘液の類。そして、口元に付いた恥毛の如きちぢれ
ッ毛・・・
「・・・あ、あなたたち・・・そう言えば・・」
エリカの脳裏に、この級友たちが日頃から人目を憚る事無く抱き合い、
唇を重ね合う姿が沸いてきた。ああ、そうだ、この二人・・・
「レズ・・・キャーッ!」
レズビアンだったよなあ・・・と言い終わる前に、エリカは新たな敵に
襲われていた。しかも、今度は筋金入りの同性愛者二人。
「手と足を押さえて、バンザイをさせるのよ!逃がしちゃ駄目!」
「合点!うふふ、エリカ、この時を待っていたわ!」
級友二人が綾乃を押しのけ、エリカを床へ這わせていく。こうなって
みると、綾乃の方がずっと可愛らしく、穏やかに感じるというもの。
「あ、あのなあ!やめてってばよ!」
シャワー室の端へ追いやられた綾乃が、怯えるように竦んでいる。
そして気が付くと、エリカは二人の級友によって、両手足を戒められ、
大事な所を隠す事さえ出来ないという、哀れな格好となっていた。


「紫の薔薇って言われてるのに、全然ピンクじゃないの・・・エリカの
アソコ」
「本当ね。あんまり綺麗だから、思わず食べちゃいそう・・・」
級友二人が、エリカの恥部を指で裂き、形良く色も鮮やかな女肉に感嘆
している。そのうちの一人は中指を立て、女穴の入り口付近をゆっくりと
撫で付けていた。
「いや、ホント・・・勘弁して」
エリカは、級友二人に急所を掻き広げられ、気が気ではない様子。しかも、
処女の秘苑に指まで差し込まれてしまっている。まさに、絶体絶命という
状態だったが、エリカは何とか窮地から脱しようと気勢を上げた。
「お前ら、こんな事して・・・後でひどいぞ!」
まるで、噛みつかんとばかりに吼えるエリカ。しかし、級友たちは少しも怯む
様子は見せず、
「気の強いコね。ますます、気に入ったわ」
「ああ、エリカ。あたしたちを喜ばせちゃって・・・」
などと言い、うっとりと頬を緩める始末。こうなっては、分が悪いのはエリカ。
「ま、まずい・・・犯られる・・・ねえ、鬼龍院さん。誰か助けを呼んできて!」
最早、自力で窮地を脱する事は不可能と悟ったエリカは、部屋の隅にいる
綾乃を促し、助けを乞う。だが、それすらも級友たちの牙にかかっては、何ら
効力を持たない。
「あら、あのコ・・・ピンクの薔薇よ」
「本当だ・・・やだ、こんなチャンス、滅多にないわよ」
レズビアンコンビが、子猫のように竦む綾乃を見て、舌なめずりをする。そして、
「イヤーッ!」
という、綾乃の叫び声がシャワー室内に響いたのであった。


「アッ・・・ウンッ・・ウンッ・・ウウンッ・・」
「アアーン・・・い、いやぁ・・・」
少女二人のうめき声が、シャワー室内の空気を震わせ、淫らなユニゾン
となっていた。ピンク、紫両名の薔薇の君っぽい人たちは共に尻を並べ、
レズビアンコンビの指捌きに悲鳴を上げさせられている。
「シャンプーが、いいローション代わりになってて、いい感じよ」
級友の一人が、エリカの尻を責めていた。中指で女穴を穿ち、親指は肛穴
へねじ込まれ、小指でクリトリスをくすぐっている。まさに、フレミングの左手
の法則になぞらえた絶技と言えよう。
「こっちは堅肉よ。オナニーもした事無いんじゃない?」
次いで、綾乃の女穴をもう一人の級友が愉しんでいた。共に処女ではあるが、
エリカと違い綾乃の女穴は未熟過ぎて、まだまだ堅い。今も、女穴へ中指一本
を差し込まれただけで、悶しきっている。
「お姉さま・・・助けて・・綾乃・・こんなの、いやあ・・」
たまりかねた綾乃が、エリカに救いを求めた。処女宮を無理にこじ開けられる
恐怖が、かつて帽子を取ってくれた勇ましいエリカの姿を思い出させ、自分を
窮地から救ってくれると信じている。しかし・・・
「ご、ごめん・・・あたし、お尻の穴までほじくられちゃってて・・・とても、無理!」
エリカは苦笑いで、綾乃に詫びた。このようになった原因が綾乃にあっても、
敢えてそこを責めない所が優しい。
「睦まじいわね、薔薇のお二人さん。正直、妬けるわ」
エリカの尻を責めていた級友が、ぐっと指に力を込めた。途端、
「キャーッ・・・」
と、紫の薔薇が泣き叫んだ。中指と親指はそれぞれ根元まで埋められ、小指
がクリトリスを押し潰さんばかりに、責めを与えている。


