しんのすけのいない夏 (泣ける体験談) 75092回

2007/03/08 22:12┃登録者:m◆FKl2dobU┃作者:愛のVIP戦士

青年は使い古された座布団の上に正座している。 
おろしたてのスーツに身を包み、お茶を出すというその家の母親の申し出を丁寧に断り、 
夫婦が寝室として使っている部屋の一角に置かれた仏壇をじっと見つめていた。 
ひざの上に置いた拳を軽く握り締めると、風間は口を開いた。 

「しんのすけ、僕たちはこの春から大学生になるんだ。もう車の免許だって取れちゃうんだぜ」 

彼の口調は幼稚園の時とほとんど変わっていない。 
ただ少し、お高いプライドを振りかざすようなとげのある喋り方ではなくなった。ホンの少しだけだが。 

「ボーちゃんは北海道の大学で農業を勉強するんだ。"これからの時代は農業がくる"んだって。 
 ネネちゃんは服飾の専門学校。まさお君は一浪してなんとか国立大学に入るってさ」 

仏壇に置いてある写真の中で彼は屈託のない笑顔をしている。 
僕達はこれからもずっと一緒にいるんだろうなぁと信じて疑わなかった頃の写真だ、と見る度に風間は思う。 

「僕は東京の一流大学さ。……推薦では落ちたけど、まぁ普通に受験しても僕の頭じゃ受かるんだけどね。だからな、東京の大学に行くから、僕引っ越すんだ。東京で一人暮らしだよ。お金はママが仕送りしてくれるからいいんだけど、ここに来られるのは夏休みと冬休み、それと春休みぐらいしかないんだ」 


風間は月に一度、必ずここに来ていた。 
話す内容は松坂先生はまだ結婚できないとか、まさお君のドジ話などの他愛もない話。 
しかし欠かすことなく、月に一度は絶対に仏壇の前で手を合わせ、話をしているのだった。 
あの日から、ずっと。 

「だから次来る時は七月位になるのかな? 今度来た時、東京で洗練された僕のカッコ良さに腰抜かすなよ?」 

わかってはいるが、返事はない。 

「じゃあな、しんのすけ。お土産は買ってきてやるから心配するなよ」 

風間は立ち上がり、みさえに一礼して家を出た。 

今年は春の訪れが遅い。 
春一番はとっくに吹いたのだが、それから温かくなることもなく桜はつぼみを半分もつけていない。 
風間はママに買ってもらったお気に入りのコートの襟をぐいと引き締め、歩き出した。 
生垣の隙間からは去年死んだシロのお墓が寂しく見える。 
幼い頃あれだけ広いと思っていた道路だが、車が一台通るだけで路肩に身を寄せなければならないほど実は狭く、三輪車で走っていた頃はよく事故に遭わなかったな、と風間は思う。 


帰る途中にある公園はその装いをほとんど変えていない。 
数年前に小学生が時計に石を投げて壊してしまい、時計が新しくなったこと以外変わってはいなかった。 
公園は変わっていないがそこで遊ぶ子供の姿をあまり見かけなくなった。 
季節が季節なのだが、それでも少ない。 

ふと前を見ると制服を着た女の子が二人、なにやら怯えているようだった。 



「うへへへへ〜」 

女の子の前に男が立っていた。 
雑に禿げた頭に汚れたジャンパー、寒気がするような笑みを浮かべながら女の子達ににじり寄っている。 
時折変質者が出没するなんて話を聞いたなぁ、と風間は思った。 
男と女の子達の距離は徐々に縮まっている。 
悠長にそんなこと思っている場合ではない、風間は男に向かって駆け出した。 

「おい! そこの――」 
「ゆうちゃーん! あっちゃーん! 待ってぇ〜!」 

意を決した風間の声よりも大きな声がした。 
道の向こうから走ってくる女の子が一人。 
くせっ毛の前髪をモフモフ揺らし、オレンジのマフラーをなびかせながら再び友人達の名前を叫んでやってきたのは、ひまわりだった。 

「もぉ、トイレ行くから待っててって言ったじゃんか〜」 
「だってひまわりトイレ終わったらなんか変な歌歌って踊ってたんだもん」 
「そうだよ。また長くなりそうだったから先帰っちゃおうと思って……」 

友人達の言い訳にひまわりは膨らませた頬を緩めない。 
あれはトイレから出てきた時リクエストされたのだ、とひまわり。 
もうそんなことにイチイチ応えなくてもいいんだよ〜、と友人二人。 

