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もあきらめたように正面に
向き直り、そろりそろりとその両腕をはずしていった。
女流たちはからは小さな悲鳴があがり、男性関係者からはドゥッというようなザワメキ
があがった。
清氷市世の乳首も陰毛もすべてが白日のもとにさらけ出された瞬間だった。
ざわめきのあと会場は一瞬静寂につつまれていたが、誰かが写メのフラッシュを
たくと、気がついたように誰もがパシャパシャとカメラや携帯を鳴らしはじめた。
「さあ清氷さん、それでは土下座して皆さんにお詫びしないさい」
もう清氷プロは冷静な思考ができるような状態ではなかったようで、米永の言葉の
ままに、その場にはいつくばり頭を地面に擦り付けるように土下座していった。
「皆さん本当にごめんなさい、このとおりです」
もういつもの凛とした雰囲気は欠けらもなく、鼻をすするような泣き声でお詫びの
言葉を口にするのがやっとだった。
「清氷さん、頭が高いよ、もっとお尻を高くあげて頭を下げて」 と米永の指示。
言われるままに米永に向けて女性器の全てを晒すように尻を高くあげた清氷の
姿を、米永は当然のように持参したデジカメに収めていくのだった。
土下座のあと、もういちど立ち上がった清氷市世だったが、あまりの羞恥と緊張
のために、気絶しそうなほどで立っていることさえもできないくらいだった。
市世は目の前が真っ白になっていくような気がした。
体が弛緩して自分でも気づかないうちに太股を濡らしていた。
若手の男性プロが真っ先に発見して叫んだ。
「あっ、清氷さん、失禁した!」
清氷市世はそうしてさらなる恥辱にまみれていくのだった。
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