オレは、カメラマンをしている。
ある小学校の卒業アルバムを担当している。
5年やっている。少人数のせいで、一人一人の名前を覚えることが出来る。
特別な女の子がいた。1年目の娘。名前はトモ。
リーダー格の女の子だけど、特別カワイイわけではない。
でも、全然悪くはなかった。明るい性格でみんなからも好かれてた。
オレとは何か遠い親戚だったみたいで、何かといろいろ付きまとってきた。
その時は、アルバムの仕事ははじめてだったので、そばにいたトモにいろいろ
聞いてたと思う。結構トモの存在で助かってたんだけど、今では思える。
ただ、他の子どもたちのこともあるので、トモだろうが不公平はしなかった。
だから、無愛想なオレに不満はあったと思う。
オレの姿を見ると、タックルしてくるようになった。
ジャンボ鶴田のジャンピングニーと越中のヒップアタックの中間の態勢でタックル
してくる。はじめは、弾き飛ばしてたんだけど、そんなトモを見て他の子どもたち
も冗談でやってくるようになった。「どけよ、クソチビ!」そうやって完全に迷惑
がっているオレを見て、笑ってるトモがいる。
トモは無事卒業。たまたま、彼女らの卒業写真を撮る仕事があったので、
その時には、トモから「オレさん、一年間ありがとうございました」て言われた。
今、普通に継続させてもらっているが、はじめの年にトモがいて良かったと思う。
それ以降、仕事でガキに関しては迷うことなかったから。
その後、トモが通う中学校に仕事で行く機会があっても、「オレさん!」て手をふる。
街中で偶然会っても手をふる。
「恥ずかしんで、街中は止めてくれ」
トモ以外の卒業生も手をふるようになったから。
月日は流れて、何年か経った。
オレ、いい年こいたオッサン。5年前から常連のお客様に支えられてしのいでいる。
タバコを買いに、いつものコンビニでちょっとだけ立ち読みしてたら、
いきなりタックル!オレ、あまりに不意をつかれたんで、ブッ飛んだ。
「何〜、」
目の前に、ミニスカートのメチャメチャカワイイ娘。
「覚えてる?」
「トモじゃん、忘れるわけないじゃん」
「だと、思った」
その後、チャライ彼氏みたいなのが登場して、この日は
これでお終い。
続きは、そのうち。
出典:実話
リンク:実話
タックル姫
(・∀・): 270 | (・A・): 75