「まったく、案外、薔薇の君同士で普段から乳繰り合ってるんじゃないの?
悔しくてたまらないわ」
今度は、綾乃が責めを受ける。女穴を穿っていた指が増え、中指と人差し指
が束ねられてバイブレーターの役目を果たした。無論、綾乃は悲鳴を上げる。
「イヤーッ!ぬ、抜いてください!」
女穴の中で、中指と人差し指が開いているのを感じ、怯える綾乃。ろくに自慰
もした事がない処女宮が、こんな暴力まがいの愛撫を受けては、それも無理
ない事だった。
「抜いてっていいながら締めてるわよ、このコ。ふふ、才能あるわあ・・・」
指を拒もうとした綾乃の膣口が締まって、逆に暴虐者を喜ばせる。未経験ゆえ
に、必死の抗いが裏目に出てしまったのだ。
「やだ!怖い!抜いてッ!」
尻を振って、指を排出させようとする綾乃の姿を見たエリカは、自分も責められ
ているというのに、
「お願い・・・その子は、帰してやって・・・あたしは・・・どうなってもいいから」
と、気丈にも言い放った。自分を質に、綾乃を解放してやって欲しいと哀願して
いるのだ。だが、級友たちはそんなエリカの切ない願いをせせら笑う。
「バカね、エリカ。その態度が、あたしたちを喜ばせるのよ」
「うふふ・・・健気なエリカって、可愛い。いつもは、ちょっと気が強すぎるもんね」
二人のレズビアンに狂気が宿っていた。健気ゆえ、壊したい。強気を従順に
変えてやりたい──それが、級友たちの願いなのだ。


妖しい指使いで、二つの薔薇を征服したレズビアンコンビは、本格的な
性の饗宴を催す事にした。一人はエリカと、もう一人は綾乃と股間を
せめぎ合わせ、互いの性器を擦り合うのである。要するに貝合わせだ。
「ああ、アソコがクチュクチュいってる・・エリカ、いやらしいわ」
「綾乃ちゃんのココ、お花がとっても小さいのね・・・あたしの好みよ」
レズビアンコンビは、芳醇な二つの薔薇を愛しみ、絶好調であった。本来、
野趣であるエリカと温室の綾乃。それぞれ生まれが異なっても、手活けに
されてしまえば、花瓶を飾る一輪と化す──それは、美しいものの宿命とは
言えないだろうか。

「き、鬼龍院さん・・・大丈夫じゃないとは思うけど、一応聞く・・・大丈夫?」
ズンズンと股間を突かれながらもエリカが問うと、
「え、ええ・・・お姉さま、綾乃は案外平気だったりします・・・」
同じく激しい貝合わせに耐える綾乃が答えた。無理をしてはいるが、エリカ
が思うほどのダメージは無いらしく、取り敢えずは安堵出来る状態のよう。
「お姉さま、手を握って」
「あ、う、うん・・・」
綾乃に乞われるまま、エリカは手を取った。そして、しっかりと握る。
「お姉さまと一緒なら、綾乃・・・怖くない・・・あッ」
そう言って、綾乃がエビ反った。見るからに、絶頂を得ているように腰を浮か
せ、口をぱくぱくと開けては閉め、また開けている。


「あなたもイクのよ、エリカ。ほら、クリちゃんがこんなに膨らんで・・・」
今度はエリカが絶頂を強要され、淫らに責められる番だ。級友の腰使い
が荒れ、クリトリスをやんわりと刺激する指が悩ましくなる。
「ひッ!つ、摘んじゃ、やだあ・・・ああ・・あ・・」
せめて、級友の顔を見て達することは避けたい。その思いで、エリカは綾乃
を見た。見ると、ピンクの薔薇はまさに今、散ったような儚さを見せている。
「あ、綾乃ちゃん・・・」
不意に、エリカの口からピンクの薔薇のファーストネームが出た。知っては
いたが、今までは意識的に苗字で呼んでいた。だが、はずみというか本能の
部分で、綾乃と呼んでしまったのだ。それは、少女の思いを受け止めたに
等しい。
「お、お姉さま・・・綾乃って呼んでくれたんですね・・・嬉しい・・」
ぽろりと随喜の涙を流す綾乃。この瞬間も、少女は女の喜びを感じている。
そして、エリカも遂に絶頂を得た。
「あ、ああッ!あたしも、イクッ!」
この瞬間、二つの薔薇は心を一つとし、存分に昂ぶった。最後に、それぞれ
の薔薇が散らされたこの日、その悲しみに呼応したかのように、マンコスキー
学院内の花が一斉に哭き、散った事を追記しておく。

おしまい。


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