盛り上がる女の子達に取り残された風間と、変質者。 



「ところでおじさん誰?」 

ひまわりにいきなり話を振られ一瞬戸惑った変質者だが、再び気味の悪い笑みを浮かべる。 
怖気立つ友人達の前でひまわりは仁王立ちして男を睨んだ。 

「まさかおじさん……あっちゃんのお父さん?」 
「んなわけないでしょ!」 

友人の一人、あっちゃんが叫んだ。 
ゆうちゃんは、またいつもの調子か、と溜め息をついている。 

「じゃあ血は繋がってないけどパパって呼んでる人?」 
「違ーう! 私とこいつは全く関係ないの!」 
「んもう照れちゃって〜」 
「照れてないぃ!」 

風間の中で何かがじわりと滲んできた。 
あっちゃんという子に共感し、共鳴したせいだった。 

「お姉ちゃん達かわいいね〜。おじさんと一緒に遊ぼうよ〜」 
「え〜でもアタシこれから帰ってテレビ見ないといけないし〜」 
「ひまちゃんそんな真面目に答えなくていいの! こいつ最近噂の変質者だよ!」 
「うへへへ〜」 
 

男は両手を広げて襲い掛かってきた。 
泣きそうになってしゃがみこむ友人達を背中にひまわりは何かの構えをとる。 
気合を入れて短く叫ぶと、男の動きが一瞬止まった。 
ひまわりは流れるような動きで後ろを向くと思いきり男に向かって飛んだ。 

「アクションヒップアターークッ!」 
「うがっ!」 

突き出したお尻が男の腹部に当たり、男は吹っ飛び倒れた。 
男の目は一瞬にして恐怖に満ちあふれ、情けない声をあげながら走り去っていった。 
それを見てひまわりは右手をななめに上げ左手を腰に置くと、右手の手先を見るように首を回して笑った。 

「ワーハッハッハッハッハッハッハッ!」 

風間は立ちすくんでいた。 
ひまわりの笑い声に幼い男の子の声が重なって聞こえたからだった。 

ひまわりは腰を抜かした友人を立たせると髪を撫でながら言った。 

「んもう情けないよ、貧乳戦隊の一員なのにさぁ」 
「そんなものに入った覚えはないぃ! ……でもありがとう、ひまちゃん」 
「いいのいいの」 

その後一、二分話した後ひまわりと友人達は別れた。 
そして呆然と立っている風間にひまわりは気付いたのだった。 




「まさか風間さんに見られてたなんて……」 
「いやぁ僕もたまたま見てただけだから……それよりすごかったよ」 

公園のベンチに座る風間とひまわり。 
すぐ近くにある自動販売機で買ってきたホットココアを二人で飲んでいる。 
公園には他に犬の散歩できていたおばさんが一人いるだけだった。 

「あれは、テレビの真似しただけですから」 
「でも友達を助けるなんてカッコイイじゃないか」 
「そんなんでもないです……」 

ひまわりは謙遜の色で滲み出る嬉しさを濁そうとしているが、全く効果が見えない。 
風間やボーちゃんたちと話す時、ひまわりは態度が縮こまる。 

「それより風間さんもあんな所で何を?」 
「あぁいや、君の家から帰ってくる途中だったんだ」 
「あっ……」 
「もう東京に行かなきゃいけないから、その挨拶をさ」 

ひまわりは両手で持ったココアを一口飲むと、マフラーに顔を埋めた。 
マフラーに埋まりきらなかった目元を見て、おばさんよりしんのすけに似てるな、と風間は思った。 




「風間さん達が覚えてるお兄ちゃんの姿って、どんな感じだったんですか?」 

マフラーのせいで声が篭ってはいたが、風間にははっきりと聞こえた。 
風間はココアを飲んで返答を遅らせると、ひまわりは言った。 

「アタシ、お兄ちゃんの記憶がほとんどないんです。ほとんどっていうか、全く……」 
「まぁ、君は小さかったからね……」 
「でもなんとなく、楽しかったことだけは覚えてるんです。っていうか、楽しかったんだろうなぁとは思うんです」 

ひまわりは空を見上げ、薄っすら微笑んだ。 
小さな雲が一つだけ浮かぶ空は抜けるような青空だった。 

「しんのすけは……君のお兄さんはひまわりちゃんのこと大好きだったと思うよ」 
「……ハイ」 

もしかしたら今の言葉は酷だったかもしれないと風間は思った。 
それでもひまわりの顔から笑みは消えていなかったので、風間は安堵してココアの缶に口をつけた。 

十三年前。 
この公園の少し先の場所であの事件は起こった。 




「かすかべ防衛隊〜……ファイヤー!」 
「「「「ファイヤー!!!!」」」」 

しんのすけを先頭に歩く幼稚園児五人。公園を出て向かうは風間の住むマンション。 
梅雨も明けこれから本格的な夏の到来を予感させる、空の高い日曜日。 
遠くの陽炎に揺らめく見慣れたお尻。 

