幼馴染のチトセ 高校生編 (オリジナルフィクション) 42775回

2012/08/12 01:37┃登録者:えっちな名無しさん┃作者:名無しの作者
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「さっそく二人仲良く登校かよ」
教室の自分の席に俺が座るとクラスメイトでテニス部の高木がニヤニヤしながら話しかけてきた。
「家が近所なんだよ」
流石に斜め向かいだとは言い出しにくい
「またまた、早速噂になってるぞ」
「勘弁してくれよ、小さい頃からずっと幼馴染なんだよ」

「そうかなぁ、とてもそうは見えなかったけど」
となりの席でそれを聞いていたこれまた女子テニス部の春子が言う
「大体あなたすごいデレデレしてたわよ」
春子とは小・中学も一緒で今は高木と付き合っている
「そ、そんなこと寝ないと思うけど・・」

「まあ、そう隠すなって」
高木はニヤニヤしつつ俺の背中をポンポンと叩きうんうんと頷く
「なんだよ気持ち悪いな」
こういう時の高木はロクなことを言わない
やたらと他人の世話を焼き仕切りたがりで「俺に任せておけ」とよく言うが
そういう時が一番心配なやつだ
「いや、俺が女の子散々世話してやろうとしてたのにお前やたら理想たかったじゃん?」
「変だと思ってたんだよね」
高木がしみじみいう
「吉川は確かに中学時代も女っ気なかったわね、ガツガツしてないやつだと思ってたけど」
「まあ、あんな可愛い子が身近にいたら見る目も肥えるかもね」
春子がニヤニヤいう
「だからチトセはそんなんじゃないって」

「はいはいそういう事にしておきましょ」
春子はそう言うとノートを取り出して試験勉強を始める
高木はその春子と少しだけ目を合わせてアイコンタクトのようなことをして自分の席にもどっていった。
この二人、今でこそ付き合っているが1年の当初はとにかく仲が悪かった
サバサバしている春子は男子とも仲がよく女子にも信頼を置かれてるやつで
あまり他人を邪険にしないのだが、最初の頃は高木とはずいぶん犬猿の仲だった
それが去年の夏くらいから、急に真剣に付き合ってるようで最近はめっきり人前で
漫才のようなことをしなくなった。
理由を聞いても高木は答えないし春子も
「まあ、人生分かんないわよね」
というだけなのでそれ以上聞いていない

チトセの引越し祝いを兼ねた食事会で
久しぶりに顔を合わせた綾子さんは昔と変わらずやっぱり美人で魅力的な人だった。
「久しぶり、益々男らしくなったね」
とにっこり微笑む綾子さんに緊張する俺
「えっ、はい・・」
「もーあんた何緊張してんのよ」
ほろよくお酒の入った母が背中をバンバン叩く
「痛いよ!」
まったく、同じ母親なのになんでこんなに違うんだ

「そういえば貴方の初恋って綾子さんよね」
母がケラケラととんでもないことをいう
「ほぉ〜」
うちの口数の少ない父親まで声を上げる
「ばっ、!何言い出すんだ」
「へぇ〜それは初耳だわぁ」
焦る俺に綾子さんがチトセが笑うように笑う
ただ、似ているけど綾子さんの笑いはもっと大人の余裕というか奥行を感じる
「いや、小さい頃の話ですよ!」
その魅惑の笑顔に焦る俺

「あら、残念、でも、私も流石におばさんになっちゃったものね」
と俺をいじり始める綾子さん
「いや、違いますって綾子さんは今も・・あの・・美人ですし・・」
「あらうれしいわ」
酒も飲んでないのに俺が一番真っ赤だった
何よりこの流れをチトセがどんな顔で見ているのか怖くて
恐る恐る覗き見ると
チトセはニコニコと嬉しそうにしていた
それをみて少しだけホッとする

「私も誠君みたいな彼氏欲しかったわぁ」
そう言いながら俺の隣にすわってもたれかかってくる綾子さん
「ちょっ・・」
腕に綾子さんのスーツの上からでもわかるおっきな胸の感触が・・
童貞の俺にこの発言はキツイ、テンパる俺
「あら、私綾子さんならいつでもOKよもらってって頂戴」
「何言ってんだ!!」
と母親までわけがわからん、完全に酔ってる

