俺の借りてる部屋が繁華街に近いとこにあって、 仲間内の溜まり場みたいになってて、 飲みに出た連中が泊まりに来たりってことがしょっちゅうあるんです。 あの日も、そんな感じで夜中にインターホンが鳴ったんでドアを開けました。 ドアの前に立ってたのは、俺の友達2人と見たこと無い女の人が一人。 女の人はかなり酔ってるらしく、両脇を友達2人に抱えられている。 「あのさぁ、悪いんだけど、この人寝かしといて。」 「寝かしとけって、誰だよこの人?」 「さっき知り合ったんだけどさぁ、こんな状態だし。な、頼む!」 「頼むって言われても、知らない人間なんて預かれないぞ。」 「あとで絶対迎えにくるから!」 との言葉と泥酔状態の女を残し、友達2人は仲間の元へと帰っていきました。 その女の人は立ってられないらしく、 うちの玄関先に体を投げ出して、こっちを見ている。 おいおいマジかよぉ・・・。誰だよこれ〜? とか思いながらも、玄関に放っておくわけにもいかず、 とりあえず声を掛けてみた。 「あの〜、大丈夫ですか〜?」 「あはは〜、平気、平気。」 平気、平気って、あんた立てないじゃん・・・。 「ここじゃ、あれなんで、とりあえず入ります?」 彼女を抱き起こして部屋の中に連れて行く。 「あ〜、ココ、ココ。」 俺のベッドに横になる彼女。 お〜い、今日シーツ替えたばっかりだぞぉ・・・。 「ところでさぁ、君だれ?」 それはこっちのセリフだよっ!と思いつつ自己紹介。 「で、ここはどこですかぁ〜?」 「俺の部屋ですけど。」 「あ、そう。まぁいいや。あははは〜。」 なにが、あはははだよ、この酔っ払い女めっ! 「とりあえず、あいつらが迎えに来るらしいんで、 それまでおとなしく寝ててくださいねっ。」 「あいあい、了解です!」 「俺も寝ますから。気持ち悪くなったらトイレ行ってくださいよ。」 と彼女に言って、押入れから寝袋を取り出してもぐりこむ。 なんで俺が寝袋なんだよ・・・。 この時点では、半分切れ気味な俺。 寝袋に入ったものの、気が立ってなんか眠れず。 彼女はいつの間にか寝息を立てて寝ている。 少し時間が経つと、なんとなく腹立ちもおさまってきた。 俺らより年上だよな〜。OLさんかな?彼氏とかいないんかねぇ。 などと考えながらぼんやり。 ふむふむ、よく見ると結構かわいいかも。 高田真由子をちょっとスリムにした感じだな。 しかし、飲みすぎだよな・・・。 朝になったら少しは冷静になってるかな。 脱がすとか、襲うとかいう気はまったく無く、 とにかく、面倒を押し付けられたという気持ちだけだったので、 早く朝にならんかな〜、と思いながらいつの間にか俺も寝てました。 人の気配がして目が覚めると、 すでに彼女が起き出していて部屋のテレビを見ていた。 「あのぉ、おはようございます。」と俺。 「おはよ。」と彼女。 なんか爽やかなお目覚めですね・・・。 「えっとさぁ、君だれかな?」 「ええ〜、覚えてないんですか?」 「うん、ぜんぜん・・・。」 あちゃ、この人なんも覚えてないよ・・・。 と思いつつ、再び自己紹介と、ことの経緯を説明する。 「そっか〜、居酒屋で男の子たちに声かけられて、 みんなで飲んでたとこまでは記憶があるんだけどなぁ。」 「で、あなたはどなた?」 そこから彼女の自己紹介。 年齢は26才。住んでるところは、俺の近くの駅から3駅目。 やはりOLをしているらしい。 彼氏ナシ。というか最近別れたらしく、 昨夜は友達を誘って愚痴を聞いてもらってたらしい。 「まぁ飲みすぎですよ。」 「そうだねぇ。えへへ。」 小一時間説教してやりたい気分だったけど、 彼女も反省してるみたいだし、とりあえず世間話をする。 30分ほど経ったころだったかな。 「あのさ、シャワー借りていい?体中からお酒の匂いがして、 気持ち悪くって・・・。」と彼女。 「昨夜の宿賃代わりに覗きますよ?」 「見られても減るもんじゃなし、ご自由にどうぞw なんだったら、一緒に入る?」 「い、いや、いいですよ・・・。覗きませんからどうぞ。」 彼女にバスタオルを渡して、風呂場に連れて行く。 出典:あ リンク:あ |
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