「あっ、母ちゃん!」 

しんのすけが走り出すと後ろの四人も遅れまいと走り出す。 
最下位はいつもトロいボーちゃんではなく、おむすびよろしくスッテンコロリンと転んだまさお君だった。 
公園でリアル鬼ごっこをしてあれほど走ったのにもかかわらず、しんのすけは息を切らすこともなく 
ベビーカーを押すみさえの所までたどり着いた。 

「母ちゃん母ちゃん!」 
「あらしんちゃん、あっみんなお揃いねぇ」 
「オバサンこんにちわ〜」 
「今日はお暑いですねおばさん」 
「こ〜ん〜に〜ち〜わ〜、おばさ〜ん」 

着いた順に挨拶をするが、しんのすけはなにやらニヤついている。 

「母ちゃん、おばさんおばさん言われまくってるゾ」 
「ハァハァ……あっ、コンニ――」 
「うるさい〜!」 

やっとついたまさお君の挨拶はみさえの怒りによってかき消されてしまった。 
自分のことを言っていると勘違いしたまさお君は涙ぐんだがみさえはすぐにごめんねと謝り、これだから母ちゃんは〜、と 
しんのすけが口をはさむとゲンコツが一発しんのすけの頭に降ってきたのだった。 



「これからみんなでどこ行くの?」 
「今から風間君のお家でビデオ見るんだゾ。この前の豚足のビデオだゾ」 
「豚足ぅ?」 
「それを言うなら遠足だろ」 

風間の訂正に、そうとも言う、としんのすけはいつもの調子で答える。 
みさえと風間の苦笑いがシンクロした。 

「母ちゃんはどこ行くの?」 
「ひまわりと一緒にお買い物に行くの」 
「ほぉほぉ。んじゃチョコビ買ってきてね」 
「はいはい……あっホラみんな、車来たわよ」 
「「「「「は〜い」」」」」 

遠くからでも聞こえるバイクの爆音に気付き、みさえはしんのすけ達を一列に並ばせた。 
片手を挙げてそれに応じる園児達。 

「あぅ〜ぁ〜う〜」 
「どうしたひまわり?」 

手足をバタつかせて喘ぐひまわりの前にしんのすけはまわりこんだ。 
白い柔肌に手を伸ばし、しんのすけはひまわりの頬を伸ばしこねる。 
えへへ〜、としんのすけ。あうぁ〜、とひまわり。 





「こ〜らやめなさいしんのすけ! ひまがかわいそ――」 

みさえの言葉が遮られるほどのバイク音が迫ってくる。 
風間達の視線はバイクに注がれ、みさえも耳を劈く音に顔をしかめながら振り向く。 
フルフェイスのヘルメットをかぶったバイクが轟音とともに近づいてくる。 

「おぉ!」 

ひまわりで遊んでいたしんのすけも異変に気付いた。 
みさえも風間もボーちゃんまで手で耳を塞ぐほどの音にしんのすけも耳を塞ごうと思ったが、 
目の前には今にも不安で泣き出しそうなひまわりがいた。 

「泣いちゃダメだぞひまわり」 

しんのすけの独り言は眼前のひまわりにも聞こえない。 
自分の耳に当てようとしていた両手をひまわりの耳に当て、しんのすけは歯を食いしばった。 
しんのすけは目を思い切りつぶる。 
意味はないがとにかくこの爆音に耐えなければならない。 

「う〜〜〜〜〜」 

自分が唸る音も聞こえない。 
爆音を轟かせたバイクはもう既に列最後方のまさお君の真横にまで来ていた。 
巻き上げられる風が熱い。 

そのままバイクは通り過ぎていった。 



「もう、全くなんなのよあのバイクぅ!」 

ネネちゃんが両手を腰に当てて頬を膨らませた。 
黒い排気を上げるバイクは何事もないように小さくなっていく。 
耐えることに力みすぎてひまわりの顔を挟みつぶさんとばかりに両手で挟んでいたしんのすけは、 
バイクが通り過ぎた後も唸りながらひまわりの耳を押さえている。 

「う〜〜〜」 

全員の視線が爆音のバイクを追っている。 
それこそがバイクの狙いだと気付かずに。 

先に通ったバイクと同じ排気量にもかかわらず、それは氷上を滑っているかのような静けさで近づいていた。 
あのバイクが獣なら、このバイクは忍者だった。 
忍者を操るフルフェイスヘルメットの男の手がハンドルを離れ、外へと伸びていく。 
その手はまさお君、ボーちゃん、ネネちゃん、風間君の頭の上を飛び、みさえに向かっていた。 
正確にいえば、みさえのハンドバッグに。 


黒い皮手袋をした手がみさえのハンドバッグを掴んだ。 
刹那、みさえが振り返る。 
何が起こっているのかを認識する前に強引にバッグを奪われ、みさえが叫ぶ。 

「キャーーーーー!」 

みさえの腕をするりと抜けたハンドバッグがベビーカーのハンドルに当たった。 
それでも男はハンドバッグを引っ張るようにして腕を引いたので、ベビーカーを思い切り押す形になってしまった。 
急発進を強制されたベビーカーの前輪は少し浮き、とんでもないスピードで走り出した。 

