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「あれって...あれ...だよね」
「うん...あれは...あれ...だよね」
わけのわからない会話が続きました。
お互いに吹き出しそうになるのをこらえました。
「あの...あれ...買えた?」
「うん...何とか」
「どこで買ったの?」
「あの...ネットで...」
「あ、お店で買ったんじゃなかったんだ」
「何回か行ったけど...恥ずかしくて買えなかったから...」
「ずっと...ね...買えたかどうか、気になっていたの...」
「そうだったんだ...」
「ネットかあ...私、思いつかなかった」
「でも品物が届くまでドキドキだった...」
「親にバレなかった?」
「うん、何とか...」
「どんなものなの?」
「こんなの...」
僕はサイフからゴムを一枚取り出してN江に渡しました。
「へえ...こんなのなんだ...」
「うん」
「これを...その...」
「ん?」
「あれ...に、かぶせるんだよね...」
「あ...うん、何回か練習してみたけど」
「練習したの?」
「うん...」
「どうだった?」
「いや、特に...」
「何枚か持ってきたの?」
「一応...4枚...」
「あの...じゃあ...」
「うん...」
お互いにそろそろ...という空気になりました。
「Sくん...何か...照れるね...」
「僕も...」
「何から始めたらいいんだろう...」
「この前は...キスから始めたよね」
「あ、そ、そうだったよね」
「N江ちゃん、あの...そこ...大丈夫?」
「え?え?そこって?」
「そこ...」
僕はN江のスカートの股間の部分を指差しました。
「え?ここ?」
「この前...話をしているだけでビショビショだって言ってたから...」
「あ...そんなことおぼえてたの?恥ずかしい...」
「ちょっと...気になったから」
N江はあわてて股間のあたりを右手で隠し
左手で口のあたりを隠し、真っ赤になりました。
「多分...大丈夫だと思うけど...わかんない...けど」
「じゃ...じゃあ...」
僕らは正座したまま、体を乗り出し軽く唇を合わせました。
N江のリップのいい香りが鼻をくすぐりました。
まだ、顔が近い状態で目を開いてしまい、
N江とバッチリ目が合ってしまいました。
「いや...あの...
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