オレが小学校低学年の時の話です。かなり昔の話です。
友達が親からサッカーボールを買ってもらったって言うので、
放課後近所の公園で仲間たちと遊んでました。

本物のボール?かなり硬く重くて、
小さかったオレらには扱いにくくパス回しぐらいが精一杯でした。
さすがに、つまんなかったのか友達の一人が、思い切り蹴りました。
オレらの横をそれて、ベンチに座ってるおっさんの所にボールは転がりました。
おっさんの足元にコロコロと転がって、おっさんの靴にコツン。

おっさん、血相を変えてボールを投げ返してきました。
そのボールを受け取ったのがオレです。

「ゴメンなさい」
おっさん、オレに手招きする。
「こっち来なさい!イイから、こっちに来なさい」
オレ、行ってみたらイキナリ、ゲンコツ。
それも、チビだったオレが痛くて泣かない程度の地味な
ゲンコツ。
「ゴメンなさい」って、ずっと言ってた気がする。
おっさん、ずっと説教。友達もあまりのおっさんの勢いに
ビビッて逃げだした。

説教の合間に、あの地味なゲンコツ。
オレ、本当に泣きそうだった。
今思うと、泣くまでやるつもりだったのかなとも思う。

理不尽な説教。合間にゲンコツ。
たぶん、30分ぐらいだったと思う。

中学や高校の時も、悪さして先生に思い切りブン殴られ
たことはあったけど、今は気にしてない。

でも今思うと、このどーでもいいことが、トラウマになってる。
おっさん、最後に(オレ、その時ホント小学校の1・2年よ)
「お前の名前と住所を言いなさい」

なんか、自分の親に迷惑がかかる気がして、それだけは言えなかった。
「強情でカワイ気のないガキだな」また、ゲンコツ。
しつこい。徹底的にしつこい!

あいつのあの時の面!今だに忘れられない。
ヤツは、もうかなり昔に引っ越してるが、いまだにテレビで見ると、虫酸が走る。

汚ねー髪の毛の、タバコ屋のせがれのバカちんです。

出典:実話
リンク:実話