おはよう、きょうは早起きしました。
裕子さんが来る日なので。
タバコをやめたら口の中がサッパリしてる。
裕子さんは近所の奥さんでした。
毎日のように料理のおすそ分けをもって来た。
僕が好きだからって。
そんな許されない愛でした。
普通はね。
チャイムが鳴って、裕子さんが来ました。
赤いスーツケースを持って。
「おはよう」
「いらっしゃい、コーヒー飲みますか?」
さっき湧かしておいたコーヒー。
二人でソファーに。
「主人にあなたのこと話したら、行って来いって」
「わあ、いいご主人だ!」
「1ヵ月だって」
「やった、ハネムーンだ!」
「かわいい赤ちゃんもらって来いって」
バイトは1ヵ月休みをもらってあるし。
「きょうも暖かいわね」
「暖房いらないです」
「脱いでいいかしら」
「いいですよ全部脱いでも」
「そんなに見たい?」
「見たいです」
「はずかしいわ」
「脱ぐは一時の恥ですから」
「あっち向いてて」
僕は壁の方を向いた。
「お・よ・め・さ・ん・も・ら・っ・た」
振り返ると裕子さんがセーターを脱いでる。
「お・よ・め・さ・ん・も・ら・っ・た」
また振り返る。
スカートを脱いでる。
「お・よ・め・さ・ん・も・ら・っ・た」
たぶんいま下着を脱いでる。
何回目かに振り返ると裕子さんが目の前にいた。
僕は裕子さんを抱きしめた。
2019.12.31
出典:オリです
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