「おおぉ!!!」 
「あ〜ぅぅぅ!!!」 

しんのすけとひまわりが同時に叫ぶ。 
少し遅れてみさえが叫んだ。 
しかし、手の届く範囲はとうに超えていた。 

「うっほほ〜い! 面白〜い!」 
「あ〜ぃ!」 

当の本人達はいたって不真面目に面白がっていた。 
ベビーカーのスピードは緩まることなく走り続けている。 

風間の胸中に、不安を纏った焦燥感が生まれ始めていた。 



「待てー! しんちゃーん! ひまー!」 

みさえは駆け出していた。 
遅れてかすかべ防衛隊のメンバーも走り出す。 

「ん〜はや〜いぃぃ! いくぞひまわりぃ!」 
「う〜ぉぃ!」 

ガラガラと音を立てて爆走するベビーカー。 
駆け抜ける風をしんのすけは後頭部に、すり抜けるカゼをひまわりは顔面に受けて走っている。 
偶然通りかかった隣のオバサンの横をベビーカーが通り過ぎていく。 
オバサンはベビーカー、遠くに見えるみさえ、ベビーカーの順に見直し、叫んだ。 
そんなオバサンの珍態をしんのすけが見つける。 

「お!?」 

次の瞬間、なけなしのバランスが崩れた。 
しんのすけとひまわりはベビーカーから放り出されてしまった。 



空中で笑うひまわり。 
さすがに危ない状況だと判断したしんのすけ。 

「ひまわり! あぶない!」 

器用に空中で体勢を変え、ひまわりを抱きかかえるしんのすけ。 
重力が二人を引っ張る。 
地面が二人を乱暴に抱きとめる。 

しんのすけが下になり着地した道路の上。 
ひまわりはキャッキャキャッキャとはしゃぎ、しんのすけは背中の激痛にもだえている。 
みさえは二人の姿が見えるところまで来ていた。 

「しんのすけー! ひまわりー! 大丈夫!?」 

ひまわりもみさえを見つけ無邪気に手を振っている。 
そんなひまわりを恨めしそうに、しかし、安堵を浮かべて見るしんのすけ。 

しかし何故だろう。 
風間の胸中でうごめく不安が消えないのは……。 


半ズボンについた砂を払いながら立ち上がるしんのすけ。 
そんなしんのすけやひまわりの姿を見てみさえは自然と笑顔になった。 

「おぉ!」 

ひまわりが声をあげた。 
視線の先にはベビーカーの中で静かにしているようみさえがひまわりに与えた金のネックレスが落ちていた。 
頂上を少し過ぎた太陽がそれを照らし、ネックレスとひまわりの心を輝かせる。 

「テッテッテッテッテッテッテッテッ!」 
「あっ! ひまわりぃ!」 

ひまわりは頬を赤らめ高速ハイハイでネックレスの元へ向かった。 
も〜しょうがないなぁ、としんのすけが両手を腰に当てて溜め息をつき、太い眉毛を八の字に顰める。 

最後尾でモタモタ走っているまさお君が、待ってよぉ〜みんなぁ〜、といいながら懸命に走っている。 
しんのすけ達の様子を見て風間はもうさすがに大丈夫だろうと思い、その場に止まってまさお君が来るのを待った。 
まだ嫌な予感がするのだって今回はひまわりちゃんがいたからいつもより余計に心配してしまっただけであって 
それがまだ尾を引いているだけなんだ、と風間は思った。 
まさお君が風間に追いつく。 
ありがとう、とまさお君。うん、と風間。 

十字路の中心でひまわりを待つ金のネックレス。 



「テッテッテッテッテッテッ!」 
「ひまわりぃ、そんな所に行っちゃだめだゾ〜」 

しんのすけは小さな黄色い背中を追いかけた。 
黄色い車は彼氏との待ち合わせ時間を追いかけた。 

ひまわりはネックレスの元へとつくとそれを手に取り、えへへぇ〜へぇ〜、とだらしなく笑う。 
時間と彼氏との甘い夜しか見えていない女は更にアクセルを踏み込む。 
その音がしんのすけの耳に届いた瞬間、しんのすけは視界の端で黄色のバケモノがひまわりを食おうと突進してくるのが見えた。 

「ひまわりいいいぃぃぃ!!!」 

両手両足に力がこもる。 
蹴り出すつま先が怒号を上げる。 
運転手の女は悲鳴を上げ、混乱が更にアクセルを踏ませる。 
風がしんのすけを援護する。 
早く。速く。ひたすら、はやく。 
もう一度妹の名前を叫び、全力で駆ける。 
ひまわりが笑っている。 

