お風呂で2人きり・続編 (修学旅行での体験談) 118221回

2004/06/30 15:30┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
前編:お風呂で二人きり
http://moemoe.mydns.jp/view.php?article_id=381

Kは叫び、顔を真っ赤にし、うつむき…百面相のように表情が変わっていった。 
僕は快楽の余韻、そして未だ脳裏から離れない扇情的な裸体から目を離せず、 
ただ呆然とするだけだ。 
「え、えっとね、その…」 
絞り出すようにKが口を開く。 
「気持ちよかった、の?」 
頬を赤く染めて、上目遣いでそんな事聞かないでくれ…心底、思った。 
案の定、出したばかりのモノはみるみる硬度を増していく。Kに大きくなっていく 
仮定を一部始終見られている。 

この間に耐え切れず、傍らにあったスポンジを手に取ると、綺麗に絞った後、Kに言った。 
「次は僕が洗うよ」 
ただの勢いだった。 


背中から、ゆっくりとこすっていく。二の腕。華奢だなと思った。 
こんな腕で、いつも器具を運んでいたんだ。もっと体格のいい男子も女子も 
たくさんいるのに、部長だからっていつも先頭に立って。 
…それも、もしかすると僕と一緒に運ぶ時間が欲しかったからなのかな… 

胸の中で、何かのスイッチが入ったような気がした。 
Kを後ろから抱きすくめていた。慌てるK。少し腕に力を込めて、言う。 
「好きです。好きに、なってきた」 
頬を合わせてみる。…すごく熱い。 
かすれた声で、「ホントに?」と返ってくる。 
「Kが好き。もっと、Kとたくさん話してみたい。Kの事を知りたい!」 
お互いの鼓動が痛いくらいにどくんどくんしていた。 


どれくらいの時間がたっていたのか。Kと僕が同時にくしゃみをするまで、 
ずっとそのままでいた。 

シャワーを手にとり、Kの体を流すと、僕はKを持ち上げて湯船に向かう。予想以上に軽い。 
「え、え、え…ちょ、ちょっと!」 
抗議に耳を貸さず、ゆっくりとKを湯船に。そして、自分も入る。 

「びっくりした、いきなり…」 
「嫌、だった?」 
「そうじゃないけど…」 
顔を赤くして、俯く。そっと近づいて、寄り添ってみる。頭を撫でる。 
Kが体を預けてきた。目を閉じている。微かに開いた唇がとてつもなく魅惑的に見えた。 
そっと、顔を近づけてキスをした。Kは驚いたようだったけど、そのまま手を背中に回してきた。 

湯船の中で抱えるようにKを抱きしめていると、本当にKが小さい、華奢なんだって思う。 
肌も自分とはまるで違う。撫でるだけで、気持ちいい、気がする。 
「当たってる…」 
何時の間にか、僕のははちきれそうになっていて、Kのへその下辺りを圧迫していた。 
さっき出したばかりなのに。なんとなく、気まずい。しかし、Kは更にとんでもない事を言ってきた。 

「これが、その、入るんだよね」 
…なにを、どう答えろというんだろう。恐慌をきたしかけた僕は、かろうじて答えた。 
「多分…」 
「そういうのって、汚いってずっと思ってたけど…」 
言葉を切るK。次に言うであろう言葉が、なんとなくだけどわかった。 
数秒の沈黙。 
「……くんとだったら、いいかも」 

なんとなくわかってたけど、実際に言われると、どうしようもない自分がいる。 
性への好奇心。倫理。熱いKの吐息。痛いくらいびくびくしてる下半身。 

…と。ぬるくなっている湯船がひやっと冷たいように感じた。妙に冷静に頭が働きだす。 
俯いて体を預けるK。興奮して今にも押し倒しかけている自分の体。ふと、Kが微かに震えて 
いるような気がした。 

「ありがとう」 
僕は、そう言葉を発していた。
「僕も、Kとだったら、したいな」 
ぎゅっと、抱きしめる。やっぱり、Kが震えてるように思える。 
「でも、まだ早いよね」 
Kが「えっ?」という顔で僕を見る。おでこに口づけた。 

「僕は、もっとKの事を好きになりたい」 
しっかり、Kの目を見る。そうしないと、自分の欲望に負けてしまいそうだったから。 
「Kは僕のことをずっと見ててくれた。だから…」 
Kの目にうっすらと涙が浮かぶ。胸が、ぎゅうって締め付けられそうになる。綺麗。 
「僕も、もっとKのことを見ていたいんだ」 
「…うん…」 

また抱きしめて、耳元で、呟く。ごめんな… 
ぶんぶんと首を振るK。 
「なんか、うれしい。こうしてるだけでいいの」 
Kの震えはもう止まっている、と思った。 


そうして、しばらくして、僕らは風呂を上がった。脱出の時は相当に緊張したが、無事に出る事が出来た。 
部屋に戻る直前に、おやすみ、とキスをしてからお互いの部屋に戻った。 

眠れなかった。今までの部活の事を思い返し、今日一日のめまぐるしく動いたことを、 
そして風呂場でのKを。肌の感触、口付けの感触は未だ残っているけど、 
何よりもKの、ずっと好きだったって言葉が、残ってる。 

いろんなことが頭を巡る中、窓の外が明るくなりかけている。 
学校に帰ったら、Kの志望校を聞いてみよう。なんとなく、そう思った。 

おしまい。 
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