昔、海外を旅してた時の体験 ドイツで人口が数千人ぐらいの本当に片田舎町に1周間ほど宿泊した時の体験。 その宿の隣は乗馬も出来るような大きな庭(?)の様な仕様のお家。 馬も居るが、ロバ、ヒツジ、ヤギ、その他動物多数を飼ってるお家だった。 毎日近所で買ってきたお菓子、ケーキ類を馬、ロバなどにあげてた。(馬は甘党でした) ある日の夕方、その牧場を横目で見ると高さ30cmぐらいの牧草が生えてる所に犬ぐらい の大きさの真っ黒い毛むくじゃらの物体が低速で動いてるのが見えた。 よく見ようと柵に近付いたら、その物体は牧草の中を右に左に動きながら私と の距離を縮めてきたが、30m付近に近付いてもその物体が何の動物かは判別 出来なかった。 黒い動物は犬が居た記憶が有ったが大きさは近いが毛の質感が濡れたモップの ようで記憶と全く違う。 そうこうしてる内にその物体が20m付近に近付いた時に、一瞬停止したと 思った次の瞬間、今までとは全く違うハイスピードで一直線に私の方に近づいてきた。 何だか判らないけど動物が私をターゲットに突っ込んできている事だけは確かで 「や、やばい!」と今までの海外生活で野生の動物の危険さを熟知している私の 勘が全身全霊で「逃げろ!」と警報を鳴らしまくっていた。 海外の野生動物は何が怖いって、日本と違って伝染病(特に狂犬病)持ってるから 小さい大きいに関わらず噛まれたら即検査+ワクチン投与などの対処が必要なんです。 それに日本の観光地に居るような人に慣れた半ノラ動物と違って本当に攻撃的な 種も居るので注意した方が良いんです。 だけど、人間の体って急に予想も出来ない事態になった時には本当に上手く動かない。 柵に背を向けて宿まで走れば良いだけなのだが、慌ててた私は後ろ向きのまま走りだした。 当然慌ててるから2,3歩目ぐらいで何かにつまづき後ろ向きに派手に転んだ。 背中に大きな衝撃が有ったが緊張の為か全然痛くなかったが、直ぐに立ち上がろうと うつ伏せになった瞬間に、草をかき分けるザザザという音と動物のハッハッっと言う 息遣いがすぐ後ろから聞こえ「逃げられない、これは噛まれる」と覚悟した。 私は噛まれても致命傷にならないように、咄嗟に両手をクビの後ろに回し、頭を下げて 肩をすくめ体を丸くして背中をヤツの方に向けるようにした。 次の瞬間ヤツは背中や足に飛びかからず、体の正面側にまわりむき出しの顔の方に突進して来た。 正直目をつむってしまったのでヤツが何をしてるかなど判らなかったが、耳には はっきりヤツの息遣いと腕と顔には冷やっとした冷たい水の様な感触が感じられた。 顔にヤツの息がかかった瞬間に、完全に顔に噛み付かれたと思ったが「ベロン、ベロン、ベロン」と 私の性感帯の耳や首筋を的確になめて来る。 勇気を出して目を開くと、牧場で飼われてる雑種(真っ黒です)のボーダーコリーのポチ(仮名)が ハイテンションで俺の顔を舐めまわし、「今日はおやつは? 今日はおやつは?」とビショビショに 濡れた体で私の前でおねだりしてる。 呆気に取られてる私に「今日はおやつ無いんだ、じゃ、もう行くね」と言わんばかりの笑顔で 颯爽に牧場に帰っていくポチ(仮名)を見送り、泥だらけになった服とヨダレだらけの顔 擦り傷だらけの手足で宿に帰ったら宿のおじさんに「どうした!警察を呼ぶか?」とまるで 私が襲われた様な騒ぎになり(確かに襲われたことは襲われたけどさww) 拙いドイツ語(田舎は英語はほとんど通じません)で「大丈夫、転んだだけ」と説明して 何とか納得してもらい、その日の夕食にはビターレモンをサービスで頂きました。 次の日、ポチ(仮名)には、健康に悪いであろうお菓子と目が細くなるぐらいに頭部や 腹部をこれでもかと摩擦して虐待しながら「女の子は無理やり襲っちゃダメなんだぞ!」 と説教しておきました。 出典:2ch リンク:2ch |
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