しんのすけは、跳んだ。 












『父ちゃん! オラ将来アクション仮面みたいな正義のヒーローになるぞ! 悪い奴をバンバンやっつけるんだゾ!』 

『じゃあしんのすけ、お前はなんでその悪い奴をやっつけるんだ?』 

『そんなの悪い奴だからに決まってるゾ父ちゃん!』 

『ハハハたしかにそうだ。でもなしんのすけ、悪い奴には友達も家族もいるかもしれないんだぞ? その悪い奴がやられたらその友達や家族は悲しむんじゃないかな?』 

『ん〜……でもそいつらも悪い奴等だから……う〜ん……』 

『いいかしんのすけ。正義のヒーローっていうのは悪い奴をやっつけるから正義のヒーローなんじゃないんだ』 

『何言ってるんだ父ちゃん?』 

『悪を倒すのがヒーローじゃない。弱いものや守りたいものを守るからヒーローなんだ。わかるか?』 

『ん〜わかったような……わからないような……』 

『わはははは……ま、今のしんのすけにはわからなくても無理ないか』 

『オラを子ども扱いするなんてひどいゾ父ちゃん!』 

『お前は正真正銘子供だろ〜。……とにかく、しんのすけ。正義のヒーローになるなら良い事いっぱいしないとな』 

『おぉ! オラ頑張るゾ!』 

『しんのすけ、正義のヒーローになれたら普通の人じゃできないことが一つ、できるようになるんだぞ。知ってるか?』 


『もしお前が正義のヒーローになれたら、その時はな――』 

















『空を、飛べるんだ』 
















「ひまわりいいいぃぃぃいぃぃぃ!!!」 

全てがゆっくりと。ゆっくりと進む。 
みさえも、風間も、ボーちゃんも、ネネちゃんも、まさお君も、誰もまだわかっていない。 
しんのすけだけが、ひまわりを。 

土の付いた両足で蹴り出された小さな体。 
ピンと伸びた両腕はひまわりを求めている。 
ひまわりを世界の中心に定めた眼が鋭く光った。 
しんのすけの体が地面と平行になる。 

しんのすけの両手がひまわりの背中を捕らえた。 
黄色の車は既に眼前で二人の姿を飲み込もうとしている。 
しんのすけは歯を食いしばって両腕に力を込めた。 

――ヒーローの手からひまわりが離れた 

突き飛ばされたひまわりは乱暴な前転で頭を地面に打った。 
運転手の女は叫びすぎで声にならない声を出しながらハンドルを引っ張っている。 
顎を引いて目を力いっぱい瞑っているしんのすけは手の感触で使命を終えたと悟った。 

しんのすけは、笑った。 

そして、黄色い車は飢えた野獣がエサにかぶりつくがごとくしんのすけに襲いかかったのだった。 




大きな音。 

電線に止まっていたすずめは反射的に飛び去り、 
すぐ近くの民家で飼われている犬は塀で見えないはずの交差点に顔を向ける。 
その瞬間、みさえたちはまだ笑顔だった。 

ベビーカーから吹っ飛ばされたくらいだから、少し痛がっていてもすぐに治るだろう。 
ひまわりは意外とあんな体験が好きだから喜んでいるかもしれない。 
早くチョコビ食べないと死んじゃうぅ〜、なんて駄々をこねそうなしんのすけにはゲンコツかな? 
だから、まだ笑顔だった。 

しんのすけは鉄の塊と衝突した後、コンクリートに叩きつけられボールのように跳ねた。 
元気にしんのすけの体を走り回っていた血がその軌跡を印していく。 
意思を失ったしんのすけの体は10メートルほど転がり、止まった。 

頭を打った後三回転ほどして、ひまわりも止まった。 
額から血が出ているが、その痛みよりも今起きたことに驚いてしまい声が出ないでいる。 

車はハンドルを右に切り塀と電柱にぶつかりすぐに止まった。 
女はその衝撃で出てきたエアバッグで頭を打ち、気絶した。 

みさえ達は一度立ち止まった。 
そしてすぐさま全力で駆け出す。 

「しんのすけえええぇぇぇーーー!!!」 




すぐさま救急車で運ばれ病院で手術が始まった。 
連絡を受けたひろしが病院の到着した頃、みさえは話ができないほど泣き崩れていた。 
ワンワン泣くまさお君にそれを泣きながら支えるネネちゃん。 
両手を力いっぱいに組んでしんのすけを無事を祈るボーちゃん。 
血が出るほど両手の拳を握り締め、声を殺してなく風間。 

幼稚園の先生方や子供たちの両親も駆けつけてきたが、ただオロオロするばかりだった。 
泣きじゃくる吉永先生を、あの子ならきっと大丈夫だから、と松坂先生は自身の不安の色も隠さず勇気づける。 
手術室の灯火は夜遅くまで点いていた。 