「もう、二人ともお兄ちゃん困ってるでしょ」
そこへチトセがやってきて綾子さんを引き離す。
「チトセちゃんあなたも混ざる?」
とか言いながら今度はチトセに抱きついてほっぺにちゅーし始める
「ほら、もうお母さんみっともない」
チトセにたしなめられた綾子さんは嬉しそうにニコニコしながら
チトセはえらいねぇとかとか言いながら綾子さんは元の席に戻る
「もう・・お母さん酔ってるの、ゴメンネお兄ちゃん」
「い、いや大丈夫・・・」
そうかアレは酔ってたのか、テンパりすぎて分からなかった

「でも良かった、またこうして近所になれて」
「そうね、あの頃はとっても楽しかったものね」
と母と綾子さんが話してるのが聞こえる

「お母さん、時間遅いし私とお兄ちゃんはもう帰るね」
「あら、そうじゃあ誠君チトセお願いね」
軽い感じで綾子さんがいう
「すみませんお母さん、うちの母をお願いします。」
チトセが俺の母にいう
「まっかせなさい」
ややろれつが怪しくなりゲップしてる母に不安が募った
「大丈夫かぁ?」

帰り道、二人で家まで歩く間、久しぶりに色々話をした
大半はあの団地で過ごした思い出ばかり
「またこうやってみんなと暮らせるから私も嬉しい」
チトセがいう
「そうだな」
「お兄ちゃんもそう思う?」
先を歩くチトセが振り返って笑う
「うん」

「どうする綾子さん帰ってくるまでうちでまつか?」
「・・・・・」
何となく昔の感覚で何気なく言ったつもりだったけど、チトセの反応に俺も戸惑う
そう、あの頃とは微妙に意味が違って聞こえてしまうのだ
「あっ・・いや、無理にとはいわないんだけどさ」
「あっうんごめんなさい、こういうの久しぶりだったから・・うんそうだねしばらくお邪魔しようかな」
なんだかギクシャクした空気のまま無言になって歩き
二人で俺の家に入る

「居間でTVでも付けてろよ、俺コーヒー入れるから」
「あっ私も手伝うよ」
「いいから、引越しの準備とかで疲れてるだろ」
「うん・・ありがとう」
「ばか、俺たちは兄妹みたいなもんだろ、今更遠慮すんなって」
「うん・・でも、一応ありがとう・・」
「?」
チトセの微妙な表情に違和感を覚えつつ俺はコーヒーを入れに台所へ

「お兄ちゃんが入れたコーヒー久しぶりだ」
二人でコーヒーを飲みながらチトセがほのぼのと言う
「そうだな、俺も入れたの久しぶりだわ」
最近はめっきり母親に頼んでばかりだった
「ふふ」
チトセが何か思い出したようにコーヒーを見ながら笑う
「なんだ?」
「思い出したの、初めてお兄ちゃんがコーヒーを入れてくれたときのこと」
「何かあったっけ?」
思い出せない

「もう、忘れちゃったの?」
「ごめん」
「私が小学校2年でお兄ちゃんが3年生の時だよ」
「あっ、思い出した!泥水事件のことか!」
当時俺は父と母が夜夕食の後まったりとした感じで飲んでいるコーヒーに興味があった。
凄く香ばしい匂いが凄くうまそうだった。
「それなに?」
と聞くと
「誠にはまだ早いよ、これは大人が飲むものなんだよ」
と言われた。
「一口!一口!」
とせがむ俺に父が飲ませてくれたコーヒーがまた泥水のような味で
俺はこんなものを大人は飲むのかよ
と思ったのだ

んで、俺は翌日早速この仕入れたコーヒーなる知識を
チトセに披露しようとチトセにコーヒーを作ってやることにした
だが、どうやってつくるかも分からないし
色も似てるからということで裏の空き地の土を水で溶いたものをあっためて出したのだ

「すごかった泥水味っていうか泥水そのものなんだもの」
チトセはクスクス笑う
「すまん、あのあと母ちゃんにめっちゃ怒られたわ」
「でも、今のお兄ちゃんの入れてくれたコーヒーはとっても美味しい」
そう言って両手でカップを持ち一口飲みながらチトセが固めをつぶって笑う
「・・・・・・」
その僅かな間、俺はその動作が可愛すぎて見とれてしまっていた

