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集団心理
登録者:えっちな名無しさん
作者:名無しの作者
(・∀・)4(・A・)3

この話は、今から10年程前の俺が小学校6年だった頃の夏の話です。
当時、俺には同じ学校の中で、特別に仲のいいTとFという男友達がいました。ある日、とつぜんTが僕たちに言ってきたのは、「なぁなぁ、今度あの女子三人組。今週の土曜の夜、悪霊屋敷へ肝試し行くらしいぜ」と言ってきたのをはっきりと覚えています。
女子三人組というのは、僕達と同じ学校であり、同じクラスである仲のいい女子の事で、どれも可愛らしい感じで、学校ではいつも「可愛い女子ランキング」の上位に入っている子達でした。
そして、悪霊屋敷というのは僕達の地元の地域にある、(今ではとっくの前に取り壊されましたが)建築現場の会社かなにかの寮の事であり、敷地面積が広く、やや巨大な廃屋の事だったのです。
僕は、「だからどうしたんだ?」と聞くと、Tは「俺たちもさw 悪霊屋敷に先に忍び込んでいて、、幽霊のフリしてあいつら脅かさね?w」と言ってきたのです。僕達は散々、暇を持て余している悪童だったので、「それ、いいな〜www」と僕とFは同時に返事をしました。
そしてTの家から白いフルフェイスを用意し、またFの実家の工場から大きめの白い布などを取ってきたりして、僕達は幽霊になりきるための衣装などを作ったりし、あからじめ太陽があり薄明かりの中の悪霊屋敷で、どのポイントに忍び込んで待機するか。など打ち合わせをしていました。
もう、女子を脅かすというよりも、こんなくだらない準備をしているほうが何十倍も面白かったのを覚えています。
しかし、本当に楽しかったのはここくらいまでで、Tが他の生徒にも、仲良し女子3人組を脅かす。という話をして、、結局、幽霊役の男子は3人から9人に膨れ上がり、、、
集団心理というのか、人数が増えることによって大胆になり、「どうせ真っ暗だし、フルフェイスなんて要らないだろ。」とか「声さえ出さなければ、俺たちってバレないんじゃね?」とか「脅かすだけじゃなくてさw カラダ触りたい放題なんだから触りまくろうぜ?w」など。
行動や言動が大胆になってきているのでした。
結局、僕達9人は、仲良し女子三人組が肝試しにくる。という情報のあった、土曜日の20時頃、変装といってもタオルを頭に巻いているか、マスクをつけているかくらいの貧相なもので、9人の男子は地元なら誰でも知っている、悪霊屋敷の入口となっている裏口の塀を超えて、、
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