俺が居酒屋で一人で呑んでいると、トイレの方から苦しそうな声が聞こえてきた。 そこは小さな居酒屋で、トイレも男女共用だ。 扉のそばまで近寄って耳を澄ましてみる。どうやら女のようだ。 「あの、大丈夫ですか?」 「・・・・・・」 返事がない。思い切ってノブをひねってみる。 開いた。カギを掛けていなかったようだ。 中では若い女が苦しそうに突っ伏していた。 女の脇にはバッグが転がって、中身が散乱している。 おそらく呑みすぎたのだろう、床には吐瀉物も・・・ 「大丈夫ですか?連れの方は?」 「・・・・・。一人です・・・うっ・・・」 こんな場末の居酒屋で若い女がこんなになるまで一人で呑むとは、何か訳ありか? よく見ると、顔は俺好みだし、スタイルもバツグンだ。 当然のように、俺の中のよこしまな欲望が鎌首をもたげてくる。 俺はあたりを見回した。チャンスだ。誰も見ていない。 俺は床に散らばった物を素早く拾い上げバッグに詰めると、介抱を装って女を抱きかかえる。 そのまま女の分まで会計を済ませると、 すっかり我を失ってしなだれかかる女を抱えたまま、そそくさと店を後にした。 2人分の支払いは少々痛いが、得られた獲物の事を思えば些細な事だ。 そのままアパートまでお持ち帰りをし、その夜は心ゆくまで久しぶりの女の味を楽しんだ。 相当呑んだのだろう、少々酒臭かったがやはり若い女はいい。 女はあの後すぐ店の前に置き去りにしてきたが、平和なこの街のことだ、大丈夫だろう。 もっとも、目覚めた時に自分のバッグがなくなっている事に気づいたら慌てるだろうけど。 ああ、若い女のゲロうめぇ。 |
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