「どうしたの?」
チトセが言う
「い、いやなんでもない」
「そう?」
「うん」


放課後
下駄箱のところで靴を履いているとチトセが小走りでやってきた
「お兄ちゃんちょっとまってて」
「ん?どうした?」
「今日から部活試験休みでしょ」
「うん」
「これプリント先生に届けてくるから」
そう言うとチトセはいそいそと職員室に走っていく
「えっ、吉川おまえ妹いたの?」
たまたま見かけたクラスメイトが言う
「あっ・・ああ、従兄妹なんだ」
適当にごまかしていると
チトセが戻ってくる
「お待たせ、いこっお兄ちゃん」
「うん」
言われるまま外にでて校門をでる
「で、どこに行くの?」
俺は意味が分からずチトセに聞く
「えっ?どこか連れて行ってくれるの?」
チトセもびっくりしつつ笑いながら振り返る
「えっ?」
「えっ?」
二人お互い向き合ってキョトンと立ち止まる
「えっ?」
「えっ?」
「なに?」
「えっ?」
「ええ?」
お互い交互にバカみたいに首をかしげる
「なんか用事があって呼び止めたんじゃないのかさっき」
「えっ・・ああ・・」
「お兄ちゃんと・一緒に・・」
チトセが手を後ろに組んでもじもじし始める
「俺と一緒に?」
「その・・帰ろうと思って・・」
「えっ・・」
「あっ・・あああごめん、なんか焦ってたから急用かと思ったよ」
「ごめんなさい・・お兄ちゃんなんか用事あった?」
チトセの顔色が曇る

「い、いや全然用事はないようん」
「・・・・・・・・・」
二人ちょっと気まずい空気で駅まで歩き始める
「お兄ちゃん好きな人できた?」
二人で電車にのって揺られる間急にチトセが言うので
びっくりしてとなりのチトセをみる
「どうしたの?急に・・」
俺は焦って聞き返す。
「出来た?」
「いや・・その・・」
突然すぎてお前が好きだって言う勇気もない俺は言いよどむ
そのまま無言のまま電車が止まり
二人いつもの駅で下車する

「ね、今日はお母さん仕事で遅いの、だから私晩御飯作るよ」
「久しぶりにおばさまに私の料理の腕が上がったのお見せしたいし」
チトセが駅前のスーパーを指差す。
「そんな、いいよ試験も近いし勉強してろよ、一緒に食うのはいいけどさ」
「・・・・・」
俺としては気を使ったつもりだった。
チトセは俺の家族にとっても家族だからそんなに気を使って欲しくなかったのだ
でもそれが行けなかったらしい

しばらく歩いて振り返るとチトセはずっと後ろでうずくまってた
「おい!どうした?!どっか痛いの?!」
そう言って近寄って顔を上げさせたら
チトセはシクシク泣いてるではないか
「えっど、どうしたん?!」
焦る俺

「どうかしましたか?気分が悪いんですか?」
とスーパーの買い物帰りの叔母さん達が立ち止まって聞いてくる
「いえ・・あの・・」
俺はテンパってわからない
CQ!CQ!本部応答願います!状態
とりあえあえず俺はスーパーの裏の公園にチトセの手を引いて連れて行くことに
ベンチに座らせてチトセが泣き止むまで背中をさすってやる
「・・・」
チトセはその間泣いてるのに一言も何も言わないし声もあげない
ただ黙って涙を流しているのだ
これにはお手上げである、多分このパターンが泣かれるパターンで一番キツイと思う

「ごめんな・・」
多分俺が悪いんだろうと思った。
大体チトセが泣くときは俺が悪い・・
とりあえずチトセが落ち着いたので手を引いて家まで送った。
でも、俺の家にはよらずにチトセは自分の家に入っていってしまった。