夜も遅いと子供達やその家族は帰らせじっと待っていると手術室の灯りが落ちた。 
みさえも肩を持ち立ち上がるひろしと幼稚園の先生方。 
手術室から医師が出てくると、マスクをはずして、言った。 

「……ひとまず、一命はとりとめました」 

その一言に更に涙を流すみさえ。 
幼稚園の先生方は一瞬歓喜するがすぐさま静かになり、息をのむ。 
ひろしが震える声で医師に聞いた。 

「し、しんのすけはどうなったのでしょうか?」 
「頭部の損傷がやはり一番酷く、頭蓋骨の骨折によりわずかに脳が損傷しています。しかし、後遺症はおそらくないでしょう」 
「ホントですか!? ……よかったぁ」 
「……しかし、気になることが一つあります」 



事故から一週間。 
しんのすけは目覚めなかった。 

「先生! しんのすけは植物状態から目覚めないですか!?」 
「そ、それはわかりません! 明日目覚めるかもしれないし、このままかもしれません」 
「どうしてアンタそんなことが平気で言えるんだ! キチンと手術したのか!」 
「……あなた……もうやめて」 

しんのすけの植物状態は脳の損傷によるものかのかどうかは医師達にもわからなかった。 
ただ言えることは、いつか目覚めるであろうということ。 
そしてもう一つ。 
いつ目覚めるかは、誰にもわからないということだった。 

意識のないしんのすけのお見舞いは、毎日違う人達が来た。 
人も違うが、人の種類自体も違った。 
性別、年齢、職業、人種……たくさんの人がお見舞いに訪れた。 
どういう関係なのかはみさえ達さえわからない。 
しかし、これだけ様々な人達がくるのに、みんな同じことをいうのだった。 

「こいつは絶対、死にはしない」 




海に行って海水浴をしよう。 
山に行って探検をしよう。 
リアルおままごとの長編をやろう。 
三輪車でとにかく遠くへ行こう。 

夏休み、何をするかみんなで決めた計画だった。 
毎日遊んで、とにかく遊んで、遊んで笑って。 
案だけはやたらと思いつくくせにどれも実現性のないものばかりなものを言っていたあいつは、そこにはいない。 
公園の滑り台で風間達四人は途方にくれていた。 

しんのすけのいない夏。 
しんのすけ抜きで遊ぶ時とは、全く違う。 
空は空しくなるほど高く、太陽は寂しくなるほど暑かった。 
忘れて遊ぶことなんてできなかった。 
あいつのおふざけがないと全ての遊びが味気なく感じた。 

夏はただ過ぎていった。 
しんのすけは眠り続けている。 
毎日看病に行くみさえは気にしていた三段腹がなくなるほどやつれた。 
そんなみさえを心配するひろしも仕事が手につかなくなっていた。 
幼稚園も、公園も、かすかべも、どこか穴が開いてしまったように静かだった。 

ひまわりだけは、気ままに笑い、怒り、膨れ、また笑っていた。 



季節は抜け落ちたように過ぎて秋になっていた。 
ひろしは会社で一本の電話を受け取り、我を忘れて叫んだ。 

「本当かみさえ! 本当にしんのすけの意識が戻ったんだな!?」 

電話の向こうで嗚咽交じりに頷くみさえの声が聞こえる。 
ひろしは取るものも取らずして会社を出た。 

病室のドアを蹴破る勢いで開ける。 
しんのすけのベッドの周りには医師看護婦が数人と、椅子に座りしんのすけを見つめるみさえがいた。 
ひまわりはみさえの腕の中で静かに寝息を立てて眠っている。 

「ヨッ!」 
「……ヨッじゃねえよ……しんのすけええぇぇぇ!」 

しんのすけに抱きつく寸前で医師に止められ、それでも泣き叫び鼻水を垂らすひろし。 
事故があったことを感じさせないほどしんのすけはいつも通りだった。 



「やはりまだ体は動かせませんね。まぁ意識が戻っただけでも奇跡的なことですし、気長に治療していきましょう」 
「ハイ! ありがとうごじゃいます!」 

ひろしは泣きながら医師達に頭を下げると、医師達は微笑んで病室を後にした。 
個室には野原家だけとなった。 

鼻をぐずらせながら微笑みしんのすけを見つめるみさえに、気持ち悪いゾ、としんのすけ。 
もぅう〜る〜さ〜い〜、とみさえ。その顔に怒りは微塵も感じられない。 

「父ちゃん、さっきの看護婦さんピッチピチのかわいこちゃんだったゾ」 
「うんうん」 

ひろしも涙を流しながら頷くだけでしんのすけはまた、気持ち悪いゾ、と言った。 
ちょっとだけ噴き出すように笑った後、心配かけさせやがってぇ、とひろし。 
久方ぶりの団欒。 



