僕のペットだった…
もう、この世にはいない…。
あれは、中学3年生の春頃。
僕達は、友人のN君の家で出会った。
N君は、春休みに家族で北海道に旅行へ行き昨日帰ってきたところだ。
「おみやげ楽しみにしててね。」というメールを旅先からもらっていた僕は、わくわくし
ながらおみやげを受取りにいった。
なにせ、北海道なんて僕にとっては未知の世界なわけで、いったいどんなおみやげがとび
だすのかドキドキしながら、大きさの割には少し重いお土産袋をあけた。
それは、プチプチに包まれていた…。
僕はプチプチをそっと外した。
ガラスビンの中から顔を覗かせる君は、小さくて、とても愛らしくて…。
一瞬で僕の心を鷲掴みにした。
「まりも…」僕は呟いた。まさか生のまりもにおめにかかれるなんて…
僕はN君に礼をいうとすぐに家に帰った。
その日から、僕達の生活は始まった。
元気がでるように暖かい日当たりのいい場所に置いてやり、水が汚れてきたらちゃんと交
換してやった。
夏がきて、水が暖まると死んでしまうので、氷を入れてやったりもした。お前、北海道出
身だもんな。
そんなこんなで、過酷な夏をのりきったある日…
秋中頃だというのに温暖化の影響か、夏並に暑い。僕は心配になり急いで家に帰った。
「……うそだろ。」その日もあいつの好きな日当たりのいい場所に置いてやっていた。
でも、それがいけなかった…
「おい、どうしたんだよ…」
まりもは茶色くなっていた。まるで、抜け殻のように…
「死んで…ないよな……?返事してくれよ…」
「なぁ…へん…じ……」
返事は返って来なかった。目から溢れる水は、ビンの水と混じって消えていった…
僕のペットだった…
ペットであり、親友であり、恋人だった…
もう、この世にはいない…。
埋めてあげた時に、どっかから『ありがとう』って聴こえた気がした…。
出典:スレはないよ。
リンク:オリジナル
ぼくのペット。
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