「あら、チトセちゃんは一緒じゃないの?」
母が帰ってきて俺が一人でいるのを見るなり言う
「なんで?」
「だって今日綾子さんなんかのパーティーで帰れないからって」
「チトセちゃんが晩御飯作ってくれるって張り切ってるから私楽しみに帰ってきたのに」
母の言葉を聞いて俺がやってしまったミスに気がつく
「・・・・・・」
俺の表情を見て母が察する
「イテッ!」
「馬鹿!どうせあんたのことだから余計な事言ってチトセちゃん怒らせたんでしょ!」
「早く謝ってチトセちゃん連れてきなさい!じゃないと1っヶ月御飯ぬきよ!!」
とすごい剣幕
「い、一ヶ月て・・死ぬって!!」
「馬鹿!可愛い娘を泣かせるやつは死んでしまいなさい!」
「はひーーん」

「ごめんなさい!」
チトセの家の玄関のドアを開くなり俺はジャンピング土下座ばりにあやまった。
「お兄ちゃん?!」
チトセも面食らう
「俺が悪かった!だから許してくれ!」
じゃないと確実に飢え死にになる
「お前が晩飯作るの楽しみにしてたなんて思ってなくて本当ごめん、俺が無神経だった」
真面目に謝る
「お兄ちゃん・・」
「でも、俺もお前に余計な気を使って欲しくなかったんだ、俺にとってはお前も綾子さんも俺の家族だから・・その・・うまく言えないけど・・本当ごめん」
「うん、わかってるよ・・私もごめんね急に泣いたりして・・」
チトセが涙で潤んだ目で笑ってみせる
「許してくれる?」
「うんん」
チトセが首を振る
「えええっ」
「一つお願いを聞いてくれなきゃヤダ」
チトセは少し頬を赤くしながら一歩俺の前に近寄る
めっちゃ顔が近いぞ・・まさか・・お願いってキ・・
「ギューギュー怪獣の鳴き真似してくれなきゃ許さない」
チトセが言う
「えっまって俺にも心の準備が!今まで妹だとおもってた・・えっ? ギュ?」
「ギューギュー怪獣?」
懐かしいフレーズに一瞬脳が反応できなかった。
「そうギュージュー怪獣」
チトセが頷く
「ギューギュー怪獣ってあのギューギュー怪獣?」
「そう、あのギューギュー怪獣」
「えっ?」
俺は落胆と古すぎるネタに戸惑う
読者も覚えてなくて今頃過去ログ漁ってるぞ
「えっ?」
「なに?」
「えっ?」
「んっ?」
「えっ?」
「えっ?」
またさっきの流れだ・・コイツわざとやってるな
「・・・・このネタやめない?」
「クスクス」
チトセが笑う
「ね、やって!」
「・・ここで?」
俺が言うと
「えっとね・・校庭で」
チトセニヤニヤしていう
「無理無理!」

「じゃあ許さない」
チトセが腕を組んでぷいっとする
「そんな・・」
困り果てる俺、あんなネタを校庭でやったら俺のイメージが・・
「じゃあ、その代わり・・今すぐここで私を・・ギューってして」
チトセが恥ずかしそうにいう
「えっ?」
「・・・そのネタふってるのお兄ちゃんだよね?」
「・・わかった」

俺は観念した
「いくぞ」
「うん」
チトセは目を閉じる
俺は意を決してチトセを抱きしめる
「・・・・・」
その瞬間昔のチトセの感触だってすぐにわかった。
子供の頃何度も布団の中でお風呂場で
遊んでいて、感じてきたチトセの感触と匂いだった。
抱きしめた瞬間にあるべき場所に戻ってきたような気がして
中々離れられなくて俺たちはずいぶん長いことそうして黙って抱き合ってた。
何よりここで離れて次に目を見たとき、俺はチトセは今までの妹の感覚で
接していく自信がなかった。

多分次にチトセのあの綺麗な瞳を見たら・・俺は
そっと二人離れて互の顔をを見る
「・・・・・」
二人無言で顔が近づいていく
チトセが目を閉じてもう一度ゆっくり抱き合ってキスする
ずっと妹だった女の子が
そうじゃなくなった瞬間だった。

続く

出典:高木だぜ!春子だよ!犬猿の仲って言うけどさそもそも犬と猿ってそんなに関わりなくね?
リンク:あっともう時間だ、次回チトセ怪獣その3、なあこんなパクリファンに殺されね?
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