しばらくして幼稚園のみんながやってきた。 
園長はひろしと抱き合い、松坂先生は口では強がりながらも涙を流していた。 

「しんちゃんよかった〜!」 
「し〜ん〜ちゃん、こ〜れ、みんなで〜、作っ、た」 

ボーちゃんが窓際に飾られた千羽鶴を指差した。 
おおぅありがとみんな〜、といたって軽く、いつも通りに、感謝するしんのすけ。 
まさお君は泣きすぎて何を言っているのかわからない。 
そんな中、風間の表情だけが曇ってた。 

「風間くん! ヨッ!」 
「……ヨッじゃないだろ、しんのすけ……みんながど、どれだけ心配したかわかってるのか!」 

目に涙をいっぱい溜めて、風間は叫んだ。 
病室にいる全員の視線が風間に集まる。 
皆一様に目を細め、それぞれの思いを噛み締める。 
そんな中でもしんのすけは表情一つ変えず飄々と言った。 

「オラわかんないぞ」 
「お前――」 
「でも――」 

風間としんのすけの声がかぶった。 
互いに黙り、風間が譲る。 
どぞどぞお先に、としんのすけ。いいから言えよ、と風間。 

「……でも、感謝はしてるゾ」 




そこにいるみんなが顔を見合わせ、そして、微笑んだ。 
一瞬にして和やかな雰囲気に変わった病室。 

「しんちゃん、何が食べたい?」 
「お?」 
「何でも好きなもの食べさせてあげるわよ」 
「……母ちゃんなんか怖いゾ」 
「こ〜らふざけるんじゃないの。で、何が食べたいの?」 
「う〜ん……」 

しんのすけはわずかに体をモゾモゾと動かし考え始めた。 
みんながその答えを待っているとひまわりが目を覚ました。 
くわぁぁえぅぅぅ、と伸びながらあくびをしたひまわりを見てしんのすけが口を開いた。 

「決まったゾ」 
「な〜に?」 
「オラ、家族みんなでごはんが食べたいゾ」 

みさえを含めたそこにいる全員が呆気にとられた。 
いつでもしんのすけが食べられるように病室の棚の中に入れておいた特大チョコビを取り出そうとしていたひろしは 
唇を噛み締め涙をこらえた後、そっと特大チョコを棚の中に戻した。 

「あーチョコビ! しかもめったに買ってくれない特大チョコビィ! やっぱりオラチョコビ食べたいチョコビ食べたい……」 

んもぅ、と微笑んだみさえ。 
そのみさえの腕の中でしんのすけに同調するようにひまわりは喘いだ。 



「ほらぁ、早く渡しなさいよ」 
「ええ」 

遠目で見ていた吉永先生をせっつく松永先生。 
吉永先生は後ろ手に持った丸めた紙をしんのすけの前に出した。 

「しんちゃん、これ、自分で渡すんでしょ?」 
「なにこれぇ?」 
「この前みんなで書いたでしょ。家族へのお手紙」 
「ほぉほぉ。そういえばそんなものもありましたな〜」 

そう言ってしんのすけは受け取ろうとするが、いかんせん体が動かない。 
ふるふる震えるだけのしんのすけを見て吉永先生はしんのすけの体の上に手紙を置いた。 
おぉ、と言った後、ハイひまわり、と首だけ動かしてしんのすけは言った。 

「ひまわりにお手紙書いたの?」 
「そうだゾ」 

みさえは手紙を手に取った。 
ひまちゃんお兄ちゃんからお手紙ですよ〜、とみさえが言うとしんのすけは顔を赤くして焦りながら言った。 

「あっ! 今見ちゃダメえぇん! はずかし〜いぃん!」 
「……んふふ、はいはいわかりました」 

みさえは丸めたまましんのすけの手紙をバッグにしまった。 
その後いつもの調子でしんのすけを中心に談笑した。 




日も暮れた頃、病室は再び野原家だけとなった。 

頬はこけたままだが生気を取り戻したみさえ。 
スーツの袖が涙と鼻水でカピカピになってしまったひろし。 
ひまわりはいつの間にか眠っていた。 

「母ちゃん……オラももう眠たいぞ」 
「しんちゃんはたくさん寝て、早く治らないとねぇ」 
「早く治るにはやっぱりチョコビが一番――」 
「いいから今は寝るの。退院してからいくらでも食べさせてあげるからね」 
「ホントに? うっほほ〜い」 

声は元気だが瞼には既に睡魔が座っている。 
みさえとひろしがしんのすけの顔を覗きこむようにして見ると、しんのすけは二人の顔を交互に見てパチパチさせゆっくりと目を閉じた。 
二人は顔を見合わせ微笑み、立ち上がった。 
帰ろうと振り返ると、しんのすけはか細い声で言った。 

