小学校を訪問していたブッシュ大統領が、あるクラスで質問した。

「誰か "悲劇" の例を挙げられる子はいるかい?」

小さな男の子が立ち上がって答える、

「隣に住んでる一番仲のいい友だちが道で遊んでいます。
そこへ車が来てひき殺されちゃったら、それが悲劇だと思います」

ブッシュは顔をしかめて言った。

「いや。その場合は、"事故" だろうね」

今度は女の子が手を上げた。

「スクール・バスに 50 人の子が乗っています。
崖から落ちてみんな死んじゃったら、それが悲劇だと思います」

ブッシュは首を振りながら言った。

「残念だがね、それはね、"大きな損失" って言うんだよ」

教室は静まり返り、誰も手を上げようとしない。
ブッシュが言う。

「どうしたんだね、みんな? 悲劇の例を挙げられる子は誰もいないのかな?」

ついに後ろの方に座っていた男の子が手を上げた。
そして、自信なさそうに言った。

「ブッシュ大統領とラムズフェルド国防長官を乗せている飛行機が
爆弾テロで吹き飛ばされたら、それが悲劇じゃないですか?」

「素晴らしい」

ブッシュは顔をニコニコさせて言った。

「すごいよ、君。で、教えて欲しいんだけど、どうしてそれが悲劇だと思ったの?」

その子は答えた。

「だってこれは事故じゃないし、それに大きな損失でもないと思ったんです」