「……父ちゃん……母ちゃん…………オラァ……」 

その後は寝息が続いた。 
二人はまた微笑み、病室を後にした。 




その数時間後。 
野原家の電話が鳴った。 

しんのすけが息を引き取った、と。 




「その手紙の話は初めて聞いたなぁ」 

風間は空となったココアの缶を両手で包むようにして掴みながら言った。 
アタシも母から聞きました、とひまわり。 
夏の日は長いというのにもう街は暮れなずんでいる。 

「その手紙、ひまわりちゃんは読んだの?」 
「……はい」 

風間は突然立ち上がった。 
不安げに見つめるひまわりを気にすることなく、公園のゴミ箱に空き缶を投げる。 
空き缶は入らなかった。 
風間は鼻で笑うとゆっくりと空き缶の元へ歩いていき、拾い上げてそっとゴミ箱に捨てた。 
両手をポケットに突っ込むと風間はひまわりの所へ戻った。 

「僕はもう帰るよ。今日はありがとね」 
「……あ、あの……手紙の中身、聞かないんですか?」 

なんというかこういう所がしんのすけらしいのか、などと風間は思った。 

「いいよ。その手紙、ひまわりちゃん宛てなんだろう?」 
「えっ、あ……」 
「なら僕が知る権利はないよ」 

風間は公園の出口へ向かって歩き出した。 




ひまわりは急いで空き缶を捨てた後、風間のあとを追った。 
公園を出たところで再び対峙する。 

「今日はありがとうございました」 
「いやいや、それはこっちの台詞だよ。今日は本当にありがとね、ひまわりちゃん」 

ひまわりは深々と頭を下げると、風間は軽く礼をした。 
それじゃ失礼します、とひまわりは振り返り、駆け出した。 

「ひまわりちゃん!」 

風間は上体を少し反らしながら叫んだ。 
ひまわりは急停止すると再び風間の方を向く。 
風間は少し離れてしまったひまわりのためにポケットから手を出して、即席のメガホンを作った。 

「ひまわりちゃん! 君はしんのすけに似てるよ!」 

ハッとした表情のひまわりに少し笑って、風間は続けた。 

「いつだって大切なものは何かをわかってるところなんか、そっくりさ!!」 



ひまわりは走って家に帰った。 
シロの墓に簡単に手を合わせて、家に入る。 

「おかえり〜」 
「ただいまでしょ。夕飯できてるから早く準備しなさいよ〜」 
「はーい」 

ひまわりはそう言ってカバンを玄関に放ると二階へ駆け上がった。 
コラー手洗いうがいしなさい、というみさえの声は聞こえているが、それでも階段を上った。 
小学四年生になった時にもらった自分の部屋に入ると、脇目もふらず机の引き出しを開けた。 
透明なビニールで包装されたそれを取り出し、引き出しを閉める。 
部屋の中心でそれを掲げてひまわりはポツリと言った。 

「お兄ちゃん」 

写真で見たしんのすけの姿をそれに重ね合わせると、それの輪郭が少しぼやけた。 
帰り際に風間に言われたことを思い出し、鼻をすすった。 

「アタシとおにいちゃん、似てるんだってさ。風間さんが言ってたよ」 

ひまわりはそれに書かれた汚い字を眺めて、笑った。 
ビニールに入ったしんのすけからの手紙を抱きしめて、涙がこぼれた。 







のはらひまわりえ 


ひまわりはオラのいもおとだゾ 
たまにちょっとしつこいこともあるけどひまわりはオラのいもおとだゾ 

ひまわりはかあちゃんみたいにさんだんばらになったりこじわをかくすためにあつげしょうしたり 
おけつはでかいのにおむねはちっちゃいなんてことになっちゃダメだゾ 
でもかあちゃんみたいにオラたちのためをおもってちゃんとおこったりいっしょにおふざけしたり 
なんだかんだいってもとおちゃんのことをすきでいなくちゃダメだゾ 

ひまわりはとおちゃんみたいにあしがすごくくさくなったりおひげがはえたり 
いえでごろごろしてなにもしなくなっちゃダメだゾ 
でもとおちゃんみたいにかぞくをなにがなんでもまもったりかあちゃんにないしょでおかしかってくれたり 
なんだかんだいってもかあちゃんのことすきでいなくちゃダメだゾ 

ひまわりはシロみたいにしろくでふわふわしてなくちゃダメだゾ 
ひまわりはオラみたいにかっこよくてかわいくててんさいでなくちゃダメだゾ 
ひまわりはオラみたいにいつもわらってなくちゃダメだゾ 
ひまわりはおはなのひまわりみたいにいつもおげんきでいなくちゃダメだゾ 
いつもワーッハッハッハッハッハッハッハッってわらってなくちゃダメだゾ 

でもひまわりはやっぱりひまわりのままでいいんだゾ 



                                          のはらしんのすけ 









 〜完〜 





出典:しんのすけのいない夏
リンク:http://www2.2ch.net/2ch.html
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